JP2000287422A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2000287422A
JP2000287422A JP11088400A JP8840099A JP2000287422A JP 2000287422 A JP2000287422 A JP 2000287422A JP 11088400 A JP11088400 A JP 11088400A JP 8840099 A JP8840099 A JP 8840099A JP 2000287422 A JP2000287422 A JP 2000287422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流装置における絶縁不良の発生を防止する
ことができる車両用交流発電機を提供すること。 【解決手段】 フレーム5のリヤ側に取り付けられた整
流装置6は、回転軸方向に所定の間隔を有する負極側放
熱板62および正極側放熱板63と、これらの間に配置
された端子台61と、負極側放熱板62に取り付けられ
た複数個(例えば4個)の負極側整流素子65と、正極
側放熱板63に取り付けられた複数個(例えば4個)の
正極側整流素子66とを含んで構成されている。端子台
61は、正極側放熱板63と負極側放熱板62に挟まれ
た位置に一体成形された隔壁71を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な車両用交流発電機においては、
回転子を回転させたときに、固定子鉄心に巻装されてい
る固定子巻線に発生する交流の誘起電圧を整流するため
に、整流装置が内蔵されている。例えば、固定子巻線が
三相からなる場合には、各相に2個ずつ、合計で6個の
整流素子を含む整流装置が備わっており、この整流装置
によって三相全波整流が行われる。例えば、フランス公
開公報第2734425号には、正極側の整流素子が圧
入された正極側放熱板と、負極側の整流素子が圧入され
た負極側放熱板と、正極側放熱板および負極側放熱板の
それぞれに圧入された整流素子の一方端同士を電気的に
接続する配線部材とを含む整流装置の断面構造が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報に開示された車両用交流発電機に用いられている整流
装置は、正極側放熱板の外周縁のすぐ外側に、負極側放
熱板に取り付けられた整流素子のリードの接合部が配置
されているため、リヤ側から車両用交流発電機内部に水
や電解液等の異物が浸入すると、正極側放熱板表面を流
れて負極側の整流素子の接合部と正極側放熱板の外周縁
との間に形成された隙間部分にこれらの液体が付着しや
すく、絶縁不良が生じるおそれがあるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、整流装置における絶縁不良
の発生を防止することができる車両用交流発電機を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の車両用交流発電機は、整流素子が取り
付けられた放熱板と、整流素子と固定子巻線とを電気的
に接続する配線部材を有する端子台とを備えた整流装置
を有しており、この整流装置に含まれる端子台の一部を
回転子の回転軸方向に延在させることにより、整流素子
を配線部材に接合する接合部と放熱板との間に隔壁を形
成している。上述した接合部と放熱板との間に、端子台
から回転軸方向に延びた隔壁を配置することにより、放
熱板に沿って浸入する電解液等の異物が接合部近傍に付
着、滞留することを防止することができるため、整流装
置において発生する絶縁不良を低減することが可能にな
る。
【0006】また、上述した隔壁は、整流装置を覆う被
覆部材に向かうように形成し、その高さをこの隔壁に隣
接する放熱板の回転軸方向の端面位置よりも高く、ある
いは、接合部の回転軸方向の端部位置よりも高く設定す
ることが望ましい。隔壁の形成方向および高さをこのよ
うに設定することにより、放熱板に沿って浸入した水や
電解液等が接合部に到達することを有効に阻止すること
ができる。
【0007】また、上述した被覆部材は、固定子を回転
可能な状態で指示するフレームの外側に取り付けられた
整流装置を外側から覆うカバーであり、隔壁を挟んで、
径方向内周側にカバーの吸入窓を、径方向外周側に接合
部を配置することが望ましい。カバーの吸入窓と整流装
