JP2000283966A - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JP2000283966A JP11088230A JP8823099A JP2000283966A JP 2000283966 A JP2000283966 A JP 2000283966A JP 11088230 A JP11088230 A JP 11088230A JP 8823099 A JP8823099 A JP 8823099A JP 2000283966 A JP2000283966 A JP 2000283966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、被検体の欠陥検出の精度に優れ
た超音波探傷装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 水24が貯留された容器23と、上面に
被検体26を載置したステージ25と、被検体26に水
24を介して超音波を送信し、反射波を受信する超音波
探触子27とを備え、被検体26の複数箇所において超
音波探触子27より超音波を送信して反射波を受信する
ことにより被検体26の状態を判断する超音波探傷装置
において、超音波が被検体26の裏面にて反射する裏面
反射波Bを検出する反射波区別手段34と、裏面反射波
Bの基準裏面反射波に対する減衰率が所定の率より小さ
い場合は良と、また、大きい場合は不良として検出する
欠陥検出手段35と、欠陥検出手段35の不良情報をカ
ウントして被検体26の良品および不良品を判断する判
断手段40とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、精度よく、ま
た、低コストにて被検体の良品および不良品を判断する
ことができる超音波探傷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特開平7−229880号
公報に記載された従来の超音波探傷装置の構成を示す
図、図7は図6に示した超音波探傷装置にて被検体を検
出した検出位置を点にて示す上面図、図8は図6に示し
た超音波探傷装置にて検出された反射波の状態を示す波
形図である。図6において、1は水槽、2はこの水槽1
に満たされた水、3は水槽1の底面に固定された台、4
は台3に可回転に支持された回転テーブル、5は回転テ
ーブル4上に載置固定された被検体である。
【0003】6は超音波探触子、7はこの超音波探触子
6を上下可自在に支持する支持体、8は支持体7を支持
する移動体、10は支持体7を左右方向に移動させるモ
ータ、11は超音波探触子6を上下方向に移動させるモ
ータ、12は回転テーブル4を回転させるモータ、1
3、14、15はそれぞれモータ10、11、12の可
動量に比例したパルス出力するとともに、対応するモー
タ10、11、12を制御するエンコーダである。
【0004】16はパルサ・レシーバであり、超音波探
触子6にパルスを出力して超音波を発生させるととも
に、超音波探触子6に入力した被検体5からの反射波を
受信してこれを超音波データとして出力する。17はゲ
ート回路ピークホールドであり、パルサ・レシーバ16
から出力されたデータのうち任意のデータのみ通過させ
る回路である。
【0005】18はA/D変換器であり、パルサ・レシ
ーバ16から出力されるアナログ信号をディジタル信号
に変換する。19はマイクロコンピュータを用いて構成
される制御部であり、パルス発生部や、発生したパルス
を分周する分周部等を備え、各モータ10、11、12
の制御、パルサ・レシーバ16の制御、A/D変換器1
8の作動指令等、所用の制御、演算を行う。
【0006】次に、上記のように構成された従来の超音
波探傷装置の動作について説明する。まず、例えば、回
転する被検体5の回転速度を一定とし、超音波探触子6
のサンプリング時間を徐々に変化させる。そして、各モ
ータ10、11、12を制御することにより、図7に示
すように、被検体5上において、渦巻軌跡上でほぼ同一
間隔にて各サンプリング位置を設定する。
【0007】そして各サンプリング位置にて得られた信
号を、例えば図8に示す。図8(a)は、パルサ・レシ
ーバ16に入力される信号で、被検体5に欠陥がなくと
も必ず得られる信号としては、超音波の送信開始信号T
と、超音波の被検体5の表面における表面反射波Sと、
超音波の被検体5の裏面における裏面反射波Bとがあ
る。また、この表面反射波Sと裏面反射波Bとの間に
は、被検体5の内部に存在する欠陥における欠陥反射波
Fが得られる。
【0008】図8(b)は、ゲート回路ピークホールド
17にて、被検体5の欠陥に対応する欠陥反射波Fのみ
を抽出したものである。その方法としては、送信開始信
号Tに同期して、時刻t1(表面反射波Sの立ち下がり
の時刻)から時刻(t1+t2)(裏面反射波Bの立ち
上がりの時刻)の間の、t2時間に存在するアナログ信
号のみを出力する。図8(c)は、A/D変換器18に
て、欠陥として判断される所定のしきい値Lfより大き
い信号を検出し、デジタル信号に成形したものである。
【0009】このようにして、欠陥として判断される信
号を、制御部19にてカウントし、そのカウント値が、
規定値以内なら被検体5は良品と、規定値を越えていれ
ば被検体5は不良品として判断する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波探傷装置
は上記のように構成され、被検体5の良品および不良品
