JP2000287221A - 表示装置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体 - Google Patents
表示装置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体Info
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- JP2000287221A JP2000287221A JP11090906A JP9090699A JP2000287221A JP 2000287221 A JP2000287221 A JP 2000287221A JP 11090906 A JP11090906 A JP 11090906A JP 9090699 A JP9090699 A JP 9090699A JP 2000287221 A JP2000287221 A JP 2000287221A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユーザーによる色温度の補正を正確に実施す
ることができる表示装置を提供する。 【解決手段】 増幅器7R,7G,7Bと、電圧検出部
13と、A/D変換部17と、所定の色温度になるよう
に増幅器7R,7G,7Bのゲインを調整した状態で、
そのゲインを基準ゲイン値として予め記憶するととも
に、A/D変換部17から出力された出力値を基準AD
C値として予め記憶するEEPROM21と、増幅器7
R,7G,7Bに基準ゲイン値を設定するとともに所定
の色温度に相当する入力信号を与えた状態で、A/D変
換部17から出力される現在ADC値と、基準ADC値
とが一致するようにゲインを調整してユーザーゲイン値
を求める演算部19と、ユーザーゲイン値を記憶するE
EPROM21とを備え、EEPROM21に記憶され
ているユーザゲイン値を増幅器7R,7G,7Bに設定
して色温度を補正するようにした。
ることができる表示装置を提供する。 【解決手段】 増幅器7R,7G,7Bと、電圧検出部
13と、A/D変換部17と、所定の色温度になるよう
に増幅器7R,7G,7Bのゲインを調整した状態で、
そのゲインを基準ゲイン値として予め記憶するととも
に、A/D変換部17から出力された出力値を基準AD
C値として予め記憶するEEPROM21と、増幅器7
R,7G,7Bに基準ゲイン値を設定するとともに所定
の色温度に相当する入力信号を与えた状態で、A/D変
換部17から出力される現在ADC値と、基準ADC値
とが一致するようにゲインを調整してユーザーゲイン値
を求める演算部19と、ユーザーゲイン値を記憶するE
EPROM21とを備え、EEPROM21に記憶され
ているユーザゲイン値を増幅器7R,7G,7Bに設定
して色温度を補正するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータなど
で用いられるCRTを利用した表示装置に係り、特に色
の再現性に重要な色温度を調整する技術に関する。
で用いられるCRTを利用した表示装置に係り、特に色
の再現性に重要な色温度を調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コントラスト、輝度、色再現性などの点
において優れるCRTを用いた表示装置においては、高
い色再現性が発揮できるように表示装置のメーカーにお
いて出荷前に予め調整が行われる(工場調整)。そし
て、ユーザーが色温度を変更調整する必要が生じた場合
には、ユーティリティを起動して色温度を選択する。こ
れにより工場で記憶させておいた工場設定値に基づいて
色温度が自動的に補正されるようになっている(ユーザ
ー調整)。
において優れるCRTを用いた表示装置においては、高
い色再現性が発揮できるように表示装置のメーカーにお
いて出荷前に予め調整が行われる(工場調整)。そし
て、ユーザーが色温度を変更調整する必要が生じた場合
には、ユーティリティを起動して色温度を選択する。こ
れにより工場で記憶させておいた工場設定値に基づいて
色温度が自動的に補正されるようになっている(ユーザ
ー調整)。
【0003】具体的に説明すると、上記の『工場調整
時』においては、例えば、信号発生源からの基準映像信
号(例えば、0.7VP-P )が入力信号として表示装置
に対して与えられる。この状態にてCRT管面を測定装
置で測定し、所定の色温度になるように増幅器のゲイン
を調整する。なお、この調整は、RGBの各増幅器につ
いて行われる。そして、各増幅器のゲインは工場設定値
としてメモリに保存される。『ユーザー調整時』には、
ユーザーがユーティリティを使って所望の色温度を選択
する。すると、上記のようにして所定の色温度に合わせ
て調整された工場設定値を基準として、ユーザーが選択
した色温度となるようにRGBのそれぞれの増幅器のゲ
インが補正されるようになっている。
時』においては、例えば、信号発生源からの基準映像信
号(例えば、0.7VP-P )が入力信号として表示装置
に対して与えられる。この状態にてCRT管面を測定装
置で測定し、所定の色温度になるように増幅器のゲイン
を調整する。なお、この調整は、RGBの各増幅器につ
いて行われる。そして、各増幅器のゲインは工場設定値
としてメモリに保存される。『ユーザー調整時』には、
ユーザーがユーティリティを使って所望の色温度を選択
する。すると、上記のようにして所定の色温度に合わせ
て調整された工場設定値を基準として、ユーザーが選択
した色温度となるようにRGBのそれぞれの増幅器のゲ
インが補正されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、ユーザー調整時においてコンピュータ
のビデオカードから表示装置に対して与えられる入力信
号が、工場調整時に使用された信号発生源の基準映像信
号(例えば、0.7VP-P )と正確には一致していない
ことがあるので、工場設定値を基準にして調整を行った
としても色温度を正確に補正することができない場合が
ある。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、ユーザー調整時においてコンピュータ
のビデオカードから表示装置に対して与えられる入力信
号が、工場調整時に使用された信号発生源の基準映像信
号(例えば、0.7VP-P )と正確には一致していない
ことがあるので、工場設定値を基準にして調整を行った
としても色温度を正確に補正することができない場合が
ある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、増幅器の出力電圧に基づき色温度調整
の条件を工場調整時に合わせることにより、ユーザーに
よる色温度の補正を正確に実施することができる表示装
置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体を提
