JP2000274461A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

Info

Publication number
JP2000274461A
JP2000274461A JP11075937A JP7593799A JP2000274461A JP 2000274461 A JP2000274461 A JP 2000274461A JP 11075937 A JP11075937 A JP 11075937A JP 7593799 A JP7593799 A JP 7593799A JP 2000274461 A JP2000274461 A JP 2000274461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoes
drum
shoe
pair
brake device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11075937A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumasa Minegishi
晴正 峯岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11075937A priority Critical patent/JP2000274461A/ja
Publication of JP2000274461A publication Critical patent/JP2000274461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進時、後進時とも同一の高い制動力を安定
して確保することが可能な車両用のドラムブレーキ装置
を提供する。 【解決手段】 車輪と一体になって回転するドラム1内
に、一対のブレーキシュー4a、4bが配置され、これ
らのシュー4a、4bの間には、接続方向にスライド可
能に一対のシュー駆動機構3a、3bが取り付けられて
おり、このシュー駆動機構3a、3bは、シュー4a、
4b間の間隔を変えることにより、シュー4a、4bの
外周面に設けられたライニング41a、41bとドラム
1の内周面の接触状態を代えて制動状態を制御する。そ
して、シュー駆動機構3a、3bのそれぞれの方向への
スライド量はアンカー部材21a、21b、22a、2
2bにより制限されるのでピボットに相当する位置を前
進時と後進時で切り替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のブレーキ
装置に関し、特に、一対のシューを車輪と一体になって
回転するドラムの内周面に押し付けることによって制動
力を発生するドラムブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のドラムブレーキとしては、種々
の形式が考案されており、代表的ないくつかの形式を図
5(a)〜(c)に示す。図5(a)に示されるツー・
リーディング式は、ドラム1内に外周面にライニング4
1a、41bをそれぞれ有する一対のシュー4a、4b
を180度ずらして配置した構成となっており、前進時
の車輪の回転方向に対し、それぞれのシュー4a、4b
を固定するピボット5a、5bが先に、シュー4a、4
bをドラム1の外周面に押圧する駆動機構3a、3bが
シュー4a、4bより後ろに配置された構成となってい
る。図5(b)に示されるリーディング・トレーディン
グ式は、一対のシュー4a、4bが対称に配置された構
成であり、それぞれのシュー4a、4bの対向している
一端を駆動機構3により接続し、他端にピボット5a、
5bが設けられている。図5(c)に示されるデュオ・
サーボ式も一対のシュー4a、4bが対称に配置された
構成であるが、それぞれのシュー4a、4bは、一端が
ロッド6によって連結され、他端に駆動機構3が配置さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6(a)〜(c)
は、各方式によるシューをドラムに押し付ける面圧分布
を示したものである。ツー・リーディング方式では、図
6(a)に示されるように両方のシュー4a、4bの面
圧分布が同じであり、得られる制動力も高い。しかし、
車輪の回転方向が反対となる後進時には、いずれのシュ
ーもトレーディング型となり、ピボット5より前で力を
作用させるため面圧が小さくなって制動力が低下してし
まう。リーディング・トレーディング方式では、前進
時、後進時とも一方がリーディングシュー、他方がトレ
ーディングシューとして機能するため、同一の制動力が
得られるが、図6(b)に示されるように、トレーディ
ングシューのほうの面圧が小さいため、制動力が小さい
という欠点がある。デュオ・サーボ式の場合は、シュー
が対称に配置されているので、前進時、後進時とも同じ
制動力が得られること、一方のシューの面圧が大きく、
結果として高い制動力を得られることなどの利点があ
る。しかしながら、シュー4a、4bの外周面に設置さ
れたライニング41a、41bとドラム1内周面の摩擦
係数の変化による面圧の変動が大きく、制動力が変動し
てしまうという欠点がある。
【0004】上記の問題点に鑑みて、本発明は、前進
時、後進時とも同一の高い制動力を安定して確保するこ
とが可能な車両用のドラムブレーキ装置を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のドラムブレーキ装置は、車輪と一体になっ
て回転するドラムと、このドラム空間内に配置されてい
る一対のブレーキシューと、これらのシューそれぞれの
向かい合う端面間を接続し、かつ、この接続方向にスラ
イド可能に取り付けられており、シュー間の間隔を変え
ることにより、シューの外周面とドラムの内周面の接触
状態を変えて制動状態を制御する一対のシュー駆動機構
と、これらシュー駆動機構それぞれの各方向へのスライ
ド量をそれぞれ制限するアンカー部材と、を備えている
ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、一対のシュー駆動機構を
動作させて、シュー間の間隔を広げることで、シューの
外周面とドラムの内周面とが接触し、摩擦によって制動
を行うことが可能である。そして、車輪及びドラムの回
転によってシュー及びこの間に接続されたシュー駆動機
構は、車輪及びドラムの回転方向に沿って移動しようと
するが、アンカー部材によってその移動が抑制される。
この結果、各シューはアンカー部材を支点とするツー・
リーディング式と同様に動作する。車輪・ドラムの回転
方向に拘らず、各シューはリーディングシューとして機
能するので、いずれの方向についても安定して高い制動
力を確保できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理
解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に
対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説
明は省略する。
【0008】図1は、本発明に係るドラムブレーキ装置
の実施形態を示す全体構成図であり、図2は、そのシュ
ー駆動機構3部分の拡大図である。
【0009】図1に示されるように、本実施形態のドラ
ムブレーキ装置は、車輪と一体となって回転するドラム
1内に一対の円弧状のシュー4a、4bが配置されてお
り、各シュー4a、4bの外周面には、ライニング41
a、41bが取り付けられている。そして、シュー4a
とシュー4bの相対する端面間に駆動機構3a、3bが
それぞれ取り付けられている。
【0010】図2は、駆動機構3a部分を拡大して示し
たものであるが、駆動機構3b部分の構成も同一であ
る。以下、駆動機構の構成要素において参照符号の末尾
がaである場合は駆動機構3aの構成要素を表し、末尾
がbである場合は駆動機構3bの構成要素を表し、末尾
に英字が附されていない場合は両者を表すものとする。
【0011】駆動機構3aは、電気モータ31aを有す
る。そして、このモータ31aにはガイドピン36aが
接続されており、このガイドピン36aをバッグプレー
ト2に設けられた細長いガイド孔23a内に差し込むこ
とにより、モータ31aは、バックプレート2に対して
シュー4a、4bの接続方向にスライド可能に保持され
ている。モータ31からは、モータ駆動により伸縮する
二つの駆動軸32a、33aが延びて、それぞれシュー
4a、4bに接続される。ここで、駆動軸32a、33
aとシュー4a、4bの接続位置では、シュー4a、4
bが回転可能に保持されている。一方、バックプレート
2からは、モータ31方向に突出するアンカー部材21
a、22aがモータ31を挟み込むように設けられてお
り、アンカー部材21a、22aのそれぞれに設けられ
た孔23a、24aには、駆動軸32a、33aが挿入
されている。そして、駆動軸32a、33aには、これ
らのアンカー部材21a、22aを挟み込む位置に、孔
23a、24aの径より大きな外周を有するフランジ3
4a、25aが固定されている。
【0012】続いて、本実施形態の動作について図1〜
図4を参照して説明する。図3、図4は、それぞれ前
進、後進時の本実施形態による制動動作を説明する図で
ある。
【0013】ブレーキ操作により、制動をかけると、モ
ータ31は、駆動軸32、33をそれぞれ伸ばすことに
より、シュー4a、4bを離隔させてそれぞれの外周面
に設けられたライニング41a、41bをドラム1の内
周面に押し付ける。
【0014】このとき、ドラム1の内周面とライニング
41a、41bの摩擦力により、ライニング41a、4
1bはシュー4a、4bとともにドラム1の回転方向に
回転しようとする。この結果、シュー4a、4b間に接
続されている駆動機構3a、3bも回転方向に移動しよ
うとする。このとき、モータ31は、ガイドピン36に
より移動方向がガイド孔23aの方向に制限されている
ので、回転方向に沿った方向にスライドする。
【0015】図2でいうとドラム回転方向が矢印A方向
となる前進時には、モータ31aは、左方向に移動し
て、フランジ34aがアンカー部材21aに当たり、そ
こで駆動機構3a、3b及びシュー4a、4bの移動は
停止する。その後は、シュー4aは、このアンカー部材
21aの外側をピボットとして、シュー4bは、これと
180度対向するアンカー部材21bの外側をピボット
として、それぞれ図3に示されるように、各シュー4
a、4bがリーディングシューとして機能する。
【0016】反対に、ドラム回転方向が矢印B方向とな
る後進時には、モータ31aは、右方向に移動して、フ
ランジ35aがアンカー部材22aに当たり、そこで駆
動機構3a、3b及びシュー4a、4bの移動は停止す
る。その後は、シュー4aは、このアンカー部材22a
の外側をピボットとして、シュー4bは、これと180
度対向するアンカー部材22bの外側をピボットとし
て、それぞれ図4に示されるように、各シュー4a、4
bがリーディングシューとして機能する。
【0017】このように、ドラムの回転方向に拘らず
に、各シュー4a、4bをリーディングシューとして機
能させることができるので、前進時、後進時共に高い制
動力が確保できる。また、それぞれのシュー4a、4b
に係る面圧分布が同一であるため、安定した制動力を確
保することができる。
【0018】以上の説明では、駆動機構に電気モータを
採用する例を示したが、液圧式、空気式のアクチュエー
タや機械的な動力伝達機構を利用してシュー間の距離を
可変させる機構を用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前進時、後進時共に安定した高い制動力を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキ装置の実施形態を
示す全体構成図である。
【図2】図1の装置の駆動機構部分の拡大図である。
【図3】図1の装置の車両前進時の制動動作を説明する
図である。
【図4】図1の装置の車両後進時の制動動作を説明する
図である。
【図5】従来のドラムブレーキ装置のいくつかの構成を
示す図である。
【図6】図5に示された各装置における面圧分布を示す
図である。
【符号の説明】
1…ドラム、2…バックプレート、3…駆動機構、4…
シュー、21、22…アンカー部材、23…ガイド孔、
31…モータ、32、33…駆動軸、34、35…フラ
ンジ、36…ガイドピン、41…ライニング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体になって回転するドラムと、 前記ドラム空間内に配置されている一対のブレーキシュ
    ーと、 前記シューそれぞれの向かい合う端面間を接続し、か
    つ、この接続方向にスライド可能に取り付けられてお
    り、前記シュー間の間隔を変えることにより、前記シュ
    ーの外周面と前記ドラムの内周面の接触状態を変えて制
    動状態を制御する一対のシュー駆動機構と、 前記シュー駆動機構それぞれの各方向へのスライド量を
    それぞれ制限するアンカー部材と、 を備えているドラムブレーキ装置。
JP11075937A 1999-03-19 1999-03-19 ドラムブレーキ装置 Pending JP2000274461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11075937A JP2000274461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ドラムブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11075937A JP2000274461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ドラムブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000274461A true JP2000274461A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13590672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11075937A Pending JP2000274461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ドラムブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000274461A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105299095A (zh) * 2015-12-05 2016-02-03 重庆元创汽车整线集成有限公司 双领蹄式制动器
CN105351395A (zh) * 2015-10-29 2016-02-24 重庆市璧山区红宁汽车配件有限公司 双摇臂制动装置
KR101808141B1 (ko) 2016-02-19 2017-12-12 주식회사 만도 드럼 브레이크

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105351395A (zh) * 2015-10-29 2016-02-24 重庆市璧山区红宁汽车配件有限公司 双摇臂制动装置
CN105299095A (zh) * 2015-12-05 2016-02-03 重庆元创汽车整线集成有限公司 双领蹄式制动器
KR101808141B1 (ko) 2016-02-19 2017-12-12 주식회사 만도 드럼 브레이크

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8863920B2 (en) Electronic parking brake
WO2014058015A1 (ja) 電動パーキングブレーキ装置
EP2878850B1 (en) Drum brake device
JPS6021256B2 (ja) デイスクブレーキ
JP3656270B2 (ja) 連結装置
KR101509976B1 (ko) 전동식 멀티 패드 브레이크
JP6424782B2 (ja) 電動パーキングブレーキ装置
JP2000274461A (ja) ドラムブレーキ装置
JP3750747B2 (ja) 電気作動ブレーキ装置
JP2001041269A (ja) 電動ブレーキ
KR20200071598A (ko) 차량용 브레이크 디스크 유닛
JP2001012521A (ja) モータ駆動ドラムブレーキ用アクチュエータ
US2906375A (en) Brake assembly
JPH09250579A (ja) 電気式ディスクブレーキ
WO2013035626A1 (ja) ドラムブレーキ装置
JP4240055B2 (ja) 電動式ブレーキ
US4768624A (en) Self-energizing disc brakes with cable assembly and cable casing therefor
JPH07224866A (ja) サーボディスクブレーキ
KR102279808B1 (ko) 차량용 전동식 브레이크 제어 장치
JPH11315861A (ja) ドラムブレーキ装置
JP2001159436A (ja) 電動ディスクブレーキのパッドクリアランス初期調整方法および装置
KR101250834B1 (ko) 차량용 디스크 브레이크
KR20210054694A (ko) 차량용 전동식 브레이크 장치
JP2002213505A (ja) 電動式ブレーキ装置
JP2008002640A (ja) 駐車ブレーキ装置