JP2000275559A - 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置

Info

Publication number
JP2000275559A
JP2000275559A JP8078399A JP8078399A JP2000275559A JP 2000275559 A JP2000275559 A JP 2000275559A JP 8078399 A JP8078399 A JP 8078399A JP 8078399 A JP8078399 A JP 8078399A JP 2000275559 A JP2000275559 A JP 2000275559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
scanning
diffractive optical
pivot bearing
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8078399A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiyo Miyamoto
みち代 宮本
Kenichi Tomita
健一 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8078399A priority Critical patent/JP2000275559A/ja
Publication of JP2000275559A publication Critical patent/JP2000275559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査線ずれを補正するための回折光学素子の
回転支持機構を簡単にする。 【解決手段】 回転多面鏡によって偏向走査された走査
光は、トーリックレンズや回折光学素子5を経て感光ド
ラム上に結像する。感光ドラム上の走査線の傾きや曲が
りを回折光学素子5の矢印C1 ,C2 方向の回転によっ
て補正するため、回折光学素子の5の中央部分のピボッ
ト形状部6aをピボット軸受20上に回転自在に支持さ
せ、上記の補正後に低温溶融金属22によって回折光学
素子5をピボット軸受20に固定する。2軸のまわりに
個別に回折光学素子5を回転させる機構を設ける場合に
比べて、部品が少なくて組立工程も簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の走査光学装
置を用いるカラーレーザビームプリンタやカラーデジタ
ル複写機等のカラー画像形成装置に関し、特に各走査光
学装置による走査線ずれを抑えて、色ずれのない高画質
のカラー画像情報を記録することのできる走査光学装置
およびこれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームプリンタ(LBP)
やデジタル複写機等に用いられる走査光学装置において
は、画像信号に応じて光源から光変調されて出射した光
束を、例えば回転多面鏡等の光偏向器によって周期的に
偏向走査させ、fθ特性を有する結像光学系によって感
光ドラム上の結像面にスポット状に集束させる。結像面
上のスポットは、光偏向器による主走査と、感光ドラム
の回転による副走査に伴なって静電潜像を形成し、画像
記録を行なっている。
【0003】図5は一従来例による走査光学装置を示す
もので、光源101から放射した発散光束は、コリメー
タレンズ102によって略平行光束とされ、絞り103
によって光束の光量を調整し、副走査方向にのみ屈折力
を有するシリンドリカルレンズ104に入射する。
【0004】シリンドリカルレンズ104に入射した平
行光束は、主走査断面内においてはそのまま略平行光束
の状態で、副走査断面内においてのみ集束する光束とし
て出射し、回転多面鏡105の反射面105aに線像と
して結像する。
【0005】回転多面鏡105の回転によって偏向走査
された光束は、fθ特性を有する結像光学素子であるf
θレンズ106を経て感光ドラム120の結像面上に結
像する。結像面上に結像する点像(スポット)は、回転
多面鏡105を矢印Aの方向に回転させることで、感光
ドラム120上を矢印Bの方向に走査する。このような
主走査と、感光ドラム120がその回転軸のまわりに回
転することによる副走査に伴なって、記録媒体である感
光ドラム120上に画像記録を行なっている。
【0006】図6は、上記と同様の走査光学装置を複数
個用いて、複数個の感光ドラム上に各色毎の画像情報を
記録し、カラー画像を形成するカラー画像形成装置を説
明するものである。
【0007】この装置は、4個の走査光学装置(スキャ
ナユニット)111〜114と、それぞれ4個の感光ド
ラム121〜124および現像装置131〜134と、
搬送ベルト141を有する。
【0008】4個の走査光学装置111〜114は、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブ
ラック)の各色に対応し、それぞれ感光ドラム121,
122,123,124上に画像信号を記録し、現像装
置131〜134によって現像して搬送ベルト141上
の記録紙等に転写することで、カラー画像を高速に印刷
するものである。
【0009】このようなカラー画像形成装置では複数の
走査線を重ね合わせて画像形成を行なうため、特に各色
間の走査線ずれ(レジストレーションずれ)を少なくす