置の各接合部をこのように配置した場合には、吸入窓か
ら浸入する水や電解液等の異物が放熱板に沿って径方向
外側に向かって流れることになるが、これらの異物が接
合部に到達することが上述した隔壁によって阻止される
ため、接合部近傍において生じる絶縁不良等の発生を防
止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0009】図1は、車両用交流発電機の全体構成を示
す図である。また、図2は図1に示した車両用交流発電
機をリヤ側から見た図であり、リヤカバーをはずした状
態が示されている。本実施形態の車両用交流発電機1
は、固定子2、回転子3、フレーム4、5、整流装置
6、ブラシ装置7、電圧調整器8、リヤカバー9等を含
んで構成されている。
【0010】固定子2は、固定子鉄心22と、三相の固
定子巻線23と、固定子鉄心22と固定子巻線23との
間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。
【0011】回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状
かつ同心状に巻き回した界磁巻線31を、それぞれが6
個の爪部を有するポールコア32によって、回転軸33
を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、
フロント側のポールコア32の端面には、フロント側か
ら吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すた
めの冷却ファン35が溶接等によって取り付けられてい
る。同様に、リヤ側のポールコア32の端面には、リヤ
側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すための冷却
ファン36が溶接等によって取り付けられている。ま
た、回転軸33のリヤ側端部近傍には、界磁巻線31の
両端に電気的に接続された2つのスリップリング37、
38が形成されており、これらのスリップリング37、
38を介してブラシ装置7から界磁巻線31に対して給
電が行われる。
【0012】フレーム4、5は、固定子2および回転子
3を収容しており、回転子3が回転軸33を中心に回転
可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポー
ルコア32の外周側に所定の隙間を介して配置された固
定子2が固定されている。これらのフレーム4、5は、
固定子鉄心22の軸方向端面から突出した固定子巻線2
3に対向した部分に冷却風の吐出窓41、51を有し、
軸方向端面に吸入窓42、52を有している。
【0013】整流装置6は、三相の固定子巻線23によ
って発生する三相交流電圧を整流して直流電流を得るた
めのものである。また、保護部材としてのリヤカバー9
は、フレーム5の外側に取り付けられた整流装置6、ブ
ラシ装置7および電圧調整器8を覆うように取り付けら
れ、これらを異物から保護する。整流装置6およびリヤ
カバー9の詳細構造については後述する。
【0014】上述した構造を有する車両用交流発電機1
は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せ
ず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に
回転する。この状態で回転子3の界磁巻線31に外部か
ら励磁電圧を印加することにより、ポールコア32のそ
れぞれの爪部が励磁され、固定子巻線23に三相交流電
圧を発生させることができ、整流回路6の出力端子から
は所定の直流電力が取り出される。
【0015】次に、整流装置6およびリヤカバー9の詳
細形状について説明する。図3は、整流装置6に含まれ
る端子台の詳細形状を示す図であり、端子台単体をリヤ
側(リヤカバー側)からみた平面形状が示されている。
【0016】図1および図2に示すように、整流装置6
は、回転軸方向に所定の間隔を有する負極側放熱板62
および正極側放熱板63と、これらの間に配置された端
子台61と、負極側放熱板62に取り付けられた複数個
(例えば4個)の負極側整流素子65と、正極側放熱板
63に取り付けられた複数個(例えば4個)の正極側整
流素子66とを含んで構成されている。
【0017】負極側放熱板62は、リヤカバー9の内径
