JP2000271213A - 定濃度酸素供給装置 - Google Patents

定濃度酸素供給装置

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JP2000271213A
JP2000271213A JP11084507A JP8450799A JP2000271213A JP 2000271213 A JP2000271213 A JP 2000271213A JP 11084507 A JP11084507 A JP 11084507A JP 8450799 A JP8450799 A JP 8450799A JP 2000271213 A JP2000271213 A JP 2000271213A
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JP
Japan
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bioreactor
amount
solution
treated
dissolved oxygen
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JP11084507A
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English (en)
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Junichiro Arai
潤一郎 新井
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイオリアクタの機構維持可能時間を長く
し、しかも機能のばらつきを大幅に低減する。 【解決手段】 複数個のバイオリアクタ4と、各バイオ
リアクタ4に対する処理対象溶液の供給量を設定する副
ポンプ5と、各バイオリアクタ4から送り出される処理
済み溶液の溶存酸素量を検出する酸素電極6と、処理対
象溶液を全ての副ポンプ5に供給する第1管路7と、全
てのバイオリアクタ4から送り出される処理済み溶液を
吐出する第2管路8と、各酸素電極6からの出力信号を
入力として、処理済み血液中の溶存酸素量が所定量にな
るように対応する副ポンプ5を制御する制御部9とを有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は定濃度酸素供給装
置に関し、さらに詳細にいえば、ハイブリッド型人工臓
器、細胞、微生物の代謝の活用する装置に好適な定濃度
酸素供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハイブリッド型人工臓器、細
胞、微生物の代謝の活用する装置に関する研究が行われ
ている。
【0003】例えば、ハイブリッド型バイオ人工臓器
(例えば、人工肝臓)による医療は救命法として、「ひ
とつの生命を救済するためには、ひとつの生命体の犠牲
を待たなければならない」という臓器移植より高く位置
付けられるべきものである。
【0004】また、臓器のうち、心臓、腎臓では、機械
的な人工臓器の臨床応用が進んでいるが、肝臓、脳、神
経などの臓器については、機械的な人工臓器では十分な
代替を達成することができない。
【0005】したがって、人または動物の細胞の機能を
利用するハイブリッド型バイオ人工臓器の研究開発が必
要であり、特に、細胞の機能を維持するバイオリアクタ
の技術が重要である。
【0006】ここで、バイオリアクタ技術として、ホロ
ーファイバー型のバイオリアクタ、ラジアルフロー型の
バイオリアクタが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホローファイ
バー型のバイオリアクタを採用する場合には、培養肝細
胞をファイバーの内腔面または外側面に扁平に、かつ重
層に接着させることになり、生体内と異なる培養形態と
なるので、細胞本来の機能を十分に発揮させることがで
きないという不都合がある。この結果、人工臓器として
十分な機能を達成することができなくなってしまう。
【0008】また、ラジアルフロー型のバイオリアクタ
を採用する場合には、ホローファイバー型のバイオリア
クタの細胞培養形態を解消し、肝細胞の機能発現を実現
することができるが、機能を維持できる時間が短いとい
う不都合がある。したがって、人工肝臓として実用化す
るためには動物の新鮮な分離肝細胞と頻繁に取り替える
ことが必要になり、交換作業、コストなどを考慮すれ
ば、実用化することは著しく困難である。
【0009】以上には、ハイブリッド型バイオ人工肝臓
のみについて説明したが、人工肝臓以外のハイブリッド
型バイオ人工臓器、細胞、微生物の代謝の活用する装置
についても同様の不都合が生じる。
【0010】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、バイオリアクタの機構維持可能時間を長
