JP2000280379A - 段ボールシートの製造方法およびコルゲータ - Google Patents

段ボールシートの製造方法およびコルゲータ

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JP2000280379A
JP2000280379A JP11089560A JP8956099A JP2000280379A JP 2000280379 A JP2000280379 A JP 2000280379A JP 11089560 A JP11089560 A JP 11089560A JP 8956099 A JP8956099 A JP 8956099A JP 2000280379 A JP2000280379 A JP 2000280379A
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコルゲータは、製造中の段ボールシー
トの貼合不良や反りなどの品質不良をオンラインにて自
動的に判定することが困難であった。 【解決手段】 段成形するための段ロール25U,25
Dに供給される直前の中芯23の温度を測定する第1の
温度センサ28と、段成形された中芯23との貼合直後
のライナ17の温度を測定する第2の温度センサ29
と、中芯23とライナ29との貼合状態の品質不良を判
定する品質判定手段とを具え、第1および第2の温度セ
ンサ28,29により測定された温度がそれぞれ所定温
度以上の場合、品質判定手段は、中芯23とライナ16
とを貼合する糊液の温度も所望の接合特性が得られる温
度に達していると見なし、貼合状態が良好であると判断
する。逆に、第1または第2の温度センサ28,29に
より測定された温度が所定温度未満の場合、貼合状態が
不良であると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートの
接着不良や反りなどの貼合に関する品質の良否を判定し
ながら製造する製造方法およびこのような検査機構を備
えたコルゲータに関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートの品質で重要なことは、
コルゲータによって製造される段ボールシートの厚みが
所定範囲に収まっていることはもちろん、ライナと中芯
との接着不良がないことや、製造後の反りがないことを
挙げることができる。この他、中芯による段山の形状に
異常がないこと、および段山のピッチが所定範囲に収ま
っていることなども所望の強度の段ボールシートを得る
上で重要である。
【0003】従来、コルゲータによって製造される段ボ
ールシートの品質をオンラインにてチェックするものと
しては、特開平7−290613号公報に開示された接
着不良のモニタリング装置が知られている。このモニタ
リング装置は、ライナや中芯の水分率および温度ならび
にこれらの接着加圧力を測定し、この測定結果に基づい
てライナと中芯との接着不良をオンラインにて予測する
ものである。
【0004】しかしながら、中芯による段山の形状やピ
ッチなどは、製造された段ボールシートをサンプリング
してオフラインにて計測せざるを得なかった。また、段
ボールシートに発生する反りは、通常、製造後しばらく
してから、例えば24時間経過後に発現することが一般
的であるため、必然的にオフラインにて反りを検査する
方法が取られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示されて
いるモニタリング装置は、高価な水分率計を使用する必
要があり、測定因子も非常に多く複雑であるので、さら
に簡便な方法の開発が望まれる。
【0006】また、中芯による段山の形状やピッチの計
測は、オフラインによる作業となるため、別工程にて品
質管理を行わなければならず、段ボールシートの効率的
な生産ラインを構築することができない。同様に、反り
に関しても、製造後にしばらくしてから段ボールシート
の反りの具合を見る必要があるため、品質を確認するま
でに時間が嵩む上、大量のストックヤードを用意しなけ
ればならず、段ボールシートの効率的な生産ラインを構
築することができなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、製造中の段ボールシー
トの接着不良や反りなどの貼合に関する品質の良否をオ
ンラインにて判定し得る段ボールシートの製造方法およ
びこのような品質管理を行い得るコルゲータを提供する
ことにある。
【0008】なお、本明細書では、シングルフェーサに
て中芯に貼り合わされるライナを裏ライナと呼称し、ダ
ブルフェーサにて片面段ボールシートの中芯に貼り合わ
されるライナを表ライナと呼称する。また、複両面段ボ
ールシートの場合、段ボールシートの表裏のライナの中
間に位置する裏ライナを中ライナとも称する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1番目の形態
は、コルゲータを用いて段ボールシートを製造する方法
において、少なくとも、プレヒータ通過後の糊付け部近
傍の部材温度を幅方向に複数点測定し、全ての温度が予
め設定した範囲に入るか否かにより、貼合に関する品質
の良否を判定することを特徴とするものであり、特許請
求の範囲の請求項1に対応する。
【0010】本発明によると、プレヒータ通過後の糊付
け部近傍の部材温度が予め設定した範囲に入っている場
合、これらを貼合する糊液の温度も所望の接合特性が得
られる温度にあると見なし、貼合状態が良好であると判
断する。逆に、プレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材
温度が予め設定した範囲から外れている場合、これらを
貼合する糊液の温度も所望の接合特性が得られる温度に
ないと見なし、貼合状態が不良であると判断する。
【0011】接着用の糊は、接着力が発揮される適切な
温度範囲があるので、糊付け部直後の部材温度を測定
し、適切な温度範囲に入っているか否かを判定すること
により、貼合の接着不良を判断することができる。つま
り、糊付け部直後あるいは貼合直後における部材の所定
箇所の温度を継続して測定することにより、貼合の接着
不良箇所を特定することが可能である。
【0012】なお、この明細書において記述した糊付け
部は、貼合前に糊付けする部材(中芯)の場合には糊塗
布部であり、貼合前に糊付けしない部材(裏ライナ)の
場合は貼合部を指す。
【0013】また、供給される部材には含有水分のばら
つきがあり、含有水分の差異はプレヒータで加熱後、温
度差となって表れるので、上記の理論(接着力は糊付け
時の温度により左右される)により、糊付け直前の部材
の段ロール入口温度を幅方向に複数点継続して測定する
ことにより、貼合の接着不良箇所を特定することができ
る。
【0014】従って、第1番目の本発明の形態において
は、糊付け部直後(または貼合直後)の部材温度を測定
することが最も重要であり、さらに検査精度を上げるた
めに糊付け部直前の部材についても選択的に温度測定を
実施することが好ましい。
【0015】つまり、シングルフェーサにおいては、一
般にライナより中芯の方が水分むらが大きいので、糊付
け部直前の部材として中芯の温度を測定し、糊付け部直
後(貼合直後)の部材として、測定し易さから片面段ボ
ールの裏ライナ側を測定することが好ましいが、特に限
定するものではない。また、ダブルフェーサを使用する
