JP2000283316A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents
電磁弁駆動装置Info
- Publication number
- JP2000283316A JP2000283316A JP11085350A JP8535099A JP2000283316A JP 2000283316 A JP2000283316 A JP 2000283316A JP 11085350 A JP11085350 A JP 11085350A JP 8535099 A JP8535099 A JP 8535099A JP 2000283316 A JP2000283316 A JP 2000283316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- solenoid
- solenoids
- driving device
- electromagnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K31/00—Actuating devices; Operating means; Releasing devices
- F16K31/02—Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
- F16K31/06—Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
- F16K31/0675—Electromagnet aspects, e.g. electric supply therefor
- F16K31/0679—Electromagnet aspects, e.g. electric supply therefor with more than one energising coil
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/26—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L9/00—Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
- F01L9/20—Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 隣接して配置される電磁弁のそれぞれの電磁
石の吸引力を十分に確保しつつ、小型化及び省電力化を
図ることができる電磁弁駆動装置を提供する。 【解決手段】 アーマチャ14を吸引するソレノイド1
6が隣接して配置されている。これらのソレノイド16
は、付勢するときに生成される磁束φ1,φ2の方向が
互いに逆方向となるように構成される。これにより、隣
接するソレノイド16を同時に付勢したときに、両者が
互いの磁気回路を共有することによる磁束の増加効果が
得られ、互いの吸引力を強め合う効果を得ることができ
る。
石の吸引力を十分に確保しつつ、小型化及び省電力化を
図ることができる電磁弁駆動装置を提供する。 【解決手段】 アーマチャ14を吸引するソレノイド1
6が隣接して配置されている。これらのソレノイド16
は、付勢するときに生成される磁束φ1,φ2の方向が
互いに逆方向となるように構成される。これにより、隣
接するソレノイド16を同時に付勢したときに、両者が
互いの磁気回路を共有することによる磁束の増加効果が
得られ、互いの吸引力を強め合う効果を得ることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力により弁体
が駆動される電磁弁の駆動装置に関し、特に2つの電磁
弁が隣接して設けられているものに関する。
が駆動される電磁弁の駆動装置に関し、特に2つの電磁
弁が隣接して設けられているものに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気弁及び排気弁を電磁力に
より駆動する電磁弁で構成することは従来より知られて
いる。このような電磁駆動式の吸気弁または排気弁を駆
動するのに要する電力をできるだけ低減するためには、
駆動装置の磁気回路断面積を増加させることが有効であ
るが、装置が大型化し、例えば1つ気筒に吸気弁と排気
弁を2個ずつ設けるような場合には、その取り付けスペ
ースが不足するという問題がある。この問題を解決する
ために、特開平9−256826号公報には、隣接する
2つの駆動装置の互いに隣接する部分を平面状とし、2
つの駆動装置の距離を短縮して、機関上部に収容可能と
することが示されている。
より駆動する電磁弁で構成することは従来より知られて
いる。このような電磁駆動式の吸気弁または排気弁を駆
動するのに要する電力をできるだけ低減するためには、
駆動装置の磁気回路断面積を増加させることが有効であ
るが、装置が大型化し、例えば1つ気筒に吸気弁と排気
弁を2個ずつ設けるような場合には、その取り付けスペ
ースが不足するという問題がある。この問題を解決する
ために、特開平9−256826号公報には、隣接する