を判断していた。しかし、被検体5が例えばセラミック
等のポーラスな材質で形成されているような場合、表面
反射波Sと裏面反射波Bとの間に検出される欠陥反射波
Fが多く発生する。そのため、適当なしきい値Lfを設
定し、本来欠陥と見做す必要のある欠陥空洞と、そうで
ない空洞とを区別することが困難となり、検出の精度が
低下するという問題点があった。
【0011】この区別が困難となる原因と考えられる事
項について、図9を用いて説明する。図9において、2
0は被検体5のポーラス空洞で、図示はしないが無数に
被検体5内に存在するものとする。21および22は被
検体5の欠陥空洞で、同様の大きさにてなり欠陥として
判断するべきものとする。そしてこれらそれぞれの空洞
に超音波が照射されると、欠陥反射波Fがそれぞれ得ら
れる。
【0012】よって、ポーラス部分20を欠陥として判
断しないためには、ポーラス空洞20にて反射する反射
波の波高値を除去する必要がある。そのため、ポーラス
空洞20の超音波の照射される面積h1から得られる欠
陥反射波Fに相当するレベルの波高値が、しきい値以下
となるように設定される必要がある。このようにしきい
値を設定した場合、欠陥空洞22の超音波の照射される
面積h3は、ポーラス空洞20の超音波の照射される面
積h1より、大きいため、ポーラス空洞20の欠陥反射
波Fより高いレベルを有する欠陥反射波Fが得られ、欠
陥として検出される。
【0013】しかし、欠陥部分21の超音波の照射され
る面積h2は、ポーラス部分20の超音波の照射される
面積h1と、同様の大きさを有するため、ポーラス部分
20と同様のレベルを有する欠陥反射波Fが得られるこ
ととなり、欠陥として検出されず、適切な欠陥のカウン
トを行うことができないという問題点があった。
【0014】また、他の問題点としては、従来の超音波
探傷装置は被検体5上における各サンプリング位置を渦
巻軌跡上でほぼ同一間隔となるように設定しているた
め、超音波探触子6のサンプリング時間を徐々に変更さ
せるか、超音波探触子6の移動速度を徐々に変更させる
などが必要となり装置の構造および制御が複雑になると
いう問題点があった。
【0015】また、従来の超音波探傷装置は装置自体が
正常に働いているか、また、被検体5が正常に設置され
ているか等の検出を行うことができないため、正確な検
出が行われているか否かを判断することができないとい
う問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためなされたもので、精度に優れた欠陥検出を行うこと
ができる超音波探傷装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の超音波探傷装置は、超音波が伝達可能な伝達媒体が貯
留された容器と、容器内に水平に設置され、上面に被検
体を載置し、伝達媒体内に浸漬されるステージと、伝達
媒体内に設置され、被検体に伝達媒体を介して超音波を
送信し、反射波を受信する超音波探触子とを備え、被検
体の複数箇所において超音波探触子より超音波を送信し
て反射波を受信することにより被検体の状態を判断する
超音波探傷装置において、超音波が被検体の裏面にて反
射する裏面反射波を検出する第1の検出手段と、裏面反
射波の基準裏面反射波に対する減衰率が所定の率より小
さい場合は良と、また、大きい場合は不良として検出す
る第1の欠陥検出手段と、第1の欠陥検出手段の不良情
報をカウントして被検体の良品および不良品を判断する
判断手段とを備えものである。
【0018】また、この発明に係る請求項2の超音波探
傷装置は、請求項1において、超音波が被検体内に存在
する空洞にて反射する欠陥反射波を検出する第2の検出
手段と、欠陥反射波の波高値が所定のしきい値より小さ
い場合は良と、また、所定のしきい値より大きい場合は
不良として検出する第2の欠陥検出手段とを備え、判断
手段は、超音波の被検体の裏面における照射領域の一部
が欠けている外周領域部では、第2の欠陥検出手段の不
良情報を、超音波の被検体の裏面における照射領域の全
てが含まれている内周領域部では、第1の欠陥検出手段
の不良情報をカウントして被検体の良品および不良品を
判断するものである。
【0019】また、この発明に係る請求項3の超音波探
傷装置は、請求項2において、被検体の内周領域部の欠
陥を、欠陥反射波を検出し、欠陥反射波の所定のしきい
値を、被検体の外周領域部の欠陥反射波のしきい値より
高い値の高しきい値に設定し、欠陥反射波の波高値が高
しきい値より小さい場合は良と、また、高しきい値より
大きい場合は不良として検出する第3の欠陥検出手段を
備え、判断手段は、内周領域部において第3の欠陥検出
手段の不良情報をカウントに加えるものである。
【0020】また、この発明に係る請求項4の超音波探
傷装置は、超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容
器と、容器内に水平に設置され、上面に被検体を載置
し、伝達媒体内に浸漬されるステージと、伝達媒体内に
設置され、被検体に伝達媒体を介して超音波を送信し、
反射波を受信する超音波探触子とを備え、被検体の複数
箇所において超音波探触子より超音波を送信して反射波
を受信することにより被検体の状態を判断する超音波探
傷装置において、超音波が被検体の表面にて反射する表
面反射波を検出する第1の検出手段と、超音波が被検体
の裏面にて反射する裏面反射波を検出する第2の検出手
段と、表面反射波の検出時刻と、裏面反射波の検出時刻
との時間差を検出する時間差検出手段と、時間差が所定
