JP2000272655A - 紙製緩衝板の製造方法 - Google Patents

紙製緩衝板の製造方法

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JP2000272655A
JP2000272655A JP11078905A JP7890599A JP2000272655A JP 2000272655 A JP2000272655 A JP 2000272655A JP 11078905 A JP11078905 A JP 11078905A JP 7890599 A JP7890599 A JP 7890599A JP 2000272655 A JP2000272655 A JP 2000272655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度を向上させると共に優れた緩衝機能
を奏する紙製緩衝板10を提供する。 【解決手段】 片面段ボール10A,10Bをそれぞれ
の中芯紙13,14の段部の延長方向に対して直交する
Fa,Fb方向へ移送し、その移送過程で一方の片面段
ボール10Aの中芯紙13の各段頂部13aに接着剤B
を塗布し、この各段頂部13aと他方の片面段ボール1
0Bのライナ12とを互いに接触させ、この接触状態を
保持しつつ前記中芯紙13とライナ12との間に画成さ
れた隙間に、幅方向両側に配置した送風口33と吸気口
34との間で乾燥空気を強制流通させて接着剤Bを乾燥
させることにより、ライナ11,12と中芯紙13,1
4が交互に重ねて貼り合わされて中芯紙13,14の段
部の方向が互いに平行な紙製緩衝板10を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品梱包用の段ボ
ール箱の中敷等として用いられる紙製緩衝板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】商品として輸送するりんご等の果物を段
ボール箱に詰める場合は、図5に概略的に示されるよう
に、緩衝板104が使用される。この図5において参照
符号101は商品としての果物であり、102は段ボー
ル箱、103は果物101が入る凹部103aが縦横一
定間隔で形成されたパックである。すなわち果物101
は、パック103の各凹部103aに整然と並べられた
状態で、段ボール箱102に上下複数段に重ねて梱包さ
れ、各段間にはそれぞれ緩衝板104が介挿される。
【0003】緩衝板104は、パック103の敷設面を
平らにすると共に、輸送過程での衝撃を吸収して果物1
01が傷まないようにするもので、従来は片面段ボール
からなるものが用いられて来た。片面段ボールは、良く
知られているように平坦な一枚の紙材(ライナという)
と、波状に反復的に屈曲した一枚の紙材(中芯紙とい
う)とを貼り合わせたもので、この片面段ボールからな
る緩衝板104は、前記中芯紙による波状段部が下側と
なるように敷設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による緩
衝板104においては、次のような問題が指摘されてい
る。すなわち近年は、梱包の自動化を図るため、段ボー
ル箱102への緩衝板104のセッティング作業が真空
チャック装置105によって行われるようになって来て
いるが、片面段ボールからなる緩衝板104には、通常
は115g/m程度の比較的厚い紙材を用いている
が、中芯紙の波状段部の延長方向と直交する方向には曲
げ強度が小さく、真空チャック装置105に吸着して搬
送する過程で図6に示されるように撓んでしまう。この
ためしっかり吸着できずに搬送途中で落下したり、段ボ
ール箱102に、折れた状態で入ってしまうといった恐
れがある。
【0005】このような不具合を解消する方法として
は、片面段ボールのライナや中芯紙の材料である紙材に
曲げ強度の大きいもの(例えば厚いもの)を用いること
が考えられるが、この場合は緩衝板104が硬くなっ
て、その緩衝機能が損なわれてしまう。また、緩衝性を
向上させるために、片面段ボールに発泡樹脂からなる緩
衝体を貼り合わせたものも開発されているが、このよう
な緩衝板は使用後に不燃ゴミとして処分しなければなら
ず、環境に悪影響を与える問題が指摘される。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、曲げ強度
を向上させると共に優れた緩衝機能を奏する紙製緩衝板
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る紙製緩衝
