JP2000274243A - 車両用冷却ファン制御装置 - Google Patents

車両用冷却ファン制御装置

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JP2000274243A
JP2000274243A JP11082282A JP8228299A JP2000274243A JP 2000274243 A JP2000274243 A JP 2000274243A JP 11082282 A JP11082282 A JP 11082282A JP 8228299 A JP8228299 A JP 8228299A JP 2000274243 A JP2000274243 A JP 2000274243A
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cooling fan
discharge pressure
cooling
air conditioner
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Toshihiko Dejima
俊彦 出島
Minoru Yamada
稔 山田
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転領域全域に亘り、必要最小限の冷却ファン
の稼働を図り、冷却ファンによる騒音振動の低減を図る
と共に、補機類の省電力化、冷却ファンの耐久性向上を
図る。 【解決手段】制御装置20は、冷却ファン10a,10
bの制御を、エアコンON状態では、車速、エンジン冷
却水温度に加えコンプレッサ吐出圧力を参照パラメータ
とする一方、エアコンOFF状態では、車速、エンジン
冷却水温度に加えエンジン回転数を参照パラメータとし
て、冷却ファン運転マップから制御定数を選択して、こ
の制御定数に基づくON−OFFの組み合わせで正確に
きめ細かく制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともエンジ
ン冷却水冷却用のラジエータとエアコンのコンデンサを
冷却する車両用冷却ファンの運転を効率よく制御する車
両用冷却ファン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアコンを装備した車両におい
ては、エンジン冷却水冷却用のラジエータとエアコンの
コンデンサとを冷却するために、冷却ファン(電動モー
タファン)が配設されている。
【0003】この冷却ファンの運転には、大きな電流が
必要で、2つの冷却ファンが高回転を続けると消費電力
の面で好ましくないばかりか騒音対策の面でも好ましく
ない。このため、例えば、特開平4−128511号公
報では、車速が中速以下でエンジン冷却水温度が低いと
きにエアコンスイッチをオンしてもエアコンのコンプレ
ッサ吐出圧力に基づいて冷却ファンの稼働を制御し、稼
働率を低減して冷却ファンの音振性能及び耐久性能を向
上させる技術が開示されている。
【0004】また、本出願人も、実開平7−38625
号公報において、コンプレッサの吐出圧力を検出し、車
速、吐出圧力に応じて冷却ファンを制御するようにし
て、冷却ファンを必要最小限の回転数に制御し、補機類
の省電力化と騒音低減を図る技術を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術の前者のものでは、特に車速が設定値以上になる
と吐出圧力及びエアコンのオン/オフに拘わらず、エン
ジン冷却水温度のみによる制御になっており、高速走行
時において冷却ファンが木目細かく制御されなくなると
いった問題がある。
【0006】また、上記先行技術の後者のものでは、特
にエンジン冷却水温度が設定値以上になるとエンジン冷
却水温度による制御が優先されるため、水温が設定値以
下の状態では冷却ファンの木目細かい制御が行えないと
いった問題がある。
【0007】すなわち、車両の冷却ファンは、エンジン
冷却水冷却用のラジエータとエアコンのコンデンサとを
冷却するためのものであるため、その運転は、エンジン
の運転状況とエアコンの運転状況と、さらに冷却に影響
を及ぼす走行風に関する車両の走行状態とにより決定す
る必要があり、従来の技術では、対策不十分な領域が存