にほぼ等しい外径寸法の円弧形状を有しており、所定の
間隔で円周方向に沿った4箇所に負極側整流素子65が
半田付けや溶着等による接合によって取り付けられてい
る。4個の負極側整流素子65の反接合面からは配線用
リード線68が延びており、端子台61から露出した配
線用電極69にこの配線用リード線68が溶接等によっ
て接合されている。
【0018】正極側放熱板63は、負極側放熱板62の
外径よりも小さな外径寸法の円弧形状を有しており、所
定の間隔で円周方向に沿った4箇所に正極側整流素子6
6が半田付けや溶着等による接合によって取り付けられ
ている。4個の正極側整流素子66の反接合面からは配
線用リード線が延びており、この配線用リード線が端子
台61から露出した配線用電極69に溶接等によって接
合されている。また、正極側放熱板63の外径は、負極
側放熱板62の内径よりも大きく設定されており、正極
側放熱板63と負極側放熱板62が回転軸方向に沿って
部分的に重複して配置されている。
【0019】上述した負極側整流素子65と正極側整流
素子66は、互いに接近した位置に配置されたもの同士
を1組として全体で4組が設けられており、それぞれの
組に含まれる1個の負極側整流素子65と1個の正極側
整流素子66が端子台61の内外に設けられた共通の配
線用電極69に接合されている。また、この配線用電極
69は、固定子巻線23から引き出された引出線にネジ
止め等によって接続されており、固定子巻線23の4本
の引出線(三相巻線の各相の端部から引き出された3本
の引出線と三相巻線の各相を結線した中性点から引き出
した引出線)のそれぞれが、各組に対応した4個の配線
用電極69のそれぞれに1対1に対応して結線が行われ
る。
【0020】図4は、本実施形態の車両用交流発電機1
の結線図である。図4に示すように、4個の負極側整流
素子65は、それぞれの一方端が負極側放熱板62によ
って共通に接続され、フレーム5を介して接地される。
また、4個の正極側整流素子66は、それぞれの一方端
が正極側放熱板63によって共通に接続され、この正極
側放熱板63の一部に固定された出力端子73に接続さ
れる。
【0021】図3に詳細形状を示した端子台61におい
ては、配線用電極69−1aおよび配線用電極69−1
bが反時計回り方向の端部に配置された1組の負極側整
流素子65と正極側整流素子66に対応しており、これ
らの近傍に設けられた配線用電極69−1cとともに端
子台61の内部で共通に結線されている。同様に、配線
用電極69−2aおよび配線用電極69−2bが反時計
回り方向の端部から2番目に配置された1組の負極側整
流素子65と正極側整流素子66に対応しており、これ
らの近傍に設けられた配線用電極69−2cとともに端
子台61の内部で共通に結線されている。配線用電極6
9−3aおよび配線用電極69−3bが時計回り方向の
端部から2番目に配置された1組の負極側整流素子65
と正極側整流素子66に対応しており、これらの近傍に
設けられた配線用電極69−3cとともに端子台61の
内部で共通に結線されている。配線用電極69−4aお
よび配線用電極69−4bが時計回り方向の端部に配置
された1組の負極側整流素子65と正極側整流素子66
に対応しており、これらの近傍に設けられた配線用電極
69−4cとともに端子台61の内部で共通に結線され
ている。
【0022】また、本実施形態の端子台61は、4つの
配線用電極69−1a、69−2a、69−3a、69
−4aのそれぞれに対応した4つの隔壁71を有してい
る。各隔壁71は、整流装置6が組み立てられたとき
に、配線用電極69−1a〜69−4aのいずれかと各
負極側整流素子65との接合部72が、正極側放熱板6
3の外周縁から十分に隔離されるように、接合部72と
正極側放熱板63の外周縁との間に形成されている。ま
た、各隔壁71は、正極側放熱板63と負極側放熱板6
2に挟まれた位置に配置された端子台61に一体に形成
されており、対応する接合部72の周囲であって正極側
放熱板63の外周縁との間を遮るように、回転軸方向に
延びた曲面形状の衝立として形成されている。例えば、
隔壁71は、樹脂材料で端子台61を型成形する際に、
この型形状を工夫することにより、一体成形することが
望ましいが、隔壁71を有しない端子台61を成形した
後に、別に用意しておいた隔壁71を溶着等によって組
み付けるようにしてもよい。
【0023】図5は、上述した隔壁71の軸方向高さを
示す図であり、接合部72と隔壁71が含まれる整流装
