JP2000283917A - 米の食味評価装置 - Google Patents

米の食味評価装置

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JP2000283917A
JP2000283917A JP8914599A JP8914599A JP2000283917A JP 2000283917 A JP2000283917 A JP 2000283917A JP 8914599 A JP8914599 A JP 8914599A JP 8914599 A JP8914599 A JP 8914599A JP 2000283917 A JP2000283917 A JP 2000283917A
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JP
Japan
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rice
mixing ratio
taste
ripening degree
coefficient
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JP8914599A
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English (en)
Inventor
Sadakazu Fujioka
定和 藤岡
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷害年であると平年作であるとを問わない安
定した米の食味評価を実現しようとする。 【構成】 米の含有成分のうち、澱粉中のアミロースも
しくはアミロペクチンの比率及び蛋白含有率等複数の成
分の含有量により当該米の食味評価をするものにおい
て、米の登熟度を判定する手段を設けると共に、この登
熟度に基づいて上記成分に乗ずる係数を変更する手段を
有する制御装置を設けて、冷害年,平年作に拘らない評
価を行う。登熟度の判定としては、米の籾状態下におけ
る籾殻混入率をもって登熟度を予測できる形態としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は米の食味評価装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
近赤外分光分析によって米に含まれる成分の測定を行
い、これらのうち複数の成分値をもとに予め作成した食
味評価式に当てはめて、米の食味評価値を求める方法が
実用化されている。そして、上記の食味評価式の各成分
に乗ずる係数を変更しながら、その米の用途別の食味
や、産地、品種別の米の食味評価を行うものが知られ
る。ところで、籾の熟れ具合(登熟度)は、特に登熟の
後半において、澱粉が充実する等により、外観的にも内
観的にも大きな変化を呈し、その特徴としては、蛋白含
量が減少する、澱粉量が増加する、少糖類が減少する、
アミロースが増加する、などであり、このため、冷害年
では平年に比較し、低アミロースないしは高蛋白となる
傾向となり、平年並の食味評価式では対応できない。
尚、この傾向は冷害年のみならず、適期よりも早く収穫
する場合も同様の傾向、課題を有する。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。
即ち、米の含有成分のうち、澱粉中のアミロースもしく
はアミロペクチンの比率及び/又は蛋白含有率等複数の
成分の含有量により当該米の食味評価をするものにおい
て、米の登熟度もしくはその関連要素を判定する手段を
設けると共に、この登熟度もしくはその関連要素に基づ
いて上記成分に乗ずる係数を変更する手段を有する制御
装置を設けてなる米の食味評価装置の構成とする。
【0004】なお、登熟度の判定は籾に対する脱ぷ後の
籾殻混入率、玄米混入率又は籾殻の色調によって行う構
成とする。又、未熟粒混入率、着色米混入率又は玄米色
調の大小によっても判定でき、これらを分光分析によっ
て測定する構成とする。
【0005】
【発明の作用効果】冷害年では一般に低アミロース乃至
は高蛋白になる傾向がある。平年作と同様に食味算出式
を用いては実際の食味評価値とずれが生ずる。そこで、
上記構成とすることにより当該食味算出式に用いる係数
を実入りの少ない低登熟度から標準登熟度までの範囲で
適宜に変更設定するものであるから、係数で低アミロー
ス乃至は高蛋白化に見合う適正な食味評価値Tを得るこ
とができ、冷害年であると平年であるとを問わず一定の
基準下での評価ができる。
【0006】又、収穫適期を外れた場合の食味評価も正
確である。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づ