の範囲内に入っていれば良と、所定の範囲から外れてい
れば不良と検出する欠陥検出手段と、欠陥検出手段の不
良情報をカウントして被検体の良品および不良品を判断
する判断手段とを備えたものである。
【0021】また、この発明に係る請求項5の超音波探
傷装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
超音波探傷装置において、第1の欠陥検出手段または/
および第2の欠陥検出手段または/および第3の欠陥検
出手段または/および欠陥検出手段の情報により、不良
と判断された箇所の分布図を作成して表示する表示手段
を備えたものである。
【0022】また、この発明に係る請求項6の超音波探
傷装置は、超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容
器と、容器内に回転軸が水平面に対して垂直に設置さ
れ、上面にほぼ円板にて成る被検体を載置し、伝達媒体
内に浸漬されるステージと、伝達媒体内に設置され、被
検体に伝達媒体を介して超音波を送信し、反射波を検出
することにより被検体の状態を判断する超音波探触子と
を備えた超音波探傷装置において、ステージを一定速度
にて回転駆動させる第1の駆動手段と、超音波探触子を
被検体の径方向に一定速度にて移動させる第2の駆動手
段と、超音波探触子の超音波発信を一定時間毎に行わせ
るコントローラと、両駆動手段の情報により超音波探触
子が被検体のいずれの位置上に存在するかを判断する位
置判別手段と、被検体の最外周径と、位置判別手段にて
判断された被検体における超音波探触子の検査位置に相
当する径寸法との比にてなる重み付け係数を求め、反射
波に重み付け係数を付加する計数値補正手段とを備えた
ものである。
【0023】また、この発明に係る請求項7の超音波探
傷装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の
超音波探傷装置において、被検体の各位置にて検出され
た不良のカウント値に、請求項6に記載の超音波探傷装
置の計数値補正手段の重み付け係数を付加して、この付
加した値に基づき判断手段にて被検体の良品および不良
品を判断するものである。
【0024】また、この発明に係る請求項8の超音波探
傷装置は、超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容
器と、容器内に水平に設置され、上面に被検体を載置
し、伝達媒体内に浸漬されるステージと、伝達媒体内に
設置され、被検体に伝達媒体を介して超音波を送信し、
反射波を受信する超音波探触子とを備えた超音波探傷装
置において、超音波が被検体の表面にて反射する表面反
射波の波高値が所定のしきい値より小さい場合、装置不
良として判断する装置不良判断手段を備えたものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の
形態1の超音波探傷装置の構成を示す図、図2および図
3は被検体における外周領域部および内周領域部を説明
するための図、図4は図1に示した超音波探傷装置の動
作フローを示す図、図5は図1に示した超音波探傷装置
における波形処理を説明するための図である。
【0026】図1において、23は超音波を伝達するこ
とができる伝達媒体として、例えば水24が貯留された
容器、25は容器23内に回転軸が水平面に対して垂直
に設置され、上面に被検体26が載置されたステージ
で、水24に浸漬されるとともに回転駆動する。27は
水24内に設置され、被検体26に水24を介して超音
波を送信し、反射波を受信する超音波探触子、28は超
音波探触子27を支持する支持体である。
【0027】29はステージ25を回転駆動させる第1
の駆動手段としての第1のモータで、一定速度にて回転
させるものである。30は支持体28を左右方向すなわ
ち被検体26の径方向に移動させる第2の駆動手段とし
ての第2のモータで、一定速度にて移動させるものであ
る。31は第2のモータ30のエンコーダ、33は超音
波探触子27のコントローラとしてのパルサ・レシーバ
であり、超音波探触子27に一定時間毎にパルスを出力
して超音波を発生させるとともに、超音波探触子27に
入力した被検体26からの反射波を受信してこれを超音
波データとして出力する。
【0028】34は各反射波を検出するための反射波区
別手段で、パルサ・レシーバ33から出力されたデータ
からの任意のデータのみ、例えば被検体26の表面反射
波Sのデータ、被検体26の裏面反射波Bのデータ、お
よび、被検体26の内部に存在する空洞にて反射する欠
陥反射波Fのデータを検出する回路である。35はそれ
ぞれの反射波より不良と判断する反射波を検出する欠陥
検出手段である。
【0029】36はマイクロコンピュータを用いて構成
される制御部であり、パルサ・レシーバ33、各モータ
29、30およびエンコーダ31の動作制御手段37
と、動作制御手段37の情報より超音波探触子27が被
検体26のいずれの位置上に存在するかを判断する位置
判別手段38と、位置判別手段38にて判断された被検
体における超音波探触子27の検査位置に相当する径寸
法との比にてなる重み付け係数を求め、超音波探触子2
7にて検出された反射波に重み付け係数を付加する計数
値補正手段39と、欠陥検出手段35の情報により被検
体26の良品および不良品の判断を行う判断手段40と
を備える。
【0030】次に、上記のように構成された実施の形態
1の超音波探傷装置の動作について説明する。まず、被
検体26上の各サンプリング位置について説明する。被