2つの駆動装置の互いに隣接する部分を平面状とし、2
つの駆動装置の距離を短縮して、機関上部に収容可能と
することが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば隣接する2つの
吸気弁を作動させる場合、通常は2つの弁を同一のタイ
ミングで作動させるため、駆動装置の磁束が相互に干渉
することが想定されるが、上記公報に示された装置で
は、この点が全く考慮されていない。そのため、駆動装
置をより小型化し、消費電力をより低減する上で、改善
の余地が残されていた。
吸気弁を作動させる場合、通常は2つの弁を同一のタイ
ミングで作動させるため、駆動装置の磁束が相互に干渉
することが想定されるが、上記公報に示された装置で
は、この点が全く考慮されていない。そのため、駆動装
置をより小型化し、消費電力をより低減する上で、改善
の余地が残されていた。
【0004】本発明は、この点に着目してなされもので
あり、隣接して配置される電磁弁のそれぞれの電磁石の
吸引力を十分に確保しつつ、小型化及び省電力化を図る
ことができる電磁弁駆動装置を提供することを目的とす
る。
あり、隣接して配置される電磁弁のそれぞれの電磁石の
吸引力を十分に確保しつつ、小型化及び省電力化を図る
ことができる電磁弁駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの電磁弁が隣
接して設けられた電磁弁駆動装置において、前記隣接し
て設けられた2つの電磁弁を付勢するときの、前記2つ
電磁弁のそれぞれの電磁石における磁束の方向が互いに
逆方向となるように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの電磁弁が隣
接して設けられた電磁弁駆動装置において、前記隣接し
て設けられた2つの電磁弁を付勢するときの、前記2つ
電磁弁のそれぞれの電磁石における磁束の方向が互いに
逆方向となるように構成したことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、隣接して設けられた2
つの電磁弁を付勢するときの、各電磁石における磁束の
方向が互いに逆方向となるので、2つの電磁石が互いの
磁気回路を共有することによる磁束の増加効果が得ら
れ、2つの電磁石をほぼ同一のタイミングで付勢する場
合に互いの電磁力を強め合う効果が得られる。その結
果、必要とされる電磁力を得るための磁気回路断面積を
低減して装置の小型化を図ったり、必要な電磁力を得る
ための電力を低減して省電力化を図ったりすることがで
きる。
つの電磁弁を付勢するときの、各電磁石における磁束の
方向が互いに逆方向となるので、2つの電磁石が互いの
磁気回路を共有することによる磁束の増加効果が得ら
れ、2つの電磁石をほぼ同一のタイミングで付勢する場
合に互いの電磁力を強め合う効果が得られる。その結
果、必要とされる電磁力を得るための磁気回路断面積を
低減して装置の小型化を図ったり、必要な電磁力を得る
ための電力を低減して省電力化を図ったりすることがで
きる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電磁弁駆動装置において、前記電磁弁は、内燃機関の
吸気弁または排気弁であり、前記内燃機関の燃焼室の上
側に設けられることを特徴とする。
の電磁弁駆動装置において、前記電磁弁は、内燃機関の
吸気弁または排気弁であり、前記内燃機関の燃焼室の上
側に設けられることを特徴とする。
【0008】内燃機関の吸気弁または排気弁は、1つの
気筒においては常にほぼ同一のタイミングで開弁また閉
弁駆動されるため、請求項1に示した構成による効果が
より顕著となる。また、内燃機関上部の限られたスペー
スに配置する上で非常に有効である。
気筒においては常にほぼ同一のタイミングで開弁また閉
弁駆動されるため、請求項1に示した構成による効果が
より顕著となる。また、内燃機関上部の限られたスペー
スに配置する上で非常に有効である。
【0009】前記隣接して設けられる電磁弁の電磁石
は、磁気回路の一部を共有できるように構成する、すな
わち、隣接する2つの電磁石の外周部のヨークが接触平
面を介して当接するように構成することが望ましい。
は、磁気回路の一部を共有できるように構成する、すな
わち、隣接する2つの電磁石の外周部のヨークが接触平
面を介して当接するように構成することが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
る電磁弁駆動装置を内燃機関(以下「エンジン」とい
う)の吸気弁に適用した場合の構造を示す断面図であ
る。本実施形態では、図2に示すように1つの気筒に吸
気弁1と排気弁2とが2個ずつ設けられており、図1は
吸気弁1の構成を示すが、排気弁2の構成もこれと同様
である。吸気弁1は、アーマチャ14が固定された弁体
12とこれを駆動するアクチュエータ11とからなり、
エンジン10の燃焼室の吸気口18を開閉すべく、燃焼
室上部に装着される。
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
る電磁弁駆動装置を内燃機関(以下「エンジン」とい
