JP2000286227A - ウェーハ面取り面のエッチング装置 - Google Patents

ウェーハ面取り面のエッチング装置

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JP2000286227A JP11092641A JP9264199A JP2000286227A JP 2000286227 A JP2000286227 A JP 2000286227A JP 11092641 A JP11092641 A JP 11092641A JP 9264199 A JP9264199 A JP 9264199A JP 2000286227 A JP2000286227 A JP 2000286227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハ外周部の湿潤時、各ウェーハ外周部
間の隙間形成面に付いた異物を除去し、かつウェーハ外
周部の全域をムラなく湿潤し、さらにウェーハ外周部の
略全面を均一に面取りエッチングするウェーハ面取り装
置を提供する。 【解決手段】 ウェーハ外周部の湿潤時に、ギャザリン
グウェーハGの各ウェーハ外周部間にブラシ毛16aを
当接し、純水との接触状態でブラシ16でブラッシング
する。よって、湿潤時に各ウェーハ外周部間の隙間形成
面にある異物を略完全に除去できる。かつブラシ毛16
aの毛管作用で該隙間の谷底部を純水で潤せる。さらに
面取りエッチング時は、発生した反応ガスPが各ウェー
ハWの外周部間の隙間に付着しても、このブラシ毛16
aで掃き出せるので、ギャザリングウェーハGの各谷部
分および谷部分間にエッチングムラが生じにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はウェーハ面取り面
のエッチング装置、詳しくはギャザリングされた各半導
体ウェーハの外周部の略全面を均一にエッチング処理す
る、ブラシ付きのウェーハ面取り面のエッチング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリコンウェーハ(半導体ウェ
ーハ)は、スライシングされたのち、ウェーハ外周部
が、研削砥石により面取り加工される。この面取り時
に、ウェーハ外周部の表層には、研削砥石によるダメー
ジが発生する。そこで、このダメージを除去するため
に、ウェーハ表裏面のラップ工程後、CCR(Chem
ical Corner Rounding)工程とい
う、このウェーハ面取り面に対するエッチング(以下、
面取りエッチングという場合がある)が行われている。
従来、このCCR処理の一種として、複数枚のシリコン
ウェーハの面取りエッチングをまとめて行う、ギャザー
エッチングが開発されている。ギャザーエッチングと
は、多数のシリコンウェーハをその表裏面同士が密着す
るようにして多数枚重ね合わせ、これを回転させながら
それらの外縁部にエッチング液をかけることにより、半
導体ウェーハの外周部だけをエッチング処理する方法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術におけるギャザーエッチングでは、それぞれウェ
ーハ外周部が面取りされたシリコンウェーハ同士を重ね
合わせている。このため、隣接する各ウェーハの外周部
間には隙間が存在する。したがって、これらの隙間に異
物が付着したり、エッチング液に浸漬した際に発生する
気泡が付着したりするおそれがある。この問題を解消す
るために、従来ではCCR工程の前に、ギャザリングウ
ェーハをノズルからの純水により潤して、異物の除去お
よび気泡の付着を防いでいた。ところが、この純水によ
る湿潤工程が、このように単にギャザリングウェーハの
外周部に純水を流すという作業であったので、ウェーハ
間の隙間に純水で洗い流せない異物が残ったり、各隙間
のうちで最も狭くなった谷底部の空気が抜けきれず、純
水による湿潤の度合いが不十分である場合が多々あっ
た。
【0004】また、面取りエッチングにあっては、周知
の通り、この工程がウェーハ外周部のシリコン面を、エ
ッチング液との化学反応により溶損させるケミカルな面
取り工程であることから、この作業中、各ウェーハ外周
部の表面からは常に反応ガスが発生している。その結
果、例えばこの反応ガスが各ウェーハの外周部間(谷部
分)の隙間形成面に付着したような場合には、ギャザリ
ングウェーハの各谷部分および谷部分間にエッチングム
ラが生じるおそれがあった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、面取りエッチング前のウェ
ーハ外周部の湿潤時に、ギャザリングされた各半導体ウ
ェーハの外周部の各隙間に付着した異物を略完全に除去
することができるとともに、これらのウェーハ外周部の