場合も、ダブルフェーサの糊付け部前後の部材温度を測
定することが好ましいが、コルゲータの構造により糊付
け部直後の部材温度の測定が難しいので、ダブルフェー
サにおいては貼合直前の表ライナ(表ライナはグルーマ
シンにおいて糊付けされない)の温度を測定することが
好ましい。但し、これに限定するものではない。つま
り、グルーマシン通過後の糊が塗布された片面段ボール
の温度は、糊の飛散などのために測定が難しく、加熱部
と後半の冷却部から構成されるダブルフェーサの貼合後
の温度測定も難しいが、あえて測定してもかまわない。
また、ダブルフェーサ通過後の部材(両面あるいは複両
面段ボールシート)の温度を測定する場合は、冷却によ
り温度が低下しているので、比較の基準温度の設定に工
夫が必要である。
【0016】本発明の第2番目の形態は、コルゲータを
用いて段ボールシートを製造する方法において、少なく
とも、プレヒータ通過後の糊付部近傍の部材温度を幅方
向に複数点測定し、部材の幅方向の温度差が予め設定し
た範囲に入るか否かにより、貼合に関する品質の良否を
判定することを特徴とするものであり、特許請求の範囲
の請求項2に対応する。
【0017】本発明によると、プレヒータ通過後の糊付
部近傍の部材の幅方向の温度差が予め設定した範囲に入
っている場合、これらの部材の幅方向の水分率差も小さ
く、幅方向の反りが発生しにくいと見なし、貼合状態が
良好であると判断する。逆に、プレヒータ通過後の糊付
部近傍の部材の幅方向の温度差が予め設定した範囲に入
っていない場合、これらの部材の幅方向の水分率差も大
きく、幅方向の反りが発生しやすいと見なし、貼合状態
が不良であると判断する。測定部(測定パート)に関し
ては、本発明の第1番目の形態と同じ考え方を採用する
ことか可能である。
【0018】本発明の第3番目の形態は、表裏に表ライ
ナと裏ライナを有する段ボールシートの製造方法であっ
て、シングルフェーサによる貼合直後の裏ライナの温度
と、ダブルフェーサによる貼合直前の表ライナの温度と
を幅方向に複数点測定し、裏ライナの温度と表ライナの
温度との差あるいは比率を算出することにより、貼合に
関する品質の良否を判定することを特徴とするものであ
り、特許請求の範囲の請求項3に対応する。
【0019】本発明によると、算出された裏ライナの温
度と表ライナの温度との差あるいは比率が所定範囲内に
収まっている場合、表裏のライナの水分率の差が小さ
く、製造後の段ボールシートの表裏の水分率差により発
生する反りが許容範囲内に収まると見なし、品質良好で
あると判断する。逆に、算出された裏ライナの温度と表
ライナの温度との差あるいは比率が所定範囲内に収まっ
ていない場合、表裏のライナの水分率の差が大きく、製
造後の段ボールシートの表裏の水分率差により発生する
反りが許容範囲を越えると見なし、品質不良であると判
断する。
【0020】この本発明の第3番目の形態では、段ボー
ルシートの表裏に貼合された表ライナと裏ライナとのそ
れぞれに対応する箇所の温度差を測定するので、表裏の
ライナの水分率差による反りを判定することができる。
裏ライナの温度と主ライナの温度とを比較する場合、各
々の幅方向に対応する箇所の温度を比較する。例えば、
それぞれ幅方向の中央を測定していれば、裏ライナの中
央の温度と表ライナの中央の温度とが比較できる。ま
た、裏ライナの操作側端部の温度は、同様に、表ライナ
の操作側端部の温度と比較することができる。そして、
それぞれの温度の比較値(温度差または比率)が予め設
定した基準値から外れていれば、品質不良と判断する。
【0021】本発明の第4番目の形態は、コルゲータを
用いて段ボールシートを製造する方法において、少なく
とも、シングルフェーサにおける中芯の段ロール入口温
度と、シングルフェーサ出口における片面段ボールの裏
ライナ側の温度と、ダブルフェーサにおける貼合直前の
表ライナの温度とを、夫々について段ボール幅方向に複
数点測定し、これらの温度が、夫々について予め設定し
た温度範囲に入っているか否かと、各測定箇所における
段ボール幅方向の最大温度差が予め設定した範囲に入っ
ているか否かと、シングルフェーサにおける貼合直後の
裏ライナの温度とダブルフェーサにおける貼合直前の表
ライナの温度との差または比率が予め設定した範囲に入
っているか否かとにより、貼合に関する品質の良否を判
定することを特徴とするものであり、特許請求の範囲の
請求項4に対応する。
【0022】本発明によると、プレヒータ通過後の糊付
け部近傍の部材温度が予め設定した範囲に入っている否
かと、中芯およびライナの幅方向に沿った温度分布がそ
れぞれ予め設定した温度差の範囲内に収まっているか否
かと、裏ライナおよび表ライナの温度差または温度の比
率が予め設定した数値範囲に入っているか否かとより、
段ボールシートの接着状況および反りの両方に関する品
質の良否を判定する。この判定処理において、何れか1
つでも予め設定した基準値の範囲から外れている場合に
は、不良品であると判定する。
【0023】本発明の第5番目の形態は、表裏に表ライ
ナと裏ライナを有する段ボールシートの製造方法であっ
て、裏ライナ貼合後にダブルフェーサで表ライナを貼合
して形成される段ボールシートの厚みをオンラインで測
定するステップと、この段ボールシートの厚みに基づ
き、その品質の良否を判定するステップとを具えたこと
を特徴とするものであり、特許請求の範囲の請求項5に
対応する。
【0024】本発明によると、表ライナを貼合して形成
される段ボールシートの厚みが所定範囲内に収まってい
る場合、品質良好であると判断する。逆に、表ライナを
貼合して形成される段ボールシートの厚みが所定範囲を
超えている場合、品質不良であると判断する。
【0025】本発明の第6番目の形態は、段成形された
中芯の少なくとも一方の表面側にライナを貼合する段ボ
ールシートの製造方法であって、段ロールにより段成形
されてライナが貼合された後の中芯の形状をオンライン
で測定するステップと、前記中芯の形状に基づき、製造
される段ボールシートの品質の良否を判定するステップ
とを具えたことを特徴とするものであり、特許請求の範
囲の請求項6に対応する。
【0026】本発明によると、中芯の形状が予め設定し
た形状に対応している場合、製造後の段ボールシートの
貼合状態や厚みなどが良好であると見なし、品質良好で
あると判断する。逆に、中芯の形状が予め設定した形状
から外れている場合、製造後の段ボールシートの貼合状
態や厚みなどが不良であると見なし、品質不良であると
判断する。
【0027】この場合、中芯の形状が段頂から段底に至
る高さおよび段山のピッチであることが好ましい。
【0028】本発明の第1〜第6番目の形態による段ボ
ールシートの製造方法において、段ボールシートを所定
形状に切断するステップと、これら所定形状に切断され
た段ボールシートのうち、品質不良と判定された部分を
含む段ボールシートをスタッカに積載せずに排除するス
テップとをさらに有するものであってもよい。品質不良
の判定によって不良品を排除することにより、不良品の
自動選別が可能となる。同様に、測定したデータをコン
ピュータにより記憶するステップと、記憶した測定デー
タを必要に応じて読み出すステップとをさらに有するも
のであってもよい。また、コルゲータによる段ボールシ
ートの製造工程において、部材の各部の温度,段ボール
シートの厚み,および段成形された段山の形状の少なく
とも1種類を測定し、そのデータをコンピュータによっ
