JP2000280322A - ゴムホースの製造装置および製造方法 - Google Patents

ゴムホースの製造装置および製造方法

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JP2000280322A
JP2000280322A JP11087556A JP8755699A JP2000280322A JP 2000280322 A JP2000280322 A JP 2000280322A JP 11087556 A JP11087556 A JP 11087556A JP 8755699 A JP8755699 A JP 8755699A JP 2000280322 A JP2000280322 A JP 2000280322A
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rubber hose
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crosshead
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孝明 岡本
Yoshikazu Tsujimoto
芳和 辻本
Keiji Imanishi
啓二 今西
Shingo Asazu
真吾 浅図
Shinkichi Ishizaka
信吉 石坂
Shizuo Yokobori
志津雄 横堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスヘッド押出機によってマンドレルの外
周にゴム配合物を被覆するときの肉厚寸法精度を高め
る。 【解決手段】 クロスヘッド押出機2のクロスヘッドダ
イ3よりも移動方向上流側でマンドレル1を支持するガ
イドローラ20を設け、ガイドローラ20の下方に、傾
斜した上面を有する受台21を設け、ガイドローラ20
をシリンダ22のロッド24に取り付け、ガイドローラ
20を軸芯方向に移動させながら上下方向にも転動自在
に支持する。テーパ部1aを有するマンドレル1をクロ
スヘッドダイ3に通し、移動するマンドレル1の外径に
応じてガイドローラ20を移動させて、マンドレル1の
軸芯を一定位置に保持してセンタリングを行う。マンド
レル1の周囲にゴム配合物4を押し出し被覆して、肉厚
精度の高いゴム層を形成することにより、内面にテーパ
部Xaを有し外径が一定なゴムホースXを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスヘッド押出
機にマンドレルを通すことによって外径が一定なゴムホ
ースを製造するための製造装置に関し、特に内面にテー
パ部を有し外径が一定のゴムホースの製造に適した製造
装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクロスヘッド押出機を用いたゴム
ホースの製造装置を図9に示す。マンドレル1が公知な
クロスヘッド押出機2のクロスヘッドダイ3を通過する
ことにより、マンドレル1の周面にゴム配合物4が押し
出し被覆されて、外径が一定なゴムホースXが製造され
る。マンドレル1は、複数のローラを並べた送り込みコ
ンベア5によってクロスヘッド押出機2に送り込まれ、
先端が駆動コンベア6に取り付けられたベッド7に載置
されて、軸芯方向に移動可能とされる。そして、押し出
されたゴムの流動圧力によって推力が発生し、マンドレ
ル1は移動される。また、真空ブーツ8内に固定された
受けローラ9により、マンドレル1の軸芯を一定位置に
保持するセンタリングが行われる。なお、図中、10は
速度センサである。
【0003】上記の製造装置においてストレートマンド
レル1を用いると、外径および内径が一定なゴムホース
Xを製造できる。ところで、土砂や生コンクリート等の
スラリー圧送を行うスクイズ式ポンプに使用されるポン
ピングチューブとして、耐摩耗性に優れたテーパ状のゴ
ムホースXが使用されている。
【0004】このテーパ状のゴムホースXとしては、特
願平9−232154号に開示されているように、図1
0に示す外面および内面がテーパ状とされたものがあ
る。このゴムホースXは、テーパ状のマンドレル1に既
に押し出された外径が一定の未加硫のゴムホースXを挿
入して製造される。そのため、小径部では肉厚が厚く、
大径部では肉厚が薄くなり、外面がテーパ状となる。
【0005】しかしながら、上記のテーパ状のゴムホー
スXはクロスヘッド押出機2を用いて製造することがで
きない。そこで、これを用いて製造したゴムホースXと
して、図11に示すような内面にテーパ部Xaを有し外
径が一定のゴムホースXが特開平10−16075号公
