JP2000275485A - 光ファイバユニット - Google Patents

光ファイバユニット

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JP2000275485A
JP2000275485A JP11084939A JP8493999A JP2000275485A JP 2000275485 A JP2000275485 A JP 2000275485A JP 11084939 A JP11084939 A JP 11084939A JP 8493999 A JP8493999 A JP 8493999A JP 2000275485 A JP2000275485 A JP 2000275485A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber unit
resin
young
modulus
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11084939A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Keiko Mitsuhashi
恵子 三ッ橋
Tetsuo Hayano
哲雄 早野
Takeshi Shimomichi
毅 下道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000275485A publication Critical patent/JP2000275485A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海底ケーブルなどの光ケーブルに用いられる
タイト型の光ファイバユニットにおける光ファイバ心線
のマイクロベントによる水圧特性,低温特性の悪化を防
止する。 【解決手段】 中心テンションメンバ1の表面の樹脂被
覆層2の厚さを25〜75μmとする。また、樹脂被覆
層2のヤング率を1〜10kg/mm2とすることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に海底光ケー
ブルなどの光ケーブルに用いられるタイト型の光ファイ
バユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、この種のタイト型の光ファイバ
ユニットの一例を示すもので、図中符号1は中心テンシ
ョンメンバを示す。この中心テンションメンバ1は銅メ
ッキ鋼線などからなるもので、この表面には紫外線硬化
型樹脂などからなる樹脂被覆層2が設けられている。こ
の中心テンションメンバ1の周囲には、複数の光ファイ
バ心線3,3…が撚り合せられ、紫外線硬化型樹脂など
からなる一体化材4が塗布,硬化されて、これら中心テ
ンションメンバ1および光ファイバ心線3,3…が一体
化されている。
【0003】この一体化材4の表面には紫外線硬化型樹
脂などからなる被覆層5およびオーバーコート層6が順
次被覆されている。このような光ファイバユニットを用
いた海底光ケーブルでは、波長多重伝送などの目的で高
出力レベルの信号光を非線形歪を生じることなく伝送で
きることが要求されている。この要求を満たすために、
光ファイバの実効コア断面積(Aeff)を70μm2
以上、好ましくは80μm2とすることが必要となって
くる。
【0004】ところが、光ファイバの実効コア断面積を
大きくすると、屈折率プロファイルをリング型などとす
る必要が生じ、コア内での光パワーの閉じ込め力が減少
し、マイクロベンドによる伝送損失が大きくなり、マイ
クロベンドの影響が無視できなくなる。
【0005】一方、海底光ケーブル用タイト型光ファイ
バユニットに要求される項目として、水圧特性,低温特
性がある。この二つの特性は、深海中での高水圧下およ
び低温下での伝送特性を保証するするものである。タイ
ト型光ファイバユニットに高圧が印加されたり、低温下
におかれて被覆材が収縮したりすると、光ファイバ心線
3が中心テンションメンバ1に押し付けられ、中心テン
ションメンバ1の樹脂被覆層2に光ファイバ心線3が沈
み込み、光ファイバ心線3にマイクロベンドが与えら
れ、このマイクロベンドによる伝送損失増加が生じる可
能性がある。
【0006】特に、光ファイバ心線3として、実効コア
断面積の大きなものを用いた場合には、元々マイクロベ
ンドによる損失増加が大きくなる傾向にあるため、より
大きな伝送損失が生じ、水圧特性および低温特性が大き
く悪化することにもなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、タイト型の光ファイバユニットにおいて、水
圧あるいは低温収縮により中心テンションメンバに光フ
ァイバが押し付けられてもマイクロベントによる伝送損
失増加が抑えられ、かつ光ファイバに実効コア断面積の
大きなものを用いた場合でも、同様にマイクロベンドに
よる伝送損失増加を抑えることができるようにすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、中心テン
ションメンバの表面の樹脂被覆層の厚みを25〜75μ
mとすることで解決される。また、そのヤング率を1〜
10kg/mm2とすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1を利用して説
明する。本発明の光ファイバユニットは、銅メッキ鋼線
などからなる中心テンションメンバ1の表面を被覆する
樹脂被覆層2の厚みを25μm〜75μmの範囲とした
ものである。この厚みが25μm未満では樹脂被覆層2
の偏肉が生じやすくなり、また樹脂被覆層2の形成時に
中心テンションメンバ1が樹脂被覆装置のニップルに接
触して傷つけられることがある。また、75μmを越え
ると、水圧等による光ファイバ心線3の樹脂被覆層2へ
の沈み込みが大きくなり、マイクロベンドによる伝送損
失が大きくなる。
【0010】樹脂被覆層2をなす樹脂としては、紫外線
硬化型樹脂が主に使用されるが、これ以外にもシリコー
ン樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレンなどを用いるこ
とができる。また、樹脂被覆層2をなす樹脂のヤング率
もマイクロベンドによる損失を抑えるうえで、考慮され
るべきで、そのヤング率が5〜100kg/mm2の範
囲のやや硬い樹脂を選択することが好ましい。
【0011】また、光ファイバ心線3としては、特に限
定されるものではないが、マイクロベンドの影響を受け
やすい実効コア断面積が75μm2以上の大きなもので
あってもあってもマイクロベンドによる伝送損失の増加
を抑えることができる。また、光ファイバ心線3の一次
および二次被覆層には、紫外線硬化型樹脂などからなる
低ヤング率の樹脂と、高ヤング率の組み合せが用いられ
るが、その被覆厚みは100〜150μm程度とし、十
分な機械的保護がなされるようにすることが望ましい。
【0012】また、一体化材4には、ヤング率が0.1
〜5kg/mm2の軟質の紫外線硬化型樹脂などが、被
覆層5には、ヤング率が5〜40kg/mm2のやや硬
質の紫外線硬化型樹脂などが、オーバーコート層には、
ヤング率が40〜100kg/mm2の硬質の紫外線硬
化型樹脂などの樹脂が用いられる。
【0013】したがって、本発明の光ファイバユニット
の最も好ましい形態は、中心テンションメンバ1の樹脂
被覆層2がヤング率1〜10kg/mm2の紫外線硬化
型樹脂からなる厚み25〜75μmのものであり、これ
に撚り合せられる光ファイバ心線3は実効コア断面積7
0μm2以上のものである。
【0014】このような構成のタイト型光ファイバユニ
ットにあっては、これを海底光ケーブルとした際、水圧
が印加された場合、あるいは低温となってケーブル自体
が収縮した場合に、光ファイバ心線3が中心テンション
メンバ1に押し付けられても、光ファイバ心線3が樹脂
被覆層2に沈み込むことがなく、マイクロベンドによる
伝送損失増加が防止される。
【0015】以下、具体例を示す。図1に示す構造のタ
イト型光ファイバユニットを作成し、その水圧特性,低
温特性を評価した。径0.75mmの銅メッキ鋼線から
なる中心テンションメンバ1の表面に紫外線硬化型樹脂
を塗布,硬化して樹脂被覆層2を形成した。これの周囲
に径400μmの光ファイバ心線(実効コア断面積75
μm2)3,3…を6本撚り合せ、紫外線硬化型樹脂を
塗布,硬化してヤング率0.4〜5kg/mm2の一体
化材4を形成し、径1.8〜2mmとした。
【0016】この一体化材4上にさらに紫外線硬化型樹
脂を塗布,硬化してヤング率5kg/mm2の被覆層5
を形成し、この被覆層5上に紫外線硬化型樹脂からなる
ヤング率100kg/mm2のオーバーコート層6を形
成して、仕上径2.7mmの光ファイバユニットとし
た。そして、表1に示すように、樹脂被覆層2の厚み、
ヤング率および一体化材4の外径,ヤング率を変化させ
て、7種の光ファイバユニットを作成した。
【0017】水圧特性は、このファイバユニット300
mを水の入った圧力容器に納め、100kg/cm2
水圧を印加し、その際の伝送損失(測定波長1.55μ
m)と大気圧下での伝送損失との差で評価した。また、
低温特性は、光ファイバユニット500mを恒温槽に収
め、−20℃〜+50℃のヒートサイクルを与え、−2
0℃での伝送損失と+20℃の伝送損失との差で評価し
た。結果を表1に併せ示した。表1の比較例1では、樹
脂被覆層2の偏肉が著しかった。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、中心テンション
メンバ1の厚みを25〜75μmとすることで、さらに
そのヤング率を1〜10kg/mm2とすることで、 水
圧特性,低温特性が優れたものとなる。
【0020】以上説明したように、本発明の光ファイバ
ユニットにあっては、中心テンションメンバの周囲に撚
り合せられた光ファイバが水圧や低温収縮によって中心
テンションメンバに押し付けられても、光ファイバにマ
イクロベントが生じることがなく、マイクロベントによ
る伝送損失の増加が抑えられ、水圧特性,低温特性が優
れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタイト型の光ファイバユニット
の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…中心テンションメンバ、2…樹脂被覆層、3…光フ
ァイバ心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 哲雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 下道 毅 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 2H001 BB01 DD04 DD11 KK06 KK17 KK22 MM09 PP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心テンションメンバの周囲に光ファイ
    バが撚り合せられ、一体化材で一体化されてなるタイト
    型の光ファイバユニットにおいて、 上記中心テンションメンバが厚み25〜75μmの樹脂
    被覆層で被覆されていることを特徴とする光ファイバユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 樹脂被覆層のヤング率が1〜10kg/
    mm2であることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バユニット。
  3. 【請求項3】 光ファイバの実効コア断面積が70μm
    2以上であることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バユニット。
JP11084939A 1999-03-26 1999-03-26 光ファイバユニット Withdrawn JP2000275485A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416976B1 (ko) * 2001-08-20 2004-02-05 삼성전자주식회사 옥내용 광케이블

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Effective date: 20060606