JP2000282224A - 成膜装置及び方法 - Google Patents
成膜装置及び方法Info
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- JP2000282224A JP2000282224A JP11086708A JP8670899A JP2000282224A JP 2000282224 A JP2000282224 A JP 2000282224A JP 11086708 A JP11086708 A JP 11086708A JP 8670899 A JP8670899 A JP 8670899A JP 2000282224 A JP2000282224 A JP 2000282224A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 断続的な成膜を迅速に行うことができる成膜
装置及び方法。 【解決手段】 基板Wの表面に断続的に成膜する場合、
成膜を一時的に中断することになる。この際、プラズマ
ガン30の動作を停止させないで、圧力調整装置70の
給気部71から真空容器10中に不活性ガスを供給して
真空容器10内のガス圧を所定圧力以上に上昇させる。
成膜の中断を解除する場合、主制御装置80からの指示
に基づいて、排気ポンプ77を動作させ、真空容器10
中を元の減圧状態に復帰させる。こうして、真空容器1
0中のガス圧が低下すると、ハース本体53の溶融した
膜材料から蒸気化し易くなり、発生した蒸気のミーンフ
リーパスが増大し、基板W上における膜の形成が再開さ
れる。
装置及び方法。 【解決手段】 基板Wの表面に断続的に成膜する場合、
成膜を一時的に中断することになる。この際、プラズマ
ガン30の動作を停止させないで、圧力調整装置70の
給気部71から真空容器10中に不活性ガスを供給して
真空容器10内のガス圧を所定圧力以上に上昇させる。
成膜の中断を解除する場合、主制御装置80からの指示
に基づいて、排気ポンプ77を動作させ、真空容器10
中を元の減圧状態に復帰させる。こうして、真空容器1
0中のガス圧が低下すると、ハース本体53の溶融した
膜材料から蒸気化し易くなり、発生した蒸気のミーンフ
リーパスが増大し、基板W上における膜の形成が再開さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、プラズマを用い
てイオンプレーティングを行う成膜装置及び方法に関
し、特にハース直上の磁界を制御しつつハースにプラズ
マを導くタイプの成膜装置及び方法に関する。
てイオンプレーティングを行う成膜装置及び方法に関
し、特にハース直上の磁界を制御しつつハースにプラズ
マを導くタイプの成膜装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の成膜装置として、圧力勾配型のプ
ラズマガンからのプラズマビームをハースに導き、ハー
ス上の蒸着物質を蒸発・イオン化し、このように蒸発・
イオン化した蒸着物質をハースと対向して配置された基
板の表面に付着させるイオンプレーティング装置が知ら
れている。
ラズマガンからのプラズマビームをハースに導き、ハー
ス上の蒸着物質を蒸発・イオン化し、このように蒸発・
イオン化した蒸着物質をハースと対向して配置された基
板の表面に付着させるイオンプレーティング装置が知ら
れている。
【0003】特開平7−138743号公報には、この
種のイオンプレーティング装置において、ハース内に配
置された棒磁石とハースの周囲に同心に配置された永久
磁石とからなる入射ビーム方向調整手段を組み込むこと
によってハースの入射面上方にカプス磁場を形成するも
のが開示されている。このイオンプレーティング装置で
は、ハース上方のカプス磁場によってハースに入射する
プラズマビームを修正し、プラズマビームをハースの真
上から直線的に入射させるので、基板の表面に形成され
る膜の厚みを均一にすることができる。
種のイオンプレーティング装置において、ハース内に配
置された棒磁石とハースの周囲に同心に配置された永久
磁石とからなる入射ビーム方向調整手段を組み込むこと
によってハースの入射面上方にカプス磁場を形成するも
のが開示されている。このイオンプレーティング装置で
は、ハース上方のカプス磁場によってハースに入射する
プラズマビームを修正し、プラズマビームをハースの真
上から直線的に入射させるので、基板の表面に形成され
る膜の厚みを均一にすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の成膜装置におい
て、断続的に成膜を行う必要が生じる場合がある。この
ような場合、まずプラズマガンに供給する放電電流を一
旦低下させて成膜を完全に中止することが考えられる。
この方法では、再度着火シーケンスを行って陰極材料を
暖めた後に成膜を再開することになるので、成膜の再開
に時間を要し、結果的に成膜工程のスループットが低下
する。
て、断続的に成膜を行う必要が生じる場合がある。この
ような場合、まずプラズマガンに供給する放電電流を一
旦低下させて成膜を完全に中止することが考えられる。
この方法では、再度着火シーケンスを行って陰極材料を