報に開示されている、このゴムホースXは次のように製
造される。すなわち、図12に示すテーパ部1a、小径
部1bおよび大径部1cからなるマンドレル1をクロス
ヘッド押出機2のクロスヘッドダイ3に通し、マンドレ
ル1の周面に未加硫のゴム配合物4を押し出し被覆して
外径が一定なゴム層を形成し、この周面に繊維補強した
ゴム層を形成した後、加硫している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的にクロスヘッド
押出機を用いた製造装置では、マンドレルをローラ等に
よって支持しながらマンドレルをその軸芯方向に移動さ
せている。ストレートマンドレルでは、クロスヘッドダ
イの近傍において受けローラによって支持できるので、
軸芯は一定位置に保持される。
【0007】しかしながら、テーパ状マンドレルでは、
移動するにつれて外径が変化するので、この受けローラ
で大径部を支持することはできても小径部およびテーパ
部を支持することはできず、両端を支持しなければなら
ない。そのため、長尺や大径である製品の場合あるいは
内面のテーパ角度が大きい製品の場合、例えばゴムホー
スの口径が125Aを越えるとマンドレル1の重量が5
0kgを越えるようになり、マンドレルが大きくかつ重
くなって撓みが生じやすくなって、軸芯方向中央部分で
は軸芯がクロスヘッド押出機の中心軸からずれてしま
い、上下方向において肉厚の変動が生じて偏肉する。ま
た、押出圧力の変動とともにマンドレルの撓みが変化す
るので、軸芯方向における肉厚精度がばらつく。したが
って、製品の寸法精度を確保できず、品質が低下して、
テーパ状のゴムホースの特性を活かすことができなくな
ってしまう。このように、100A以下の小さい口径で
長さも3m程度の製品では撓みも少ないので、従来の方
法でも製造できるが、例えば140Aで4mといった大
径、長尺の製品ではマンドレルの撓みが品質に大きく影
響を及ぼすことになる。
【0008】そこで、本発明は、上記に鑑み、軸芯を一
定位置に保持することによってセンタリングを行い、肉
厚変動のないゴムホースXを製造することができる製造
装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、マンドレル
の撓みによって軸芯がクロスヘッド押出機の中心軸から
ずれるのを防ぐためには、クロスヘッドダイの近傍にお
いて移動するマンドレルに応じてこれを支持すればよい
ことから、クロスヘッドダイよりも移動方向上流側にマ
ンドレルを支持する回転体を設け、回転体を移動可能と
し、マンドレルの移動に応じて回転体の位置を調整する
ことによって、マンドレルのセンタリングを行うもので
ある。ところで、センタリングの精度を高めるには、回
転体はできるだけクロスヘッドダイに近接して配置する
のが望ましい。あるいは、軸芯方向の複数箇所に回転体
を設けて、マンドレルを支持してもよく、片持ち支持に
ならず軸芯のずれを防げる。
【0010】したがって、マンドレルがテーパ部を有す
るものであれば、その外径の変化に応じて回転体の位置
を軸芯に対して近接あるいは離間するように変化させる
ことにより、常に軸芯を一定位置に保持できる。これに
よって、マンドレルをクロスヘッド押出機のクロスヘッ
ドダイに通すとき精度の高いセンタリングが行われ、マ
ンドレルの周囲にゴム配合物を肉厚の変動がなく押し出
し被覆することができ、内面にテーパ部を有し外径が一
定な寸法精度の高いゴムホースを製造できる。また、ス
トレートマンドレルに対しても、同様に外径の微少な変
化に対応して回転体の位置を微調整すれば、高精度なセ
ンタリングを行え、肉厚変動のない外径が一定な高品質
のゴムホースの製造が可能となる。なお、ゴム配合物と
しては、各種ゴム、熱可塑性エラストマーを含むもので
ある。
【0011】ここで、回転体としては、クロスヘッド押
出機よりも移動方向上流側においてマンドレルの周囲に
配置された複数の支持ローラとされ、支持ローラはマン
ドレルの軸芯に対して半径方向に移動自在とされる。あ
るいは、クロスヘッドダイの近傍に配置されマンドレル
の下部を支持するガイドローラとされ、ガイドローラは
ローラ受台に転動自在に支持される。そして、マンドレ
ルの位置を検出する検知手段を設けておくと、マンドレ
ルの外径の変化にすばやく対応することができ、高精度
なセンタリングが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態のゴ
ムホースXの製造装置は、テーパ部1aを有するマンド
レル1をクロスヘッド押出機2のクロスヘッドダイ3に
通し、マンドレル1を軸芯方向に移動させながらその周
囲にゴム配合物4を押し出し被覆してゴム層を形成する