き説明する。近赤外分光分析装置1の試料セル2には例
えば玄米粒を収容可能に構成され、試料の成分分析が行
える構成である。即ち、近赤外分光分析装置1は、分光
装置本体3と検出部ユニット4とからなり、検出部ユニ
ット4には分析の対象である穀物試料を収容した上記試
料セル2を装着可能に設け、所定装着位置で待機して近
赤外線の照射によって分光分析される。尚、検出部ユニ
ット4内には試料の透過光を検出する透過光検出器5、
あるいは反射光を検出する反射光検出器6の一方又は両
方を装着している。上記分光装置本体3は、光源7、反
射鏡8、回折格子9、及びこの回折格子9を駆動するモ
ータ10等を配設してなる。
【0008】上記の近赤外分光分析装置1の制御処理は
以下のように構成される。制御装置11は制御部(CP
U)のほか、RAM,ROM等の記憶部12からなり、
その入力側にはキーボード13、上記透過光検出器5、
反射光検出器6等を接続する。一方、出力側には試料セ
ル2昇降制御信号、回折格子9制御信号のほか、表示部
(CRT)14への表示指令信号、プリンタ印字信号等
が出力される。
【0009】蛋白質の含有率Pは、蛋白質の含有量の指
標となる波長を選択して予め作成してある検量線に当該
波長の検出値を代入して得られる。アミロースの含有率
Aも同様である。制御装置11はこれら含有量から所定
の食味評価式に各値を代入して食味評価値Tを算出表示
する構成である。この食味評価式は、例えば T=k1(C0/Aml)+k2(C1/P)…… となる。なお、Tは食味評価値、Amlは澱粉中のアミ
ロース比率、Pは蛋白含量である。
【0010】上記近赤外分光分析装置1の前段には、籾
を玄米と籾殻とに分離するための脱ぷ手段15、及び風
選手段16を備え、これら脱ぷ手段15への籾供給重量
を計量できる計量手段17は当該脱ぷ手段15への供給
ホッパ18に構成してある。さらに風選されて取り出さ
れる籾殻はサイクロン19を経由して計量ホッパ20に
入り計量される。
【0011】上記投入籾の計量結果及び籾殻の計量結果
とはいずれも前記制御装置11に入力される。この制御
装置11の制御部ではこれらの各計量値から籾殻混入率
bが算出される構成である。記憶部12には予めこの籾
殻混入率bと登熟度との関係直線L(図2)が記憶さ
れ、制御部では籾殻混入率bの算出と共に、この関係直
線Lを呼出し登熟度Rを推定できる構成である。
【0012】上記登熟度Rの値は、前記の食味評価値T
の算出式における係数に影響する。即ち、図3に示す
ように、登熟度Rが高くなるほど係数k1はその値が上
昇し、係数k2は逆に低下する関係に設定されている。
上例の作用について説明する。未知の籾試料について、
上記のように構成された装置に投入すると、まず、試料
籾を供給ホッパ18において、計量手段17が動作して
計量される。次いで籾の供給により脱ぷされ、下方の風
選手段16は流下する脱ぷ米から籾殻を分離し玄米はそ
のまま流下して近赤外分光分析装置1の検出部ユニット
4内において上昇待機する試料セル2に投入される。
【0013】上記籾殻はサイクロン19を経由して計量
ホッパ20に集合され計量される。上記籾の計量値wa
信号とこの籾殻の計量値wb信号とが制御装置11の制
御部に入力され、近赤外分光分析を行うと、装置は起動
し制御装置11では籾殻混入率b(=wb/wa)が算出
される。一方、近赤外分光分析装置1は試料セル2内の
玄米について、非粉砕のままでの近赤外光照射によって
分光分析され、所定に設定してある検量線により、蛋白
含有率P及びアミロース比率Amlが求められるととも
に、食味評価値Tがこれらの成分含有率P,Amlを用
いて前記式に基づいて算出されるものとなるが、当該
式の係数k1,k2は登熟度Rにより影響され変更設定
されるものである。即ち、制御部では、上記のようにし
て求められた籾殻混入率bと記憶部12からの登熟度直
線とより当該籾の登熟度Rが求められ、併せてこの登熟
度Rと係数との関係グラフとより各係数値k1,k2が決
定される。こうして条件が整い食味評価値Tが算出でき
るものである。
【0014】ところで冷害年では一般に低アミロース高
蛋白になる傾向がある。平年作と同様に食味算出式を用
いては実際の食味評価値とずれが生ずる。そこで、上記
実施例では、1/Aml(アミロースAmlの逆数)に
掛る係数k1を実入りの少ない低登熟度ほど低く抑え、
逆に1/P(蛋白含量の逆数)に掛る係数k2を低登熟
度ほど高く設定すべく、係数k1,k2で低アミロース化
あるいは高蛋白化に見合う適正な食味評価値Tを得るこ
とができるものである。
【0015】上記の実施例では、登熟度Rを籾の状態か
ら脱ぷ行程を経る際の籾殻混入率bの測定によって予測
する形態としたが、脱ぷ後の玄米重量を計量し、供給さ
