JP2000286500A - 波長分割多重光源の周波数安定化装置 - Google Patents

波長分割多重光源の周波数安定化装置

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JP2000286500A JP11088459A JP8845999A JP2000286500A JP 2000286500 A JP2000286500 A JP 2000286500A JP 11088459 A JP11088459 A JP 11088459A JP 8845999 A JP8845999 A JP 8845999A JP 2000286500 A JP2000286500 A JP 2000286500A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 複数の光源LD1〜LDnから光スイッ
チ1が選択した被変調光を外部変調器2が振幅変調し、
分散発生器3が、この振幅変調された光信号を受け入れ
てから出力するまでの遅延時間に、波長依存性を持た
せ、この分散発生器3の出力光信号に光電変換部4が自
己が出力する局部発振光信号を混合した後、入力光信号
と出力電気信号の間に非線形特性を持つ受光器8で光電
変換し、上記分散発生器に入力する光信号と、上記分散
発生器の出力光信号の位相差が、所定の基準値になるよ
うに、前記光源の出力する変調光の波長を制御する。 【効果】 受光器が受け入れる光信号の振幅は、局部発
振光信号によって実質的に光増幅されるために波長制御
の精度が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分割多重(以
後WDMと記す)光通信用光源における、光源周波数
の、確度と安定度を上げるための、WDM光源の周波数
安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野でも、伝送量の増大化が求
められている。この伝送量の増大に対処するため、従来
は、光ファイバの対数を増やす空間多重や、電気領域で
の多重(周波数分割多重、時分割多重)等の方策が取ら
れてきた。しかし、この方策のみでは、急激な伝送量増
大要求への対処が難しいため、近年WDM光通信技術の
開発が進められている。このWDM光通信では、波長の
異なるWDM光源を用いて、1本の光ファイバ上に複数
の独立した伝走路を構成できるため、急激な伝送量増大
要求への対処も可能になってくる。但し、WDM光源の
光源周波数の、確度と安定度を上げる技術が不可欠にな
ってくる。この目的を達成するために、例えば「現場環
境下におけるマッハツェンダ型フィルタを用いた光源周
波数安定化特性」:坂本、織田他:NTT:97年信学
会B−10−216等の技術が提案されている。この技
術では、マッハツェンダ型フィルタの呈する複数の透過
周波数のピーク点にWDM光源の複数の光源周波数を固
定させる方法をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な最新の技術にも以下に記すような解決すべき課題が、
まだ、残されていた。 1.マッハツェンダ型フィルタは、理論的には、透過周
波数域と阻止周波数域が櫛歯状に等周波数間隔で複数個
繰り返す特性を有している。しかし厳しい仕様を求めら
れた場合に、製造上の誤差や、偏波依存性等によって目
標周波数からずれることもあり得る。したがって、複数
の透過周波数のピーク点とWDM光源の複数の光源周波
数がずれる可能性もある。
【0004】2.マッハツェンダ型フィルタの、上記櫛
の歯状の特性による制約から、光源周波数を自由に選択
することができない。
【0005】3.マッハツェンダ型フィルタの呈する複
数の透過周波数のピーク点に、WDM光源の複数の光源
周波数を導くために、フィルタのヒータ電源に正弦波電
源を印加してディザリングする必要がある。従って、場
合によっては、周辺機器への温度変化の影響について、
配慮を要することも起こり得る。ここで言う、ディザリ
ングとは、マッハツェンダ型フィルタの櫛歯状の特性を
一定の周期に従って振らせることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉光通信用の被変調光を出力する複数の光源
と、この複数の光源の出力のうちいずれかを選択して被
変調光を取り出す光スイッチと、上記選択された被変調
光を任意に設定された一定の角速度で振幅変調する外部
変調器と、この外部変調器で振幅変調された光信号を受
け入れてから出力するまでの遅延時間に、波長依存性を
持たせる分散発生器と、この分散発生器の出力する光信
号を電気信号に変換する光電変換部と、上記分散発生器
に入力する光信号と、上記分散発生器から出力する光信
号の位相差が、所定の基準値になるように、上記光源の
出力する変調光の波長を制御する位相差検出器を備えた
波長分割多重光源の周波数安定化装置において、上記光
電変換部は、上記選択された被変調光と異なる波長の局
部発振光信号を出力する局部発振光源を備え、この局部
発振光信号を上記分散発生器の出力光に混合した後、こ
の混合された出力光を光電変換して、上記局部発振光信
号と上記分散発生器の出力光との乗算信号を生成させ
る、入力光信号と出力電気信号の間に非線形特性を持つ
受光器を備えることを特徴とする光源の周波数安定化装
置。
【0007】〈構成2〉構成1に記載の光源の周波数安
定化装置において、上記光電変換部は、二つの光信号を
