JP2000280606A - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

Info

Publication number
JP2000280606A
JP2000280606A JP11087510A JP8751099A JP2000280606A JP 2000280606 A JP2000280606 A JP 2000280606A JP 11087510 A JP11087510 A JP 11087510A JP 8751099 A JP8751099 A JP 8751099A JP 2000280606 A JP2000280606 A JP 2000280606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
recording sheet
jet recording
solution
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11087510A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Torii
宜弘 鳥居
Kenichi Yamada
健一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP11087510A priority Critical patent/JP2000280606A/ja
Publication of JP2000280606A publication Critical patent/JP2000280606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印字画像が鮮明で印字濃度の高い、優れた高精
細・高品位なインクジェット記録シートを提供する。 【解決手段】インク受容層、中間層或いは鏡面層に、ア
クリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合
体と特定構造のカチオン性高分子との混合物を、白色顔
料に対して5〜60重量%含有させる。アクリルアミド
・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と特定構造
のカチオン性高分子の混合比は、2:8〜8:2が好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式に使用する記録シートに関し、特に水性インクを用
いた場合のインクジェット記録シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、圧電素子を
利用してインクに機械的振動又は変位を与える方式や、
インクを加熱して発泡させその圧力を利用する方式等に
より、インクの微小液滴を飛翔させ、紙等の基材に付着
して画像・文字等の記録を行うものである。この記録方
式は、騒音の発生が少なく、高速印字や多色印字が容易
で、記録パターンの融通性が大きく、現像定着の工程が
ないことから、各種図形及びカラー画像等の記録装置と
して種々の用途において急速に普及している。一般に、
インクジェット記録方式において、伝票類のようなモノ
クロの印字画像では普通紙を使用しても特に問題ない
が、フルカラーの印字画像が要求されるような場合には
普通紙では印字濃度と鮮明性に欠ける。
【0003】そこで、印字濃度及び鮮明性向上を図るた
めに、特開昭55−144172号公報や同59−35
977号公報では、基紙上に代表的な白色顔料である比
表面積及び吸油量の大きなカオリン、炭酸カルシウム、
非晶質シリカ等を塗工してインク受容層を設ける方法が
開示されている。また、特開昭61−230979号公
報や特開平7−32725号公報には、特定の非晶質シ
リカが優れていることが記載されており、現在でも有効
な手段となっている。又、特開昭59−35979号公
報や特開平5−139023号公報では、非晶質シリカ
以外にも特定の基紙及び塗布層の厚さ、平滑性にするこ
とにより最適インク吸収容量を得ることができることが
開示されている。更に、特開平9−99633号公報に
は、インク受容層に含有する結着剤をアクリル系共重合
体より成る自己乳化型カチオン性樹脂とすることによ
り、印字画像の鮮明性が優れることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らがこれらの
発明に記載されている好適態様を実験したところ、それ
らの効果は認められた。しかしながら、近年のように高
精細・高品位な印字画像が要望されるようになると、印
字濃度及び印字画像の鮮明性についてもまだ不十分であ
った。依って、本発明の課題は、印字濃度が高くて鮮明
で滲みがなく、耐光性に優れる高精細・高品位な印字画
像が得られるインクジェット記録シートを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは各種のイン
クジェット記録シートについて広範な研究と実験を鋭意
進めた結果、上記の課題は以下の手段により解決される
という知見をもって本発明に至った。すなわち、支持体
上に白色顔料及び結着剤を主成分とするインク受容層を
設けたインクジェット記録シートにおいて、インク受容
層にアクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド
共重合体と化学式1で表されるカチオン性高分子との混
合物を、白色顔料に対して5〜60重量%含有すること
により、上記の課題を解決したインクジェット記録シー
トを作製することができた。
【0006】
【化2】
【0007】式中、mは2又は3を表し、nは10〜2
50の整数を表す。
【0008】また、支持体上に白色顔料及び結着剤を主
成分とする中間層、その上層にインク受容層を設けた積
層型インクジェット記録シートにおいて、中間層又はイ
ンク受容層の少なくとも一層にアクリルアミド・ジアリ
ルアンモニウムクロライド共重合体と化学式1で表され
るカチオン性高分子との混合物を、白色顔料に対して1
〜60重量%含有することにより、上記の課題を解決し
た積層型インクジェット記録シートを作製することがで
きた。
【0009】更に、支持体上に白色顔料及び結着剤を主
成分とする鏡面層をインク受容層として設けた鏡面を有
するインクジェット記録シートにおいて、鏡面層にアク
リルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体
と化学式1で表されるカチオン性高分子との混合物を、
白色顔料に対して5〜60重量%含有することにより、
上記の課題を解決した鏡面を有するインクジェット記録
シートを作製することができた。
【0010】そして更に、支持体上に白色顔料及び結着
剤を主成分とする中間層、その上層に鏡面層をインク受
容層として設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トにおいて、中間層又は鏡面層の少なくとも一層にアク
リルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体
と化学式1で表されるカチオン性高分子との混合物を、
白色顔料に対して1〜60重量%含有することにより、
上記の課題を解決した鏡面を有するインクジェット記録
シートを作製することができた。
【0011】その混合物は、アクリルアミド・ジアリル
アンモニウムクロライド共重合体と化学式1で表される
カチオン性高分子との混合比が、重量比で2:8〜8:
2であると特に好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録シー
トにおいて使用されるアクリルアミド・ジアリルアンモ
ニウムクロライド共重合体は例えば化学式2で表され、
その重量平均分子量は60000〜80000が好まし
い。
【0013】
【化3】
【0014】式中、xは20〜40モル%、yは80〜
60モル%を表す。
【0015】化学式2で表される共重合体と混合される
化学式1で表されるカチオン性高分子は特開平10−1
