JP2000273584A - 疲労特性に優れたマルエージング鋼およびその製造方法 - Google Patents

疲労特性に優れたマルエージング鋼およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比して優れた疲労特性を有するマルエ
ージング鋼およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のマルエージング鋼は、化学組成
が重量%で、C:0.01%以下、Ni:8〜19%、
Co:8〜20%、Mo:2〜9%、Ti:0.1〜2
%、Al:0.15%以下、N:0.003%以下、
O:0.0015%以下を含み残部実質的にFe よりな
り、TiおよびMoの成分偏析比が1.3以下とされた
ものである。本発明のマルエージング鋼は、前記成分を
有する鋼の鋳造片を鍛錬比4以上で熱間鍛造し、次いで
1100〜1280℃の温度範囲で保持するソーキング
処理を1回または2回以上行い、ソーキング処理の合計
時間を10〜100hrとすることにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は疲労特性に優れるマ
ルエージング鋼とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マルエージング鋼は、極低炭素−Niあ
るいは極低炭素−Ni−Coからなる靱性に富んだマル
テンサイト母相に、TiあるいはMo等の金属間化合物
を析出させることにより強化を図った鋼で、靱性に富
み、高い強度を有する。しかも溶接性が良好で、熱処理
による寸法変化が小さいなど今までになかった種々の特
長を有する。このため、宇宙開発、海洋開発、原子力利
用分野、航空機関係、自動車関係等の先端的技術分野の
構造部材から、圧力容器、工具、押し出し用ラム、ダイ
ス等の多岐の分野にわたり広範な用途への適用が試みら
れている。
【0003】しかしながら、マルエージング鋼はその高
強度と強化機構に起因して以下のような問題をかかえて
いる。すなわち高強度になると材料中の非金属介在物に
敏感になり、その応力集中によって疲労強度が低下し、
引いては耐久性が劣化する傾向がある。
【0004】そこで、かかる問題を解決するため、Nや
Oを低減規制することにより非金属介在物清浄度を向上
させ、これによって疲労破壊の起点となる非金属介在物
の量を低減し、疲労特性の改善が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術により、あ
る程度の耐久性の向上が図られたが、近年、機械や構造
物の使用条件が過酷になり、材料の強度特性に対する要
求が厳しくなってきており、機械機器や構造物の長期安
定性を保証するため、耐久性のより一層の向上を図るべ
く、優れた疲労特性を有するマルエージング鋼の開発が
要望されるに至っている。
【0006】本発明はかかる問題に鑑みなされたもので
あり、従来に比して優れた疲労特性を有するマルエージ
ング鋼およびその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、マルエージ
ング鋼の化学組成のうち、TiとMoが偏析しやすいこ
とに着目し、鋳造の際に生じた成分偏析が熱間加工や熱
処理で除去されない場合、バンド組織が発生し、時効処
理後にバンド組織内外で強度が異なるようになるため、
成分偏析が疲労特性の向上を妨げているのではないかと
の着想を基に鋭意研究した結果、本発明を完成するに至
った。
【0008】すなわち、請求項1に記載した本発明のマ
ルエージング鋼は、化学組成が重量%で、C:0.01
%以下、Ni:8〜19%、Co:8〜20%、Mo:
2〜9%、Ti:0.1〜2%、Al:0.15%以
下、N:0.003%以下、O:0.0015%以下を
含み残部実質的にFe よりなり、Ti成分偏析比および
Mo成分偏析比が各々1.3以下とされたものである。
【0009】本発明のマルエージング鋼の成分限定理由
は以下のとおりである。 C:0.01%以下 Cは炭化物を形成し、金属間化合物の析出量を減少させ
て疲労強度を低下させるため少ないほど好ましく、本発
明では0.01%以下、好ましくは0.005%以下に
止める。
【0010】Ni:8〜19% Niは靱性の高い母相組織を形成させるためには不可欠
の元素であり、8%未満では過少で靱性が劣化する。一
方、過多に添加すると母相にマルテンサイト以外にオー
ステナイトが生じるようになり強度が低下する。このた
め、Ni含有範囲の下限を8%、好ましくは12%、よ
り好ましくは16%とし、その上限を19%とする。
【0011】Co:8〜20% Co はMoを含む金属間化合物の析出を促進し、強度を
向上させる。8%未満では強度低下を生じ、一方20%
を越えて添加すると靱性が低下する。このため、Co含
有範囲の下限を8%とし、その上限を20%、好ましく
は15%とする。
【0012】Mo:2〜9% Moは時効処理によってFe2Mo 、Ni3Mo を析出し、
鋼の強化に有効な元素である。その含有量が2%未満で
は強化が不十分となり、一方9%を越えると鋼中のミク
ロ偏析が増大し、靱性を低下させる。したがってMo含
有範囲の下限を2%、好ましくは3%とし、その上限を
9%、好ましくは6%とする。
【0013】Ti:0.1〜2% Tiは時効処理によってNi3Ti 、Ni Ti を析出し
て、Moと同様鋼の強化に有効な元素である。その含有
量が0.1%未満では強化が不十分となるため、Ti含
有範囲の下限を0.1%、好ましく0.3%とする。一
方、2%を超えると鋼中のミクロ偏析の増大が顕著とな
り、靱性と疲労強度を低下させる。しかもTi( C,
N) 系非金属介在物が増加し、耐久性を劣化させる。し
たがって、Ti含有範囲の上限を2%、好ましくは1.
2%とする。
【0014】Al:0.15%以下 Alは脱酸に有効であるが、0.15%を超えるとアル
ミナ系酸化物が多くなり、耐久性を低下させるので、上
限を0.15%とする。
【0015】N:0.003%以下 Nは疲労強度に悪影響を与える有害元素で、0.003
%以下に低減することが重要である。0.003%を超
えると、主にTiNが急激に増加し、しかもこれが点列
状となるため、疲労強度は著しく低下する。疲労強度に
対してはNが少ないほど有利であり、好ましくは0.0
02%以下、より好ましくは0.001%以下とするこ
とで耐久性がより一段と向上する。
【0016】O:0.0015%以下 Oは酸化物系非金属介在物を形成し、0.0015%以
下と低くすることが重要である。0.0015%を超え
ると疲労強度が著しく低下する。疲労強度に対してはO
が少ないほど有利であり、好ましくは0.0010%以
下とすることにより耐久性が更に改善される。
【0017】なお、不純物であるSi、Mnはいずれも
SiO2 、MnO、MnS等の非金属介在物を形成し、
疲労強度を低下させるので、少ない程好ましく、それぞ
れ0.05%以下、好ましくは0.02%以下に止める
のがよい。また、P、Sについても、粒界脆化や非金属
介在物形成のために疲労強度を低下させるので、少ない
程好ましく、それぞれ0.01%以下、好ましくは0.
002%以下に止めるのがよい。
【0018】本発明のマルエージング鋼は上記化学組成
を有し、その母相は実質的にマルテンサイト単相からな
るものであるが、さらに組織中のTi成分偏析比および
Mo成分偏析比は各々1.3以下とされる。化学組成の
内、TiとMo、特にTiは偏析しやすく、鋳造の際に
生じた成分偏析が熱間加工や熱処理で除去されない場
合、バンド組織が発生し、時効処理後にバンド組織内外
で強度が大きく変動する。特に製品板厚がO.5mm以
下の薄板となるとバンド組織は顕著になり、その悪影響
が著しくなる。このためバンド組織の境界部が疲労破壊
の起点となり、疲労強度が低下する。この場合、後述の
実施例から明らかなとおり、Ti、Moの成分偏析比が
各々1.3を越えると急激に疲労強度が低下する。従っ
て、本発明ではTi、Moの成分偏析比の各々の上限を
1.3、好ましくは1.2とする。この偏析比は小さい
ほど疲労強度が上昇する。本発明でいうTi、Moの成
分偏析比とは、マルエージング鋼材の厚さ方向における
Ti、Moの最小濃度に対する最大濃度の比(最大濃度
/最小濃度)を意味する。具体的には、鋼材の形態とし
て、板、管など種々の形態があるが、それらの鋼材の厚
さ方向におけるTi、Moの成分偏析比を意味する。な
お、Ti、Mo以外の成分も偏析するが、顕著な成分偏
析が生じるTi、Moの成分偏析比を所定の値に抑える
ことで、Co等の他の成分も問題のない範囲に止まるた
め、本発明ではTi、Moの成分偏析比のみを規定して
いる。
【0019】本発明のマルエージング鋼の製造方法は、
請求項2に記載したとおり、前記化学成分を有する鋼の
鋳造片を鍛錬比4以上で熱間鍛造し、次いで1100〜
1280℃の温度範囲で保持するソーキング処理を1回
または2回以上行い、ソーキング処理の合計時間を10
〜100hrとするものである。
【0020】後述の実施例から明らかなように、前記熱
間鍛造の鍛練比( 鍛造前断面積/ 鍛造後断面積) を4以
上とするのは、適切なソーキング条件の下でも鍛練比が
4未満ではTi、Moの偏析ピーク間の距離が大きく、
拡散によって十分に平滑化できないようになるため、T
i、Moの成分偏析比を1.3以下にすることが困難に
なるからである。また、ソーキング温度が1100℃未
満あるいはソーキング時間の合計が10hr未満では適
切な鍛練比の下でも所定のTi、Moの成分偏析比が得
られないようになる。一方、ソーキング温度が1280
℃超あるいはソーキング時間の合計が100hr超にな
ると、結晶の粗大化が著しく、結晶粒度番号が8未満に
なり、疲労強度が著しく低下するようになる。これよ
り、ソーキング温度の下限を1100℃、好ましくは1
180℃とし、その上限を1280℃、好ましくは12
50℃とする。また、ソーキング処理の合計時間の下限
を10hr、好ましくは20hrとし、その上限を10
0hr、好ましくは72hrとする。
【0021】この製造方法によると、特殊な設備を用い
ることなく、鍛造設備、焼鈍炉等の通常の設備により、
所定の鍛練比、ソーキング条件の下で熱間鍛造、ソーキ
ングを実施することにより、1.3以下のTi、Moの
成分偏析比を有するマルエージング鋼を容易に製造する
ことができる。なお、鋳造片を熱間鍛造し、ソーキング
した後の鋼片は、適宜、熱間圧延や冷間圧延が施されて
製品板厚に加工される。
【0022】
【実施例】下記表1の化学成分の鋼を溶製し、その鋳造
片(1000kgf )を表2および表3の製造条件に従っ
て熱間鍛造し、さらに必要に応じてソーキングした後、
熱間圧延および冷間圧延を施して板厚0.3mmの薄板に
加工した。この薄板から圧延方向に沿って長さ100m
m、幅10mmの試験片を採取し、820℃×1hrの溶
体化処理を行い、480℃×4hrの時効処理を施した
後、450℃×6hrのNH3 ガス窒化処理を施した。
【0023】こうして得られた試料を用いて、Ti、M
oの成分偏析比を調べた。成分偏析比は、各試料の板厚
方向にEPMAで線分析することによりTi、Mo濃度
の最大値と最小値とを測定し、その比(最大値/最小
値)を算出した。なお、板厚表層30μm は窒化層が存
在するので、その部分を除いてX線を走査させた。
【0024】また、各試料に対し、圧延方向(長さ方
向)に沿った断面を光学顕微鏡観察(400倍)し、J
ISG0511鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法に
従って結晶粒度番号を測定した。
【0025】また、各試料を用いて疲労特性を評価し
た。疲労特性の評価は、繰り返し応力30kgf /mm2
定のもとで片振り試験を行い、試験片が破壊するまでの
繰り返し回数( N) を求め、これによって評価した。こ
れらの調査結果を表2および表3に併せて示す。なお、
Ti成分偏析比を算出するに際して用いた試料のEPM
A分析結果の一例を図7、図8に示す。図7は発明例
(試料No. 27)であり、図8は比較例(試料No. 2
1)である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】表2および表3より、発明例は、すべて繰
り返し回数が1×109 回以上であり、優れた疲労特性
を有していることがわかる。試料No. 21〜27につい
て、Ti成分偏析比と疲労試験の繰り返し回数との関係
を整理したグラフを図1に示すが、これよりTi成分偏
析比が1.3以下で、疲労特性が急速に向上することが
わかる。Moについても同様の傾向が認められる。
【0030】また、発明成分である鋼種Aを用い、熱間
鍛造後に1100℃で10hrのソーキングを施した試
料No. 1〜5につき、鍛練比とTi成分偏析比との関係
を整理したグラフを図2に示す。これより、Ti成分偏
析比は鍛錬比の増大に伴い減少し、鍛錬比を4以上にす
ることで、Ti成分偏析比が1.3以下になることがわ
かる。Moについても同様である。
【0031】また、発明成分である鋼種Cを用い、鍛練
比4で熱間鍛造後に保持時間を20hrとして種々のソ
ーキング温度条件でソーキングを施した試料No. 11〜
18について、ソーキング温度とTi成分偏析比との関
係を整理したグラフを図3に示す。これより、Ti成分
偏析比はソーキング温度の増大に伴い減少し、ソーキン
グ温度を1100℃以上にすることで、Ti成分偏析比
が1.3以下になることがわかる。Moについても同様
である。
【0032】同様に、発明成分である鋼種Eを用い、鍛
錬比を4、ソーキング時間を72hrとして種々のソー
キング温度でソーキングを施した試料No. 21〜28に
ついて、ソーキング温度と結晶粒度番号の関係を整理し
たグラフを図4に示す。これより、結晶粒度番号はソー
キング温度の増大に伴い減少( すなわち結晶は粗大化)
し、ソーキング温度が1280℃を超えると結晶粒度番
号は8未満になることがわかる。試料No. 28から明ら
かなように、結晶粒度番号が8未満になると疲労強度が
著しく低下する。なお、試料No. 21、22は、結晶粒
度は良好であるが、ソーキング温度が低いために、適正
なTi成分偏析比が得られていない。
【0033】また、発明成分である鋼種Gを用い、鍛練
比4で熱間鍛造後にソーキング温度を1100℃として
種々のソーキング時間でソーキングを施した試料No. 3
1〜36について、ソーキング時間とTi成分偏析比と
の関係を整理したグラフを図5に示す。これより、Ti
成分偏析比はソーキング時間の増大に伴い減少し、ソー
キング時間を10hr以上にすることで、Ti成分偏析
比が1.3以下になることがわかる。Moについても同
様である。
【0034】同様に、発明成分である鋼種Iを用い、鍛
錬比を4、ソーキング温度を1280℃として種々のソ
ーキング時間でソーキングを施した試料No. 41〜47
について、ソーキング時間と結晶粒度番号の関係を整理
したグラフを図6に示す。これより、結晶粒度番号はソ
ーキング時間の増大に伴い減少し、ソーキング時間が1
00hrを超えると結晶粒度番号は8未満になり、試料
No. 47から明らかなように疲労強度が著しく低下する
ことがわかる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のマルエー
ジング鋼によれば、化学成分をNおよびOが規制された
所定成分とし、かつTi、Moの成分偏析比を各々1.
3以下に規制したので、非金属介在物清浄度が向上する
とともに成分偏析も抑制され、疲労破壊の起点となる非
金属介在物やミクロ的な強度差の発生が抑制、防止され
るため優れた疲労特性を備えたものとなる。また、本発
明の製造方法によれば、上記マルエージング鋼を通常の
設備を用いて容易に製造することができ、生産性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるTi成分偏析比と疲労特性(繰
り返し回数)との関係を示すグラフである。
【図2】実施例における鍛練比とTi成分偏析比との関
係を示すグラフである。
【図3】実施例におけるソーキング温度とTi成分偏析
比との関係を示すグラフである。
【図4】実施例におけるソーキング温度と結晶粒度番号
との関係を示すグラフである。
【図5】実施例におけるソーキング時間とTi成分偏析
比との関係を示すグラフである。
【図6】実施例におけるソーキング時間と結晶粒度番号
との関係を示すグラフである。
【図7】発明例における板厚方向のTi濃度分布の一例
を示すグラフである。
【図8】比較例における板厚方向のTi濃度分布の一例
を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成が重量%で、C:0.01%以
    下、Ni:8〜19%、Co:8〜20%、Mo:2〜
    9%、Ti:0.1〜2%、Al:0.15%以下、
    N:0.003%以下、O:0.0015%以下を含み
    残部実質的にFe よりなり、Ti成分偏析比およびMo
    成分偏析比が各々1.3以下である疲労特性に優れたマ
    ルエージング鋼。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した成分を有する鋼の鋳
    造片を鍛錬比4以上で熱間鍛造し、次いで1100〜1
    280℃の温度範囲で保持するソーキング処理を1回ま
    たは2回以上行い、ソーキング処理の合計時間を10〜
    100hrとする疲労特性に優れたマルエージング鋼の
    製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057623A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Daido Steel Co Ltd 高剛性浸炭用鋼及びこれを用いた機械構造用部品

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