て出荷する製品ロットと対応して記憶させておき、品質
保証の手段として利用する。出荷先からクレームが来た
場合には、そのロット番号に対応させて検査データをコ
ンピュータから読み出すことにより、将来の品質設計に
役立てることができる。
【0029】本発明の第7番目の形態は、段ボールシー
トを構成する部材の幅方向に沿って配列し、プレヒータ
通過後の糊付け部近傍の当該部材の温度をそれぞれ測定
する温度センサ群と、これら温度センサ群により測定さ
れた全ての温度が予め設定した範囲に入るか否かによ
り、貼合に関する品質の良否を判定する品質判定手段と
を具えたことを特徴とするコルゲータにあり、特許請求
の範囲の請求項10に対応する。
【0030】本発明によると、温度センサ群により測定
されるプレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材温度が予
め設定した範囲に入っている場合、品質判定手段は、こ
れらを貼合する糊液の温度も所望の接合特性が得られる
温度にあると見なし、貼合状態が良好であると判断す
る。逆に、温度センサ群により測定されたプレヒータ通
過後の糊付け部近傍の部材温度が予め設定した範囲から
外れている場合、品質判定手段は、これらを貼合する糊
液の温度も所望の接合特性が得られる温度にないと見な
し、貼合状態が不良であると判断する。
【0031】本発明の第8番目の形態は、段ボールシー
トを構成する部材の幅方向に沿って配列し、プレヒータ
通過後の糊付け部近傍の当該部材の温度をそれぞれ測定
する温度センサ群と、これら温度センサ群により測定さ
れた部材の幅方向の温度差が予め設定した範囲に入るか
否かにより、貼合に関する品質の良否を判定する品質判
定手段とを具えたことを特徴とするコルゲータにあり、
特許請求の範囲の請求項11に対応する。
【0032】本発明によると、温度センサ群により測定
されるプレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材の幅方向
の温度差温度が予め設定した範囲に入っている場合、品
質判定手段は、これらの部材の幅方向の水分率差も小さ
く、幅方向の反りが発生しにくいと見なし、貼合状態が
良好であると判断する。逆に、温度センサ群により測定
されたプレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材の幅方向
の温度差が温度が予め設定した範囲から外れている場
合、品質判定手段は、これらの部材の幅方向の水分率差
も大きく、幅方向の反りが発生しやすいと見なし、貼合
状態が不良であると判断する。
【0033】本発明の第9番目の形態は、表裏に表ライ
ナと裏ライナを有する段ボールシートを製造するコルゲ
ータであって、前記裏ライナの幅方向に沿って配列し、
シングルフェーサにおける貼合直後の前記裏ライナの温
度をそれぞれ測定する第1の温度センサ群と、前記表ラ
イナの幅方向に沿って配列し、ダブルフェーサにおける
貼合直前の前記表ライナの温度をそれぞれ測定する第2
の温度センサ群と、前記第1の温度センサ群により測定
される前記裏ライナの温度と前記第2の温度センサ群に
より測定される前記表ライナの温度との差あるいは比率
を算出することにより、貼合に関する品質の良否を判定
する品質判定手段とを具えたことを特徴とするものであ
り、特許請求の範囲の請求項12に対応する。
【0034】本発明によると、第1および第2の温度セ
ンサ群により測定された第1および第2の温度センサ群
により測定された裏および表ライナの温度に基づき、品
質判定手段は裏ライナの温度と表ライナの温度との差あ
るいは比率を算出し、これが所定範囲内に収まっている
場合、表裏のライナの水分率の差が小さく、製造後の段
ボールシートの表裏の水分率差によって発生する反りが
許容範囲内に収まると見なし、品質良好であると判断す
る。逆に、裏ライナの温度と表ライナの温度との差ある
いは比率が所定範囲内に収まっていない場合、品質判定
手段は表裏のライナの水分率差が大きく、製造後の段ボ
ールシートの表裏の水分率差によって発生する反りが許
容範囲を越えると見なし、品質不良であると判断する。
【0035】本発明の第10番目の形態は、表裏に表ラ
イナと裏ライナを有する段ボールシートを製造するコル
ゲータであって、前記中芯の幅方向に沿って配列し、シ
ングルフェーサにおける前記中芯の段ロール入口温度を
それぞれ測定する第1の温度センサ群と、前記裏ライナ
の幅方向に沿って配列し、シングルフェーサ出口におけ
る片面段ボールの前記裏ライナ側の温度をそれぞれ測定
する第2の温度センサ群と、前記表ライナの幅方向に沿
って配列し、ダブルフェーサにおける貼合直前の前記表
ライナの温度をそれぞれ測定する第3の温度センサ群
と、これら第1,第2および第3の温度センサ群によっ
て夫々測定された温度が、夫々について予め設定した所
定の温度範囲に入っているか否かと、各測定箇所におけ
る段ボール幅方向の最大温度差が所定範囲に入っている
か否かと、シングルフェーサにおける貼合直後の裏ライ
ナの温度とダブルフェーサにおける貼合直前の表ライナ
の温度との差または比率が所定範囲に入っているか否か
とにより、貼合に関する品質の良否を判定する品質判定
手段とを具えたことを特徴とするものであり、特許請求
の範囲の請求項13に対応する。
【0036】本発明によると、第1〜第3の温度センサ
群によって測定された温度が予め設定した所定の温度範
囲に入っており、各測定箇所における段ボール幅方向の
最大温度差が所定範囲に入っており、しかもシングルフ
ェーサにおける貼合直後の裏ライナの温度とダブルフェ
ーサにおける貼合直前の表ライナの温度との差または比
率が所定範囲に入っている場合、品質判定手段は、製造
後の段ボールシートの接着状態および反りが許容範囲内
に収まると見なし、品質良好であると判断する。逆に、
第1〜第3の温度センサ群によって測定された温度が予
め設定した所定の温度範囲から外れていたり、各測定箇
所における段ボール幅方向の最大温度差が所定範囲から
外れていたり、あるいはシングルフェーサにおける貼合
直後の裏ライナの温度とダブルフェーサにおける貼合直
前の表ライナの温度との差または比率が所定範囲に入っ
ていない場合、品質判定手段は、製造後の段ボールシー
トの接着状態および/または反りが許容範囲を越えると
見なし、品質不良であると判断する。
【0037】本発明の第11番目の形態は、表裏に表ラ
イナと裏ライナを有する段ボールシートを製造するコル
ゲータであって、裏ライナ貼合後にダブルフェーサで表
ライナを貼合して形成される段ボールシートの厚みを測
定する厚み計と、測定された前記段ボールシートの厚み
に基づき、その品質の良否を判定する品質判定手段とを
具えたことを特徴とするものであり、特許請求の範囲の
請求項14に対応する。
【0038】本発明によると、表ライナを貼合して形成
される段ボールシートの厚みが厚み計によって測定さ
れ、これが所定範囲内に収まっている場合、品質判定手
段は品質良好であると判断する。逆に、厚み計によって
測定される段ボールシートの厚みが所定範囲を超えてい
る場合、品質判定手段は品質不良であると判断する。
【0039】本発明の第12番目の形態は、段成形され
た中芯の少なくとも一方の表面側にライナを貼合した段
ボールシートを製造するコルゲータであって、段ロール
により段成形されてライナが貼合された後の中芯の形状
をレーザー光を用いて測定する形状測定手段と、測定さ