全域をムラなく湿潤させることができ、しかもギャザリ
ングされた各半導体ウェーハの外周部の略全面を均一に
面取りエッチングすることができるウェーハ面取り面の
エッチング装置を提供することを、その目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エッチング処理前に、半導体ウェーハを複数枚重ね
合わせてギャザーし、これにエッチング液を接して、半
導体ウェーハの外周部をエッチングするウェーハ面取り
面のエッチング装置において、隣接する各半導体ウェー
ハの外周部間の隙間形成面同士にブラシ毛を当接してブ
ラッシングするブラシを具備したウェーハ面取り面のエ
ッチング装置である。
【0007】半導体ウェーハとしては、シリコンウェー
ハ,ガリウム砒素ウェーハなどが挙げられる。半導体ウ
ェーハの重ね合わせ(ギャザー)の枚数は限定されな
い。例えば10〜500枚程度である。エッチング液の
種類は限定されない。例えば、フッ酸と硝酸との混酸な
どを採用することができる。また、このギャザリングウ
ェーハへのエッチング液の接触方法は限定されない。例
えば浸漬でもいいし、吹きかけでもよい。なお、浸漬の
場合において、このギャザリングウェーハの浸漬部分
は、少なくとも面取りエッチングされる各ウェーハ外周
部が含まれていればよい。
【0008】吹きかけの場合において、ブラッシング面
へのエッチング液の供給方法は限定されない。例えば、
ノズルを介してブラシ側にエッチング液を送り込み、そ
の後、このブラシ側からブラッシング面にエッチング液
を供給するようにしてもよい。または、直接、ブラッシ
ング面にエッチング液を供給してもよい。エッチング液
の供給量は、0.5〜10ミリリットル/秒、特に1〜
5ミリリットル/秒が好ましい。0.5ミリリットル/
秒未満では、混酸液の流れが制御しにくくなり、半導体
ウェーハのエッチングの不均一性が生じやすいという不
都合が生じる。また、10ミリリットル/秒を超えると
コスト高になるという不都合が生じる。なお、面取りエ
ッチングの前処理として、ギャザリングウェーハの各ウ
ェーハ外周部間を純水で潤すようにしてもよい。この場
合の純水の供給条件は、前述したエッチング液の各種の
条件を援用することができる。
【0009】ブラッシングに使用されるブラシの形状や
大きさは限定されない。ブラシ毛の素材も限定されな
い。例えば、ナイロンなどの合成樹脂からなる繊維が挙
げられる。ただし、ブラッシング時に磨耗およびエッチ
ング液による溶損を起こしにくいものが好ましい。ブラ
シ毛の長さも限定されない。また、このブラシ毛はブラ
シ裏面の全域にわたって均一な長さでもよいし、請求項
3の山切りカットのように、部分的にブラシ毛の長さを
異ならせてもよい。さらに、ブラシ毛の直径(太さ)も
限定されない。例えば、請求項2のように直径5〜20
0μmでもよい。
【0010】また、ブラッシングの際には、ブラシ毛を
各ウェーハ外周部に当接して、ギャザリングウェーハを
回転させてもよい。また、これとは反対に、ギャザリン
グウェーハの外周面に沿わせた状態でブラシを回転させ
てもよい。さらには、両者を同じ方向または反対方向に
回転させてもよい。ウェーハ側およびブラシ側を回転す
る場合の各回転数は限定されない。例えば1〜50rp
mくらいである。この面取りエッチング時にブラシに加
えられる押圧力は0.01〜2kg/cm、特に0.
1〜0.5kg/cmが好ましい。0.01kg/c
未満ではブラシの変形という不都合が生じる。ま
た、2kg/cmを超えるとブラシ自体の作用によ
り、エッチングムラが発生する。
【0011】請求項2の発明は、上記ブラシ毛の直径が
5〜200μmである請求項1に記載のウェーハ面取り
面のエッチング装置である。好ましいブラシ毛の直径は
5〜100μmである。5μm未満では混酸による溶損
によりかえって異物を発生させてしまう。また、ブラシ
の自生変形を招くという不都合が生じる。また、200
μmを超えるとブラシ自体の毛先がウェーハ表面の段差
として転写されるという不都合が生じる。
【0012】請求項3の発明は、上記ブラシ毛が、ギャ
ザリングされた半導体ウェーハの山部分と谷部分との起
伏に合わせて、一定ピッチで凹凸を繰り返す山切りカッ
トされたものである請求項1または請求項2に記載のウ
ェーハ面取り面のエッチング装置である。ブラシ毛の起
伏の幅は限定されない。ただし、通常は0.7〜1.0
mmである。また、ブラシ毛の起伏のピッチも限定され
ない。通常、0.3〜0.5mmピッチである。また、
この山切りカットは、鋭角な山形のカットでも、なだら
かな山形のカットでもよい。
【0013】
【作用】この発明によれば、例えばウェーハ外周部の湿
潤をともなう面取りエッチングの場合には、ギャザリン
グウェーハの各ウェーハ外周部間の隙間形成面同士にブ
ラシ毛を当接し、これらの部分を湿潤用の純水との接触