板は、平坦な紙材からなる複数のライナと、一定方向に
波状に反復して屈曲した紙材からなり前記ライナと同数
の中芯紙が、交互に重ねて貼り合わされたものであり、
前記各中芯紙の波状段部の延長方向が互いに平行であ
る。すなわちこの構成によれば、少なくとも一方の中芯
紙がその両側の二枚のライナと貼り合わされることによ
って曲げ強度が増大する。そしてその結果、前記中芯紙
に薄い紙材を使用できるので、片側の中芯紙の段頂部を
緩衝面とすることによって、優れた緩衝性を奏すること
ができる。
【0008】上記構成の紙製緩衝板は、本発明の製造方
法によって製造することができる。すなわち本発明に係
る紙製緩衝板の製造方法は、複数の片面段ボールをそれ
ぞれの中芯紙の波状段部の延長方向に対して直交する方
向へ移送し、その移送過程で一方の片面段ボールの中芯
紙の各段頂部に接着剤を塗布し、この接着剤が塗布され
た前記各段頂部と他方の片面段ボールのライナとを互い
に接触させ、この接触状態を保持しつつ前記中芯紙とラ
イナとの間に画成された隙間に前記移送方向と直交する
方向へ空気を流通させるものである。これによって、接
着剤が短時間で乾燥して接着強度を発現するので、剥離
を防止するために接触圧を大きくする必要がなく、その
結果、薄い紙材を用いても中芯紙の段頂部が潰れず、緩
衝性の優れた紙製緩衝板を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る紙製緩衝板
の一実施形態を示すものである。すなわちこの実施形態
による紙製緩衝板10は、平面形状が、後述する段ボー
ル箱102に挿入可能な大きさの正方形又は長方形をな
し、平坦な紙材からなる二枚のライナ11,12と、波
状に反復的に屈曲した波状段部が形成された紙材からな
る二枚の中芯紙13,14とが、交互に重ねて貼り合わ
されたものである。ライナ11,12に挟まれた中芯紙
13の波状段部の延長方向と、この紙製緩衝板10の片
面を構成する中芯紙14の波状段部の延長方向は、互い
に平行となっている。
【0010】ライナ11,12及び中芯紙13,14に
は、例えば50g/m程度の比較的薄い紙材が使用さ
れ、このうち、紙製緩衝板10の両面を構成するライナ
11及び中芯紙14には、例えばクラフト材が使用され
る。
【0011】この紙製緩衝板10は、図2に示されるよ
うに、りんご等の果物101をパック103の各凹部1
03aに入れることによって縦横に整然と並べた状態
で、段ボール箱102に上下複数段に重ねて詰める場合
に、前記パック103の敷設面を平らにすると共に、輸
送過程での衝撃を吸収して果物101が傷まないよう
に、各段間に介挿されるものである。この場合、ライナ
11からなる平坦な面が上側、中芯紙14からなる波状
段部が下側となるように敷設される。
【0012】段ボール箱102への紙製緩衝板10の敷
設作業は、真空チャック装置105によって行われる。
すなわち、紙製緩衝板10は、ライナ11による平坦な
上面を真空チャック装置105にほぼ水平な状態で真空
吸着されることによって所定箇所から搬送され、段ボー
ル箱102内に挿入された時点で、前記真空チャック装
置105から解放される。
【0013】この紙製緩衝板10は、中芯紙13が二枚
のライナ11,12の間に貼り合わされたトラス構造を
有することによって、片面段ボールに比較して曲げ強度
が格段に優れたものとなっている。このため、前記搬送
過程で容易に撓むことがなく、真空チャック装置105
から不用意に落下するのを防止して、段ボール箱102
へのセットを確実に行うことができる。
【0014】先に説明したように、上記構成の紙製緩衝
板10は、ライナ11からなる平坦な面が上側、中芯紙
14からなる段部が下側となるように段ボール箱102
にセットされる。そしてこの状態では、薄い紙材からな
る中芯紙14の各凸面14aがその下段の果物101に
対する緩衝面となるので、優れた緩衝性を奏することが
できる。
【0015】上記実施形態の紙製緩衝板10は、二枚の
片面段ボールを貼り合わせることによって製造される。
図3はその製造方法を概略的に示すもので、すなわちこ
の図において参照符号10A,10Bは片面段ボールで
あり、一方の片面段ボール10Aはライナ11と中芯紙
13が貼り合わされたものであり、他方の片面段ボール
10Bも同様に、ライナ12と中芯紙14が貼り合わさ
れたものである。
【0016】片面段ボール10A,10Bはそれぞれ例
えば図4に示されるような公知の製造装置によって製造
することができる。すなわち図4において、参照符号2
1はライナ11又は12用の紙材、参照符号22は中芯
紙13又は14用の紙材であり、それぞれロール状に巻