供することを目的とする。
たものであって、増幅器の出力電圧に基づき色温度調整
の条件を工場調整時に合わせることにより、ユーザーに
よる色温度の補正を正確に実施することができる表示装
置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の表示装置は、入力されたアナログ
信号によりCRTに画像を表示する表示装置において、
ゲインを調節可能で入力信号を増幅する増幅器と、前記
増幅器の出力電圧を検出する電圧検出部と、検出された
出力電圧をデジタル信号に変換するA/D変換部と、所
定のアナログ信号を入力したときにCRTに表示される
画像が所定の色温度になるように増幅器のゲインを調整
した状態で、そのゲインを基準ゲイン値として予め記憶
するとともに、前記A/D変換部から出力された出力値
を基準ADC値として予め記憶する第1記憶部と、前記
増幅器に基準ゲイン値を設定するとともに前記所定の色
温度に相当する入力信号を増幅器に与えた状態で、前記
A/D変換部から出力される現在ADC値と、前記第1
記憶部に記憶されている基準ADC値とが一致するよう
に前記増幅器に設定されているゲインを調整してユーザ
ーゲイン値を求める演算部と、前記演算部によって求め
られたユーザーゲイン値を記憶する第2記憶部とを備
え、前記第2記憶部に記憶されているユーザゲイン値を
前記増幅器に設定して色温度を補正するようにしたこと
を特徴とするものである。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の表示装置は、入力されたアナログ
信号によりCRTに画像を表示する表示装置において、
ゲインを調節可能で入力信号を増幅する増幅器と、前記
増幅器の出力電圧を検出する電圧検出部と、検出された
出力電圧をデジタル信号に変換するA/D変換部と、所
定のアナログ信号を入力したときにCRTに表示される
画像が所定の色温度になるように増幅器のゲインを調整
した状態で、そのゲインを基準ゲイン値として予め記憶
するとともに、前記A/D変換部から出力された出力値
を基準ADC値として予め記憶する第1記憶部と、前記
増幅器に基準ゲイン値を設定するとともに前記所定の色
温度に相当する入力信号を増幅器に与えた状態で、前記
A/D変換部から出力される現在ADC値と、前記第1
記憶部に記憶されている基準ADC値とが一致するよう
に前記増幅器に設定されているゲインを調整してユーザ
ーゲイン値を求める演算部と、前記演算部によって求め
られたユーザーゲイン値を記憶する第2記憶部とを備
え、前記第2記憶部に記憶されているユーザゲイン値を
前記増幅器に設定して色温度を補正するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の表示装置は、請求
項1に記載の表示装置において、前記各構成に加えて、
複数個の入力信号源のうちのいずれか一つだけを選択的
に前記増幅器に接続する選択手段を備えるとともに、前
記第1記憶部は、各入力信号源ごとに基準ゲイン値と基
準ADC値とを記憶し、前記演算部は、各入力信号源ご
とにユーザーゲイン値を求め、前記第2記憶部は、各入
力信号源ごとにユーザーゲイン値を記憶するものであ
り、前記選択手段が選択した入力信号源に応じたユーザ
ーゲイン値を前記増幅器に設定して色温度を補正するよ
うにしたことをことを特徴とするものである。
項1に記載の表示装置において、前記各構成に加えて、
複数個の入力信号源のうちのいずれか一つだけを選択的
に前記増幅器に接続する選択手段を備えるとともに、前
記第1記憶部は、各入力信号源ごとに基準ゲイン値と基
準ADC値とを記憶し、前記演算部は、各入力信号源ご
とにユーザーゲイン値を求め、前記第2記憶部は、各入
力信号源ごとにユーザーゲイン値を記憶するものであ
り、前記選択手段が選択した入力信号源に応じたユーザ
ーゲイン値を前記増幅器に設定して色温度を補正するよ
うにしたことをことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項3に記載の表示装置は、請求
項1または2に記載の表示装置において、前記電圧検出
部は、前記増幅器の出力電圧のピーク電圧を検出するこ
とを特徴とするものである。
項1または2に記載の表示装置において、前記電圧検出
部は、前記増幅器の出力電圧のピーク電圧を検出するこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に記載の色温度補正方法
は、入力されたアナログ信号によりCRTに画像を表示
する表示装置における色温度を補正する色温度補正方法
において、所定のアナログ信号を入力したときにCRT
に表示される画像が所定の色温度になるように増幅器の
ゲインを調整した状態で、そのゲインを基準ゲイン値と
して予め記憶するとともに、A/D変換部から出力され
た増幅器の出力値を基準ADC値として予め記憶してお
き、前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与
えた状態で、A/D変換部から出力される現在ADC値
と、前記基準ADC値とが一致するように前記増幅器に
設定されているゲインを調整してユーザーゲイン値を求
める過程と、求められたユーザーゲイン値を記憶する過
程と、前記ユーザゲイン値を増幅器に設定して色温度を
補正する過程と、を実施することを特徴とすものであ
る。
は、入力されたアナログ信号によりCRTに画像を表示
する表示装置における色温度を補正する色温度補正方法
において、所定のアナログ信号を入力したときにCRT
に表示される画像が所定の色温度になるように増幅器の
ゲインを調整した状態で、そのゲインを基準ゲイン値と
して予め記憶するとともに、A/D変換部から出力され
た増幅器の出力値を基準ADC値として予め記憶してお
き、前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与
えた状態で、A/D変換部から出力される現在ADC値
と、前記基準ADC値とが一致するように前記増幅器に
設定されているゲインを調整してユーザーゲイン値を求
める過程と、求められたユーザーゲイン値を記憶する過
程と、前記ユーザゲイン値を増幅器に設定して色温度を
補正する過程と、を実施することを特徴とすものであ
る。
【0010】また、請求項5に記載の記録媒体は、入力
されたアナログ信号によりCRTに画像を表示する表示
装置において色温度補正を施すプログラムを格納した記
録媒体であって、所定のアナログ信号を入力したときに
CRTに表示される画像が所定の色温度になるように増
幅器のゲインを調整した状態で、そのゲインを基準ゲイ
ン値として予め記憶するとともに、A/D変換部から出
力された増幅器の出力値を基準ADC値として予め記憶
しておき、前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅
器に与えた状態で、A/D変換部から出力される現在A
DC値と、前記基準ADC値とを比較する処理と、前記
両値が一致するように前記増幅器に設定されているゲイ
ンを補正してユーザーゲイン値を求める処理と、求めら
れたユーザーゲイン値を記憶する処理と、前記ユーザゲ
イン値を増幅器に設定して色温度を補正する処理とを実
施するようにコンピュータを制御するためのプログラム
を格納したものである。
されたアナログ信号によりCRTに画像を表示する表示
装置において色温度補正を施すプログラムを格納した記
録媒体であって、所定のアナログ信号を入力したときに
CRTに表示される画像が所定の色温度になるように増
幅器のゲインを調整した状態で、そのゲインを基準ゲイ
ン値として予め記憶するとともに、A/D変換部から出
力された増幅器の出力値を基準ADC値として予め記憶
しておき、前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅
器に与えた状態で、A/D変換部から出力される現在A
DC値と、前記基準ADC値とを比較する処理と、前記
両値が一致するように前記増幅器に設定されているゲイ
ンを補正してユーザーゲイン値を求める処理と、求めら
れたユーザーゲイン値を記憶する処理と、前記ユーザゲ
イン値を増幅器に設定して色温度を補正する処理とを実
施するようにコンピュータを制御するためのプログラム
を格納したものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。『工場調整時』には、信号発生源から基準となる入
力信号を与え、この状態にてCRT管面を測定装置で測
定して所定の色温度になるように増幅器のゲインを調整
する。このときのゲインを「基準ゲイン値」とし、増幅
器の出力側に配設された電圧検出部を介してA/D変換
部から得られる出力値を「基準ADC値」として第1記
憶部に記憶しておく。
る。『工場調整時』には、信号発生源から基準となる入
力信号を与え、この状態にてCRT管面を測定装置で測
定して所定の色温度になるように増幅器のゲインを調整
する。このときのゲインを「基準ゲイン値」とし、増幅
器の出力側に配設された電圧検出部を介してA/D変換
部から得られる出力値を「基準ADC値」として第1記
憶部に記憶しておく。
【0012】そして、『ユーザー調整時』には、所定の
色温度に相当する入力信号(工場調整時の入力信号とは
相違することがある)を増幅器に与えた状態で、第1記
憶部の「基準ゲイン値」を増幅器に設定する。これとと
もに演算部はA/D変換部から出力される「現在ADC
値」が「基準ADC値」に一致するように増幅器のゲイ
ンを調整する。このようにして増幅器の出力電圧が、
「基準ゲイン値」を測定した工場調整時の出力電圧に一
致するようにしているので、現在の入力信号が工場調整
時の入力信号と異なっていてもその差異を増幅器で吸収
することができる。そして、このときのゲインを「ユー
ザーゲイン値」として第2記憶部に記憶しておき、この
「ユーザーゲイン値」を増幅器に設定することにより色
温度を正確に補正することができる。
色温度に相当する入力信号(工場調整時の入力信号とは
相違することがある)を増幅器に与えた状態で、第1記
憶部の「基準ゲイン値」を増幅器に設定する。これとと
もに演算部はA/D変換部から出力される「現在ADC
値」が「基準ADC値」に一致するように増幅器のゲイ
ンを調整する。このようにして増幅器の出力電圧が、
「基準ゲイン値」を測定した工場調整時の出力電圧に一
致するようにしているので、現在の入力信号が工場調整
時の入力信号と異なっていてもその差異を増幅器で吸収
することができる。そして、このときのゲインを「ユー
ザーゲイン値」として第2記憶部に記憶しておき、この
「ユーザーゲイン値」を増幅器に設定することにより色
温度を正確に補正することができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、複
数個の入力信号源(例えば、複数台のコンピュータのそ
れぞれに装着されたビデオカード)を選択手段で選択的
に切り換え、各入力信号源ごとに基準ゲイン値と基準A
DC値とを第1記憶部に予め記憶しておく。また、演算
部は、各入力信号源ごとにユーザーゲイン値を求めて第
2記憶部に記憶する。そして、選択手段が選択している
入力信号源に応じて第2記憶部からユーザーゲイン値を
読み出し、このゲインを増幅器に設定して色温度を補正
するので、色温度を各々の入力信号源ごとに正確に補正
することができる。
数個の入力信号源(例えば、複数台のコンピュータのそ
れぞれに装着されたビデオカード)を選択手段で選択的
に切り換え、各入力信号源ごとに基準ゲイン値と基準A
DC値とを第1記憶部に予め記憶しておく。また、演算
部は、各入力信号源ごとにユーザーゲイン値を求めて第
2記憶部に記憶する。そして、選択手段が選択している
入力信号源に応じて第2記憶部からユーザーゲイン値を
読み出し、このゲインを増幅器に設定して色温度を補正
するので、色温度を各々の入力信号源ごとに正確に補正
することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明によれば、電
圧検出部をピークホールド回路などの簡単な回路で構成
することができる。
圧検出部をピークホールド回路などの簡単な回路で構成
することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明の作用は次の
とおりである。信号発生源から基準となる入力信号を与
え、この状態にてCRT管面を測定装置で測定して所定
の色温度になるように増幅器のゲインを調整する。この
ときのゲインを基準ゲイン値とし、増幅器の出力電圧を
基準ADC値として第1記憶部に予め記憶しておく。そ
して、所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与え
た状態で、第1記憶部の基準ゲイン値を増幅器に設定す
るとともに、A/D変換部の現在ADC値が基準ADC
値に一致するように増幅器のゲインを調整する過程を実
施する。このように増幅器の出力電圧が、基準ゲイン値
を測定した工場調整時の出力電圧に一致するようにして
いるので、現在の入力信号が工場調整時の入力信号と異
なっていてもその差異を増幅器で吸収することができ
る。次に、このときのゲインをユーザーゲイン値として
第2記憶部に記憶する過程を実施し、このユーザーゲイ
ン値を増幅器に設定する過程を実施することにより色温
度を正確に補正することができる。
とおりである。信号発生源から基準となる入力信号を与
え、この状態にてCRT管面を測定装置で測定して所定
の色温度になるように増幅器のゲインを調整する。この
ときのゲインを基準ゲイン値とし、増幅器の出力電圧を
基準ADC値として第1記憶部に予め記憶しておく。そ
