JP2000271247A - ダイビング用足ひれ - Google Patents

ダイビング用足ひれ

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JP2000271247A
JP2000271247A JP11081447A JP8144799A JP2000271247A JP 2000271247 A JP2000271247 A JP 2000271247A JP 11081447 A JP11081447 A JP 11081447A JP 8144799 A JP8144799 A JP 8144799A JP 2000271247 A JP2000271247 A JP 2000271247A
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JP
Japan
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buckle
flipper
engaged
diving
foot
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JP11081447A
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English (en)
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Seiji Hattori
清次 服部
Tetsuo Yoshizawa
徹夫 吉沢
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APOLLO SPORTS KK
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APOLLO SPORTS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足ひれ本体を推進性能が向上するようにより
軟質な材料で構成できると共に、足に固定するためのス
トラップを長さ調整可能に保持するバックルを、足ひれ
本体に対して着脱可能に確実に固定することのできるダ
イビング用足ひれを安価に提供すること。 【解決手段】 バックル70抜け止め用に足ひれ本体8
0の側部に突出した状態に形成された被係合凸部46の
つば部46aが、足ひれ本体80の他の部分よりも剛性
の高い材質の部材を該足ひれ本体80の成形時に成形型
にインサートしてインサート成形によって形成されるこ
とで、足ひれ本体80の他の部分よりも剛性が高く形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイビング用足ひ
れに関し、さらに詳細には、足に固定するためのストラ
ップを長さ調整可能に保持するバックルを、足ひれ本体
に対して着脱可能に固定するため、該バックルの前記足
ひれ本体に面する板状部に開口された係合穴が設けら
れ、該係合穴に対応して前記足ひれ本体に、該足ひれ本
体の側部に突出した状態に形成されると共に係合したバ
ックルが抜けないように端部が根元部より大きなつば部
に形成された被係合凸部が設けられ、該被係合凸部に前
記係合穴を嵌め合わせることで前記バックルを前記被係
合凸部に着脱可能に係合して固定するダイビング用足ひ
れに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイビング用足ひれは、足につけられる
フィン或いはフリッパーとも呼ばれるもので、足が挿入
されるフットポケット部と、水をかくブレード部とを備
える。この足ひれによれば、足のキック力で水を打つこ
とによって、水泳或いはダイビングの際に大きな推進力
を得ることができる。また、ダイビング用足ひれ(以
下、単に「足ひれ」ともいう。)を足につける形式とし
ては、バンドによって固定するもの(ストラップ型)、
靴のように履くもの(フルフィート型)がある。本発明
はストラップ型の足ひれに関するもので、通常の樹脂
(熱可塑性エラストマー)製又は加硫ゴム製の足ひれに
おいては、その調節のし易さと使い勝手の良さから、ス
トラップの長さ調整式バックルを備え、そのバックルは
足ひれ本体に対して着脱可能に設けられたものが多い。
【0003】バックルは、通常、硬質樹脂で形成されて