ることが重要である。
【0010】この走査線ずれを調整(補正)する方法と
しては、例えば、搬送ベルト上を精度よく搬送している
記録紙等の転写材に各レジスト検出画像(シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラック)を形成し、各レジスト検出
画像の位置を検出手段で検出し、その検出信号に基づい
て電気的に調整する方法がある。
【0011】しかしながらこのように走査線ずれを電気
的に調整することは非常に難しく、しかもコスト高であ
るという問題点があった。
【0012】そこで、複数の走査光学装置を用いるカラ
ー画像形成装置において、各走査光学装置による走査線
ずれの調整を、各走査光学装置の結像光学系に配設した
回折光学素子の位置を変化させて行なう方法が考案され
ている。これは、簡単な構成で色ずれを抑えることがで
きるため、高精細な印字に適したコンパクトなカラー画
像形成装置を実現できるものとして注目されている。
【0013】走査光学装置の走査線の傾きを調整(補
正)する光学系は以下のように構成される。図7の
(a)に示すように、光源、コリメータレンズ、開口絞
りを含んで構成されるレーザユニット201より出射し
た光束Lは、副走査方向に所定の屈折力を有するシリン
ドリカルレンズ202を通過し、回転多面鏡203によ
って偏向反射されてトーリックレンズ204と回折光学
素子205を通過したのち、感光ドラム210の結像面
上に結像する。
【0014】このような結像光学系において、回折光学
素子205を光軸を中心にして矢印C1 の方向に回転さ
せると、感光ドラム210の結像面に結像する点像は破
線D 1 で示すように傾いた走査線上を走査する。
【0015】図7の(b)は、回折光学素子を矢印C1
の方向に角度10分だけ回転させたときの感光ドラム上
の走査線の傾きを計測したものである。回折光学素子の
回転量(回転角度)と走査線の傾き量とはほぼ比例した
関係にあるため、予め走査線の傾きと回折光学素子の回
転角度の関係を調べておき、そのデータに基づいて回折
光学素子を回転させることにより、走査線の傾きを補正
することができる。
【0016】次に、走査線の曲がりの調整(補正)につ
いて説明する。図8の(a)に示すように、回折光学素
子205をその長手方向の中心軸(1点鎖線で示す)の
まわりに矢印C2 の方向に回転させて、光束Lの走査面
に対して傾斜させると、感光ドラム210の結像面に結
像する点像は破線D2 で示すように湾曲して走査する。
【0017】図8の(b)は、回折光学素子を矢印C2
の方向に1度だけ傾けたときの感光ドラム上の走査線の
曲がりを計測したものである。回折光学素子の傾斜角度
と走査線の湾曲量(曲がり)とはほぼ比例した関係にあ
るため、予め調べておいたデータに基づいて回折光学素
子を傾斜させることにより、走査線の曲がりを調整する
ことができる。
【0018】すなわち、走査面に対する回折光学素子の
傾斜角度と光軸まわりの回転角度を調節することで、各
走査光学装置の走査線ずれによる色ずれを解消すること
ができる。
【0019】回折光学素子205は、上記2軸のまわり
にそれぞれ独立して回転させることができるように、図
9に示すような回転調整機構によって支持される。
【0020】まず、回折光学素子205は長尺であるか
ら、回折光学素子205自身のたわみや、曲がりの発生
を防止するため、一般的に、回折光学素子205より剛
性の高い補助材、例えば板金製の補助部材205aに接
合されている。
【0021】図9の(a)に示すように、回折光学素子
205はばね材206によって保持されており、保持部
材208に対して回動可能であるように回転支持部20
8aで保持されている。さらにこの保持部材208には
調整ねじ207を保持する調整ねじ固定部材209も固
定されている。回折光学素子205は、調整ねじ207
とばね材206によって矢印C2 で示す回転方向の位置
が決められている。すなわち、調整ねじ207を回すこ
とによって回折光学素子205の傾斜角度を調整するこ
とができる。
【0022】回折光学素子205を矢印C1 で示す方向
に回転させる機構は、保持部材208を装置の本体シャ
ーシ200に対して回動可能であるように支持する回転
支持部200aと、保持部材208の両端に配置されて
いる角度調整部材200bとバネ200cによって構成
される。走査線の傾きを補正するには、回折光学素子2
05を回転支持部200aを中心として矢印C1 で示す
方向に回転させ、角度調整部材200bを左右に動かし
て走査線の傾きが解消される角度を見つけて固定する。
このようにして本体シャーシ200に対する回折光学素
子205の回転位置を固定し、走査線の傾きによる色ず
れを解消する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、走査線の傾きの調整や曲がりの調整を
行なうために必要な部品点数が多く、また、構成が複雑
で組立工程数も多い。その結果極めてコスト高になると
いう未解決の課題がある。
【0024】例えば、上記従来例では、傾き調整のため
の部材は、角度調整部材200bとバネ200c、曲が
り調整のための部材は、バネ材206、調整ねじ20
7、調整ねじ固定部材209がそれぞれ必要になる。こ
れらは各走査光学装置の回折光学素子に必要であるか
ら、従来例では4セットが必要となり、画像形成装置1
台分で部品点数として20個を要する結果となり、部品
コストと組立コストが著しく上昇する。