受け入れて混合する光カプラを備え、この光カプラの一
方の入力端部に上記分散発生器の出力する光信号を受け
入れて、他方の入力端部に前期局部発振光信号を受け入
れて両信号を混合し、上記光カプラの出力端部から上記
混合した信号を取り出し、同時に上記光カプラの終端部
から上記混合された光信号の一部を取り出し、この信号
中の局部発振信号光を光電変換して上記局部発振光源に
帰還させ、上記局部発振光信号の出力強度を制御するこ
とを特徴とする光源の周波数安定化装置。
【0008】〈構成3〉光通信用の被変調光を出力する
光源と、この光源の出力を任意に設定された一定の変調
波信号で振幅変調する外部変調器と、この外部変調器で
振幅変調された光信号を受け入れてから出力するまでの
遅延時間に、波長依存性を持たせる分散発生器と、この
分散発生器の出力する光信号を電気信号に変換する光電
変換部と、上記分散発生器に入力する光信号と、上記分
散発生器から出力する光信号の位相差が、所定の基準値
になるように、上記光源の出力する被変調光の波長を制
御する位相差検出器を備えた波長分割多重光源の周波数
安定化装置において、上記位相差検出器は、上記光電変
換部の出力を受け入れて同一振幅同一周波数でπ/2位
相の異なる2信号H・SIN(ωmT+θ)とH・CO
S(ωmT+θ)を出力するπ/2ハイブリット2分岐
回路と、上記信号H・SIN(ωmT+θ)と上記変調
波信号A・COSωmTを乗算するミキサAと、上記信
号H・COS(ωmT+θ)と上記変調波信号A・CO
SωmTを乗算するミキサBと、上記ミキサAの出力か
ら位相差成分X=F・SINθを取り出すローパスフ
ィルタLPF1と、上記ミキサBの出力から位相差成分
=F・COSθを取り出すローパスフィルタLPF
2と、上記位相差成分Xと上記位相差成分Yとから
F=(X +Y 1/2を求めて上記分散発生器か
ら出力する光信号の位相差COSθ又はSINθを算出
することを特徴とする光源の周波数安定化装置。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について具体例を用いて詳細に説明する。 〈具体例1の構成〉光通信用の被変調光を出力する複数
の光源の出力から光スイッチを用いて一つの被変調光を
選択して受け入れる。この選択された被変調光を外部変
調器を用いて任意に設定された一定の角速度の変調波信
号で振幅変調する。この振幅変調された光信号を、受け
入れてから出力するまでの遅延時間に、波長依存性があ
る分散発生器に送る。この分散発生器の出力する光信号
を光電変換部で電気信号に変換する。ここで分散発生器
に入力する光信号と、前記分散発生器から出力する光信
号の位相差を検出することによってその波長を測定する
ことができる。この位相差検出は、分散発生器の出力す
る振幅変調された光信号を光電変換部で電気信号に変換
してエンベロープを取り出し、このエンベロープと上記
変調波信号とを比較することによって検出される。
【0010】ここで、光電変換部は、各チャネル毎に出
力される被変調光と異なる波長の局部発振光信号を出力
する局部発振光源を備え、この局部発振光信号を自己が
受け入れて光電変換する光信号に混合する。この混合さ
れた出力光を入力光信号と出力電気信号の間に非線形特
性を持つ受光器で光電変換する。その結果、上記自己が
受け入れて光電変換する光信号と上記局部発振光信号と
の乗算信号を生成させることができる。即ち上記局部発
振光信号の振幅を大きくすることによって上記乗算信号
を大きくすることができる。即ち、上記自己が受け入れ
て光電変換する光信号を等価的に光増幅することができ
る。
【0011】図1は、具体例1によるWDM光通信用光
源の安定化装置のブロック図である。図より、具体例1
によるWDM光通信用光源は、CH1〜CHnまでn個
の光源基板と、光スイッチ1と、外部変調器2と、分散
発生器3と、光電変換部4と、位相差検出器Pと、比較
器Rとを備える。
【0012】CH1〜CHnまでn個の光源基板は、そ
れぞれ1個のチャネルを形成する光信号発生部分であ
る。更に、各チャネルを形成する光源基板毎に、それぞ
れ、1個の光源(LD1〜LDn)と、1個の温度制御
回路(TEC1〜TECn)と、1個のカプラ(A1〜
An)を備える。
【0013】光源(LD1〜LDn)は、各チャネルに
相当する波長λでそれぞれ発振するレーザダイオードで
ある。即ち、光通信用の被変調光を出力する部分であ
る。温度制御回路(TEC1〜TECn)は、後に、具
体例の動作の項で詳細に説明する制御信号によって、光
源(LD1〜LDn)の発振周波数を変化させる部分で
ある。
【0014】カプラ(A1〜An)は、各チャネル毎に
被変調光Ecの一部を分離して取り出す部分である。光
スイッチ1は、上記CH1〜CHnまでn個の光源基板
によって形成されるn個のチャネルのうちから1個のチ
ャネルを選択するスイッチである。
【0015】外部変調器2は、CH1〜CHnまでn個
の光源基板が形成するチャネルの被変調光Ecの一部を
受け入れ、任意に設定された一定の角速度のマーカ信号
Emで振幅変調する部分である。一例としてニオブ酸リ
チウム単結晶等から構成される。分散発生器3は、外部
変調器2から振幅変調された光信号Eoを受け入れて、
例えば、チャープドファイバブラッググレーティング
(以後CFBGと記す)等を用いて波長分散させる部分
である。この構成の詳細については、具体例の動作の項
で併せて説明する。
【0016】光電変換部4は、分散発生器3から、波長