れた前記中芯の形状に基づき、製造される段ボールシー
トの品質不良を判定する品質判定手段とを具えたことを
特徴とするものであり、特許請求の範囲の請求項15に
対応する。
【0040】本発明によると、形状測定手段によって測
定される中芯の形状が予め設定した形状に対応している
場合、品質判定手段は、製造後の段ボールシートの貼合
状態や厚みなども良好であると見なし、品質良好である
と判断する。逆に、形状測定手段によって測定される中
芯の形状が予め設定した形状から外れている場合、品質
判定手段は、製造後の段ボールシートの貼合状態や厚み
などが不良であると見なし、品質不良であると判断す
る。
【0041】この場合、形状測定手段は、中芯の段頂か
ら段底に至る高さおよび段山のピッチを0.05ミリ秒
以下の周期で測定して取り込む機構を有するものである
ことが好ましい。
【0042】本発明の第7〜12番目の形態によるコル
ゲータにおいて、段ボールシートを所定形状に切断する
カッタと、これら所定形状に切断された段ボールシート
のうち、品質不良と判定された部分を含む前記段ボール
シートをスタッカに積載せずに排除する排除手段とをさ
らに設けることも可能である。
【0043】なお、段ボールシートの厚み測定や形状測
定に関しては、測定箇所が一箇所でも判定可能である
が、幅方向に複数箇所測定し、それぞれ予め設定した基
準値と比較することが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】上述したように、本発明は、コル
ゲータにおける段ボールシートの製造において、段ボー
ルシートを構成する部材の温度と、貼り合せた段ボール
シートの厚さと、片面段ボールシートの状態における中
芯の形状の内の少なくとも1種をオンラインで検知する
ことにより、品質の良否を判定し、その判定結果を不良
品の自動除去や運転制御に使用しようとするものであ
る。
【0045】本発明の第1の形態による段ボールシート
の製造方法において、製造する段ボールシートが片面段
ボールシート,両面段ボールシートまたは複両面段ボー
ルシートの何れかの場合、シングルフェーサにおける中
芯の段ボールシート入口温度と、シングルフェーサ出口
における片面段ボールシートの裏ライナ側の温度とを、
各々について段ボールシート幅方向に複数点測定し、こ
れらの温度が、夫々について予め設定した所定の温度範
囲に入るか否かにより品質の良否を判定するようにして
もよい。さらに、シングルフェーサにおける裏ライナの
段ロール入口温度も幅方向に複数点測定し、これら全て
の温度が、夫々について予め設定した所定の温度範囲に
入るか否かにより品質の良否を判定するようにしてもよ
い。
【0046】また、シングルフェーサ出口における片面
段ボールシートの裏ライナ側の温度のみを幅方向に複数
点測定し、これらの温度が夫々について予め設定した所
定の温度範囲に入るか否かにより品質の良否を判定する
ようにしてもよい。
【0047】さらに、製造する段ボールシートが両面段
ボールシートまたは複両面段ボールシートの何れかの場
合、シングルフェーサにおける中芯の段ボールシート入
口温度と、シングルフェーサ出口における片面段ボール
シートの裏ライナ側の温度と、ダブルフェーサにおける
貼合直前の表ライナの温度とを、各々について段ボール
シート幅方向に複数点測定し、これらの温度が、夫々に
ついて予め決めておいた所定の温度範囲に入るか否かに
より品質の良否を判定するようにしてもよい。この場
合、さらにシングルフェーサにおける裏ライナの段ボー
ルシート入口温度も幅方向に複数点測定し、これら全て
の温度が、夫々について予め設定した所定の温度範囲に
入るか否かにより品質の良否を判定するようにしてもよ
い。
【0048】同様に、製造する段ボールシートが両面段
ボールシートまたは複両面段ボールシートの何れかの場
合、シングルフェーサ出口における片面段ボールシート
の裏ライナ側の温度と、グルーマシン通過後のダブルフ
ェーサ入口の表ライナ温度とを、各々について段ボール
シート幅方向に複数点測定し、これらの温度が、夫々に
ついて予め設定した所定の温度範囲に入るか否かにより
品質の良否を判定するようにしてもよい。
【0049】何れの場合においても、複両面段ボールシ
ートを製造するに際しては、第1のシングルフェーサお
よび第2のシングルフェーサの両方に関して温度測定す
ることが好ましい。
【0050】本発明の第2の形態による段ボールシート
の製造方法において、温度測定部を上述した本発明の第
1の形態における温度測定部と同様とすることができ
る。この温度測定部において、幅方向の各測定箇所の温
度差により品質の良否を判定するが、幅方向の各測定箇
所の温度差として、幅方向の最大温度差を用いるのが好
ましいが、測定箇所が多い場合などには高い方から2点
の平均温度と低い方から2点の平均温度とを算出してそ
の差を用いてもよく、幅方向の温度差を用いるのであれ
ば、特に限定するものではない。
【0051】本発明の第3の形態による段ボールシート
の製造方法において、両面段ボールシートを製造する場
合、シングルフェーサにおける貼合直後の裏ライナの温
度と、ダブルフェーサにおける貼合直前あるいは貼合直
後の表ライナの温度とを幅方向に複数点測定し、裏ライ
ナの温度と表ライナの温度の差あるいは比率を算出する
ことにより、貼合に関する品質の良否を判定することが
できる。また、複両面段ボールシートを製造する場合に
は、第1のシングルフェーサにおける貼合直後の裏ライ
ナの温度と第2のシングルフェーサにおける貼合直後の
裏ライナ(中ライナ)の温度と、ダブルフェーサにおけ
る貼合直前あるいは貼合直後の表ライナの温度とを、夫
々幅方向に複数点測定し、中ライナと表ライナの対応す
る各点の温度を比較し、さらに第1のシングルフェーサ
の裏ライナと表ライナの対応する各点の温度を比較すれ
ばよい。また、中ライナと表ライナの温度比較を省略す
ることもできる。
【0052】
【実施例】本発明による段ボールシートの製造方法を実
現し得る本発明によるコルゲータの一実施例について、
図1〜図9を参照しながら詳細に説明するが、本発明は
このような実施例に限らず、また上述した同様な課題を
内包する他の分野の技術にも応用することができる。
【0053】本実施例におけるコルゲータは、複両面段
ボールシートを連続的に製造可能なものであり、その概
略構造を図1に示す。すなわち、本実施例におけるコル
ゲータは、第1のシングルフェーサAおよび第2のシン
グルフェーサBを備えており、それぞれにおいて製造さ
れる片面段ボールシートWS (図2〜図4参照)と、表
ライナ11とをダブルフェーサ12にて積層状態で貼合
し、複両面段ボールシートを製造することができると共
に、第1のシングルフェーサAおよび第2のシングルフ
ェーサBの何れか一方の操業を停止することにより、両
面段ボールシートWD (図5,図6参照)を製造するこ
とが可能であり、さらに、第1のシングルフェーサAお
よび第2のシングルフェーサBの何れか一方の操業を停
止すると共に表ライナ11の供給を停止することによ
り、片面段ボールシートWS の製造も可能である。
【0054】シングルフェーサA,Bにて貼合された片
面段ボールシートおよびダブルフェーサ12にて貼合さ
れた両面または複両面段ボールシートは、所望の寸法と
なるように、スリッタ13およびカッタ14にて裁断さ
れ、製品段ボールWとなってスタッカ15に積み上げら
れ、図示しない製函装置に搬出される。