暖めた後に成膜を再開することになるので、成膜の再開
に時間を要し、結果的に成膜工程のスループットが低下
する。
【0005】その他、ハースと基板との間に配置したシ
ャッタを利用して成膜を一時的に中断することが考えら
れるが、機械的機構が複雑となり、枚様型の成膜装置に
は組み込めないという問題がある。また、ハースの周囲
に補助陽極を設けてここにプラズマビームを逃がすこと
によって成膜を一時的に中断することが考えられるが、
ハースに電流が流れなくなってハースの温度が低下し、
特に溶融金属には不向きであり、蒸気の発生を完全に停
止させることができない。
ャッタを利用して成膜を一時的に中断することが考えら
れるが、機械的機構が複雑となり、枚様型の成膜装置に
は組み込めないという問題がある。また、ハースの周囲
に補助陽極を設けてここにプラズマビームを逃がすこと
によって成膜を一時的に中断することが考えられるが、
ハースに電流が流れなくなってハースの温度が低下し、
特に溶融金属には不向きであり、蒸気の発生を完全に停
止させることができない。
【0006】そこで、本発明は、簡易な機構で断続的な
成膜を迅速かつ確実に行うことができる成膜装置及び方
法を提供することを目的とする。
成膜を迅速かつ確実に行うことができる成膜装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の成膜装置は、成膜室中にプラズマビームを
供給するプラズマ源と、成膜室中に配置されて膜材料を
収容する材料蒸発源を備えるとともにこの材料蒸発源に
プラズマビームを導くハースと、材料収容部の上方の近
接した領域の磁界を制御する磁場制御部材と、成膜室中
を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる圧力調整
装置とを備える。
め、本発明の成膜装置は、成膜室中にプラズマビームを
供給するプラズマ源と、成膜室中に配置されて膜材料を
収容する材料蒸発源を備えるとともにこの材料蒸発源に
プラズマビームを導くハースと、材料収容部の上方の近
接した領域の磁界を制御する磁場制御部材と、成膜室中
を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる圧力調整
装置とを備える。
【0008】上記成膜装置では、圧力調整装置が成膜室
中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、つま
り材料蒸発源からの膜材料の蒸発や基板への到達を雰囲
気圧によって制限するので、成膜の中断が比較的迅速な
ものなる。この際、プラズマ源の動作を停止させる必要
がないので、プラズマ源を安定的に動作させたままでの
断続的な成膜が可能となる。なお、中断した成膜を再開
させるためには、圧力調整装置が成膜室中を減圧し、材
料蒸発源から膜材料が蒸発するようにする。
中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、つま
り材料蒸発源からの膜材料の蒸発や基板への到達を雰囲
気圧によって制限するので、成膜の中断が比較的迅速な
ものなる。この際、プラズマ源の動作を停止させる必要
がないので、プラズマ源を安定的に動作させたままでの
断続的な成膜が可能となる。なお、中断した成膜を再開
させるためには、圧力調整装置が成膜室中を減圧し、材
料蒸発源から膜材料が蒸発するようにする。
【0009】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
所定圧力が膜材料の温度に対する蒸気圧に略等しい。こ
の場合、所定圧力が膜材料の温度に対する蒸気圧に略等
しいので、材料蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力
によって効果的に停止させることができる。
所定圧力が膜材料の温度に対する蒸気圧に略等しい。こ
の場合、所定圧力が膜材料の温度に対する蒸気圧に略等
しいので、材料蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力
によって効果的に停止させることができる。
【0010】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
膜材料が銅である。この場合、所定圧力を膜材料である
銅の蒸気圧に略等しくして、材料蒸発源からの膜材料の
蒸発を雰囲気圧力によって効果的に停止させることがで
きる。
膜材料が銅である。この場合、所定圧力を膜材料である
銅の蒸気圧に略等しくして、材料蒸発源からの膜材料の
蒸発を雰囲気圧力によって効果的に停止させることがで
きる。
【0011】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
材料収容部の周囲の近接した上方に補助陽極をさらに備
え、磁場制御部材がハースの周囲に環状に配置された磁
石、或いは磁石及びコイルである。
材料収容部の周囲の近接した上方に補助陽極をさらに備
え、磁場制御部材がハースの周囲に環状に配置された磁
石、或いは磁石及びコイルである。
【0012】上記成膜装置では、材料収容部の周囲の近
接した上方に補助陽極をさらに備えるので、この補助陽