在するという問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、運転領域全域に亘り、冷却ファンによる冷却の必要
性を細かに規定して、必要最小限の冷却ファンの稼働を
図り、冷却ファンによる騒音振動の低減を図ると共に、
補機類の省電力化、冷却ファンの耐久性向上を図ること
ができる車両用冷却ファン制御装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明による車両用冷却ファン制御装置
は、車両の運転状態を検出する車両運転状態検出手段
と、車載エアコンのコンプレッサ吐出圧力を検出する吐
出圧力検出手段とを有し、少なくともエンジン冷却水冷
却用のラジエータと上記エアコンのコンデンサを冷却す
る車両用冷却ファンが発生する冷却風量を上記車両運転
状態と上記コンプレッサ吐出圧力に応じて制御手段で可
変制御する車両用冷却ファン制御装置において、上記制
御手段は、上記エアコンが作動した際は、上記車両の運
転領域全域に亘り上記車両運転状態と上記コンプレッサ
吐出圧力とに応じて上記車両用冷却ファンが発生する冷
却風量を可変制御することを特徴とする。すなわち、上
記請求項1記載の車両用冷却ファン制御装置は、車両運
転状態検出手段で車両の運転状態を検出し、吐出圧力検
出手段で車載エアコンのコンプレッサ吐出圧力を検出す
る。そして、制御手段は、エアコンが作動した際には、
車両の運転領域全域に亘り車両運転状態とコンプレッサ
吐出圧力とに応じて車両用冷却ファンが発生する冷却風
量を可変制御する。
【0010】また、請求項2記載の発明による車両用冷
却ファン制御装置は、請求項1記載の車両用冷却ファン
制御装置において、上記制御手段は、予めコンプレッサ
吐出圧力の基準値を設定し、上記エアコンが作動した際
は、上記車両の運転領域全域に亘り上記車両運転状態
と、上記吐出圧力検出手段からのコンプレッサ吐出圧力
と上記吐出圧力基準値とを比較しながら上記コンプレッ
サ吐出圧力に応じて上記車両用冷却ファンが発生する冷
却風量を可変制御することを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3記載の発明による車両用
冷却ファン制御装置は、請求項2記載の車両用冷却ファ
ン制御装置において、上記制御手段は、上記コンプレッ
サ吐出圧力基準値を外気温度若しくは車室内温度に応じ
て設定した値と選択的に設定された値の少なくともどち
らかとすることを特徴とする。
【0012】また、請求項4記載の発明による車両用冷
却ファン制御装置は、請求項1,2,3のいずれか一つ
に記載の車両用冷却ファン制御装置において、エンジン
回転数を検出するエンジン回転数検出手段を備え、上記
制御手段は、上記エアコンが非作動の際は、上記車両の
運転領域全域に亘り上記車両運転状態と上記エンジン回
転数に応じて上記車両用冷却ファンが発生する冷却風量
を可変制御することを特徴とする。すなわち、請求項4
記載の発明による車両用冷却ファン制御装置は、請求項
1,2,3のいずれか一つに記載の車両用冷却ファン制
御装置において、制御手段は、エアコンが非作動の際
は、車両の運転領域全域に亘り車両運転状態とエンジン
回転数検出手段で検出したエンジン回転数とに応じて車
両用冷却ファンが発生する冷却風量を可変制御する。
【0013】さらに、請求項5記載の発明による車両用
冷却ファン制御装置は、請求項1,2,3,4のいずれ
か一つに記載の車両用冷却ファン制御装置において、上
記車両運転状態検出手段は、車速とエンジン冷却水温度
とを上記車両運転状態として検出することを特徴とす
る。
【0014】また、請求項6記載の発明による車両用冷
却ファン制御装置は、請求項1,2,3,4,5のいず
れか一つに記載の車両用冷却ファン制御装置において、
上記制御手段は、上記車両用冷却ファンの冷却風量の可
変制御を、上記冷却ファンの運転停止と回転の強弱の少
なくとも一方で制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の実施の形態
を示し、図1は冷却ファン制御装置の全体説明図、図2
は冷却ファン運転マップの説明図、図3は吐出圧力基準
値の説明図、図4は冷却ファン制御プログラムのフロー
チャートである。
【0016】図1において、符号1はエンジンを示し、
