JP2000285442A - 媒体基板 - Google Patents
媒体基板Info
- Publication number
- JP2000285442A JP2000285442A JP11087910A JP8791099A JP2000285442A JP 2000285442 A JP2000285442 A JP 2000285442A JP 11087910 A JP11087910 A JP 11087910A JP 8791099 A JP8791099 A JP 8791099A JP 2000285442 A JP2000285442 A JP 2000285442A
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- JP
- Japan
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- arc
- lands
- grooves
- groove
- magnetic
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プラスチック媒体基板のランド／グルーブの構
造を改良して、経済性に優れる上に、スパッタにより形
成される薄膜の膜厚を均一にし、 グルーブに堆積したコ
ンタミがランドに移動しないランド/ グルーブ形状を有
する磁気記録媒体の媒体基板を得る。 【解決手段】グルーブ断面の底部が円弧になっており、
円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距離をW とし
た時にW/L>0.1 である。
造を改良して、経済性に優れる上に、スパッタにより形
成される薄膜の膜厚を均一にし、 グルーブに堆積したコ
ンタミがランドに移動しないランド/ グルーブ形状を有
する磁気記録媒体の媒体基板を得る。 【解決手段】グルーブ断面の底部が円弧になっており、
円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距離をW とし
た時にW/L>0.1 である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、 ハードディスク装
置を構成する磁気記録媒体の媒体基板に係り、 特に媒体
基板のデータゾーンに、ランドとグルーブを有する媒体
基板の構造に関する。
置を構成する磁気記録媒体の媒体基板に係り、 特に媒体
基板のデータゾーンに、ランドとグルーブを有する媒体
基板の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】磁気記録媒体の媒体基板は、 記録密度の
向上に伴って表面をポリッシュ処理したアルミ基板やガ
ラス基板が用いられてきた。 ところが様々の分野から記
録密度向上の要求とは別に磁気記録媒体の低価格化要求
が高まってきた。 そこでアルミ基板やガラス基板の代わ
りに射出成型等の大量生産技術によって低価格のプラス
チック基板を製作することが提案されている。 射出成型
でプラスチック基板を製作する場合、 あらかじめ金型に
形状を加工しておけば、 表面に任意の形状を持ったプラ
スチック基板を大量に製作することが可能である。
向上に伴って表面をポリッシュ処理したアルミ基板やガ
ラス基板が用いられてきた。 ところが様々の分野から記
録密度向上の要求とは別に磁気記録媒体の低価格化要求
が高まってきた。 そこでアルミ基板やガラス基板の代わ
りに射出成型等の大量生産技術によって低価格のプラス
チック基板を製作することが提案されている。 射出成型
でプラスチック基板を製作する場合、 あらかじめ金型に
形状を加工しておけば、 表面に任意の形状を持ったプラ
スチック基板を大量に製作することが可能である。
【０００３】一方、 磁気記録媒体の記録密度が向上する
とともに、 半径方向の記録幅(TPI;Track per inch)を狭
くする必要があり、 このために隣のトラック情報に影響
される、 いわゆるクロストークが大きな問題になってき
ている。
とともに、 半径方向の記録幅(TPI;Track per inch)を狭
くする必要があり、 このために隣のトラック情報に影響
される、 いわゆるクロストークが大きな問題になってき
ている。
【０００４】特許第2851325 号公報にはランドとグルー
ブを有する高密度磁気記録媒体の位置決め装置が開示さ
れ、その中には矩形状, テーパ状のランド/ グルーブ形
状が図示されている。
ブを有する高密度磁気記録媒体の位置決め装置が開示さ
れ、その中には矩形状, テーパ状のランド/ グルーブ形
状が図示されている。
【０００５】プラスチック基板では、 クロストークをで
きるだけ少なくするために、 ランド/ グルーブをデータ
領域に形成し、 ランドに磁気的に情報を書き込み、 グル
ーブで隣のトラックからのクロストークを防止するとい
う手段が提案されている。
きるだけ少なくするために、 ランド/ グルーブをデータ
領域に形成し、 ランドに磁気的に情報を書き込み、 グル
ーブで隣のトラックからのクロストークを防止するとい
う手段が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図４は従来の媒体基板
のランドとグルーブを示す模式図である。このようなプ
ラスチツク基板に下地層、 磁性層、 保護層などの薄膜を
スパッタで形成すると、 グルーブ２の底の太い矢印で示
したコーナーにスパッタされにくい領域ができる。 特に
保護層の膜厚が薄くなると磁性層のコバルトが表面に溶
出し、 潤滑剤と反応して汚染される。
のランドとグルーブを示す模式図である。このようなプ
ラスチツク基板に下地層、 磁性層、 保護層などの薄膜を
スパッタで形成すると、 グルーブ２の底の太い矢印で示
したコーナーにスパッタされにくい領域ができる。 特に
保護層の膜厚が薄くなると磁性層のコバルトが表面に溶
出し、 潤滑剤と反応して汚染される。
【０００７】図３は従来の異なる媒体基板のランドとグ
ルーブを示す模式図である。このランド１はテーパ状で
あり、ランド１とグルーブ２のコーナーにアールを持た
せている。 ところがこのような断面形状にしても、 グル
ーブ２の底部ではスパッタで形成された薄膜の膜厚を完