して、所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与え
た状態で、第1記憶部の基準ゲイン値を増幅器に設定す
るとともに、A/D変換部の現在ADC値が基準ADC
値に一致するように増幅器のゲインを調整する過程を実
施する。このように増幅器の出力電圧が、基準ゲイン値
を測定した工場調整時の出力電圧に一致するようにして
いるので、現在の入力信号が工場調整時の入力信号と異
なっていてもその差異を増幅器で吸収することができ
る。次に、このときのゲインをユーザーゲイン値として
第2記憶部に記憶する過程を実施し、このユーザーゲイ
ン値を増幅器に設定する過程を実施することにより色温
度を正確に補正することができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明によれば、記
録媒体に格納されているプログラムをコンピュータに実
行させることにより、請求項4と同様の作用を生じさせ
ることができて色温度を正確に補正させることができ
る。
録媒体に格納されているプログラムをコンピュータに実
行させることにより、請求項4と同様の作用を生じさせ
ることができて色温度を正確に補正させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は、本発明に係る表示装置の概
略構成を示すブロック図である。
実施例を説明する。図1は、本発明に係る表示装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0018】この表示装置は、二系統の入力端子TL
1,TL2を備えており、これらには、例えば、図示し
ない二台のコンピュータのそれぞれに装着されたビデオ
カード(入力信号源)の映像信号出力端子がそれぞれ接
続される。ビデオカードの映像信号出力端子からは、R
(赤),G(緑),B(青)の各信号を含むアナログの
映像信号(入力信号)が出力される。
1,TL2を備えており、これらには、例えば、図示し
ない二台のコンピュータのそれぞれに装着されたビデオ
カード(入力信号源)の映像信号出力端子がそれぞれ接
続される。ビデオカードの映像信号出力端子からは、R
(赤),G(緑),B(青)の各信号を含むアナログの
映像信号(入力信号)が出力される。
【0019】二つの入力端子TL1,TL2からの入力
信号は、信号選択部1によっていずれか一方だけがプリ
アンプ3に与えられる。このプリアンプ3は、ゲインが
調節可能に構成されており、R,G,B用の増幅器7
R,7G,7Bと、入力されたデジタルデータ(例え
ば、8ビット)に応じて各増幅器7R,7G,7Bのゲ
インを調節するD/A変換部5とを備えている。なお、
信号選択部1は、本発明の選択手段に相当する。
信号は、信号選択部1によっていずれか一方だけがプリ
アンプ3に与えられる。このプリアンプ3は、ゲインが
調節可能に構成されており、R,G,B用の増幅器7
R,7G,7Bと、入力されたデジタルデータ(例え
ば、8ビット)に応じて各増幅器7R,7G,7Bのゲ
インを調節するD/A変換部5とを備えている。なお、
信号選択部1は、本発明の選択手段に相当する。
【0020】プリアンプ3で増幅された入力信号は、出
力増幅器9で所要のレベルにまで増幅されてCRT11
に与えられる。その結果、CRT11の管面にはコンピ
ュータのビデオカードから出力された入力信号による映
像が表示されるようになっている。
力増幅器9で所要のレベルにまで増幅されてCRT11
に与えられる。その結果、CRT11の管面にはコンピ
ュータのビデオカードから出力された入力信号による映
像が表示されるようになっている。
【0021】各増幅器7R,7G,7Bの出力電圧は、
電圧検出部13によって検出される。具体的には、ピー
クホールド回路13R,13G,13Bによって検出さ
れ、そのピーク電圧値がMPU15に与えられる。この
MPU15は、各ピークホールド回路13R,13G,
13Bからのピーク電圧値をデジタルデータ(例えば、
10ビット)に変換するA/D変換部17と、主として
後述するような処理を行う演算部19とを備えている。
電圧検出部13によって検出される。具体的には、ピー
クホールド回路13R,13G,13Bによって検出さ
れ、そのピーク電圧値がMPU15に与えられる。この
MPU15は、各ピークホールド回路13R,13G,
13Bからのピーク電圧値をデジタルデータ(例えば、
10ビット)に変換するA/D変換部17と、主として
後述するような処理を行う演算部19とを備えている。
【0022】また、MPU15には、電気的にデータを
書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM2
1が接続されている。詳細は後述するが、このEEPR
OM21には、『工場調整時』において所定の色温度に
調整した状態で得られる各増幅器7R,7G,7Bの
「基準ゲイン値」と、各増幅器7R,7G,7Bのピー
ク電圧値をA/D変換部17で変換した「基準ADC
値」と、『ユーザー調整時』において上記の各基準ゲイ
ン値を対応する増幅器7R,7G,7Bに設定し、か
つ、所定の色温度に相当する入力信号を与えた状態で、
A/D変換部17から得られる「現在ADC値」と、
「基準ADC値」とが一致するように各増幅器7R,7
G,7Bのゲインを調整したときのゲインである「ユー
ザーゲイン値」などが記憶されるものである。
書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM2
1が接続されている。詳細は後述するが、このEEPR
OM21には、『工場調整時』において所定の色温度に
調整した状態で得られる各増幅器7R,7G,7Bの
「基準ゲイン値」と、各増幅器7R,7G,7Bのピー
ク電圧値をA/D変換部17で変換した「基準ADC
値」と、『ユーザー調整時』において上記の各基準ゲイ
ン値を対応する増幅器7R,7G,7Bに設定し、か
つ、所定の色温度に相当する入力信号を与えた状態で、
A/D変換部17から得られる「現在ADC値」と、
「基準ADC値」とが一致するように各増幅器7R,7
G,7Bのゲインを調整したときのゲインである「ユー
ザーゲイン値」などが記憶されるものである。
【0023】なお、EEPROM21は、本発明におけ
る第1記憶部および第2記憶部に相当するものである。
る第1記憶部および第2記憶部に相当するものである。
【0024】次に、図2のフローチャートを参照しつつ
上述した構成の表示装置が出荷される前に実施される工
場調整について説明する。以下の説明においては、40
00K,6500K,10000Kの三種類の色温度を
調整する方法を例に採って説明する。なお、この方法は
三種類の色温度を調整することにより、これらの間の色
温度をMPU15によって演算し、全ての色温度が補正
されるようになっている。
上述した構成の表示装置が出荷される前に実施される工