う)の吸気弁に適用した場合の構造を示す断面図であ
る。本実施形態では、図2に示すように1つの気筒に吸
気弁1と排気弁2とが2個ずつ設けられており、図1は
吸気弁1の構成を示すが、排気弁2の構成もこれと同様
である。吸気弁1は、アーマチャ14が固定された弁体
12とこれを駆動するアクチュエータ11とからなり、
エンジン10の燃焼室の吸気口18を開閉すべく、燃焼
室上部に装着される。
【0011】図2において、シリンダ3の内径、すなわ
ちボアD1及び2つの吸気弁の間隔、すなわちバルブピ
ッチD2は、エンジンの仕様で決められため、アクチュ
エータ11は、その制約条件を満たす大きさとする必要
がある。本実施形態では、隣接する吸気弁同士及び排気
弁同士のソレノイド15,16の径を大きくし、両者が
接触する部分では磁気回路を共有するような構成を採用
することにより、消費電力を低減している。
ちボアD1及び2つの吸気弁の間隔、すなわちバルブピ
ッチD2は、エンジンの仕様で決められため、アクチュ
エータ11は、その制約条件を満たす大きさとする必要
がある。本実施形態では、隣接する吸気弁同士及び排気
弁同士のソレノイド15,16の径を大きくし、両者が
接触する部分では磁気回路を共有するような構成を採用
することにより、消費電力を低減している。
【0012】アクチュエータ11は、対向する2つのソ
レノイド(電磁石)、すなわち弁体12を閉弁方向に付
勢する閉弁ソレノイド15及び弁体12を開弁方向に付
勢する開弁ソレノイド16と、スプリング17とを主た
る構成要素とする。閉弁ソレノイド15は、コイル15
a、アウタヨーク15b、インナヨーク15c及び水平
ヨーク15dからなり、開弁ソレノイド16は、コイル
16a、アウタヨーク16b、インナヨーク16c及び
水平ヨーク16dからなる。閉弁ソレノイド15のアウ
タヨーク15b、インナヨーク15c及び水平ヨーク1
5dは相互に当接しており、アーマチャ14を吸引した
状態では、これらのヨークとアーマチャ14とで磁気回
路が構成される。また開弁ソレノイド16のアウタヨー
ク16b、インナヨーク16c及び水平ヨーク16dも
同様に構成されており、アーマチャ14を吸引した状態
では、これらのヨークとアーマチャ14とで磁気回路が
構成される。
レノイド(電磁石)、すなわち弁体12を閉弁方向に付
勢する閉弁ソレノイド15及び弁体12を開弁方向に付
勢する開弁ソレノイド16と、スプリング17とを主た
る構成要素とする。閉弁ソレノイド15は、コイル15
a、アウタヨーク15b、インナヨーク15c及び水平
ヨーク15dからなり、開弁ソレノイド16は、コイル
16a、アウタヨーク16b、インナヨーク16c及び
水平ヨーク16dからなる。閉弁ソレノイド15のアウ
タヨーク15b、インナヨーク15c及び水平ヨーク1
5dは相互に当接しており、アーマチャ14を吸引した
状態では、これらのヨークとアーマチャ14とで磁気回
路が構成される。また開弁ソレノイド16のアウタヨー
ク16b、インナヨーク16c及び水平ヨーク16dも
同様に構成されており、アーマチャ14を吸引した状態
では、これらのヨークとアーマチャ14とで磁気回路が
構成される。
【0013】スプリング17は、アーマチャ14が中立
位置(図示の位置)にあるとき、弁体12に対する付勢
力がゼロとなり、中立位置より上に位置するときは弁体
12を開弁方向に付勢し、中立位置より下に位置すると
きは弁体12を閉弁方向に付勢するように構成されてい
る。アクチュエータ11のコイル15a,16aは、電
子コントロールユニット(図示せず)に接続されてお
り、この電子コントロールユニットから供給される駆動
信号により駆動される。
位置(図示の位置)にあるとき、弁体12に対する付勢
力がゼロとなり、中立位置より上に位置するときは弁体
12を開弁方向に付勢し、中立位置より下に位置すると
きは弁体12を閉弁方向に付勢するように構成されてい
る。アクチュエータ11のコイル15a,16aは、電
子コントロールユニット(図示せず)に接続されてお
り、この電子コントロールユニットから供給される駆動
信号により駆動される。
【0014】この構成によれば、閉弁ソレノイド15ま
たは開弁ソレノイド16に通電することにより、弁体1
2が、吸気口18を閉塞する全閉位置と弁体のリフト量
が最大となる全開位置との間を移動させ、吸気弁1を開
閉作動させることができる。なお、ソレノイド15,1
6に通電していないときは、弁体12は、全閉位置と全
開位置の間の中立位置に位置する。
たは開弁ソレノイド16に通電することにより、弁体1
2が、吸気口18を閉塞する全閉位置と弁体のリフト量
が最大となる全開位置との間を移動させ、吸気弁1を開
閉作動させることができる。なお、ソレノイド15,1
6に通電していないときは、弁体12は、全閉位置と全
開位置の間の中立位置に位置する。
【0015】開弁ソレノイド16の断面は、図3(a)
に示すようにほぼ円形であり、隣接する吸気弁の閉弁ソ
レノイド16に接する部分には、接触平面19が形成さ
れ、アウタヨーク16bの水平方向の寸法が小さくなっ
ている。図3(b)は比較のために示す図であり、バル
ブピッチD2を同図(a)と同一とし、隣接するソレノ
