JP2000278057A - 広帯域周波数バンドの線形化装置 - Google Patents

広帯域周波数バンドの線形化装置

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JP2000278057A
JP2000278057A JP2000075702A JP2000075702A JP2000278057A JP 2000278057 A JP2000278057 A JP 2000278057A JP 2000075702 A JP2000075702 A JP 2000075702A JP 2000075702 A JP2000075702 A JP 2000075702A JP 2000278057 A JP2000278057 A JP 2000278057A
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gain
input
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Jean-Francois Villemazet
ジヤン−フランソワ・ビルマゼツト
Pascal Moroni
パスカル・モロニ
Bernard Cogo
ベルナール・コゴ
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Alcatel Lucent SAS
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Alcatel CIT SA
Alcatel SA
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3276Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using the nonlinearity inherent to components, e.g. a diode

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 極超短波IC技術を使用し、広帯域周波帯バ
ンドにおいて増幅器の利得および位相の線形化が可能
な、安価でかさばらない線形化装置を提供する。 【解決手段】 極超短波の領域で作動する、増幅器の利
得および位相の線形化装置は、特に1つまたは複数の電
子管を備えるタイプの対応する増幅器の利得および位相
の非線形を補償する、利得および位相のプリエンファシ
スを与えるための手段を含む。この装置は、入力信号を
受信し、かつ直列接続されるショットキーダイオード
(62)を含む第1のチャネル(46)と、同じく入力
信号を受信し、かつ並列接続される少なくとも1つのシ
ョットキーダイオード(90、92)を含む第2のチャ
ネル(48)と、第1および第2のチャネルから供給さ
れる信号を同位相にするためのカプラ(52)とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に極超短波の領
域で、広帯域周波数バンドを持つ増幅器のための線形化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気信号のパワー要求が大きい場合、増
幅器を使用して、この増幅器をその飽和出力の近傍で作
動させる。ここでは例として、一つまたは複数の進行波
管を備えた増幅器をしばしば用いる通信衛星の送信要求
を挙げる。
【0003】増幅器は、飽和近くで作動すると、応答が
線形にならない。より詳しくは、入力パワーが飽和パワ
ーよりもかなり小さいと、出力パワーが、入力パワーに
ほぼ比例する。反対に、入力パワーが飽和パワーに近い
と、利得が減少し、飽和時に値1になる。こうした線形
の欠如はまた、出力信号の位相にも現れる。すなわち、
増幅器が飽和ゾーン以外で作動すると出力信号の位相は
一定であり、また幾つかの増幅器(特に進行波管を備え
た増幅器)の場合には、パワーが飽和値に近づくと減少
する。
【0004】この欠点を解消するため、入力パワーが飽
和値に近づくと、利得および位相が減少する進行波管を
備えた増幅器の場合は特に、プリエンファシス線形化装
置を一般に使用する。このような装置は、線形化する増
幅器または管の前段に配置される。装置は、振幅および
位相が、入力パワーに応じて非線形に変化する出力信号
を供給し、増幅器の出力信号の振幅および位相が、プリ
エンファシス装置の入力信号のパワーに応じて線形に変
化するようにする。
【0005】より詳しくは、線形化装置において、利得
および位相に対し、入力パワーの値が飽和パワーよりか
なり低いときに、利得および位相を一定に保持するプリ
エンファシスを与え、入力パワーが飽和パワーに近づく
ときに増加する利得および位相を与えることにより、増
幅器の利得および位相の低減を補償することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在まで知られている
宇宙用に使用可能なプリエンファシス装置は、10.7
〜12.75GHzの周波数範囲で、たとえば250〜
500MHzのような比較的低い値の周波数帯域に対し
てしか正確に作動しない。
【0007】また、広帯域周波数バンド、特にKuバン
ドの1.5〜2GHzの帯域で作動可能な、増幅管用の
線形化装置が知られている。しかしながら、知られてい
る装置は、複数の極超短波ICを用いる複雑な構造を有
する。こうした装置の調整は微妙であり、温度の影響を
受けやすい。しかも、一般には価格が高くてかさばるの
で、多数の用途、特に宇宙用としては重大な欠点にな
る。
【0008】本発明による装置は、広帯域周波数バンド
において線形化が可能である。この装置は安価であり、
極超短波IC技術によって製造可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】極超短波の領域で作動す
る本発明による線形化装置は、入力信号を2つの同位相
信号に分離する入力カプラを含み、同位相信号の一方
は、直列接続されたショットキーダイオードを備える第
1のチャネルに、他方は、並列接続される少なくとも1
つのショットキーダイオードを備える第2のチャネルに
送られ、2個のチャネルの出力信号は、出力カプラ、好
適には180゜カプラによって再び同位相にされる。
【0010】直列接続されたショットキーダイオードを
備えるチャネルは、位相にプリエンファシスを与える。
反対に、このチャネルは利得のひずみをさらに強める。
並列接続された一つまたは複数のショットキーダイオー
ドを備えるチャネルは、位相を一定に保持するが利得を
増加する。この後者のチャネルは、直列接続ダイオード
を備えるチャネルに導入される、利得の寄生ひずみを補
償し、少なくとも部分的に、利得に必要なプリエンファ
シスを供給することができる。
【0011】並列接続ダイオードを備えるチャネルは、
少なくとも2個の並列接続されたショットキーダイオー
ドを含むことが好ましい。
【0012】好適な実施形態では、カプラ、特に180
゜カプラの出力は、並列接続された少なくとも1つのシ
ョットキーダイオードを備える第3のチャネルにより、
プリエンファシス装置の出力に接続される。
【0013】第3のチャネルは、並列接続される一つま
たは複数のショットキーダイオードを同様に備える第2
のチャネルから得られる利得プリエンファシスを補足す
る。この第3のチャネルに2個の並列接続ダイオードを
設けることによって、最適な結果が得られることが確認
された。
【0014】各チャネルのダイオードにバイアス調整直
流電圧を印加し、直列接続ダイオードを備えるチャネル
で、位相のプリエンファシス調整を可能にするととも
に、1つまたは複数の並列接続ダイオードを備える一つ
または複数のチャネルで、利得のプリエンファシス調整
を可能にする。
【0015】第1および第2のチャネルにより供給され
る信号を同位相にするための出力カプラを設ける場合、
周波数やパワーの変動に関係なく、この最初の2つのチ
ャネルの信号を位相合わせ保持する「スタブ(stu
b)」のような調整要素を、出力カプラに結合すること
が有利である。
【0016】少なくとも1つの並列接続ショットキーダ
イオードを含む第2のチャネルでは、1つまたは複数の
並列接続ダイオードの前段に、もう1つの直列接続ショ
ットキーダイオードを設けることができ、この直列接続
ダイオードは、利得のプリエンファシスを改善できる。
【0017】かくして、本発明は、それぞれが入力信号
を受信する2つのチャネルを含むプリエンファシス型増
幅器の線形化装置を提供するものであり、第1のチャネ
ルは、位相のプリエンファシスを与え、第2のチャネル
は利得のプリエンファシスを与えることが可能であり、
2つのチャネルは、この2つのチャネルにおける出力信
号を同位相にすることができるカプラに供給する。
【0018】好適な実施形態では、位相合わせカプラ
は、利得およびまたは位相のプリエンファシスの補足調
整を実施できる追加チャネルを介して、線形化すべき増
幅器の入力に接続される。
【0019】本発明は、極超短波の領域で作動する増幅
器の利得および位相の線形化装置を提供するものであ
り、この装置は、特に1つまたは複数の電子管を備える
タイプの対応する増幅器の利得および位相の非線形性を
補償する、利得および位相のプリエンファシスを与える
ための手段を含み、入力信号を受信し、かつ直列接続さ
れるショットキーダイオードを含む第1のチャネルと、
同じく入力信号を受信し、かつ並列接続される少なくと
も1つのショットキーダイオードを含む第2のチャネル
と、第1および第2のチャネルから供給される信号を同
位相にするためのカプラとを含む。
【0020】実施形態によれば、第2のチャネルは、並
列接続される2個のショットキーダイオードを含む。
【0021】実施形態によれば、装置は、カプラの出力
に接続され、かつ少なくとも1つの並列接続ショットキ
ーダイオードを備える第3のチャネルを含む。
【0022】第3のチャネルはまた、並列接続された2
個のショットキーダイオードを含むことができる。
【0023】実施形態によれば、各チャネルは、利得お
よび位相のプリエンファシスを調整する直流バイアス用
入力を含む。
【0024】この直流バイアスは、たとえば可変調整抵
抗を介して与えられる。
【0025】実施形態によれば、第1のチャネルおよび
第2のチャネルから送られる信号を同位相にするめのカ
プラは、たとえば3個の伝送線を備えた180゜型であ
る。
【0026】実施形態によれば、装置は、第1および第
2のチャネルがそれぞれ接続された2個の同位相の出力
を有する入力カプラを含む。
【0027】この入力カプラは、例えばウィルキンソン
型である。
【0028】実施形態によれば、装置は、入力パワーお
よび周波数の変動に関係なく、出力カプラの位相を一定
に保持可能な装置を含む。
【0029】実施形態によれば、ショットキーダイオー
ドは、並列接続された1つまたは複数のダイオードの前
段で第2のチャネルに直列接続される。
【0030】実施形態によれば、全てのダイオードが同
じである。
【0031】本発明はまた、人工衛星、特に通信衛星に
搭載するための電子管を備えた増幅器の線形化への装置
の適用に関する。
【0032】本発明の他の特徴および長所は、添付図面
に関してなされた幾つかの実施形態の説明を読めば明ら
かになるだろう。
【0033】
【発明の実施の形態】図1aでは、通信システムの1つ
または複数の送信アンテナ(図示せず)にデータを供給
するように、例えば衛星等の人工衛星に搭載するため
の、電子管を備えたパワー増幅器10を示した。増幅さ
れる信号は、プリエンファシス型の線形化装置14を介
して、この増幅器10の入力12に送られる。
【0034】図1bのグラフでは、横座標に入力パワー
、縦座標に出力パワーPを記した。このグラフの
曲線16は、線形化装置14に対応する。曲線16は、
入力パワーが小さいときは線形部分16を有し、入力
パワーが最も高い値のときは非線形部分16を有し、
非線形部分の勾配は線形部分16の勾配よりも大き
い。
【0035】図1cのグラフは、進行波管を備えた増幅
器10の作動に対応する。このグラフは、図1bのグラ
フと類似している。曲線18は、第1の線形部分18
と、出力パワーPが飽和パワーPに近づくときの、
出力パワーPの最も高い値に対する第2の非線形部分
18とを有する。第2の部分18では、線形部分1
の勾配よりも勾配が小さく、ゼロに近づいていく。
【0036】図1dのグラフでは、線形化装置14の入
力20における信号Pと、増幅器10の出力22にお
ける信号P’との関係を示した。Pに応じて変動曲
線P’は、飽和Pまで、線形変動24を有すること
が分かる。
【0037】図1b〜図1dのグラフではまた、破線に
より、入力信号のパワーPまたはP’に応じて出力
信号の位相φの変化を示した。図1bでは、装置14の
出力における信号の位相φが、入力パワーPが最も
小さい値であるときは一定に留まり(平坦部分28)、
入力パワーが飽和パワーに近づくと非線形に増加する
(部分30)ことが分かる。
【0038】図1cでは、増幅器10の出力22におけ
る信号の位相φが、入力12におけるパワーP’
値が最も小さいときは一定であり、この入力パワーが飽
和パワーに近づくと非線形に減少している(部分34)
ことが分かる。
【0039】図1dでは、出力22における信号の位相
が一定である(直線36)ことが分かる。
【0040】図2aに示した本発明の実施形態は、信号
再送信衛星に搭載するための管または増幅器用の線形化
装置である。この線形化装置は、11〜12.5GH
z、すなわち1.5GHzの通過周波数帯で作動する増
幅器に結合されるように構成されている。この通過周波
数帯は、CバンドまたはKaバンドで2GHzに達する
ことがある。
【0041】線形化装置は、図1aに示した装置14の
ようにプリエンファシス型である。
【0042】入力20での信号は、ウィルキンソン型の
カプラ40に接続される。このカプラ40は、2個の出
力42、44を有し、この出力で信号は、振幅および位
相が同じである。知られているように、カプラは、出力
40および42を互いに分離できる。
【0043】出力42は、位相プリエンファシスを実施
するための第1のチャネル46に供給し、出力44は、
利得プリエンファシスを実施するための第2のチャネル
48に接続される。
【0044】第1のチャネル46の出力は、3本の線を
備えた180゜型カプラ52の第1の入力50に接続さ
れており、その第2の入力54は、第2のチャネル48
の出力信号を受信する。カプラ52の役割は、位相が反
対である第1および第2のチャネル46と48の信号の
位相を合わせることにある。カプラ52の出力58は、
第3のチャネル60に接続され、第3のチャネルは、第
2のチャネル48によって実施される利得プリエンファ
シスを完全なものにする。
【0045】第1のチャネル46は、直列接続されたシ
ョットキーダイオード62を含む。このチャネルでは、
カプラ40の出力42は、コンデンサ64および直列接
続された伝送線66を介して、ダイオード62のカソー
ドに接続される。ダイオード62のアノードは、別の伝
送線68を介してカプラ52の入力50に接続される。
入力50は、カプラ52の線49を介してアースに接続
される。
【0046】コンデンサ64および抵抗66の共通点7
0は、可調整抵抗74を介して端子72に接続される。
端子72に印加されるバイアス調整直流電圧は、ダイオ
ード62のバイアスを調整し、従って第1のチャネル4
6によって与えられる位相プリエンファシスの特徴を調
整することができる。
【0047】一般に、コンデンサ64は、入力42に与
えられる信号の直流成分を除去することを目的とする。
【0048】グラフ74は、入力パワー、すなわちカプ
ラ40の出力42における信号のパワーに応じた、第1
のチャネル46の利得Gの変化を示している。利得は、
カプラ52の入力50における信号のパワーと、カプラ
40の出力42における信号のパワーとの比である。こ
の利得の値は、グラフ74の部分76によって示されて
いるように一定であり、グラフ74の部分78によって
示されているように入力パワーが飽和に近づくと減る。
チャネルまたは分枝46のこうした特性は、プリエンフ
ァシスに対して好ましくない。後述するように、チャネ
ル46のこの特徴は、チャネル48と60により補正さ
れる。
【0049】反対に、グラフ82によって示されている
ように、チャネル46は、位相において必要なプリエン
ファシスを行う。実際、このグラフ82では、横軸にカ
プラ40の出力42における出力Pを、縦軸にカプラ
52の入力50に与えられる信号の位相φを示した。位
相φは、グラフ82の部分84が示すように値Pが最
も小さいときは一定であり、またグラフ82の部分86
が示すようにPが飽和パワーに近づくと増加する。
【0050】第2のチャネル48では、並列接続された
2個のショットキーダイオード90、92を設けてお
り、それらのアノードをアースに接続している。ダイオ
ード90のカソードは、直列接続されたコンデンサ94
および伝送線96を介して、カプラ40の出力44に接
続される。ダイオード90のカソードと、また伝送線9
6は、別の伝送線98を介して、ダイオード92のカソ
ードに接続されている。ダイオード92のカソードは、
直列接続された伝送線100およびコンデンサ102を
介して、カプラ52の入力54に接続されている。
【0051】コンデンサ94および伝送線96の共通点
104は、可調整抵抗108を介して、端子106に接
続されている。端子106には、ダイオード90、92
のバイアスを調整する直流電圧または直流バイアスがか
けられ、このチャネル48で行われる利得プリエンファ
シスを調整することができる。
【0052】グラフ110が示すように、このチャネル
48は、必要な利得プリエンファシスを部分的に行う。
すなわち、端子44におけるパワーである入力パワーの
値が小さい場合、利得は一定であり(グラフ110の部
分112)、入力パワーの値がより大きい場合、利得は
増加する(グラフ110の部分114)。チャネル48
は、グラフ116が示すように位相に対しては影響を及
ぼさない。すなわちカプラ52の入力54における位相
は、端子44におけるパワーが変わるとき、一定のまま
である。
【0053】カプラ52の出力58では、位相に対して
グラフ120が示す信号が得られ、これはグラフ82と
同じである。グラフ120では、カプラ40の入力20
に与えられる信号のパワーPe1を横座標に、出力58
における信号の位相φを縦座標に記した。
【0054】グラフ122は、出力58における信号の
利得を、パワーPe1に応じて示した。このようにして
得られる利得プリエンファシスは、図2aに示した装置
が結合される増幅器を線形化するのに不十分である。何
故なら、チャネル48は特に、チャネル46による利得
によって与えられる寄生ひずみを補正することを目的と
しているからである(グラフ74)。
【0055】カプラ52は、入力50とアースとの間に
第1の伝送線49を、出力58とアースとの間に第2の
伝送線51を、入力54とアースとの間に第3の伝送線
53を含む。3つの線49、51、53は並列してお
り、線51は、線49と53の間に配置される。
【0056】チャネル60は、直列接続されたダイオー
ド62を備えるチャネル46によって与えられる位相補
正を維持するが、並列接続されたダイオードを備えるチ
ャネル48によって与えられる利得プリエンファシスを
強める。かくして出力124では、利得および位相の所
望のプリエンファシスが得られる(グラフ126、12
8)。
【0057】チャネル60は、チャネル48と似てお
り、並列接続された2個のショットキーダイオード13
0、132を含む。従ってダイオード130と132の
アノードは、アースに接続される。ダイオード130の
カソードは、直列接続されたコンデンサ134と抵抗ま
たは伝送線136とを介して、カプラ52の出力58に
接続される。ダイオード130のカソードもまた、別の
伝送線138を介して、ダイオード132のカソードに
接続される。ダイオード132のカソードは、直列接続
された伝送線140およびコンデンサ142を介して、
出力124に接続される。伝送線140およびコンデン
サ142に共通の端子144は、可調整抵抗148を介
して端子146に接続される。端子146では、利得曲
線126を調整するための調整直流電圧または直流バイ
アスが加えられる。
【0058】さらに、カプラ52の位相は、出力58に
接続されるスタブ(stub)150によって自動的に
調整される。
【0059】図2aに関して記載した線形化装置すなわ
ちリニアライザは、極超短波の広帯域で作動する。一例
では、11〜12.5GHzの増幅器の線形化が可能で
ある。
【0060】変形実施形態では、チャネル48に、直列
接続されたショットキーダイオード160(図では破線
で示されている)を設け、そのカソードをカプラ40の
出力44に直接接続し、そのアノードをコンデンサ94
に接続する。このダイオードは、大きいパワーPの方
に部分114を後退させ、この部分114の指数的特性
(概算)を増加することにより、チャネル48のプリエ
ンファシス特性を改善することができる。
【0061】図2bに示した変形実施形態では、直列接
続されたショットキーダイオード160を、バイアス回
路に結合しており、バイアス回路が、カプラ40の出力
44とダイオード160のカソードとの間に配置される
コンデンサ162を含む。コンデンサ162とダイオー
ドのカソードとの共通点は、抵抗164を介してアース
に接続される。さらに、ダイオード160のアノード
は、コンデンサ94に接続され、またダイオードのアノ
ードおよびコンデンサ94の共通点166が、調整抵抗
170を介して端子168に接続されている。端子16
8は、調整直流バイアスを受容するように構成される。
このようにして、調整可能なバイアス、ならびに抵抗1
70の調整可能な値が、調整の追加の可能性を与える。
【0062】作動を最適化し、また製造を容易にするた
めに、装置14のダイオードは全て同じであることが望
ましい。
【0063】抵抗74、108、148、170は、オ
ーミックタイプであるので調整しやすいことに留意すべ
きである。抵抗値は、極超短波信号をブロックするため
に高い。この値は数キロオームになる。これらの抵抗
は、実際、単に直流電流にしか影響を及ぼさない。これ
は、一般的であり実施が容易な素子である。抵抗は、結
合されるダイオードに異なる自動バイアスを行う。
【0064】図2aに示された装置14は、容易に実施
可能である。適正な利得および位相を得るためには、一
般的な方法により、伝送線66、68、96、98、1
00、136、138、140の長さと幅を計算する。
装置150の特性は、この装置150に結合されるカプ
ラ52が、入力パワーおよび周波数に関係なく、チャネ
ル46と48の信号を同位相にするのに必要な位相シフ
トを行うように、簡単に計算することができる。
【0065】原則として、チャネル60はなくてもよ
い。しかしながら、チャネル60は、設計およびまたは
使用時の調整を容易にする。
【0066】さらに、装置14の製造は、ダイオード以
外は、全素子をエッチングされた回路として構成できる
ので特に簡単である。しかも、調整は、直流電圧と、直
流電流バイアス抵抗とを用いて行われるので、極超短波
における調整よりもずっと簡単である。
【0067】温度安定性にも優れている。装置は特に安
価かつ小型である。また、マイクロ波回路の場合、いわ
ゆる「MMIC」技術によるICとして構成することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1a】増幅器およびプリエンファシス装置を示す図
である。
【図1b】増幅器に結合される線形化装置の作動を示す
グラフである。
【図1c】進行波管を備えた増幅器に結合される線形化
装置の作動を示すグラフである。
【図1d】線形化装置の入力信号Pと、増幅器の出力
信号との関係を示すグラフである。
【図2a】本発明による線形化装置の実施形態を示す図
と、この装置の幾つかの作動特徴を示すグラフである。
【図2b】図2aの装置の一部の変形実施形態を示す図
である。
【符号の説明】
10 パワー増幅器 12 増幅器の入力 14 線形化装置 20 線形化装置の入力 22 増幅器の出力 40 入力カプラ 42、44、58 カプラの出力 46 第1のチャネル 48 第2のチャネル 49、51、53、68、96、140 伝送線 52 出力カプラ 60 第3のチャネル 62、90、92、130、132、160 ショット
キーダイオード 64、94、134、142 コンデンサ 66、136 抵抗または伝送線 72、106、146 直流バイアス用入力 74、108、148 可調整抵抗 150 位相保持装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナール・コゴ フランス国、31850・モントラブ、リユ・ ドユ・ランピー、36

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極超短波の領域で作動する増幅器の利得
    および位相の線形化装置であって、特に1つまたは複数
    の電子管を備えるタイプの対応する増幅器の利得および
    位相の非線形を補償する、利得および位相のプリエンフ
    ァシスを与えるための手段からなり、入力信号を受信
    し、かつ直列接続されるショットキーダイオード(6
    2)を含む第1のチャネル(46)と、同じく入力信号
    を受信し、かつ並列接続される少なくとも1つのショッ
    トキーダイオード(90、92)を含む第2のチャネル
    (48)と、第1および第2のチャネルから供給される
    信号を同位相にするためのカプラ(52)とを含むこと
    を特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 第2のチャネルは、並列接続される2個
    のショットキーダイオード(90、92)を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 カプラ(52)の出力(58)に接続さ
    れ、少なくとも1つの並列接続ショットキーダイオード
    (130、132)を備える第3のチャネルを含むこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 第3のチャネルは、並列接続される2個
    のショットキーダイオード(130、132)を含むこ
    とを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 各チャネルは、利得および位相のプリエ
    ンファシスを調整する直流バイアス用入力(72、10
    6、146)を含むことを特徴とする請求項1から4の
    いずれか一項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 直流バイアスは、可変調整抵抗(74、
    108、148)を介して与えられることを特徴とする
    請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 第1のチャネル(46)および第2のチ
    ャネル(48)から送られる信号を同位相にするめのカ
    プラ(52)は、たとえば3つの伝送線(49、51、
    53)を備えた180゜型であることを特徴とする請求
    項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 第1のチャネル(46)および第2のチ
    ャネル(48)がそれぞれ接続された、2個の同位相の
    出力(42、44)を有する入力カプラ(40)を含む
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載
    の装置。
  9. 【請求項9】 入力カプラ(40)は、ウィルキンソン
    型であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 入力パワーおよび周波数の変動に関係
    なく、出力カプラ(52)の位相を一定に保持可能な装
    置(150)を含むことを特徴とする請求項1から9の
    いずれか一項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 直列接続されたショットキーダイオー
    ド(160)は、並列接続された1つまたは複数のダイ
    オードの前段で、第2のチャネル(48)に接続される
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 全てのダイオードが同じであることを
    特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 人工衛星、特に通信衛星に搭載するた
    めの電子管を備えた増幅器の線形化への、請求項1から
    12のいずれか一項に記載の装置の適用。
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