くし、しかも機能のばらつきを大幅に低減することがで
きる定濃度酸素供給装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の定濃度酸素供
給装置は、複数個のバイオリアクタと、各バイオリアク
タに処理対象溶液を供給する供給手段と、各バイオリア
クタが処理した処理済み溶液中の溶存酸素量を検出する
検出手段と、各検出手段からの出力に基づいて処理済み
溶液中の溶存酸素量が一定になるよう供給手段を制御す
る制御手段とを設けたものである。
【0012】
【作用】請求項1の定濃度酸素供給装置であれば、複数
個のバイオリアクタと、各バイオリアクタに処理対象溶
液を供給する供給手段と、各バイオリアクタが処理した
処理済み溶液中の溶存酸素量を検出する検出手段と、各
検出手段からの出力に基づいて処理済み溶液中の溶存酸
素量が一定になるよう供給手段を制御する制御手段とを
設けているので、各バイオリアクタから流出する処理済
み溶液中の溶存酸素量を検出手段によって検出すること
により、各バイオリアクタの機能の程度を検出すること
ができる。そして、機能の程度に応じて制御手段によっ
て供給手段を制御して機能の程度に応じた量の処理対象
溶液をバイオリアクタに供給することができる。この結
果、全てのバイオリアクタから溶存酸素量が等しい処理
済み溶液を供給することができる。
【0013】したがって、各バイオリアクタ内の細胞の
寿命、機能を維持することができ、ラジアルフロー型の
装置の実用化を可能にすることができる。
【0014】ここで、ラジアルフロー型の装置の用途と
しては、以下の用途が例示できる。
【0015】毒性試験、動物実験代替法、薬理薬効試
験、医薬品・生理活性物質のスクリーニングなど。これ
らの用途においては、バイオリアクタ内細胞を特定の臓
器とみなして、その臓器内での薬品の代謝や毒性をモニ
ターする。具体的には、当該バイオリアクタに被検薬品
を還流し、その時にバイオリアクタから出てくる細胞代
謝物の量、種類、酸素消費量の増減、バイオリアクタ内
細胞の形態変化を測定する。ここで、細胞代謝物の量、
種類を測定する場合には、これらを測定できる他の検出
手段を付加することによって、測定を達成することにな
る。毒性試験・動物実験代替法では肝臓、レポーター生
物を用いた環境測定では卵巣・精巣、薬理薬効試験、医
薬品・生理活性物質のスクリーニングでは標的となる臓
器の機能をバイオリアクタが行う。
【0016】さらに詳細に説明する。
【0017】多数のバイオリアクタを互いに並列に接続
することによってラジアルフロー型の人工臓器を構成す
るに当たって、鋭意研究を重ねた結果、培養細胞はその
増殖ステージ、代謝過程によって酸素消費量が大きく異
なること、および溶存酸素分圧が細胞の機能発現と寿命
に密接に関係していることを見出した。そして、この知
見をラジアルフロー型の構成に適用することによって、
請求項1の発明を完成させたのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の定濃度酸素供給装置の実施の態様を詳細に説明す
る。
【0019】図1はこの発明の定濃度酸素供給装置の一
実施態様をラジアルフロー型の人工臓器に適用した状態
を示す概略図である。
【0020】このラジアルフロー型の人工臓器は、人体
1に対する血液の取り出し、送り込みを行う主ポンプ2
と、主ポンプ2と接続されて血漿分離処理を行う血漿分
離装置3と、複数個のバイオリアクタ4と、各バイオリ
アクタ4に対する血漿分離後の血液(処理対象溶液)の
供給量を設定する副ポンプ5と、各バイオリアクタ4か
ら送り出される処理済み血液(処理済み溶液)の溶存酸
素量を検出する酸素電極6と、血漿分離後の血液を全て
の副ポンプ5に供給する第1管路7と、全てのバイオリ
アクタ4から送り出される処理済み血液を、血漿分離装
置3および主ポンプ2を介して、もしくは直接に人体1
に戻す第2管路8とを有している。そして、各酸素電極
6からの出力信号を入力として、処理済み血液中の溶存
酸素量が所定量になるように対応する副ポンプ5を制御
する制御部9を有している。
【0021】図2は各制御部の作用を説明するフローチ
ャートである。
【0022】ステップSP1において、副ポンプ5によ
り処理対象血液をV0ml/minでバイオリアクタ4
に供給し、ステップSP2において、所定時間経過後に
処理済み血液中の溶存酸素量を検出し、ステップSP3
において、検出された溶存酸素量が設定範囲内か、設定
範囲より少ないか、設定範囲より多いかを判定する。
【0023】そして、検出された溶存酸素量が設定範囲
より少ないと判定された場合には、ステップSP4にお
いて、処理対象血液の供給量をV1ml/minだけ減
少させるべく副ポンプ5を制御し、再びステップSP2
の処理を行う。
【0024】また、検出された溶存酸素量が設定範囲よ
り多いと判定された場合には、ステップSP5におい
て、処理対象血液の供給量をV1ml/minだけ増加