イドがアウタヨークの外周面で互いに接するように、す
なわち接触平面19を形成せずに構成した例を示す。本
実施形態では、ソレノイドの消費電力を低減するため
に、磁気回路を構成するヨーク16b,16cの断面積
を増加させるとともに、バルブピッチD2を変えないよ
うにするために、互いに接するアウタヨーク16bの一
部を削除して接触平面19を形成し、この接触平面19
を介して2つアウタヨーク16bが当接する構成として
いる。これにより、アウタヨーク17bの接触平面19
の近傍の部分は、接触する2つのソレノイドの磁気回路
を構成する、すなわち2つのソレノイドは、接触平面1
9を介して互いの磁気回路を共有可能に構成されること
となる。
に示すようにほぼ円形であり、隣接する吸気弁の閉弁ソ
レノイド16に接する部分には、接触平面19が形成さ
れ、アウタヨーク16bの水平方向の寸法が小さくなっ
ている。図3(b)は比較のために示す図であり、バル
ブピッチD2を同図(a)と同一とし、隣接するソレノ
イドがアウタヨークの外周面で互いに接するように、す
なわち接触平面19を形成せずに構成した例を示す。本
実施形態では、ソレノイドの消費電力を低減するため
に、磁気回路を構成するヨーク16b,16cの断面積
を増加させるとともに、バルブピッチD2を変えないよ
うにするために、互いに接するアウタヨーク16bの一
部を削除して接触平面19を形成し、この接触平面19
を介して2つアウタヨーク16bが当接する構成として
いる。これにより、アウタヨーク17bの接触平面19
の近傍の部分は、接触する2つのソレノイドの磁気回路
を構成する、すなわち2つのソレノイドは、接触平面1
9を介して互いの磁気回路を共有可能に構成されること
となる。
【0016】開弁ソレノイド16のコイル16aの通電
は、隣接するソレノイドにより生成される磁界が互いに
逆方向となるように行う。すなわち、図4(a)に示す
ように、ヨーク16b,16c,16d及びアーマチャ
14により構成される磁気回路に生成される磁束φ1,
φ2が互いに逆方向となるようにコイル16aに電流を
供給する。このように通電することにより、隣接するソ
レノイドに対して同時に通電したときに、同図に太い破
線で示すように2つのソレノイドが互いの磁気回路を共
有することにより、換言すれば図のA部以外にも磁束の
通り道が形成されることにより、磁束が増加する効果が
得られる。
は、隣接するソレノイドにより生成される磁界が互いに
逆方向となるように行う。すなわち、図4(a)に示す
ように、ヨーク16b,16c,16d及びアーマチャ
14により構成される磁気回路に生成される磁束φ1,
φ2が互いに逆方向となるようにコイル16aに電流を
供給する。このように通電することにより、隣接するソ
レノイドに対して同時に通電したときに、同図に太い破
線で示すように2つのソレノイドが互いの磁気回路を共
有することにより、換言すれば図のA部以外にも磁束の
通り道が形成されることにより、磁束が増加する効果が
得られる。
【0017】図4(b)は、隣接するソレノイドにより
生成される磁界が同一方向となるように同時に通電した
場合の磁束φ1及びφ2aを示す。この場合には、接触
平面19近傍の磁界が同一方向となって強め合う結果、
A部で磁気飽和状態、すなわち、磁界Hが増加しても磁
束φが増加しない状態となり、アーマチャ14を吸引す
る吸引力を弱めてしまうこととなる。なお、同図(c)
は、隣接するソレノイドの一方のみに通電する場合であ
り、この場合は、磁束の方向はどのように設定してもよ
い。
生成される磁界が同一方向となるように同時に通電した
場合の磁束φ1及びφ2aを示す。この場合には、接触
平面19近傍の磁界が同一方向となって強め合う結果、
A部で磁気飽和状態、すなわち、磁界Hが増加しても磁
束φが増加しない状態となり、アーマチャ14を吸引す
る吸引力を弱めてしまうこととなる。なお、同図(c)
は、隣接するソレノイドの一方のみに通電する場合であ
り、この場合は、磁束の方向はどのように設定してもよ
い。
【0018】図4(a)に示すように磁束φ1,φ2を
生成する構成を採用することにより、本実施形態では、
同図(b)に示す場合に比べて最大で20%程度吸引力
を増加させ、また同図(c)に示す単独通電の場合に比
べても5%程度吸引力を増加させる効果が得られる。し
たがって、必要な吸引力を得るために必要な電流値を同
図(b)に示す場合に比べて約20%低減することがで
き、ソレノイドの消費電力を低減する効果が得られる。
なお、上記20%あるいは5%という吸引力増加効果
は、ソレノイドの形状によって変化するものであり、こ
れより大きくなることも小さくなることもある。閉弁ソ
レノイド15の構成及び通電方法も上述した開弁ソレノ
イド16と同様である。
生成する構成を採用することにより、本実施形態では、
同図(b)に示す場合に比べて最大で20%程度吸引力
を増加させ、また同図(c)に示す単独通電の場合に比
べても5%程度吸引力を増加させる効果が得られる。し
たがって、必要な吸引力を得るために必要な電流値を同
図(b)に示す場合に比べて約20%低減することがで
き、ソレノイドの消費電力を低減する効果が得られる。