極に適当な電位を与えてこれを適当なタイミングで動作
させることにより、プラズマビームの供給をハース本体
から補助陽極に切り換える補助的な切換制御が可能にな
り、成膜の断続がさらに容易になる。
接した上方に補助陽極をさらに備えるので、この補助陽
極に適当な電位を与えてこれを適当なタイミングで動作
させることにより、プラズマビームの供給をハース本体
から補助陽極に切り換える補助的な切換制御が可能にな
り、成膜の断続がさらに容易になる。
【0013】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
プラズマ源が圧力勾配型のプラズマガンである。
プラズマ源が圧力勾配型のプラズマガンである。
【0014】また、本発明の成膜方法は、成膜室中に陽
極として配置されて膜材料を収容する材料蒸発源に向け
てプラズマビームを供給する工程と、材料蒸発源の上方
に近接した領域の磁界を制御することによってプラズマ
ビームを制御する工程と、成膜室中を所定圧力以上に上
昇させて成膜を中断する工程とを備える。
極として配置されて膜材料を収容する材料蒸発源に向け
てプラズマビームを供給する工程と、材料蒸発源の上方
に近接した領域の磁界を制御することによってプラズマ
ビームを制御する工程と、成膜室中を所定圧力以上に上
昇させて成膜を中断する工程とを備える。
【0015】上記成膜方法では、成膜室中を所定圧力以
上に上昇させて成膜を中断させる、つまり材料蒸発源か
らの膜材料の蒸発や基板への到達を雰囲気圧によって制
限するので、成膜の中断が比較的迅速なものになる。こ
の際、プラズマ源の動作を停止させる必要がないので、
プラズマ源を安定的に動作させたままでの断続的な成膜
が可能となる。
上に上昇させて成膜を中断させる、つまり材料蒸発源か
らの膜材料の蒸発や基板への到達を雰囲気圧によって制
限するので、成膜の中断が比較的迅速なものになる。こ
の際、プラズマ源の動作を停止させる必要がないので、
プラズマ源を安定的に動作させたままでの断続的な成膜
が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
成膜装置について説明する。
成膜装置について説明する。
【0017】図1は、実施形態の成膜装置の全体構造を
概略的に説明する図である。この成膜装置は、成膜室で
ある真空容器10と、真空容器10中にプラズマビーム
PBを供給するプラズマ源であるプラズマガン30と、
真空容器10内の底部に配置されてプラズマビームPB
の流れを制御する陽極部材50と、真空容器10上部に
配置されて基板Wを保持する保持機構60と、真空容器
10内を所定圧力或いはそれ以上に昇圧したり、減圧す
るための圧力調整装置70と、これらの動作を統括制御
する主制御装置80とを備える。
概略的に説明する図である。この成膜装置は、成膜室で
ある真空容器10と、真空容器10中にプラズマビーム
PBを供給するプラズマ源であるプラズマガン30と、
真空容器10内の底部に配置されてプラズマビームPB
の流れを制御する陽極部材50と、真空容器10上部に
配置されて基板Wを保持する保持機構60と、真空容器
10内を所定圧力或いはそれ以上に昇圧したり、減圧す
るための圧力調整装置70と、これらの動作を統括制御
する主制御装置80とを備える。
【0018】プラズマガン30は、プラズマビームPB
を発生する圧力勾配型のプラズマガン(所謂「浦本ガ
ン」)であり、その本体部分は、真空容器10の側壁に
設けられた筒状部12に装着されている。この本体部分
は、陰極31によって一端が閉塞されたガラス管32か
らなる。ガラス管32内には、モリブデンMoで形成さ
れた円筒33が陰極31に固定されて配置されており、
この円筒33内には、LaB6で形成された円盤34と
タンタルTaで形成されたパイプ35とが内蔵されてい
る。ガラス管32の両端部のうち陰極31とは反対側の
端部と、真空容器10に設けた筒状部12の端部との間
には、第1及び第2中間電極41、42が同心状に直列
に配置されている。一方の第1中間電極41内には、プ
ラズマビームPBを収束するための環状永久磁石44が
内蔵されている。第2中間電極42内にも、プラズマビ
ームPBを収束するための電磁石コイル45が内蔵され
ている。なお、筒状部12の周囲には、陰極31側で発
生して第1及び第2中間電極41、42まで引き出され
たプラズマビームPBを真空容器10内に導くステアリ
ングコイル47が設けられている。
を発生する圧力勾配型のプラズマガン(所謂「浦本ガ
ン」)であり、その本体部分は、真空容器10の側壁に
設けられた筒状部12に装着されている。この本体部分
は、陰極31によって一端が閉塞されたガラス管32か
らなる。ガラス管32内には、モリブデンMoで形成さ
れた円筒33が陰極31に固定されて配置されており、
この円筒33内には、LaB6で形成された円盤34と
タンタルTaで形成されたパイプ35とが内蔵されてい
る。ガラス管32の両端部のうち陰極31とは反対側の
端部と、真空容器10に設けた筒状部12の端部との間
には、第1及び第2中間電極41、42が同心状に直列
に配置されている。一方の第1中間電極41内には、プ
ラズマビームPBを収束するための環状永久磁石44が