置6の部分的な拡大断面が示されている。図5に示すよ
うに、回転軸方向に沿った隔壁71の高さは、隣接する
正極側放熱板63の表面位置よりも高い位置にあること
が必要となる(A>0)。回転軸方向に沿って、隣接す
る正極側放熱板63の表面位置よりも隔壁71を突出さ
せることにより、正極側放熱板63の表面に沿って接合
部72側に浸入する水や電解液等が接合部72に直接的
に到達することを防止することができる。また、回転軸
方向に沿った隔壁71の高さは、隣接する接合部72と
同じあるいはこれよりも高い方が望ましい(B≧0)。
正極側放熱板63の表面に沿って流れる水や電解液等の
浸入方向から見て、接合部72が完全に覆われるように
隔壁71を形成することにより、リヤカバー9の内部に
浸入した水や電解液等が接合部72に到達することを確
実に阻止することができる。なお、回転軸方向に沿った
隔壁71の高さの上限値はリヤカバー9に当接する位置
であるが、水や電解液等の浸入を阻止するためには、リ
ヤカバー9との間に微少隙間が形成されるように、ある
いは完全にリヤカバー9に当接するように隔壁71の高
さを設定することが望ましい。
【0024】図6は、リヤカバー9の詳細形状を示す平
面図である。図6に示すように、リヤカバー9は、整流
装置6の全体を覆うように形成されており、整流装置6
の正極側放熱板63に対応する位置に冷却用の外気(冷
却風)を取り込むための複数の吸入窓91を有してい
る。すなわち、隔壁71を挟んで、径方向内周側にリヤ
カバー9の吸入窓91が配置され、径方向外周側に負極
側整流素子65の配線用リード線68と端子台61の配
線用電極69とを接合した接合部72が配置されてい
る。したがって、これらの吸入窓91を通して取り込ま
れた冷却風やこの冷却風とともに取り込まれた水や電解
液等の異物は、正極側放熱板63に沿って主に径方向外
側に流れた後に、負極側放熱板62に到達する。その際
に、正極側放熱板63の外周縁の一部の近傍には、隔壁
71が形成されているため、上述した冷却風や異物の流
れが部分的に隔壁71によって遮断され、隔壁71より
も外周側に配置された接合部72に到達しにくくなる。
【0025】このように、本実施形態の車両用交流発電
機1においては、整流装置6に含まれる端子台61の一
部を回転軸方向に延ばすことによって、正極側放熱板6
3の外周縁と接合部72との間の空間に4つの隔壁71
を形成している。このため、リヤカバー9の吸入窓91
から水や電解液等の異物が冷却風とともに浸入した場合
であっても、これらの異物が正極側放熱板63の表面を
伝わって接合部72に到達することを防止することがで
きる。したがって、接合部72に絶縁処理を施さない場
合であっても、接合部72の近傍に異物が付着すること
によって絶縁不良等の不具合が発生することを防止する
ことが可能になり、耐環境性を向上させることができ
る。また、接合部72に絶縁処理が施されている場合で
あっても、この絶縁処理層が永年の使用によって劣化す
る場合や、あるいは最初から塗装むら等があって有効に
機能していない場合もあるため、接合部72の近傍に上
述した隔壁71を形成することは、絶縁不良等の発生を
防止するために有効な手段である。
【0026】図7は、上述した車両用交流発電機に用い
られる整流装置6の変形例を示す平面図である。また、
図8は図7に示した整流装置6Aの部分的な拡大図であ
り、隔壁近傍の詳細構造が示されている。図7および図
8に示すように、整流装置6Aは、6個の負極側整流素
子65が取り付けられた負極側放熱板162と、6個の
正極側整流素子66が取り付けられた正極側放熱板16
3と、2個の負極側整流素子62と2個の正極側整流素
子63を1組として配線を行う端子台161とを含んで
構成されている。
【0027】負極側放熱板162には、所定の間隔で円
周方向に沿った6箇所に負極側整流素子65が半田付け
や溶着等による接合によって取り付けられているが、そ
の接合位置は均等に分散しているのではなく、2個ずつ
が偏って配置されている。同様に、正極側放熱板163
には、所定の間隔で円周方向に沿った6箇所に正極側整
流素子66が半田付けや溶着等による接合によって取り
付けられているが、その接合位置は均等ではなく、上述
した負極側放熱板162において偏って配置された2個
ずつの負極側整流素子65に接近した位置に偏って配置
されている。
【0028】このように、上述した整流装置6Aに含ま