ことにより、図11に示すような内面にテーパ部Xaを
有し外径が一定のゴムホースXを製造するためのもので
ある。そして、マンドレル1の軸芯を一定位置に保持す
るセンタリング機構として、図1に示すように、クロス
ヘッドダイ3よりも移動方向上流側でマンドレル1を支
持する回転体と、マンドレル1の軸芯に対して回転体を
近接離間させる移動手段とが設けられ、マンドレル1の
軸芯を一定位置に保持するためにマンドレル1の移動に
応じて回転体の移動制御を行う制御装置を備えている。
なお、製造装置の基本的な構成および製造方法は従来と
同じである。図1中、11はシール、12はスピンド
ル、13はバイパスバルブである。
【0013】回転体は、マンドレル1の下部を支持する
円形のガイドローラ20とされ、ブーツ8内においてク
ロスヘッドダイ3の近傍に配置される。ガイドローラ2
0の下方には、受台21が設けられ、受台21の上面は
マンドレル1の移動方向下流側から上流側に向かって下
り傾斜した平坦面に形成され、ガイドローラ20を転動
自在に支持する。そして、ブーツ8内に油圧あるいは空
気圧シリンダ22が支軸23周りに回動自在に取り付け
られ、ロッド24の先端にガイドローラ20が回転自在
に取り付けられる。シリンダ22はコントロールバルブ
25によって作動され、ロッド24の伸縮によりガイド
ローラ20は受台21の上面に沿って軸芯方向に転動す
るので、マンドレル1の軸芯に対してガイドローラ20
が近接離間することになり、シリンダ22および受台2
1によって移動手段が構成される。
【0014】また、回転体の他の形態として、図2に示
すように、マンドレル1に当接する上ガイドローラ20
aと受台21に当接する下ガイドローラ20bとして、
各ガイドローラ20a,20bを支軸26に回動自在に
支持されたアーム27の先端に取り付ける。そして、移
動手段として、受台21を軸芯方向に移動自在として、
シリンダ、モータ等によって移動させることにより、下
ガイドローラ20bが受台21の上面に沿って転動して
上ガイドローラ20aがマンドレル1の軸芯に対して近
接離間する。このように、ガイドローラ20a,20b
を複数にすると、それぞれにかかる抵抗が少なくなって
移動がスムーズになる。
【0015】そして、クロスヘッド押出機2よりも上流
側の外部には、マンドレル1を四方から支持して、上下
方向および水平方向の位置決めを行う上下制御ローラ3
0および水平制御ローラ31がそれぞれ設けられてい
る。各制御ローラ30,31は、一対の鼓形のローラを
マンドレル1を挟んで上下あるいは左右に対向して配置
されたもので、それぞれ上下方向あるいは水平方向に移
動自在にフレーム(図示せず)に支持されている。制御
ローラ30,31は、シリンダあるいはモータ等の移動
手段によってマンドレル1の軸芯に対して近接離間する
ように移動される。したがって、ガイドローラ20と上
下制御ローラ30によって異径なマンドレル1であって
も2点支持することができ、撓みを減らすことができ
る。
【0016】ここで、クロスヘッド押出機2による押し
出し中、マンドレル1は軸芯方向に移動するが、その推
力は押し出されたゴム配合物4の流動圧力によって得ら
れる。そのため、マンドレル1の外径によって流動圧力
が変化して、押出速度(マンドレル移動速度)が変化す
る。図3にクロスヘッド押出機2のスクリュー回転数を
一定にしたときの移動速度の変化を示す。すなわち、マ
ンドレル1の外径が一定のときには移動速度は一定とな
るが、外径によって移動速度は異なり、小径部1bが通
過するときにはゴム層の肉厚が大で断面積が大きいので
移動速度は遅くなり、大径部1cが通過するときには肉
厚が薄く断面積が小さいので移動速度は早くなる。ま
た、テーパ部1aでは、外径が徐々に大きくなっていく
につれて断面積が徐々に小さくなるので、移動速度は移
動距離に応じて二次関数的に増加していく。
【0017】したがって、マンドレル1のセンタリング
を行うためには、マンドレル1の外径に合わせてガイド
ローラ20および制御ローラ30,31の位置を制御し
なければならない。そこで、マンドレル1の位置を検出
する検知手段として位置センサを設けるとともに、位置
センサの検出結果に基づいて移動手段の作動を制御する
制御装置を設ける。位置センサとしては、マンドレル1
に検出ローラ32を当接させて、マンドレル1の移動に
つれて回転する検出ローラ32の回転数からマンドレル
1の移動距離を検出するものであり、クロスヘッド押出
機2の上流側近傍に配される。なお、この検出ローラ3
2はばね等によって支持されており、マンドレル1の外
径の変化に追従して半径方向に移動可能とされる。これ
に代わってマンドレル1の移動速度を検出する速度セン