全に均一化することはできない。 さらにランド１をテー
パ状にすることにより、 グルーブ２に堆積したゴミなど
のコンタミがランド１の頂上に上がりやすく、 磁気情報
の読み書き誤差の原因になるという問題が発生する。
ルーブを示す模式図である。このランド１はテーパ状で
あり、ランド１とグルーブ２のコーナーにアールを持た
せている。 ところがこのような断面形状にしても、 グル
ーブ２の底部ではスパッタで形成された薄膜の膜厚を完
全に均一化することはできない。 さらにランド１をテー
パ状にすることにより、 グルーブ２に堆積したゴミなど
のコンタミがランド１の頂上に上がりやすく、 磁気情報
の読み書き誤差の原因になるという問題が発生する。
【０００８】この発明は上述の点に鑑みてなされその目
的は、プラスチック媒体基板のランド／グルーブの構造
を改良して、経済性に優れる上に、スパッタにより形成
される薄膜の膜厚を均一にし、 グルーブに堆積したコン
タミがランドに移動しないランド/ グルーブ形状を有す
る磁気記録媒体の媒体基板を提供することにある。
的は、プラスチック媒体基板のランド／グルーブの構造
を改良して、経済性に優れる上に、スパッタにより形成
される薄膜の膜厚を均一にし、 グルーブに堆積したコン
タミがランドに移動しないランド/ グルーブ形状を有す
る磁気記録媒体の媒体基板を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の目的は第一の発明
によれば、プラスチック基板のデータゾーンに複数のラ
ンドとグルーブを同心円状に形成し、磁気記録ヘッドに
よりランドに形成された磁性層に磁気的な情報を記録・
再生する磁気記録媒体の媒体基板において、グルーブ断
面の底部が円弧になっており、 円弧の弦長をL 、 弦から
円弧の頂点までの距離をW とした時にW/L>0.1 であると
することにより達成される。
によれば、プラスチック基板のデータゾーンに複数のラ
ンドとグルーブを同心円状に形成し、磁気記録ヘッドに
よりランドに形成された磁性層に磁気的な情報を記録・
再生する磁気記録媒体の媒体基板において、グルーブ断
面の底部が円弧になっており、 円弧の弦長をL 、 弦から
円弧の頂点までの距離をW とした時にW/L>0.1 であると
することにより達成される。
【００１０】第二の目的はプラスチック基板のデータゾ
ーンに複数のランドとグルーブを同心円状に形成し、磁
気記録ヘッドによりランドに形成された磁性層に磁気的
な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体基板におい
て、ランドとグルーブの間に溝が形成されるとすること
により達成される。
ーンに複数のランドとグルーブを同心円状に形成し、磁
気記録ヘッドによりランドに形成された磁性層に磁気的
な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体基板におい
て、ランドとグルーブの間に溝が形成されるとすること
により達成される。
【００１１】グルーブの断面底部を円弧状にすると、 ス
パッタのプラズマが底部に均一に当たるようになり、 特
に保護膜の膜厚が均一に形成されて磁性層を完全に覆
い、 磁性層のコバルトの溶出を防止する。ランドとグル
ーブの間に付加的に溝を形成すると、 グルーブのコンタ
ミが溝で遮られ、磁気情報の読み書きの際のエラーが減
少する。
パッタのプラズマが底部に均一に当たるようになり、 特
に保護膜の膜厚が均一に形成されて磁性層を完全に覆
い、 磁性層のコバルトの溶出を防止する。ランドとグル
ーブの間に付加的に溝を形成すると、 グルーブのコンタ
ミが溝で遮られ、磁気情報の読み書きの際のエラーが減
少する。
【００１２】
【発明の実施の形態】媒体基板のグルーブ断面の底部が
円弧になっており、 円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点
までの距離をW とした時にW/L>0.1 である。また媒体基
板のランドとグルーブの間には溝が形成される。
円弧になっており、 円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点
までの距離をW とした時にW/L>0.1 である。また媒体基
板のランドとグルーブの間には溝が形成される。
【００１３】媒体基板は射出成型でプラスチック基板を
製作する。あらかじめ金型に所要の形状を加工しておけ
ば、 表面に任意の形状を持ったプラスチック基板を大量
に製作することが可能である。成型に続いて媒体基板上
に下地層、 磁性層、 保護層などの薄膜をスパッタで形成
する。
製作する。あらかじめ金型に所要の形状を加工しておけ
ば、 表面に任意の形状を持ったプラスチック基板を大量
に製作することが可能である。成型に続いて媒体基板上
に下地層、 磁性層、 保護層などの薄膜をスパッタで形成
する。
【００１４】図１は第一の発明に係る媒体基板を示す模
式図である。グルーブ２の断面底部を円弧状にしてい
る。 ここで円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距
離をW としたときに、 W/L>0.1 の条件を満たしている。
このようにしてスパッタ膜の均一性が良好になる。
式図である。グルーブ２の断面底部を円弧状にしてい
る。 ここで円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距
離をW としたときに、 W/L>0.1 の条件を満たしている。
このようにしてスパッタ膜の均一性が良好になる。
【００１５】図２は第二の発明に係る媒体基板を示す模
式図である。ランド１とグルーブ２の間に溝３を付加し
ている。 この溝３によりグルーブのコンタミが、ランド
１のテーパ状の斜面をランド１の頂上に移動することが
防止される。
式図である。ランド１とグルーブ２の間に溝３を付加し
ている。 この溝３によりグルーブのコンタミが、ランド
１のテーパ状の斜面をランド１の頂上に移動することが
防止される。
【００１６】
【発明の効果】第一の発明によれば、プラスチック基板
のデータゾーンに複数のランドとグルーブを同心円状に
形成し、磁気記録ヘッドによりランドに形成された磁性
層に磁気的な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体