内蔵されている。第2中間電極42内にも、プラズマビ
ームPBを収束するための電磁石コイル45が内蔵され
ている。なお、筒状部12の周囲には、陰極31側で発
生して第1及び第2中間電極41、42まで引き出され
たプラズマビームPBを真空容器10内に導くステアリ
ングコイル47が設けられている。
【0019】プラズマガン30の動作は、ガン駆動装置
48によって制御されている。ガン駆動装置48は、陰
極31への給電をオン・オフしたりこれへの供給電圧等
を調整することができ、さらに第1及び第2中間電極4
1、42、電磁石コイル45、及びステアリングコイル
47への給電を調整する。
48によって制御されている。ガン駆動装置48は、陰
極31への給電をオン・オフしたりこれへの供給電圧等
を調整することができ、さらに第1及び第2中間電極4
1、42、電磁石コイル45、及びステアリングコイル
47への給電を調整する。
【0020】なお、最も内心側に配置されるパイプ35
は、プラズマビームPBのもととなるAr等のキャリア
ガスをプラズマガン30中に導入するためものであり、
流量計37及び流量調節弁38を介してキャリアガス供
給源39に接続されている。流量計37によって検出さ
れたキャリアガスの流量は主制御装置80で監視されて
おり、流量調節弁38によるキャリアガスの流量調整等
に利用される。
は、プラズマビームPBのもととなるAr等のキャリア
ガスをプラズマガン30中に導入するためものであり、
流量計37及び流量調節弁38を介してキャリアガス供
給源39に接続されている。流量計37によって検出さ
れたキャリアガスの流量は主制御装置80で監視されて
おり、流量調節弁38によるキャリアガスの流量調整等
に利用される。
【0021】真空容器10中の下部に配置された陽極部
材50は、プラズマビームPBを下方に導く主陽極であ
るハース51と、その周囲に配置された環状の補助陽極
52とからなる。前者のハース51は、熱伝導率の良い
導電性材料で形成されるとともに接地された真空容器1
0に図示を省略する絶縁物を介して支持されている。こ
のハース51は、陽極電源装置58によって適当な正電
位に制御されており、プラズマガン30から出射したプ
ラズマビームPBを吸引する。なお、ハース51は、プ
ラズマガン30からのプラズマビームPBが入射する中
央上部にルツボ状の材料蒸発源であるハース本体53を
有している。ハース本体53の凹部には、膜材料である
銅等の金属が融液状となって溜まっている。
材50は、プラズマビームPBを下方に導く主陽極であ
るハース51と、その周囲に配置された環状の補助陽極
52とからなる。前者のハース51は、熱伝導率の良い
導電性材料で形成されるとともに接地された真空容器1
0に図示を省略する絶縁物を介して支持されている。こ
のハース51は、陽極電源装置58によって適当な正電
位に制御されており、プラズマガン30から出射したプ
ラズマビームPBを吸引する。なお、ハース51は、プ
ラズマガン30からのプラズマビームPBが入射する中
央上部にルツボ状の材料蒸発源であるハース本体53を
有している。ハース本体53の凹部には、膜材料である
銅等の金属が融液状となって溜まっている。
【0022】後者の補助陽極52は、ハース51の周囲
にこれと同心に配置された環状の容器により構成されて
いる。この環状容器内には、フェライト等で形成された
環状の永久磁石55と、これと同心的に積層されたコイ
ル56とが収納されている。これら永久磁石55及びコ
イル56は、磁場制御部材であり、ハース51の直上方
にカプス状磁場を形成する。これにより、ハース51に
入射するプラズマビームPBの向きを修正することがで
きる。
にこれと同心に配置された環状の容器により構成されて
いる。この環状容器内には、フェライト等で形成された
環状の永久磁石55と、これと同心的に積層されたコイ
ル56とが収納されている。これら永久磁石55及びコ
イル56は、磁場制御部材であり、ハース51の直上方
にカプス状磁場を形成する。これにより、ハース51に
入射するプラズマビームPBの向きを修正することがで
きる。
【0023】補助陽極52内のコイル56は電磁石を構
成し、陽極電源装置58から給電される。この場合、励
磁されたコイル56における中心側の磁界の向きは、永
久磁石55により発生する中心側の磁界と同じ向きにな
るように構成される。陽極電源装置58は、コイル56
に供給する電流を変化させることができ、ハース51に
入射するプラズマビームPBの向きの微調整が可能にな
る。
成し、陽極電源装置58から給電される。この場合、励
磁されたコイル56における中心側の磁界の向きは、永
久磁石55により発生する中心側の磁界と同じ向きにな
るように構成される。陽極電源装置58は、コイル56
に供給する電流を変化させることができ、ハース51に
入射するプラズマビームPBの向きの微調整が可能にな
る。
【0024】補助陽極52の容器も、ハース51と同様
に熱伝導率の良い導電性材料で形成される。補助陽極5
2は、ハース51に対して図示を省略する絶縁物を介し
て取り付けられている。さらに、陽極電源装置58は、
補助陽極52に印加する電圧を変化させることによって
ハース本体53の上方の電界を補助的に制御できるよう