分散された光信号Edを受け入れて、上記被変調光Ec
とは異なる波長の局部発振光信号Eeを混合する。この
混合された光信号Ed+Eeを入力光信号と出力電気信
号の間に非線形特性を備える受光器8で光電変換する。
その結果局部発振光信号Eeと、波長分散された光信号
Edとの乗算信号Esを生成させる部分である。この光
電変換部4はカプラBと、局部発振光源5と、温度調整
回路6と、出力パワー調整回路7と、受光器8とから構
成される。
【0017】カプラBは、上記分散発生器3から波長分
散された光信号を受け入れて、後に説明する局部発振光
信号Eeを混合する部分である。局部発振光源5は、上
記被変調光Ecとは異なる波長の局部発振光信号Eeを
出力する光源である。通常バック光をフォトダイオード
でモニタするレーザダイオードが用いられる。温度調整
回路6と出力パワー調整回路7は、上記局部発振光源5
の出力の温度による変化を補償する回路である。
【0018】受光器8は、入力光信号と出力電気信号の
間に非線形特性を備えるフォトダイオードである。カプ
ラBから、波長分散された光信号Edと局部発振光信号
Eeを混合した信号Ed+Eeを受け入れて光電変換
し、前記局部発振光信号Eeと、前記分散された光信号
Edとの乗算信号Esを生成させる部分である。この乗
算信号Esを生成させる原理については後に動作の説明
の中で図を用いて詳細に説明する。増幅器9は、光電変
換部4が変換した電気信号を増幅する部分である。
【0019】位相差検出器Pは、上記各チャネル毎に光
源(LD1〜LDn)の発振周波数を安定化させるた
め、制御信号を得る部分である。更に、バンドパスフィ
ルタBPF1と、ミキサMIX1と、ローパスフィルタ
LPF1を備える。
【0020】バンドパスフィルタBPF1は、上記乗算
信号Esのみを抽出する帯域通過フィルタである。ミキ
サMIX1は、バンドパスフィルタBPF1の出力に、
上記外部変調器2で変調波信号として用いたマーカ信号
Emを混合(掛け算)する部分である。
【0021】ローパスフィルタLPF1は、ミキサMI
X1が出力する、角速度が2倍になった成分と、直流成
分を受け入れて、直流成分のみを通過させる部分であ
る。比較器Rは、ローパスフィルタLPF1の出力を受
け入れて、予め各チャネルごとに定められた基準電圧と
比較する部分である。その結果は制御信号として各チャ
ネルの温度制御回路(TEC1〜TECn)に帰還され
る。
【0022】〈具体例1の動作〉図1において、各チャ
ネル毎にn個の光源(LD1〜LDn)が、それぞれ波
長(λ1〜λn)の被変調波を発振している。この被変
調波の一部が、カプラ(CPL1〜CPLn)によって
分離されて、光スイッチ1に送られる。この光スイッチ
1は、特定のチャネルの被変調光Ecを選択して外部変
調器2へ送る。動作説明の前提条件としてチャネルをC
H1に固定して以下の説明を行う。外部変調器2は、こ
のCH1の被変調波を変調波信号(以後マーカ信号Em
と記す)で振幅変調して振幅変調された光信号Eoを分
散発生器3へ送る。分散発生器3は、この振幅変調され
た光信号Eoに対し、波長に応じた遅延を発生させる。
【0023】ここで被変調光Ecとマーカ信号Emを次
式で表す。 Ec=Ac・COSωcT …(1式) Em=Am・COSωmT …(2式) 更に、振幅変調された光信号Eoは、(1式)、(2
式)より Eo=Ac(1+K・COSωmT)COSωcT …(3式) と表される。ここでAc、Amは、それぞれ被変調光E
cの振幅、マーカ信号Emの振幅を表し、ωc、ωm
は、それぞれ被変調光Ecの角速度、マーカ信号Emの
角速度を表している。更に、Tは時間を、Kは変調率
を、それぞれ表している。
【0024】分散発生器3の構成及び原理について図を
用いて説明する。図2は、分散発生器の説明図である。
(a)は分散発生器の構成を示す図である。(b)は、
その特性を示す図であり、横軸に波長λ、縦軸に遅延時
間Tdを表している。分散発生器3(図1)は、サーキ
ュレータ21とCFBG22を備える。サーキュレータ
21は、例えば図のようにA、B、Cの3開口を所持し
ている場合、開口Aに入力された光信号は、開口Bに出
力され、開口Bに入力された光信号は、開口Cに出力さ
れるように、いわゆる交通整理をするデバイスである。
【0025】CFBG22は、光ファイバのコア部分
に、長さ方向に回折格子状に、微小間隔で屈折率の大き
な部分と小さな部分を連続繰り返しで、多数形成した特
種な光ファイバである。サーキュレータ21の開口B
に、このCFBG22を接続する。更にこのCFBG2
2の回折格子状の、微小間隔は、開口Bから遠ざかるに
従って大きくする。
【0026】以上の構成による分散発生器3の開口A
に、波長λ1、λ2(λ1<λ2)の、2つの光信号が
入力されたと仮定する。その時、開口Bから、CFBG
22に出力されたλ1、λ2、2つの光信号は、CFB
G22中に形成された回折格子状の部分によって反射さ
れる。この回折格子状の、微小間隔は、開口Bから遠ざ
かるに従って大きくなるため、波長λ1の信号に比較し
て、波長λ2の信号がより遅延して開口Bに戻る。この
波長と遅延時間の関係を示した図が(b)である。波長
λが大きくなるにつれて遅延時間Tdが大きくなること
を示している。
【0027】従って、振幅変調された光信号Eo(3
式)が、サーキュレータ21を通ると以下に示す波長分
散された信号Edになる。 Ed=Ac{1+K・COS(ωmT+θ1)}COSωcT …(4式) ここでθ1は、CFBG22の中で発生した遅延時間に