検体26の載置されているステージ25を一定の回転速
度にて、第1のモータ29にて回転させ、超音波探触子
27を第2のモータ30にて、被検体26の径方向に一
定速度で動作させ、パルサーレシーバ16にて超音波探
触子27から一定時間毎に超音波を発振させて行う。よ
って、被検体26上における各サンプリング位置は、従
来のようにサンプリング位置が等間隔とはならず、渦巻
軌跡上で外周側が広い間隔で、内周に向かうほど狭い間
隔にてサンプリングされることとなる。
【0031】このように、等間隔にてサンプリングを実
施していないので、それぞれの箇所における、検出値を
等価的に判断するために、各検出値に重み付け係数を付
加する必要がある。この重み付け係数とは、被検体26
の最外周径と、位置判別手段38にて判断された被検体
26における超音波探触子27の検査位置に相当する径
寸法との比(下記、式(1)にて示す)にてなる。
【0032】最外周の検査ピッチPoは、 Po=2πRo/Tp 半径Di位置における検査ピッチPiは、 Pi=2πRi/Tp 重み付け係数Kiは検査ピッチPoと検査ピッチPiと
の比に相当する。 Ki=Pi/Po=(2πRi/Tp)/(2πRo/Tp) =Ro/Ri・・・(1) Ro:被検体26の半径 Ri:超音波探触子27の検査位置に相当する半径 Tp:送信時間間隔
【0033】よって、各サンプリング位置から得られた
反射波の値に重み付け係数Kiを付加することにより、
被検体26上における各サンプリング位置は、従来のよ
うにサンプリング位置が等間隔とはならなくても、等間
隔にてサンプリングを行ったと同様の評価を得ることが
できる。以下、実際に得られた反射波からの欠陥検出方
法について説明する。ここで、反射波としては、被検体
26の表面からの反射波を表面反射波Sと、被検体26
の裏面からの反射波を裏面反射波Bと、被検体26内に
存在する空洞にて反射する反射波を欠陥反射波Fとして
説明する。
【0034】まず、従来の場合にて示した図9の、欠陥
部分21における欠陥反射波Fはポーラス空洞20の欠
陥反射波Fとの波高値とほぼ同様となり、その差はほと
んどなく、欠陥反射波Fにより、欠陥空洞21を検出す
ることは困難である。そこでここでは、欠陥空洞21の
箇所における、裏面反射波Bに注目する。欠陥空洞21
の箇所における裏面反射波Bは、欠陥空洞21にて減衰
するため、ポーラス空洞20の箇所における裏面反射波
Bの減衰率より、大きく減衰していることがわかった。
【0035】よって、裏面反射波Bを利用し、その値が
基準となる基準裏面反射波(例えば、欠陥の存在しない
部分における裏面反射波をあらかじめ測定しておく)と
比較してどのくらい減衰しているかを求め、その減衰率
が所定のしきい値LB(例えば、被検体26におけるポ
ーラス部分の分布を参考に、決定されるような値)を越
えている場合は、欠陥ありと、そうでない場合は欠陥な
しと判断するようにした。このように欠陥を検出すれ
ば、欠陥空洞21は欠陥として検出され、ポーラス空洞
20は欠陥として検出されない。
【0036】しかし、このように裏面反射波Bにて検出
することができるのは厳密に言えば、図2の被検体26
の上面図に示すような、被検体26の内周領域部26a
のみとなり、外周領域部26bはこの裏面反射波Bによ
る欠陥検出を行うことは難しい。このことについて、図
3を用いて説明する。まず、超音波を送信すると、超音
波は広がりを有する。よって、図3に示すように、超音
波探触子27aが被検体26の端部位置に存在する場
合、超音波の被検体26の裏面における照射領域41の
一部は欠ける。このような、部分は欠陥の有無にかかわ
らず、始めから、裏面反射波Bの一部が反射せず、裏面
反射波Bは大きく減衰することとなる。
【0037】このため、超音波の被検体26の裏面にお
ける照射領域41の一部が欠ける外周領域部26bにお
いては、裏面反射波Bの減衰率にて欠陥を検出すること
は困難である。よって、外周領域部26bでは、欠陥反
射波Fにて欠陥を検出するという従来の方法を用いるこ
ととする。そして、超音波探触子27bのような位置の
場合は、すなわち、超音波の被検体26の裏面における
照射領域41の全てが含まれている内周領域部26aに
おいては、欠陥が存在しない場合は裏面反射波Bの全て
が反射されるため、上記に示した裏面反射波Bにて欠陥
を検出することができる。なお、焦点型の超音波探触子
を用いたとしても、上記場合と同様に、各領域を設定す
ることができる。
【0038】また、他の欠陥検出方法について説明す
る。まず、被検体26に欠陥がなくとも必ず得られる反
射波として、表面反射波Sと、裏面反射波Bとがある。
これらの、表面反射波Sの検出時刻と、裏面反射波Bの
検出時刻との時間差tを検出する時間差検出手段にて検
出し、この時間差が所定の範囲内に入っていれば良と、
所定の範囲から外れていれば不良と検出する欠陥を検出
する方法がある。
【0039】この表面反射波Sと、裏面反射波Bとの時
間差は、すなわち、被検体26の厚みを測定しているこ
とになる。よって、被検体26の厚みの規定範囲にて、
その時間差の所定の範囲は決定される。そして、その範
囲から外れている箇所は欠陥箇所として検出することが
できる。
【0040】また、他に、被検体26に欠陥がなくとも
必ず得られる反射波の表面反射波Sを検出する際に、そ
の表面反射波Sの波高値が所定のしきい値LSより小さ
い場合、装置動作不良として判断する装置不良判断手段
を備えるようにし、被検体26が正常にステージ25上
に設置されていない場合や、超音波探触子27の不良