なお、上記20%あるいは5%という吸引力増加効果
は、ソレノイドの形状によって変化するものであり、こ
れより大きくなることも小さくなることもある。閉弁ソ
レノイド15の構成及び通電方法も上述した開弁ソレノ
イド16と同様である。
【0019】なお本発明は上述した実施形態に限るもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した
実施形態では、内燃機関の吸気弁及び排気弁に本発明の
駆動装置を適用したものを示したが、隣接して配置さ
れ、しかも同時に駆動される場合がある複数の電磁弁の
駆動装置に適用可能である。例えば電磁弁が3個以上並
んで配置される場合でも、互いに隣接する電磁弁の電磁
石について本発明の構成を採用することにより、同様の
効果を得ることができる。また、ソレノイドの断面形状
は、円形に限るものではなく、楕円、正方形や長方形な
ど、どのような形状であってもよい。
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した
実施形態では、内燃機関の吸気弁及び排気弁に本発明の
駆動装置を適用したものを示したが、隣接して配置さ
れ、しかも同時に駆動される場合がある複数の電磁弁の
駆動装置に適用可能である。例えば電磁弁が3個以上並
んで配置される場合でも、互いに隣接する電磁弁の電磁
石について本発明の構成を採用することにより、同様の
効果を得ることができる。また、ソレノイドの断面形状
は、円形に限るものではなく、楕円、正方形や長方形な
ど、どのような形状であってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、隣接して設けられた2つの電磁弁を付勢す
るときの、各電磁石における磁束の方向が互いに逆方向
となるので、2つの電磁石が互いの磁気回路を共有する
ことによる磁束の増加効果が得られ、2つの電磁石をほ
ぼ同一のタイミングで付勢する場合に互いの電磁力を強
め合う効果が得られる。その結果、必要とされる電磁力
を得るための磁気回路断面積を低減して装置の小型化を
図ったり、必要な電磁力を得るための電力を低減して省
電力化を図ったりすることができる。
明によれば、隣接して設けられた2つの電磁弁を付勢す
るときの、各電磁石における磁束の方向が互いに逆方向
となるので、2つの電磁石が互いの磁気回路を共有する
ことによる磁束の増加効果が得られ、2つの電磁石をほ
ぼ同一のタイミングで付勢する場合に互いの電磁力を強
め合う効果が得られる。その結果、必要とされる電磁力
を得るための磁気回路断面積を低減して装置の小型化を
図ったり、必要な電磁力を得るための電力を低減して省
電力化を図ったりすることができる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の吸気弁または排気弁を電磁弁として請求項1の構成が
採用されるので、内燃機関の吸気弁または排気弁は、1
つの気筒においては常にほぼ同一のタイミングで開弁ま
た閉弁駆動されるため、請求項1に示した構成による効
果がより顕著となる。また、内燃機関上部の限られたス
ペースに配置する上で非常に有効である。
の吸気弁または排気弁を電磁弁として請求項1の構成が
採用されるので、内燃機関の吸気弁または排気弁は、1
つの気筒においては常にほぼ同一のタイミングで開弁ま
た閉弁駆動されるため、請求項1に示した構成による効
果がより顕著となる。また、内燃機関上部の限られたス
ペースに配置する上で非常に有効である。
【図1】本発明の一実施形態にかかる電磁弁駆動装置を
内燃機関の吸気弁に適用した場合の構成を示す図であ
る。
内燃機関の吸気弁に適用した場合の構成を示す図であ
る。
【図2】図1に示す内燃機関の吸気弁及び排気弁の配置
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図3】図1に示すソレノイドの断面図である。
【図4】ソレノイドの通電方法を説明するための図であ
る。
る。
1 吸気弁(電磁弁) 2 排気弁(電磁弁) 15 閉弁ソレノイド(電磁石) 15a コイル 15b アウタヨーク 15c インナヨーク 15d 水平ヨーク 16 開弁ソレノイド(電磁石) 16a コイル 16b アウタヨーク 16c インナヨーク 16d 水平ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 稔 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G016 AA14 AA18 BA03 BA06 DA23 GA01 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DC17 DD03 EE22 EE34 FB43 KK17
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも2つの電磁弁が隣接して設け
られた電磁弁駆動装置において、 前記隣接して設けられた2つの電磁弁を付勢するとき
の、前記2つ電磁弁のそれぞれの電磁石における磁束の
方向が互いに逆方向となるように構成したことを特徴と
