JP2000271129A - 医療用処置具挿入用弁 - Google Patents

医療用処置具挿入用弁

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JP2000271129A
JP2000271129A JP11085295A JP8529599A JP2000271129A JP 2000271129 A JP2000271129 A JP 2000271129A JP 11085295 A JP11085295 A JP 11085295A JP 8529599 A JP8529599 A JP 8529599A JP 2000271129 A JP2000271129 A JP 2000271129A
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JP
Japan
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valve
flap
seal
flap valve
treatment tool
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JP11085295A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Isono
朋弘 磯野
Minoru Shibata
稔 柴田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性保持が可能であり、挿入具に損傷を与
えることなく挿通可能である医療用処置具挿入用弁を提
供する。 【解決手段】 体外側に開口部を、体内側に開閉可能な
フラップを有し、フラップとフラップ弁の本体が一体構
造を成し、フラップ弁とさらにシートに処置具挿通孔を
設けたシール弁を組み合わせた2重弁構造であることを
特徴とする医療用処置具挿入用弁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として腹腔鏡下
外科手術において、腹腔内における気密を保持し、内視
鏡や処置具を挿通するための医療用処置具挿入用弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、腹腔鏡下外科手術が急速に普及
し、その適応も拡大しつつある。腹腔鏡下外科手術にお
いて、その術野を確保するために腹腔内に空間をもたせ
る必要があり、その手段として気腹法と吊り上げ法の2
つの手法がとられる。
【0003】気腹法は腹腔内に穿刺した気腹針を介して
炭酸ガスを腹腔内に送気し、腹腔をテント状に膨満させ
る手技である。一方、吊り上げ法は皮下もしくは全層に
金属ワイヤーなどを通し、ワイヤーごと吊り上げること
により視野展開を行う。それぞれの方法は視野・操作性
におけるメリットとデメリットが異なるため、対象部
位、術式などで気腹法と吊り上げ法を選択的に適用す
る。
【0004】気腹法では腹腔内に炭酸ガスを注入するこ
とにより処置空間を形成し、そこへトラカール等の処置
器具挿入用の外套管を複数本刺入して、内視鏡及び処置
具を挿入しておき、内視鏡から見た映像を画面で見なが
ら遠隔操作で手術を行う方法である。この場合、腹腔内
に処置空間を常に維持しておく必要があるため、腹腔内
を気密に保持するということが重要視されてはいるが、
腹壁上切開口と処置器具挿入用外套管との隙間、あるい
は処置器具外套管と内視鏡及び処置具との隙間からの気
腹ガスの漏れが避けられなかった。
【0005】この漏れを防ぐものとして、Endopa
thという商品名で販売されている外套管がある。シー
ル弁、硬質フラップ弁、穿刺針等から構成されシール弁
と硬質フラップ弁とで腹腔内の気密を保持している。し
かし、フラップ弁が板バネにより開閉するため閉鎖力は
あるが、内視鏡及び処置具挿入時抵抗力が大きいこと、
フラップ弁に硬質材を使用しているため、内視鏡及び処
置具を傷つけるという問題点があった。また、フラップ
弁の部品点数が多く、コストがかかる等の不具合があっ
た。同様にVersaportという商品名で販売され
ている外套管がある。バーサシール、ダックビル弁、3
Wayバルブ、穿刺針等から構成され、バーサシール、
ダックビル弁により腹腔内の気密を保持している。しか
し、内視鏡及び挿入具の挿入・抜去を繰り返すことでダ
ックビル弁は左右に弁が開いた状態に成り易く、隙間よ
り気腹ガスが漏れる可能性があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の腹腔鏡
下外科手術において使用される医療用処置挿入具の気密
性能向上を目指し、種々の検討の結果なされたもので、
処置具挿入及び抜去時の腹腔内の気密性の保持が可能と
なるばかりでなく、挿入具に損傷を与えることなく挿通
可能である医療用処置具挿入用弁を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は体外
側に開口部を、体内側に開閉可能なフラップを有し、フ
ラップとフラップ弁の本体が一体構造を成し、フラップ
弁とさらにシートに処置具挿通孔を設けたシール弁を組
み合わせた2重弁構造であることを特徴とする医療用処
置具挿入用弁。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を具体的
に説明する。図1は本発明によるフラップ弁とシール弁
を組み合わせた2重弁構造の一例を示す概略図である。
図2はフラップ弁の断面図であり、図3(a)、(b)
はフラップ形状の一例を示す概略図である。図4(a)
〜(d)はシール弁の処置具挿通孔形状の一例を示す概
略図である。
【0009】本発明による医療用処置具挿入用弁は、射
出成形又は圧縮成形による一体成形品であるフラップ弁
(1)及び射出成形、圧縮成形、シート加工によるシー
ル弁(6)の組み合せ2重構造よりなる。