本実施の形態では自然吸入式エンジンであり、このエン
ジン1の冷却水は、車両のフロントグリル(図示せず)
後方のエンジン1前側に配設されたラジエータ2内を通
過して冷却される。
【0017】また、符号3はエアコンの冷凍ユニットを
示し、この冷凍ユニット3は、ガス冷媒を吸入し圧縮し
て高温高圧にして吐出するコンプレッサ4と、コンプレ
ッサ4からのガス冷媒を外気により冷却して液化させる
コンデンサ5と、コンデンサ5からの冷媒を一時蓄え常
に液冷媒を送出すると共に、系内のゴミ、水分を除去す
るレシーバードライヤ6と、レシーバードライヤ6から
の液冷媒を感温筒7aで検出したエバポレータ出口温度
に基づき開度調整しながら低温低圧に霧化させるエキス
パンションバルブ7と、エキスパンションバルブ7から
の冷媒を気化して熱を奪うエバポレータ8とから主要に
構成されている。
【0018】コンプレッサ4は、エンジン1の出力で駆
動される、例えばベーンロータリー式コンプレッサであ
り、マグネットコイル、クラッチ板等で構成したマグネ
ットクラッチ9を介してエンジン1と連結されている。
そして、マグネットクラッチ9は、後述する制御装置2
0により制御され、マグネットクラッチ9を解放すると
エンジン1からの出力が伝達されなくなり、コンプレッ
サ4は停止される。逆に、マグネットクラッチ9を締結
するとエンジン1からの出力が伝達されてコンプレッサ
4が駆動される。
【0019】コンデンサ5は、ラジエータ2の直前に配
置され、ラジエータ2と共に、ラジエータ2後方に配設
されたメイン冷却ファン10aとサブ冷却ファン10b
から成る一対の冷却ファン10(共に電動モータファ
ン)による冷却風、及びフロントグリルからの走行風で
冷却されるようになっている。
【0020】エキスパンションバルブ7とエバポレータ
8は、共にクーリングユニット11としてボンネット内
に配設され、このクーリングユニット11からファン
(図示せず)で吸引された冷風は、図示しないエアミッ
クスチャンバを経て車室内の各吹き出し口から選択的に
吹き出される。
【0021】そして、エンジン1側には、エンジン冷却
水温度を検出する車両運転状態検出手段としての水温セ
ンサ12とエンジン回転数を検出するエンジン回転数検
出手段としてのエンジン回転数センサ13が設けられて
いる。また、エアコンの冷凍ユニット3側には、コンプ
レッサ4の吐出する冷媒圧力を検出する吐出圧力検出手
段としての吐出圧力センサ14とエバポレータを通過し
た冷風の温度を検出するエバポレータ風温センサ15が
設けられている。さらに、コンデンサ5の前方には外気
温度を検出する外気温センサ16が設けられている。
【0022】上記制御装置20には、上述の各センサ1
2,13,14,15,16が接続されると共に、車速
を検出する車両運転状態検出手段としての車速センサ1
7、エアコンの作動を検出するエアコンスイッチ18、
その他図示しない必要なセンサ、スイッチが接続されて
いる。
【0023】制御装置20は、マイクロコンピュータ等
で構成され、上述の各センサ、スイッチからの入力信号
を基に、エンジン1に関する各制御(燃料噴射制御、点
火時期制御、アイドル回転数制御等)、エアコンに対す
る制御、冷却ファン10に対する制御を実行し、必要な
出力信号を、エンジン各部(アイドルスピードコントロ
ールバルブ19のみ図示)、マグネットクラッチ9、及
び冷却ファン10に対して出力する。
【0024】そして、制御装置20は、例えばエアコン
制御を、乗員がエアコンスイッチ18で冷却能力を設定
する(例えば横にスライドさせて設定する)と、それに
応じたエバポレータ空気温度でのコンプレッサ4のON
点とOFF点とを設定し、エバポレータ空気温度により
コンプレッサ4の駆動或いは停止をマグネットクラッチ
9に出力することで実行する。
【0025】また、制御装置20は、冷却ファン10の
制御を、エアコンの作動状態(エアコンスイッチ18か
らの信号)と、水温センサ12、エンジン回転数センサ
13、車速センサ17からの各信号及び吐出圧力センサ
14からのコンプレッサ吐出圧力に応じて可変制御する
ようになっており、制御手段としての機能を有する。
【0026】制御装置20による冷却ファン制御は、後
述する冷却ファン制御プログラムに従って実行され、本
実施の形態においては、例えば図2(a)に示す冷却フ