れる負極側整流素子65と正極側整流素子66は、それ
ぞれが2個ずつ、合計の4個を1組として全体で3組が
設けられている。それぞれの組に含まれる2個の負極側
整流素子65と2個の正極側整流素子66が端子台16
1に設けられた複数の配線用電極169のそれぞれに接
合されている。また、この配線用電極169は、固定子
巻線から引き出された3本の引出線のそれぞれに接続さ
れている。例えば、図7に示した整流装置6Aでは、固
定子巻線から引き出された各引出線が配線用電極169
に半田付けや溶着等によって接合されている。この実施
形態では、3組の整流素子に対応して3個の配線用電極
169−1、169−2、169−3が設けられてい
る。例えば配線用電極169−2は図8に示されるよう
に、端子169−2aが固定子巻線の引出線と接続さ
れ、端子169−2b、169−2cがそれぞれ整流素
子65、65に接続される。
【0029】図9は、図7に示した整流装置6Aを用い
た車両用交流発電機の結線図である。図9に示すよう
に、三相の固定子巻線の各相に対応して2個の負極側整
流素子65の一方端と2個の正極側整流素子66の一方
端とが共通に接続されている。また、6個の負極側整流
素子65は、それぞれの他方端が負極側放熱板162に
よって共通に接続され、フレームを介して接地される。
6個の正極側整流素子66は、それぞれの他方端が正極
側放熱板163によって共通に接続され、この正極側放
熱板163の一部に固定された出力端子(図示せず)に
接続される。図9に示すように、固定子巻線の中性点に
対応した整流素子を含まない整流装置を用いる場合に
は、Y結線がなされた固定子巻線を用いる代わりにΔ結
線がなされた固定子巻線を用いるようにしてもよい。
【0030】また、上述した整流装置6Aに含まれる端
子台161は、負極側整流素子65と配線用電極169
とを接合した接合部172と、この接合部172の周囲
に位置する正極側放熱板163の外周縁との間を遮るよ
うに形成された隔壁171を有している。この隔壁17
1は、図5等に示した隔壁71に対応するものであり、
その高さは、正極側放熱板163の表面位置よりも高
く、あるいは接合部172の端部位置よりも高く設定さ
れている。このような隔壁171を形成することによ
り、正極側放熱板163の表面に沿って流れる水や電解
液等の異物が接合部172に到達することを防止するこ
とができる。
【0031】また、端子台161は、上述した隔壁17
1の他に、固定子巻線のいずれかの引出線と配線用電極
169とを接合した接合部173と、この接合部173
の周囲に位置する正極側放熱板163の外周縁との間を
遮るように形成された隔壁174を有している。例え
ば、隔壁174は、図8に示すように接合部173を覆
うようなコの字型に形成されており、その高さは、正極
側放熱板163の表面位置よりも高く、あるいは接合部
173の端部位置よりも高く設定されている。このよう
な隔壁174を形成することにより、正極側放熱板16
3の表面に沿って流れる水や電解液等の異物が接合部1
73に到達することを防止することができる。この実施
形態では、配線用電極169と固定子巻線の引出線とを
接合した接合部173を囲む隔壁174の両側に2つの
隔壁171を配置しており、これら隔壁174、171
で囲まれた3箇所の接合作業場所が提供されている。
【0032】図8に示すように、2つの隔壁171と1
つの隔壁174を接近した位置に形成することにより、
この部分の剛性を高めることができる利点がある。ま
た、隣接する隔壁171と174の間にスリット175
あるいはこれに代わる間隙部を形成することが望まし
い。スリット175等を形成することにより、正極側放
熱板163の表面に沿って浸入した水や電解液が隔壁1
71や174の密集部分に滞留することを防止すること
ができる。この実施形態では、全9個からなる複数の接
合部172、173のすべてに対応して、そのそれぞれ
に隔壁171、174を設けている。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。上述した実施形態の整流装置6、6Aで
は、隔壁71、171の形状を回転軸方向に延びた曲面
形状としたが、隔壁71等を平面によって構成するよう
にしてもよい。この場合には、図10に示すように1枚
の平板によって隔壁271Aを構成する場合の他に、図
11に示すように2枚の平板を直角あるいはそれ以外の