させる副ポンプ5を制御し、再びステップSP2の処理
を行う。
【0025】また、検出された溶存酸素量が設定範囲内
であると判定された場合には、そのまま一連の処理を終
了する。
【0026】ただし、処理対象溶液の量がある定まった
量である場合には、ステップSP3において検出された
溶存酸素量が設定範囲内であると判定された場合に、ス
テップSP6において、処理対象溶液が残っているか否
かを判定し、残っている場合には再びステップSP2の
処理を行い、逆に残っていない場合にはそのまま一連の
処理を終了するようにすればよい。
【0027】したがって、複数個のバイオリアクタ4を
並列的に動作させ、しかも各バイオリアクタ4の機能に
合わせた量の処理対象血液をバイオリアクタ4に供給す
るので、人体1に対する治療を達成できるとともに、定
濃度酸素の処理済み血液を人体1に供給することができ
る。また、機能が優れたバイオリアクタ4に対して多量
の処理対象血液を供給し、機能が余り優れていないバイ
オリアクタ4に対して少量の処理対象血液を供給するの
で、寿命を長くすることができるとともに、十分な機能
達成を実現することができる。
【0028】図3はこの発明の定濃度酸素供給装置の他
の実施態様を示す概略図である。
【0029】この定濃度酸素供給装置は、培地タンク1
2から第1ポンプ13によって培地が供給される栄養供
給室14を有し、この栄養供給室14は、その内部に攪
拌機15を有しているとともに、加熱部16によってそ
の温度が制御されている。そして、栄養供給室14の内
容物が第2ポンプ17によってバイオリアクタ18に供
給され、バイオリアクタ18から吐出される流体の一部
がそのまま栄養供給室14に戻されているとともに、残
部が第3ポンプ19によって廃液タンク20に導かれて
いる。また、バイオリアクタ18から吐出される流体の
溶存酸素量を検出する酸素電極21が設けられていると
ともに、酸素電極21からの出力信号を入力として第2
ポンプ17を制御する制御部22が設けられている。な
お、制御部22の作用は、図1の実施態様の制御部9の
作用と同様であるから詳細な説明を省略する。
【0030】この装置を採用すれば、毒性試験などの医
療分野以外の用途に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、全てのバイオリアク
タから溶存酸素量が等しい処理済み溶液を供給すること
ができ、ひいては、各バイオリアクタ内の細胞の寿命、
機能を維持することができ、ラジアルフロー型の装置の
実用化を可能にすることができるという特有の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の定濃度酸素供給装置の一実施態様を
ラジアルフロー型の人工臓器に適用した状態を示す概略
図である。
【図2】制御部の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図3】この発明の定濃度酸素供給装置の他の実施態様
を示す概略図である。
【符号の説明】
4、18 バイオリアクタ 5 ポンプ 6、21 酸素電極 7 第1管路 8 第2管路 9、22 制御部 17 第2ポンプ
フロントページの続き Fターム(参考) 4B065 AA90X BC06 BC14 BC25 CA44 4C077 AA07 AA09 AA12 BB02 BB06 BB10 CC09 DD30 EE01 HH03 HH10 HH12 HH20 JJ03 JJ09 JJ12 JJ22 KK15 KK21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のバイオリアクタ(4)(18)
    と、各バイオリアクタ(4)(18)に処理対象溶液を
    供給する供給手段(5)(17)と、各バイオリアクタ
    (4)(18)が処理した処理済み溶液中の溶存酸素量
    を検出する検出手段(6)(21)と、各検出手段
    (6)(21)からの出力に基づいて処理済み溶液中の
    溶存酸素量が一定になるよう供給手段(5)(17)を
    制御する制御手段(9)(22)とを設けていることを
    特徴とする定濃度酸素供給装置。
JP11084507A 1999-03-26 1999-03-26 定濃度酸素供給装置 Pending JP2000271213A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047760A1 (fr) * 2006-10-17 2008-04-24 Tokai University Educational System Tubule rénal bioartificiel
WO2014162335A1 (ja) * 2013-04-01 2014-10-09 テルモ株式会社 循環装置及びその制御方法

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