する電磁弁駆動装置。 - 【請求項2】 前記電磁弁は、内燃機関の吸気弁または
排気弁であり、前記内燃機関の燃焼室の上側に設けられ
ることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085350A JP2000283316A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電磁弁駆動装置 |
US09/531,500 US6220210B1 (en) | 1999-03-29 | 2000-03-21 | Solenoid valve driving device |
DE10014113A DE10014113C5 (de) | 1999-03-29 | 2000-03-22 | Solenoid-Ventilantriebsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085350A JP2000283316A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電磁弁駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000283316A true JP2000283316A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13856243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085350A Withdrawn JP2000283316A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電磁弁駆動装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6220210B1 (ja) |
JP (1) | JP2000283316A (ja) |
DE (1) | DE10014113C5 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3907835B2 (ja) * | 1998-06-25 | 2007-04-18 | 日産自動車株式会社 | 車両用エンジンの動弁装置 |
WO2001063626A2 (en) * | 2000-02-22 | 2001-08-30 | Bergstrom Gary E | An improved system to determine solenoid position and flux without drift |
JP4247314B2 (ja) * | 2000-12-25 | 2009-04-02 | Smc株式会社 | 電磁弁用ソレノイド |
US8448440B2 (en) | 2007-03-07 | 2013-05-28 | Thermal Power Recovery Llc | Method and apparatus for achieving higher thermal efficiency in a steam engine or steam expander |
US9784147B1 (en) | 2007-03-07 | 2017-10-10 | Thermal Power Recovery Llc | Fluid-electric actuated reciprocating piston engine valves |
US8661817B2 (en) * | 2007-03-07 | 2014-03-04 | Thermal Power Recovery Llc | High efficiency dual cycle internal combustion steam engine and method |
US9316130B1 (en) | 2007-03-07 | 2016-04-19 | Thermal Power Recovery Llc | High efficiency steam engine, steam expander and improved valves therefor |
DE202007012652U1 (de) * | 2007-09-10 | 2007-11-22 | Bürkert Werke GmbH & Co. KG | Magnetventil |
US8665046B2 (en) * | 2010-09-20 | 2014-03-04 | Litens Automotive Partnership | Electromagnet and electromagnetic coil assembly |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3118407A1 (de) * | 1981-05-09 | 1982-12-16 | Continental Gummi-Werke Ag, 3000 Hannover | Fahrzeugluftreifen |