かれている。まず、中芯紙用紙材22は、外周面に軸方
向へ延びる多数の溝が波面状に形成された一対の段部形
成用ローラ23,24に噛み込まれることによって、移
送方向(長手方向)に対して直交する方向(幅方向)に
延びる波状段部が屈曲形成される。
【0017】波状段部が屈曲形成された中芯紙用紙材2
2は、一方の段部形成用ローラ24に巻き付いた状態で
送り出される過程で、各段頂部に、接着剤槽25からロ
ーラ26を介して例えば澱粉系の糊からなる接着剤Bが
供給される糊引きローラ27によって、前記接着剤Bが
塗布される。そして更にその下流側でプレスローラ28
によってライナ用紙材21が押し付けられ乾燥される。
これによって、片面段ボール10A又は10Bが連続的
に製造される。
【0018】ここで説明を図3に戻すと、上述のように
して製造された片面段ボール10A,10Bは、それぞ
れまず太矢印Fa,Fbで示されるように互いに重合さ
せる方向に、かつ互いに重合した時に一方の片面段ボー
ル10Aにおける中芯紙13が他方の片面段ボール10
Bにおけるライナ12と対向するように送られる。この
ときの移送速度は例えば35〜50m/minである。
また、片面段ボール10A,10Bの中芯紙13,14
は、先に説明したように、段部形成用ローラ23,24
に噛み込まれることによって波状段部が形成されたもの
であるため、この波状段部は移送方向に対して直交する
方向となっており、すなわち中芯紙13の波状段部と中
芯紙14の波状段部は互いに平行である。
【0019】一方の片面段ボール10Aは、Fa方向に
移送される過程で、押さえローラ30と、この押さえロ
ーラ29に対して平行に配置されると共に図示されてい
ない接着剤槽から例えば澱粉系の糊からなる接着剤Bが
供給される糊引きローラ30との間に通され、これによ
って、この片面段ボール10Aの中芯紙13の各段頂部
13aに、前記接着剤Bが塗布される。なお、押さえロ
ーラ29は片面段ボール10Aのライナ11に接触し、
糊引きローラ30は中芯紙13に接触するが、前記各段
頂部13aが潰れない程度に軽く接触するように、前記
押さえローラ29と糊引きローラ30の配置間隔が設定
される。
【0020】中芯紙13の各段頂部13aに接着剤Bが
塗布された一方の片面段ボール10Aと、これに重合さ
せる方向に送られる他方の片面段ボール10Bは、その
厚さの和よりも僅かに狭い隙間を介して互いに平行に配
置されたコンベア又はローラ列31,32の間に通され
る。これによって、一方の片面段ボール10Aにおける
中芯紙13は、接着剤Bが塗布された各段頂部13a
が、他方の片面段ボール10Bのライナ12に軽く接触
した状態に互いに重合され、この状態を維持しつつ太矢
印Fcで示された方向へ送られる。
【0021】コンベア又はローラ列31,32によって
重合された状態でFc方向へ送られる片面段ボール10
A,10Bの幅方向一側には、前記コンベア又はローラ
列31,32の間の送り通路に沿って細長く延びる形状
に開口した送風口33が配置されており、他側には、同
様の開口形状を呈する吸気口34が配置されている。そ
して前記送風口33は図示されていないブロワの吐出口
に接続され、吸気口34は図示されていない吸気装置に
接続されている。なお、互いに対向する前記送風口33
及び吸気口34のFc方向の長さLは、例えば1m程度
である。
【0022】互いに重合された片面段ボール10A,1
0Bのライナ11、中芯紙13、ライナ12及び中芯紙
14の間には、図1に示されるように、前記中芯紙1
3,14の波状段部に沿って、幅方向両側へ開口した多
数の隙間G1〜G3が画成されている。したがって、前
記コンベア又はローラ列31,32間を前記片面段ボー
ル10A,10BがFc方向へ通過する過程で、送風口
33から吹き出された乾燥空気が、前記各隙間G1〜G
3を吹き抜けて吸気口34へ吸引される。
【0023】すなわち、片面段ボール10A,10Bの
幅方向一側から空気を送風すると共に他側で吸引するこ
とによって、狭い隙間G1〜G3内を確実に空気が流通
するので、一方の片面段ボール10Aにおける中芯紙1
3の各段頂部13aと、他方の片面段ボール10Bのラ
イナ12との接触面に介在する接着剤Bが短時間で乾燥
して接着力を発現する。このため、片面段ボール10
A,10Bが互いに貼り合わされた状態でコンベア又は
ローラ列31,32間から送り出され、更に図示されて
いない切断装置で所定の大きさに切断されることによっ
て、紙製緩衝板10が得られる。
【0024】この製造方法によれば、上述のように接着
剤Bが短時間で乾燥して接着強度を発現することから、
接着面の剥離を防止するために片面段ボール10A,1
0Bに対するコンベア又はローラ列31,32の接触圧
を大きくする必要がない。このため中芯紙13,14の
段頂部13a,14aが潰れにくくなり、また、隙間G
1〜G3内に強制的に送り込まれた空気も前記段頂部1
3a,14aの潰れを防止する作用を奏する。その結
果、50g/m程度の比較的薄い紙材を用いて緩衝性
の優れた紙製緩衝板10を得ることができる。
【0025】なお、曲げ強度の大きな紙製緩衝板とする
には、ライナ11,12に挟まれた中芯紙13の段部の
延長方向と、この紙製緩衝板10の片面を構成する中芯
紙14の段部の延長方向とを互いに直交するように片面
段ボール10A,10Bを貼り合わせることが考えられ
る。しかしながら、このような構造のものは、片面段ボ
ール10A,10Bの送り方向と、その中芯紙の段部の
方向との関係から、製造が困難である。これに対し、上
記実施形態の紙製緩衝板10は上述の工程によって容易
に製造可能であり、しかも中芯紙13,14の段部の延
長方向を互いに直交するように貼り合わせたものと同等
の緩衝性能が実現できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の紙製緩衝板によると、中芯紙の
段部の延長方向と直交する方向に対する曲げ強度が増大
するため、真空チャック装置に吸着して搬送する過程で
撓んで吸着できずに落下したり、セットしにくくなるの
を防止することができ、またその製造においては、ライ
ナと中芯紙との間の隙間に空気を強制流通させて接着剤
を短時間で乾燥させるので、接着のための圧接力を大き
くする必要がなく、このため薄い紙材を用いて、良好な
緩衝機能を有する緩衝板とすることができ、使用後は焼
却可能であるといった効果が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙製緩衝板の一実施形態を示す要
部斜視図である。
【図2】上記実施形態の紙製緩衝板の使用例を概略的に
示す説明図である。
【図3】上記実施形態の紙製緩衝板の製造方法を概略的
に示す説明図である。
【図4】上記実施形態の紙製緩衝板の製造方法において
片面段ボールを得る工程を概略的に示す説明図である。
【図5】従来技術による紙製緩衝板及びその使用例を概
略的に示す説明図である。
【図6】従来技術による紙製緩衝板の搬送過程での撓み
発生状況を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 紙製緩衝板 10A,10B 片面段ボール 11,12 ライナ 13,14 中芯紙 13a,14a 段頂部 33 送風口 34 吸気口 30 糊引きローラ G1〜G3 隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月24日(2000.3.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 紙製緩衝板の製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品梱包用の段ボ
ール箱の中敷等として用いられる紙製緩衝板の製造方法
に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る紙製緩衝
板の製造方法は、複数の片面段ボールをそれぞれの中芯
紙の波状段部の延長方向に対して直交する方向へ移送
し、その移送過程で一方の片面段ボールの中芯紙の各段
頂部に接着剤を塗布し、この接着剤が塗布された前記各
段頂部と他方の片面段ボールのライナとを互いに接触さ
せ、この接触状態を保持しつつ前記中芯紙とライナとの
間に画成された隙間に前記移送方向と直交する方向へ空
気を流通させるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の製造方法によれば、平坦な紙材か
らなる複数のライナと、一定方向に波状に反復して屈曲
した紙材からなり前記ライナと同数の中芯紙が、交互に
重ねて貼り合わされ、前記各中芯紙の波状段部の延長方
向が互いに平行な紙製緩衝板が得られる。そしてこの方
法によれば、接着剤が短時間で乾燥して接着強度を発現
するので、剥離を防止するために接触圧を大きくする必
要がなく、その結果、薄い紙材を用いても中芯紙の段頂
部が潰れず、緩衝性の優れた紙製緩衝板を得ることがで
きる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法によって製
造された紙製緩衝板を示すものである。すなわちこの紙
製緩衝板10は、平面形状が、後述する段ボール箱10
2に挿入可能な大きさの正方形又は長方形をなし、平坦
な紙材からなる二枚のライナ11,12と、波状に反復
的に屈曲した波状段部が形成された紙材からなる二枚の
中芯紙13,14とが交互に重ねて貼り合わされたもの
である。ライナ11,12に挟まれた中芯紙13の波状
段部の延長方向と、この紙製緩衝板10の片面を構成す
る中芯紙14の波状段部の延長方向は、互いに平行とな
っている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】一方の片面段ボール10Aは、Fa方向に
移送される過程で、押さえローラ29と、この押さえロ
ーラ29に対して平行に配置されると共に図示されてい
ない接着剤槽から例えば澱粉系の糊からなる接着剤Bが
供給される糊引きローラ30との間に通され、これによ
って、この片面段ボール10Aの中芯紙13の各段頂部
13aに、前記接着剤Bが塗布される。なお、押さえロ
ーラ29は片面段ボール10Aのライナ11に接触し、
糊引きローラ30は中芯紙13に接触するが、前記各段
頂部13aが潰れない程度に軽く接触するように、前記
押さえローラ29と糊引きローラ30の配置間隔が設定
される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の効果】本発明に係る紙製緩衝板の製造方法によ
ると、平坦な紙材からなる複数のライナと、一定方向に
波状に反復して屈曲した紙材からなり前記ライナと同数
の中芯紙が、交互に重ねて貼り合わされ、前記各中芯紙
の波状段部の延長方向が互いに平行な紙製緩衝板が得ら
れるもので、ライナと中芯紙との間の隙間に空気を強制
流通させて接着剤を短時間で乾燥させるので、接着のた
めの圧接力を大きくする必要がなく、このため薄い紙材
を用いて、良好な緩衝機能を有する緩衝板とすることが
でき、使用後は焼却可能であるといった効果が実現され
る。そしてこの製造方法により得られる紙製緩衝板は、
中芯紙の段部の延長方向と直交する方向への曲げ強度が
増大するため、真空チャック装置に吸着して搬送する過
程で撓んで吸着できずに落下したり、セットしにくくな
るのを防止することができる
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造された紙製緩衝板を示
要部斜視図である。
【図2】上記紙製緩衝板の使用例を概略的に示す説明図
である。
【図3】本発明による紙製緩衝板の製造方法を概略的に
示す説明図である。
【図4】上記紙製緩衝板の製造方法において片面段ボー
ルを得る工程を概略的に示す説明図である。
【図5】従来技術による紙製緩衝板及びその使用例を概
略的に示す説明図である。
【図6】従来技術による紙製緩衝板の搬送過程での撓み
発生状況を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】 10 紙製緩衝板 10A,10B 片面段ボール 11,12 ライナ 13,14 中芯紙 13a,14a 段頂部 33 送風口 34 吸気口 30 糊引きローラ G1〜G3 隙間
フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA21 BA02 CA03 CA04 CB03 DA04 HA05 JA01 KA05 KA08 MA01 3E075 BA92 CA02 DA14 DD02 DD09 DD33 3E078 BB04 BC02 CC06 CC12 CC62X

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な紙材からなる複数のライナと、一
    定方向に波状に反復して屈曲した紙材からなり前記ライ
    ナと同数の中芯紙が、交互に重ねて貼り合わされ、前記
    各中芯紙の波状段部の延長方向が互いに平行であること
    を特徴とする紙製緩衝板。
  2. 【請求項2】 複数の片面段ボールをそれぞれの中芯紙
    の波状段部の延長方向に対して直交する方向へ移送し、
    その移送過程で一方の片面段ボールの中芯紙の各段頂部
    に接着剤を塗布し、この接着剤が塗布された前記各段頂
    部と他方の片面段ボールのライナとを互いに接触させ、
    この接触状態を保持しつつ前記中芯紙とライナとの間の
    隙間に前記移送方向と直交する方向へ空気を流通させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙製緩衝板の製造方
    法。
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