【0055】上述したカッタ14とスタッカ15との間
には、不良製品段ボールを除去するための不良段ボール
除去装置16が設けられており、スタッカ15には品質
が良好であると判定された製品段ボールWのみが積載さ
れるようになっている。
【0056】第1のシングルフェーサAおよび第2のシ
ングルフェーサBにおけるシングルフェーサの構成は基
本的に同一であり、その主要部を拡大した図2および上
述した図1に示すように、裏ライナロール17Rから繰
り出される裏ライナ17は、裏ライナ用オートスプライ
サ18を通過後、プレヒータ20を通り、水分調整が行
われると共に所定温度に加熱されてプレッシャロール2
1に供給される。また、中芯ロール23Rから繰り出さ
れる中芯23も、中芯用オートスプライサ22を通過
後、図示しない調湿装置が組み込まれたプレヒータ24
を通り、水分調整が行われると共に所定温度に加熱され
て段ロール25U,25Dに供給され、所定形状および
所定ピッチの段山が形成される。下側の段ロール25D
の直近には、中芯23に形成された段山の表側(外周
側)の段頂23TF に糊液を塗布するための糊付け装置
26が設けられており、プレッシャロール21と下側の
段ロール25Dとの間を裏ライナ17および中芯23が
通過する際に、これらの貼合が行われて片面段ボールシ
ートWS が製造され、サクションブレーキ27側に供給
される。
【0057】調湿装置が組み込まれた中芯用のプレヒー
タ24と上側の段ロール25Uとの間には、中芯23の
温度を非接触で検出するための複数(本実施例では7
つ)の中芯温度測定センサ28が中芯23の幅方向(図
の紙面に対して垂直な方向)に沿って所定間隔で設けら
れており、これによって中芯23の幅方向に沿った温度
分布を測定することができるようになっている。
【0058】また、プレッシャロール21と下側の段ロ
ール25Dとの間から送り出される片面段ボールシート
S の裏ライナ17側には、中芯23との貼合直後の裏
ライナ17の温度を非接触で検出するための複数(本実
施例では7つ)の裏ライナ温度測定センサ29が裏ライ
ナ17の幅方向(図の紙面に対して垂直な方向)に沿っ
て所定間隔で設けられており、これによって裏ライナ1
7の幅方向に沿った温度分布を測定することができるよ
うになっている。これら裏ライナ温度測定センサ29の
部分を抽出拡大した図3に示すように、本実施例におけ
る裏ライナ温度測定センサ29は、上述した中芯温度測
定センサ28および後述するライナ温度測定センサと共
に赤外線温度計を用いており、測定対象物に対して30
0〜900mm程度離して配置することが可能である。
【0059】第1のシングルフェーサAまたは第2のシ
ングルフェーサBにて製造された片面段ボールシートW
S は、片面段ボールシート用のプレヒータ30によって
所定温度にそれぞれ加熱され、片面段ボールシートWS
の露出した段山の段頂23TB に糊液を塗布するための
グルーマシン31を通ってダブルフェーサ12に供給さ
れる。
【0060】サクションブレーキ27と上記片面段ボー
ルシート用プレヒータ30との間には、片面段ボールシ
ートWS の段山の形状を測定するための段山形状測定セ
ンサ32が設けられている。この段山形状測定センサ3
2の部分を抽出拡大した図4に示すように、本実施例に
おける段山形状測定センサ32は、検出光を投光する投
光部と反射光を受光する受光部とを有し、受光部に入射
する測定対象物からの反射光の角度に応じて測定対象物
との距離を例えば0.01ms毎に測定するレーザー距離
センサを用いており、測定対象物である中芯23に対し
て例えば80mm以下に近接させて配置される。特に、コ
ルゲータの生産速度は毎分100〜300m程度であ
り、かつ段山のピッチは6〜9mmと小さいので、段山形
状測定センサ32の測定速度は高速であることが要求さ
れ、少なくとも0.05ミリ秒以下の周期で測定される
ことが好ましい。
【0061】一方、表ライナロール11Rから繰り出さ
れる表ライナ11は、図5にその搬送経路を拡大して示
すように図示しない調湿装置が組み込まれたプレヒータ
34を通り、所定温度に加熱されると共に水分調整が行
われてダブルフェーサ12側に供給され、第1のシング
ルフェーサAおよび第2のシングルフェーサBにて製造
された片面段ボールシートWS と貼合されて両面段ボー
ルシートまたは複両面段ボールシートが形成される。こ
の表ライナ用プレヒータ34とダブルフェーサ12との
間には、片面段ボールシートWS との貼合直前の表ライ
ナ11の温度を非接触で検出するための複数(本実施例
では7つ)の表ライナ温度測定センサ35が表ライナ1
1の幅方向(図の紙面に対して垂直な方向)に沿って所
定間隔で設けられており、これによって表ライナ11の
幅方向に沿った温度分布を測定することができるように
なっている。
【0062】ダブルフェーサ12とスリッタ13との間
には、製造された両面段ボールシートまたは複両面段ボ
ールシートWD の厚みをその幅方向に亙って測定するた
めの複数(本実施例では7組)の段ボールシート厚み計
36が段ボールシートの幅方向に沿って所定間隔で設け
られており、これら段ボールシート厚み計36の部分を
抽出拡大した図6に示すように、本実施例における段ボ
ールシート厚み計36は、測定対象物である段ボールシ
ートを間に挟んで対向する一対の光学的センサ(本実施
例ではレーザー光を用いた距離センサ)を使用してお
り、各センサから段ボールシートまでの距離を同時に測
定することにより、その厚みを算出している。従って、
段ボールシートが撓んでいる場合でも正確な厚みを測定
することができるようになっている。
【0063】本実施例における制御ブロックを図7に示
す。すなわち、上述したセンサ28,29,32,35
および段ボールシート厚み計36からの出力は、すべて
制御装置37に送られ、これらの測定データは、制御装
置37に組み込まれた図示しない記憶装置に記憶され、
必要に応じて測定データ表示装置38などに表示するこ
とができるようになっている。また、これらの測定デー
タは、品質判定装置39に送られ、製造される段ボール
シートの品質がこれに基づいて品質判定装置39により
判定され、品質が不良であると判定した部分を不良段ボ
ール除去装置16によって製造ラインから排除するよう
にしている。
【0064】具体的には、中芯温度測定センサ28,裏
ライナ温度測定センサ29および表ライナ温度測定セン
サ35によってそれぞれ複数点測定される中芯23,裏
ライナ17および表ライナ11の温度がすべて50℃以
上ある場合、糊料の物理的・化学的性質が所望の特性を
発現していることが予測されるので、中芯23と裏ライ
ナ17との貼合および中芯23と表ライナ11との貼合
が正常に行われていると考え、品質判定装置39は製造
される段ボールシートの品質が良好であると判定する。
逆に、中芯23,裏ライナ17または表ライナ11の温
度の何れかが50℃未満の場合、糊料の物理的・化学的
性質が所望の特性を発現していないことが予測されるの
で、中芯23と裏ライナ17との貼合または中芯23と
表ライナ11との貼合が正常に行われていない箇所があ
ると考え、品質判定装置39は製造される段ボールシー
トの品質が良好ではないと判定する。
【0065】一方、中芯23,裏ライナ17および表ラ
イナ11の各幅方向に沿った最大温度差がそれぞれ10
度以内に収まっている場合、これらの幅方向に沿った水
分率がそれぞれほぼ均一であることが予測されるので、