US4779582A (en) * | 1987-08-12 | 1988-10-25 | General Motors Corporation | Bistable electromechanical valve actuator |
JPH07301105A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の動弁装置 |
DE19611547A1 (de) | 1996-03-23 | 1997-09-25 | Bayerische Motoren Werke Ag | Elektromagnetische Betätigungsvorrichtung für Brennkraftmaschinen-Hubventile |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085350A patent/JP2000283316A/ja not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-03-21 US US09/531,500 patent/US6220210B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-03-22 DE DE10014113A patent/DE10014113C5/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE10014113A1 (de) | 2000-10-26 |
US6220210B1 (en) | 2001-04-24 |
DE10014113C5 (de) | 2004-08-19 |
DE10014113C2 (de) | 2002-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6047672A (en) | Engine valve-driving electromagnetic valve | |
US6216653B1 (en) | Electromagnetic valve actuator for a valve of an engine | |
WO2016028824A1 (en) | Non-contacting actuator for rocker arm assembly latches | |
EP1010866A2 (en) | Electromagnetic valve actuator | |
US6763789B1 (en) | Electromagnetic actuator with permanent magnet | |
JP2000283316A (ja) | 電磁弁駆動装置 | |
EP1789659B1 (en) | Electromagnetically driven valve | |
US7097150B2 (en) | Electromechanical valve control actuator for internal combustion engines and internal combustion engine equipped with such an actuator | |
JP2002130510A (ja) | 電磁駆動弁 | |
JP2005176595A (ja) | 電磁バルブアクチュエータシステム | |
US7306196B2 (en) | Electromagnetically driven valve | |
JP2002115515A (ja) | 電磁駆動弁用アクチュエータ及び内燃機関の動弁装置、並びに弁体の電磁駆動方法 | |
US20070221873A1 (en) | Electromagnetically Driven Valve | |
JPH08285114A (ja) | ソレノイドバルブのヨーク構造 | |
JP2001303915A (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
US7185617B2 (en) | Electromagnetic valve actuating device for an internal combustion engine | |
JP2002122264A (ja) | 電磁駆動バルブ | |
US20080042089A1 (en) | Electromagnetically Driven Valve | |
JP2006336737A (ja) | 電磁駆動弁 | |
JP2001059462A (ja) | 内燃機関用燃料噴射弁 | |
JP2000195719A (ja) | 電磁アクチュエ―タ用のア―マチュア及びそれを用いた電磁アクチュエ―タ | |
JP2001155921A (ja) | 電磁式弁駆動装置 | |
JPH10141028A (ja) | 内燃機関の電磁駆動弁機構 | |
JPS61130679A (ja) | 電磁式バルブ | |
KR100320533B1 (ko) | 전자 기계식 밸브 트레인 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |