JP2000279920A - 焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法及びその装置 - Google Patents

焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 都市ごみ、産業廃棄物、下水汚泥、産業廃棄
物汚泥等の被焼却物の焼却によって生じる焼却灰や飛
灰、或いはRDF、石炭等の燃料の燃焼によって生じる
焼却灰や飛灰中に含まれているダイオキシンを短時間で
分解処理できるようにする。 【解決手段】 炉内Sの下部領域に流動媒体B′による
流動層Bを形成すると共に、流動層Bから吹き上げられ
て燃焼ガスGと一緒に炉内Sの上部から排出された流動
媒体B′を流動層Bへ戻すようにした循環流動層炉1を
使用し、炉内Sを所定温度に維持しつつ流動媒体B′を
循環させ、ダイオキシンを含む焼却灰A及び飛灰Aを流
動媒体B′が激しく攪拌されている炉内Sに投入して焼
却灰A及び飛灰A中のダイオキシンを分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ、産業廃
棄物、汚泥(下水汚泥、産業廃棄物汚泥)等の被焼却物
の焼却によって生じる焼却灰や飛灰、或いはRDF、石
炭等の燃料の燃焼によって生じる焼却灰や飛灰中に含ま
れているダイオキシンを短時間で分解処理できるように
した焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、都市ごみや産業廃棄物等を焼却
処理するごみ焼却炉から排出される焼却灰及び飛灰中に
はダイオキシンが含まれている。このような焼却灰及び
飛灰を埋め立て処理することは、環境汚染の原因になる
等の理由から当然に回避すべきである。
【0003】そこで、従来にあっては、ごみ焼却炉等か
ら排出される焼却灰及び飛灰中のダイオキシンを除去処
理することが行われている。従来、焼却灰及び飛灰中の
ダイオキシンを除去する方法としては、プラズマ溶融
炉や表面溶融炉等の溶融炉を用いて焼却灰及び飛灰を溶
融処理する方法、焼却灰及び飛灰に薬剤を注入する方
法、焼却灰及び飛灰を熱分解処理装置により加熱して
ダイオキシンを分解する方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述した
の方法は、焼却灰及び飛灰を1100℃〜1400℃の
高温で溶融しなければならない為に設備が大掛かりにな
り、維持管理費が高いと云う問題があった。又、の方
法は、使用する薬品が非常に高価である為に維持管理に
膨大な費用が掛かると云う問題があった。更に、の方
法は、焼却灰及び飛灰を攪拌しながら温度を維持する装
置を利用する方法であるが、反応時間が一時間程度必要
な為、装置自体が大きくなり運転方法も熟練を要すると
云う問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は、焼却灰及び飛灰中に含ま
れているダイオキシンを短時間で良好且つ確実に分解で
きるようにした焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方
法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、炉内の下部領域
に流動媒体による流動層を形成すると共に、流動層から
吹き上げられて燃焼ガスと一緒に炉内の上部から排出さ
れた流動媒体を流動層へ戻すようにした循環流動層炉を
使用し、炉内を所定温度に維持しつつ流動媒体を循環さ
せ、ダイオキシンを含む焼却灰及び飛灰を流動媒体が激
しく攪拌されている炉内に投入して焼却灰及び飛灰中の
ダイオキシンを分解するようにしたことに特徴がある。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、循環流
動層炉から排出された排ガスの一部を炉内へ再循環し、
炉内の温度を300℃〜500℃に維持するようにした
ことに特徴がある。
【0008】本発明の請求項3に記載の発明は、炉内の
下部領域に流動媒体による流動層を形成すると共に、流
動層から吹き上げられて燃焼ガスと一緒に炉内の上部か
ら排出された流動媒体を流動層へ戻すようにした循環流
動層炉と、循環流動層炉の流動層へ燃焼ガスを供給する
燃焼ガス供給装置と、炉内の下部領域に焼却灰及び飛灰
を供給する灰供給装置と、循環流動層炉から排出されて
除塵された清浄な排ガスの一部を循環流動層炉の流動層
へ供給する排ガス再循環ダクトと、排ガス再循環ダクト
に介設された風量調整ダンパとを具備したことに特徴が
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の方法を実施
する為のダイオキシン除去装置の概略系統図を示すもの
であり、当該ダイオキシン除去装置は、流動媒体B′
(通常平均粒径100μm〜1mmの硅砂)が循環する
循環流動層炉1に燃焼ガス供給装置2と灰供給装置3と
を夫々設けると共に、循環流動層炉1の排ガス出口に排
ガスダクト4を介して熱交換器5、ガス冷却塔6、バグ
フィルター7及び誘引ファン8を順次直列状に接続し、
誘引ファン8の下流側の排ガスダクト4と循環流動層炉
1とを排ガス再循環ダクト9により接続して排ガスG′
の一部を循環流動層炉1へ供給できるように構成されて
居り、循環流動層炉1の炉内Sを所定温度に維持しつつ
流動媒体B′を循環させ、ダイオキシンを含む焼却灰及
び飛灰(以下灰Aと云う)を流動媒体B′が激しく攪拌
されている炉内Sに投入して灰A中のダイオキシンを分
解するようにしたものである。
【0010】前記循環流動層炉1は、炉本体10、サイ
クロン11及びループシール部12等から成り、炉本体
10の炉内Sの下部領域に炉内Sへ噴出する燃焼ガスG
により流動媒体B′による流動層Bを形成すると共に、
流動媒体B′の一部を流動層Bから炉内Sの上部領域に
吹き上げてこの流動媒体B′を燃焼ガスGと一緒に炉本
体10の上部から排出させ、再び流動層Bに戻すように
構成されている。
【0011】前記炉本体10の周壁の下部位置には炉内
Sへ灰Aを投入する為の供給口10aが形成されている
と共に、炉本体10の周壁の上部位置には燃焼ガスG及
び流動媒体B′等を排出する為の排出口10bが形成さ
れている。又、炉本体10の底壁10dの下方は、燃焼
ガスGを炉内Sへ供給する為のウインドボックス10c
に形成されている。このウインドボックス10cと炉内
Sとを隔てる底壁10dには、炉内Sへ燃焼ガスGを均
等に供給する流動ノズル13が複数個配設されて居り、
流動ノズル13から炉内Sへ噴出された燃焼ガスGによ
って炉内Sの下部領域に流動媒体B′による流動層B
(濃厚層)が形成されるようになっている。更に、炉本
体10の周壁で且つ供給口10aに略対向する位置に
は、流動媒体B′の戻し口10eが形成されている。
【0012】前記サイクロン11は、炉本体10の排出
口10bに接続されて居り、排出口10bから排出され
た燃焼ガスG、流動媒体B′及び灰Aの中から流動媒体
B′と灰Aを分離して炉本体10内へ循環させるもので
ある。
【0013】前記ループシール部12は、サイクロン1
1の下端部と炉本体10の流動媒体B′の戻し口10e
との間に設けられて居り、炉内Sとサイクロン11内と
の間を流動媒体B′によりシールしつつ当該流動媒体
B′を炉内Sへ戻すものであり、密封容器内に仕切壁1
2aと溢流部12bを備えたトラップ構造に構成されて
いる。
【0014】前記燃焼ガス供給装置2は、循環流動層炉
1の流動層Bへ燃焼ガスGを供給するものであり、この
実施の形態に於いては、燃焼ガス供給装置2には熱風発
生炉が使用されている。即ち、燃焼ガス供給装置2は、
ウインドボックス10cに連通状に接続された熱風炉本
体2aと、熱風炉本体2aに設けたバーナ2bとから構
成されている。この燃焼ガス供給装置2で発生した高温
(800℃〜900℃)の燃焼ガスGは、ウインドボッ
クス10cから流動ノズル13を介して炉内Sへ供給さ
れ、炉内Sの下部領域に流動層Bを形成するようになっ
ている。又、バーナ2bには、燃焼用空気供給ダクト1
4及び押込みファン15が接続されて居り、バーナ2b
へ燃焼用空気を供給できるようになっている。この燃焼
用空気の風量調整は、バーナ2bの燃料量に応じて燃焼
用空気供給ダクト14に介設した風量調整ダンパ16を
制御することにより行われている。尚、バーナ2bに
は、重油や灯油等の液体燃料を燃料とするオイルバーナ
若しくは天然ガス等のガスを燃料とするガスバーナが使
用されている。
【0015】前記灰供給装置3は、循環流動層炉1の炉
内Sの下部領域に灰Aを供給するものであり、炉本体1
0の供給口10aに接続されたシュート3aと、シュー
ト3aに接続され、灰Aを炉内Sへ定量宛供給するフィ
ーダー3b(ロータリーフィーダーやスクリューフィー
ダー)等とから構成されている。
【0016】前記排ガス再循環ダクト9は、循環流動層
炉1から排出されて除塵された清浄な排ガスG′の一部
を循環流動層炉1の流動層Bへ再循環して炉内Sの温度
を300℃〜500℃に維持する為のものであり、一端
部側が誘引ファン8の下流側の排ガスダクト4に分岐状
に接続されていると共に、他端部側がウインドボックス
10cに連通状に接続されている。又、排ガス再循環ダ
クト9は、熱交換器5を通って居り、バクフィルター7
で除塵された清浄な排ガスG′を熱交換器5で300℃
〜400℃に加温してウインドボックス10cへ供給で
きるようになっている。更に、排ガス再循環ダクト9
は、その途中にブースターファン17及びガス流量調整
ダンパ18が介設されて居り、ウインドボックス10c
に供給される排ガスG′の量を調整して炉内Sの温度を
所定の温度(300℃〜500℃)に維持できるように
構成されている。
【0017】前記排ガス再循環ダクト9からウインドボ
ックス10cに供給される排ガスG′の量は、炉内Sの
下部領域の温度が300℃〜500℃、好ましくは35
0℃〜450℃に維持されるように調整されている。こ
の排ガスG′の調整は、炉内Sの温度を温度検出器(図
示省略)により検出し、この検出温度に基づいて排ガス
再循環ダクト9に介設したガス流量調整ダンパ18を制
御することにより行われている。
【0018】尚、誘引ファン8より下流側の排ガスダク
ト4には、炉圧制御ダンパ19が介設されて居り、循環
流動層炉1の運転中に炉内Sが負圧(−2mmH2 O〜
−20mmH2 O)に維持されるように大気中へ排出さ
れる排ガスG′の量が調整されている。この排ガスG′
の調整は、圧力検出器20により炉内Sの圧力を検出
し、この検出圧力に基づいて圧力検出器により炉圧制御
ダンパ19を制御することにより行われている。又、前
記循環流動層炉1に於いては、炉内Sに於ける燃焼ガス
Gの速度が1m/s〜10m/sになるように調整され
ている。更に、炉本体10の底壁10dには、灰取り出
し口(図示省略)が形成されて居り、この灰取り出し口
を通して流動層B内の灰Aが一部の流動媒体B′と一緒
に炉外へ導出されるようになっている。炉外へ導出され
た灰Aと流動媒体B′は、振動篩(図示省略)等により
灰Aと流動媒体B′とに分離された後、流動媒体B′は
炉内Sへ戻され、又、灰Aは灰サイロ(図示省略)等へ
貯留されるようになっている。
【0019】次に、上述したダイオキシン除去装置を用
いてごみ焼却炉から排出された灰A(焼却灰及び飛灰)
を処理する場合について説明する。
【0020】前記ダイオキシン除去装置にあっては、誘
引ファン8及び押込みファン15を始動させ、燃焼ガス
供給装置2を運転して燃焼ガスGを発生させると、燃焼
ガスGがウインドボックス10cから流動ノズル13を
介して炉内Sへ均等に吹き込まれ、炉内Sに投入されて
いる流動媒体B′が流動せしめられて炉内Sの下部領域
に流動層Bが形成されると共に、流動媒体B′の一部が
燃焼ガスGによって流動層Bから炉内Sの上部領域へ吹
き上げられるようになっている。このとき、流動媒体
B′は、流動ノズル13から噴出する燃焼ガスGにより
激しく攪拌されながら炉内Sの上部領域に吹き上げられ
ることになる。
【0021】流動層Bから吹き上げられた流動媒体B′
は、燃焼ガスGと一緒に排出口10bからサイクロン1
1に導入され、ここで燃焼ガスGから分離されてループ
シール部12に落下した後、当該ループシール部12か
ら炉内Sへ戻される。
【0022】一方、サイクロン11に於いて流動媒体
B′から分離された燃焼ガスGは、排ガスG′となって
熱交換器5、ガス冷却塔6、バグフィルター7及び誘引
ファン8を経た後、2系統に分けられる。即ち、燃焼ガ
スGの一部は、排ガス再循環ダクト9へ供給され、又、
残りの排ガスG′は、排ガスダクト4から大気中へ排出
される。
【0023】排ガス再循環ダクト9に供給された排ガス
G′は、熱交換器5を通ってここで300℃〜400℃
に加温されてからウインドボックス10cに供給され、
ウインドボックス10c内に於いて燃焼ガス供給装置2
からの燃焼ガスGに混合された後、流動ノズル13から
炉内Sへ供給される。このときの排ガスG′の量は、炉
内Sの下部領域の温度が300℃〜500℃、好ましく
は350℃〜450℃になるようにガス流量調整ダンパ
18により調整されている。尚、排ガスG′を炉内Sへ
供給することによって、燃料消費量を減らすことができ
ると共に、炉内Sの酸素濃度を低く抑えることができ
る。
【0024】そして、炉内Sの下部領域の温度が所定の
温度になった時点で灰供給装置3から炉内Sへ灰A(焼
却灰及び飛灰)を投入する。そうすると、燃焼ガスGに
より炉内Sの流動媒体B′が激しい攪拌状態になってい
ると共に、炉内Sが低酸素状態になっている為、炉内S
に投入された灰A中のダイオキシンは瞬時(0.5秒〜
5秒)に分解されることになる。
【0025】ダイオキシンが分解された灰Aの一部は、
燃焼ガスGにより流動媒体B′と一緒に炉内Sの上部領
域へ吹き上げられる。又、流動層B内に残っている灰A
は、底壁10dに形成した灰取り出し口(図示省略)か
ら流動媒体B′と一緒に取り出され、振動篩(図示省
略)等によって流動媒体B′から分離された後、灰サイ
ロ(図示省略)へ搬出される。更に、振動篩等によって
分離された流動媒体B′は、炉内Sへ戻される。
【0026】燃焼ガスGによって流動層Bから吹き上げ
られた一部の流動媒体B′及び灰Aは、燃焼ガスGと一
緒に排出口10bからサイクロン11に導入され、ここ
で燃焼ガスから分離されてループシール部12に落下し
た後、当該ループシール部12から炉内Sへ戻される。
このとき、一部の灰Aは、サイクロン11により分離さ
れず、燃焼ガスGに随伴されて排ガスダクト4へ排出さ
れる。
【0027】一方、サイクロン11に於いて流動媒体
B′及び灰Aから分離された燃焼ガスGは、排ガスG′
となって熱交換器5に導かれ、ここで熱回収されてから
ガス冷却塔6に流入し、ガス冷却塔6内に於いて冷却水
の噴霧若しくは冷却用空気によって後続のバグフィルタ
ー7の適性入口温度(160℃〜200℃)にまで冷却
される。
【0028】冷却された排ガスG′は、引き続きバグフ
ィルター7に流入し、ここで排ガスG′中の灰Aが除去
された後、誘引ファン8により吸引される。誘引ファン
8を通過した排ガスG′は、上述したように2系統に分
けられ、一方は排ガス再循環ダクト9へ供給され、又、
残りの排ガスG′は、排ガスダクト4から大気中へ排出
される。
【0029】このように、上述したダイオキシン除去装
置にあっては、灰Aを流動媒体B′が激しく攪拌されて
いる炉内Sに投入する為、灰Aが瞬時に破砕昇温され、
灰A中のダイオキシンが短時間で分解されることにな
る。尚、分解に要する時間は、灰A中のダイオキシン濃
度に影響されるが、灰Aが最大5秒程度炉内Sに存在す
ればダイオキシンを分解することができる。通常の一般
ごみ焼却炉から排出される灰Aを処理する場合、ダイオ
キシンを2秒以下で分解することができる。
【0030】
【実施例】上記構成のダイオキシン除去装置を用いて下
記の条件で灰Aを処理し、バグフィルター7の灰Aを採
取して灰A中のダイオキシン量を測定すると、下記の表
1に示すような値になった。 炉内Sの大きさ :内径300mmφ×高さ10m 灰量 :100kg/h 炉内S温度 :300℃〜450℃ 灰中ダイオキシン量:12.5ng/g 炉内Sガス速度 :3m/s〜5m/s 理論滞留時間 :2秒〜3.3秒
【0031】
【表1】
【0032】表1からも明らかなように、灰A中のダイ
オキシンを99%以上除去することができ、前記ダイオ
キシン除去装置を用いれば、灰A中のダイオキシンは略
完全に分解されることになる。
【0033】尚、上記実施の形態に於いては、燃焼ガス
供給装置2に熱風発生炉を使用したが、他の実施の形態
に於いては、燃焼ガス供給装置2に層内バーナ(図示省
略)を使用して炉内Sへ燃焼ガスGを吹き込むようにし
ても良く、或いは燃焼ガス供給装置2に熱風発生炉と層
内バーナの両方を使用し、炉内Sへ燃焼ガスGを吹き込
むようにしても良い。
【0034】又、上記実施の形態に於いては、排ガス再
循環ダクト9にブースターファン17を介設したが、他
の実施の形態に於いては、このブースターファン17を
省略するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1のダイオキシン除去方法は、循環流動層炉
を使用し、炉内を所定温度に維持しつつ流動媒体を循環
させ、ダイオキシンを含む焼却灰及び飛灰を流動媒体が
激しく攪拌されている炉内に投入するようにしている
為、焼却灰及び飛灰が瞬時に破砕昇温され、焼却灰及び
飛灰中のダイオキシンは短時間で分解されることにな
る。
【0036】本発明の請求項2のダイオキシン除去方法
は、循環流動層炉から排出された排ガスの一部を炉内へ
再循環し、炉内の温度を300℃〜500℃に維持する
ようにしている為、炉内の状態をダイオキシンがより分
解され易い状態にすることができ、ダイオキシンの分解
がより確実に行われることになる。
【0037】本発明の請求項3のダイオキシン除去装置
は、上記各方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する為のダイオキシン除去
装置の概略系統図である。
【符号の説明】
1は循環流動層炉、2は燃焼ガス供給装置、3は灰供給
装置、9は排ガス再循環ダクト、18はガス流量調整ダ
ンパ、Aは灰(焼却灰及び飛灰)、Gは燃焼ガス、G′
は排ガス、Bは流動層、B′は流動媒体、Sは炉内。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 知彦 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 Fターム(参考) 2E191 BA12 BB00 BD11 3K061 NA01 4D004 AA36 AB07 AC04 CA22 CB02 CB31 CC20 DA03 DA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内の下部領域に流動媒体による流動層
    を形成すると共に、流動層から吹き上げられて燃焼ガス
    と一緒に炉内の上部から排出された流動媒体を流動層へ
    戻すようにした循環流動層炉を使用し、炉内を所定温度
    に維持しつつ流動媒体を循環させ、ダイオキシンを含む
    焼却灰及び飛灰を流動媒体が激しく攪拌されている炉内
    に投入して焼却灰及び飛灰中のダイオキシンを分解する
    ようにしたことを特徴とする焼却灰及び飛灰中のダイオ
    キシン除去方法。
  2. 【請求項2】 循環流動層炉から排出された排ガスの一
    部を炉内へ再循環し、炉内の温度を300℃〜500℃
    に維持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法。
  3. 【請求項3】 炉内の下部領域に流動媒体による流動層
    を形成すると共に、流動層から吹き上げられて燃焼ガス
    と一緒に炉内の上部から排出された流動媒体を流動層へ
    戻すようにした循環流動層炉と、循環流動層炉の流動層
    へ燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給装置と、炉内の下部
    領域に焼却灰及び飛灰を供給する灰供給装置と、循環流
    動層炉から排出されて除塵された清浄な排ガスの一部を
    循環流動層炉の流動層へ供給する排ガス再循環ダクト
    と、排ガス再循環ダクトに介設されたガス流量調整ダン
    パとを具備したことを特徴とする焼却灰及び飛灰中のダ
    イオキシン除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113521637A (zh) * 2021-08-06 2021-10-22 宝武集团环境资源科技有限公司 连续式微波水热法处理焚烧飞灰中二噁英的系统及方法

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CN113521637A (zh) * 2021-08-06 2021-10-22 宝武集团环境资源科技有限公司 连续式微波水热法处理焚烧飞灰中二噁英的系统及方法

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