状態で、ブラシによるブラッシングを行う。これによ
り、上記湿潤時に、各半導体ウェーハの外周部の各隙間
に付着した異物を略完全に除去することができる。しか
も、ブラシ毛の1本1本の間での毛管作用(毛管現象)
により、各ウェーハ外周部の隙間のうち、その最も狭い
谷底部であっても、この純水により十分に潤すことがで
きる。また、その後の混酸による面取りエッチング時に
あっては、各ウェーハ外周部の表面から発生した反応ガ
スが、各ウェーハの外周部間(谷部分)の隙間に付着し
ても、このブラシ毛で掃き出されるので、ギャザリング
ウェーハの各谷部分および谷部分間にエッチングムラが
生じにくい。
【0014】特に、請求項2に記載の発明によれば、ブ
ラシ毛の直径が5〜200μmと極めて細いので、この
毛先はギャザリングウェーハの各谷底部の奥底まで到達
することができる。これにより、上記湿潤時における高
い異物の掻き落とし効果が得られる。しかも、このよう
にブラシ毛が極細であるので、ブラシ毛の毛管作用が促
進され、ウェーハ外周部間の谷底部に良好に純水を供給
することができる。これにより、ウェーハ外周部の隙間
において、純水による湿潤の均一性を確保することがで
きる。また、面取りエッチング時においても、極細のブ
ラシ毛によりウェーハ外周部間の谷底部に付着した反応
ガスを掃き出すことができる。しかも、この掃き出しと
同時に、上述した毛管作用により、エッチング液がブラ
シ毛を伝って各ウェーハ外周部間の隙間に供給されるの
で、ギャザリングウェーハの外周部の各谷部に対するエ
ッチング液供給の均一性が得られる。これにより、局部
的なエッチングムラの防止効果がさらに高まる。
【0015】また、請求項3に記載の発明によれば、ブ
ラシ毛が山切りカットされているので、ブラシ毛の毛先
がギャザリングウェーハの各谷底部の奥底まで到達しや
すい。これにより、上記湿潤時における異物の掻き落と
し効果、および、ウェーハ外周部間の谷底部に付着した
反応ガスなどの掃き出し効果が高まる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
ウェーハ面取り面のエッチング装置の正面視した説明図
である。図2は、この発明の一実施例に係るウェーハ面
取り面のエッチング装置の側面視した説明図である。図
3は、ギャザリングウェーハの外周部の面取りエッチン
グ中の要部拡大図である。図4は、従来手段におけるギ
ャザリングウェーハの周方向のエッチングムラを示す要
部拡大正面図である。図1において、10はウェーハ面
取り面のエッチング装置であり、このウェーハ面取り面
のエッチング装置10は、あらかじめ多数枚のシリコン
ウェーハWを一対のチャック部材11間で重ね合わせて
ギャザリングウェーハGを作製し、これをエッチング槽
(図外)内に収納して、ギャザリングウェーハGの外周
部に純水またはエッチング液を吹きかけることで、これ
らのウェーハ外周部の隙間に付着した異物を流し落とし
たり、各ウェーハ外周部の隙間を純水で潤したり、また
は前工程の面取り砥石による機械的面取り時に発生て、
各ウェーハ外周部の表層に残存する面取りダメージ(通
常、深さ5〜20μm)を除去したりする装置である。
【0017】ギャザリングウェーハGを構成する各シリ
コンウェーハWは、隣接するもの同士、その表裏面を接
触させて重ね合わされる。また、エッチング液には、フ
ッ酸と硝酸との混酸が用いられている。このエッチング
液は、図外のエッチング槽外へと導かれ、その後、循環
路の途中部に設けられた温調・濾過装置14により濾過
される。この温調・濾過装置14は、エッチング液を所
定温度まで昇温し、かつフィルタリングして異物などを
除去する装置である。その後、エッチング液は循環ポン
プ13の圧送力により、開弁されたエッチング液側弁1
7を通過し、さらにエッチング槽の上部内に突出した長
尺なノズル15を通して、再びギャザリングウェーハG
に吹きかけられる。なお、このノズル15からは、ギャ
ザリングウェーハGの各ウェーハ外周部を湿潤する純水
も吹き出される。すなわち、外設された純水タンクT内
の純水は、同じく循環ポンプ13の圧送力により、開弁
された純水側弁18を通して、ノズル15側へ圧送され
る。なお、このときのエッチング液側弁17は閉弁され
ている。
【0018】ギャザリングウェーハGの上方には、横長
のブラシ16が配設されている。なお、このブラシ16
の柄の長さ方向は、ウェーハ中心軸に沿っている。ま
た、ブラシ毛16aは、直径50μmの合成高分子ポリ
ミド繊維製の毛であり、ギャザリングウェーハGの各シ
リコンウェーハWの外周部の山部分および谷部分に略均
等に押し付けられるように、山切り状にカットされてい
る。このブラシ16の側方には、上記ノズル15がブラ
シ16と並行に配設されている。ノズル15の周側板の
下部には、略ノズル全長にわたり、多数の噴出口15a