や、他の様々な原因による装置不良として判断すると、
被検体26の良不良の判断を不用意に行うことがなくな
る。
【0041】次に、上記の各方法を、図4に示した動作
フロー図および図5の波形図に基づいて説明する。ま
ず、パルサ・レシーバ33にて得られた反射波(図5
(a))は、反射波区別手段34の表面エコー検出ゲー
ト34a、欠陥エコー検出ゲート34b、および、裏面
エコー検出ゲート34cで、表面反射波S(図5
(b))、欠陥反射波F(図5(d))、裏面反射波B
(図5(f))にそれぞれ検出される。
【0042】次に、欠陥検出手段35にて、表面反射波
Sの所定のしきい値LSを設定し(図4のステップS
1)、表面反射波Sの波高値がしきい値LSより大きい
か否かを装置不良判断手段35aにて判断して、大きい
場合は第1のゲート43へ、小さい場合は装置動作不良
として、装置不良警告手段44に出力し、装置不良を外
部に知らせる。
【0043】また、欠陥反射波Fの所定のしきい値LF
を設定し(図4のステップS2)、欠陥反射波Fの波高
値がしきい値LFより大きいか否かを第2の欠陥検出手
段35bにて検出し、大きい場合には第2のゲート45
へ、小さい場合は第1のゲート43へ信号を出力する。
また、裏面反射波Bの所定の減衰率LBを設定し(図4
のステップS3)、裏面反射波Bの減衰率が減衰率LB
より大きいか否かを第1の欠陥検出手段35cにて検出
し、小さい場合には第3のゲート46へ、大きい場合に
は第1のゲート43へ信号を出力する。
【0044】また、表面反射波Sの検出時刻と、裏面反
射波Bの検出時刻との時間差tを、時間差検出手段35
dにて検出し、その時間差tが所定の範囲内の例えば、
1より大きくT2より小さい範囲に入るか否かを欠陥検
出手段35eにて検出し、範囲内であれば第1のゲート
43へ、範囲から外れていれば不良としてカウントす
る。
【0045】そして、位置判別手段38の情報により、
超音波探触子27の検査位置が被検体26の外周領域部
26bか否かを検出し(図4のステップS4)、外周領
域部26bならば、第2のゲート45の信号を、外周領
域部26bでなく内周領域部26aならば、第3のゲー
ト46の信号を、出力してカウントする。次に、位置判
別手段38の情報より、超音波探触子27の検査位置に
おける重み付け係数Kiを求める(図4のステップS
5)。
【0046】次に、計数値補正手段39にて、各カウン
ト値に、それぞれ重み付け係数Kiを付加する(図4の
ステップS6、S7、S8)。そして、判断手段40に
て、その値NB、NF、NTが被検体26を良品として判
断するための値n1、n2、n3より大きいか否かを判断
し(図4のステップS9、S10、S11)、小さい場
合は第4のゲート47へ、大きい場合は不良品判断48
として判断される。そして、第1および第4のゲート4
3、47では、入力されるべき全ての信号が入力される
と、良品判断49として判断される。
【0047】上記のように構成された実施の形態1で
は、被検体26の欠陥検出を、裏面反射波Bにて検出す
るようにしたので、良品および不良品を精度よく検出す
ることができる。さらに、表面反射波Sと裏面反射波B
との時間差により検出される被検体26の厚み欠陥を、
また、被検体26の外周領域部26bにおいては欠陥反
射波Fにて検出される洞欠陥をそれぞれ検出できるた
め、さらに精度に優れた検出を行うことができる。
【0048】また、被検体26の回転速度、超音波探触
子27の超音波発振時間間隔および超音波探触子27の
被検体26の径方向における移動速度をすべて一定に
し、各検出値に重み付け係数を付加するようにして、被
検体26の検査位置を等間隔に行った場合と、同程度に
評価を行うことができる。よって、駆動手段が少なくて
すみ、それにともなう制御が少なくてすむため、低コス
トにて超音波探傷装置を製作することができ、ひいては
低コストにて被検体26の評価を行うことができる。
【0049】また、装置不良を被検体26の表面反射波
Sにて判断することができるため、装置不良のような場
合、無用な被検体26の検出を行うことがなく検出を行
うことができる。
【0050】尚、上記実施の形態1においては、超音波
探触子27の検出位置を、等間隔にて行わない例を示
し、それを補うために、検出値に重み付け係数Kiを付
加する例を示したが、これに限られることはなく、従来
のように超音波探触子27の検出位置を等間隔にて行う
ようにしてカウントし、被検体26の良品および不良品
を判断するようにしてもよく、その場合は検出値に重み
付け係数を付加する必要はない。
【0051】また、上記実施の形態1においては、被検
体26の内周領域部26aと、外周領域部26bとを区
別して判断する例を示したが、これに限られることはな
く、例えば、被検体26の外周領域部26bを判断する
必要がないような場合などは、上記示した内周領域部2
6aの裏面反射波Bのみの判断にて行うことができる。
【0052】また、上記実施の形態1においては、被検
体26の厚みの判断を、空洞欠陥の判断に付加して、被
検体26の良品および不良品の判断する例を示したが、
これに限られることはなく、被検体26の種類によって
は、被検体26の厚みのみにて、被検体26の良品およ
び不良品の判断をするようにしてもよく、また、逆に、
空洞欠陥のみにて、被検体26の良品および不良品の判
断をするようにしてもよい。
【0053】また、上記の実施の形態1においては、内
周領域部26aにおける空洞欠陥を、裏面反射波Bのみ
にて判断するようにしたが、これに限られることはな