19418号公報で開示されている。その中でも本発明
において好適なカチオン性高分子は重量平均分子量90
00〜10000のものである。
【0016】化学式2で表されるようなアクリルアミド
・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と化学式1
で表されるカチオン性高分子の混合比は、乾燥固形重量
比で2:8〜8:2であり、特に好ましくは4:6〜
6:4である。化学式2で表されるようなアクリルアミ
ド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と化学式
1で表されるカチオン性高分子の何れか一方の混合比が
2未満になると印字濃度が低下すると共に印字画像の耐
光性が劣る。
【0017】本発明のインクジェット記録シートで用い
られる支持体としては、セルロースパルプを主体とする
紙が好ましいが、これに制限されるものではない。例え
ば、紙の両面をポリオレフィン系樹脂で被覆した合成樹
脂被覆紙やフィルムでも良い。更に、本発明のインクジ
ェット記録シートの裏面には、感圧接着層或いはラベル
用粘着層を設けることもできる。
【0018】本発明において、支持体として好適なセル
ロースパルプを主体とする紙は、LBKPやNBKP等
のセルロースパルプを主成分とする。これらのセルロー
スパルプは、数平均繊維長が0.5〜0.7mmで、叩
解後の濾水度がカナディアン・スタンダード・フリーネ
スで200〜500ml、特に300〜400mlのも
のが好ましい。支持体として好適な紙は、これらのセル
ロースパルプと共に、填料、サイズ剤、紙力増強剤、歩
留向上剤等が含有される。填料としては、例えばクレ
ー、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げ
られる。サイズ剤は填料の種類により選択されるが、例
えばロジン、アルケニルコハク酸塩、アルケニルコハク
酸無水物、ステアリン酸塩、アルキルケテンダイマー等
が挙げられる。また、紙力増強剤としては、例えばデン
プンやカルボキシメチルセルロースが挙げられ、歩留向
上剤としては、硫酸アルミニウムや塩化アルミニウム等
が挙げられる。
【0019】本発明の第1の形態は、支持体上に白色顔
料及び結着剤を主成分とするインク受容層を設けたイン
クジェット記録シートにおいて、インク受容層にアクリ
ルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と
化学式1で表されるカチオン性高分子との混合物を、白
色顔料に対して5〜60重量%含有したインクジェット
記録シートである。本形態において、インク受容層に含
有される該共重合体と該カチオン性高分子との混合物
は、インク受容層の白色顔料に対して5〜60重量%で
あり、特に好ましくは20〜40重量%である。5重量
%未満或いは60重量%を超えると、印字濃度の低下或
いは印字画像の滲み、更には印字画像の耐光性低下を招
く。
【0020】本形態において、インク受容層は白色顔料
及び結着剤が主成分として含有される。白色顔料として
は、例えばカオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム、酸性白土、活性白土、合成
非晶質シリカ等が挙げられるが、好ましくは焼成カオリ
ン、活性白土、合成非晶質シリカであり、特に好ましく
は合成非晶質シリカである。
【0021】また、結着剤としては、例えば馬鈴薯、タ
ピオカ、小麦、コーンスターチ等のデンプン類、マンナ
ン、布海苔、寒天、アルギン酸ナトリウム、トロロアオ
イ、トラガントゴム、アラビアゴム、デキストリン、レ
パン、膠、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、ビスコー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン、ポリビ
ニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキシド等の水溶性高分子;スチレン−ブタ
ジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共
重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸
エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体ラテックスが挙げられ、1種又は
2種以上混合して使用される。特に好ましくは、ポリビ
ニルアルコールやシリル変性ポリビニルアルコールであ
る。
【0022】更に本形態では所望により、ドット調整
剤、蛍光増白剤、pH調節剤、湿潤剤、防腐剤等が適宜
インク受容層に含有される。ドット調整剤としては、例
えば強化ロジンサイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、エマル
ジョン型サイズ剤、アルケニル無水コハク酸等の反応性
サイズ剤、自己定着型カチオン性樹脂サイズ剤、ワック
スエマルジョン、シリコーン類或いは結着剤として例示
したような各種ラテックス等が挙げられる。蛍光増白剤
としては、例えばビス(トリアジニルアミノ)スチルベ
ンジスルホン酸誘導体、クマリン誘導体、ピラゾリン誘
導体、ナフタルイミド誘導体、ビスベンゾオキサゾリル
誘導体、ビススチリルビフェニル誘導体等が挙げられ
る。
【0023】pH調節剤としては、例えば水酸化ナトリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、モノエタノールアミン等が挙
げられる。湿潤剤としては、例えば脂肪酸石鹸、ジオク
チルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル等が挙げられる。又、ベンツイミダゾリルカルバミン
酸メチルエステル、アリルメタノール(ポリ)ヘミフォ
ルマル等の防腐剤が適宜添加される。
【0024】以上で説明した白色顔料、結着剤、アクリ
ルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体、
化学式1で表されるカチオン性高分子及びその他の添加
剤からなるインク受容層用塗布液を調製する。この塗布
液を、エアーナイフコーター、ブレードコーター、カー
テンコーター、バーコーター、グラビアコーターやロー
ルコーター等の塗布装置で、支持体上に塗布量が1〜1
5g/m2 (乾燥固形分重量)、特に好ましくは5〜1
0g/m2となるように塗布・乾燥する。このようにし
て形成されたインク受容層を、印字画像品質及び搬送性
向上を図るため、スーパーカレンダーやソフトカレンダ
ー等の平滑化装置で処置し、白色顔料と結着剤を主成分
とし、アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライ
ド共重合体と化学式1で表されるカチオン性高分子との
混合物を含有するインク受容層を設けたインクジェット
記録シートを得る。
【0025】本発明の第2の形態は、支持体上に白色顔
料及び結着剤を主成分とする中間層、その上層にインク
受容層を設けた積層型インクジェット記録シートにおい
て、中間層又はインク受容層の少なくとの一層にアクリ
ルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と
化学式1で表されるカチオン性高分子との混合物を、白
色顔料に対して1〜60重量%含有した積層型インクジ
ェット記録シートである。本形態の積層型インクジェッ
ト記録シートは、インク受容層でインク中の着色染料を
定着させ、インク中の水や多価アルコールの低級アルキ
ルエーテル等の溶媒を中間層で吸収させることができ
る。従って、本形態の積層型インクジェット記録シート
は、インク吸収性に優れ、高い印字濃度を維持し、且つ
インクの裏抜けがなく、更に印字後のコックリングも少
ない高精細・高品位なインクジェット記録シートであ
る。
【0026】本形態の中間層及びインク受容層は基本的
には白色顔料及び結着剤を主成分とする。中間層及び/
又はインク受容層は、アクリルアミド・ジアリルアンモ
ニウムクロライド共重合体と化学式1で表されるカチオ
ン性高分子との混合物を、白色顔料に対して1〜60重
量%、特に好ましくは20〜40重量%含有する。1重
量%未満又は60重量%を超えると、印字濃度の低下或
いは印字画像が滲んで鮮明性に欠ける。更には印字画像
の耐光性低下を招く。
【0027】本形態の中間層又はインク受容層で使用す
る白色顔料としては、第1の形態で例示したものを挙げ
ることができるが、特に合成非晶質シリカが好ましい。
中間層には5〜15μmの比較的平均粒子径の大きな合
成非晶質シリカを使用し、インク受容層は面質及び印字
画像の鮮明性を向上させるために3〜8μmと粒子径の
小さい合成非晶質シリカを使用することが好ましい。ま
た、本形態で使用する結着剤も、第1の形態で例示した
ものが挙げられ、特にポリビニルアルコールやシリル変
性ポリビニルアルコールが好ましい。本形態の中間層や
インク受容層は、第1の形態のインク受容層と同様に、
ドット調整剤、蛍光増白剤、pH調節剤、湿潤剤、防腐
剤等を適宜含有しても良い。
【0028】以上で説明した白色顔料、結着剤、アクリ
ルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体、
化学式1で表されるカチオン性高分子及びその他の添加
剤からなる中間層用塗布液を調製する。この中間層用塗
布液を、エアーナイフコーター、ブレードコーター、カ
ーテンコーター、バーコーター、グラビアコーターやロ
ールコーター等の塗布装置で、支持体上に塗布量が3〜
20g/m2(乾燥固形分重量)、特に好ましくは8〜
15g/m2となるように塗布・乾燥して中間層塗布シ
ートを得る。次いで、該中間層塗布シート上に、第1の
形態と同様のインク受容層用塗布液を、同様の塗布装置
で塗布量が2〜15g/m2(乾燥固形分重量)、特に
好ましくは5〜10g/m2となるように塗布・乾燥す
る。形成されたインク受容層は、画質及び搬送性の向上
を図るため、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等
の平滑化装置で処置し、積層型インクジェット記録シー
トを得る。
【0029】そして、本発明の第3の形態は、支持体上
に白色顔料及び結着剤を主成分とした鏡面層をインク受
容層として設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トにおいて、鏡面層にアクリルアミド・ジアリルアンモ
ニウムクロライド共重合体と化学式1で表されるカチオ
ン性高分子との混合物を、白色顔料に対して5〜60重
量%含有した鏡面を有するインクジェット記録シートで
ある。本形態において、鏡面層に含有される該アクリル
アミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と該
カチオン性高分子との混合物は、白色顔料に対して特に
好ましくは20〜40重量%含有する。5重量%未満及
び60重量%を超えると、印字濃度及び光沢の低下或い
は印字画像が滲んで鮮明性に欠ける。更には印字画像の
耐光性低下を招く。
【0030】本形態の鏡面を有するインクジェット記録
シートは、カラー写真と比べても遜色のない光沢と高精
細・高品位な印字画像を与える、付加価値の高いインク
ジェット記録シートである。このような鏡面を有するイ
ンクジェット記録シートは、最近ではデジタルカメラで
取った画像データをパソコンで処理してインクジェット
プリンタで出力するような用途で使われており、カラー
写真と同じように取り扱われている。
【0031】本形態における鏡面層に含有される白色顔
料としては、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイソウ土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コ
ロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリアクリレート等のプラスチッ
クピグメントが挙げられ、1種又は2種以上混合され
る。このうち特に好ましい白色顔料は、コロイダルシリ
カとコロイダルアルミナである。
【0032】鏡面層に含有される結着剤としては、例え
ば酸化デンプン、エーテル化デンプン、エステル化デン
プン等のデンプン誘導体、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコ
ール又はその誘導体、ポリビニルピロリドン、無水マレ
イン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共
重合体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル
系重合体ラテックス、或いはこれら各種重合体のカルボ
キシル基等の官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化性合成樹脂、ポリメチルメタク
リレート等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステ
ルの重合体又は共重合体等が挙げられる。
【0033】本形態では、所望により鏡面層に離型剤を
含有する。離型剤としては、例えばパラフィンワック
ス、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、
ペトロラタム、フィッシャー・トロプシュワックス、ポ
リエチレンワックス等の石油系ワックス若しくは石油化
学系合成ワックス、カルナバワックス、キャンデリラワ
ックス、ライスワックス、木ロウ等の植物系ワックス、
蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ等の動物系ワックス、モンタ
ンワックス、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワック
ス、ステアリン酸、ステアリン酸メチルエステル、ステ
アリン酸アミド、エチレンビスステアロイド、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸又は
その誘導体が挙げられる。
【0034】以上で説明した成分と共に、ドット調整
剤、蛍光増白剤、pH調節剤、湿潤剤等を適宜添加して
鏡面層用塗布液を調製する。この鏡面層用塗布液を、エ
アーナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコー
ター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコータ
ー等の塗布装置で、支持体上に塗布量が5〜30g/m
2(乾燥固形分重量)、特に好ましくは10〜20g/
2となるように塗布・乾燥した後、塗布面を加熱され
たスーパーカレンダーのチルドロール面にあてて加圧処
理し、鏡面を有するインクジェット記録シートを得る。
【0035】本発明の第4の形態は、支持体上に白色顔
料及び結着剤を主成分とする中間層、その上層に鏡面層
をインク受容層として設けた鏡面を有するインクジェッ
ト記録シートにおいて、中間層又は鏡面層の少なくとも
一層にアクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライ
ド共重合体と化学式1で表されるカチオン性高分子との
混合物を、白色顔料に対して1〜60重量%含有した中
間層を設けた鏡面を有するインクジェット記録シートで
ある。含有される該アクリルアミド・ジアリルアンモニ
ウムクロライド共重合体と該カチオン性高分子との混合
物は、特に好ましくは20〜40重量%含有する。1重
量%未満では印字画像が滲んで鮮明性に欠け、更に印字
画像の耐水性及び耐光性低下を招く。一方、60重量%
を超えると印字濃度及び光沢が低下する。
【0036】本形態の中間層をもつ鏡面インクジェット
記録シートは、積層型インクジェット記録シートと同様
に、上層の鏡面層で水性インク中の着色染料を定着さ
せ、中間層で溶媒を吸収する。これにより、高い印字濃
度を維持し、且つインクの裏抜けがなく、インク吸収性
に優れ、更に印字後のコックリングも少ない強光沢で高
精細・高品位な付加価値の高いインクジェット記録シー
トが得られる。
【0037】本形態の中間層の白色顔料としては、第2
の形態で例示したものを使用できるが、合成非晶質シリ
カが特に好ましい。また、本形態の鏡面層の白色顔料と
しては、第3の形態で例示したものを使用できるが、特
にコロイダルシリカやコロイダルアルミナが好ましい。
また、本形態の中間層及び鏡面層の結着剤としては、そ
れぞれ、第2、第3の形態で例示したものを使用するこ
とができる。
【0038】本形態の中間層は、第2の形態と同様のド
ット調整剤、蛍光増白剤、pH調節剤、湿潤剤、防腐剤
を適宜添加することもできる。以上で説明した白色顔
料、結着剤、アクリルアミド・ジアリルアンモニウムク
ロライド共重合体、化学式1で表されるカチオン性高分
子及びその他の添加剤からなる中間層用塗布液を調製す
る。この中間層塗布液を、エアーナイフコーター、ブレ
ードコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラ
ビアコーター、ロールコーター等の塗布装置で、支持体
上に塗布量が5〜40g/m2(乾燥固形分重量)、特
に好ましくは10〜20g/m2となるように塗布・乾
燥して中間層塗布シートを得る。
【0039】次いで該中間層塗布シート上に、第3の形
態と同様の鏡面層用塗布液を調製し、この塗布液を同様
の塗布装置で塗布量が3〜20g/m2(乾燥固形分重
量)、特に好ましくは5〜10g/m2となるように塗
布・乾燥した後、塗布面を加熱されたスーパーカレンダ
ーのチルドロール面にあてて加圧処理を行い、中間層を
設けた鏡面を有するインクジェット記録シートを得る。
【0040】
【実施例】以下、最も代表的な実施例により、本発明の
好適態様とその優れた効果を具体的に説明する。尚、以
下において、部はすべて重量部であり、%はすべて重量
%である。
【0041】〔支持体の作製〕 LBKP(数平均繊維長0.7mm、フリーネス400ml) 80部 NBKP(数平均繊維長0.7mm、フリーネス400ml) 20部 タルク 10部 ロジンエマルジョンサイズ 1部 硫酸バンド 5部 両性デンプン 1部
【0042】上記配合の1%スラリーをTAPPIスタ
ンダードマシンで抄造し、得られた湿紙を5kg/cm
2でプレスし、次いで90℃で2分間乾燥した。この紙
に6%酸化デンプン(日本食品化工製:MS3800)
水溶液を両面付着量が1.5g/m2(乾燥固形分重
量)となるようにサイズプレスを行い、坪量80g/m
2の基紙を得た。
【0043】〔アクリルアミド・ジアリルアンモニウム
クロライド共重合体〕アクリルアミド・ジアリルアンモ
ニウムクロライド共重合体は、アクリルアミド70モル
%、ジアリルアンモニウムクロライド30モル%で、分
子量70000のものを、30%溶液(pH4.2)で
使用した。
【0044】〔化学式3のカチオン性高分子の調製〕反
応容器(1Lフラスコ)にN,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,2−ジアミノエタン53g、イソプロピル
アルコール26g、p−キシレンジクロライド79g、
水281gを順次・混合加熱し、還流温度90℃で4時
間反応を進行させた。反応液を薄層クロマトで展開し、
未反応物がないことを確認し、反応を終了し、pH3.
8の微褐色透明液体である化学式3のカチオン性高分子
の30%溶液を得た。このカチオン性高分子の重量平均
分子量は10000であった。
【0045】
【化4】
【0046】〔化学式4のカチオン性高分子混合物の調
製〕反応容器(1Lフラスコ)にN,N,N’,N’−
テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン33g、イソ
プロピルアルコール18g、p−キシレンジクロライド
44g、水161gを順次・混合加熱し、還流温度90
℃で4時間反応を進行させた。反応液を薄層クロマトで
展開し、未反応物がないことを確認し、反応を終了し、
pH8.7の淡黄色透明液体である化学式4のカチオン
性高分子の30%溶液を得た。このカチオン性高分子の
重量平均分子量は9000であった。
【0047】
【化5】
【0048】各実施例と比較例で使用する合成非晶質シ
リカの平均粒子径、アクリルアミド・ジアリルアンモニ
ウムクロライド共重合体と化学式1で表されるカチオン
性高分子との混合比及びその添加量を表1に示した。
【0049】実施例1 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 454部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 22部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 78部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0050】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(A)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0051】実施例2 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 454部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 40部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 60部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0052】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(B)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0053】実施例3 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 454部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 50部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 50部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0054】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(C)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0055】実施例4 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 400部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 10部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 10部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0056】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(D)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0057】実施例5 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX60、粒子径5.9μm) 100部 シリカ分散水 541部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 150部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 143部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 40.3部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 15部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0058】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(E)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0059】実施例6 〔中間層塗布シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(水沢化学工業製:ミズカシルP78F、粒子径12μm) 100部 シリカ分散水 350部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 100部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 2.5部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 2.5部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2.8部
【0060】上記配合の20%中間層用塗布液(1)
を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモテ面
に、エアーナイフコーターで塗布量が15g/m2(乾
燥固形分重量)となるように塗布・乾燥して中間層塗布
シートを得た。
【0061】 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 498部 10%シリル変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:R1130) 100部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 50部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 50部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0062】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(F)を、上記で得られた中間層塗布シート上に、エア
ーナイフコーターで塗布量が8g/m2(乾燥固形分重
量)となるように塗布・乾燥してインク受容層を設けた
後、ソフトカレンダー処理して積層型インクジェット記
録シートを得た。
【0063】実施例7 〔中間層塗布シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(水沢化学工業製:ミズカシルP78F、粒子径12μm) 100部 シリカ分散水 444部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 100部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 143部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 40.3部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2.8部
【0064】上記配合の20%中間層用塗布液(2)
を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモテ面
に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m2(乾
燥固形分重量)となるように塗布・乾燥して中間層塗布
シートを得た。
【0065】 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 390部 10%シリル変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:R1130) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 2.5部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 2.5部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0066】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(G)を、上記で得られた中間層塗布シート上に、エア
ーナイフコーターで塗布量が7g/m2(乾燥固形分重
量)となるように塗布・乾燥してインク受容層を設けた
後、ソフトカレンダー処理して積層型インクジェット記
録シートを得た。
【0067】実施例8 〔中間層塗布シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(水沢化学工業製:ミズカシルP78F、粒子径12μm) 100部 シリカ分散水 352部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 100部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2.8部
【0068】上記配合の20%中間層用塗布液(3)
を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモテ面
に、エアーナイフコーターで塗布量が15g/m2(乾
燥固形分重量)となるように塗布・乾燥して中間層塗布
シートを得た。
【0069】 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX60、粒子径5.9μm) 100部 シリカ分散水 476部 10%シリル変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:R1130) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 53.3部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 80部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0070】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(H)を、上記で得られた中間層塗布シート上に、エア
ーナイフコーターで塗布量が8g/m2(乾燥固形分重
量)となるように塗布・乾燥してインク受容層を設けた
後、ソフトカレンダー処理して積層型インクジェット記
録シートを得た。
【0071】実施例9 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX60、粒子径5.9μm) 100部 シリカ分散水 476部 10%シリル変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:R1130) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 53.3部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 80部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0072】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(I)を、実施例8で得られた中間層塗布シート上に、
エアーナイフコーターで塗布量が8g/m2(乾燥固形
分重量)となるように塗布・乾燥してインク受容層を設
けた後、ソフトカレンダー処理して積層型インクジェッ
ト記録シートを得た。