場調整について説明する。以下の説明においては、40
00K,6500K,10000Kの三種類の色温度を
調整する方法を例に採って説明する。なお、この方法は
三種類の色温度を調整することにより、これらの間の色
温度をMPU15によって演算し、全ての色温度が補正
されるようになっている。
【0025】<工場調整時>まず、入力信号としてウイ
ンドウ状の白画面に相当する基準入力信号(例えば、信
号発生源からの基準映像信号)を二つの入力端子TL
1,TL2のいずれかに与えておく。さらに、CRT1
1の管面に色温度測定装置の測定部を取り付けておく。
なお、後の実使用時において高い色再現性が発揮できる
ように、表示装置のコントラストを最大限に調整してお
く。
ンドウ状の白画面に相当する基準入力信号(例えば、信
号発生源からの基準映像信号)を二つの入力端子TL
1,TL2のいずれかに与えておく。さらに、CRT1
1の管面に色温度測定装置の測定部を取り付けておく。
なお、後の実使用時において高い色再現性が発揮できる
ように、表示装置のコントラストを最大限に調整してお
く。
【0026】ステップS1 オペレータは、各増幅器7R,7G,7Bのゲインを調
整する。具体的には、図示しない操作スイッチを操作
し、ゲインを設定するためのデジタルデータをMPU1
5を介してD/A変換部5に与える。このようにしてゲ
インを調整し、色温度測定装置による測定値が4000
Kになるようにする。なお、調整中は、MPU15から
出力されたデジタルデータがアナログデータに変換され
て各増幅器7R,7G,7Bに与えられ、ピークホール
ド回路13R,13G,13Bで検出されたピーク電圧
値がA/D変換器17によってデジタルデータに逐次変
換される。
整する。具体的には、図示しない操作スイッチを操作
し、ゲインを設定するためのデジタルデータをMPU1
5を介してD/A変換部5に与える。このようにしてゲ
インを調整し、色温度測定装置による測定値が4000
Kになるようにする。なお、調整中は、MPU15から
出力されたデジタルデータがアナログデータに変換され
て各増幅器7R,7G,7Bに与えられ、ピークホール
ド回路13R,13G,13Bで検出されたピーク電圧
値がA/D変換器17によってデジタルデータに逐次変
換される。
【0027】ステップS2 色温度が4000Kになったときの「基準ゲイン値」と
「基準ADC値」をEEPROM21に記憶する。基準
ゲイン値は、色温度が4000KになったときにMPU
15からD/A変換部5への出力されていたゲインのデ
ジタルデータである。また、基準ADC値は、色温度が
4000KになったときにA/D変換器17から出力さ
れていたピーク電圧値のデジタルデータである。
「基準ADC値」をEEPROM21に記憶する。基準
ゲイン値は、色温度が4000KになったときにMPU
15からD/A変換部5への出力されていたゲインのデ
ジタルデータである。また、基準ADC値は、色温度が
4000KになったときにA/D変換器17から出力さ
れていたピーク電圧値のデジタルデータである。
【0028】ステップS3 次に、オペレータは各増幅器7R,7G,7Bのゲイン
を調整して、色温度測定装置による測定値が6500K
になるようにする。
を調整して、色温度測定装置による測定値が6500K
になるようにする。
【0029】ステップS4 色温度が6500Kになったときの「基準ゲイン値」と
「基準ADC値」をEEPROM21に記憶する。
「基準ADC値」をEEPROM21に記憶する。
【0030】ステップS5,S6 これらのステップでは、上述した各ステップのようにし
て、色温度測定装置による測定値が10000Kになる
ようにした後、「基準ゲイン値」と「基準ADC値」を
EEPROM21に記憶する。
て、色温度測定装置による測定値が10000Kになる
ようにした後、「基準ゲイン値」と「基準ADC値」を
EEPROM21に記憶する。
【0031】以上の処理により、EEPROM21には
3種類の色温度ごとにR,G,Bに対応する「基準ゲイ
ン値」と「基準ADC値」が記憶されることになるの
で、合計で18個のデータが記憶されることになる。
3種類の色温度ごとにR,G,Bに対応する「基準ゲイ
ン値」と「基準ADC値」が記憶されることになるの
で、合計で18個のデータが記憶されることになる。
【0032】<ユーザー調整時>次に、図3および図4
のフローチャートを参照して、上記のようにして出荷前
の色温度調整が行われた表示装置に対してユーザーが色
温度調整を行う場合について説明する。
のフローチャートを参照して、上記のようにして出荷前
の色温度調整が行われた表示装置に対してユーザーが色
温度調整を行う場合について説明する。
【0033】なお、二台のコンピュータのそれぞれのビ
デオカードにおいて、第1のコンピュータのビデオカー
ドの映像信号出力端子が入力端子TL1に接続されてお
り、第2のコンピュータのビデオカードの映像信号出力
端子が入力端子TL2に接続されているものとする。
デオカードにおいて、第1のコンピュータのビデオカー
ドの映像信号出力端子が入力端子TL1に接続されてお
り、第2のコンピュータのビデオカードの映像信号出力
端子が入力端子TL2に接続されているものとする。
【0034】また、以下の説明ではゲイン値やADC値
についてR,G,Bごとに説明しないが、実際にはR,
G,Bごとに処理を行っている。
についてR,G,Bごとに説明しないが、実際にはR,
G,Bごとに処理を行っている。
【0035】ステップS10 表示装置に設けられた図示しないスイッチを押下する
と、この色温度調整処理が開始されるとともに初期設定
が行われる。具体的には、現在設定されているコントラ
ストなどを決める設定値を保存するとともに、工場調整
時と同じ条件を再現するためにコントラストを最大限に
設定する。
と、この色温度調整処理が開始されるとともに初期設定
が行われる。具体的には、現在設定されているコントラ
ストなどを決める設定値を保存するとともに、工場調整
時と同じ条件を再現するためにコントラストを最大限に
設定する。
【0036】ステップS11 色温度4000Kの調整のための設定を行う。具体的に
は、EEPROM21に記憶されている色温度4000
Kの「基準ゲイン値」を読み出し、MPU15がD/A
変換部5にその「基準ゲイン値」のデジタルデータを出
力する。これによりCRT11の色温度は工場調整時の
色温度と同じになっているはずであるが、実際には入力
信号が工場調整時とは異なる場合があるので、CRT1
1に表示されている白画面の色温度は4000Kになる
とは限らない。また、「ユーザーゲイン値」に「基準ゲ
イン値」を設定する。
は、EEPROM21に記憶されている色温度4000
Kの「基準ゲイン値」を読み出し、MPU15がD/A
変換部5にその「基準ゲイン値」のデジタルデータを出
力する。これによりCRT11の色温度は工場調整時の
色温度と同じになっているはずであるが、実際には入力