れる籾重量との関係で玄米混入率gを求め、既知の関係
グラフ(図示せず)より登熟度Rを予測する形態でもよ
い。また、籾殻表面の色味成分分析による籾殻の色調を
もって登熟度を予測してもよい。
【0016】また、登熟度Rは未熟粒の混入率mにも相
関があることが知られ(図4)、この相関関係を予め求
めておき、前記分光分析装置1によって、例えば660
nm近傍の吸光度を用いることにより、未熟粒混入率を
求めて上記未熟粒混入率mとし登熟度Rを予測する。な
お、未熟粒のみならず所謂着色米を含めて未熟粒+着色
米混入率としておけば登熟度Rとの相関が一層高いもの
となる。
【0017】分光分析によって未熟粒混入率、着色米混
入率又は玄米色調を求める場合二は、一粒毎に色調をチ
ェックすることなく登熟状況を把握することが出来、装
置も簡便となる上、短時間で高精度の測定が可能であ
る。上記実施例では、食味評価値Tの算出式では、澱
粉中のアミロース比率Amlや蛋白含量Pを用いたが、
いずれか一と他の成分、例えば水分や脂肪酸度の条件を
加味しても良い。
【0018】又、ミネラル含量を算出条件としてもよ
い。例えば、 T’=α・Mg/(K・N) …… T”=β・Mg/(K・N・Aml)…… である。ここで、T’,T”は食味評価値、Mg/(K
・N)は、マグネシウム,カリウム,窒素比率であり、
Mg/(K・N・Aml)はこれらに加えてアミロース
比率を加味している。α,βは登熟度Rに掛ける係数で
あり、これら係数α,βは共に登熟度Rが高くなるほど
高くなる関係にある(図5,図6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置概要説明図である。
【図2】籾殻混入率−登熟度関係グラフである。
【図3】登熟度−係数関係グラフである。
【図4】未熟粒混入率−登熟度関係グラフである。
【図5】登熟度−係数関係グラフである。
【図6】登熟度−係数関係グラフである。
【符号の説明】 1…近赤外分光分析装置、2…試料セル、3…分光装置
本体、4…検出部ユニット、5…透過光検出器、6…反
射光検出器、7…光源、8…反射鏡、9…回折格子、1
0…モータ、11…制御装置、12…記憶部、13…キ
ーボード、14…表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米の含有成分のうち、澱粉中のアミロー
    スもしくはアミロペクチンの比率及び/又は蛋白含有率
    等複数の成分の含有量により当該米の食味評価をするも
    のにおいて、米の登熟度もしくはその関連要素を判定す
    る手段を設けると共に、この登熟度もしくはその関連要
    素に基づいて上記成分に乗ずる係数を変更する手段を有
    する制御装置を設けてなる米の食味評価装置。
  2. 【請求項2】 米の含有成分のうち、澱粉中のアミロー
    スもしくはアミロペクチンの比率及び/又は蛋白含有率
    等複数の成分の含有量を近赤外光分光分析により測定
    し、その測定値に所定の係数を乗じ予め設定してある食
    味評価式に当てはめて食味評価値を算出するものにおい
    て、米の籾状態下における籾殻混入率、玄米混入率又は
    籾殻の色調を測定しながら登熟度を予測する手段を設け
    ると共に、この籾殻混入率、玄米混入率又は籾殻の色調
    の測定結果に基づいて上記の乗ずる係数を変更する手段
    を有する制御装置を設けてなる米の食味評価装置。
  3. 【請求項3】 米の含有成分のうち、澱粉中のアミロー
    スもしくはアミロペクチンの比率及び/又は蛋白含有率
    等複数の成分の含有量を分光分析により測定し、その測
    定値に所定の係数を乗じ予め設定してある食味評価式に
    当てはめて食味評価値を算出するものにおいて、玄米の
    未熟粒混入率、着色米の混入率又は玄米色調を上記分光
    分析によって測定しながら登熟度を予測する手段を設
    け、該登熟度、未熟粒混入率、着色米混入率又は玄米色
    調の測定結果に基づいて上記乗ずる係数を変更する手段
    を有する制御装置を設けてなる米の食味評価装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105044014A (zh) * 2015-06-24 2015-11-11 河南工业大学 一种快速检测马铃薯淀粉掺假低质淀粉的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105044014A (zh) * 2015-06-24 2015-11-11 河南工业大学 一种快速检测马铃薯淀粉掺假低质淀粉的方法

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