基板において、グルーブ断面の底部が円弧になってお
り、 円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距離をW
とした時にW/L>0.1 であるので、スパッタのプラズマが
底部に均一に当たるようになり、 特に保護層の膜厚が均
一に形成されて磁性層を完全に覆い、 磁性層のコバルト
の溶出を防止する。 またプラスチック基板を用いるとポ
リッシュ処理したアルミ基板やガラス基板を使用する必
要がない。このようにして経済性に優れる上に薄膜膜厚
の均一性、 汚染防止性能に優れるランド/ グルーブ形状
を有する磁気記録媒体の媒体基板が得られる。
のデータゾーンに複数のランドとグルーブを同心円状に
形成し、磁気記録ヘッドによりランドに形成された磁性
層に磁気的な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体
基板において、グルーブ断面の底部が円弧になってお
り、 円弧の弦長をL 、 弦から円弧の頂点までの距離をW
とした時にW/L>0.1 であるので、スパッタのプラズマが
底部に均一に当たるようになり、 特に保護層の膜厚が均
一に形成されて磁性層を完全に覆い、 磁性層のコバルト
の溶出を防止する。 またプラスチック基板を用いるとポ
リッシュ処理したアルミ基板やガラス基板を使用する必
要がない。このようにして経済性に優れる上に薄膜膜厚
の均一性、 汚染防止性能に優れるランド/ グルーブ形状
を有する磁気記録媒体の媒体基板が得られる。
【００１７】第二の発明によれば、プラスチック基板の
データゾーンに複数のランドとグルーブを同心円状に形
成し、磁気記録ヘッドによりランドに形成された磁性層
に磁気的な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体基
板において、ランドとグルーブの間に溝が形成されるの
で、経済性に優れる上に汚染防止性能に優れるランド/
グルーブ形状を有する磁気記録媒体の媒体基板が得られ
る。
データゾーンに複数のランドとグルーブを同心円状に形
成し、磁気記録ヘッドによりランドに形成された磁性層
に磁気的な情報を記録・ 再生する磁気記録媒体の媒体基
板において、ランドとグルーブの間に溝が形成されるの
で、経済性に優れる上に汚染防止性能に優れるランド/
グルーブ形状を有する磁気記録媒体の媒体基板が得られ
る。
【図１】第一の発明に係る媒体基板を示す模式図
【図２】第二の発明に係る媒体基板を示す模式図
【図３】従来の媒体基板のランドとグルーブを示す模式
図
図
【図４】従来の異なる媒体基板のランドとグルーブを示
す模式図
す模式図
１ ランド ２ グルーブ ３ 溝
Claims (2)
- 【請求項１】プラスチック基板のデータゾーンに複数の
ランドとグルーブを同心円状に形成し、磁気記録ヘッド
によりランドに形成された磁性層に磁気的な情報を記録
・ 再生する磁気記録媒体の媒体基板において、グルーブ
断面の底部が円弧になっており、 円弧の弦長をL 、 弦か
ら円弧の頂点までの距離をW とした時にW/L>0.1 である
ことを特徴とする磁気記録媒体の媒体基板。 - 【請求項２】プラスチック基板のデータゾーンに複数の
ランドとグルーブを同心円状に形成し、磁気記録ヘッド
によりランドに形成された磁性層に磁気的な情報を記録
・ 再生する磁気記録媒体の媒体基板において、ランドと
グルーブの間に溝が形成されてなることを特徴とする磁
気記録媒体の媒体基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11087910A JP2000285442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 媒体基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11087910A JP2000285442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 媒体基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000285442A true JP2000285442A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13928083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11087910A Pending JP2000285442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 媒体基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000285442A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9809404B2 (en) | 2013-01-14 | 2017-11-07 | Dart Container Corporation | Systems for unwinding a roll of thermoplastic material interleaved with a porous material, and related methods |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP11087910A patent/JP2000285442A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9809404B2 (en) | 2013-01-14 | 2017-11-07 | Dart Container Corporation | Systems for unwinding a roll of thermoplastic material interleaved with a porous material, and related methods |
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