【0073】実施例10 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 4.4部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 15.6部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 16部
【0074】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(J)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0075】実施例11 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 36部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 149.5部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 42.2部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 72部
【0076】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(K)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0077】実施例12 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 53.3部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 80部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 57部
【0078】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(L)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0079】実施例13 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 50部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 50部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 45部
【0080】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(M)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0081】実施例14 〔中間層を設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トの作製〕実施例13の化学式4のカチオン性高分子を
化学式3のカチオン性高分子に同量置き換えた鏡面イン
ク受容層用塗布液(N)を、実施例6の中間層塗布シー
ト上に、エアーナイフコーターで塗布量が10g/m2
(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、該
塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド面
にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して中間層
を設けた鏡面を有するインクジェット記録シートを得
た。
【0082】実施例15 〔中間層を設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 2.5部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 2.5部 25%蛍光増白剤(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 10部
【0083】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(O)を、実施例7で作製した中間層塗布シート上
に、エアーナイフコーターで塗布量が10g/m2(乾
燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、該塗布
面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド面にあ
てて加圧処理(線圧100kg/cm)して中間層を設
けた鏡面を有するインクジェット記録シートを得た。
【0084】実施例16 〔中間層を設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トの作製〕実施例12の鏡面インク受容層用塗布液
(L)を、実施例8で作製した中間層塗布シート上に、
エアーナイフコーターで塗布量が10g/m2(乾燥固
形分重量)となるように塗布・乾燥した後、該塗布面を
表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド面にあてて
加圧処理(線圧100kg/cm)して中間層を設けた
鏡面を有するインクジェット記録シートを得た。
【0085】実施例16 〔中間層を設けた鏡面を有するインクジェット記録シー
トの作製〕実施例13の鏡面インク受容層用塗布液
(M)を、実施例8で作製した中間層塗布シート上に、
エアーナイフコーターで塗布量が10g/m2(乾燥固
形分重量)となるように塗布・乾燥した後、該塗布面を
表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド面にあてて
加圧処理(線圧100kg/cm)して中間層を設けた
鏡面を有するインクジェット記録シートを得た。
【0086】比較例1 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX37B、粒子径3.8μm) 100部 シリカ分散水 454部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 100部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0087】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(P)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0088】比較例2 〔インクジェット記録シートの作製〕比較例1の30%
アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重
合体溶液を、化学式3のカチオン性高分子の30%溶液
に同量置き換えて18%インク受容層用塗布液(Q)を
調製した以外は、同様の方法でインクジェット記録シー
トを得た。
【0089】比較例3 〔インクジェット記録シートの作製〕比較例1の30%
アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重
合体溶液を、化学式4のカチオン性高分子の30%溶液
に同量置き換えて18%インク受容層用塗布液(R)を
調製した以外は、同様の方法でインクジェット記録シー
トを得た。