いるが、足ひれとの固定については、元来、足ひれは軟
質弾性材料で形成されているため、限界があった。この
ため、従来は、図9に示すように足ひれの側部に穴82
をあけ、バックル70に係合するための被係合凸部46
をネジ止めで設ける方法があった。これによれば、つば
部46aが剛性の高い金属板83で形成され、その金属
板83が、穴82に大径の頭部84aで抜けないように
挿入された硬質樹脂等から成る受け部84に、止めネジ
85で固定されていた。また、図10に示すように被係
合凸部46の全体を含む足ひれ本体80自体を、部分的
に、バックル70が好適に固定され得るような硬度の硬
い材質で形成するなどの方法が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のネジ止めで被係合凸部46を設ける方法では、ネジ
などの部品点数の増加、及び製造のための工数増加によ
って、製造コストが高くなるという課題があった。ま
た、足ひれ自体の性能の追求で、図6に示すようなブレ
ード部48にスリット49が設けられた足ひれ本体等の
場合は、その足ひれ本体をより軟質な弾性のある材料で
構成することが要求されている。このため、図10に示
したように被係合凸部46の全体を含む足ひれ本体80
の一部を硬度の硬い材質で形成するのでは、足ひれ自体
の性能を向上できないという課題があった。勿論、足ひ
れ本体80と被係合凸部46の材質を同一にした場合
は、被係合凸部46のつば部46aについて強度面で限
界があった。すなわち、軟質材の使用により、被係合凸
部46へのバックル46の係合状態が、つば部46aの
変形によって外れ易く、バックル49が使用中に外れる
といった弊害が発生した。このため、従来の加硫ゴムを
用いて形成された足ひれでは、足ひれ本体の図10に示
した範囲よりも限定されたバックルが固定される周辺部
分のみを、高硬度の材質で同時成形する手法などが取ら
れてはいるが、加硫ゴムでは硬度に限界があり完全な解
決手段とはなり得ていない。
【0005】そこで、本発明の目的は、足ひれ本体を推
進性能が向上するようにより軟質な材料で構成できると
共に、足に固定するためのストラップを長さ調整可能に
保持するバックルを、足ひれ本体に対して着脱可能に確
実に固定することのできるダイビング用足ひれを安価に
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
足に固定するためのストラップを長さ調整可能に保持す
るバックルを、足ひれ本体に対して着脱可能に固定する
ため、該バックルの前記足ひれ本体に面する板状部に開
口された係合穴が設けられ、該係合穴に対応して前記足
ひれ本体に、該足ひれ本体の側部に突出した状態に形成
されると共に係合したバックルが抜けないように端部が
根元部より大きなつば部に形成された被係合凸部が設け
られ、該被係合凸部に前記係合穴を嵌め合わせることで
前記バックルを前記被係合凸部に着脱可能に係合して固
定するダイビング用足ひれにおいて、バックル抜け止め
用の前記つば部が、前記足ひれ本体の他の部分よりも剛
性の高い材質の部材を該足ひれ本体の成形時に成形型に
インサートしてインサート成形によって形成されること
で、足ひれ本体の他の部分よりも剛性が高く形成されて
いることを特徴とする。
【0007】また、前記インサートする部材の材質が、
ステンレスなどの金属製板状部材であることで、容易且
つ好適にバックル抜け止め用のつば部を形成できる。
【0008】また、前記金属製板状部材が、少なくとも
1つ以上の穴を有することで、金属製板状部材を被係合
凸部の他の部分に好適に密着して一体化できる。
【0009】また、前記インサートする部材の材質が、
足ひれ本体の材質と熱的に溶着する熱可塑性樹脂である
ことで、被係合凸部の他の部分に好適に密着して一体化
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明
によるダイビング用足ひれの被係合凸部とバックルとの
係合状態の一実施例を示す断面図である。本発明は、足
に固定するためのストラップを長さ調整可能に保持する
バックル70を、足ひれ本体80に対して着脱可能に固
定するため、バックル70の足ひれ本体80に面する板
状部に開口された係合穴18が設けられ、その係合穴1
8に対応して足ひれ本体80に、その足ひれ本体80の
側部に突出した状態に形成されると共に係合したバック
ル70が抜けないように端部が根元部より大きなつば部
46aに形成された被係合凸部46が設けられ、その被
係合凸部46に係合穴18を嵌め合わせることでバック
ル70を被係合凸部46に着脱可能に係合して固定する
ダイビング用足ひれに関するものである。
【0011】本実施例では、バックル70の足ひれ本体
80に面する板状部は、バックル70の背面側の背面板
部10aとして設けられている(図7参照)。また、係
合穴18は、一方側が小径部18aに開口されると共に
他方側が大径部18bに開口された瓢箪形状に設けられ
ている(図7及び図8参照)。また、被係合凸部46の
つば部46aは、根元部46bより大径の円形状に形成
されている。これによれば、係合穴18の大径部18b
を被係合凸部46に嵌めた後にバックル70をスライド
させて根元部46bに小径部18aを嵌め合わせること
で、つば部46aが小径部18aよりも大径に形成され
ているため抜け止めとなって、バックル70を被係合凸
部46に着脱可能に係合して固定することができる。
【0012】46aはバックル抜け止め用のつば部であ
り、足ひれ本体80の他の部分よりも剛性の高い材質の
部材を足ひれ本体80の成形時に成形型にインサートし
てインサート成形によって形成されることで、足ひれ本
体80の他の部分よりも剛性が高く形成されている。ま
た、本実施例では、前記インサートする部材の材質が、
ステンレスなどの金属製板状部材46cである。これに
より、容易且つ好適にバックル抜け止め用のつば部46
aを形成できる。このように金属製板状部材46cをイ
ンサートする部材とすることは、足ひれ本体80がゴム
製の場合にも、樹脂(エラストマー)製の場合にも好適
に適用できる。また、金属製板状部材46cが、少なく
とも1つ以上の穴46dを有することで、金属製板状部
材46cを被係合凸部46の他の部分に好適に密着して
一体化できる。なお、本実施例では、金属製板状部材4
6cの中央部に大きな穴46dが形成されており、金属
製板状部材46cの全体形状はワッシャ状に形成されて
いる。以上のように形成された被係合凸部46は、特に
つば部46aに好適な剛性と強度を備えるため、バック
ル70が外れることを確実に防止できる。
【0013】図2は本発明によるダイビング用足ひれの
被係合凸部の他の実施例を示す断面図である。本実施例
では、前記インサートする部材46eの材質が、足ひれ
本体80の材質と熱的に溶着する熱可塑性樹脂になって
いる。すなわち、インサートする部材46eが高硬度熱
可塑性エラストマーで形成され、被係合凸部46の他の
部分及び足ひれ本体80が低硬度熱可塑性エラストマー
で形成されている。これにより、被係合凸部46の他の
部分に好適に密着して一体化できる。なお、インサート
する部材46eの形状は、つば部46aを形成する平坦
な円形部分と、その円形部に直交する方向へ突出して根
元部46bに埋設される埋設部分46fと構成されてい
る。埋設部分46fには、低硬度熱可塑性エラストマー
が好適に密着できるように、複数の溝部が形成されてい
る。この被係合凸部46によっても、図1の実施例同様
にバックル70が外れることを確実に防止できる。
【0014】次に、図3〜8に基づいて、本発明かかる
バックルの実施の形態について説明する。図3は本発明
にかかるバックルの一実施例を示す説明図であり、図3
(a)はバックルが連結した状態を示す平面断面図であ
り、図3(b)は図3(a)の側面断面図である。ま
た、図4は図3のバックルの非連結状態を示す説明図で
あり、図4(a)は平面図であり、図4(b)は図4
(a)の側面図である。本実施例のバックル70は、足
ひれのストラップ(バンド40)を着脱するためなどに
利用される連結機構を構成するものである。基本的構成
は、被挿入部12を有する被連結部10と、被挿入部1
2へ挿入する挿入部22が形成された連結部20とから
成る。被挿入部12に挿入部22を係脱可能に係止さ
せ、連結部20と被連結部10とを係脱可能に連結する
もので、以下に詳細な構成を説明する。
【0015】連結部20の挿入部22には、被挿入部1
2への挿入方向へ単独に突出した挿入係止突部23が設
けられている。この挿入係止突部23の先端部23aの
両側面には、挿入方向とは反対側である後方へ面した係
止面23bを有する係止段部24がそれぞれ設けられて
いる。本実施例の係止面23bは、挿入方向へ直交する
面と比較して若干外側へ面するように傾斜して設けられ
ている。また、挿入係止突部23には、好適に案内され
るように、挿入方向へ案内溝23cが形成されている。
この案内溝23cは被挿入部12aに設けられた凸条部
13に嵌まって案内される。また、挿入部22がスムー
スに進入できるように、先端部23aの先端面がテーパ
面23dに設けられている。また、挿入部22を好適に
挿入するため、挿入部22の根元部の側面22aが、被
挿入部12の鞘口16に案内されるように構成されてい
る。
【0016】被連結部10の被挿入部12には、係止レ
バー30が、係止段部24に対応して両側にそれぞれ支
点軸32を中心に回動可能に装着されている。各係止レ
バー30には、前記挿入方向である前方へ面した被係止
面33を有する被係止段部34が設けられている。本実
施例の被係止面33が、挿入方向へ直交する面と比較し
て若干内側へ面するように傾斜した状態になるよう、各
係止レバー30が斜めに配されている。
【0017】この係止レバー30は、常時は付勢手段の
付勢力によって被係止段部34を係止段部24へ係止し
て連結部20と被連結部10との連結状態を維持するよ
うに位置し、付勢手段の付勢力に抗して回動した際には
前記係止状態を解除して連結部20と被連結部10との
連結状態を解除するように位置する。また、係止段部2
4と被係止段部34とが相互に係止した状態で、連結部
20を被連結部10から離脱する方向へ引っ張ると、係
止面23bと被係止面33との接触関係、及び支点軸3
2の位置関係等により、係止レバー30は係止段部24
と被係止段部34との係止関係がより強固になる方向へ
回動しようとする。すなわち、係止面23bと被係止面
33とが接触して引張力がかかる力点、支点軸32によ
って構成される支点等の位置関係によって、係止段部2
4に被係止段部34が食い込むみ方向に締め付けられ
る。従って、連結部20と被連結部10とを確実に連結
することができ、その連結にかかる信頼性を向上でき
る。
【0018】また、前記付勢手段としては、図示したよ
うに係止レバー30に一体に形成された板バネ部36が
ある。この板バネ部36は、係止レバー30の支点軸3
2より挿入方向側である先端側に設けられ、被係止段部
34を係止段部24へ付勢して係止するように作用す
る。このように係止レバー30に板バネ部36が一体的
に形成されていることで、簡単な構成で部品点数を低減
でき、製造コストを低減できる。なお、付勢手段として
は、本実施例に限らず、被挿入部12の枠体側に弾性部
材を配するようにしてもよいし、コイルスプリングを用
いてもよい。
【0019】具体的に図3の上側の係止レバー30につ
いて説明すれば、常時は、板バネ部36の付勢力によっ
て、支点軸32を中心に常に反時計方向へ付勢されてい
る。このため、係止レバー30は、回動阻止段部35
が、被挿入部12を形成する枠体側面に形成された側面
開口14の先端側の内縁面であるストッパ面14aで受
けられて、回動を阻止された状態に位置する。また、挿
入部22の挿入係止突部23を進入させると、板バネ部
36が湾曲して被係止段部34が押し退けられ、先端部
23aの係止段部24がその被係止段部34を乗り越え
る。これにより、被係止段部34に係止段部24が係止
した状態となる。
【0020】また、係止レバー30には、支点軸32よ
り前記挿入方向側とは反対側である後端側に、被係止段
部34と係止段部24との係止を解除させるべく、使用
者によって前記付勢手段である板バネ部36の付勢力に
抗して回動するように押圧操作される操作部38が設け
られている。この操作部38は、常時は側面開口14か
ら外部に出た位置にあり、作業者が被挿入部12の内側
方向へ押圧することで、被係止段部34に係止段部24
が係止した状態を解除するように、係止レバー30を回
動できる。
【0021】そして、操作部38には、その操作部38
を押して係止レバー30を回動させる押圧操作に伴っ
て、連結部20の挿入方向に面する斜面26に当接する
と共に押圧して、その連結部20を被連結部10から離
脱する方向へ押し出す解除用押圧部39が突起して形成
されている。このように、解除用押圧部39を備えるこ
とで、図5に示すように、連結部20を被連結部10か
ら強制的にワンタッチでスムースに離脱させることがで
きる。従って、連結部20の離脱に関する操作性及び操
作感覚を向上できる。
【0022】以上の構成によれば、挿入部22が、単純
な形状であるため、挿入の際の案内効果、及び挿入部の
強度のさらなる向上が可能である。すなわち、挿入部2
2を被挿入部12にラフに挿入しても好適にガイドされ
易い。また、従来のものと異なり弾性を要しないため、
強度を確保し易く、製造し易い。さらに、わかりやすい
単純な形状であるため、操作性が向上し、取扱い感覚も
向上する。
【0023】次に、連結部20の後端側に設けられたバ
ンド締付機構28について説明する。本実施例は、足ひ
れに足を固定する際にストラップであるバンド40を締
め付けるラチェット式のバンド締付機構28である。こ
のバンド締付機構28は、先ず、バンド40の裏面にそ
の長手方向に所定の間隔をおいて複数個の凸条の係合部
40aが形成されている。連結部20の枠体部20aに
は、その枠体部20aの両側面に掛け渡して、足ひれの
フットポケット部の側面に対して軸心が略平行となるよ
うにピン41が回転可能に軸着されて配設されている。
そのピン41に、バンド40が、踵に当接する側の部分
では係合部40aが内側を向き、掛け回された先端側の
部分では係合部40aが外側になるように掛け回されて
いる。なお、バンド40はピン41で掛け回された直後
に枠体部20aの上面掛け渡し部とピン41との間に設
けられた通路42を通過している。これによって、バン
ド40の先端側が後方へ延びた状態に好適に保持され、
バンド40が緩むことを防止したり、バンド40の先端
が大きく振れることを防止できる。
【0024】そして、枠体部20aには、ピン41と平
行に軸43bによって軸支されると共に、係合部40a
を有するバンド40の面に軸43bを中心に回動して爪
部43aが係合部40aに当接できるように回動係止片
43が装着されている。44は、スプリングであり、爪
部43aを、係合部40aに当接(圧接)するように回
動係止片43を付勢している。このように回動係合片4
3の爪部43aが、係合部40aと係合し、バンド40
が緩み方向へ移動するのを阻止する。そして、バンド4
0が締め付け方向へ引っ張られたとき、爪部43aは、
回動係合片43がスプリング44の付勢力に抗し軸43
bを中心として係合部40aの面から浮き上がる方向へ
動作して、バンド40が締め付け方向へ移動するのを許
容するように構成されている。そのように作動させるた
めに、係合部40aの斜面が爪部43aを案内する。す
なわち、ラチェット式の逆止め機構となっている。
【0025】また、回動係合片43における爪部43a
の反対端をスプリング44の付勢力らに抗して押圧して
爪部43aを浮き上がらせることで、係合部40aと爪
部43aのロック状態を解除することができ、バンド4
0を緩める方向に引っ張って移動させることができるよ
うになる。従って、このバンド締付機構28によれば、
バンド40を容易且つ適切に締め付けることができる。
【0026】次に、以上に説明したバックルを、足ひれ
のストラップバンドを着脱する連結機構として適用した
実施例について、図6及び図7に基づいて説明する。図
6に示すように、45はフットポケット部であり、足が
挿入される部分であり、48はブレード部であり、水を
かく水掻き部である。そして、本実施例では、足ひれに
足を固定するために用いられるバンド40を容易且つ好
適に着脱すべく、バックル70が、足を挿入するフット
ポケット部45の両側部に装着されている。この足ひれ
は、ブレード部48の中央部に先端側から前後方向へ切
れ込み(スリット49)が形成されている。このスリッ
ト49によって、従来の足ひれに比べ、ブレード部48
の左右部分を好適にしならせて水流を発生させ、小さな
力でも効率的に大きな推進力を得ることができる。従っ
て、この足ひれでは、ブレード部48の特に中央のスリ
ット49に沿う部分が適宜にしなるように、足ひれ本体
80全体として、好適な柔軟性及び弾力性のあることが
要求される。従って、足ひれ本体80は全体的に柔軟性
及び弾力性のある材質で形成されている。
【0027】また、本実施例では、前述したように、被
連結部10を含むバックル70全体がフットポケット部
45に着脱可能に引っ掛けた状態に係合されることで、
着脱可能に連結(固定)されている。図7に示すよう
に、18は係合穴であり、被連結部10の背面板部10
aに、被連結部10の先端側が小径部18aに開口され
ると共に後端側が大径部18bに開口されて瓢箪形状に
設けられている。46は被係合凸部であり、フットポケ