サを利用してもよい。
【0018】ここで、検知手段は、ガイドローラ20等
の位置を制御するためにマンドレル1の形状を認識でき
るものであればよい。したがって、位置センサ以外に
も、超音波、光を用いた距離センサでマンドレル1の外
径の変化を検出したり、CCDカメラを用いた画像情報
からマンドレル1の形状を検出する。これらを用いると
きは、ガイドローラ20等に近接して配置しておく必要
がある。
【0019】そして、この位置センサはガイドローラ2
0よりも上流側に離れて配置されているので、制御装置
は、位置センサからの位置情報に基づいてガイドローラ
20の位置におけるマンドレル1の外径を推定して、軸
芯が常に一定位置になるように移動手段のシリンダ等の
作動を制御する。すなわち、位置センサによって現在の
マンドレル1の移動距離が検出されれば、位置センサか
らほぼ一定距離離れたところにあるガイドローラ20の
位置でのマンドレル1の位置がわかり、その位置に対応
するマンドレル1の外径を推定することができる。な
お、制御ローラ30,31に対しても同様に上流側に位
置センサを近接して設け、その検出結果に基づいて即座
に制御ローラ30,31の移動を制御すればよい。
【0020】そこで、外径が一定な小径部1bあるいは
大径部1cがガイドローラ20を通過するとき、その外
径に応じた位置にガイドローラ20を移動させて、その
位置に保持しておく。次に、テーパ部1aが通過すると
きには、テーパ部1aの長さと移動速度とからテーパ部
1aが通過するのに要する時間が決まり、その時間だけ
シリンダ22を作動させればよく、テーパ部1aの始端
がクロスヘッドダイ3を通過するとき移動速度は遅いの
で、シリンダ22のロッド24をゆっくりと短縮させ、
テーパ部1aの終端に近づくにつれて移動速度が速くな
るので、ロッド24を徐々に速く短縮させる。これによ
って、マンドレル1のセンタリングが行われる。
【0021】したがって、クロスヘッド押出機2が一定
のゴム押出量となっているとき、マンドレル1の軸芯が
一定位置に保持された状態でクロスヘッド押出機2の中
心軸とマンドレル1の軸芯とが一致され、マンドレル1
の外周にゴム配合物4を押し出し被覆することができる
ので、ゴム層の肉厚精度が安定して偏肉も生じず、内面
にテーパ部Xaを有し外径が一定の高品質なゴムホース
Xを製造することができる。
【0022】(第2実施形態)本実施形態では、図4に
示すような大径部1cを挟んで両側にテーパ部1aが形
成されたマンドレル1が使用され、製造装置としては従
来のものと基本的に同じ構成であるが、図5に示すよう
に送り込みコンベア5とクロスヘッド押出機2との間に
センタリング機構が配されている。
【0023】このセンタリング機構は、第1実施形態と
同様に、回転体および移動手段を備え、軸芯方向の2箇
所に設けられており、1箇所でマンドレル1を支持する
よりも安定した状態で支持できる。そして、図6、7に
示すように、回転体としてマンドレル1の周囲に複数の
鼓形の支持ローラ40が設けられている。支持ローラ4
0は、等間隔にマンドレル1を取り囲むように3箇所に
配置され、マンドレル1の大径部1cの外径より少し大
きな孔41を有する取付板42に半径方向に移動可能に
取り付けられている。取付板42は、軸芯方向と直交す
る方向に移動する移動台43に固定されており、移動台
43はシリンダ等によってレール44に沿って移動され
る。
【0024】この支持ローラ40のローラ軸は、取付板
42に摺動自在に支持されたラックギア45に取り付け
られ、両端にピニオンギア46が固定された回転軸47
が取付板42を貫通して設けられている。一方のピニオ
ンギア46がラックギア45と噛み合い、他方のピニオ
ンギア46は移動台43に回転自在に支持されたリング
ギア48と噛み合う。リングギア48には、移動台43
に取り付けられたシリンダ49のロッド50が回転自在
に取り付けられている。したがって、これらの各ギアお
よびシリンダ49によって移動手段が構成され、シリン
ダ49が作動することにより、リングギア48が回転
し、さらにピニオンギア46が回転して、ラックギア4
5を半径方向に移動させ、それぞれの支持ローラ40は
同調してマンドレル1の軸芯に対して近接離間する。
【0025】また、マンドレル1の位置を検出するため
の位置センサが設けられ、この検出結果に基づいてシリ
ンダ49の作動を制御する制御装置も設けられ、これら
は第1実施形態と同じものでよい。ただし、軸芯方向に
ずれて2箇所に支持ローラ40が設けられているので、
時間差をつけてシリンダ49を作動させる。
【0026】これによって、マンドレル1がクロスヘッ
ド押出機2に送り込まれるとき、マンドレル1の外径に
応じてシリンダ49が作動する。例えばマンドレル1の
小径部1bに対応する場合、シリンダ49のロッド50
を伸長させると、図6においてリングギア48が時計周
りに回転して、ピニオンギア46を介して各ラックギア
45が軸芯に向かって同じだけ移動するので、各支持ロ
ーラ40がマンドレル1を均等に挟み込む。そのため、
マンドレル1の軸芯がクロスヘッド押出機2の中心軸に
一致される。そして、マンドレル1のテーパ部1aが差
しかかると外径が徐々に大きくなるので、これに応じて
シリンダ49のロッド50を短縮させる。すると、リン
グギア48が反時計周りに回転して、ピニオンギア46
を介して各ラックギア45が軸芯から離れるように同じ
だけ移動するので、各支持ローラ40はマンドレル1の
軸芯を一定位置に保持しながら外径の変化に応じて移動
していく。
【0027】なお、位置センサの検出結果に基づいてシ
リンダ49の作動制御を行う代わりに、シリンダ49に
一定の流体圧を供給しておき、マンドレル1の外径の変
化にシリンダ49が自動的に追従するようにしてもよ
い。すなわち、外径が徐々に小さくなっていく場合に
は、シリンダ49の圧力により自ずと支持ローラ40が
軸芯に向かって移動し、外径が大きくなっていく場合に
は、支持ローラ40がマンドレル1によって押し戻され
るので、圧力逃がし弁等によってシリンダ49から圧力
を逃がすことにより対応して、外径に応じて支持ローラ
40は自動的に移動し、マンドレル1の軸芯を一定位置
に保持することができる。したがって、検知手段を設け
なくても支持ローラ40の位置はマンドレル1の外径に
応じて自己調整され、制御が不要となる。
【0028】したがって、マンドレル1がクロスヘッド
押出機2に送り込まれる直前において、センタリング機
構によってマンドレル1のセンタリングを行うことがで
き、クロスヘッド押出機2の中心軸とマンドレル1の軸
芯とが一致する。そのため、マンドレル1の外周にゴム
配合物4を均等に押し出し被覆することができ、内面に
テーパ部Xaを有し外径が一定の高品質なゴムホースX
を製造することができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。第1実
施形態において、受台21の上面を図8に示すような曲
面にしてもよく、マンドレルの移動に応じてシリンダの
ロッドを一定速度で移動させることにより、マンドレル
のセンタリングを行え、シリンダの制御が容易となる。
このような曲面はマンドレルの移動速度の二次曲線に合
わせて形成するとよい。
【0030】第2実施形態において、クロスヘッド押出
機内にガイドローラを設けてもよく、より精度の高いマ
ンドレルのセンタリングを行うことができる。さらに、
支持ローラをクロスヘッド押出機内に設けてもよく、逆
にガイドローラをクロスヘッド押出機の外部に設けても
よい。
【0031】また、ガイドローラや支持ローラの移動を
モータによって行ってもよく、さらに、ガイドローラを
受台で支持する代わりに、ガイドローラをスクリュージ
ャッキで直接保持して、このジャッキを上下させること
によりガイドローラを軸芯に対して近接離間させる。
【0032】また、各実施形態の製造装置は、テーパ部
を有するマンドレルを対象にしているが、ストレートマ
ンドレルを使用してゴムホースを製造する場合にも適用
可能なことは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、マンドレルの外周にクロスヘッド押出機により
ゴムを押し出し被覆させて外径の一定なゴムホースを製
造する場合、マンドレルの外径に変化があってもマンド
レルの支持位置を外径の変化に合わせて変更できるの
で、マンドレルの軸芯を常に一定位置に保持することが
できる。したがって、クロスヘッド押出機の中心軸に対
してマンドレルの軸芯が精度よくセンタリングされ、肉
厚精度が大幅に向上し、偏肉のない高品質なゴムホース
を製造できる。
【0034】特に、テーパ部を有するマンドレルや長尺
のマンドレルにおいて、その撓みを規制する効果が高ま
り、肉厚の寸法精度が安定して得られ、内面にテーパ部
を有し外径が一定なゴムホースを高精度に製造するのに
適している。しかも、ローラ等を現有の装置に取り付け
るだけの簡単な構成であるので、コスト増大とならず、
内面にテーパ部を有するゴムホースの量産化に容易に対
応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のゴムホースの製造装置
の要部構成図
【図2】他の形態のガイドローラを示す図
【図3】マンドレルの移動速度の変化を示す図
【図4】第2実施形態のマンドレルを示す図
【図5】同じくゴムホースの製造装置の概略構成図