製品段ボールWの幅方向に沿った反りが発生しないと考
え、品質判定装置39は製造される段ボールシートの品
質が良好であると判断する。逆に、中芯23,裏ライナ
17または表ライナ11の各幅方向に沿った最大温度差
の何れかが10度を越えている場合、これらの幅方向に
沿った水分率が不均一であることが予測されるので、製
品段ボールWの幅方向に沿った反りが発生すると考え、
品質判定装置39は製造される段ボールシートの品質が
不良であると判断する。
【0066】同様に、製造ラインに沿って配列する複数
組(本実施例では7組)の裏ライナ温度測定センサ29
および表ライナ温度測定センサ32によってそれぞれ測
定される裏ライナ17および表ライナ11の温度の差が
それぞれ10度以内に収まっている場合、上下に貼合さ
れたライナ間の水分率の差が小さく、ほぼ均一であるこ
とが予測されるので、製品段ボールの長手方向および幅
方向に沿った反りが発生しないと考え、品質判定装置3
9は製造される段ボールシートの品質が良好であると判
断する。逆に、裏ライナ温度測定センサ29および表ラ
イナ温度測定センサ32によってそれぞれ測定される裏
ライナ17および表ライナ11の温度差の何れかが10
度を越えている場合、これらの水分率が不均一であるこ
とが予測されるので、製品段ボールの上下に貼合された
ライナ間の水分率の差により反りが発生すると考え、品
質判定装置39は製造される段ボールシートの品質が不
良であると判断する。
【0067】なお、中芯23,裏ライナ17または表ラ
イナ11の温度が50℃未満にならないように、別に目
標温度(50℃+α)を設定し、これらがそれぞれ目標
温度以上となるように、中芯温度調整装置40,裏ライ
ナ温度調整装置41または表ライナ温度調整装置42が
それぞれ作動し、各プレヒータ24,20または34に
対する中芯23またはライナ17,11の巻き付け量
や、コルゲータの速度が調整される。
【0068】段ボールシートの厚み測定の判定において
は、厚みの誤差(測定値−基準値)の絶対値が、例えば
基準値に対して2%以内ならば良、これを越えると不良
と判定する。また、段形成されてライナが貼合された後
の中芯の形状による品質判定においては、センサから段
山までの距離を例えば0.01ミリ秒毎に連続的に測定
し、レベル保証された段山の中心位置を0(原点)と
し、段頂の基準高さを100(%),段底の基準深さを
−100(%)として測定した段頂および段底の値を%
で算出する。段頂および段底の絶対値が共に90(%)
以上であれば形状が良好であると判定し、90未満の場
合には形状が不良であると判定する。さらに、段山のピ
ッチを連続して測定し、そのピッチ誤差が基準値に対し
て例えば±10%以下であれば良、これを越えると不良
であると判定する。これらの数値やデータの処理方法
は、製造される段ボールシートや設備などの特性に応じ
て適宜変更可能である。
【0069】上述したように、品質判定装置39が製造
される段ボールシートの品質が良好ではないと判断した
場合、この品質不良であると判断された段ボールシート
の部分が不良段ボール除去装置16に達した時点で、こ
の不良段ボール除去装置16により製造ラインから排除
される。
【0070】この場合、不良と判定した部分を不良段ボ
ール除去装置16によって正確に除去するため、各セン
サで検知した位置から不良段ボール除去装置16までの
段ボールシートの搬送距離を制御装置内で演算する必要
があるが、このような段ボールシートの搬送距離を演算
する方法として、例えば、本発明者が特公平6−538
0号公報にて開示している測長センサの技術などを利用
して行うことができる。
【0071】図8は、幅が1900mmの片面段ボールシ
ートWS を上述した実施例によるコルゲータを用いて製
造した場合の中芯23および裏ライナ17の幅方向に沿
った温度分布を中芯温度測定センサ28,裏ライナ温度
測定センサ29を用いて測定した結果であり、図中の実
線が中芯23,破線が裏ライナ17の温度分布をそれぞ
れ表し、二点鎖線は参考のためにプレヒータ24を通過
する前の中芯23の温度分布を示す。この場合、中芯温
度測定センサ28および裏ライナ温度測定センサ29の
位置は、中芯23および裏ライナ17の幅方向一端から
それぞれ50mm,200mm,200mm,500mm,50
0mm,200mm,200mmの間隔で配置されている。こ
れは、幅方向両端に近いほど中芯23や裏ライナ17の
品質が不安定になる傾向があることから、これらの幅方
向両端に近い箇所ほど密にして測定しているためである
が、このような配置に限定されるものではない。入荷す
る段ボールシート構成部材の品質状況や、コルゲータの
特性などを勘案して決定すればよい。このように、これ
ら部材の幅方向温度の測定間隔は、部材の幅方向温度分
布の概要を把握できるような間隔である必要があり、一
般的には600mm以下であることが有効であり、特に2
00mm以下であることが好ましい。
【0072】上述したように、品質の良否判定には、図
中、破線で示した貼合直後の裏ライナ17の温度分布
と、プレヒータ24通過後で糊付け装置26に入る前の
実線で示す中芯23の温度分布とを使用する。また、そ
の品質の判定基準は上述した通りである。
【0073】図8に示した状態の場合、貼合直後の裏ラ
イナ17の温度およびプレヒータ24を通過して糊付け
装置26に入る直前の中芯23の温度は、何れの測定箇
所においても50℃以上であるので、接着温度に関して
は良好と判定される。さらに、貼合直後の裏ライナ17
の幅方向に沿った温度分布と、プレヒータ24を通過し
て糊付け装置26に入る直前の中芯23の幅方向に沿っ
た温度分布とにおける最大温度差を調べると、何れの箇
所においても、最大温度差が10度以下であるので、幅
方向の反りに関しても良好と判定される。
【0074】図9は、上述した幅が1900mmの片面段
ボールシートWS の裏ライナ17の部分の経時的な温度
変化を裏ライナ温度測定センサ29によって測定した一
例を示し、裏ライナ17の幅方向に沿って配列する裏ラ
イナ温度測定センサ29による測定温度がその配列順に
沿ってT1 〜T7 で示され、横軸の1目盛は60秒に相
当する。測定温度T1 を指示する裏ライナ温度測定セン
サ29は、ラインの駆動側に最も近接して配置されたも
のであり、測定温度T7 を指示する裏ライナ温度測定セ
ンサ29は、ラインの操作側に最も近接して配置された
ものである。この例では、供給される中芯23などの部
材の水分率が不均一のため、貼合後の裏ライナ17の幅
方向に沿ってた温度分布の差が大きくなり、しかも接着
温度が低く、不良品の段ボールシートが生産された状況
を示している。貼合直後の裏ライナ17の幅方向の最大
温度差は、良否の判定基準である10度に対し、その2
〜6倍の20〜60度程度に達しており、製造後に幅方
向の反りが片面段ボールシートWS に発生する可能性が
非常に高いため、不良品と判定される。また、製造途中
の時刻t1 〜t2 においては、裏ライナ17の温度が5
0℃未満になっている箇所があるため、接着不良も発生
していると予測される。
【0075】なお、温度変化のグラフ中急激な温度上昇
が生じている箇所は、段切れが生じたために、紙つなぎ
で速度ダウンし、プレヒータ24から部材の単位面積当
りへ伝達される熱量が急に大きくなったために生じたも
のである。
【0076】
【発明の効果】本発明の第1番目または第7番目の形態