になっている。つまり、この補助陽極52に適当なタイ
ミングで適当な電位を与えることにより、プラズマビー
ムPBの供給をハース本体53から補助陽極52に切り
換えたり、或いは逆に補助陽極52からハース本体53
に切り換える切換制御が任意のタイミングで可能にな
る。
に熱伝導率の良い導電性材料で形成される。補助陽極5
2は、ハース51に対して図示を省略する絶縁物を介し
て取り付けられている。さらに、陽極電源装置58は、
補助陽極52に印加する電圧を変化させることによって
ハース本体53の上方の電界を補助的に制御できるよう
になっている。つまり、この補助陽極52に適当なタイ
ミングで適当な電位を与えることにより、プラズマビー
ムPBの供給をハース本体53から補助陽極52に切り
換えたり、或いは逆に補助陽極52からハース本体53
に切り換える切換制御が任意のタイミングで可能にな
る。
【0025】真空容器10中の上部に配置される保持機
構60は、ハース51の上方において成膜面を下側にし
て基板Wを保持するための基板ホルダ61と、この基板
ホルダ61上部に固定されて基板Wを裏面側から温度調
節する温度調節装置62とを備える。基板ホルダ61
は、真空容器10に対して絶縁された状態で基板電源装
置68から給電されており、ゼロ電位の真空容器10に
対して負電位にバイアスされている。温度調節装置62
は、温調制御装置69によって制御されており、温調制
御装置69は、温度調節装置62に内蔵したヒータに給
電し、或いは内蔵した配管に冷却媒体を供給して、温度
調節装置62更には基板ホルダ61を所望の温度に保持
する。
構60は、ハース51の上方において成膜面を下側にし
て基板Wを保持するための基板ホルダ61と、この基板
ホルダ61上部に固定されて基板Wを裏面側から温度調
節する温度調節装置62とを備える。基板ホルダ61
は、真空容器10に対して絶縁された状態で基板電源装
置68から給電されており、ゼロ電位の真空容器10に
対して負電位にバイアスされている。温度調節装置62
は、温調制御装置69によって制御されており、温調制
御装置69は、温度調節装置62に内蔵したヒータに給
電し、或いは内蔵した配管に冷却媒体を供給して、温度
調節装置62更には基板ホルダ61を所望の温度に保持
する。
【0026】真空容器10の内圧を調整する圧力調整装
置70は、真空容器10内を昇圧する給気部71と、真
空容器10内を減圧するため排気部72と、真空容器1
0内の圧力を計測する圧力センサ78とからなる。給気
部71は、Ar等の不活性ガスを供給する反応ガス供給
源73と、反応ガス供給源73から真空容器10中に導
入する不活性ガスの量を調整する流量調節弁74と、真
空容器10中に導入される不活性ガスの量を監視する流
量計75とを備える。一方、排気部72は、真空容器1
0中のガスを外部に排出するための排気ポンプ77から
なり、排気ポンプ77と真空容器10との間には、真空
ゲート76を設けてある。
置70は、真空容器10内を昇圧する給気部71と、真
空容器10内を減圧するため排気部72と、真空容器1
0内の圧力を計測する圧力センサ78とからなる。給気
部71は、Ar等の不活性ガスを供給する反応ガス供給
源73と、反応ガス供給源73から真空容器10中に導
入する不活性ガスの量を調整する流量調節弁74と、真
空容器10中に導入される不活性ガスの量を監視する流
量計75とを備える。一方、排気部72は、真空容器1
0中のガスを外部に排出するための排気ポンプ77から
なり、排気ポンプ77と真空容器10との間には、真空
ゲート76を設けてある。
【0027】以下、図1の成膜装置の動作について説明
する。この成膜装置においては、プラズマガン30の陰
極31と真空容器10内のハース51との間で放電が生
じ、これによりプラズマビームPBが生成される。この
プラズマビームPBは、ステアリングコイル47と補助
陽極52内の永久磁石55とにより決定される磁界に案
内されてハース51に到達する。ハース本体53に収納
された蒸発物質(膜材料)は、プラズマビームPBによ
り加熱されて蒸発する。この蒸発粒子は、プラズマビー
ムによりイオン化され、負電圧が印加された基板Wの表
面に付着し被膜が形成される。
する。この成膜装置においては、プラズマガン30の陰
極31と真空容器10内のハース51との間で放電が生
じ、これによりプラズマビームPBが生成される。この
プラズマビームPBは、ステアリングコイル47と補助
陽極52内の永久磁石55とにより決定される磁界に案
内されてハース51に到達する。ハース本体53に収納
された蒸発物質(膜材料)は、プラズマビームPBによ
り加熱されて蒸発する。この蒸発粒子は、プラズマビー
ムによりイオン化され、負電圧が印加された基板Wの表
面に付着し被膜が形成される。
【0028】基板Wの表面に断続的に成膜する場合、成
膜の工程を一時的に中断することになる。この際、プラ
ズマガン30の動作を停止させないで、圧力調整装置7
0の給気部71から真空容器10中に不活性ガスを迅速
に供給するか、またはコンダクタンスバルブCVの開閉
角を変化させて排気速度を落とすことにより真空容器1
0内のガス圧を所定圧力以上に上昇させる。具体的に説
明すると、主制御装置80が流量調節弁74を制御して