【0090】比較例4 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX60、粒子径5.9μm) 100部 シリカ分散水 395部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 12部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 1.3部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0091】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(S)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0092】比較例5 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:アロンT40) 1.25部 合成非晶質シリカ(トクヤマ製:ファインシールX60、粒子径5.9μm) 100部 シリカ分散水 541部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117) 200部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 23.3部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 210部 50%エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(クラレ製:OM3300) 10部 25%蛍光染料溶液(サンド製:Leucophor SHRH liq) 2部
【0093】上記配合の18%インク受容層用塗布液
(T)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオモ
テ面に、エアーナイフコーターで塗布量が8g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥してイン
ク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理してインク
ジェット記録シートを得た。
【0094】比較例6 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕比較例1の
インク受容層用塗布液(P)を、実施例8で作製した中
間層塗布シート上に、エアーナイフコーターで塗布量が
8g/m2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥
してインク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理し
て積層型インクジェット記録シートを得た。
【0095】比較例7 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕比較例2の
インク受容層用塗布液(Q)を、実施例8で作製した中
間層塗布シート上に、エアーナイフコーターで塗布量が
8g/m2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥
してインク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理し
て積層型インクジェット記録シートを得た。
【0096】比較例8 〔積層型インクジェット記録シートの作製〕比較例3の
インク受容層用塗布液(R)を、実施例8で作製した中
間層塗布シート上に、エアーナイフコーターで塗布量が
8g/m2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥
してインク受容層を設けた後、ソフトカレンダー処理し
て積層型インクジェット記録シートを得た。
【0097】比較例9 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 12部 化学式4のカチオン性高分子の30%溶液 1.3部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 13部
【0098】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(U)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0099】比較例10 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 23.3部 化学式3のカチオン性高分子の30%溶液 210部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 93部
【0100】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(V)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0101】比較例11 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕 20%コロイダルシリカ(日産化学製:スノーテックス20) 500部 50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム製:0693) 40部 30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体溶液 100部 25%蛍光増白剤溶液(住友化学工業製:Whitex10B) 2部 25%カチオン性ワックスエマルジョン 20部 追加水 45部
【0102】上記配合の22%鏡面インク受容層用塗布
液(W)を、上で作製した坪量80g/m2の基紙のオ
モテ面に、エアーナイフコーターで塗布量が20g/m
2(乾燥固形分重量)となるように塗布・乾燥した後、
該塗布面を表面温度50℃のスーパーカレンダーチルド
面にあてて加圧処理(線圧100kg/cm)して鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0103】比較例12 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕比較
例11の30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウム
クロライド共重合体溶液を、化学式3のカチオン性高分
子の30%溶液に同量置き換えて22%鏡面インク受容
層用塗布液(X)を調製した以外は、同様の方法で鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0104】比較例13 〔鏡面を有するインクジェット記録シートの作製〕比較
例11の30%アクリルアミド・ジアリルアンモニウム
クロライド共重合体溶液を、化学式4のカチオン性高分
子の30%溶液に同量置き換えて22%鏡面インク受容
層用塗布液(Y)を調製した以外は、同様の方法で鏡面
を有するインクジェット記録シートを得た。
【0105】
【表1】
【0106】評価方法 《印字濃度》エプソンカラープリンターPM700Cで
印字したブラックのベタ画像部の光学濃度を、マクベス
濃度計RD918で測定した。数値は大きい方が濃度は
高く優れていることを表す。
【0107】《インクの裏抜け》キャノンカラープリン
ターBJC420JでA4サイズ全面にシアン+イエロ
ー重色ベタ印字し、シートの裏面へのインク裏抜け具合
を目視判定した。実用上問題のないレベルは◎、○、△
印である。 ◎印:全くインク裏抜けがなく優れている。 ○印:うっすらとインクが裏抜けている箇所もあるが良い。 △印:点状にインクが裏抜けしている。 ×印:全面にインクが裏抜けしており劣る。
【0108】《インク吸収性》キャノンカラープリンタ
ーBJC420Jフォトインクで3原色(シアン、マゼ
ンタとイエロー)の重色で作るレッド、グリーン、ブル
ーを各々交互に連続してベタ印字(大きさ1.5cm×
2cm)した。ベタ印字部間で隣接するインクが相互若
しくは片方に流れだした度合いを目視評価した。実用上
問題のないレベルは○、△印である。 ○印:インクの滲みや流れだしは全くない。 △印:インクの滲みが少し見られる。 ×印:インクの滲みや流れだしが大きい。
【0109】《印字後のコックリング》キヤノンカラー
プリンターBJC420JでA4サイズ全面にシアン+
イエロー重色ベタ印字したシートの、ベコ付き具合を目
視判定した。実用上問題のないレベルは◎、○、△印で
ある。 ◎印:全くベコ付きがなく優れている。 ○印:部分的に少しベコ付きがあるが良い。 △印:全面に小さくベコ付いている。 ×印:全面に大きくベコ付いており不良。