く、この判断に追加して、欠陥反射波Fにて欠陥を検出
する手段を追加することもできる。このように、内周領
域部26aで、欠陥反射波Fを利用する場合、欠陥反射
波Fの所定のしきい値を、外周領域部26bの欠陥反射
波のしきい値Lfより高い値の高しきい値Lf1に設定す
ることができる。
【0054】これは、外周領域部26bではポーラス部
分を検出しないとする、余裕の少ない値にてしきい値L
fを設定する必要があるのに対し、内周領域部26aの
欠陥反射波Fでは、ポーラス部分と大きく異なる大きな
欠陥のみ、例えば、図9の欠陥空洞22のようなものの
み検出することができればよいため、しきい値Lfより
高い高しきい値Lf1というように、余裕をもったしきい
値を設定することができ、確実に欠陥のみを検出するこ
とができる。
【0055】実施の形態2.上記実施の形態1では、被
検体の良品および不良品を欠陥のカウント値にて判断す
るようにしたが、これに限られることはなく、例えば、
不良と判断された箇所の分布図を作成して表示する表示
手段を備えるようにし、作業者がその表示により経験的
にあるいは画像処理技術を利用して判断してもよい。ま
た、この表示においては、不良とするしきい値のレベル
を複数個設け、レベル毎に色分けして表示するようにし
てもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容器
と、容器内に水平に設置され、上面に被検体を載置し、
伝達媒体内に浸漬されるステージと、伝達媒体内に設置
され、被検体に伝達媒体を介して超音波を送信し、反射
波を受信する超音波探触子とを備え、被検体の複数箇所
において超音波探触子より超音波を送信して反射波を受
信することにより被検体の状態を判断する超音波探傷装
置において、超音波が被検体の裏面にて反射する裏面反
射波を検出する第1の検出手段と、裏面反射波の基準裏
面反射波に対する減衰率が所定の率より小さい場合は良
と、また、大きい場合は不良として検出する第1の欠陥
検出手段と、第1の欠陥検出手段の不良情報をカウント
して被検体の良品および不良品を判断する判断手段とを
備えので、精度よく欠陥を検出することができる超音波
探傷装置を提供することが可能となる。
【0057】また、この発明の請求項2によれ、請求項
1において、超音波が被検体内に存在する空洞にて反射
する欠陥反射波を検出する第2の検出手段と、欠陥反射
波の波高値が所定のしきい値より小さい場合は良と、ま
た、所定のしきい値より大きい場合は不良として検出す
る第2の欠陥検出手段とを備え、判断手段は、超音波の
被検体の裏面における照射領域の一部が欠けている外周
領域部では、第2の欠陥検出手段の不良情報を、超音波
の被検体の裏面における照射領域の全てが含まれている
内周領域部では、第1の欠陥検出手段の不良情報をカウ
ントして被検体の良品および不良品を判断するので、被
検体のいずれの領域においても、確実に欠陥のみを検出
することができる超音波探傷装置を提供することが可能
となる。
【0058】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、被検体の内周領域部の欠陥を、欠陥反射
波を検出し、欠陥反射波の所定のしきい値を、被検体の
外周領域部の欠陥反射波のしきい値より高い値の高しき
い値に設定し、欠陥反射波の波高値が高しきい値より小
さい場合は良と、また、高しきい値より大きい場合は不
良として検出する第3の欠陥検出手段を備え、判断手段
は、内周領域部において第3の欠陥検出手段の不良情報
をカウントに加えるので、精度に一層優れた欠陥検出を
行うことができる超音波探傷装置を提供することが可能
となる。
【0059】また、この発明の請求項4によれば、超音
波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容器と、容器内に
水平に設置され、上面に被検体を載置し、伝達媒体内に
浸漬されるステージと、伝達媒体内に設置され、被検体
に伝達媒体を介して超音波を送信し、反射波を受信する
超音波探触子とを備え、被検体の複数箇所において超音
波探触子より超音波を送信して反射波を受信することに
より被検体の状態を判断する超音波探傷装置において、
超音波が被検体の表面にて反射する表面反射波を検出す
る第1の検出手段と、超音波が被検体の裏面にて反射す
る裏面反射波を検出する第2の検出手段と、表面反射波
の検出時刻と、裏面反射波の検出時刻との時間差を検出
する時間差検出手段と、時間差が所定の範囲内に入って
いれば良と、所定の範囲から外れていれば不良と検出す
る欠陥検出手段と、欠陥検出手段の不良情報をカウント
して被検体の良品および不良品を判断する判断手段とを
備えたので、確実に欠陥検出を行うことができる超音波
探傷装置を提供することが可能となる。
【0060】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1ないし請求項4のいずれかに記載の超音波探傷装置
において、第1の欠陥検出手段または/および第2の欠
陥検出手段または/および第3の欠陥検出手段または/
および欠陥検出手段の情報により、不良と判断された箇
所の分布図を作成して表示する表示手段を備えたので、
欠陥の分布を確認することができる超音波探傷装置を提
供することが可能となる。
【0061】また、この発明の請求項6によれば、超音
波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容器と、容器内に
回転軸が水平面に対して垂直に設置され、上面にほぼ円