角度で交差させることによりL字型の横断面形状を有す
る隔壁271Bを構成する場合や、図13に示すように
3枚の平板を交差させることによりコの字型の横断面形
状を有する隔壁271Cを構成する場合が考えられる。
接合部に対する水や電解液等の浸入を確実に阻止するた
めには、少なくとも2枚の平板を組み合わせた隔壁27
1Bあるいは271Cを用いることが望ましい。
【0034】また、上述した実施形態では、正極側放熱
板が負極側放熱板よりもリヤ側に配置された整流装置を
用いたが、反対に負極側放熱板が正極側放熱板よりもリ
ヤ側に配置された整流装置を用いるようにしてもよい。
【0035】また、上述した実施形態では、隔壁71と
接合部72との間隔よりも、隔壁71と正極側放熱板6
3の外周縁との間隔の方が狭いように図2等において図
示したが、隔壁71と接合部72との間隔を、隔壁71
と正極側放熱板63の外周縁との間隔よりも広くするよ
うにしてもよい。この場合には、隔壁71近傍に電解液
等の水滴が付着した場合であっても、より広い間隔に設
定された隔壁71と正極側放熱板63の外周縁との間の
隙間部分を通ってこの水滴が負極側放熱板62側に吸い
込まれるため、反対側に位置する隔壁71と接合部72
との間の隙間部分にこの水滴が滞留することを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両用交流発電機の全体構成を示
す図である。
【図2】図1に示した車両用交流発電機をリヤカバーを
外しリヤ側から見た図である。
【図3】整流装置に含まれる端子台の詳細形状を示す図
である。
【図4】本実施形態の車両用交流発電機の結線図であ
る。
【図5】隔壁の軸方向高さを示す図である。
【図6】リヤカバーの詳細形状を示す平面図である。
【図7】整流装置の変形例を示す平面図である。
【図8】図7に示した整流装置の部分的な拡大図であ
る。
【図9】図7に示した整流装置を用いた車両用交流発電
機の結線図である。
【図10】整流装置の端子台に形成された隔壁の変形例
を示す斜視図である。
【図11】整流装置の端子台に形成された隔壁の変形例
を示す斜視図である。
【図12】整流装置の端子台に形成された隔壁の変形例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 固定子 3 回転子 4、5 フレーム 6 整流装置 9 リヤカバー 61 端子台 62 負極側放熱板 63 正極側放熱板 65 負極側整流素子 66 正極側整流素子 71 隔壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子を回転させることによって固定子
    巻線に誘起した交流電圧を整流する整流装置と、前記整
    流装置を覆う被覆部材とを備える車両用交流発電機にお
    いて、 前記整流装置は、整流素子が取り付けられた放熱板と、
    前記整流素子と前記固定子巻線とを電気的に接続する配
    線部材を有する端子台とを備えており、 前記端子台の一部を前記回転子の回転軸方向に延在させ
    ることにより、前記整流素子を前記配線部材に接合する
    接合部と前記放熱板との間に隔壁を形成することを特徴
    とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記隔壁は前記被覆部材に向かって形成されており、前
    記隔壁の高さを前記隔壁に隣接する前記放熱板の前記回
    転軸方向の端面位置よりも高く設定することを特徴とす
    る車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記隔壁は前記被覆部材に向かって形成されており、前
    記隔壁の高さを前記隔壁に隣接する前記接合部の前記回
    転軸方向の端部位置よりも高く設定することを特徴とす
    る車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記被覆部材は、前記固定子を回転可能な状態で支持す
    るフレームの外側に取り付けられた前記整流装置を外側
    から覆うカバーであり、 前記隔壁を挟んで、径方向内周側に前記カバーに形成さ
    れた冷却風の吸入窓を、径方向外周側に前記接合部を配
    置することを特徴とする車両用交流発電機。
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