【0025】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、走査線ずれを補正す
るための機構が簡単で、色ずれの少ない高画質のカラー
画像形成装置等を低コストで実現できる走査光学装置お
よびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的と
するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の走査光学装置は、光ビームを偏向して走査
光に変換する偏向走査手段と、前記走査光を結像面に結
像させる結像レンズと回折光学素子を備えた結像光学系
と、該結像光学系を支持する筐体と、前記回折光学素子
を前記筐体上で任意の方向に枢動自在に軸支するピボッ
ト軸受と、前記回折光学素子を前記ピボット軸受または
前記筐体に融着するための融着手段を有することを特徴
とする。
【0027】回折光学素子が金属製の補助部材を備えて
おり、融着手段が、前記補助部材をピボット軸受または
筐体に融着する低温溶融金属を有するとよい。
【0028】また、光ビームを偏向して走査光に変換す
る偏向走査手段と、前記走査光を結像面に結像させる結
像レンズと回折光学素子を備えた結像光学系と、該結像
光学系を支持する筐体と、前記回折光学素子を前記筐体
上で任意の方向に枢動自在に軸支するピボット軸受を有
し、前記回折光学素子が合成樹脂製であり、前記ピボッ
ト軸受または前記筐体に熱溶着されていることを特徴と
する走査光学装置でもよい。
【0029】
【作用】長尺の回折光学素子の中央部分または一端をピ
ボット軸受によって任意の方向に枢動自在に支持させ
る。走査光が結像面を走査するときの走査線の曲がりや
傾きを検出し、これらを解消する回折光学素子の回転位
置や傾斜角度を、予め調べておいたデータ等によって求
めて、回折光学素子をピボット軸受上で枢動させ、結像
面での走査線ずれを除く。このようにして、カラー印刷
の場合の色ずれの原因となる走査線ずれを除いたうえ
で、低温溶融金属を用いて回折光学素子をピボット軸受
または筐体に融着し、固定する。
【0030】回折光学素子に金属製の補助部材を結合さ
せておき、これに低温溶融金属を融着するとよい。
【0031】あるいは、回折光学素子を合成樹脂製と
し、直接ピボット軸受や筐体に熱溶着させてもよい。
【0032】回折光学素子を支持するピボット軸受上で
任意の方向へ回折光学素子を枢動させ、走査線の傾きや
曲がり等を解消できる姿勢に調整したうえで、低温溶融
金属等によって固定するのみであるから、2軸の方向に
それぞれ複雑な枢動機構を設けて走査線ずれの補正を行
なう場合に比べて、組立部品点数が大幅に削減され、組
立工程も簡単化される。
【0033】カラー印刷等を行なう場合の色ずれを補正
する機構を大幅に簡略化することで、高画質でしかも製
造コストの低いカラー画像形成装置を実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0035】図1は第1の実施の形態による画像形成装
置に搭載する走査光学装置を示すもので、光ビームであ
る光束Lは、光源、コリメータレンズ、開口絞りを含ん
で構成されるレーザユニット1より出射して副走査方向
に所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ2を通過
し、偏向走査手段である回転多面鏡3によって偏向反射
されて、結像レンズであるトーリックレンズ4と回折光
学素子5からなる結像光学系を通過したのち、感光ドラ
ム11の結像面である感光体に結像する。
【0036】このような結像光学系において、回折光学
素子5を光軸を中心にして矢印C1の方向に回転させる
と、感光ドラム11の結像面上に結像する点像が破線D
1 で示すように傾いた走査線に沿って走査する。
【0037】回折光学素子の回転量(回転角度)と走査
線の傾き量とは、ほぼ比例した関係にあるため、予め走
査線の傾きと回折光学素子の回転量の関係を調べてお
き、そのデータに基づいて回折光学素子を回転させるこ
とにより、走査線の傾きを調整することができる。
【0038】また、回折光学素子5をその長手方向の中
心軸(1点鎖線で示す)のまわりに矢印C2 の方向に回
転させて光束Lの走査面に対して傾斜させると、感光ド
ラム11の結像面に結像する点像は破線D2 で示すよう
に湾曲して走査する。
【0039】このような回折光学素子の傾斜角度と走査
線の湾曲量(曲がり)とはほぼ比例した関係にあるた
め、予め調べておいたデータに基づいて回折光学素子を
傾斜させることにより、走査線の曲がりを調整すること
ができる。
【0040】複数の走査光学装置を用いてカラー画像を
形成する画像形成装置においては、各走査光学装置の感
光ドラム上における走査線ずれがあると、カラー画像に
色ずれを生じて、高画質を実現できない。そこで、結像
光学系に回折光学素子を配設し、上記のように回折光学
素子の長手方向の中心軸と結像光学系の光軸の2軸のま
わりの回転角度を調整することで走査線の傾きと曲がり
を補正するものであるが、回折光学素子を2軸のまわり
に回動させる機構が複雑であると、装置の部品コストや
組立コストが上昇する。
【0041】本実施の形態においては、回折光学素子5
の長手方向の中央部を、筐体である本体シャーシ10上
のピボット軸受20によって任意の方向に枢動自在に軸
支し、上記2軸のまわりの回折光学素子5の回転角度
(姿勢)を任意に調整できる構成とする。ピボット軸受
20上で回折光学素子5を枢動させて走査線ずれを解消