が穿孔されている。これらの噴出口15aの開口方向
は、ブラシ16の毛先方向(下方向)である。すなわ
ち、各噴出口15aからは、互いに時間を異ならせて、
上記純水と、昇温および濾過されたエッチング液とが、
2ミリリットル/秒でギャザリングウェーハGのブラッ
シング面に向けて吹きつけられる。
【0019】次に、このウェーハ面取り面のエッチング
装置10を用いたギャザリングウェーハGの各ウェーハ
外周部の面取りエッチング方法(表面処理方法)を説明
する。面取りエッチングの前処理として、ギャザリング
ウェーハGの各ウェーハ外周部を純水により潤す湿潤工
程が行われる。すなわち、この湿潤時には、ギャザリン
グウェーハGを図外のエッチング槽内に投入し、循環ポ
ンプ13の圧送力により、この純水タンクT内の純水を
ノズル15から各ウェーハ外周部に吹きかける。このと
き、純水側弁18は開弁、エッチング液側弁17は閉弁
されている。
【0020】その後、回転中の各シリコンウェーハWの
外周部間の隙間形成面同士に、ブラシ毛16aの山切り
面を0.2kg/cmの押圧力で押し付ける。それか
ら、この状態を維持して、ウェーハ中心部を中心に15
rpmでギャザリングウェーハGを回転させながら、純
水によるウェーハ外周部の湿潤作業を行う。すなわち、
各シリコンウェーハWの外周部をブラッシングしなが
ら、各ウェーハ外周部を湿潤させる。このように湿潤時
に各ウェーハ外周部のブッラッシングを行うようにした
ので、従来、これらのウェーハ外周部間の隙間形成面に
付着した異物を略完全に除去することができる。しか
も、ブラシ毛16aの1本1本の間での毛管作用によ
り、各ウェーハ外周部の隙間のうち、純水が到達しにく
い最も狭くなった谷底部でも十分に潤すことができる。
【0021】続いて、エッチング液側弁17を閉弁し、
純水側弁18を開弁することで、温調・濾過装置14に
より調温・濾過されたエッチング液が、循環ポンプ13
により、ノズル15から各ウェーハ外周部に吹きかけ
る。この際にも、上記湿潤時と同様の条件で、ブラシ毛
16aを用いて各ウェーハ外周部間のブラッシングが行
われる。これにより、ギャザリングウェーハGのエッチ
ング液浸漬時に発生した気泡や、さらには面取りエッチ
ング時に発生した反応ガスなどの付着物P(図2参照)
を、このエッチング中、常時、ブラシ16により、きれ
いに掃き出すことができる。しかも、この掻き落としと
同時に、上述した毛管作用によりエッチング液がブラシ
毛16aを伝い、各ウェーハ外周部間の隙間形成面に供
給されるので、ギャザリングウェーハGの外周部の各谷
部に対するエッチング液供給の均一性が得られる。その
結果、局部的なエッチングムラの防止効果がさらに高ま
る。
【0022】これにより、従来法に比べて、ギャザリン
グウェーハGの各ウェーハ周方向のエッチングムラが減
少する。すなわち、図4に示すように、従来法ではシリ
コンウェーハWの面取り部waの谷部分w2に、エッチ
ングムラXが発生しやすかった。なお、図4において、
w1は面取り部waの山部分である。これに対して、こ
のウェーハ面取り面のエッチング装置10を用いた面取
りエッチングでは、エッチングムラの発生を完全に抑制
することができる。
【0023】これにより、ギャザリングされたシリコン
ウェーハWの外周部の全面を、略均一に面取りエッチン
グすることができる。その結果、今まで以上に高品質な
シリコンウェーハWを作製することが可能になる。ま
た、ブラシ毛16aは直径5〜100μmと極めて細い
ので、その毛先がギャザリングウェーハGの各谷底部の
奥底にまで到達することができる。これにより、湿潤時
における高い異物の掻き落とし効果が得られる。しか
も、このようにブラシ毛16aが極細であるので、毛管
作用によりウェーハ外周部間の隙間のうち、その最も狭
い谷底部にも十分に純水を供給することができる。その
結果、ウェーハ外周部の隙間において、純水による湿潤
の均一性を確保することができる。
【0024】さらに、面取りエッチング時にあっても、
極細のブラシ毛16aによりウェーハ外周部間の谷底部
に付着した反応ガスの掃き出しができる。しかも、この
掻き落とし時には、これと同時に、前述した毛管作用に
よって、エッチング液がブラシ毛16aを伝って各ウェ
ーハ外周部間の隙間形成面に供給されるので、ギャザリ
ングウェーハGの外周部の各谷部に対するエッチング液
供給の均一性が得られる。これにより、高いエッチング
ムラの防止効果が得られる。さらにまた、ブラシ毛16
aが山切りカットされているので、ブラシ毛16aの毛
先がギャザリングウェーハGの各谷底部の奥底まで到達
しやすい。よって、この湿潤時における異物の掻き落と
し効果、および、ウェーハ外周部間の谷底部に付着した
反応ガスなどの掃き出し効果がさらに高まる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、ギャザリングウェー
ハを構成する各ウェーハ外周部間の隙間形成面同士をブ
ラッシングするブラシを備えたので、ウェーハ外周部の
湿潤時に、これらの隙間に付着した異物を略完全に除去
することができ、かつ毛管作用を利用して、純水により
ウェーハ外周部の谷底部を十分に潤すことができる。し
かも、面取りエッチング時には、ギャザリングウェーハ
の各谷部分および谷部分間に付着したエッチング時の反
応ガスをブラシにより掃き出すようにしたので、ギャザ
リングウェーハの各谷部分および谷部分間のエッチング
ムラを減少させることができる。
【0026】特に、請求項2に記載の発明によれば、ブ
ラシ毛を5〜200μmと極細にしたので、毛先がギャ
ザリングウェーハの各谷底部の奥底まで到達し、よって
湿潤時における異物の掻き落とし効果が高まるととも
に、毛管作用でウェーハ外周部間の谷底部にも十分に純
水を供給できて、純水による湿潤の均一性を確保するこ
とができる。また、面取りエッチング時においては、極
細のブラシ毛により、ウェーハ外周部間の谷底部に付着
した反応ガスの良好な掃き出しができると同時に、ギャ
ザリングウェーハの外周部の各谷部に対するエッチング
液供給の均一性が得られて、エッチングムラの防止効果
がさらに高まる。
【0027】また、請求項3に記載の発明によれば、ブ
ラシ毛を山切りカットしたので、ブラシ毛の毛先がギャ
ザリングウェーハの各谷底部の奥底まで到達しやすくな
り、湿潤時における異物の掻き落とし効果、および、面
取りエッチング時の反応ガスなどの掃き出し効果をより
以上に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るウェーハ面取り面の
エッチング装置の正面視した説明図である。
【図2】この発明の一実施例に係るウェーハ面取り面の
エッチング装置の側面視した説明図である。
【図3】ギャザリングウェーハの外周部の面取りエッチ
ング中の要部拡大図である。
【図4】従来手段におけるギャザリングウェーハの周方
向のエッチングムラを示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
10 ウェーハ面取り面のエッチング装置、 16 ブラシ、 16a ブラシ毛、 G ギャザリングウェーハ、 W シリコンウェーハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 恵一 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 堀岡 佑吉 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 Fターム(参考) 5F043 AA02 BB02 DD02 DD10 DD13 EE07 EE08 EE10 EE25 EE30 EE35 FF10 GG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング処理前に、半導体ウェーハを
    複数枚重ね合わせてギャザーし、これにエッチング液を
    接して、半導体ウェーハの外周部をエッチングするウェ
    ーハ面取り面のエッチング装置において、 隣接する各半導体ウェーハの外周部間の隙間形成面同士
    にブラシ毛を当接してブラッシングするブラシを具備し
    たウェーハ面取り面のエッチング装置。
  2. 【請求項2】 上記ブラシ毛の直径が5〜200μmで
    ある請求項1に記載のウェーハ面取り面のエッチング装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ブラシ毛が、ギャザリングされた半
    導体ウェーハの山部分と谷部分との起伏に合わせて、一
    定ピッチで凹凸を繰り返す山切りカットされたものであ
    る請求項1または請求項2に記載のウェーハ面取り面の
    エッチング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166043A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Toho Kasei Kk ウェハ端部処理装置
CN102974583A (zh) * 2012-12-06 2013-03-20 深圳市华星光电技术有限公司 清洗方法和清洗系统

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JP2010166043A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Toho Kasei Kk ウェハ端部処理装置
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