信号が工場調整時とは異なる場合があるので、CRT1
1に表示されている白画面の色温度は4000Kになる
とは限らない。また、「ユーザーゲイン値」に「基準ゲ
イン値」を設定する。
【0037】ステップS12 「ユーザーゲイン値」(=「基準ゲイン値」)を増幅器
7R,7G,7Bに設定した状態で、増幅器7R,7
G,7Bのピーク電圧値を読み出し、「基準ゲイン値」
に設定したときのピーク電圧値である「基準ADC値」
とピーク電圧値とを比較して、ゲインを自動調整すると
ともにそのゲインを新たなユーザーゲイン値として記憶
する以下のような調整処理を行う。
7R,7G,7Bに設定した状態で、増幅器7R,7
G,7Bのピーク電圧値を読み出し、「基準ゲイン値」
に設定したときのピーク電圧値である「基準ADC値」
とピーク電圧値とを比較して、ゲインを自動調整すると
ともにそのゲインを新たなユーザーゲイン値として記憶
する以下のような調整処理を行う。
【0038】ステップS20 演算部19は、A/D変換部17からのADC値を読み
取り、現在のその値(現在ADC値)が安定するまで待
機する。
取り、現在のその値(現在ADC値)が安定するまで待
機する。
【0039】ステップS21 現在ADC値が安定した場合には、その値を演算部19
が読み込む。
が読み込む。
【0040】ステップS22 演算部19は、上記ステップS21で読み込んだ「現在
ADC値」と、EEPROM21に記憶されている40
00Kの「基準ADC値」とを比較する。その結果、一
致する場合にはステップS29へ分岐し、不一致ならば
ステップS23へ分岐する。なお、ここでは比較の結果
が不一致であるとして説明する。
ADC値」と、EEPROM21に記憶されている40
00Kの「基準ADC値」とを比較する。その結果、一
致する場合にはステップS29へ分岐し、不一致ならば
ステップS23へ分岐する。なお、ここでは比較の結果
が不一致であるとして説明する。
【0041】ステップS23 「現在ADC値」が「基準ADC値」よりも小さい場合
には、工場調整時の入力信号よりも現在の入力信号が小
さくなっているためであるので、その低下分を補うため
にステップS24で現在のゲインをインクリメントす
る。具体的には、「ユーザーゲイン値」に「1」を足
す。
には、工場調整時の入力信号よりも現在の入力信号が小
さくなっているためであるので、その低下分を補うため
にステップS24で現在のゲインをインクリメントす
る。具体的には、「ユーザーゲイン値」に「1」を足
す。
【0042】ステップS25 「現在ADC値」が「基準ADC値」より大きい場合に
は、工場調整時の入力信号よりも現在の入力信号が高く
なっているためであるので、その増加分を補うためにス
テップS26で現在のゲインをデクリメントする。具体
的には、「ユーザーゲイン値」から「1」を引く。
は、工場調整時の入力信号よりも現在の入力信号が高く
なっているためであるので、その増加分を補うためにス
テップS26で現在のゲインをデクリメントする。具体
的には、「ユーザーゲイン値」から「1」を引く。
【0043】ステップS27 上記のステップS23ないしステップS26を経て、
「ユーザーゲイン値」がインクリメントまたはデクリメ
ントされた結果、その値が8ビットで表せる数値範囲を
越えているか否かを判断し、その数値範囲を越えている
場合には調整不能な状態であるのでステップS28にお
いて調整エラーなどの表示を表示装置に行って処理を終
了する。一方、「ユーザーゲイン値」が8ビットで表せ
る数値範囲内である場合には、ステップS20に戻って
再び上記の処理を行う。
「ユーザーゲイン値」がインクリメントまたはデクリメ
ントされた結果、その値が8ビットで表せる数値範囲を
越えているか否かを判断し、その数値範囲を越えている
場合には調整不能な状態であるのでステップS28にお
いて調整エラーなどの表示を表示装置に行って処理を終
了する。一方、「ユーザーゲイン値」が8ビットで表せ
る数値範囲内である場合には、ステップS20に戻って
再び上記の処理を行う。
【0044】ステップS29〜S31 以上の処理が調整エラー以外で終了するのは、ステップ
S22において「現在ADC値」と「基準ADC値」と
が一致した場合のみである。この場合には、ステップS
29において、信号選択部1に与えられている選択信号
に基づき現在の入力信号が入力端子TL1(入力1)あ
るいは入力端子TL2(入力2)のいずからのものかを
判断して、「ユーザーゲイン値」を対応する入力端子に
対応付けてEEPROM21に記憶する。
S22において「現在ADC値」と「基準ADC値」と
が一致した場合のみである。この場合には、ステップS
29において、信号選択部1に与えられている選択信号
に基づき現在の入力信号が入力端子TL1(入力1)あ
るいは入力端子TL2(入力2)のいずからのものかを
判断して、「ユーザーゲイン値」を対応する入力端子に
対応付けてEEPROM21に記憶する。
【0045】ステップS30あるいはステップS31で
調整処理を終了すると、ステップS13に移行する(図
3)。そして、これ以降は、色温度を6500K(ステ
ップS13,S14),10000K(ステップS1
5,S16)と変えつつ上述した処理を行う。そして、
色温度調整処理前の設定に戻すためにステップS17で
は、処理前のコントラストに戻すなどの処理を行う。
調整処理を終了すると、ステップS13に移行する(図
3)。そして、これ以降は、色温度を6500K(ステ
ップS13,S14),10000K(ステップS1
5,S16)と変えつつ上述した処理を行う。そして、
色温度調整処理前の設定に戻すためにステップS17で
は、処理前のコントラストに戻すなどの処理を行う。
【0046】上述したように増幅器7R,7G,7Bの
出力電圧が「基準ゲイン値」を測定した工場調整時の出
力電圧に一致するようにしているので、現在の入力信号
が工場調整時の入力信号と異なっていてもその差異を増
幅器7R,7G,7Bで吸収することができる。したが
って、このようにして得られた「ユーザーゲイン値」を
増幅器7R,7G,7Bごとに設定することによって、
色温度調整の条件を工場調整時に合わせることができる
ので、ユーザーによる色温度の補正を正確に行うことが
できる。
出力電圧が「基準ゲイン値」を測定した工場調整時の出
力電圧に一致するようにしているので、現在の入力信号
が工場調整時の入力信号と異なっていてもその差異を増
幅器7R,7G,7Bで吸収することができる。したが
って、このようにして得られた「ユーザーゲイン値」を
増幅器7R,7G,7Bごとに設定することによって、
色温度調整の条件を工場調整時に合わせることができる
ので、ユーザーによる色温度の補正を正確に行うことが
できる。
【0047】また、信号選択部1が選択している入力端
子TL1,TL2に応じてユーザーゲイン値を設定する
ことができるので、第1のコンピュータのビデオカード
と第2のコンピュータのビデオカードを選択的に切り換
える構成であっても、各々のコンピュータのビデオカー
ドごとに色温度を正確に補正することができる。
子TL1,TL2に応じてユーザーゲイン値を設定する
ことができるので、第1のコンピュータのビデオカード
と第2のコンピュータのビデオカードを選択的に切り換
える構成であっても、各々のコンピュータのビデオカー
ドごとに色温度を正確に補正することができる。
【0048】なお、上記の説明では、一度に三種類の色
温度を調整したが、一度に二種類の色温度を調整するよ
うにしてもよい。
温度を調整したが、一度に二種類の色温度を調整するよ
うにしてもよい。
【0049】また、上記の実施例では、信号選択部1に
より複数個の入力信号源を選択するようにしているが、
例えば、一つの入力信号源だけを入力可能な表示装置で
あっても本発明を適用することができる。
より複数個の入力信号源を選択するようにしているが、
例えば、一つの入力信号源だけを入力可能な表示装置で
あっても本発明を適用することができる。
【0050】また、電圧検出部13をピークホールド回
路13R,13G,13Bなどの簡単な回路で構成した
が、増幅器7R,7G,7Bの出力電圧を検出して輝度
に相関を有する値を検出することができれば他の構成で
あってもよい。例えば、規定のパルス幅を有するパルス
を検出して平均値を求める回路を採用してもよい。
路13R,13G,13Bなどの簡単な回路で構成した
が、増幅器7R,7G,7Bの出力電圧を検出して輝度
に相関を有する値を検出することができれば他の構成で
あってもよい。例えば、規定のパルス幅を有するパルス
を検出して平均値を求める回路を採用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の装置発明によれば、増幅器の出力電圧が基準
ゲイン値を測定した工場調整時の出力電圧に一致するよ
うにしているので、現在の入力信号が工場調整時の入力
信号と異なっていてもその差異を増幅器で吸収すること
ができる。したがって、このようにして得られたユーザ
ーゲイン値を増幅器に設定することによって、色温度調
整の条件を工場調整時に合わせることができるので、ユ
ーザーによる色温度の補正を正確に行うことができる。
1に記載の装置発明によれば、増幅器の出力電圧が基準
ゲイン値を測定した工場調整時の出力電圧に一致するよ
うにしているので、現在の入力信号が工場調整時の入力
信号と異なっていてもその差異を増幅器で吸収すること
ができる。したがって、このようにして得られたユーザ
ーゲイン値を増幅器に設定することによって、色温度調
整の条件を工場調整時に合わせることができるので、ユ
ーザーによる色温度の補正を正確に行うことができる。
【0052】また、請求項2に記載の装置発明によれ
ば、選択手段が選択している入力信号源に応じてユーザ
ーゲイン値を設定するので、複数個の入力信号源を選択
手段で選択的に切り換える構成であっても、各々の入力
信号源ごとに色温度を正確に補正することができる。
ば、選択手段が選択している入力信号源に応じてユーザ
ーゲイン値を設定するので、複数個の入力信号源を選択
手段で選択的に切り換える構成であっても、各々の入力
信号源ごとに色温度を正確に補正することができる。
【0053】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、電圧検出部をピークホールド回路などの簡単な回路
で構成することができるので、比較的簡単な構成とする
ことができる。
ば、電圧検出部をピークホールド回路などの簡単な回路
で構成することができるので、比較的簡単な構成とする
ことができる。
【0054】また、請求項4に記載の方法発明によれ
ば、請求項1に記載の装置発明と同様の効果を奏する。
ば、請求項1に記載の装置発明と同様の効果を奏する。
【0055】また、請求項5に記載の記録媒体によれ
ば、記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに実
行させることにより、請求項4に記載の発明方法を実行
させることができる。
ば、記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに実
行させることにより、請求項4に記載の発明方法を実行
させることができる。
【図1】実施例に係る表示装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】工場調整時の処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図3】ユーザー調整時の処理を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図4】調整処理を示すフローチャートである。
1 … 信号選択部(選択手段) 3 … プリアンプ 5 … D/A変換部 7R,7G,7B … 増幅器 9 … 出力増幅器 11 … CRT 13 … 電圧検出部 15 … MPU 17 … A/D変換部 19 … 演算部 21 … EEPROM(第1/第2記憶部)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C066 AA03 AA13 BA20 CA08 CA13 DD07 DD08 EA01 EA03 EA15 EE04 FA05 GA01 GA09 GA11 GB01 HA02 JA05 KA01 KA12 KD02 KD06 KE02 KE05 KE07 KE19 KE20 KL01 KM11 KN03 LA02
Claims (5)
- 【請求項1】 入力されたアナログ信号によりCRTに
画像を表示する表示装置において、 ゲインを調節可能で入力信号を増幅する増幅器と、 前記増幅器の出力電圧を検出する電圧検出部と、 検出された出力電圧をデジタル信号に変換するA/D変
換部と、 所定のアナログ信号を入力したときにCRTに表示され
る画像が所定の色温度になるように増幅器のゲインを調
整した状態で、そのゲインを基準ゲイン値として予め記
憶するとともに、前記A/D変換部から出力された出力
値を基準ADC値として予め記憶する第1記憶部と、 前記増幅器に基準ゲイン値を設定するとともに前記所定
の色温度に相当する入力信号を増幅器に与えた状態で、
前記A/D変換部から出力される現在ADC値と、前記
第1記憶部に記憶されている基準ADC値とが一致する
ように前記増幅器に設定されているゲインを調整してユ
ーザーゲイン値を求める演算部と、 前記演算部によって求められたユーザーゲイン値を記憶
する第2記憶部とを備え、 前記第2記憶部に記憶されているユーザゲイン値を前記
増幅器に設定して色温度を補正するようにしたことを特
徴とする表示装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置において、 前記各構成に加えて、複数個の入力信号源のうちのいず
れか一つだけを選択的に前記増幅器に接続する選択手段
を備えるとともに、 前記第1記憶部は、各入力信号源ごとに基準ゲイン値と
基準ADC値とを記憶し、 前記演算部は、各入力信号源ごとにユーザーゲイン値を
求め、 前記第2記憶部は、各入力信号源ごとにユーザーゲイン
値を記憶するものであり、 前記選択手段が選択した入力信号源に応じたユーザーゲ
イン値を前記増幅器に設定して色温度を補正するように
したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の表示装置にお
いて、 前記電圧検出部は、前記増幅器の出力電圧のピーク電圧
を検出することを特徴とする表示装置。 - 【請求項4】 入力されたアナログ信号によりCRTに
画像を表示する表示装置における色温度を補正する色温
度補正方法において、 所定のアナログ信号を入力したときにCRTに表示され
る画像が所定の色温度になるように増幅器のゲインを調
整した状態で、そのゲインを基準ゲイン値として予め記
憶するとともに、A/D変換部から出力された増幅器の
出力値を基準ADC値として予め記憶しておき、 前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与えた
状態で、A/D変換部から出力される現在ADC値と、
前記基準ADC値とが一致するように前記増幅器に設定
されているゲインを調整してユーザーゲイン値を求める
過程と、 求められたユーザーゲイン値を記憶する過程と、 前記ユーザゲイン値を増幅器に設定して色温度を補正す
る過程と、 を実施することを特徴とする色温度補正方法。 - 【請求項5】 入力されたアナログ信号によりCRTに
画像を表示する表示装置において色温度補正を施すプロ
グラムを格納した記録媒体であって、 所定のアナログ信号を入力したときにCRTに表示され
る画像が所定の色温度になるように増幅器のゲインを調
整した状態で、そのゲインを基準ゲイン値として予め記
憶するとともに、A/D変換部から出力された増幅器の
出力値を基準ADC値として予め記憶しておき、 前記所定の色温度に相当する入力信号を増幅器に与えた
状態で、A/D変換部から出力される現在ADC値と、
前記基準ADC値とを比較する処理と、 前記両値が一致するように前記増幅器に設定されている
ゲインを補正してユーザーゲイン値を求める処理と、 求められたユーザーゲイン値を記憶する処理と、 前記ユーザゲイン値を増幅器に設定して色温度を補正す
る処理とを実施するようにコンピュータを制御するため
のプログラムを格納した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09090699A JP3342846B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 表示装置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000287221A true JP2000287221A (ja) | 2000-10-13 |
JP3342846B2 JP3342846B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=14011458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09090699A Expired - Fee Related JP3342846B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 表示装置及びこれに用いる色温度補正方法並びに記録媒体 |
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---|---|
JP (1) | JP3342846B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100446618B1 (ko) * | 2001-04-04 | 2004-09-04 | 삼성전자주식회사 | 영상 표시 장치에서의 사용자 선호 색온도 변환 방법 및장치 |
KR100612831B1 (ko) * | 2002-04-25 | 2006-08-18 | 삼성전자주식회사 | 영상의 내용기술 메타데이터를 이용한 색온도 변환 방법및 시스템 |
JP2010088016A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Mitsubishi Electric Corp | 表示装置の色調整システムおよび印刷物 |
JP2013118704A (ja) * | 2013-03-08 | 2013-06-13 | Mitsubishi Electric Corp | 表示装置の色調整システム |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09090699A patent/JP3342846B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100446618B1 (ko) * | 2001-04-04 | 2004-09-04 | 삼성전자주식회사 | 영상 표시 장치에서의 사용자 선호 색온도 변환 방법 및장치 |
KR100612831B1 (ko) * | 2002-04-25 | 2006-08-18 | 삼성전자주식회사 | 영상의 내용기술 메타데이터를 이용한 색온도 변환 방법및 시스템 |
US8866835B2 (en) | 2008-02-10 | 2014-10-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Color adjustment system for display device and printed material |
JP2010088016A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Mitsubishi Electric Corp | 表示装置の色調整システムおよび印刷物 |
TWI415106B (zh) * | 2008-10-02 | 2013-11-11 | Mitsubishi Electric Corp | 顯示裝置之色彩調整系統及印刷物 |
JP2013118704A (ja) * | 2013-03-08 | 2013-06-13 | Mitsubishi Electric Corp | 表示装置の色調整システム |
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Legal Events
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |