JP2000275943A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2000275943A
JP2000275943A JP11080580A JP8058099A JP2000275943A JP 2000275943 A JP2000275943 A JP 2000275943A JP 11080580 A JP11080580 A JP 11080580A JP 8058099 A JP8058099 A JP 8058099A JP 2000275943 A JP2000275943 A JP 2000275943A
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JP
Japan
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developer
developing device
developing
roller
toner
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JP11080580A
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English (en)
Inventor
Mineyuki Sako
峰行 酒向
Takeshi Kinoshita
健 木下
Yoshinori Matsui
良記 松井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 劣化現像剤が発生しても、それを正規の現像
剤中に分散させて該劣化現像剤による悪影響を抑制で
き、それだけ交換の必要なく長期にわたり使用できる長
寿命の現像装置を提供する。また、搭載されている現像
装置において劣化現像剤が発生しても、それを正規の現
像剤中に分散させて該劣化現像剤による悪影響を抑制で
き、従ってそれだけ現像装置を交換することなく長期期
にわたり使用でき、良好な画像品質を維持できる画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 現像領域に現像剤D1を供給するための
現像ローラ21と、現像ローラ11に現像剤D1を供給
するための現像剤供給ローラ22と、現像剤供給ローラ
22に現像剤D1を供給するための、第1及び第2の現
像剤搬送部材231、232とを備えており、第2現像
剤搬送部材232は第1現像剤搬送部材231の上方に
配置されており、現像剤供給ローラ22は、第1現像剤
搬送部材231の下端面23Lより上、第2現像剤搬送
部材232の上端面23Uより下に配置されている現像
装置B1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、フアクシミリ機、これらの2以上を組み合わせた複
合機等の画像形成装置及び該画像形成装置に採用する現
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、フアクシミリ機、こ
れらの2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に
おける現像装置には種々のタイプのものがある。代表的
なものは像担持体上に形成された静電潜像を現像して可
視トナー像とするものである。
【0003】このように静電潜像を現像するタイプの現
像装置には、大別して乾式現像装置と湿式現像装置とが
あり、前者は粉体からなる乾式現像剤を用いて現像を行
い、後者は液体現像剤を用いて現像を行う。これらのう
ち乾式現像装置には大別して一成分現像装置と二成分現
像装置とがあり、一成分現像装置は現像剤としてトナー
を主体とする現像剤を用いて現像を行い、二成分現像装
置はトナーとキャリア(通常磁性キャリア)を主体とす
る現像剤を用いて現像を行う。
【0004】乾式現像装置は、像担持体に形成される静
電潜像へ現像剤を供給して現像を行うための現像剤担持
体を備えている。一成分現像装置におけるかかる現像剤
担持体としては、回転駆動される現像ローラであって現
像剤規制部材を当接させたものや、回転駆動される駆動
ローラにその周長より若干長い周長の現像スリーブを外
嵌させ、この現像スリーブを押圧部材で駆動ローラに押
し当てて該現像スリーブを駆動ローラに従動回転させる
とともに、該現像スリーブに現像剤規制部材を当接さ
せ、反対側に形成される現像スリーブ余長部分を像担持
体に臨ませるもの等がある。
【0005】このような現像ローラ、現像スリーブのい
ずれを採用する場合でも、これらに供給される現像剤は
一部が現像剤規制部材と現像ローラ表面或いは現像スリ
ーブ表面との間を通過することで、摩擦帯電するととも
にトナー薄層とされ、現像領域へ搬送される。二成分現
像装置における現像剤担持体は、通常、N極、S極の磁
極を配列したマグネットローラに現像スリーブを外嵌さ
せるとともに現像スリーブに現像剤規制部材(穂高規制
部材)を所定間隙をおいて臨ませ、マグネットローラと
現像スリーブを相対的に回転させるものである。
【0006】二成分現像装置においては、トナーとキャ
リアを主体とする現像剤はトナーとキャリアとの相互接
触等による摩擦帯電によりトナーが帯電トナーとなり、
トナーとキャリアが現像スリーブ上にいわゆる磁気ブラ
シの態様で保持され、その磁気ブラシが、その高さを現
像剤規制部材(穂高規制部材)で所定のものに規制され
て現像領域へ搬送される。
【0007】液体現像装置は現像剤としてキャリア液に
トナー、荷電制御剤等を分散させた液体現像剤を使用す
る。液体現像装置は、像担持体に形成される静電潜像へ
液体現像剤を供給して電気泳動の原理で液体現像剤中の
トナーを静電潜像へ付着させる現像剤担持体を備えてい
る。
【0008】以上説明した静電潜像を現像するタイプの
現像装置の他、例えば、静電潜像を介在させることな
く、受像体(受像シートや、受像シートへトナー像を転
写するに先立ってトナー像を形成する中間受像体等)
に、原稿画像情報に応じて直接現像剤を供給して画像形
成する直接記録方式の現像装置などもある。いずれにし
ても、現像装置においては、現像を繰り返すうちに現像
装置本体部分における現像剤が消費される。
【0009】そこで今日では多くの現像装置において、
予め所定量の現像剤を収容した現像剤供給部が現像装置
本体に付設されている。静電潜像を現像するタイプの乾
式現像装置におけるかかる現像剤供給部は、静電潜像担
持体の像形成領域の幅全体にわたり現像剤を供給できる
ように設けられる現像剤担持体の幅(長手方向の長さ)
の全体にわたって現像剤を均一に補給できるようにする
ため、現像剤担持体の幅方向(長手方向)に沿って現像
装置本体の上部にホッパの形態で一体的に設けられてい
る。
【0010】また、前記の直接記録方式の現像装置にお
いても、現像剤供給部は、画像形成のために受像体へ現
像剤を付着させる部分(現像剤担持体の一種とも言える
部分)の全体に現像剤を供給できるように、該部分に沿
って設けられる。液体現像装置では、液体現像剤供給部
は、現像剤をポンプ等で供給できるように現像装置本体
の下方等に配置される。
【0011】
【発明が解決しようとるす課題】以上説明した従来の現
像装置は、現像装置の長寿命化の点で限界があるという
共通した問題がある。その原因はとして次のことを指摘
できる。既述のように現像装置は現像剤の消費に備えて
現像剤供給部を備えているのであるが、現像装置本体に
対し前記の位置関係に配置される現像剤供給部は、現像
装置の寿命を長びかせるべく現像剤収容量を大きくする
と、それに合わせて、多数の部品が複雑に入り組んでい
る、画像形成に直接関係する画像形成装置本体部分(画
像形成エンジン部)全体を嵩高くしなければならず、そ
の結果画像形成装置全体が相当大形化してしまう。しか
し今日では画像形成装置の小形化の要請があり、従って
現像剤供給部の現像剤収容量を大きくできない。それ
故、収容している現像剤量の点で、現像装置の長寿命化
に限界がある。収容現像剤量が少ないことで、短い期間
で現像装置を交換しなければならない。
【0012】なお、例えば乾式現像装置においは、画像
形成装置内の適当なスペースに、画像形成装置の格別の
大形化を招くことなく収容量の大きい現像剤供給部を設
けることが考えられるが、かかる現像剤供給部は現像剤
を搬送するためのコスト高につく現像剤搬送手段等が必
要となるので、採用し難い。また、現像装置の使用を重
ねるうちに、正規の帯電極性とは逆極性に帯電する現像
剤等の劣化現像剤が発生し、これが現像装置内に局所的
に蓄積されていき、たとえ新しい現像剤を補給しても現
像装置中の現像剤は全体として、或いは部分的に不良化
し、それが原因で形成する画像の背景部にカブリ現象が
発生する等の画像不良が出る。こうなると現像装置を交
換しなければならない。この点も現像装置の長寿命化の
妨げとなっている。
【0013】なお、現像剤劣化は、一成分現像剤を例に
とると、トナー表面に付着すべき流動化剤が現像剤荷電
及び現像剤薄層形成用の現像剤規制部材から圧力を受け
てトナー中に埋没したり、トナーが粉砕される等して生
じる。そこで本発明は、長期にわたり使用できる寿命の
長い現像装置を提供することを課題とする。
【0014】さらに言えば、本発明は、前記従来の現像
装置の長寿命化の妨げの一因となっている劣化現像剤の
局所的蓄積の観点から、劣化現像剤が発生しても、それ
を正規の現像剤中に分散させて該劣化現像剤による悪影
響を抑制でき、それだけ交換の必要なく長期にわたり使
用できる長寿命の現像装置を提供することを課題とす
る。
【0015】また本発明は、搭載されている現像装置に
おいて劣化現像剤が発生しても、それを正規の現像剤中
に分散させて該劣化現像剤による悪影響を抑制でき、従
ってそれだけ現像装置を交換することなく長期期にわた
り使用でき、良好な画像品質を維持できる画像形成装置
を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、現像領域に現像剤を供給するための現像剤担
持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給するための、該
現像剤担持体の長手方向に沿って延びる現像剤供給部材
と、前記現像剤供給部材に現像剤を供給するための、該
現像剤供給部材の長手方向に沿って延びる第1及び第2
の現像剤搬送部材とを備えており、前記第2現像剤搬送
部材は前記第1現像剤搬送部材の上方に配置されてお
り、前記現像剤供給部材は、前記第1現像剤搬送部材の
下端面より上、前記第2現像剤搬送部材の上端面より下
に配置されていることを特徴とする現像装置を提供す
る。
【0017】また本発明は前記課題を解決するため、か
かる現像装置を搭載した画像形成装置を提供する。本発
明に係る現像装置によると、現像装置中の現像剤は第1
及び第2の現像剤搬送部材により搬送され、その間に攪
拌されつつ中間の前記現像剤供給部材に供給され、さら
にそこから現像剤担持体に供給される。現像剤担持体は
供給された現像剤を現像領域へ供給し、トナー像を形成
できる。
【0018】現像装置の使用に伴って現像装置中に劣化
現像剤が発生するが、この現像装置では、第1及び第2
の現像剤搬送部材が設けられ、さらに、第1現像剤搬送
部材の下端面より上、第2現像剤搬送部材の上端面より
下に中間の現像剤供給部材が配置されているから、劣化
現像剤は現像装置中の特定の部位に局所的に蓄積される
ことなく、これら部材の運動による現像剤の攪拌作用に
より正規の(正常な)現像剤に分散せしめられる。その
結果、劣化現像剤による悪影響を抑制して良好な現像処
理を長期にわたり行うことができ、それだけ現像装置が
長寿命化する。
【0019】本発明に係る現像装置を搭載した画像形成
装置は、現像装置において劣化現像剤が発生しても、そ
れを正規の(正常な)現像剤中に分散させて該劣化現像
剤による悪影響を抑制でき、従ってそれだけ現像装置を
交換することなく長期にわたり使用でき、良好な画像品
質を維持できる。本発明は種々のタイプの現像装置や画
像形成装置に適用できる。
【0020】本発明に係る現像装置は、例えば、乾式現
像装置でも、液体現像装置でもよい。また、例えば静電
潜像を現像するものでも、受像体に直接画像を形成する
現像装置でもよい。静電潜像を現像する現像装置の場
合、前記現像領域は現像装置における現像剤担持体とこ
れが対向する感光体等の静電潜像担持体との間に形成さ
れる。受像体に直接画像を形成する現像装置の場合は、
現像装置における現像剤担持体とこれが対向する受像体
との間に形成される。
【0021】乾式現像装置の場合、一成分現像装置を採
用するものでも、二成分現像装置を採用するものでもよ
い。前者の場合、少なくとも前記の現像剤担持体の近傍
には一成分現像剤を存在させ、現像担持体に供給される
現像剤を一成分現像剤とすればよい。後者の場合、少な
くとも前記の現像剤担持体の近傍には二成分現像剤を存
在させ、現像担持体に供給される現像剤を二成分現像剤
とすればよい。
【0022】現像剤担持体も種々のものが考えられる。
乾式現像装置における現像剤担持体としては、一成分現
像剤を採用するときは、例えば、現像剤荷電及び現像
剤薄層形成用の現像剤規制部材が当接され、現像領域に
現像剤を供給するドナーローラ、駆動ローラにその周
長より若干長い周長の現像スリーブを外嵌させ、これを
押圧部材で駆動ローラに押し当てて駆動ローラに従動回
転させるとともに、反対側に形成される現像スリーブ余
長部分を像担持体に臨ませ、さらに該現像スリーブに現
像剤荷電及び現像剤薄層形成用の現像剤規制部材を当接
させ、該現像スリーブで現像剤を現像領域に供給するも
のを例示できる。
【0023】二成分現像剤を採用するときは、例えば、
N極、S極の磁極を配列したマグネットローラに現像ス
リーブを外嵌させるとともに現像スリーブに現像剤規制
部材(穂高規制部材)を所定間隙をおいて臨ませ、マグ
ネットローラと現像スリーブを相対的に回転させるもの
を例示できる。また、液体現像装置における現像剤担持
体としては、液体現像剤を汲み上げる、供給される等し
て該液体現像剤を現像領域へ搬送するドナーローラ等を
例示できる。
【0024】直接画像形方式の現像装置における現像剤
担持体としては、例えば、原稿画像に基づいて画像形成
するように現像剤に電界を印加して受像体に飛翔、付着
させるものを例示できる。本発明に係る現像装置を搭載
した画像形成装置は、例えば、乾式画像形成装置でも、
液体現像剤による画像形成装置でもよい。また例えば、
感光体等の像担持体に形成された静電潜像を現像する電
子写真方式等の画像形成装置でも、受像体に直接画像を
形成する直接記録方式の画像形成装置でもよい。
【0025】さらに、本発明に係る現像装置を一つだけ
でなく、複数搭載していてもよい。モノクロ画像形成装
置でも、カラー画像形成装置でもよい。本発明に係る現
像装置における前記現像剤供給部材は、既述のとおり、
第1現像剤搬送部材の下端面より上、第2現像剤搬送部
材の上端面より下に配置されていればよいが、劣化現像
剤を正常な現像剤に十分均一に分散させる上で、第1及
び第2の現像剤搬送部材の間に配置してもよい。換言す
れば、第1現像剤搬送部材の上方に現像剤供給部材を、
さらにその上方に第2現像剤搬送部材を配置してもよ
い。
【0026】このように現像剤供給部材を配置する場
合、第1、第2現像剤搬送部材間での現像剤移動を円滑
化するために、第1及び第2の現像剤搬送部材間で現像
剤を移動させる第3の現像剤搬送部材を、現像剤供給部
材に隣り合わせて設けてもよい。本発明に係る現像装置
における第1及び第2の現像剤搬送部材は、現像剤を搬
送できるものであればよいが、代表例として現像剤搬送
スクリュー等の現像剤搬送回転部材を挙げることができ
る。また、第1及び第2の現像剤搬送部材は現像剤搬送
方向を互いに異ならせて現像剤を循環移動させるもので
もよい。
【0027】いずれにしても、本発明に係る現像装置に
は、第1及び第2の現像剤搬送部材のうち少なくとも一
方に現像剤を補給できる現像剤補給部を設けてもよい。
このように現像剤補給部を設けると、現像装置内の現像
剤が消費されて少なくなってきても、外部から該補給部
に現像剤を足していくことで、現像剤を補給でき、現像
装置を交換することなく、長期にわたり使用でき、且
つ、現像剤担持体に安定して現像剤を供給できる。ま
た、補給部を備えた現像装置を搭載した画像形成装置
は、現像装置を交換することなく長期にわたり使用でき
る。
【0028】かかる現像剤補給部から補給する現像剤に
ついては、トナーを主体とする一成分現像剤を採用する
ときは、通常は、トナー或いはその一成分現像剤でよ
く、トナーとキャリアを主体とする二成分現像剤を採用
するときは、キャリアについては予め所定量を現像装置
本体に収容しておくことができるから、通常は、トナー
でよく、必要に応じ、キャリア等を補給してもよい。
【0029】液体現像装置の場合において現像剤補給部
から補給する現像剤は、トナー濃度を高めた濃縮トナー
含有液、キャリア液、荷電制御剤等のうち1又は2以上
であり、或いは調整された液体現像剤そのものでもよ
い。現像剤補給部は、現像装置本体の上方や下方等、画
像形成装置本体部(画像形成エンジン部)のサイズへの
影響が大きく、現像装置が搭載される画像形成装置の無
視し難い、格別の大型化を招くということがない部位、
すなわち、第1現像剤搬送部材の端部近傍及び第2現像
剤搬送部材の端部近傍の少なくとも一方に現像剤を補給
するように設けることができる。この場合において、第
1及び第2の現像剤搬送部材が現像剤搬送方向を互いに
異ならせて現像剤を循環移動させるもであるときは、該
補給部は現像剤の循環移動路の端部近傍に設けることに
なる。
【0030】例えば、第2現像剤搬送部材の端部近傍に
上方から現像剤を補給するように設ける場合を例示でき
る。さらに、現像装置が搭載される画像形成装置の大型
化を抑制するために、また、現像剤の補給を容易にする
ために、前記現像剤補給部は前記現像剤担持体の長手方
向の幅より外側に位置させることができる。
【0031】また、補給される現像剤が既存の現像剤と
ともに十分攪拌されてから現像剤担持体に供給されるよ
うにするために、前記第1現像剤搬送部材は前記現像剤
補給部から離れる方向に現像剤を搬送し、前記第2現像
剤搬送部材は該現像剤補給部へ近づく方向に現像剤を搬
送するように設けてもよい。現像剤補給部の現像装置本
体に連通する現像剤補給口には、必要に応じ、現像剤補
給量規制部材を設けてもよい。例えば、開閉可能のシャ
ッターや現像剤補給量を規制するシャッター兼現像剤補
給ローラ等を設けてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は乾式現像装置を採用する本発
明に係る画像形成装置の1例を示している。図2は液体
現像装置を採用する本発明に係る画像形成装置の1例を
示している。図3は直接記録方式(直接現像方式)の現
像装置を採用する本発明に係る画像形成装置の1例を示
している。
【0033】図1に示す画像形成装置は、感光体ドラム
X1を備えている。感光体X1の周囲に帯電器X2、画
像露光装置X3、乾式現像装置X4、転写装置X5、ク
リーニング装置X6及び除電装置X7が順次配置されて
いる。転写装置X5(ここでは転写ローラ)の図中左側
にはタイミングローラ対TMXが、その下方には記録シ
ートSを収容するカセットCXがあり、該カセットに収
容された記録シートSを給紙ローラCXRで一枚ずつ引
き出し、タイミングローラ対TMXに供給できるように
なっている。転写装置X5の図中右側には定着装置FX
が、その上方には記録シート排出ローラ対RXがそれぞ
れ設けられており、排出ローラ対RXは排出トレイTX
に臨んでいる。
【0034】また、記録シートの通路には適所にシート
ガイドg1、g2、g3、g4、g5とシート送りロー
ラ対fが配置されている。感光体X1を始め各可動部分
はそれぞれ図示を省略した駆動装置により所定のタイミ
ングで所定方向に駆動される。また、図示を省略したそ
れぞれの電源から、所定のタイミングで、帯電器X2に
感光体帯電用電圧を印加でき、現像装置X4に現像バイ
アスを印加でき、転写ローラX5に転写電圧を印加でき
る。
【0035】この画像形成装置によると、感光体X1が
図中CCW方向に回転駆動され、この感光体表面が帯電
器X2により所定電位に一様に帯電させられる。この帯
電域に画像露光装置X3から、原稿画像情報に基づいて
画像露光が施され、静電潜像が形成される。この静電潜
像は現像装置X4により乾式現像剤を用いて現像されて
可視トナー像となり、転写装置X5に臨む転写領域へ移
動する。
【0036】一方、カセットCXから給紙ローラCXR
にて記録シートSが引き出され、タイミングローラ対T
MXへ供給される。タイミングローラ対TMXは感光体
X1上のトナー像と同期をとって記録シートSを転写領
域へ送り込む。転写領域へ送り込まれた記録シートは、
転写ローラX5により感光体X1上のトナー像が転写さ
れ、引き続き定着装置FXによりトナー像を定着され、
排出ローラ対RXから排出トレイTXに排出される。
【0037】転写後、感光体X1上に残留する現像剤は
クリーニング装置X6により除去清掃され、残留電荷は
除電装置X7にて消去され、次の画像形成プロセスに備
えられる。なお、画像露光装置X3は原稿画像を光学的
に走査しつつ感光体X1に画像露光を施すもの等、他の
タイプの画像露光装置でもよい。
【0038】図2に示す画像形成装置は、感光体ドラム
Y1を備えている。感光体Y1の周囲に帯電器Y2、画
像露光装置Y3、液体現像装置Y4、スクイーズ装置Y
5、転写装置Y6、クリーニング装置Y7及び除電装置
Y8が順次配置されている。転写装置Y6(ここでは転
写ローラ)の図中下方にはタイミングローラ対TMY
が、さらにその下方には図示を省略した記録シートSの
供給部があり、該記録シート供給部から記録シートSを
一枚ずつ引き出し、タイミングローラ対TMYに供給で
きるようになっている。転写装置Y6の図中上方には定
着装置FYが、さらにその上方には図示を省略した記録
シート排出ローラ対及び記録シート排出トレイが設けら
れている。また、図示を省略したシートガイドやシート
送りローラ対も適所に設けられている。
【0039】感光体Y1を始め各可動部分はそれぞれ図
示を省略した駆動装置により所定のタイミングで所定方
向に駆動される。また、図示を省略したそれぞれの電源
から、所定のタイミングで、帯電器Y2に感光体帯電用
電圧を印加でき、現像装置Y4に現像バイアスを印加で
き、転写ローラY6に転写電圧を印加できる。
【0040】この画像形成装置によると、感光体Y1が
図中CCW方向に回転駆動され、この感光体表面が帯電
器Y2により所定電位に一様に帯電させられる。この帯
電域に画像露光装置Y3から、原稿画像情報に基づいて
画像露光が施され、静電潜像が形成される。この静電潜
像は現像装置Y4により液体現像剤を用いて現像されて
可視トナー像となる。引き続き該トナー像を保持してい
る感光体Y1の部分における余分な液体現像剤がスクイ
ーズ装置Y5(ここではスクイーズローラ)により除か
れ、該トナー像は転写装置Y6に臨む転写領域へ移動す
る。
【0041】図示を省略したカセットから記録シートS
が引き出され、タイミングローラ対TMYへ供給され
る。タイミングローラ対TMYは感光体Y1上のトナー
像と同期をとって記録シートSを転写領域へ送り込む。
転写領域へ送り込まれた記録シートは、転写ローラY6
により感光体Y1上のトナー像が転写され、引き続き定
着装置FYによりトナー像を定着され、図示を省略した
排出ローラ対から排出トレイに排出される。
【0042】転写後、感光体Y1上に残留する現像剤は
クリーニング装置Y7により除去清掃され、残留電荷は
除電装置Y8にて消去され、次の画像形成プロセスに備
えられる。なお、画像露光装置Y3は原稿画像を光学的
に走査しつつ感光体Y1に画像露光を施すもの等、他の
タイプの画像露光装置でもよい。
【0043】図3に示す画像形成装置は、直接記録方式
の現像装置Z1を備えている。現像装置Z1は乾式現像
剤を保持、供給する部分Z11と制御電極配列部Z12
を備えている。また、制御電極配列部Z12に対向して
背面電極Z13が設置されている。図中、制御電極配列
部Z12と背面電極Z13の下方にはタイミングローラ
対TMZが、さらにその下方には図示を省略した記録シ
ートSの供給部があり、該記録シート供給部から記録シ
ートSを一枚ずつ引き出し、タイミングローラ対TMZ
に供給できるようになっている。また、図中、制御電極
配列部Z12と背面電極Z13の上方には、定着装置F
Zが設けられており、さらにその上方には図示を省略し
た記録シート排出ローラ対及び記録シート排出トレイが
設けられている。また、図示を省略したシートガイドや
シート送りローラ対も適所に設けられている。
【0044】制御電極配列部Z12には多数の制御電極
が配列されており、制御電圧印加部Z2からそれぞれの
制御電極に、所定のタイミングで、トナー飛翔電界を形
成する電圧を印加できるようになっている。また、背面
電極Z13には図示を省略した電源からトナーを引き寄
せる電圧を印加できる。この画像形成装置によると、図
示を省略した記録シートがシート供給部からタイミング
ローラ対TMZへ供給され、タイミングローラ対TMZ
は所定のタイミングで該記録シートSを制御電極配列部
Z12と背面電極Z13の間に通過させる。そのとき、
現像装置Z1において、制御電圧印加部Z2から、原稿
画像情報に基づいてそれぞれの制御電極に、所定のタイ
ミングで電圧が印加されるとともに、背面電極Z13に
より記録シートSの背面にもトナー引き寄せ電圧が印加
される。かくして、現像剤供給部Z11から供給される
トナーを記録シートS上に飛翔、付着させ、該記録シー
ト上に直接トナー画像を形成する。
【0045】トナー像を形成された記録シートSは定着
装置FZでトナー像を定着されたのち、排出ローラ対に
て排出トレイに排出される。以上説明した各画像形成装
置における現像装置はいずれも本発明に係る現像装置で
あり、それは、これから説明する本発明に係る現像装置
のいずれかである。なお、これから説明する現像装置中
には、図1から図3に示す現像装置X4、Y4、Z1
と、図示上の外観、感光体との位置関係、現像装置に対
する感光体回転方向などにおいて一致しないものもある
が、図1から図3における現像装置の表示は、画像形成
プロセス実行上での他の部材や装置等に対する現像装置
の位置関係を原理的に示していると理解されたい。実際
の画像形成装置においては、採用する現像装置に応じ
て、現像装置と、感光体、帯電器、転写装置、記録シー
トの通路等との位置関係、感光体の回転方向、記録シー
トの通過方向等を適切なものに設定することができる。
【0046】以下、本発明に係る現像装置を含め、現像
装置寿命の長い現像装置について説明する。 <図4(A)及び図4(B)に示す現像装置A1>図4
(A)は現像装置A1の断面図で、現像装置背面側から
見た図であり、図4(B)は感光体とともに示す現像装
置A1の断面図であり、現像装置の側面側から見た図で
ある。
【0047】現像装置A1 は、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置A
1は、現像剤担持体として回転部材を、さらに言えば現
像ローラ11を備えている。また、現像ローラ11に対
向する現像剤流動部12と、現像剤流動部12の片側の
端部近傍に現像剤を補給する現像剤補給部13とを備え
ている。
【0048】現像ローラ11は現像装置ケース14の上
部に回転可能に設置されている。現像ローラ11の背面
には、現像装置ケース14に上端を支持されたトナー規
制部材111が弾力的に当接している。現像ローラ11
はケース14の上端開口部141から感光体X1に臨
む。現像剤流動部12は、現像ローラ11の長手方向に
沿って延びる第1及び第2の現像剤搬送部材121、1
22を含んでおり、これらは現像装置ケース14の下部
内の定位置に回転可能に設置されている。現像剤搬送部
材121、122はいずれも現像剤搬送スクリューであ
り、第2現像剤搬送部材122は現像ローラ11の下方
に位置し、且つ、第1現像剤搬送部材121の上方に位
置している。
【0049】現像ローラ11、現像剤搬送部材121、
122はそれぞれ伝動機構TAを介してモータMAによ
り所定方向に回転駆動される。第1現像剤搬送部材12
1は現像剤D1を、後ほど詳述する現像剤補給部13か
ら離れる図中右方向に搬送し、第2現像剤搬送部材12
2は現像剤D1を補給部13に近づく図中左方向に搬送
する。
【0050】現像装置ケース14の下部は上部の幅を超
えて、現像ローラ11の長手方向の幅より外側まで延在
する部分142を有しており、現像剤搬送部材121、
122はその部分142まで延びている。また、その部
分142から現像剤補給部13が立ち上がっている。従
って補給部13は現像ローラ11の長手方向の幅の外側
に位置している。
【0051】補給部13はここでは外部から現像剤D1
を足していくことができるホッパーの形態のものであ
り、補給部13の下端開口部131は上側の第2現像剤
搬送部材122の端部近傍に上方から現像剤D1を補給
できる。なお、補給部13の下端開口部131には、開
閉可能のシャッターや現像剤補給量を規制するシャッタ
ー兼現像剤補給ローラ等の現像剤補給量規制部材を設け
てもよい。
【0052】現像装置A1によると、現像装置中の現像
剤D1は第1及び第2の現像剤搬送部材121、122
により互いに反対方向に搬送され、循環し、その間に攪
拌されつつ、主として第2現像剤搬送部材122から現
像ローラ11に供給される。現像ローラ11に供給され
た現像剤D1はトナー規制部材111と現像ローラ11
表面との間を通過することで荷電されるとともに所定厚
さの薄層とされ、その状態で感光体X1と対向する現像
領域へ搬送され、感光体X1上の静電潜像の現像に供さ
れる。
【0053】現像装置A1の使用に伴って現像装置中の
現像剤D1(トナー)は消費されていくが、現像剤補給
部13へ外部から現像剤D1(トナー)を足していくこ
とで、補給部13から第2現像剤搬送部材122の端部
近傍に、さらにそこから第1現像剤搬送部材121の端
部近傍に現像剤D1が補給され、ひいては現像ローラ1
1に現像剤D1が安定的に供給される。
【0054】かくして、現像装置A1は長期にわたり使
用できる長寿命のものとなっている。また、現像剤補給
部13は現像剤搬送部材121、122による現像剤循
環路の端部近傍に現像剤を補給するように設けられてい
るから、補給された現像剤は既存の現像剤と攪拌されつ
つ現像ローラ11に供給され、それだけ良好に画像形成
できる。
【0055】さらに、現像剤補給部13は、現像剤流動
部12の端部近傍、換言すれば現像剤搬送部材121、
122による現像剤循環路の端部近傍に現像剤を補給す
るように設けられているから、現像装置本体の上方や下
方等、画像形成装置の本体部(画像形成エンジン部)の
サイズへの影響は少なく、従ってこの現像装置が搭載さ
れる画像形成装置の無視し難い、格別の大型化を招くこ
とはない。
【0056】従ってまた、この現像装置A1を搭載した
画像形成装置は、現像装置A1に対しその外部から現像
剤を補給でき、従って現像装置A1を交換することなく
長期にわたり使用でき、それでいて無視し難い大型化を
招くことがない。 <図5に示す現像装置A2>図5は感光体とともに示す
現像装置A2の断面図であり、現像装置の側面側から見
た図である。
【0057】現像装置A2は、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置A
2は図4に示す現像装置A1において、現像ローラ11
の位置に中間の現像剤供給部材15(ここでは現像剤供
給ローラ)を配置し、現像ローラ11をそれの横、外側
に配置したものである。現像ローラ11にはトナー規制
部材111に代えてトナー規制部材111’が当接され
る。その他の点は図4に示す現像装置と同様であり、図
4に示す現像装置と実質上同様の部品、部分には同じ参
照符号を付してある。現像ローラ11、現像剤供給部材
15等の回転部材は図示を省略した駆動装置によりそれ
ぞれ所定方向に回転駆動される。
【0058】この現像装置A2では、現像剤D1は現像
剤供給部材15を介して現像ローラ11に供給される。
この現像装置A2も現像剤補給部13を介して現像装置
外部から現像剤D1を補給でき、それだけ長期にわたり
使用できる長寿命のものであり、それでいて現像装置A
2が搭載される画像形成装置の無視し難い大型化を招く
ことがない。 <図6に示す現像装置A3>図6は感光体とともに示す
現像装置A3の断面図であり、現像装置の側面側から見
た図である。
【0059】現像装置A3は、現像剤としてトナー及び
キャリアを主体とする二成分現像剤D2を採用するもの
であり、図1に示す画像形成装置に搭載して使用でき
る。現像装置A3は図4に示す現像装置A1において、
一成分現像剤D1に代えて二成分現像剤D2を採用し、
現像ローラ11の位置に中間の現像剤供給部材15(こ
こでは現像剤供給ローラ)を配置し、また現像ローラ1
1に代えて現像剤担持体16を採用し、これを現像剤供
給部材15の横、外側に配置したものである。
【0060】現像剤担持体16は、N極の磁極とS極の
磁極を周囲に設けた固定配置のマグネットローラ162
に現像スリーブ161を外嵌し、この現像スリーブ16
1を回転させるようにしたものである。現像スリーブ1
61には、穂高規制部材163を臨ませてある。現像剤
補給部13から補給する現像剤はトナーである。
【0061】以上の他は、図4に示す現像装置と同様で
あり、図4に示す現像装置と実質上同様の部品、部分に
は同じ参照符号を付してある。現像スリーブ161、現
像剤供給部材15等の回転部材は図示を省略した駆動装
置によりそれぞれ所定方向に回転駆動される。この現像
装置A3によると、現像装置中の現像剤D2は現像剤搬
送部材121、122により互いに反対方向に搬送さ
れ、循環し、その間にトナーとキャリアが攪拌されつ
つ、現像剤供給部材15を介して現像スリーブ161に
供給される。現像スリーブ161に供給された現像剤D
2はマグネットローラ162の磁力により磁気ブラシの
状態で現像スリーブ161上に保持され、感光体X1に
臨む現像領域へ搬送され、その途中穂高規制部材163
により磁気ブラシの高さが規制される。そして高さ規制
された磁気ブラシ中のトナーが静電潜像の現像に供され
る。 現像装置A3の使用に伴って現像装置中の現像剤
D2(特にトナー)は消費されていくが、現像剤補給部
13へ外部からトナーを足していくことで、補給部13
からトナー補給でき、それにより現像スリーブ161に
現像剤D2が安定的に供給される。
【0062】この現像装置A3も現像装置外部からトナ
ーを補給でき、それだけ長期にわたり使用できる長寿命
のものであり、それでいて現像装置A3が搭載される画
像形成装置の無視し難い大型化を招くことがない。 <図7に示す現像装置A4>図7は感光体とともに示す
現像装置A4の断面図であり、現像装置の側面側から見
た図である。
【0063】現像装置A4は、現像剤としてキャリア液
にトナー及び荷電制御剤等を分散させた液体現像剤D3
を採用するものであり、図2に示す画像形成装置に搭載
して使用できる。現像装置A4は構造的には図4に示す
現像装置A1に類似するものである。現像装置A1にお
いて、現像装置ケース14に代えて液漏れの恐れのない
ケース14’を採用している。そして、現像装置A1に
おける現像装置ケース14対する第1、第2の現像剤搬
送部材121、122、現像ローラ11、現像剤補給部
13の配置関係と同様の配置関係でケース14’に第
1、第2の現像剤搬送部材121、122、現像剤ロー
ラ17、現像剤補給部13’を設けたものである。
【0064】第1、第2の現像剤搬送部材121、12
2は現像装置A1における現像剤搬送部材と同様のもの
である。現像剤補給部13’にはトナー濃度を高めた濃
縮トナー液を収容した、開閉弁V1付きのボトルTB
と、荷電制御剤を収容した、開閉弁V2付きのボトルC
Bと、キャリア液を収容した、開閉弁V3付きのボトル
LBとを搭載してある。各ボトルは新しいものと交換で
きる。
【0065】この現像装置A4においても、現像装置中
の現像剤D3は現像剤搬送部材121、122により互
いに反対方向に搬送され、循環し、攪拌されつつ、現像
ローラ17に供給される。現像ローラ17は主として第
2現像剤搬送部材122から供給される液体現像剤D3
を現像領域へ汲み上げ搬送する。現像ローラ17により
感光体Y1に臨む現像領域へ搬送された液体現像剤D3
中のトナーが、該現像ローラ17への現像バイアスの印
加のもとに感光体Y1上の静電潜像に電気泳動の原理で
移行、付着し、該静電潜像を現像する。
【0066】現像後、現像ローラ17上に残留する現像
剤D3は一旦クリーニングブレード171により現像ロ
ーラから掻き落とされる。現像装置A4の使用に伴って
現像剤D3中の成分は消費されていくが、現像剤補給部
13’には、濃縮トナー液ボトルTB、荷電制御剤ボト
ルCB及びキャリア液ボトルLBが搭載してあるから、
消費されて不足してきた現像剤成分をこれらのボトルか
ら適宜補給することができる。空になったボトルは交換
すればよい。
【0067】かくして現像装置A4も現像装置外部から
現像剤を補給でき、それだけ長期にわたり使用できる長
寿命のものであり、それでいて現像装置A4が搭載され
る画像形成装置の無視し難い大型化を招くことがない。 <図8に示す現像装置A5>図8は現像装置A5の断面
図であり、現像装置の側面側から見た図である。
【0068】現像装置A5は、現像剤としてトナー及び
キャリアを主体とする二成分現像剤D2を採用するもの
であり、図3に示す画像形成装置に搭載して使用でき
る。現像装置A5は、図6に示す現像装置A3において
現像剤担持体16に対向する制御電極配列部18を設け
たものである。画像形成装置に搭載された状態では記録
シートSが制御電極配列部18に臨ませられつつ通過す
る。さらにその記録シートSの背面側に背面電極19が
配置される。以上の他は、図6に示す現像装置A3と同
様であり、図6に示す現像装置と実質上同様の部品、部
分には同じ参照符号を付してある。
【0069】制御電極配列部18には多数の制御電極が
配列されており、図示を省略した制御電圧印加部からそ
れぞれの制御電極に、所定のタイミングで、トナー飛翔
電界を形成する電圧が印加されるとともに、背面電極1
9にも図示を省略した電源からトナーを引き寄せる電圧
が印加される。かくして、現像剤担持体16から供給さ
れるトナーを記録シートS上に飛翔、付着させ、該記録
シート上に直接トナー画像を形成する。
【0070】この現像装置A5も 現像剤補給部13を
介して現像装置外部から現像剤D2(特にトナー)を補
給でき、それだけ長期にわたり使用できる長寿命のもの
であり、それでいて現像装置A5が搭載される画像形成
装置の無視し難い大型化を招くことがない。なお、図4
から図8を参照して説明した現像装置A1〜A5のそれ
ぞれは、現像剤流動部12において現像剤が循環移動せ
しめられ、十分攪拌されるので、現像装置中に劣化現像
剤が発生しても、それは正常な現像剤中に分散され、劣
化現像剤による悪影響が抑制され、この点でもそれだ
け、現像装置交換の必要なく長期にわたり継続使用でき
る。 <図9(A)及び図9(B)に示す現像装置B1>図9
(A)は現像装置B1の断面図で、現像装置背面側から
見た図であり、図9(B)は感光体とともに示す現像装
置B1の断面図であり、現像装置の側面側から見た図で
ある。
【0071】現像装置B1 は、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置B
1は、現像剤担持体として回転部材を、さらに言えば現
像ローラ21を備えている。また、現像ローラ21に対
向する現像剤供給部材(ここでは現像剤供給ローラ)2
2と、現像剤供給部材22に対向する現像剤流動部23
とを備えている。
【0072】現像ローラ21は現像装置ケース24の前
部に回転可能に設置されている。現像ローラ21の背面
には、現像装置ケース24に上端を支持されたトナー規
制部材211が弾力的に当接している。現像ローラ21
はケース24の前端開口部241から感光体X1に臨
む。現像剤供給部材(現像剤供給ローラ)22は、現像
ローラ21の長手方向に沿って延びており、現像装置ケ
ース24の中間領域に回転可能に設置されている。
【0073】現像剤流動部23は、現像剤供給部材22
の長手方向に沿って延びる第1及び第2の現像剤搬送部
材231、232を含んでおり、これらは現像装置ケー
ス24の奥部内の定位置に回転可能に設置されている。
現像剤搬送部材231、232はいずれも現像剤搬送ス
クリューであり、第2現像剤搬送部材232は第1現像
剤搬送部材231の上方に位置している。
【0074】現像ローラ21、現像剤供給部材22、現
像剤搬送部材231、232はそれぞれ伝動機構TBを
介してモータMBにより所定方向に回転駆動される。第
1現像剤搬送部材231は現像剤D1を図9(A)中右
方向に搬送し、第2現像剤搬送部材122は現像剤D1
を同図中左方向に搬送する。現像剤供給部材22と現像
剤搬送部材231、232の位置関係をみると、現像剤
供給部材22は第1現像剤搬送部材231の下端面23
Lより上、且つ、第2現像剤搬送部材232の上端面2
3Uより下の領域に位置している。
【0075】この現像装置B1によると、現像装置中の
現像剤D1は第1及び第2の現像剤搬送部材231、2
32により搬送されて循環移動し、その間に攪拌されつ
つ中間の現像剤供給部材22に供給され、さらにそこか
ら現像ローラ21に供給される。現像ローラ21に供給
された現像剤D1はトナー規制部材211と現像ローラ
21表面との間を通過することで荷電されるとともに所
定厚さの薄層とされ、現像領域へ搬送され、感光体X1
上の静電潜像の現像に供される。
【0076】現像装置B1の使用に伴って現像装置中に
劣化現像剤が発生するが、この現像装置B1では、第1
及び第2の現像剤搬送部材231、232が設けられ、
さらに、第1現像剤搬送部材231の下端面23Lより
上、第2現像剤搬送部材232の上端面23Uより下に
中間の現像剤供給部材22が配置されているから、劣化
現像剤は現像装置中の特定の部位に局所的に蓄積される
ことなく、これら部材の運動による現像剤の攪拌作用に
より正規の(正常な)現像剤に分散せしめられる。その
結果、劣化現像剤による悪影響を抑制して良好な現像処
理を長期にわたり行うことができ、それだけ現像装置が
長寿命化する。また、この現像装置B1を搭載した画像
形成装置は、現像装置において劣化現像剤が発生して
も、それを正規の(正常な)現像剤中に分散させて該劣
化現像剤による悪影響を抑制でき、従ってそれだけ現像
装置を交換することなく長期にわたり使用でき、良好な
画像品質を維持できる。 <図10に示す現像装置B2>図10は感光体とともに
示す現像装置B2の断面図で、現像装置側面側から見た
図である。
【0077】現像装置B2も、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置B
2は、図9に示す現像装置B1において、現像ローラ2
1、現像剤供給ローラ22の回転方向を反対向きとし、
現像ローラ21にトナー規制部材211’を当接したも
のである。その他の点は現像装置B1と同様であり、現
像装置B1における部品や部分と同じものについては同
じ参照符号を付してある。
【0078】この現像装置B2も現像装置B1と同様に
劣化現像剤が正常な現像剤中に分散され、それだけ交換
の必要なく長期にわたり使用できる。 <図11に示す現像装置B3>図11は感光体とともに
示す現像装置B3の断面図で、現像装置側面側から見た
図である。
【0079】現像装置B3は、現像剤としてトナーとキ
ャリアを主体とする二成分現像剤D2を採用するもので
あり、図1に示す画像形成装置に搭載して使用できる。
現像装置B3は、図9に示す現像装置B1において、一
成分現像剤D1に代えて二成分現像剤D2を採用し、現
像ローラ21に代えて現像剤担持体25を、現像剤供給
ローラ22に代えて現像剤供給部材26を採用したもの
である。
【0080】現像剤担持体25は、N極の磁極とS極の
磁極を周囲に設けた固定配置のマグネットローラ252
に現像スリーブ251を外嵌し、この現像スリーブ25
1を回転させるようにしたものである。現像剤供給部材
26も、N極の磁極とS極の磁極を周囲に設けた固定配
置のマグネットローラ262に現像剤供給スリーブ26
1を外嵌し、このスリーブ261を回転させるようにし
たものである。
【0081】現像剤供給スリーブ261には、穂高規制
部材263を臨ませてある。以上の他は、図9に示す現
像装置B1と同様である。現像装置B1と実質上同様の
部品、部分には同じ参照符号を付してある。現像スリー
ブ251、現像剤供給スリーブ261等の回転部材は図
示を省略した駆動装置によりそれぞれ所定方向に回転駆
動される。
【0082】この現像装置B3によると、現像装置中の
現像剤D2は現像剤搬送部材231、232により互い
に反対方向に搬送され、循環し、その間にトナーとキャ
リアが攪拌されつつ、現像剤供給スリーブ261に供給
され、さらにそこから現像スリーブ251に供給され
る。現像剤供給スリーブ261に供給された現像剤D2
はマグネットローラ262の磁力により磁気ブラシの状
態でスリーブ261上に保持され、現像スリーブ251
に臨む領域へ搬送され、その途中穂高規制部材263に
より磁気ブラシの高さが規制される。
【0083】現像スリーブ251はこの高さ規制された
磁気ブラシを受け取って現像領域へ搬送し、そこで磁気
ブラシ中のトナーを感光体X1上の静電潜像へ付着さ
せ、静電潜像を現像する。現像装置B3においても、第
1及び第2の現像剤搬送部材231、232が設けら
れ、さらに、第1現像剤搬送部材231の下端面より
上、第2現像剤搬送部材232の上端面より下に中間の
現像剤供給部材26が配置されているから、劣化現像剤
は現像装置中の特定の部位に局所的に蓄積されることな
く、これら部材の運動による現像剤の攪拌作用により正
規の(正常な)現像剤に分散せしめられる。それだけ交
換の必要なく長期にわたり使用できる。 <図12に示す現像装置B4>図12(A)は現像装置
B4の断面図で、現像装置背面側から見た図であり、図
12(B)は感光体とともに示す現像装置B4の断面図
であり、現像装置側面側から見た図である。
【0084】現像装置B4は、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置B
4は、図9に示す現像装置B1において、現像装置ケー
ス24に代えて現像装置ケース24’を採用し、第1現
像剤搬送部材231を現像剤供給ローラ22の下方に、
第2現像剤搬送部材232を現像剤供給ローラ22の上
方にそれぞれ配置し、現像剤供給ローラ22の延長され
た軸端部221に第3の現像剤搬送部材220(ここで
は現像剤搬送パドル)を設けたものである。
【0085】これ以外の点は図9に示す現像装置と同様
であり、図9に示す現像装置と実質上同じ部品、部分に
は同じ参照符号を付してある。なお、ここでは、第1、
第2の現像剤搬送部材231、232も図9に示す装置
の場合より長く形成されており、それらの片側端部は第
3の現像剤搬送部材220に臨んでいる。
【0086】この現像装置B4においては、現像剤D1
は第1、第2及び第3の現像剤搬送部材231、23
2、220により循環移動しつつ攪拌され、さらに現像
剤供給ローラ22と該各現像剤搬送部材とが対向する領
域でも現像剤攪拌がなされ、かくして現像装置中に発生
する劣化現像剤は、現像装置中の特定の部位に局所的に
蓄積されることなく、正規の(正常な)現像剤に分散せ
しめられ、従ってそれだけ現像装置を交換することなく
長期にわたり使用できる。 <図13に示す現像装置B5>図13は現像装置B5の
断面図で、現像装置背面側から見た図である。
【0087】現像装置B5は、トナーを主体とする一成
分現像剤D1を採用するものであり、図1に示す画像形
成装置に搭載して使用できる。現像装置B5は、図9に
示す現像装置B1において、現像剤流動部の片側端部近
傍に現像剤D1を補給する現像剤補給部27を設けたも
のである。これ以外の点は図9の現像装置B1と実質上
同構成である。現像装置B1における部品、部分と実質
上同じものについては同じ参照符号を付してある。
【0088】ここでの現像剤流動部23’は、現像剤供
給ローラ22及び現像ローラ21(図13ではローラ2
2の向こう側に隠れている)の長手方向の幅より延長さ
れている。すなわち、ここでは現像装置ケース24は現
像剤供給ローラ22及び現像ローラ21の長手方向の幅
より外側まで延長された部分240を含んでおり、ケー
ス奥側部分に配置された第1、第2の現像剤搬送部材2
31、232も該ケース延長部分240まで延在してい
る。
【0089】そして、ケース24の延長部分240から
現像剤補給部27が立ち上がっている。従って補給部2
7は現像ローラ11の長手方向の幅の外側に位置してい
る。補給部27はここでは外部から現像剤D1を足して
いくことができるホッパーの形態のものであり、補給部
27の下端開口部271は上側の第2現像剤搬送部材2
32の端部近傍に上方から現像剤D1を補給できる。
【0090】なお、補給部27の下端開口部271に
は、開閉可能のシャッターや現像剤補給量を規制するシ
ャッター兼現像剤補給ローラ等の現像剤補給量規制部材
を設けてもよい。現像装置B5によると、既述のとお
り、劣化現像剤が正常な現像剤中に分散され、それだけ
長期にわたり使用できることに加え、現像剤補給部27
から現像剤D1を補給できるので、さらにそれだけ長期
にわたり、交換の必要なく使用できる。
【0091】なお、図10、図11、図12に示す現像
装置B2、B3、B4にも同様に現像剤補給部を設ける
ことができる。その場合、現像剤担持体21、25や、
現像剤供給部材22、26の長手方向の幅の外側に現像
剤補給部を設けることができる。 <図14に示す現像装置B6>図14は感光体とともに
示す現像装置B6の断面図で、現像装置側面側から見た
図である。
【0092】現像装置B6は、現像剤としてキャリア液
にトナー及び荷電制御剤等を分散させた液体現像剤D3
を採用するものであり、図2に示す画像形成装置に搭載
して使用できる。現像装置B6は、現像剤担持体として
回転部材を、さらに言えば現像ローラ28を備えてい
る。また、現像ローラ28に下方から対向する現像剤供
給部材(ここでは現像剤供給ローラ)22’と、現像剤
供給部材22’に対向する現像剤流動部23とを備えて
いる。
【0093】現像ローラ28は、液体現像剤が漏れる恐
れのない現像装置ケース24”の前部且つ上部に回転可
能に設置されており、ケース24”の開口部241”か
ら感光体Y1に臨む。現像ローラ28にはクリーニング
ブレード281が当接している。現像剤供給部材(現像
剤供給ローラ)22’は、現像ローラ28の長手方向に
沿って延びており、現像装置ケース24”の中間領域に
回転可能に設置されている。
【0094】現像剤流動部23は、現像剤供給部材2
2’の長手方向に沿って延びる第1及び第2の現像剤搬
送部材231、232を含んでおり、これらは現像装置
ケース24”の奥部内の定位置に回転可能に設置されて
いる。現像剤搬送部材231、232はいずれも現像剤
搬送スクリューであり、第2現像剤搬送部材232は第
1現像剤搬送部材231の上方に位置している。
【0095】現像ローラ28、現像剤供給部材22’、
現像剤搬送部材231、232はそれぞれ図示を省略し
た伝動機構を介してモータにより所定方向に回転駆動さ
れる。現像剤流動部23は、既述の現像装置B1(図9
参照)等における現像剤流動部23と実質上同構成であ
り、現像剤循環方向も同様である。
【0096】現像剤供給部材22’と現像剤搬送部材2
31、232の位置関係をみると、現像剤供給部材2
2’は第1現像剤搬送部材231の下端面より上、且
つ、第2現像剤搬送部材232の上端面より下の領域に
位置している。この現像装置B6によると、現像装置中
の現像剤D3は現像剤搬送部材231、232により互
いに反対方向に搬送され、循環し、攪拌されつつ、現像
剤供給ローラ22’に供給され、さらにそこから現像ロ
ーラ28に供給される。
【0097】現像ローラ28は供給ローラ22’から供
給される液体現像剤D3を現像領域へ汲み上げ搬送す
る。現像ローラ28により感光体Y1に臨む現像領域へ
搬送された液体現像剤D3中のトナーが、該現像ローラ
28への現像バイアスの印加のもとに感光体Y1上の静
電潜像に電気泳動の原理で移行、付着し、該静電潜像を
現像する。
【0098】現像後、現像ローラ28上に残留する現像
剤D3は一旦クリーニングブレード281により現像ロ
ーラから掻き落とされる。現像装置B6の使用に伴って
現像装置中に劣化現像剤が発生するが、この現像装置B
6においても、劣化現像剤は現像装置中の特定の部位に
局所的に蓄積されることなく、現像剤搬送部材231、
232、現像剤供給ローラ22’等の回転運動による現
像剤の攪拌作用により正規の(正常な)現像剤に分散せ
しめられる。かくして、それだけ交換の必要なく長期に
わたり使用できる。
【0099】この現像装置B6においても、図14に鎖
線で例示するように、現像剤流動部23を現像ローラ2
8の長手方向の幅より外側まで延長して、その部分に現
像剤補給部27’を設けることができる。補給部27’
には、図7の現像装置A4で説明したと同様に、トナー
濃度を高めた濃縮トナー液を収容した、開閉弁V1付き
のボトルTBと、荷電制御剤を収容した、開閉弁V2付
きのボトルCBと、キャリア液を収容した、開閉弁V3
付きのボトルLBとを搭載でき、各ボトルは新しいもの
と交換できる。
【0100】このように現像剤補給部27’を設けるこ
とで、一層長期にわたり、交換の必要なく現像装置B6
を使用できる。 <図15に示す現像装置B7>図15は現像装置B7の
断面図であり、現像装置の側面側から見た図である。現
像装置B7は、現像剤としてトナー及びキャリアを主体
とする二成分現像剤D2を採用するものであり、図3に
示す画像形成装置に搭載して使用できる。
【0101】現像装置B7は、図11に示す現像装置B
3において現像剤担持体25に対向する制御電極配列部
29を設けたものである。画像形成装置に搭載された状
態では記録シートSが制御電極配列部29に臨ませられ
つつ通過する。さらにその記録シートSの背面側に背面
電極291が配置される。以上の他は、図11に示す現
像装置B3と同様であり、図11に示す現像装置と実質
上同様の部品、部分には同じ参照符号を付してある。
【0102】制御電極配列部29には多数の制御電極が
配列されており、図示を省略した制御電圧印加部からそ
れぞれの制御電極に、所定のタイミングで、トナー飛翔
電界を形成する電圧が印加されるとともに、背面電極2
91にも図示を省略した電源からトナーを引き寄せる電
圧が印加される。かくして、現像剤担持体25から供給
されるトナーを記録シートS上に飛翔、付着させ、該記
録シート上に直接トナー画像を形成する。
【0103】この現像装置B7も 劣化現像剤を正常な
現像剤中に分散させることができる。また、現像剤補給
部を設けてもよい。 <図16(A)及び図16(B)に示す現像装置C1>
図16(A)は現像装置C1の断面図で、現像装置背面
側から見た図であり、図16(B)は感光体とともに示
す現像装置C1の断面図であり、現像装置の側面側から
見た図である。
【0104】現像装置C1 は、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置C
1は、現像剤担持体として回転部材を、さらに言えば現
像ローラ31を備えている。また、現像ローラ31に対
向する第1現像剤流動部32と、現像剤流動部32の片
側の端部近傍に連通する現像剤補給部兼現像剤流動部3
3とを備えている。
【0105】現像ローラ31は現像装置ケース34の上
部に回転可能に設置されている。現像ローラ31の背面
には、現像装置ケース34に上端を支持されたトナー規
制部材311が弾力的に当接している。現像ローラ31
はケース34の上端開口部341から感光体X1に臨
む。現像剤流動部32は、現像ローラ31の長手方向に
沿って延びる第1及び第2の現像剤搬送部材321、3
22を含んでおり、これらは現像装置ケース34の下部
内の定位置に回転可能に設置されている。現像剤搬送部
材321、322はいずれも現像剤搬送スクリューであ
り、第2現像剤搬送部材322は現像ローラ31の下方
に位置し、且つ、第1現像剤搬送部材321の上方に位
置している。
【0106】現像剤の補給部兼流動部33は、現像ロー
ラ31の長手方向に垂直な方向に延びる第1及び第2の
現像剤搬送部材331、332を含んでおり、これらは
補給部兼流動部33を構成するケース333内に縦方向
に平行に配置され、回転可能に設置されている。現像剤
搬送部材331、332はいずれも現像剤搬送スクリュ
ーである。
【0107】現像ローラ31、現像剤搬送部材321、
322、331、332はそれぞれ伝動機構TC1を介
してモータMC1により所定方向に回転駆動される。現
像剤流動部32における第1現像剤搬送部材321は現
像剤D1を、補給部兼流動部33から離れる図中右方向
に搬送し、第2現像剤搬送部材322は現像剤D1を補
給部兼流動部33に近づく図中左方向に搬送する。
【0108】補給部兼流動部33における現像剤搬送部
材331は現像剤D1を上方へ、現像剤搬送部材332
は現像剤D1を下方へ搬送する。現像装置ケース34の
下部は上部の幅を超えて、現像ローラ31の長手方向の
幅より外側まで延在する部分342を有しており、現像
剤搬送部材321、322はその部分342まで延びて
いる。また、その部分342から現像剤補給部兼流動部
33が立ち上がっている。
【0109】従って補給部兼流動部33は現像ローラ3
1の長手方向の幅の外側に位置している。現像剤の補給
部兼流動部33のケース333はここでは外部から現像
剤D1を足していくことができるホッパーの形態のもの
であり、ケース333の下端開口部は流動部32の上側
の第2現像剤搬送部材322の端部近傍領域に連通して
いる。
【0110】かくして現像剤流動部32における現像剤
流動方向(図中左右方向)と現像剤補給部兼流動部33
における現像剤流動方向(図中上下方向)は互いに異な
っており、且つ、両者の現像剤流動域が互いに接触して
いる。この現像装置C1によると、現像装置中の現像剤
D1は現像剤流動部32の現像剤搬送部材321、32
2により互いに反対方向に搬送され、循環し、その間に
攪拌され、また、補給部兼流動部33中の現像剤D1が
現像剤搬送部材331、332により互いに反対方向に
搬送され、循環し、その間に攪拌される。さらに、両現
像剤流動域が互いに接触している部分で、各流動部の現
像剤の一部が互いに交換されるように攪拌される。この
ようにして現像剤D1は十分攪拌される。
【0111】現像ローラ31への現像剤D1の供給は、
主として現像剤流動部32の第2現像剤搬送部材322
からなされる。現像ローラ31に供給された現像剤D1
はトナー規制部材311と現像ローラ31表面との間を
通過することで荷電されるとともに所定厚さの薄層とさ
れ、その状態で感光体X1と対向する現像領域へ搬送さ
れ、感光体X1上の静電潜像の現像に供される。
【0112】以上説明したように、この現像装置C1に
は、現像ローラ31に現像剤を供給する第1現像剤流動
部32だけでなく、第2現像剤流動部33が設けられて
いて、そこにも現像剤D1が収容されるので、現像剤収
容スペース、収容現像剤量が多く、それだけ広範囲を利
用して良好な状態に現像剤の流動、攪拌がなされ、それ
によりに劣化現像剤を正常な現像剤中に分散させて劣化
現像剤による悪影響を抑制でき、現像剤収容量が多いこ
とと相まって、長期にわたり継続使用できる。
【0113】また、現像装置C1の使用に伴って現像装
置中の現像剤D1(トナー)は消費されていくが、補給
部兼流動部33へ外部から現像剤D1(トナー)を足し
ていくことで、補給部兼流動部33から現像剤流動部3
2の第2現像剤搬送部材322の端部近傍に、さらにそ
こから第1現像剤搬送部材321の端部近傍に現像剤D
1が補給され、ひいては現像ローラ31に現像剤D1が
安定的に供給される。
【0114】かくして、現像装置C1は長期にわたり使
用できる長寿命のものとなっている。また、現像剤の補
給部兼流動部33は、第1現像剤流動部32の端部近傍
に連設されているから、さらに特に、現像ローラ31の
長手方向の幅の外側に位置しているから、画像形成装置
本体部(画像形成エンジン部)のサイズへの影響は少な
く、従ってこの現像装置が搭載される画像形成装置の無
視し難い、格別の大型化を招くことはない。 <図17(A)及び図17(B)に示す現像装置C2>
図17(A)は感光体とともに示す現像装置C2の断面
図で、現像装置側面側から見た図であり、図17(B)
は現像装置C2の断面図であり、現像装置上面側から見
た図である。
【0115】現像装置C2も、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置C
2も現像ローラ31を備えている。さらに、現像ローラ
31に背後から対向する現像剤供給部材(ここでは現像
剤供給ローラ)35と、現像剤供給ローラ35に下方か
ら対向する第1の現像剤流動部32と、第1現像剤流動
部32の片側の端部近傍に連通する現像剤補給部兼現像
剤流動部36とを備えている。
【0116】現像ローラ31は現像装置ケース34’の
上部に回転可能に設置されている。現像ローラ31の背
面には、現像装置ケース34’に下端を支持されたトナ
ー規制部材311’が弾力的に当接している。現像ロー
ラ31はケース34’の上端開口部341’から感光体
X1に臨む。現像剤供給ローラ35は現像ローラ31の
長手方向に沿って延びており、現像装置ケース34’の
上部に回転可能に設置されている。
【0117】第1現像剤流動部32は、現像剤供給ロー
ラ35の長手方向に沿って延びる第1及び第2の現像剤
搬送部材321、322を含んでおり、これらは現像装
置ケース34’の下部内の定位置に回転可能に設置され
ている。現像剤搬送部材321、322はいずれも現像
剤搬送スクリューであり、第2現像剤搬送部材322は
現像剤供給ローラ35の下方に位置し、且つ、第1現像
剤搬送部材321の上方に位置している。
【0118】現像剤の補給部兼流動部36は、現像ロー
ラ31の長手方向に垂直な方向に延びる第1及び第2の
現像剤搬送部材361、362を含んでおり、これらは
補給部兼流動部36を構成するケース363内に略水平
方向に平行に配置され、回転可能に設置されている。搬
送部材362は搬送部材361の上方に位置している。
現像剤搬送部材361、362はいずれも現像剤搬送ス
クリューである。
【0119】現像ローラ31、現像剤供給ローラ35、
現像剤搬送部材321、322、361、362はそれ
ぞれ伝動機構TC2を介してモータMC2により所定方
向に回転駆動される。現像剤流動部32における第1現
像剤搬送部材321は現像剤D1を、補給部兼流動部3
6から離れる図17(B)中左方向に搬送し、第2現像
剤搬送部材322は現像剤D1を補給部兼流動部36に
近づく図中右方向に搬送する。
【0120】補給部兼流動部36における現像剤搬送部
材361は現像剤D1を現像剤流動部32の方へ、現像
剤搬送部材362は現像剤D1を現像剤流動部32から
離れる方向へ搬送する。現像装置ケース34’の下部は
上部の幅を超えて、現像ローラ31の長手方向の幅より
外側まで延在する部分343を有しており、現像剤搬送
部材321、322はその部分343まで延びている。
また、その部分343に現像剤補給部兼流動部36が連
通形成されている。
【0121】従って補給部兼流動部36は現像ローラ3
1の長手方向の幅の外側に位置している。現像剤の補給
部兼流動部36のケース363はここでは外部から現像
剤D1を足していくことができるものであり、ケース3
63の現像剤流動部32側の開口部は流動部32の上下
の現像剤搬送部材の端部近傍領域に連通している。
【0122】かくして現像剤流動部32における現像剤
流動方向と現像剤補給部兼流動部36における現像剤流
動方向は互いに異なっており、且つ、両者の現像剤流動
域が互いに接触している。この現像装置C2によると、
現像装置中の現像剤D1は現像剤流動部32の現像剤搬
送部材321、322により互いに反対方向に搬送さ
れ、循環し、その間に攪拌され、また、補給部兼流動部
36中の現像剤D1が現像剤搬送部材361、362に
より互いに反対方向に搬送され、循環し、その間に攪拌
される。さらに、両現像剤流動域が互いに接触している
部分で、各流動部の現像剤の一部が互いに交換されるよ
うに攪拌される。このようにして現像剤D1は十分攪拌
される。
【0123】現像ローラ31への現像剤D1の供給は、
現像剤供給ローラ35からなされる。現像ローラ31に
供給された現像剤D1はトナー規制部材311’と現像
ローラ31表面との間を通過することで荷電されるとと
もに所定厚さの薄層とされ、その状態で感光体X1と対
向する現像領域へ搬送され、感光体X1上の静電潜像の
現像に供される。
【0124】以上説明したように、この現像装置C2
も、第1現像剤流動部32及び第2現像剤流動部36を
備えているので、現像剤収容スペース、収容現像剤量が
多く、それだけ広範囲を利用して良好な状態に現像剤の
流動、攪拌がなされ、それによりに劣化現像剤を正常な
現像剤中に分散させて劣化現像剤による悪影響を抑制で
き、現像剤収容量が多いことと相まって、長期にわたり
継続使用できる。
【0125】また、現像装置C2の使用に伴って現像装
置中の現像剤D1(トナー)は消費されていくが、補給
部兼流動部36へ外部から現像剤D1(トナー)を足し
ていくことで、補給部兼流動部36から現像剤流動部3
2の端部近傍に、さらにそこから現像剤供給ローラ35
を介して現像ローラ31に現像剤D1が安定的に供給さ
れる。かくして、現像装置C1は長期にわたり使用でき
る長寿命のものとなっている。
【0126】また、現像剤の補給部兼流動部36は、第
1現像剤流動部32の端部近傍に連設されているから、
さらに特に、現像ローラ31の長手方向の幅の外側に位
置しているから、画像形成装置本体部(画像形成エンジ
ン部)のサイズへの影響は少なく、従ってこの現像装置
が搭載される画像形成装置の無視し難い、格別の大型化
を招くことはない。 <図18(A)及び図18(B)に示す現像装置C3>
図18(A)は現像装置C3の断面図で、現像装置背面
側から見た図であり、図18(B)は感光体とともに示
す現像装置C3の断面図であり、現像装置側面側から見
た図である。
【0127】現像装置C3も、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置C
3は、図16に示す現像装置C1において、現像剤の補
給部兼流動部33に代えて現像剤の補給部兼流動部3
3’を採用したものである。その他の点は現像装置C1
と同様である。現像装置C1における部品、部分と実質
上同じものについては同じ参照符号を付してある。
【0128】現像剤の補給部兼流動部33’は、第1現
像剤流動部32の現像ローラ31より外側に突き出た部
分342(現像装置ケース34の突出部分)に連通形成
された風洞部331’と、該突出部分342の下面にフ
ィルターF1を介して連設されれた空気供給装置ASと
を含んでいる。風洞部331’は現像剤補給部を兼ねて
いる。風洞部331’の上端にはフィルターF2が設け
られている。
【0129】フィルターF1、F2はいずれも空気の通
過は許すが、現像剤D1の通過を阻止するものである。
風洞部331’には外部から現像剤D1を供給でき、こ
こに収容された現像剤は、下から吹き上げるエアーによ
り上下方向に流動する。すなわち、現像剤流動部32に
おける現像剤流動方向(図中左右方向)と現像剤補給部
兼流動部33’における現像剤流動方向(図中上下方
向)は互いに異なっており、且つ、両者の現像剤流動域
が互いに接触している。
【0130】この現像装置C3によると、現像装置中の
現像剤D1は現像剤流動部32の現像剤搬送部材32
1、322により互いに反対方向に搬送され、循環し、
その間に攪拌され、また、補給部兼流動部33’におい
て、空気供給装置ASから風洞部331’へ向け空気が
吹き上げ供給されることで、風洞部内の現像剤D1も流
動せしめられる。さらに、両現像剤流動域が互いに接触
している部分で、各流動部の現像剤の一部が互いに交換
されるように攪拌される。このようにして現像剤D1は
十分攪拌される。
【0131】この現像装置C3においても、現像ローラ
31に現像剤を供給する第1現像剤流動部32だけでな
く、第2現像剤流動部33’が設けられていて、そこに
も現像剤D1が収容されるので、現像剤収容スペース、
収容現像剤量が多く、それだけ広範囲を利用して良好な
状態に現像剤の流動、攪拌がなされ、それによりに劣化
現像剤を正常な現像剤中に分散させて劣化現像剤による
悪影響を抑制でき、現像剤収容量が多いことと相まっ
て、長期にわたり継続使用できる。
【0132】また、現像装置C3の使用に伴って現像装
置中の現像剤D1(トナー)は消費されていくが、補給
部兼流動部33’へ外部から現像剤D1(トナー)を足
していくことで、補給部兼流動部33’から現像剤流動
部32へ、さらに現像ローラ31に現像剤D1が安定的
に供給される。かくして、現像装置C3は長期にわたり
使用できる長寿命のものとなっている。現像剤の補給部
兼流動部33’は、その位置からして画像形成装置本体
部(画像形成エンジン部)のサイズへの影響は少なく、
従ってこの現像装置が搭載される画像形成装置の無視し
難い、格別の大型化を招くことはない。 <図19(A)及び図19(B)に示す現像装置C4>
図19(A)は現像装置C4の断面図で、現像装置上面
側から見た図であり、図19(B)は感光体とともに示
す現像装置C4の断面図であり、現像装置側面側から見
た図である。
【0133】現像装置C4も、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。現像装置C
4も現像ローラ31を備えている。さらに、現像ローラ
31に背後から対向する現像剤流動部32と、現像ロー
ラ31に隣り合い、且つ、現像剤流動部32の片側の端
部近傍(現像装置ケース34”の現像ローラ31より外
側へ突出した部分344)に連通する現像剤収容空間部
37と、空間部37と同じ側において現像剤流動部32
の端部近傍に現像剤D1を補給する現像剤補給ホッパー
38とを備えている。
【0134】現像剤収容空間部37は現像装置ケース3
4”と一体的に形成されている。現像ローラ31は現像
装置ケース34”の前部に回転可能に設置されている。
現像ローラ31の背面には、現像装置ケース34”に支
持されたトナー規制部材311”が弾力的に当接してい
る。現像ローラ31は感光体X1に臨む。現像剤流動部
32は、現像ローラ31の長手方向に沿って延びる第1
及び第2の現像剤搬送部材321、322を含んでい
る。第2現像剤搬送部材322は第1現像剤搬送部材3
21の上方に配置されており、互いに反対方向に現像剤
を搬送して、循環移動させることができる。この現像剤
流動部32は図17に示す現像装置C2等における現像
剤流動部32と実質上同構成のものである。
【0135】現像剤収容空間部37には現像ローラ軸3
10が貫通しており、これに現像剤移動用の回転パドル
371が嵌着されている。この回転パドル371は現像
ローラ31とともに回転して空間部37への現像剤の出
入りを容易にする。現像ローラ31、現像剤搬送部材3
21、322はそれぞれ伝動機構TC4を介してモータ
MC4により所定方向に回転駆動される。
【0136】現像剤補給ホッパー38は現像ローラ31
の長手方向の幅の外側に位置しており、外部から現像剤
D1を足していくことができる。この現像装置C4によ
ると、現像装置中の現像剤D1は、現像剤流動部32だ
けでなく、現像剤ローラ31に隣り合う現像剤収容空間
部37にも収容され、現像剤流動部32により流動、攪
拌されつつ、さらに一部が該現像剤収容空間部37の現
像剤と入れ代わりつつ流動、攪拌されつつ、現像剤流動
部32から現像ローラ31に供給され、感光体X1上の
静電潜像の現像に供される。
【0137】このように現像剤収容空間部37が設けら
れていることで、それだけ現像剤収容スペース、収容現
像剤量が多く、それだけ広範囲を利用して良好な状態に
現像剤の流動、攪拌がなされ、それによりに劣化現像剤
を正常な現像剤中に分散させて劣化現像剤による悪影響
を抑制でき、現像剤収容量が多いことと相まって、長期
にわたり継続使用できる。
【0138】また、現像剤収容空間部37は現像ローラ
に隣り合う領域にコンパクトに設けることができるの
で、現像装置が搭載される画像形成装置の無視できない
大型化を避けることができる。さらに現像剤補給ホッパ
ー38が設けられているので、現像剤が消費されてくる
と、このホッパー38を介して現像剤を補給でき、それ
だけ一層長期にわたり使用できる。 <図20(A)及び図20(B)に示す現像装置C5>
図20(A)は現像装置C5の断面図で、現像装置上面
側から見た図であり、図20(B)は感光体とともに示
す現像装置C5の断面図であり、現像装置側面側から見
た図である。現像装置C5も、現像剤としてトナーを主
体とする一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。
【0139】現像装置C5も現像ローラ31を備えてい
る。さらに、現像ローラ31に背後から対向する現像剤
供給ローラ39と、さらにその背後の現像剤流動部32
と、現像剤供給ローラ39に隣り合い、且つ、現像剤流
動部32の片側の端部近傍(現像装置ケース34”の現
像ローラ31より外側へ突出した部分344)に連通す
る現像剤収容空間部37’と、空間部37’と同じ側に
おいて現像剤流動部32の端部近傍に現像剤D1を補給
する現像剤補給ホッパー38とを備えている。
【0140】現像剤収容空間部37’は現像装置ケース
34”と一体的に形成されており、現像ローラ31に隣
り合う領域まで広がっている。現像ローラ31は現像装
置ケース34”の前部に回転可能に設置されている。現
像ローラ31の背面には、現像装置ケース34”に支持
されたトナー規制部材311”が弾力的に当接してい
る。現像ローラ31は感光体X1に臨む。
【0141】現像剤流動部32は、現像ローラ31の長
手方向に沿って延びる第1及び第2の現像剤搬送部材3
21、322を含んでいる。第2現像剤搬送部材322
は第1現像剤搬送部材321の上方に配置されており、
互いに反対方向に現像剤を搬送して、循環移動させるこ
とができる。この現像剤流動部32は図17に示す現像
装置C2等における現像剤流動部32と実質上同構成の
ものである。
【0142】現像剤収容空間部37’には現像剤供給ロ
ーラ軸390及び現像ローラ軸310が貫通しており、
これらにそれぞれ現像剤移動用の回転パドル372、3
73が嵌着されている。この回転パドル372、373
は現像剤供給ローラ39、現像ローラ31とともに回転
して空間部37’への現像剤の出入りを容易にする。現
像ローラ31、現像剤供給ローラ39、現像剤搬送部材
321、322はそれぞれ伝動機構TC5を介してモー
タMC5により所定方向に回転駆動される。
【0143】現像剤補給ホッパー38は現像ローラ31
の長手方向の幅の外側に位置しており、外部から現像剤
D1を足していくことができる。この現像装置C5によ
ると、現像装置中の現像剤は、現像剤流動部32だけで
なく、現像剤供給ローラ39及び現像ローラ31に隣り
合う現像剤収容空間部37’にも収容され、現像剤流動
部32により流動、攪拌されつつ、さらに一部が該現像
剤収容空間部37’の現像剤と入れ代わりつつ流動、攪
拌されつつ、現像剤流動部32から現像剤供給ローラ3
9へ、さらに現像ローラ31へ供給され、感光体X1上
の静電潜像の現像に供される。
【0144】このように現像剤収容空間部37’が設け
られていることで、それだけ現像剤収容スペース、収容
現像剤量が多く、それだけ広範囲を利用して良好な状態
に現像剤の流動、攪拌がなされ、それによりに劣化現像
剤を正常な現像剤中に分散させて劣化現像剤による悪影
響を抑制でき、現像剤収容量が多いことと相まって、長
期にわたり継続使用できる。
【0145】また、現像剤収容空間部37’は現像剤供
給ローラ39及び現像ローラ31に隣り合う領域にコン
パクトに設けることができるので、現像装置が搭載され
る画像形成装置の無視できない大型化を避けることがで
きる。さらに現像剤補給ホッパー38が設けられている
ので、現像剤が消費されてくると、このホッパー38を
介して現像剤を補給でき、それだけ一層長期にわたり使
用できる。 <図21に示す現像装置C6>図21は感光体とともに
示す現像装置C6の断面図で、現像装置側面側から見た
図である。
【0146】現像装置C6は、現像剤としてトナー及び
キャリアを主体とする二成分現像剤D2を採用するもの
であり、図1に示す画像形成装置に搭載して使用でき
る。現像装置C6は、図17に示す現像装置C2におい
て、一成分現像剤D1に代えて二成分現像剤D2を採用
し、現像ローラ31の位置に現像剤担持体300を配置
したものである。
【0147】現像剤担持体300は、N極の磁極とS極
の磁極を周囲に設けた固定配置のマグネットローラ30
2に現像スリーブ301を外嵌し、この現像スリーブ3
01を回転させるようにしたものである。現像スリーブ
301には、穂高規制部材303を臨ませてある。以上
の他は、図17に示す現像装置C2と同様であり、図1
7に示す現像装置と実質上同様の部品、部分には同じ参
照符号を付してある。現像スリーブ301、現像剤供給
部材35、現像剤搬送部材321、322、361、3
62等の回転部材は図示を省略した駆動装置によりそれ
ぞれ所定方向に回転駆動される。
【0148】この現像装置C6によると、現像剤D2
は、現像剤流動部32及び補給部兼流動部36中のそれ
ぞれにおいて互いに反対方向に搬送され、循環し、その
間に攪拌される。さらに、両現像剤流動域が互いに接触
している部分で、各流動部の現像剤の一部が互いに交換
されるように攪拌される。このようにして現像剤D2は
十分攪拌される。
【0149】現像スリーブ301への現像剤D2の供給
は、現像剤供給ローラ35からなされる。現像スリーブ
301に供給された現像剤D2は磁気ブラシの態様で保
持され、途中、穂高規制部材303により高さ規制さ
れ、現像領域へ搬送され、感光体X1上の静電潜像の現
像に供される。この現像装置C6も現像剤収容スペー
ス、収容現像剤量が多く、それだけ広範囲を利用して良
好な状態に現像剤の流動、攪拌がなされ、長期にわたり
使用できる。
【0150】また、現像装置C6の使用に伴って消費さ
れるトナーは、補給部兼流動部36へ外部からトナーを
足していくことで補給でき、それだけ一層長期に渡り使
用できる。しかも画像形成装置の無視し難い、格別の大
型化を招くことはない。 <図22に示す現像装置C7>図22は感光体とともに
示す現像装置C7の断面図で、現像装置側面側から見た
図である。
【0151】現像装置C7は、現像剤として液体現像剤
D3を採用するものであり、図2に示す画像形成装置に
搭載して使用できる。この現像装置C7は図19に示す
現像装置C4に類似の構造を有するものである。現像装
置C7は、現像装置C4において、現像装置ケース3
4”に代えて液体現像剤を収容できるケース340を採
用するとともに、現像ローラ31に代えて現像ローラ3
04を採用し、現像剤補給部38に代えて現像剤補給部
38’を採用したものである。
【0152】現像剤補給部38’には、トナー濃度を高
めた濃縮トナー液を収容した、開閉弁V1付きのボトル
TBと、荷電制御剤を収容した、開閉弁V2付きのボト
ルCBと、キャリア液を収容した、開閉弁V3付きのボ
トルLBとが搭載されている。各ボトルは新しいものと
交換できる。その他の点は現像装置C4と略同構成であ
る。現像装置C4における部品、部分と実質上同じもの
については同じ参照符号を付してある。
【0153】この現像装置C7によると、現像装置中の
現像剤D3は、現像剤流動部32だけでなく、現像剤ロ
ーラ304に隣り合う現像剤収容空間部37”にも収容
され、現像剤流動部32により流動、攪拌されつつ、さ
らに一部が該現像剤収容空間部37の現像剤と入れ代わ
りつつ流動、攪拌されつつ、現像剤流動部32から現像
ローラ304に供給される。現像ローラ304は供給さ
れる液体現像剤D3を現像領域へ汲み上げ搬送し、感光
体Y1上の静電潜像の現像に供する。
【0154】このように現像剤収容空間部37”が設け
られていることで、それだけ現像剤収容量が増し、それ
だけ長期にわたり使用できる。現像装置C7の使用に伴
って現像剤D3中の成分は消費されていくが、現像剤補
給部38’から不足してきた現像剤成分を適宜補給する
ことができる。空になったボトルは交換することができ
る。
【0155】なお、図16から図18及び図21を参照
して説明した、互いに現像剤流動方向が異なる第1及び
第2の現像剤流動部を有するタイプの乾式現像装置や、
図19及び図20を参照して説明した、現像剤収容空間
部を備えるタイプの乾式現像装置は、必要に応じて若干
の変更を加えるとともに、図8や図15に示す現像装置
A5やB7におけるように制御電極配列部と背面電極を
適用して、直接記録方式の現像装置とし、図3に示す画
像形成装置搭載して用いることもできる。 <図23に示す現像装置E1>図23は感光体X1とと
もに示す現像装置E1の断面図で、現像装置側面側から
見た図である。
【0156】現像装置E1は、現像剤としてここでは負
帯電性の一成分現像剤D1を採用するものであり、図1
に示す画像形成装置に搭載して使用できる。感光体X1
はここでは負帯電性の感光体である。この現像装置E1
は、図9に示す現像装置B1に現像剤補給部27を設け
た図13に示す現像装置B5において、現像剤エンプテ
ィ検知装置S1と、劣化現像剤排出装置4とを設けたも
のである。その他の点は図13に示す現像装置B5と同
様であり、現像装置B5における部品や部分と同じもの
については同じ参照符号を付してある。
【0157】現像剤エンプティ検知装置S1は、現像装
置ケース24に搭載されており、投光部S11と、現像
剤D1が空状態に近づくと該投光部からの光を受ける受
光部S12とを含んでいる。劣化現像剤排出装置4は、
エンプティ検知装置S1が現像装置ケース24内の現像
剤のエンプティ状態を検出すると、残留現像剤の中か
ら、正規の帯電極性(負)とは逆極性(正)に帯電した
劣化トナーを感光体X1へ移行させて現像装置外へ排出
するものである。
【0158】劣化現像剤排出装置4は、帯電器X2に、
画像形成時には−600Vを印加し、劣化トナー排出時
は−900Vを印加する印加電圧切替え可能の電源部P
W1と、現像ローラ21に画像形成時、劣化トナー排出
時とも−450Vを印加する電源部PW2と、現像剤供
給ローラ22と現像ローラ21間において、現像剤供給
ローラ22側に、画像形成時には−550Vを印加し、
劣化トナー排出時は−350Vを印加する印加電圧切替
え可能の電源部PW3と、トナー規制部材211と現像
ローラ21との間において、トナー規制部材211側
に、画像形成時には−500Vを印加し、劣化トナー排
出時は−350Vを印加する印加電圧切替え可能の電源
部PW4と、電源部PW1〜PW4からの印加電圧を切
り換える制御部CONTとを備えている。
【0159】エンプティ検知装置S1は制御部CONT
に接続されている。制御部CONTは、検知装置S1が
収容現像剤のエンプティ状態を検出していないときの画
像形成プロセスでは、電源部PW1から帯電器X2に−
600Vを、電源部PW2から現像ローラ21に−45
0Vを、電源部PW3から現像剤供給ローラ22に−5
50Vを、電源部PW4からトナー規制部材211に−
500Vを印加させる。
【0160】かくして、帯電器X2による感光体帯電域
が画像露光されて電位低下することで形成された静電潜
像部分に、現像ローラ21から現像剤が移行付着してト
ナー像が形成される。また、図13に示す現像装置B5
の場合と同様に、現像剤供給ローラ22が現像剤流動部
23の下側現像剤搬送部材231の下端面より上、且
つ、上側現像剤搬送部材232の上端面より下の領域に
配置されていることで、劣化現像剤が発生しても正常な
現像剤中に分散され、劣化現像剤の悪影響が抑制され
る。
【0161】現像装置本体の現像剤量が低下し、そのと
き現像剤補給部27に現像剤D1が収容されていると、
該補給部27から現像剤が補給される。エンプティ検知
装置S1が現像装置ケース24内の現像剤のエンプティ
状態を検出すると、制御部CONTは、電源部PW1か
ら帯電器X2に−900Vを、電源部PW2から現像ロ
ーラ21に−450Vを、電源部PW3から現像剤供給
ローラ22に−350Vを、電源部PW4からトナー規
制部材211に−350Vを印加させる。
【0162】かくして、現像装置中の残留現像剤におけ
る逆極性(正)に帯電した劣化トナーを感光体X1に移
行させ、現像装置外へ搬出できる。感光体X1に付着し
た劣化トナーは感光体X1のクリーニング装置X6によ
り除去清掃できる。このようにして劣化トナーが排出さ
れたあとに、現像剤補給部27を介して新たな現像剤を
補給し、その新たな現像剤への劣化トナーの混入がない
状態で次の画像形成プロセスを実行できる。
【0163】以上説明したように、この現像装置E1で
は、劣化現像剤を正常な現像剤中に分散させ得ること、
現像剤補給部27を介して外部から現像剤を補給できる
こと、劣化現像剤を現像装置外部へ排出できることによ
り、現像装置交換の必要なく長期わたり使用できる。な
お、補給部27の下端開口部271には、開閉可能のシ
ャッターや現像剤補給量を規制するシャッター兼現像剤
補給ローラ等の現像剤補給量規制部材を設けてもよい。
さらにかかる現像剤補給量規制部材を制御部CONTの
指示のもとに動作させるようにしてもよい。 <図24に示す現像装置E2>図24は現像装置E2の
断面図で、現像装置背面側から見た図である。
【0164】現像装置E2は、現像剤として一成分現像
剤D1を採用するものであり、図1に示す画像形成装置
に搭載して使用できる。この現像装置E2は、図18に
示す現像装置C3において、現像剤の補給部兼流動部3
3’に代えて、現像剤流動部32の端部近傍に現像剤を
補給するホッパータイプの現像剤補給部51を設けたも
のである。さらに、現像装置ケース34に現像剤エンプ
ティ検知装置S2を設けるとともに現像装置外部におい
て現像剤回収部52を設けたものである。その他の点は
図18に示す現像装置C3と同様であり、現像装置C3
における部品や部分と同じものについては同じ参照符号
を付してある。
【0165】現像剤補給部51は、現像剤流動部32の
現像ローラ31より外側に突き出た部分(現像装置ケー
ス34の突出部分)342に連通形成されている。現像
剤回収部52はケース突出部分342の下方に付設され
ており、現像装置外にあり、現像剤ボトル53が交換可
能に収容されている。回収部52の現像装置ケース24
内に通じる開口部は蓋体521にて開閉できる。蓋体5
21はソレノイドSOL1にて開閉駆動できる。
【0166】現像剤エンプティ検知装置S2は秤量タイ
プのもので、ここでは現像装置E2全体の重量を計測す
ることで、収容現像剤のエンプティ状態を検出するもの
である。ソレノイドSOL1及びエンプティ検知装置S
2は制御部CONT’に接続されている。
【0167】制御部CONT’は、検知装置S2が収容
現像剤のエンプティ状態を検出していないときの画像形
成プロセスでは、ソレノイドSOL1に現像剤回収部5
2の蓋体521を閉じさせる。蓋体521が閉じられた
状態では、図18の現像装置C3と同様に静電潜像の現
像に供し得る。現像装置本体の現像剤量が低下し、その
とき現像剤補給部51に現像剤D1が収容されている
と、該補給部51から現像剤が補給される。
【0168】エンプティ検知装置S2が現像装置内の現
像剤のエンプティ状態を検出すると、制御部CONT’
は、ソレノイドSOL1に指示して現像剤回収部52の
蓋体521を開かせる。すると、現像剤流動部32の第
1、第2の現像剤搬送部材321、322の引き続く回
転動作により、劣化現像剤を含む残留現像剤が回収部5
2に設置された現像剤回収ボトル53に排出される。そ
の後、制御部CONT’はソレノイドSOL1に指示し
て現像剤回収部52の蓋体521を閉じさせる。ボトル
53は満杯になると新しいものと交換する。
【0169】以上説明した現像剤搬送部材321、32
2、現像剤回収部52、制御部CONT’等は現像剤排
出装置を構成している。このように残留現像剤が外部に
排出されたあとは、現像剤補給部51を介して新たな現
像剤を補給し、その新たな現像剤への劣化トナーの混入
がない状態で次の画像形成プロセスを実行できる。
【0170】以上説明したように、この現像装置E2で
は、現像剤補給部51を介して外部から現像剤を補給で
きること、劣化現像剤を現像装置外部へ排出できること
により、現像装置交換の必要なく長期わたり使用でき
る。なお、補給部51の下端開口部511には、開閉可
能のシャッターや現像剤補給量を規制するシャッター兼
現像剤補給ローラ等の現像剤補給量規制部材を設けても
よい。さらにかかる現像剤補給量規制部材を制御部CO
NT’の指示のもとに動作させるようにしてもよい。 <図25に示す現像装置E3>図25は現像装置E3の
断面図で、現像装置背面側から見た図である。
【0171】現像装置E3は、現像剤として一成分現像
剤D1を採用するものであり、図1に示す画像形成装置
に搭載して使用できる。この現像装置E3は、図13に
示す現像装置B5において、現像剤補給部27を連設し
た現像装置ケース24の突出部分(現像ローラの長手方
向の幅より外側へ突出した部分)240の下壁にフィル
ターF3を設け、その下に現像剤回収ボトル62を交換
可能に保持する現像剤回収部61を設けたもである。そ
の他の点は図13に示す現像装置B5と同様であり、現
像装置B5における部品や部分と同じものについては同
じ参照符号を付してある。
【0172】フィルターF3は網目フィルターで、現像
装置の運転中、現像装置の現像剤流動部23’におい
て、第1及び第2の現像剤搬送部材231、232によ
り循環移動する現像剤の中から、正規径よりも小径のト
ナーの如き、小径劣化現像剤を分留して、現像剤回収部
61のボトル62へ落下させる。現像装置E3は、図1
3の現像装置と同様に静電潜像の現像に供することがで
きるのであるが、その間に、劣化現像剤が分留排出でき
ることで、現像装置内の現像剤に劣化現像剤が含まれて
いない状態とするか、含まれていても無視できる程度の
少量の状態に維持でき、劣化現像剤のために現像装置全
体を交換するという必要なくして長期にわたり使用でき
る。
【0173】また、図13に示す現像装置B5の場合と
同様に、劣化現像剤が発生しても正常な現像剤中に分散
され、劣化現像剤の悪影響が抑制される。さらに、現像
装置本体の現像剤量が低下すると、現像剤補給部27か
ら現像剤を補給できる。これらの点でも、交換の必要な
く長期にわたり使用できる。なお、この現像装置におい
ても、現像剤補給部27の下端開口部271には、開閉
可能のシャッターや現像剤補給量を規制するシャッター
兼現像剤補給ローラ等の現像剤補給量規制部材を設けて
もよい。
【0174】図23から図25を参照して説明した乾式
現像装置E1、E2、E3はいずれも一成分現像剤を採
用するものであったが、現像ローラを、マグネットロー
ラとそれに外嵌する現像ローラを含む現像剤担持体に変
更する等して、二成分現像装置とすることもできる。ま
た、必要に応じて若干の変更を加えるとともに、図8や
図15に示す現像装置A5やB7におけるように制御電
極配列部と背面電極を適用して、直接記録方式の現像装
置とし、図3に示す画像形成装置に搭載して用いること
もできる。 <図26に示す現像装置E4>図26は現像装置E4の
断面図で、現像装置側面側から見た図である。
【0175】現像装置E4は、現像剤として液体現像剤
D3を採用するものであり、図2に示す画像形成装置に
搭載して使用できる。この現像装置E4は、図14に示
す現像装置B6において、現像剤補給部27’を連設し
た現像装置ケース24”の突出部分(現像ローラの長手
方向の幅より外側へ突出した部分)の下壁に液密に閉じ
ることができる開閉可能の蓋体631を設け、その下に
現像剤回収ボトル63を交換可能に設けるとともに、現
像装置ケース24”に現像剤エンプティ検知装置S3を
設けたものである。その他の点は図14に示す現像装置
B6と同様であり、現像装置B6における部品や部分と
同じものについては同じ参照符号を付してある。
【0176】蓋体631はソレノイドSOL2にて開閉
駆動できる。現像剤エンプティ検知装置S3は秤量タイ
プのもので、ここでは現像装置E4全体の重量を計測す
ることで、収容現像剤のエンプティ状態を検出するもの
である。ソレノイドSOL2及びエンプティ検知装置S
3は制御部CONT”に接続されている。
【0177】制御部CONT”は、検知装置S3が収容
現像剤のエンプティ状態を検出していないときの画像形
成プロセスでは、ソレノイドSOL2に蓋体631を閉
じさせる。蓋体631が閉じられた状態では、図14の
現像装置B6と同様に静電潜像の現像に供し得る。現像
装置本体の現像剤のいずれかの成分が不足してきて、そ
のとき、現像剤補給部27’の各現像剤成分補給ボトル
TB、CB、LBに現像剤成分が収容されていると、該
補給部27’から不足現像剤成分が補給される。
【0178】また、使用に伴って現像装置中に劣化現像
剤が発生するが、第1、第2の現像剤搬送部材231、
232に対する現像剤供給ローラ22’の位置関係によ
り劣化現像剤は現像装置中の特定の部位に局所的に蓄積
されることなく、正常な現像剤に分散せしめられる。エ
ンプティ検知装置S3が現像装置内の現像剤のエンプテ
ィ状態を検出すると、制御部CONT”は、ソレノイド
SOL2に指示して蓋体631を開かせる。
【0179】すると、現像剤流動部23の第1、第2の
現像剤搬送部材231、232の引き続く回転動作によ
り、劣化現像剤を含む残留現像剤が回収ボトル63に排
出される。その後、制御部CONT”はソレノイドSO
L2に指示して蓋体631を閉じさせる。ボトル63は
満杯になると新しいものと交換する。このように残留現
像剤が外部に排出されたあとは、現像剤補給部27’を
介して新たな現像剤を補給し、その新たな現像剤への劣
化トナーの混入がない状態で次の画像形成プロセスを実
行できる。
【0180】以上説明したように、この現像装置E4で
は、現像剤補給部27’介して外部から現像剤を補給で
きること、劣化現像剤を正常な現像剤中に分散させ得る
こと、劣化現像剤を現像装置外部へ排出できることによ
り、現像装置交換の必要なく長期わたり使用できる。
【0181】
【発明の効果】本発明よると、長期にわたり使用できる
寿命の長い現像装置を提供することができる。さらに言
えば、本発明によると、劣化現像剤が発生しても、それ
を正規の現像剤中に分散させて該劣化現像剤による悪影
響を抑制でき、それだけ交換の必要なく長期にわたり使
用できる長寿命の現像装置を提供することができる。
【0182】また本発明によると、搭載されている現像
装置において劣化現像剤が発生しても、それを正規の現
像剤中に分散させて該劣化現像剤による悪影響を抑制で
き、従ってそれだけ現像装置を交換することなく長期期
にわたり使用でき、良好な画像品質を維持できる画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾式現像装置を採用する画像形成
装置の1例の概略構成を示す図である。
【図2】本発明に係る液体現像装置を採用する画像形成
装置の1例の概略構成を示す図である。
【図3】本発明に係る直接記録方式(直接現像方式)の
現像装置を採用する画像形成装置の1例の概略構成を示
す図である。
【図4】図4(A)は現像装置A1の断面図で、現像装
置背面側から見た図であり、図4(B)は感光体ととも
に示す現像装置A1の断面図であり、現像装置側面側か
ら見た図である。
【図5】感光体とともに示す現像装置A2の断面図で、
現像装置の側面側から見た図である。
【図6】感光体とともに示す現像装置A3の断面図で、
現像装置の側面側から見た図である。
【図7】感光体とともに示す現像装置A4の断面図で、
現像装置の側面側から見た図である。
【図8】現像装置A5の断面図で、現像装置の側面側か
ら見た図である。
【図9】図9(A)は現像装置B1の断面図で、現像装
置背面側から見た図であり、図9(B)は感光体ととも
に示す現像装置B1の断面図であり、現像装置側面側か
ら見た図である。
【図10】感光体とともに示す現像装置B2の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図11】感光体とともに示す現像装置B3の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図12】図12(A)は現像装置B4の断面図で、現
像装置背面側から見た図であり、図12(B)は感光体
とともに示す現像装置B4の断面図であり、現像装置側
面側から見た図である。
【図13】現像装置B5の断面図で、現像装置背面側か
ら見た図である。
【図14】感光体とともに示す現像装置B6の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図15】感光体とともに示す現像装置B7の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図16】図16(A)は現像装置C1の断面図で、現
像装置背面側から見た図であり、図16(B)は感光体
とともに示す現像装置C1の断面図であり、現像装置の
側面側から見た図である。
【図17】図17(A)は感光体とともに示す現像装置
C2の断面図であり、現像装置側面側から見た図であ
り、図17(B)は現像装置C2の断面図で、現像装置
上面側から見た図である。
【図18】図18(A)は現像装置C3の断面図で、現
像装置背面側から見た図であり、図18(B)は感光体
とともに示す現像装置C3の断面図であり、現像装置側
面側から見た図である。
【図19】図19(A)は現像装置C4の断面図で、現
像装置上面側から見た図であり、図19(B)は感光体
とともに示す現像装置C4の断面図であり、現像装置側
面側から見た図である。
【図20】図20(A)は現像装置C5の断面図で、現
像装置上面側から見た図であり、図20(B)は感光体
とともに示す現像装置C4の断面図であり、現像装置側
面側から見た図である。
【図21】感光体とともに示す現像装置C6の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図22】感光体とともに示す現像装置C7の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図23】感光体とともに示す現像装置E1の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【図24】現像装置E2の断面図で、現像装置背面側か
ら見た図である。
【図25】現像装置E3の断面図で、現像装置背面側か
ら見た図である。
【図26】感光体とともに示す現像装置E4の断面図
で、現像装置側面側から見た図である。
【符号の説明】
X1、Y1 感光体ドラム X2、Y2 帯電器 X3、Y3 画像露光装置 X4、Y4 現像装置 X5、Y6 転写装置 Y5 スクイーズ装置 X6、Y7 クリーニング装置 X7、Y8 除電装置 TMX、YMY、TMZ タイミングローラ対 FX、FY、FZ 定着装置 CX 記録シートカセット CXR 給紙ローラ Z1 現像装置 Z11 現像剤供給部分 Z12 制御電極配列部 Z13 背面電極 Z2 制御電圧印加部 S 記録シート A1 現像装置 D1 一成分現像剤 11 現像ローラ 111 トナー規制部材 12 現像剤流動部 121、122 現像剤搬送部材 13 現像剤補給部 131 補給部の下端開口部 14 現像装置ケース 141 ケース上端開口部 142 現像装置ケースの突出部分 TA 伝動機構 MA モータ A2 現像装置 15 現像剤供給部材(現像剤供給ローラ) 111’ トナー規制部材 A3 現像装置 D2 二成分現像剤 16 現像剤担持体 161 現像スリーブ 162 マグネットローラ 163 穂高規制部材 A4 現像装置 D3 液体現像剤 14’ 現像装置ケース 17 現像ローラ 13’現像剤補給部 TB 濃縮トナー液ボトル CB 荷電制御剤ボトル LB キャリア液ボトル V1、V2、V3 開閉弁 A5 現像装置 18 制御電極配列部 19 背面電極 B1 現像装置 21 現像ローラ 211 トナー規制部材 22 現像剤供給部材(現像剤供給ローラ) 23 現像剤流動部 231、232 現像剤搬送部材 23L 第1現像剤搬送部材231の下端面 23U 第2現像剤搬送部材232の上端面 24 現像装置ケース 241 ケースの前端開口部 TB 伝動機構 MB モータ B2 現像装置 211’ トナー規制部材 B3 現像装置 25 現像剤担持体 251 現像スリーブ 252 マグネットローラ 26 現像剤供給部材 261 現像剤供給スリーブ 262 マグネットローラ 263 穂高規制部材 B4 現像装置 24’ 現像装置ケース 220 第3の現像剤搬送部材 B5 現像装置 27 現像剤補給部 23’現像剤流動部 240 現像装置ケースの延長部分(突出部分) B6 現像装置 28 現像ローラ 281 クリーニングブレード 22’現像剤供給部材(現像剤供給ローラ) 24”現像装置ケース 241” ケース開口部 27’現像剤補給部 B7 現像装置 29 制御電極配列部 291 背面電極 C1 現像装置 31 現像ローラ 311 トナー規制部材 32 第1現像剤流動部 321、322 現像剤搬送部材 33 現像剤補給部兼現像剤流動部 331、332 現像剤搬送部材 333 ケース 34 現像装置ケース 341 ケース上端開口部 342 ケース34の延長部分(突出部分) TC1 伝動機構 MC1 モータ C2 現像装置 34’ 現像装置ケース 341’ ケース上端開口部 35 現像剤供給部材(現像剤供給ローラ) 36 現像剤補給部兼現像剤流動部 361、362 現像剤搬送部材 363 ケース TC2 伝動機構 MC2 モータ C3 現像装置 33’ 現像剤の補給部兼流動部 331’ 風洞部 F1、F2 フィルター AS 空気供給装置 TC3 伝動機構 MC3 モータ C4 現像装置 311” トナー規制部材 34” 現像装置ケース 344 ケース突出部分 37 現像剤収容空間部 38 現像剤補給ホッパー 310 現像ローラ軸 371 回転パドル TC4 伝動機構 MC4 モータ C5 現像装置 39 現像剤供給ローラ 390 現像剤供給ローラ 310 現像ローラ軸 37’現像剤収容空間部 372、373 回転パドル TC5 伝動機構 MC5 モータ C6 現像装置 300 現像剤担持体 301 現像スリーブ 302 マグネットローラ 303 穂高規制部材 C7 現像装置 340 現像装置ケース 304 現像ローラ 38’ 現像剤補給部 E1 現像装置 S1 現像剤エンプティ検知装置 S11 投光部 S12 受光部 4 劣化現像剤排出装置 CONT 制御部部 PW1、PW2、PW3、PW4 電源部 E2 現像装置 51 現像剤補給部 S2 現像剤エンプティ検知装置 SOL1 ソレノイド CONT’ 制御部部 52 現像剤回収部 521 蓋体 53 現像剤回収ボトル E3 現像装置 F3 フィルター 61 現像剤回収部 62 現像剤回収ボトル E4 現像装置 S3 現像剤エンプティ検知装置 63 現像剤回収ボトル 631 蓋体 SOL2 ソレノイド CONT” 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 良記 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H074 AA03 AA41 BB02 BB20 BB22 BB31 DD03 2H077 AA12 AA14 AA15 AA18 AB02 AB03 AB18 AC03 AC04 AC12 AD06 AD13 AD17 AD23 AD35 AE03 AE04 AE06 BA02 BA03 EA01 EA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像領域に現像剤を供給するための現像剤
    担持体と、 該現像剤担持体に現像剤を供給するための、該現像剤担
    持体の長手方向に沿って延びる現像剤供給部材と、 前記現像剤供給部材に現像剤を供給するための、該現像
    剤供給部材の長手方向に沿って延びる第1及び第2の現
    像剤搬送部材とを備えており、 前記第2現像剤搬送部材は前記第1現像剤搬送部材の上
    方に配置されており、 前記現像剤供給部材は、前記第1現像剤搬送部材の下端
    面より上、前記第2現像剤搬送部材の上端面より下に配
    置されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の現像剤搬送部材は現像
    剤搬送方向が互いに異なっている請求項1記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】前記現像剤供給部材は前記第1及び第2の
    現像剤搬送部材の間に配置されている請求項1又は2記
    載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の現像剤搬送部材間で現
    像剤を移動させる第3の現像剤搬送部材が、前記現像剤
    供給部材に隣り合って設けられている請求項3記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】前記第1現像剤搬送部材の端部近傍及び第
    2現像剤搬送部材の端部近傍の少なくとも一方に現像剤
    を補給する現像剤補給部を備えている請求項1から4の
    いずれかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記現像剤補給部は前記現像剤担持体の長
    手方向の幅より外側に位置している請求項5記載の現像
    装置。
  7. 【請求項7】前記現像領域に供給される現像剤は一成分
    現像剤である請求項1から6のいずれかに記載の現像装
    置。
  8. 【請求項8】前記現像領域に供給される現像剤は二成分
    現像剤である請求項1から6のいずれかに記載の現像装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載の現像装
    置を含む画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120051792A1 (en) * 2010-08-26 2012-03-01 Ricoh Company, Limited Developing device and image forming apparatus
JP2018010252A (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 キヤノン株式会社 現像装置

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