反応ガス供給源73から真空容器10中にArガスを適
宜リークさせ、圧力センサ78の検出値が所定圧力に達
した段階で、真空容器10中へのArガスのリークを停
止する。こうして、真空容器10中のガス圧が高まる
と、溶融した膜材料が溜まっているハース本体53から
発生した蒸気のミーンフリーパスが低下する。つまり、
膜材料の蒸発粒子が基板Wまで到達しなくなって、基板
W上における膜の形成が停止する。また、蒸気のミーン
フリーパスが低下するとハース本体53周辺の膜材料の
蒸気圧が高まり、溶融した膜材料から蒸気化しにくくな
る。特に、真空容器10中のガス圧が溶融した膜材料の
蒸気圧と等しくなると、ハース本体53の溶融した膜材
料からの蒸気化がほとんどなくなるので、膜の形成が停
止するとともに膜材料の不要な気化がなくなる。
膜の工程を一時的に中断することになる。この際、プラ
ズマガン30の動作を停止させないで、圧力調整装置7
0の給気部71から真空容器10中に不活性ガスを迅速
に供給するか、またはコンダクタンスバルブCVの開閉
角を変化させて排気速度を落とすことにより真空容器1
0内のガス圧を所定圧力以上に上昇させる。具体的に説
明すると、主制御装置80が流量調節弁74を制御して
反応ガス供給源73から真空容器10中にArガスを適
宜リークさせ、圧力センサ78の検出値が所定圧力に達
した段階で、真空容器10中へのArガスのリークを停
止する。こうして、真空容器10中のガス圧が高まる
と、溶融した膜材料が溜まっているハース本体53から
発生した蒸気のミーンフリーパスが低下する。つまり、
膜材料の蒸発粒子が基板Wまで到達しなくなって、基板
W上における膜の形成が停止する。また、蒸気のミーン
フリーパスが低下するとハース本体53周辺の膜材料の
蒸気圧が高まり、溶融した膜材料から蒸気化しにくくな
る。特に、真空容器10中のガス圧が溶融した膜材料の
蒸気圧と等しくなると、ハース本体53の溶融した膜材
料からの蒸気化がほとんどなくなるので、膜の形成が停
止するとともに膜材料の不要な気化がなくなる。
【0029】成膜の中断を解除する場合、主制御装置8
0からの指示に基づいて、排気ポンプ77を動作させ、
真空容器10中を元の減圧状態に復帰させる。こうし
て、真空容器10中のガス圧が低下すると、ハース本体
55の溶融した膜材料が蒸気化し易くなり、発生した蒸
気のミーンフリーパスが増大し、基板W上における膜の
形成が再開される。
0からの指示に基づいて、排気ポンプ77を動作させ、
真空容器10中を元の減圧状態に復帰させる。こうし
て、真空容器10中のガス圧が低下すると、ハース本体
55の溶融した膜材料が蒸気化し易くなり、発生した蒸
気のミーンフリーパスが増大し、基板W上における膜の
形成が再開される。
【0030】例えば、膜材料が銅である場合について考
えてみる。銅を蒸発させる際の雰囲気圧は、10-2Pa
程度である。このときの蒸気化温度は1290゜Kとな
る。ここで、雰囲気圧を1Pa程度に上昇させると、蒸
気化温度は1537゜Kとなる。つまり、ハース本体5
3に溜まっている溶融した膜材料の温度が1290゜〜
1537゜Kであるとすれば、真空容器10中を10-2
Pa程度にして成膜を行い、真空容器10中を1Pa程
度にして成膜を中断することができる。また、銅蒸気の
ミーンフリーパスは、10-2Paでは、300mm以上
であり、ハース本体53から基板Wまでの距離をこの程
度に設定すれば、銅の蒸発粒子は雰囲気に妨げられるこ
となく基板Wに到達する。一方、銅蒸気のミーンフリー
パスは、1Paでは、10mm以下となり、ハース本体
53からの銅の蒸発粒子は雰囲気に妨げられて基板Wに
到達しなくなる。つまり、真空容器10中を10-2Pa
程度と1Pa程度との間で切り換えれば、断続的な成膜
を実施することができる。なお、具体的な実施例では、
ハース本体53に溜まっている銅の温度を1700K程
度とし、成膜時のガス圧を0.13Pa程度とした。こ
の場合、真空容器10中を銅の蒸気化温度にほぼ対応す
る1Pa程度以上にすれば銅の成膜が中断し、0.13
Pa程度に戻せば銅の成膜が再開し、所望のタイミング
で断続的な銅の膜形成が可能になる。
えてみる。銅を蒸発させる際の雰囲気圧は、10-2Pa
程度である。このときの蒸気化温度は1290゜Kとな
る。ここで、雰囲気圧を1Pa程度に上昇させると、蒸
気化温度は1537゜Kとなる。つまり、ハース本体5
3に溜まっている溶融した膜材料の温度が1290゜〜
1537゜Kであるとすれば、真空容器10中を10-2
Pa程度にして成膜を行い、真空容器10中を1Pa程
度にして成膜を中断することができる。また、銅蒸気の
ミーンフリーパスは、10-2Paでは、300mm以上
であり、ハース本体53から基板Wまでの距離をこの程
度に設定すれば、銅の蒸発粒子は雰囲気に妨げられるこ
となく基板Wに到達する。一方、銅蒸気のミーンフリー
パスは、1Paでは、10mm以下となり、ハース本体
53からの銅の蒸発粒子は雰囲気に妨げられて基板Wに
到達しなくなる。つまり、真空容器10中を10-2Pa
程度と1Pa程度との間で切り換えれば、断続的な成膜
を実施することができる。なお、具体的な実施例では、
ハース本体53に溜まっている銅の温度を1700K程
度とし、成膜時のガス圧を0.13Pa程度とした。こ
の場合、真空容器10中を銅の蒸気化温度にほぼ対応す
る1Pa程度以上にすれば銅の成膜が中断し、0.13
Pa程度に戻せば銅の成膜が再開し、所望のタイミング
で断続的な銅の膜形成が可能になる。
【0031】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態では、圧力調整装置70の給
気部71から真空容器10中に不活性ガスを供給してい
るが、不活性ガスはArに限られるものではなく、H
e、Xe等のガスを真空容器10中に供給することによ
って成膜を一時的に中断させることもできる。さらに、
成膜を中断させるためのガス種は、膜質に影響を与える
ものでなければ、H2、O2、N2、CH4等の各種ガスや
反応ガスを利用できる。
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態では、圧力調整装置70の給
気部71から真空容器10中に不活性ガスを供給してい
るが、不活性ガスはArに限られるものではなく、H
e、Xe等のガスを真空容器10中に供給することによ
って成膜を一時的に中断させることもできる。さらに、
成膜を中断させるためのガス種は、膜質に影響を与える
ものでなければ、H2、O2、N2、CH4等の各種ガスや
反応ガスを利用できる。
【0032】また、上記実施形態では、膜材料の一例と
して銅を挙げているが、Ta、Cr、Ti、Si、N
b、W等の各種金属材料やその他の材料を断続的に成膜
する際にも、Ar等の不活性ガスやO2、N2等のガスを
適当な圧力で真空容器10中に導入して成膜を中断させ
ることができ、これらのガスを排気して適当なレベルに
減圧することで成膜を再開させることができる。
して銅を挙げているが、Ta、Cr、Ti、Si、N
b、W等の各種金属材料やその他の材料を断続的に成膜
する際にも、Ar等の不活性ガスやO2、N2等のガスを
適当な圧力で真空容器10中に導入して成膜を中断させ
ることができ、これらのガスを排気して適当なレベルに
減圧することで成膜を再開させることができる。
【0033】また、上記実施形態では、真空容器10中
の雰囲気圧のみを調節して成膜の中断・再開を行ってい
るが、従来行われていた手法を併用することもできる。
例えば、補助陽極52の容器の電圧を調節して、プラズ
マビームPBをハース本体53に主に入射させる動作状
態と、プラズマビームPBを補助陽極52に主に入射さ
せる準備状態との間で切り換え、ハース本体53周囲の
電界状態を制御することも可能である。このことを利用
すると、つまり真空容器10中を昇圧する際にプラズマ
ビームPBを補助陽極52に入射させて成膜を完全に中
断し、真空容器10中を減圧する際にプラズマビームP
Bをハース本体53に入射させて成膜を完全に再開する
ことにより、成膜の断続をより効果的に達成することが
できる。また、ハース本体53と基板ホルダ61との間
にシャッタを設け、真空容器10中を昇圧する際にシャ
ッタを閉じ、真空容器10中を減圧する際にシャッタを
開くといった処理も可能である。
の雰囲気圧のみを調節して成膜の中断・再開を行ってい
るが、従来行われていた手法を併用することもできる。
例えば、補助陽極52の容器の電圧を調節して、プラズ
マビームPBをハース本体53に主に入射させる動作状
態と、プラズマビームPBを補助陽極52に主に入射さ
せる準備状態との間で切り換え、ハース本体53周囲の
電界状態を制御することも可能である。このことを利用
すると、つまり真空容器10中を昇圧する際にプラズマ
ビームPBを補助陽極52に入射させて成膜を完全に中
断し、真空容器10中を減圧する際にプラズマビームP
Bをハース本体53に入射させて成膜を完全に再開する
ことにより、成膜の断続をより効果的に達成することが
できる。また、ハース本体53と基板ホルダ61との間
にシャッタを設け、真空容器10中を昇圧する際にシャ
ッタを閉じ、真空容器10中を減圧する際にシャッタを
開くといった処理も可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る成膜装置によれば、圧力調整装置が成膜室中を所
定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、つまり材料
蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力によって停止さ
せるので、成膜の中断が比較的迅速なものなる。この
際、プラズマ源の動作を停止させる必要がないので、プ
ラズマ源を安定的に動作させたままでの断続的な成膜が
可能となる。
に係る成膜装置によれば、圧力調整装置が成膜室中を所
定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、つまり材料
蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力によって停止さ
せるので、成膜の中断が比較的迅速なものなる。この
際、プラズマ源の動作を停止させる必要がないので、プ
ラズマ源を安定的に動作させたままでの断続的な成膜が
可能となる。