ァン運転マップを参照して冷却ファン10を制御するこ
とを基本としている。
【0027】具体的には、エアコンON状態では、車
速、エンジン冷却水温度に加えコンプレッサ吐出圧力を
参照パラメータとする一方、エアコンOFF状態では、
車速、エンジン冷却水温度に加えエンジン回転数を参照
パラメータとして、冷却ファン運転マップから制御定数
を選択する。そして、図2(b)に示すように、予め制
御定数に対応づけておいたメイン冷却ファン10aとサ
ブ冷却ファン10bの運転停止を行う。ここで、本実施
の形態において制御定数は、制御定数「1」ではメイン
冷却ファン10aとサブ冷却ファン10bが共に「OF
F」となり、制御定数「4」ではメイン冷却ファン10
aとサブ冷却ファン10bが共に「ON」となって最大
風量を発生する。すなわち、制御定数の値が「1」→
「2」→「3」→「4」と大きくなるに従って、2つの
冷却ファン10a,10bの運転停止の組み合わせで大
きな風量を発生するように対応づけられている。
【0028】次に、図2(a)に示す冷却ファン運転マ
ップの特性について説明する。この冷却ファン運転マッ
プは、車速、エンジン冷却水温度、エアコンONの際の
エアコンによる負荷、エアコンOFFの際のエンジン回
転数の各パラメータに応じた運転領域全域に亘り必要な
風量を細かく表現して形成されている。
【0029】まず、車速の影響では、車速が大きくなる
程、走行風が大きく得られるため、冷却ファン10a,
10bによる風量は少なくても良くなる傾向となってい
る。
【0030】また、エンジン冷却水温度の影響では、エ
ンジン冷却水温度が高くなる程、エンジンを冷却するた
めに冷却ファン10a,10bによる風量を大きくする
傾向となっている。
【0031】さらに、エアコンOFFの際には、エンジ
ン回転数が大きい程、負荷の大きくなるエンジン高回転
で発生する大きな熱量のため、エンジンを冷却するため
に冷却ファン10a,10bによる風量を大きくする傾
向となっている。
【0032】また、エアコンがON状態であれば、エア
コンの運転がエンジン1に対する大きな負荷となり、エ
ンジン1発熱の大きな要因となることから、冷却ファン
10の運転が必要になる。このため、エアコンON状態
では、エアコンOFF状態より冷却ファン10a,10
bによる風量を大きくする傾向となっている。
【0033】そして、エアコンによる負荷の大きさは、
エアコンのコンプレッサ4の負荷の大きさ、すなわちコ
ンプレッサ吐出圧力で示されるため、エアコンON状態
では、コンプレッサ吐出圧力を冷却ファン制御のパラメ
ータとして加え、エアコンによる負荷が大きい程、すな
わち、コンプレッサ吐出圧力が大きい程、冷却ファン1
0a,10bによる風量を大きくする傾向となってい
る。
【0034】ここで、コンプレッサ吐出圧力では、他の
パラメータと略同様に、検出されたコンプレッサ吐出圧
力が「大」、「中」、「小」のいずれの領域のものか分
類されてマップ参照に用いられるようになっているが、
「大」、「中」、「小」の領域範囲は外気温度に応じて
可変設定されるようになっている。具体的には、図3に
示すように、予めコンプレッサ吐出圧力の基準値が外気
温に応じて、「大きい方のコンプレッサ吐出圧力基準
値」と「小さい方のコンプレッサ吐出圧力基準値」が設
定される。そして、検出したコンプレッサ吐出圧力が、
「大きい方のコンプレッサ吐出圧力基準値」より大きい
領域の値ならばコンプレッサ吐出圧力は「大」、「小さ
い方のコンプレッサ吐出圧力基準値」より大きく「大き
い方のコンプレッサ吐出圧力基準値」以下の領域の値な
らばコンプレッサ吐出圧力は「中」、「小さい方のコン
プレッサ吐出圧力基準値」以下の領域の値ならばコンプ
レッサ吐出圧力は「小」と分類してマップ参照を行う。
【0035】2つのコンプレッサ吐出圧力基準値は、共
に外気温度が上昇するに従って低く設定されて、コンプ
レッサ吐出圧力が「大」の側の領域が多くなるように定
められている。これは、特に夏場等の外気温度が高いと
き程、エアコンの冷却性能が向上することが求められ、
高い外気温度であってもコンデンサ5での冷媒の熱交換
が確実に行われることが求められるためである。そこ
で、外気温度が高くなる程、コンプレッサ吐出圧力が
「大」の側の領域を多くして、冷却ファン10a,10
bによる風量を多くしてコンデンサ5での冷却を促進す
るのである。尚、外気温度に応じて可変設定される2つ
のコンプレッサ吐出圧力基準値は、乗員により可変設定
できるようにして、乗員がエアコンの冷却能力の選択設
定に用いることができるようにしても良い。
【0036】次に、制御装置20による冷却ファン制御
について、図4に示す冷却ファン制御プログラムのフロ
ーチャートで説明する。この冷却ファン制御プログラム
は、所定時間毎に繰り返し実行されるもので、まず、ス
テップ(以下、「S」と略称)101で、エアコンスイ
ッチ18の状態が読み込まれ、S102に進む。
【0037】S102では、エアコンスイッチ18がO
NかOFFか判定され、エアコンスイッチ18の状態が
OFFであればS103に進んで、車速センサ17から
の車速、水温センサ12からのエンジン冷却水温度、エ
ンジン回転数センサ13からのエンジン回転数を読み込
み、S104に進む。
【0038】そして、S104では、車速、エンジン冷
却水温度、及び、エンジン回転数を基に、運転領域全域
に亘り最適な冷却ファン10の運転を設定すべく、上述
の冷却ファン運転マップを参照して、該当する制御定数
を設定する。
【0039】一方、前記S102で、エアコンスイッチ
18の状態がONであればS105に進んで、外気温セ
ンサ16からの外気温度、車速センサ17からの車速、
水温センサ12からのエンジン冷却水温度、吐出圧力セ
ンサ14からのコンプレッサ吐出圧力を読み込み、S1
06に進む。
【0040】S106では、図3に示す特性図を基に、
外気温度に応じた吐出圧力基準値(「大きい方のコンプ
レッサ吐出圧力基準値」と「小さい方のコンプレッサ吐
出圧力基準値」)を設定し、検出されたコンプレッサ吐
出圧力を分類する領域を決定する。
【0041】その後、S107に進んで、車速、エンジ
ン冷却水温度、及び、コンプレッサ吐出圧力を基に、運
転領域全域に亘り最適な冷却ファン10の運転を設定す
べく、上述の冷却ファン運転マップを参照して、該当す
る制御定数を設定する。
【0042】そして、S104或いはS107で制御定
数を設定した後はS108に進み、設定した制御定数に
基づき、冷却ファン10a,10bの制御を行って、プ
ログラムを抜ける。
【0043】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、ON状態では、車速、エンジン冷却水温度に加えコ
ンプレッサ吐出圧力に応じて冷却ファン10a,10b
を制御する一方、エアコンOFF状態では、車速、エン
ジン冷却水温度に加えエンジン回転数に応じて冷却ファ
ン10a,10bを制御するので、車両の運転領域全域
に亘り各パラメータに応じた木目細かな冷却ファン制御
がなされ、必要最小限の最適な冷却ファン10a,10
bの稼働が実現される。この結果、冷却ファン10a,
10bによる騒音振動の低減が可能となると共に、補機
類の省電力化、冷却ファン10a,10bの耐久性向上
を図ることができる。
【0044】また、検出されたコンプレッサ吐出圧力を
分類する領域は、外気温度に応じて可変設定されるよう
になっているため、より適切な冷却ファン10a,10
bによる風量を確保することが可能になる。
【0045】さらに、冷却ファン10a,10bからの
風量は、メイン冷却ファン10aとサブ冷却ファン10
bの運転停止の組み合わせで調整するようになっている
ので、単純な回路で実現可能である。
【0046】次に、図5は本発明の実施の形態による、
冷却ファン運転マップの他の例の説明図である。本発明
の実施の形態による冷却ファン制御は、冷却ファン運転
マップを参照して冷却ファン10を制御することを基本
としているため、車種、仕様等が異なる場合、冷却ファ
ン運転マップを変えることで簡単に対応できる。
【0047】そして、図5(a)は、前述の車両の他の
仕様、例えば過給機付きエンジン車用に設定する冷却フ
ァン運転マップであり、前述の自然吸入式エンジン車用
の冷却ファン運転マップと同様、車速、エンジン冷却水
温度、エアコンONの際のエアコンによる負荷、エアコ
ンOFFの際のエンジン回転数の各パラメータに応じた
運転領域全域に亘り必要な風量を細かく表現して形成さ
れている。
【0048】また、冷却ファン運転マップの各パラメー
タ毎の特性も、前述の自然吸入式エンジン車用の冷却フ
ァン運転マップと略同様の傾向に形成されている。
【0049】この過給機付きエンジン車用の冷却ファン
運転マップでは、冷却ファン10a,10bの冷却風量
の可変制御を、メイン冷却ファン10aとサブ冷却ファ
ン10bの回転の強弱及び停止の組み合わせで行うよう
になっている。
【0050】すなわち、図5(b)に示すように、制御
定数は、各冷却ファン10a,10bを、共に高回転
(HI;例えば120W)、低回転(LO;例えば90
W)及び停止の3段階を組み合わせて、冷却風量を可変
制御するようになっている。
【0051】このように、冷却ファン10a,10bの
冷却風量の可変制御を、メイン冷却ファン10aとサブ
冷却ファン10bの回転の強弱及び停止の組み合わせで
行うようにすれば、より細かに風量設定を行うことがで
きる。
【0052】図2及び図5で説明した冷却ファン運転マ
ップは、制御パラメータとしてエンジン回転数を用いて
いるものの、図6に示すように制御パラメータとしてエ
ンジン回転数を用いなくても良い。この例では、エアコ
ンスイッチがオフの場合における制御パラメータを車
速、エンジン冷却水温度として制御を行うものである。
具体的には、図6に示すように、エアコンスイッチのオ
フ時における制御を、水温が上昇するにつれて冷却ファ
ンの風量を多くするよう制御すると共に、車速が上昇す
るにつれて、冷却ファンの停止領域を広げるよう制御を
行う。
【0053】他の例と比べてエアコンスイッチのオフ時
における木目細かい制御はできないものの、パラメータ
を減らしたことにより制御定数の決定が容易となる。
【0054】更に、本実施の形態においては、制御パラ
メータとして外気温度を用いているものの、これに限定
されず車室内温度としても良い。
【0055】また、例え、車種、仕様等が異なる場合で
も、冷却ファン運転マップを変えることで簡単に対応で
き汎用性が広い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、少なくともラジエータとエアコンのコンデン
サを冷却する車両用冷却ファンが発生する冷却風量を、
車両運転状態とコンプレッサ吐出圧力に応じて可変制御
する車両用冷却ファン制御装置において、エアコンが作
動した際は、車両の運転領域全域に亘り車両運転状態と
コンプレッサ吐出圧力とに応じて車両用冷却ファンが発
生する冷却風量を可変制御するようにしたので、エアコ
ンが作動した際、必要最小限の冷却ファンの稼働を図
り、冷却ファンによる騒音振動の低減を図ると共に、補
機類の省電力化、冷却ファンの耐久性向上を図ることが
できる。
【0057】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明において、予めコンプレッサ吐出圧力の
基準値を設定し、エアコンが作動した際は、車両の運転
領域全域に亘り、車両運転状態と、コンプレッサ吐出圧
力と吐出圧力基準値とを比較しながらコンプレッサ吐出
圧力に応じて車両用冷却ファンが発生する冷却風量を可
変制御するようにすれば、コンプレッサ吐出圧力をパラ
メータとする制御が容易に実行できる。
【0058】さらに、請求項3記載の発明によれば、請
求項2記載の発明において、コンプレッサ吐出圧力基準
値を外気温度若しくは車室内温度に応じて設定した値と
選択的に設定された値の少なくともどちらかにすれば、
冷却ファンによる冷却風がより正確に細かく自然に設定
できる。
【0059】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1,2,3のいずれか一つに記載の発明において、エ
アコンが非作動の際は、車両の運転領域全域に亘り車両
運転状態とエンジン回転数に応じて車両用冷却ファンが
発生する冷却風量を可変制御するようにすれば、エアコ
ンが非作動の際でも、必要最小限の冷却ファンの稼働を
図り、冷却ファンによる騒音振動の低減を図ると共に、
補機類の省電力化、冷却ファンの耐久性向上を図ること
ができる。
【0060】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項1,2,3,4のいずれか一つに記載の発明におい
て、車速とエンジン冷却水温度とを車両運転状態として
検出することで、具体的に容易に実現できる。
【0061】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1,2,3,4,5のいずれか一つに記載の発明にお
いて、車両用冷却ファンの冷却風量の可変制御を冷却フ
ァンの運転停止と回転の強弱の少なくとも一方で制御す
ることで、具体的に容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却ファン制御装置の全体説明図
【図2】冷却ファン運転マップの説明図
【図3】吐出圧力基準値の説明図
【図4】冷却ファン制御プログラムのフローチャート
【図5】冷却ファン運転マップの他の例の説明図
【図6】冷却ファン運転マップの他の例の説明図
【符号の説明】
1 エンジン 2 ラジエータ 3 冷凍ユニット 5 コンデンサ 10 冷却ファン 12 水温センサ(車両運転状態検出手段) 13 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手
段) 14 吐出圧力センサ(吐出圧力検出手段) 16 外気温センサ 17 車速センサ(車両運転状態検出手段) 18 エアコンスイッチ 20 制御装置(制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転状態を検出する車両運転状態
    検出手段と、車載エアコンのコンプレッサ吐出圧力を検
    出する吐出圧力検出手段とを有し、少なくともエンジン
    冷却水冷却用のラジエータと上記エアコンのコンデンサ
    を冷却する車両用冷却ファンが発生する冷却風量を上記
    車両運転状態と上記コンプレッサ吐出圧力に応じて制御
    手段で可変制御する車両用冷却ファン制御装置におい
    て、 上記制御手段は、上記エアコンが作動した際は、上記車
    両の運転領域全域に亘り上記車両運転状態と上記コンプ
    レッサ吐出圧力とに応じて上記車両用冷却ファンが発生
    する冷却風量を可変制御することを特徴とする車両用冷
    却ファン制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、予めコンプレッサ吐出
    圧力の基準値を設定し、上記エアコンが作動した際は、
    上記車両の運転領域全域に亘り上記車両運転状態と、上
    記吐出圧力検出手段からのコンプレッサ吐出圧力と上記
    吐出圧力基準値とを比較しながら上記コンプレッサ吐出
    圧力に応じて上記車両用冷却ファンが発生する冷却風量
    を可変制御することを特徴とする請求項1記載の車両用
    冷却ファン制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記コンプレッサ吐出
    圧力基準値を外気温度若しくは車室内温度に応じて設定
    した値と選択的に設定された値の少なくともどちらかと
    することを特徴とする請求項2記載の車両用冷却ファン
    制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジン回転数を検出するエンジン回転
    数検出手段を備え、上記制御手段は、上記エアコンが非
    作動の際は、上記車両の運転領域全域に亘り上記車両運
    転状態と上記エンジン回転数に応じて上記車両用冷却フ
    ァンが発生する冷却風量を可変制御することを特徴とす
    る請求項1,2,3のいずれか一つに記載の車両用冷却
    ファン制御装置。
  5. 【請求項5】 上記車両運転状態検出手段は、車速とエ
    ンジン冷却水温度とを上記車両運転状態として検出する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか一つ
    に記載の車両用冷却ファン制御装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記車両用冷却ファン
    の冷却風量の可変制御を、上記冷却ファンの運転停止と
    回転の強弱の少なくとも一方で制御することを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5のいずれか一つに記載の車
    両用冷却ファン制御装置。
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