板にて成る被検体を載置し、伝達媒体内に浸漬されるス
テージと、伝達媒体内に設置され、被検体に伝達媒体を
介して超音波を送信し、反射波を検出することにより被
検体の状態を判断する超音波探触子とを備えた超音波探
傷装置において、ステージを一定速度にて回転駆動させ
る第1の駆動手段と、超音波探触子を被検体の径方向に
一定速度にて移動させる第2の駆動手段と、超音波探触
子の超音波発信を一定時間毎に行わせるコントローラ
と、両駆動手段の情報により超音波探触子が被検体のい
ずれの位置上に存在するかを判断する位置判別手段と、
被検体の最外周径と、位置判別手段にて判断された被検
体における超音波探触子の検査位置に相当する径寸法と
の比にてなる重み付け係数を求め、反射波に重み付け係
数を付加する計数値補正手段とを備えたので、低コスト
にて被検体の欠陥を検出することができる超音波探傷装
置を提供することが可能となる。
【0062】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1ないし請求項5のいずれかに記載の超音波探傷装置
において、被検体の各位置にて検出された不良のカウン
ト値に、請求項6に記載の超音波探傷装置の計数値補正
手段の重み付け係数を付加して、この付加した値に基づ
き判断手段にて被検体の良品および不良品を判断するの
で、低コストでかつ精度に優れた欠陥検出を行うことが
できる超音波探傷装置を提供することが可能となる。
【0063】また、この発明の請求項8によれば、超音
波が伝達可能な伝達媒体が貯留された容器と、容器内に
水平に設置され、上面に被検体を載置し、伝達媒体内に
浸漬されるステージと、伝達媒体内に設置され、被検体
に伝達媒体を介して超音波を送信し、反射波を受信する
超音波探触子とを備えた超音波探傷装置において、超音
波が被検体の表面にて反射する表面反射波の波高値が所
定のしきい値より小さい場合、装置不良として判断する
装置不良判断手段を備えたので、余分な検出を行うこと
を未然に防止できる超音波探傷装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による超音波探傷装
置の構成を示す図である。
【図2】 被検体の内周領域部および外周領域部を示す
上面図である。
【図3】 被検体の内周領域部および外周領域部を説明
するための断面図である。
【図4】 図1に示した超音波探傷装置の動作を説明す
るための図である。
【図5】 図1に示した超音波探傷装置の動作を説明す
る波形図である。
【図6】 従来の超音波探傷装置の構成を示す図であ
る。
【図7】 図6に示した超音波探傷装置の被検体上にお
ける検査位置を示した図である。
【図8】 図6に示した超音波探傷装置の動作を説明す
る波形図である。
【図9】 従来の超音波探傷装置における問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
23 容器、24 水、25 ステージ、26 被検
体、26a 内周領域部、26b 外周領域部、27,
27a,27b 超音波探触子、28 支持体、29
第1のモータ、30 第2のモータ、31 エンコー
ダ、33 パルサ・レシーバ、34 反射波区別手段、
34a 表面エコー検出ゲート、34b 欠陥エコー検
出ゲート、34c 裏面エコー検出ゲート、35 欠陥
検出手段、35a 装置欠陥判断手段、35b 第2の
欠陥検出手段、35c 第1の欠陥検出手段、35d
時間差検出手段、35e 欠陥検出手段、36 制御
部、37 動作制御手段、38 位置判別手段、39
計数値補正手段、40 判断手段、41,42 照射領
域、43 第1のゲート、44 装置不良警告手段、4
5 第2のゲート、46 第3のゲート、47 第4の
ゲート、48 不良品判断、49 良品判断。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 淳一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA09 AD19 BA02 BA03 BB06 BC03 BC07 EA10 GG24 GG28 GG30 GG41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留され
    た容器と、上記容器内に水平に設置され、上面に被検体
    を載置し、上記伝達媒体内に浸漬されるステージと、上
    記伝達媒体内に設置され、上記被検体に上記伝達媒体を
    介して超音波を送信し、反射波を受信する超音波探触子
    とを備え、上記被検体の複数箇所において上記超音波探
    触子より超音波を送信して反射波を受信することにより
    上記被検体の状態を判断する超音波探傷装置において、
    上記超音波が上記被検体の裏面にて反射する裏面反射波
    を検出する第1の検出手段と、上記裏面反射波の基準裏
    面反射波に対する減衰率が所定の率より小さい場合は良
    と、また、大きい場合は不良として検出する第1の欠陥
    検出手段と、上記第1の欠陥検出手段の不良情報をカウ
    ントして上記被検体の良品および不良品を判断する判断
    手段とを備えたことを特徴とする超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 超音波が被検体内に存在する空洞にて反
    射する欠陥反射波を検出する第2の検出手段と、上記欠
    陥反射波の波高値が所定のしきい値より小さい場合は良