によると、プレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材温度
を幅方向に複数点測定し、全ての温度が予め設定した範
囲に入るか否かにより、貼合、特に接着に関する品質の
良否を判定することができる。
【0077】本発明の第2番目または第8番目の形態に
よると、プレヒータ通過後の糊付部近傍の部材温度を幅
方向に複数点測定し、部材の幅方向の温度差が予め設定
した範囲に入るか否かにより、貼合、特に幅方向の反り
に関する品質の良否を判定することができる。
【0078】本発明の第3番目または第9番目の形態に
よると、シングルフェーサによる貼合直後の裏ライナの
温度と、ダブルフェーサによる貼合直前の表ライナの温
度とを幅方向に複数点測定し、裏ライナの温度と表ライ
ナの温度との差あるいは比率を算出することにより、貼
合、特に表裏の水分率差による反りに関する品質の良否
を判定することができる。
【0079】本発明の第4番目または第10番目の形態
によると、シングルフェーサにおける中芯の段ロール入
口温度と、シングルフェーサ出口における片面段ボール
の裏ライナ側の温度と、ダブルフェーサにおける貼合直
前の表ライナの温度とを、夫々について段ボール幅方向
に複数点測定し、これらの温度が、夫々について予め設
定した所定の温度範囲に入っているか否かと、各測定箇
所における段ボール幅方向の最大温度差が所定の範囲に
入っているか否かと、シングルフェーサにおける貼合直
後の裏ライナの温度とダブルフェーサにおける貼合直前
の表ライナの温度との差または比率が所定の範囲に入っ
ているか否かとにより、貼合(接着および反りの両方)
に関する品質の良否を判定することができる。
【0080】本発明の第5番目または第11番目の形態
によると、中芯に表ライナを貼合して形成される段ボー
ルシートの厚みを測定するようにしたので、この段ボー
ルシートの厚みに基づき、これが許容範囲内にあるか否
かによって、製造される段ボールシートの品質の良否を
判定することができる。
【0081】本発明の第6番目または第12番目の形態
によると、段ロールにより段成形されてライナが貼合さ
れた後の中芯の形状に基づき、中芯の形状が予め設定し
た形状に対応しているか否かによって、製造される段ボ
ールシートの品質の良否を判定することができる。
【0082】本発明において、段ボールシートを所定形
状に切断し、これら所定形状に切断された段ボールシー
トのうち、品質不良と判定された部分を含む段ボールシ
ートをスタッカに積載せずに排除するようにした場合に
は、品質の良好な段ボールシートのみをスタッカに積載
し、製造と同時に良品と不良品との選別を行うことがで
きる。
【0083】また、部材の各部の温度,段ボールシート
の厚み,段成形した段山の形状のうち、少なくとも1つ
の測定データを出荷する製品ロットに対応させてコンピ
ュータにより記憶し、記憶した測定データを必要に応じ
て読み出せるようにした場合には、品質保証の手段とし
て利用することができ、出荷先からクレームが来た場合
にロット番号と対応させて検査データを調べることによ
り、招来の品質設計に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による段ボールシートの製造方法を実現
し得る本発明によるコルゲータの一実施例の概念図であ
る。
【図2】図1に示したコルゲータの一部を抽出拡大した
機構概念図であり、裏ライナと中芯との貼合部分を示
す。
【図3】図2に示した温度センサの部分を抽出拡大した
測定概念図である。
【図4】図1に示した段山形状測定センサの部分を抽出
拡大した測定概念図である。
【図5】図1に示したコルゲータの一部を抽出拡大した
機構概念図であり、表ライナと中芯との貼合部分を示
す。
【図6】図1に示した段ボールシート厚み計の部分を抽
出拡大した測定概念図である。
【図7】図1に示したコルゲータの制御ブロック図であ
る。
【図8】図1に示したコルゲータを用いて製造した片面
段ボールシートの温度分布の一例を表すグラフである。
【図9】図1に示したコルゲータを用いて製造した片面
段ボールシートの搬送方向に沿った温度変化の一例を表
すグラフである。
【符号の説明】
A 第1のシングルフェーサ B 第2のシングルフェーサ WS 片面段ボールシート WD 両面段ボールシート W 製品段ボール 11 表ライナ 11R 表ライナロール 12 ダブルフェーサ 13 スリッタ 14 カッタ 15 スタッカ 16 不良段ボール除去装置 17 裏ライナ 17R 裏ライナロール 18 オートスプライサ 19 調湿装置 20 プレヒータ 21 プレッシャロール 22 中芯用オートスプライサ 23 中芯 23R 中芯ロール 23TF 段山の表側の段頂 23TB 片面段ボールシートの露出した段山の段頂 24 プレヒータ 25U,25D 段ロール 26 糊付け装置 27 サクションブレーキ 28 中芯温度測定センサ 29 裏ライナ温度測定センサ 30 プレヒータ 31 グルーマシン 32 段山形状測定センサ 33 表ライナ用オートスプライサ 34 プレヒータ 35 表ライナ温度測定センサ 36 段ボールシート厚み計 37 制御装置 38 測定データ表示装置 39 品質判定装置 40 中芯温度調整装置 41 裏ライナ温度調整装置 42 表ライナ温度調整装置
フロントページの続き (72)発明者 水原 廣治 東京都中央区銀座四丁目7番5号 王子製 紙株式会社内 Fターム(参考) 3E078 AA11 AA20 BB02 BB03 BB04 CC06 CC12 CC57 CC61 CE03X CE05X

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲータを用いて段ボールシートを製
    造する方法において、 少なくとも、プレヒータ通過後の糊付け部近傍の部材温
    度を幅方向に複数点測定し、 全ての温度が予め設定した範囲に入るか否かにより、貼
    合に関する品質の良否を判定することを特徴とする段ボ
    ールシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 コルゲータを用いて段ボールシートを製
    造する方法において、 少なくとも、プレヒータ通過後の糊付部近傍の部材温度
    を幅方向に複数点測定し、 部材の幅方向の温度差が予め設定した範囲に入るか否か
    により、貼合に関する品質の良否を判定することを特徴
    とする段ボールシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 表裏に表ライナと裏ライナを有する段ボ
    ールシートの製造方法であって、 シングルフェーサによる貼合直後の裏ライナの温度と、
    ダブルフェーサにおける貼合直前の表ライナの温度とを
    幅方向に複数点測定し、 裏ライナの温度と表ライナの温度との差あるいは比率を
    算出し、温度差あるいは比率が予め設定した数値範囲に
    入るか否かにより、貼合に関する品質の良否を判定する
    ことを特徴とする段ボールシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 コルゲータを用いて段ボールシートを製
    造する方法において、 少なくとも、シングルフェーサにおける中芯の段ロール
    入口温度と、シングルフェーサ出口における片面段ボー