したうえで、融着手段である低温溶融金属等によって回
折光学素子5をピボット軸受20または本体シャーシ1
0に融着する。
【0042】詳しく説明すると、図2の(a)に示すよ
うに、回折光学素子5は樹脂製であり、長方形の平板で
ある。この回折光学素子5は、金属製の補助部材6に固
着されており、固着方法は、接着剤、あるいは両面テー
プを用いる等の公知の方法でよい。補助部材6は、その
長手方向および厚み方向の中央部分にピボット形状部6
aを備えており、ピボット形状部6aは、本体シャーシ
10と一体である金属製のピボット軸受20上に軸支さ
れ、その球状座面21上で任意の方向に枢動自在であ
る。
【0043】すなわち、補助部材6のピボット形状部6
aを中心に回折光学素子5が前記2軸のまわりに自在に
回転できるように構成されている。
【0044】ピボット形状部6aは回折光学素子5の長
手方向中央に位置しているため、熱によって回折光学素
子5が膨張、変形した場合の変形量等がピボット形状部
6aを中心に左右に均等である。従って、光学性能が左
右不均一になることはない。また、ピボット形状部6a
は回折光学素子5の質量の釣り合いの中心位置にあり、
従って、回折光学素子5を後述するように本体シャーシ
10に固定したのちも安定がよい。
【0045】走査線の曲がりと傾きの補正は以下のよう
に行なわれる。回折光学素子5の補助部材6のピボット
形状部6aをピボット軸受20の球状座面21に載せ
て、回折光学素子5を組立治具によって保持する。走査
線の湾曲ずれを補正するためには、組立治具に保持させ
た回折光学素子5をピボット形状部6aのまわりに矢印
2 で示す方向に回動する(図2の(b)参照)。ま
た、走査線の傾きずれを補正するためには、組立治具に
保持させた回折光学素子5をピボット形状部6aのまわ
りに矢印C1 で示す方向に回動する(図2の(c)参
照)。
【0046】このようにして走査線の傾きと曲がりを補
正したのち、低温溶融金属22を用いてピボット軸受2
0または本体シャーシ10に回折光学素子5を固定す
る。例えば、低温溶融金属22を金属製の補助部材6の
ピボット形状部6aとこれを支えるピボット軸受20の
球状座面21の間に充填し、これらを融着する。
【0047】回折光学素子5は所望の姿勢で本体シャー
シ10に固定され、複数の走査光学装置を用いてカラー
印刷を行なう場合に色ずれのない高画質の画像を得るこ
とができる。
【0048】回折光学素子5を固定する低温溶融金属2
2は再び加熱すると溶けるため、回折光学素子5を誤っ
た位置で固定した場合には再調整したうえで再固定する
ことができる。
【0049】本実施の形態によれば、走査線の傾きや曲
がりを自在に調整し、任意の姿勢でピボット軸受上の回
折光学素子を固定すればよい。回転調整のための回動部
の機構が極めて簡単であり、従来例のように2軸の方向
にそれぞれ個別に回転調整や固定を行なうための調整ね
じやバネ材等の部品を2組ずつ必要とすることなく、部
品点数と組立工程数を大幅に削減できる。これによって
大幅なコストダウンを実現できる。
【0050】図3は第2の実施の形態を示す。これは、
回折光学素子を金属製の補助部材に取り付ける替わり
に、樹脂製の回折光学素子35にピボット形状部35a
を一体成形したものである。ピボット形状部35aは回
折光学素子35の長手方向および厚み方向の中央に配設
され、本体シャーシ10上のピボット軸受20の球状座
面21に支持される。本体シャーシ10、ピボット軸受
20等については第1の実施の形態と同様であるから同
一符号で表わし、説明は省略する。
【0051】回折光学素子35は、ピボット形状部35
aを中心に回動自在であり、第1の実施の形態と同様に
走査線の傾き、曲がりを補正するための回転調整を行な
ったうえで、ピボット形状部35aの一部を熱で溶かし
て、ピボット軸受20の球状座面21に熱溶着する。再
調整するときは、熱溶着部35bを再融解し、再び冷や
し固めることで再固定する。
【0052】図4は第3の実施の形態を示す。これは、
回折光学素子のピボット形状部を長手方向および厚み方
向の中央に位置させる替わりに、回折光学素子45の端
部にピボット形状部45aを設けたものである。回折光
学素子45が比較的短くて、厚みの薄い部材である場合
は、質量が軽いので、固定後の安定を考慮することな
く、このように一端部にピボット形状部45aを配設し
てもよい。本体シャーシ10上のピボット軸受20の球
状座面21に回折光学素子45のピボット形状部45a
を載せて、回折光学素子45を回転させて走査線のずれ
を調整したのち、第2の実施の形態と同様に熱溶着によ
って固定する。
【0053】ピボット形状部を長手方向や厚み方向の中
心に精度よく配置するためのめんどうな工程を省略し
て、低コスト化を促進できる。なお、回折光学素子の固
定が1箇所では不安定な場合は、他の箇所、例えばピボ
ット形状部45aと反対側の端部を本体シャーシ10に
熱溶着してもよい。この場合も、熱溶着部45b,45
cを再び溶かして再固定することが可能であるのは言う
までもない。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0055】カラー印刷等の色ずれの原因である走査線
ずれを補正する機構を大幅に簡略化し、高画質でしかも
製造コストの低い走査光学装置を実現できる。このよう
な走査光学装置を用いることで、カラー印刷等を行なう
画像形成装置の高性能化と低価格化を大きく促進でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による走査光学装置を説明す
る模式図である。
【図2】図1の装置の回折光学素子とその支持部を説明
するものである。
【図3】第2の実施の形態による回折光学素子とその支
持部を説明するものである。
【図4】第3の実施の形態による回折光学素子とその支
持部を説明するものである。
【図5】一従来例による走査光学装置を説明する図であ
る。
【図6】画像形成装置全体を説明する図である。
【図7】別の従来例による走査光学装置の走査線ずれを
説明するものである。
【図8】図7の装置における別の走査線ずれを説明する
ものである。
【図9】図7の装置における回折光学素子とその支持部
を説明するものである。
【符号の説明】
3 回転多面鏡 5,35,45 回折光学素子 6 補助部材 6a,35a,45a ピボット形状部 10 本体シャーシ 20 ピボット軸受 21 球状座面 22 低温溶融金属 35b,45b,45c 熱溶着部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向して走査光に変換する偏
    向走査手段と、前記走査光を結像面に結像させる結像レ
    ンズと回折光学素子を備えた結像光学系と、該結像光学
    系を支持する筐体と、前記回折光学素子を前記筐体上で
    任意の方向に枢動自在に軸支するピボット軸受と、前記
    回折光学素子を前記ピボット軸受または前記筐体に融着
    するための融着手段を有する走査光学装置。
  2. 【請求項2】 回折光学素子が金属製の補助部材を備え
    ており、融着手段が、前記補助部材をピボット軸受また
    は筐体に融着する低温溶融金属を有することを特徴とす
    る請求項1記載の走査光学装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを偏向して走査光に変換する偏
    向走査手段と、前記走査光を結像面に結像させる結像レ
    ンズと回折光学素子を備えた結像光学系と、該結像光学
    系を支持する筐体と、前記回折光学素子を前記筐体上で
    任意の方向に枢動自在に軸支するピボット軸受を有し、
    前記回折光学素子が合成樹脂製であり、前記ピボット軸
    受または前記筐体に熱溶着されていることを特徴とする
    走査光学装置。
  4. 【請求項4】 ピボット軸受が、回折光学素子の長手方
    向の中央部分を軸支していることを特徴とする請求項1
    ないし3いずれか1項記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 ピボット軸受が、回折光学素子の長手方
    向の一端を軸支していることを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか1項記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1項記載の走
    査光学装置を複数個備えており、各走査光学装置によっ
    て異なる色の画像を形成して重ね合わせるように構成さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
JP8078399A 1999-03-25 1999-03-25 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置 Pending JP2000275559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8078399A JP2000275559A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8078399A JP2000275559A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000275559A true JP2000275559A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13728054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8078399A Pending JP2000275559A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000275559A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249890A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2005258450A (ja) * 2005-03-22 2005-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2006259005A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置・画像形成装置・走査線傾きの検出方法
JP2007094393A (ja) * 2005-09-02 2007-04-12 Canon Inc 走査光学装置及び画像形成装置
JP2007192979A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Ricoh Co Ltd 走査線調整装置および光走査装置ならびに画像形成装置
US7535594B2 (en) 2003-02-25 2009-05-19 Ricoh Company, Limited Scanning lens for optical scanner, optical scanner, and image forming apparatus
US8824022B2 (en) 2003-09-18 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning apparatus and image forming apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7535594B2 (en) 2003-02-25 2009-05-19 Ricoh Company, Limited Scanning lens for optical scanner, optical scanner, and image forming apparatus
US8824022B2 (en) 2003-09-18 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP2005249890A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP4653404B2 (ja) * 2004-03-01 2011-03-16 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
JP2006259005A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置・画像形成装置・走査線傾きの検出方法
JP4634831B2 (ja) * 2005-03-15 2011-02-16 株式会社リコー 光走査装置・画像形成装置・走査線傾きの検出方法
JP2005258450A (ja) * 2005-03-22 2005-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2007094393A (ja) * 2005-09-02 2007-04-12 Canon Inc 走査光学装置及び画像形成装置
JP2007192979A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Ricoh Co Ltd 走査線調整装置および光走査装置ならびに画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3824528B2 (ja) マルチビーム走査光学系および画像形成装置
US7999970B2 (en) Light source device, optical scanning device, and image forming apparatus
JP3569412B2 (ja) 多色画像形成装置の光走査装置
JP3111515B2 (ja) 走査光学装置
US7471307B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling same
JP4662446B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2004333994A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP3899769B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2000275559A (ja) 走査光学装置およびこれを用いた画像形成装置
JP2007171626A (ja) 光走査装置・画像形成装置
US6963433B2 (en) Multibeam scanning optical device and image forming apparatus using the same
JP2004286989A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2001133718A (ja) 走査光学装置およびこれを用いたカラー画像形成装置
JP4500385B2 (ja) 光走査装置及びカラー記録装置
JP2005134624A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2005134623A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2002277792A (ja) 走査光学装置
JP2004109761A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5240036B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4340558B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP3759482B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2004333803A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP3450999B2 (ja) 画像形成装置
JP3491476B2 (ja) 光学走査装置
JP2002162590A (ja) 走査光学装置