【0110】《鏡面の光沢度》JIS Z8741に基
づき、75度の鏡面光沢度を光沢度計(日本電色工業V
GS1001DP)で測定した。数値は大きい方が優れ
ていることを表す。
【0111】《印字画像の耐光性》エプソンカラープリ
ンターMJ5000Cで印字したマゼンタのベタ画像部
について、フェードテスター(キセノンランプ)8時間
照射前後の画像濃度をマクベス濃度計で測定し、残存率
(%)を数式1より算出した。
【0112】
【数1】残存率={(照射後の画像濃度)/(照射前の画
像濃度)}×100 (数式1)
【0113】以上の評価結果をまとめて表2に示した。
表2において、総合評価は以下のことを意味している。 ◎印:実用的に非常に優れている。 ○印:実用的に問題なく使用できる。 △印:実用的にやゝ問題である。 ×印:実用的ではない。
【0114】
【表2】
【0115】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように、インク
受容層、中間層或いは鏡面層に、アクリルアミド・ジア
リルアンモニウムクロライド共重合体と化学式1で表さ
れるカチオン性高分子との混合物を、白色顔料に対して
特定量含有することにより、印字濃度は高く、印字画像
部の耐光性に優れ、且つ積層型にすることにより、イン
ク吸収性も優れ、更に印字後のコックリングも少ない高
精細・高品位なインクジェット記録シートが提供でき
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に白色顔料及び結着剤を主成分
    とするインク受容層を設けたインクジェット記録シート
    において、インク受容層にアクリルアミド・ジアリルア
    ンモニウムクロライド共重合体と化学式1で表されるカ
    チオン性高分子との混合物を、白色顔料に対して5〜6
    0重量%含有することを特徴とするインクジェット記録
    シート。 【化1】 式中、mは2又は3を表し、nは10〜250の整数を
    表す。
  2. 【請求項2】 支持体上に白色顔料及び結着剤を主成分
    とする中間層、その上層にインク受容層を設けた積層型
    インクジェット記録シートにおいて、中間層又はインク
    受容層の少なくとも一層にアクリルアミド・ジアリルア
    ンモニウムクロライド共重合体と化学式1で表されるカ
    チオン性高分子との混合物を、白色顔料に対して1〜6
    0重量%含有することを特徴とする積層型インクジェッ
    ト記録シート。
  3. 【請求項3】 支持体上に白色顔料及び結着剤を主成分
    とする鏡面層をインク受容層として設けた鏡面を有する
    インクジェット記録シートにおいて、鏡面層にアクリル
    アミド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と化
    学式1で表されるカチオン性高分子との混合物を、白色
    顔料に対して5〜60重量%含有することを特徴とする
    鏡面を有するインクジェット記録シート。
  4. 【請求項4】 支持体上に白色顔料及び結着剤を主成分
    とする中間層、その上層に鏡面層をインク受容層として
    設けた鏡面を有するインクジェット記録シートにおい
    て、中間層又は鏡面層の少なくとも一層にアクリルアミ
    ド・ジアリルアンモニウムクロライド共重合体と化学式
    1で表されるカチオン性高分子との混合物を、白色顔料
    に対して1〜60重量%含有することを特徴とする鏡面
    を有するインクジェット記録シート。
  5. 【請求項5】 アクリルアミド・ジアリルアンモニウム
    クロライド共重合体と化学式1で表されるカチオン性高
    分子との混合比が、重量比で2:8〜8:2であること
    を特徴とする請求項1、2、3又は請求項4のいずれか
    一項記載のインクジェット記録シート。
JP11087510A 1999-03-30 1999-03-30 インクジェット記録シート Pending JP2000280606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087510A JP2000280606A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 インクジェット記録シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087510A JP2000280606A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 インクジェット記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000280606A true JP2000280606A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13916994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087510A Pending JP2000280606A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 インクジェット記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000280606A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149309A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット記録用光沢紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149309A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット記録用光沢紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3966695B2 (ja) インクジェット記録シート
JP2000198268A (ja) インクジェット記録シ―ト及びその製造方法
JP2006207055A (ja) キャストコート紙
JP3770745B2 (ja) インクジェット記録シートの製造方法
JP2944144B2 (ja) インクジェット記録用紙
JPH11198520A (ja) インクジェット用被記録材および画像形成方法
JP2000280606A (ja) インクジェット記録シート
JP3895528B2 (ja) インクジェット記録シート
JP4493033B2 (ja) インクジェット記録用シート
JP2000280607A (ja) インクジェット記録シート
JP2005054308A (ja) キャストコート紙
JP2000043408A (ja) インクジェット記録シート
JP4301339B2 (ja) インクジェット記録媒体
JP3996019B2 (ja) インクジェット用記録シートの製造方法
JP4068311B2 (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
JP2002283705A (ja) インクジェット用光沢記録シート
JP2004114513A (ja) インクジェット記録媒体及びその製造方法
JP2001277703A (ja) インクジェット記録シート
JP3891556B2 (ja) インクジェット記録媒体
JPH1178216A (ja) インクジェット記録シート
JPH05318947A (ja) 熱転写記録用受像紙
JPH0911607A (ja) インクジェット記録用キャスト塗被紙の製造方法
JP2000108506A (ja) インクジェット記録シート
JP4111530B2 (ja) インクジェット記録媒体
JP2008068558A (ja) 印刷付きインクジェット記録用シートおよびその印刷方法