    と、また、所定のしきい値より大きい場合は不良として
    検出する第2の欠陥検出手段とを備え、判断手段は、上
    記超音波の上記被検体の裏面における照射領域の一部が
    欠けている外周領域部では、上記第2の欠陥検出手段の
    不良情報を、上記超音波の上記被検体の裏面における照
    射領域の全てが含まれている内周領域部では、第1の欠
    陥検出手段の不良情報をカウントして上記被検体の良品
    および不良品を判断することを特徴とする請求項1に記
    載の超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】 被検体の内周領域部の欠陥を、欠陥反射
    波を検出し、上記欠陥反射波の所定のしきい値を、上記
    被検体の外周領域部の欠陥反射波のしきい値より高い値
    の高しきい値に設定し、上記欠陥反射波の波高値が上記
    高しきい値より小さい場合は良と、また、上記高しきい
    値より大きい場合は不良として検出する第3の欠陥検出
    手段を備え、判断手段は、内周領域部において上記第3
    の欠陥検出手段の不良情報をカウントに加えること特徴
    とする請求項2に記載の超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】 超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留され
    た容器と、上記容器内に水平に設置され、上面に被検体
    を載置し、上記伝達媒体内に浸漬されるステージと、上
    記伝達媒体内に設置され、上記被検体に上記伝達媒体を
    介して超音波を送信し、反射波を受信する超音波探触子
    とを備え、上記被検体の複数箇所において上記超音波探
    触子より超音波を送信して反射波を受信することにより
    上記被検体の状態を判断する超音波探傷装置において、
    上記超音波が上記被検体の表面にて反射する表面反射波
    を検出する第1の検出手段と、上記超音波が上記被検体
    の裏面にて反射する裏面反射波を検出する第2の検出手
    段と、上記表面反射波の検出時刻と、上記裏面反射波の
    検出時刻との時間差を検出する時間差検出手段と、上記
    時間差が所定の範囲内に入っていれば良と、所定の範囲
    から外れていれば不良と検出する欠陥検出手段と、上記
    欠陥検出手段の不良情報をカウントして上記被検体の良
    品および不良品を判断する判断手段とを備えたことを特
    徴とする超音波探傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の超音波探傷装置において、第1の欠陥検出手段また
    は/および第2の欠陥検出手段または/および第3の欠
    陥検出手段または/および欠陥検出手段の情報により、
    不良と判断された箇所の分布図を作成して表示する表示
    手段を備えたことを特徴とする超音波探傷装置。
  6. 【請求項6】 超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留され
    た容器と、上記容器内に回転軸が水平面に対して垂直に
    設置され、上面にほぼ円板にて成る被検体を載置し、上
    記伝達媒体内に浸漬されるステージと、上記伝達媒体内
    に設置され、上記被検体に上記伝達媒体を介して超音波
    を送信し、反射波を検出することにより上記被検体の状
    態を判断する超音波探触子とを備えた超音波探傷装置に
    おいて、上記ステージを一定速度にて回転駆動させる第
    1の駆動手段と、上記超音波探触子を上記被検体の径方
    向に一定速度にて移動させる第2の駆動手段と、上記超
    音波探触子の超音波発信を一定時間毎に行わせるコント
    ローラと、上記両駆動手段の情報により上記超音波探触
    子が上記被検体のいずれの位置上に存在するかを判断す
    る位置判別手段と、上記被検体の最外周径と、上記位置
    判別手段にて判断された上記被検体における上記超音波
    探触子の検査位置に相当する径寸法との比にてなる重み
    付け係数を求め、上記反射波に上記重み付け係数を付加
    する計数値補正手段とを備えたことを特徴とする超音波
    探傷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の超音波探傷装置において、被検体の各位置にて検出
    された不良のカウント値に、請求項6に記載の超音波探
    傷装置の計数値補正手段の重み付け係数を付加して、こ
    の付加した値に基づき判断手段にて被検体の良品および
    不良品を判断することを特徴とする超音波探傷装置。
  8. 【請求項8】 超音波が伝達可能な伝達媒体が貯留され
    た容器と、上記容器内に水平に設置され、上面に被検体
    を載置し、上記伝達媒体内に浸漬されるステージと、上
    記伝達媒体内に設置され、上記被検体に上記伝達媒体を
    介して超音波を送信し、反射波を受信する超音波探触子
    とを備えた超音波探傷装置において、上記超音波が上記
    被検体の表面にて反射する表面反射波の波高値が所定の
    しきい値より小さい場合、装置不良として判断する装置
    不良判断手段を備えたことを特徴とする超音波探傷装
    置。
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