【0035】また、本発明に係る成膜方法によれば、成
膜室中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、
つまり材料蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力によ
って停止させるので、成膜の中断が比較的迅速なものな
る。
膜室中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断させる、
つまり材料蒸発源からの膜材料の蒸発を雰囲気圧力によ
って停止させるので、成膜の中断が比較的迅速なものな
る。
【図1】本発明に係る成膜装置の構造を示す図である。
10 真空容器 30 プラズマガン 31 陰極 37 流量計 38 流量調節弁 39 キャリアガス供給源 41,42 第2中間電極 47 ステアリングコイル 48 ガン駆動装置 50 陽極部材 51 ハース 52 補助陽極 53 ハース本体 58 陽極電源装置 60 保持機構 70 圧力調整装置 71 給気部 72 排気部 73 反応ガス供給源 74 流量調節弁 75 流量計 76 真空ゲート 77 排気ポンプ W 基板
Claims (6)
- 【請求項1】 成膜室中にプラズマビームを供給するプ
ラズマ源と、 前記成膜室中に配置されて膜材料を収容する材料蒸発源
を備えるとともに、当該材料蒸発源に前記プラズマビー
ムを導くハースと、 前記材料収容部の上方の近接した領域の磁界を制御する
磁場制御部材と、 前記成膜室中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断さ
せる圧力調整装置とを備える成膜装置。 - 【請求項2】 前記所定圧力は、前記膜材料の温度に対
する蒸気圧に略等しいことを特徴とする請求項1記載の
成膜装置。 - 【請求項3】 前記膜材料は、銅であることを特徴とす
る請求項2記載の成膜装置。 - 【請求項4】 前記材料収容部の周囲の近接した上方に
補助陽極をさらに備え、前記磁場制御部材は、前記ハー
スの周囲に環状に配置された磁石、或いは磁石及びコイ
ルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記
載の成膜装置。 - 【請求項5】 前記プラズマ源は、圧力勾配型のプラズ
マガンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
か記載の成膜装置。 - 【請求項6】 成膜室中に陽極として配置されて膜材料
を収容する材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給す
る工程と、 前記材料蒸発源の上方に近接した領域の磁界を制御する
ことによって前記プラズマビームを制御する工程と、 前記成膜室中を所定圧力以上に上昇させて成膜を中断す
る工程とを備える成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086708A JP2000282224A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 成膜装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086708A JP2000282224A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 成膜装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000282224A true JP2000282224A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13894428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11086708A Pending JP2000282224A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 成膜装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000282224A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112760608A (zh) * | 2020-12-14 | 2021-05-07 | 兰州空间技术物理研究所 | 碳纤维复合材料表面薄膜沉积过程防止层间放气的方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11086708A patent/JP2000282224A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112760608A (zh) * | 2020-12-14 | 2021-05-07 | 兰州空间技术物理研究所 | 碳纤维复合材料表面薄膜沉积过程防止层间放气的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040803 |