起因する絶対位相であり次式で表される。ここでは上記
前提条件により波長はλ1なので、 θ1=2π・Td/λ1 …(5式) 即ち、遅延時間Tdに起因する絶対位相θ1だけエンベ
ロープが遅延したのと等価になる。
【0028】分散発生器3の構成及び原理についての説
明を終了したので再度、図1に戻って具体例1の動作に
ついての説明を続ける。分散発生器3で波長分散された
光信号Ed(4式)は、光電変換部4へ送られる。カプ
ラBは、分散発生器3から、波長分散された光信号Ed
を受け入れる。同時に被変調光Ecと異なる波長の局部
発振光信号Eeを受け入れて両者を混合する。この混合
された光信号Ed+Eeを受光器8で光電変換して前記
局部発振光信号Eeと、上記波長分散された光信号Ed
との乗算信号Esを生成させる。Eeを以下のように定
める。 Ee=Ae・COSωeT …(6式) ここでAeは、局部発振光信号の振幅を表し、ωeは、
局部発振光信号の角速度を表している
【0029】次に図を用いて、受光器8が、混合された
光信号Ed+Eeから乗算信号Esを生成させる原理に
ついて説明する。図3は、光電変換部の動作原理説明図
である。図3より受光器8は、入力光信号と出力電気信
号の間に非線形特性を備えるフォトダイオードである。
通常この入出力特性は、2次曲線で近似される。従っ
て、受光器8に、混合された光信号Ed+Eeを入力す
ると出力からは(Ed+Ee)に比例した電気信号が
得られる。
【0030】ここでEd≪Eeと置くと次式が成立す
る。 (Ed+Ee)=Ed+2Ed・Ee+Ee =2Ed・Ee+Ee …(7式) (7式)に上記(4式)と(6式)を代入して整理する
と、図3より次式が得られる。 (Ed+Ee)=(1/2)Ae(COS2ωeT+1)+Ae・Ac{ 1+KCOS(ωmT+θ1)}COS(ωe+ωc)T+Ae・Ac{1+K COS(ωmT+θ1)}COS(ωe−ωc)T …(8式)
【0031】(8式)第1項において、受光器8(図
1)の周波数特性は、COS2ωeTの角速度が大きす
ぎて追随できないので振幅(1/2)Aeの直流レベ
ルが現れる。同様に第2項、第3項においても受光器8
(図1)の周波数特性は、COS(ωe+ωc)T、及
びCOS(ωe−ωc)Tの角速度が大きすぎて追随で
きない。従って第2項及び第3項は、それぞれ搬送波C
OS(ωe+ωc)TのエンベロープAe・Ac{1+
KCOS(ωmT+θ1)}と、搬送波COS(ωe−
ωc)TのエンベロープAe・Ac{1+KCOS(ω
mT+θ1)}が現れる。
【0032】従って受光器8(図1)の出力Esは、次
式で近似される。 Es=直流成分+C・COS(ωm+θ1) …(9式) ここでCはエンベロープAe・Ac{1+KCOS(ω
mT+θ1)}の振幅Ae・Acに比例する常数であ
る。以上の結果、振幅Aeの大きい局部発振光信号Ee
を波長分散された光信号Edに混合することによって実
質的に波長分散された光信号Edを増幅したのと同様の
効果を得ることができる。
【0033】再度図1に戻って具体例1の動作説明を続
ける。上記受光器8の出力Es(9式)は、更に、増幅
器9で増幅されて位相差検出器P1に送られる。この増
幅器9の出力Eaは、上記(9式)から直流成分がカッ
トされて、 Ea=D・COS(ωm+θ1) …(10式)にな
る。
【0034】この増幅器9の出力Eaを受け取ったバン
ドパスフィルタBPF1は、上記マーカ信号Emの角速
度ωmの正弦波のみ抽出する。バンドパスフィルタBP
F1を通過した電気信号は、上記Ea(10式)に近似
される信号である。θ1は、分散発生器3で、CH1の
光信号に発生する遅延時間を絶対位相で表した値であ
り、θ1=2π・Td/λ1の関係が成立する。
【0035】ミキサMIX1は、バンドパスフィルタB
PF1から受け入れた上記Ea=D・COS(ωm+θ
1)(10式)に近似される信号とマーカ信号Em=A
mCOSωmTを混合(掛け算)する。その結果、CO
S(2ω1t+θ1)とCOSθの2成分を主成分とし
て出力する。ここで振幅は、説明を簡単にするため振幅
調整して1に正規化してあるものとする。上記2つの主
成分を受け入れたローパスフィルタLPF1は、COS
θ1のみ通過させる。このCOSθ1は直流に近似され
たレベル信号であり、そのレベルの大小は、CH1の光
信号の波長λ1の遅延時間Td1に依存している。
【0036】比較器R1は、このレベル信号を受け入れ
て予め定められている基準電圧Vr1と比較する。この
基準電圧Vr1は、遅延時間Td1(図2(b))に相
当するレベル信号の値、つまりCOSθ1=COS(2
π・Td1/λ1)に設定される。もし比較器R1が受
け入れたレベル信号が、この基準電圧Vr1よりも小さ
い時(図2(b)のa点)、制御信号を温度制御回路T
EC1に送って、光源LD1の発振周波数を下げ、波長
λ1をΔλ増加させるように制御する。その結果遅延時
間Td1はΔTd増加して図2(b)のc点に向かう。
もし比較器R1が受け入れたレベル信号が、この基準電
圧Vr1よりも大きい時(図2(b)のb点)、制御信
号を温度制御回路TEC1に送って、光源LD1の発振
周波数を上げ、波長λ1をΔλ減少させるように制御す
る。その結果遅延時間Td1はΔTd減少して図2
(b)のc点に向かう。その結果、CH1の光源LD1
の光信号出力の波長は、自動的にλ1に制御される。
【0037】実際の実験値として、CH1(λ1;1.
55μm)で、重畳信号発生回路の周波数を100MH
z、分散発生器3の分散特性、約1000pSec/n
m、でλ1が1pm変化した時に比較器R1の出力変
動、約10mVを得た。
【0038】同様にして、光スイッチ1を切り換えるこ
とによって他のCH2〜CHnまでの光源(LD2〜L
Dn)の波長も、それぞれ自動的に(λ2〜λn)に制
御される。以上の説明は、波長分割多重光源について説
明したが、この適用範囲は、波長分割多重光源に限定さ
れるものではない。n=1の場合であっても上記と全く
同様に適用可能である。
【0039】また、以上の説明は、分散発生器3(図
1)としてサーキュレータ21(図2)とCFBG22
(図2)を備える構成に限定して説明したが、この構成
に限定されるものではない。波長分散特性を持つ素子で
あれば良く、例えば光通信ネットワーク中で発生する、
波長分散を補償するために用いられる、分散補償用ファ
イバで構成することも可能である。
【0040】更に、上記説明では受光器8(図1)の入
出力特性を入力光信号振幅に対して、その2乗に比例す
る電気信号を出力する、いわゆる2乗特性に限定して説
明した。しかし本発明は、この2乗特性に限定されるも
のではない。上記波長分散された光信号Edの振幅Ad
と上記局部発振光信号Eeの振幅Aeを乗算した値Ad
・Aeの振幅を持つ成分を出力するものであればよい。
即ち3乗特性であっても4乗特性であってもよい。
【0041】〈具体例1の効果〉以上説明したように、
上記構成を備えることにより、以下の効果を得た。 1.分散発生器3によって発生する遅延時間に基づいて
光源(LD1〜LDn)の出力波長(λ1〜λn)を制
御しているため、光源の波長を櫛歯状にとびとびに選択
する必要がなくなり、連続的、かつ任意に選択すること
が可能になる。
【0042】2.仮に、各構成部分の精度誤差によっ
て、光源(LD1〜LDn)の出力波長(λ1〜λn)
間に、遅延時間誤差が発生しても、比較器(R1〜R
n)に印加する基準電圧を個別に調整することによっ
て、容易にその誤差を吸収することができるようにな
る。
【0043】3.従来例に記した、マッハツェンダ型フ
ィルタを必要としなくなったため、ディザリングに要す
る温度制御を必要としなった。その結果周辺機器への温
度変化による悪影響が無くなる。
【0044】4.従来例に比して、高価な構成部分を必
要としないため、装置の低価格化推進に役立つ。 5.受光器が受け入れる光信号の振幅は、局部発振光信
号Eeによって実質的に光増幅されるために波長制御の
精度が大幅に向上する。
【0045】〈具体例2の構成と動作〉図4は、具体例
2によるWDM光通信用光源の安定化装置のブロック図
である。図より、具体例2によるWDM光通信用光源
は、CH1〜CHnまでn個の光源基板と、光スイッチ
1と、外部変調器2と、分散発生器3と、光電変換部2
4と、位相差検出器Pと、比較器Rとを備える。具体例
1との差異のみについて説明する。
【0046】光電変換部24は、受光器8と、カプラB
と、局部発振光源25と、温度調整回路26と、出力パ
ワー調整回路27と、終端受光器28から構成される。
温度調整回路26と出力パワー制御回路27は、局部発
振光源25の出力の温度による変化を補償する回路であ
る。
【0047】具体例1では、局部発振光源5(図1)
は、通常バック光をフォトダイオードでモニタするレー
ザダイオードが用いられる。具体例2では、カプラBの
終端に光フィルタ及び終端受光器28を備える。この光
フィルタ及び終端受光器28によって出力光Eeを直接
モニタして、その出力電圧を温度調整回路26と、出力
パワー調整回路27へ帰還させる構成をとる。その他の
構成動作は、具体例1の構成動作と全く同様なので説明
を割愛する。
【0048】〈具体例2の効果〉カプラBの終端部に終
端受光器28を備えて出力光を直接モニタして、その出
力電圧を温度調整回路26と、出力パワー調整回路27
へ帰還させる構成をとることにより以下の効果を得る。 1.レーザダイオードのトラッキングエラーよる影響を
受けることなく安定したパワーを供給することが可能に
なる。 2.その結果WDM光源波長をより一層安定化させるこ
とができる。
【0049】〈具体例3の構成〉具体例1に備える位相
差検出器P1(図1)では、比較器R1(図1)への出
力COSθ1の振幅(具体例1の説明では1に正規化し
て説明した)が、入力信号Ea=D・COS(ωm+θ
1)(10式)の振幅Dに比例している。この状態で
は、振幅Dが温度変化等によって変化した場合に直接C
OSθ1の振幅変動となつて出力される。即ち、外部変
調器2(図1)、分散発生器3(図1)、光電変換部4
(図1)での振幅変動によって比較器R1の出力が変動
し、WDM光源波長の安定化を阻害する。具体例3は、
この弊害除去を目的として、π/2ハイブリット2分岐
回路と2個のミキサを備え、入力信号の振幅に依存しな
い位相差検出器を構成する。
【0050】図5は、具体例3によるWDM光通信用光
源の安定化装置のブロック図である。図より、具体例3
によるWDM光通信用光源は、CH1の光源基板と、外
部変調器2と、分散発生器3と、受光器8と、増幅器9
と、位相差検出器31と、比較器R1とを備える。
【0051】CH1の光源基板は、1個のチャネルを形
成する光信号発生部分である。この光源基板は、光源L
D1と、カプラA1を備える。
【0052】光源LD1は、CH1に相当する波長λ1
で発振するレーザダイオードである。即ち、光通信用の
被変調光を出力する部分である。温度制御回路TEC1
は、制御信号によって、光源LD1の発振周波数を変化
させる部分である。
【0053】カプラA1は、CH1の被変調光Ecの一
部を分離して取り出す部分である。外部変調器2は、C
H1の光源基板が形成するチャネルの被変調光Ecの一
部を受け入れ、任意に設定された一定の角速度のマーカ
信号Emで振幅変調する部分である。一例としてニオブ
酸リチウム単結晶等から構成される。分散発生器3は、
外部変調器2から振幅変調された光信号Eoを受け入れ
て、例えば、分散補償用ファイバや、チャープドファイ
バブラッググレーティング(以後CFBGと記す)等を
用いて波長分散させる部分である。
【0054】受光器8は、分散発生器3から、波長分散
された光信号Edを受け入れて光電変換するフォトダイ
オードである。増幅器9は、受光器8が変換した電気信
号を増幅する部分である。位相差検出器31は、上記光
源LD1の発振周波数を安定化させるため、制御信号を
得る部分である。更に、その内部にバンドパスフィルタ
BPF1と、π/2ハイブリット2分岐回路32と、ミ
キサA1とミキサBと、アナログ演算器33を備える。
【0055】バンドパスフィルタBPF1は、マーカ信
号の周波数帯、即ちCOSωmTのみを通過させる帯域
通過フィルタである。π/2ハイブリット2分岐回路3
2は、上記マーカ信号の周波数帯、即ちCOSωmTの
入力を受け入れて相互にπ/2位相の異なる2信号、C
OSωmTと、SINωmTを出力する回路である。通
常同軸ケーブルやストリップ線路を用いて構成される。
ミキサA1とミキサBは、2信号掛け算器である。
【0056】ローパスフィルタLPF1とローパスフィ
ルタLPF2は、それぞれミキサA1とミキサBの出力
を受け入れてその低域成分のみを出力する低域通過フィ
ルタである。アナログ演算器33は、ローパスフィルタ
LPF1とローパスフィルタLPF2の出力を受け入れ
て所定のアナログ演算を行う回路である。この詳細につ
いては、後に動作の項で図を用いて説明する。比較器R
1は、位相差検出器31の出力を受け入れて、予めCH
1に定められた基準電圧Vr1と比較する部分である。
その結果を制御信号として温度制御回路TEC1に帰還
する部分である。
【0057】〈具体例3の動作〉図5において、CH1
の光源LD1が、波長λ1の被変調光Ecを発振してい
る。この被変調光Ecの一部が、カプラA1によって分
離されて、外部変調器2へ送られる。外部変調器2は、
このCH1の被変調光Ecをマーカ信号Emで振幅変調
して振幅変調された光信号Eoを分散発生器3へ送る。
分散発生器3は、この振幅変調された光信号Eoを波長
分散させる。
【0058】ここで被変調光Ecとマーカ信号Emを次
式で表す。 Ec=Ac・COSωcT …(1式) Em=Am・COSωmT …(2式) 更に、振幅変調された光信号Eoは、(1式)、(2
式)より Eo=Ac(1+K・COSωmT)COSωcT …(3式) と表される。ここでAc、Amは、それぞれ被変調光E
cの振幅、マーカ信号Emの振幅を表し、ωc、ωm
は、それぞれ被変調光Ecの角速度、マーカ信号Emの
角速度を表している。更に、Tは時間を、Kは変調率
を、それぞれ表している。
【0059】この振幅変調された光信号Eo(3式)が
分散発生器3へ送られる。分散発生器3の構成及び原理
については、具体例1と全く同様なので説明を割愛し
て、その結果を用いる。振幅変調された光信号Eo(3
式)が、分散発生器3を通ると以下に示す波長分散され
た信号Edになる。 Ed=Ac{1+K・COS(ωmT+θ1)}COSωcT …(4式)
【0060】ここでθ1は、分散発生器3の中で発生し
た遅延時間に起因する絶対位相であり次式で表される。
CH1の波長はλ1なので、 θ1=2π・Td/λ1 …(5式) 即ち、遅延時間Tdに起因する絶対位相θ1だけエンベ
ロープが遅延したのと等価になる。
【0061】分散発生器3で波長分散された光信号Ed
(4式)は、受光器8へ送られる。受光器8の周波数特
性は、COSωcTの角速度が大きすぎて追随できない
ので搬送波COSωcTのエンベロープAc{1+KC
OS(ωmT+θ1)}のみが現れる。
【0062】従って受光器8の出力Esは、次式で近似
される。 Es=直流成分+C・COS(ωm+θ1) …(9式) ここでCはエンベロープAe・Ac{1+KCOS(ω
mT+θ1)}の振幅Ae・Acに比例する常数であ
る。このEsは、増幅器9で直流カットされ、かつ増幅
され、さらにバンドパスフィルタBPF1を通過して次
式となる。 Ea=D・COS(ωm+θ1) …(10式) このEaがπ/2ハイブリット2分岐回路32へ送られ
る。以下に図を用いて位相差検出器31の動作について
説明する。
【0063】図6は、具体例3の原理説明図である。π
/2ハイブリット2分岐回路32〜アナログ演算器33
に至る信号演算の流れについて説明した図である。図6
より、π/2ハイブリット2分岐回路32が、バンドパ
スフィルタBPF1を通過した信号Ea(10式)を受
け入れて、相互にπ/2位相の異なる2信号 Eh=H・SIN(ωm+θ1) …(11式)と、 Ei=H・COS(ωm+θ1) …(12式)を出
力する。
【0064】Eh(11式)は、ミキサAでマーカ信号
Em(2式)を掛け算され、 X=(Am・H/2){SIN(2ωmT+θ1)+S
INθ1}…(13式)に変換される。同様にしてEi
(12式)は、ミキサBでマーカ信号Em(2式)を掛
け算され、 Y=(Am・H/2){COS(2ωmT+θ1)+C
OSθ1}…(14式)に変換される。
【0065】ローパスフィルタLPF1は、X(13
式)を受け入れて、その低域成分、 X=F・SINθ1 …(15式)を得る。 同様にしてローパスフィルタLPF2は、X(14式)
を受け入れて、その低域成分、 Y=F・COSθ1 …(16式)を得る。
【0066】アナログ演算器33は、X(15式)と
(16式)から、 F=(X +Y 1/2 …(17式)を得
る。 Y(16式)とF(17式)から、 Y/F=COSθ1 …(18式)を得る。
【0067】ここで留意すべき事項は、以下の通りであ
る。(18式)では、光源基板CH1〜位相差検出器3
1に至る間の信号表現に用いられた振幅常数、例えばA
c、Am、H、D等の全てが消去されている。レベル信
号の大小はCOSθ1のみによって表されている。即
ち、(18式)は、光源基板CH1〜位相差検出器31
に至る間で温度変化等の要因等によって振幅常数に変動
があっても測定結果COSθ1には影響を及ぼさないこ
とを意味している。以上で位相差検出器31の動作説明
を終了したので、再度図5に戻って具体例3の動作説明
を継続する。
【0068】比較器R1は、このレベル信号COSθ1
を受け入れて予め定められている基準電圧Vr1と比較
する。この基準電圧Vr1は、既に具体例1において説
明したように遅延時間Td1(図2(b))に相当する
レベル信号の値、つまりCOSθ1=COS(2π・T
d1/λ1)に設定される。もし比較器R1が受け入れ
たレベル信号が、この基準電圧Vr1よりも小さい時
(図2(b)のa点)、制御信号を温度制御回路TEC
1に送って、光源LD1の発振周波数を下げ、波長λ1
をΔλ増加させるように制御する。その結果遅延時間T
d1はΔTd増加して図2(b)のc点に向かう。
【0069】もし比較器R1が受け入れたレベル信号
が、この基準電圧Vr1よりも大きい時(図2(b)の
b点)、制御信号を温度制御回路TEC1に送って、光
源LD1の発振周波数を上げ、波長λ1をΔλ減少させ
るように制御する。その結果遅延時間Td1はΔTd減
少して図2(b)のc点に向かう。その結果、CH1の
光源LD1の光信号出力の波長は、自動的にλ1に制御
される。
【0070】上記説明では、CH1のみに限定して説明
したが本発明はこの具体例に限定されるものではない。
即ち、具体例1と同様にCH1〜CHnまでn個の光源
基板を備え、光スイッチによってn個のチャネルのうち
から1個のチャネルを選択する構成にして、その選択さ
れたチャネル毎に比較器R1に加える基準電圧を切り換
える構成にしてもよい。更に、受光器8に代えて具体例
1の光電変換部4(図1)を備える構成にしてもよい。
【0071】〈具体例3の効果〉以上説明したように位
相差検出器31を備えることにより以下の効果を得る。 1.光源基板CH1〜位相差検出器31に至る間で温度
変化等の要因等によって振幅常数に変動があっても測定
結果COSθ1には影響を及ぼさなくなる。 2.その結果WDM光源波長をより一層安定化させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1によるWDM光通信用光源の安定化装
置のブロック図である。
【図2】分散発生器の説明図である。
【図3】光電変換部の動作原理説明図である。
【図4】具体例2によるWDM光通信用光源の安定化装
置のブロック図である。
【図5】具体例3によるWDM光通信用光源の安定化装
置のブロック図である。
【図6】具体例3の原理説明図である。
【符号の説明】
1 光スイッチ 2 外部変調器 3 分散発生器 4 光電変換部 5 局部発振光源 6 温度調整回路 7 出力パワー調整回路 8 受光器 9 増幅器 A1 カプラ B カプラ BPF1 バンドパスフィルタ Ch1〜Chn 光源基板 LD1〜LDn 光源 LPF1 ローパスフィルタ MIX1 ミキサ P 位相差検出器 R 比較器 TEC1〜TECn 温度制御回路 Vr1〜Vr2 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信用の被変調光を出力する複数の光
    源と、この複数の光源の出力のうちいずれかを選択して
    被変調光を取り出す光スイッチと、前記選択された被変
    調光を任意に設定された一定の角速度で振幅変調する外
    部変調器と、この外部変調器で振幅変調された光信号を
    受け入れてから出力するまでの遅延時間に、波長依存性
    を持たせる分散発生器と、この分散発生器の出力する光
    信号を電気信号に変換する光電変換部と、前記分散発生
    器に入力する光信号と、前記分散発生器から出力する光
    信号の位相差が、所定の基準値になるように、前記光源
    の出力する変調光の波長を制御する位相差検出器を備え
    た波長分割多重光源の周波数安定化装置において、 前記光電変換部は、 前記選択された被変調光と異なる波長の局部発振光信号
    を出力する局部発振光源を備え、この局部発振光信号を
    前記分散発生器の出力光に混合した後、この混合された
    出力光を光電変換して、前記局部発振光信号と前記分散
    発生器の出力光との乗算信号を生成させる、入力光信号
    と出力電気信号の間に非線形特性を持つ受光器を備える
    ことを特徴とする光源の周波数安定化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光源の周波数安定化装
    置において、 前記光電変換部は、 二つの光信号を受け入れて混合する光カプラを備え、こ
    の光カプラの一方の入力端部に前記分散発生器の出力す
    る光信号を受け入れて、他方の入力端部に前期局部発振
    光信号を受け入れて両信号を混合し、前記光カプラの出
    力端部から前記混合した信号を取り出し、同時に前記光
    カプラの終端部から前記混合された光信号の一部を取り
    出し、この信号中の局部発振信号光を光電変換して前記
    局部発振光源に帰還させ、前記局部発振光信号の出力強
    度を制御することを特徴とする光源の周波数安定化装
    置。
  3. 【請求項3】 光通信用の被変調光を出力する光源と、
    この光源の出力を任意に設定された一定の変調波信号で
    振幅変調する外部変調器と、この外部変調器で振幅変調
    された光信号を受け入れてから出力するまでの遅延時間
    に、波長依存性を持たせる分散発生器と、この分散発生
    器の出力する光信号を電気信号に変換する光電変換部
    と、前記分散発生器に入力する光信号と、前記分散発生
    器から出力する光信号の位相差が、所定の基準値になる
    ように、前記光源の出力する被変調光の波長を制御する
    位相差検出器を備えた波長分割多重光源の周波数安定化
    装置において、 前記位相差検出器は、 前記光電変換部の出力を受け入れて同一振幅同一周波数
    でπ/2位相の異なる2信号H・SIN(ωmT+θ)
    とH・COS(ωmT+θ)を出力するπ/2ハイブリ
    ット2分岐回路と、 前記信号H・SIN(ωmT+θ)と前記変調波信号A
    ・COSωmTを乗算するミキサAと、前記信号H・C
    OS(ωmT+θ)と前記変調波信号A・COSωmT
    を乗算するミキサBと、 前記ミキサAの出力から位相差成分X=F・SINθ
    を取り出すローパスフィルタLPF1と、 前記ミキサBの出力から位相差成分Y=F・COSθ
    を取り出すローパスフィルタLPF2と、 前記位相差成分Xと前記位相差成分YとからF=
    (X +Y 1/2を求めて前記分散発生器から出
    力する光信号の位相差COSθ又はSINθを算出する
    ことを特徴とする光源の周波数安定化装置。
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