ット部45に、係合穴18に対応してつば部46aが根
元部46bより大径に形成されている。また、46cは
回り止め部であり、根元部46bに設けられて、被連結
部10が所定の範囲内で回動するように、被連結部10
の回動動作を規制する。係合穴18の大径部18bを被
係合凸部46に嵌めた後に被連結部10を後端側へスラ
イドさせて根元部46bに係合穴の小径部18aを嵌め
合わせることで、被連結部10を被係合凸部46に着脱
可能に係合することができる。このように、バックル7
0全体を足ひれから好適に着脱できることで、足ひれの
運搬、収納及びメンテナンスを容易に行うことができ、
その機能性を向上できる。
【0028】また、27は押さえ段部であり、連結部2
0が被連結部10に連結した際に、その被連結部10が
フットポケット部45に設けられた被係合凸部46から
離脱しないように、連結部20の背面部にストッパとし
て段状に形成されている。この押さえ段部27によれ
ば、連結部20が被連結部10に連結した状態で大径部
18b上を埋めることになり、被連結部10が被係合凸
部46に対して先端側へスライドすること阻止する。こ
のように押さえ段部27が設けられたことで、バックル
70全体が不用意に離脱してしまうことを好適に防止で
き、その連結の信頼性を向上できる。すなわち、被連結
部10と、その被連結部10に連結された連結部20と
によって、被係合凸部46が挟まれ、該被係合凸部46
の根元部46bに係合穴18の小径部18aが嵌まった
状態となるため、連結部20と被連結部10とが結合し
ている限り、バックル70は被係合凸部46から外れな
いことになり、不用意な脱落を防止できる。
【0029】以上のバックル70を備えた足ひれによれ
ば、足ひれを脱ぐとき、容易な操作で簡単且つ確実に行
うことができる。また、足ひれを足に着けるときも、予
め長さを調整して装着できるなど、取扱い易い形態とな
っている。さらに、水中で、足ひれが何かに絡まって抜
け出れないような非常事態が発生しても、足ひれを容易
に離脱できる。
【0030】次に、図8に基づいてバックルの他の実施
例について説明する。図8は他のバックルの実施例の正
面図である50は被連結部であり、鞘状の被挿入部52
を備える。60は連結部であり、被挿入部52へ挿入す
る挿入部が62形成されている。被挿入部52に挿入部
62を係脱可能に係止させることで、連結部60と被連
結部50とを係脱可能に連結することができる。挿入部
62は、連結部60の両脇に挿入方向へ向けて形成され
た一対の係合片64、64と、中央部に挿入方向へ向け
て形成された案内片65とから形成されている。これに
対して、被挿入部52は鞘状に設けられると共に、両側
面の中途部にそれぞれ前記係合片64の先端が係合する
側部開口54が形成されている。
【0031】このバックルによれば、被挿入部52へ挿
入部62を進入させると、一対の係合片64、64は、
その各先端部64aが被挿入部52の鞘口内壁52aに
ガイドされて内側へ湾曲され、さらに挿入部62を押し
込むと先端部64aが鞘口内壁52aを乗り越えて側部
開口54内に嵌まる。すなわち、各係合片64がそのバ
ネ性で元の形に戻って、先端部64aの後方に形成され
た段状の係合部64bと、側部開口54の後方側の縁部
から成る被係合部54aとが、被挿入部52から挿入部
62が離脱しないように係合して安定した状態になる。
これにより、連結部60と被連結部50とが確実に連結
できる。なお、案内片65は、被挿入部52に設けられ
た被案内部55によって案内され、挿入部62が被挿入
部52へ好適に挿入される。また、挿入部62と被挿入
部52の係合を解除するには、一対の係合片64、64
の先端部64a、64aを被挿入部52内へ同時に押し
込んで各係合片64を内側へ湾曲させ、被挿入部52に
対して挿入部62を抜き出す方向へ引っ張ることによっ
て容易になされる。そして、この実施例においても、被
連結部50に点線で示すように係合穴18が設けられて
おり、図3〜7の実施例と同様に、好適に足ひれ本体8
0の被係合凸部46に好適に係合できる。従って、この
バックルによれば、簡単な構成であるが、確実な連結を
得ることができ、バンド締付機構のストラップ(バンド
40)を連結するバックル等として好適に利用できる。
【0032】以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの
改変を施し得るのは勿論のことである。
【0033】
【発明の効果】本発明にかかるダイビング用足ひれによ
れば、足ひれ本体を推進性能が向上するようにより軟質
な材料で構成できると共に、足に固定するためのストラ
ップを長さ調整可能に保持するバックルを、足ひれ本体
に対して着脱可能に確実に固定することができ、しかも
安価に製造できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるダイビング用足ひれの被係合凸
部とバックルとの係合状態の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明にかかるダイビング用足ひれの被係合凸
部とバックルとの係合状態の他の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明にかかるバックルの一実施例を示す説明
図である。
【図4】図3の実施例のバックルの非連結状態を示す説
明図である。
【図5】図3の実施例のバックルの連結状態が解除され
る動作を示す説明図である。
【図6】本発明にかかる足ひれの一実施例を示す斜視図
である。
【図7】図3の実施例の足ひれとの係合手段を示す説明
図である。
【図8】本発明にかかる他のバックルを説明する平面図
である。
【図9】従来技術を説明する断面図である。
【図10】他の従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 被連結部 10a 背面板部 18 係合穴 18a 小径部 18b 大径部 20 連結部 40 バンド 46 被係合凸部 46a つば部 46b 根元部 46c 金属製板状部材 46d 穴 46e インサートする部材 70 バックル 80 足ひれ本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足に固定するためのストラップを長さ調
    整可能に保持するバックルを、足ひれ本体に対して着脱
    可能に固定するため、該バックルの前記足ひれ本体に面
    する板状部に開口された係合穴が設けられ、該係合穴に
    対応して前記足ひれ本体に、該足ひれ本体の側部に突出
    した状態に形成されると共に係合したバックルが抜けな
    いように端部が根元部より大きなつば部に形成された被
    係合凸部が設けられ、該被係合凸部に前記係合穴を嵌め
    合わせることで前記バックルを前記被係合凸部に着脱可
    能に係合して固定するダイビング用足ひれにおいて、 バックル抜け止め用の前記つば部が、前記足ひれ本体の
    他の部分よりも剛性の高い材質の部材を該足ひれ本体の
    成形時に成形型にインサートしてインサート成形によっ
    て形成されることで、足ひれ本体の他の部分よりも剛性
    が高く形成されていることを特徴とするダイビング用足
    ひれ。
  2. 【請求項2】 前記インサートする部材の材質が、ステ
    ンレスなどの金属製板状部材であることを特徴とする請
    求項1記載のダイビング用足ひれ。
  3. 【請求項3】 前記金属製板状部材が、少なくとも1つ
    以上の穴を有することを特徴とする請求項2記載のダイ
    ビング用足ひれ。
  4. 【請求項4】 前記インサートする部材の材質が、足ひ
    れ本体の材質と熱的に溶着する熱可塑性樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載のダイビング用足ひれ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086140A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社タバタ 水泳用フィンのヒールストラップ
CN110180142A (zh) * 2019-04-25 2019-08-30 王为政 开收式伞形脚蹼

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JP2017086140A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社タバタ 水泳用フィンのヒールストラップ
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