【図6】センタリング機構の側面図
【図7】センタリング機構の正面図
【図8】他の形態の受台を示す図
【図9】従来のゴムホースの製造装置の概略構成図
【図10】テーパ状のゴムホースの断面図
【図11】内面にテーパ部を有し外径が一定なゴムホー
スの断面図
【図12】テーパ部を有するマンドレルを示す図
【符号の説明】
1 マンドレル 1a テーパ部 2 クロスヘッド押出機 3 クロスヘッドダイ 4 ゴム配合物 20 ガイドローラ 21 受台 22 シリンダ 32 検出ローラ 40 支持ローラ X ゴムホース Xa テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 啓二 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 浅図 真吾 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 石坂 信吉 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 横堀 志津雄 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA11 DA26 DB19 EA04 EA18 4F207 AA45 AG08 AG25 KA01 KA17 KL58 KL88 KM05 KM15 KM30 4F213 AA45 AG08 AG25 WA06 WA62 WB02 WC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレルをクロスヘッド押出機のクロ
    スヘッドダイに通し、前記マンドレルを軸芯方向に移動
    させながらその周囲にゴム配合物を押し出し被覆するこ
    とにより、外径が一定のゴムホースを製造する製造装置
    であって、前記クロスヘッドダイよりも移動方向上流側
    で前記マンドレルを支持する回転体と、前記マンドレル
    の軸芯に対して前記回転体の位置を変化させる移動手段
    とが設けられ、前記マンドレルの移動に応じて前記移動
    手段を駆動して前記マンドレルの軸芯を一定位置に保持
    することを特徴とするゴムホースの製造装置。
  2. 【請求項2】 テーパ部を有するマンドレルをクロスヘ
    ッド押出機のクロスヘッドダイに通し、前記マンドレル
    を軸芯方向に移動させながらその周囲にゴム配合物を押
    し出し被覆することにより、内面にテーパ部を有し外径
    が一定のゴムホースを製造する製造装置であって、前記
    クロスヘッドダイよりも移動方向上流側で前記マンドレ
    ルを支持する回転体と、前記マンドレルの軸芯に対して
    前記回転体を近接離間させる移動手段とが設けられ、前
    記マンドレルの移動に応じて前記回転体を移動させて前
    記マンドレルの軸芯を一定位置に保持することを特徴と
    するゴムホースの製造装置。
  3. 【請求項3】 回転体は、クロスヘッド押出機よりも移
    動方向上流側においてマンドレルの周囲に配置された複
    数の支持ローラからなり、該支持ローラは前記マンドレ
    ルの軸芯に対して半径方向に移動自在とされたことを特
    徴とする請求項2記載のゴムホースの製造装置。
  4. 【請求項4】 回転体は、クロスヘッドダイの近傍に配
    置されマンドレルの下部を支持するガイドローラとさ
    れ、該ガイドローラは上面が傾斜した受台に転動自在に
    支持され、前記マンドレルの位置を検出する検知手段が
    設けられ、該検知手段の検出結果に基づいて前記ガイド
    ローラを前記受台の上面に沿って移動させることにより
    ガイドローラを前記マンドレルの軸芯に対して近接離間
    させることを特徴とする請求項2または3記載のゴムホ
    ースの製造装置。
  5. 【請求項5】 テーパ部を有するマンドレルを軸芯方向
    に移動させながらクロスヘッド押出機のクロスヘッドダ
    イに通すとき、該クロスヘッドダイよりも下流側におい
    て前記マンドレルをその軸芯に対して近接離間するよう
    に移動自在とされた回転体によって支持しながら、前記
    マンドレルの進行に応じて前記回転体を移動させて前記
    マンドレルの軸芯を一定位置に保持し、前記マンドレル
    の周囲にゴム配合物を押し出し被覆して、内面にテーパ
    部を有し外径が一定のゴムホースを製造することを特徴
    とするゴムホースの製造方法。
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