    ルの裏ライナ側の温度と、ダブルフェーサにおける貼合
    直前の表ライナの温度とを、夫々について段ボール幅方
    向に複数点測定し、 これらの温度が、夫々について予め設定した温度範囲に
    入っているか否かと、各測定箇所における段ボール幅方
    向の最大温度差が予め設定した範囲に入っているか否か
    と、シングルフェーサにおける貼合直後の裏ライナの温
    度とダブルフェーサにおける貼合直前の表ライナの温度
    との差または比率が予め設定した範囲に入っているか否
    かとにより、貼合に関する品質の良否を判定することを
    特徴とする段ボールシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 表裏に表ライナと裏ライナを有する段ボ
    ールシートの製造方法であって、 裏ライナおよび表ライナ貼合後の段ボールシートの厚み
    をオンラインで測定するステップと、 この段ボールシートの厚みに基づき、その品質の良否を
    判定するステップとを具えたことを特徴とする段ボール
    シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 段成形された中芯の少なくとも一方の表
    面側にライナを貼合する段ボールシートの製造方法であ
    って、 段ロールにより段成形されてライナが貼合された後の中
    芯の形状をオンラインで測定するステップと、 前記中芯の形状に基づき、製造される段ボールシートの
    品質の良否を判定するステップとを具えたことを特徴と
    する段ボールシートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記中芯の形状が段頂から段底に至る高
    さおよび段山のピッチであることを特徴とする請求項6
    に記載の段ボールシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 段ボールシートを所定形状に切断するス
    テップと、 これら所定形状に切断された段ボールシートのうち、品
    質不良と判定された部分を含む前記段ボールシートをス
    タッカに積載せずに排除するステップとをさらに具えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載
    の段ボールシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 測定したデータをコンピュータにより記
    憶するステップと、 記憶した測定データを必要に応じて読み出すステップと
    をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項8
    の何れかに記載の段ボールシートの製造方法。
  10. 【請求項10】 段ボールシートを構成する部材の幅方
    向に沿って配列し、プレヒータ通過後の糊付け部近傍の
    当該部材の温度をそれぞれ測定する温度センサ群と、 これら温度センサ群により測定された全ての温度が予め
    設定した範囲に入るか否かにより、貼合に関する品質の
    良否を判定する品質判定手段とを具えたことを特徴とす
    るコルゲータ。
  11. 【請求項11】 段ボールシートを構成する部材の幅方
    向に沿って配列し、プレヒータ通過後の糊付け部近傍の
    当該部材の温度をそれぞれ測定する温度センサ群と、 これら温度センサ群により測定された部材の幅方向の温
    度差が予め設定した範囲に入るか否かにより、貼合に関
    する品質の良否を判定する品質判定手段とを具えたこと
    を特徴とするコルゲータ。
  12. 【請求項12】 表裏に表ライナと裏ライナを有する段
    ボールシートを製造するコルゲータであって、 前記裏ライナの幅方向に沿って配列し、シングルフェー
    サにおける貼合直後の前記裏ライナの温度をそれぞれ測
    定する第1の温度センサ群と、 前記表ライナの幅方向に沿って配列し、ダブルフェーサ
    における貼合直前の前記表ライナの温度をそれぞれ測定
    する第2の温度センサ群と、 前記第1の温度センサ群により測定される前記裏ライナ
    の温度と前記第2の温度センサ群により測定される前記
    表ライナの温度との差あるいは比率を算出することによ
    り、貼合に関する品質の良否を判定する品質判定手段と
    を具えたことを特徴とするコルゲータ。
  13. 【請求項13】 表裏に表ライナと裏ライナを有する段
    ボールシートを製造するコルゲータであって、 前記中芯の幅方向に沿って配列し、シングルフェーサに
    おける前記中芯の段ロール入口温度をそれぞれ測定する
    第1の温度センサ群と、 前記裏ライナの幅方向に沿って配列し、シングルフェー
    サ出口における片面段ボールの前記裏ライナ側の温度を
    それぞれ測定する第2の温度センサ群と、 前記表ライナの幅方向に沿って配列し、ダブルフェーサ
    における貼合直前の前記表ライナの温度をそれぞれ測定
    する第3の温度センサ群と、 これら第1,第2および第3の温度センサ群によって夫
    々測定された温度が、夫々について予め設定した温度範
    囲に入っているか否かと、各測定箇所における段ボール
    幅方向の最大温度差が予め設定した範囲に入っているか
    否かと、シングルフェーサにおける貼合直後の裏ライナ
    の温度とダブルフェーサにおける貼合直前の表ライナの
    温度との差または比率が予め設定した範囲に入っている
    か否かとにより、貼合に関する品質の良否を判定する品
    質判定手段とを具えたことを特徴とするコルゲータ。
  14. 【請求項14】 表裏に表ライナと裏ライナを有する段
    ボールシートを製造するコルゲータであって、 裏ライナおよび表ライナ貼合後の段ボールシートの厚み
    を測定する厚み計と、 測定された前記段ボールシートの厚みに基づき、その品
    質の良否を判定する品質判定手段とを具えたことを特徴
    とするコルゲータ。
  15. 【請求項15】 段成形された中芯の少なくとも一方の
    表面側にライナを貼合した段ボールシートを製造するコ
    ルゲータであって、 段ロールにより段成形されてライナが貼合された後の中
    芯の形状をレーザー光を用いて測定する形状測定手段
    と、 測定された前記中芯の形状に基づき、製造される段ボー
    ルシートの品質の良否を判定する品質判定手段とを具え
    たことを特徴とするコルゲータ。
  16. 【請求項16】 前記形状測定手段は、中芯の段頂から
    段底に至る高さおよび段山のピッチを0.05ミリ秒以
    下の周期で測定して取り込む機構を有することを特徴と
    する請求項15に記載のコルゲータ。
  17. 【請求項17】 段ボールシートを所定形状に切断する
    カッタと、 これら所定形状に切断された段ボールシートのうち、品
    質不良と判定された部分を含む前記段ボールシートをス
    タッカに積載せずに排除する排除手段とをさらに具えた
    ことを特徴とする請求項10から請求項16の何れかに
    記載のコルゲータ。
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