【0010】フラップ弁(1)は天然ゴム、シリコーン
ゴム、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂等の可とう性を有する材料で作られる。フラッ
プ弁(1)の外径は挿入する処置具の外径を考慮すると
φ1〜φ100mmが好ましい。外径がφ1mm未満で
は挿入可能な処置具がなく、またφ100mmを超える
と実用性がない。フラップ弁(1)の内径はφ0.3〜
φ50mmが好ましい。内径が0.3mm未満であると
挿入できる処置具がなく、φ50mmを超えるとでは実
用性がない。全長は1〜5cmが好ましい。全長が1c
m未満では弁のテーパー部(4)の傾斜が緩やかになり
処置具抜去時、フラップ(5)がめくれる恐れがあり、
また5cmを超えると長いため、鉗子の操作性が悪くな
る。
【0011】フラップ弁(1)の硬度は70〜90が好
ましい。70未満では弁が柔らかいため挿入具抜去時フ
ラップ(5)がめくれる可能性があり、90を超えると
硬過ぎて挿入具先端を損傷させる可能性がある。フラッ
プ(5)の角度は開口部(3)平面に対して10〜60
度程度の角度が良い。更に20〜40度がより好まし
い。10度未満では挿入時や挿入中の挿入具にかかる抵
抗が大きいだけでなく、フラップ(5)と挿入具との接
触面積が大きいため、抜去時、弁めくれの可能性があ
る。角度が60度を超えるとフラップ(5)が開口部平
面に対して垂直に近づき、気腹ガス圧による閉鎖が期待
できなくなる。また、処置具と挿入具の滑りを良くする
ためにフラップ弁(1)にオイルを含浸させても良い。
【0012】処置具挿入時、気腹ガスが漏れることを防
止するシール弁(6)は薄板のシート(7)と処置具挿
通孔(8)から成る。シール弁(6)の外径は処置具の
外径を考慮するとφ1〜φ100mmが好ましい。φ1
mm未満では挿入可能な処置具がなく、また、φ100
mmを超えると実用性がない。処置具挿通孔(8)の形
状は例えば、丸形、十字形、星形などであり、場合によ
っては2枚のシート(7)を重ね合わせて使用すること
もある。その例を図2に示した。この場合、十字形の向
きを45度ずらして重ね合わせる。処置具挿通孔(8)
の内径は処置具や内視鏡により異なるが、φ0.3〜φ
50mmが好ましい。内径が0.3mm未満であると挿
入できる処置具がなく、φ50mmを超えると実用性が
ない。シール弁(6)の材質は可とう性を有するものが
望ましく、例えば、天然ゴム、シリコーンゴム、塩化ビ
ニル樹脂、ポリウレタン樹脂、SEBS樹脂などが好適
である。中でも気密性維持、挿入具の挿通性を考慮する
とSEBS樹脂がより好ましい。シール弁(6)の厚み
は0.1〜10mm程度が適当である。0.1mm未満
では気腹ガスの圧力に耐えられず、また、10mmを超
えると処置具挿入時の摩擦抵抗が大きく、挿入が困難と
なる。硬度は35〜45が好ましい。35未満では気腹
に対する耐圧性に問題があり、45を超えると内視鏡及
び挿入具挿入時の抵抗力が増大する可能性がある。ま
た、ヒンジ(11)の部分を薄くして曲げ易くすること
により、硬質の材質であるアルミニウム、ステンレス、
チタン、カーボン、ポリカーボネート樹脂、ポリサルフ
ォン樹脂等の単体や、その表面に可とう性を有する材料
である天然ゴム、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ポ
リウレタン樹脂などを表面接着したものも用いることが
できる。
【0013】フラップ弁(1)とシール弁(6)は、フ
ラップ弁押さえ(9)とシール弁押さえ(10)の間に
はめ込んで固定あるいは接着するか、直接、フラップ弁
(1)とシール弁(6)を接着あるいはシール弁押さえ
(10)で固定しても良い。フラップ弁とシール弁の位
置関係はどちらが体内側になってもこの組み合わせであ
れば構わない。
【0014】図3に示すようにフラップ(5)は体外側
に開くことはなく、体内側にのみに動くので、内視鏡が
弁に入っていないときは体内側の気腹圧が陽圧であるた
め、フラップ(5)が体外側方向に押されて閉じられる
ことにより気密性が保持される。一方、内視鏡や処置具
を入れたときはフラップ(5)が体内側に押し込まれ、
体内側に導入される。この場合はシール弁(6)と処置
具や内視鏡が密着するために気腹ガスが漏れることはな
い。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、シール弁とフラップ弁
の2重弁構造により気密性保持が可能であるばかりでな
く、弁が柔軟性を持つため、フラップ弁(1)は気腹圧
を利用してバネなどの他の動力を用いることなく弁のみ
の開閉が可能であり、フラップとフラップ弁本体とが一
体成形であるため部品点数が少なく安価となる。また同
時に軟質材であるため挿入具に損傷を与えることなく挿
通可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラップ弁とシール弁を組み合わ
せた2重弁構造の一例を示す概略図である。
【図2】フラップ弁の断面図を示す。
【図3】フラップ形状の一例を示す概略図である。
【図4】シール弁の処置具挿通孔形状の一例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1. フラップ弁 2. フラップ弁本体 3. 開口部 4. テーパー部 5. フラップ 6. シール弁 7. シート 8. 処置具挿入孔 9. フラップ弁押さえ 10.シール弁押さえ 11.ヒンジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月20日(1999.5.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】処置具挿入時、気腹ガスが漏れることを防
止するシール弁(6)は薄板のシート(7)と処置具挿
通孔(8)から成る。シール弁(6)の外径は処置具の
外径を考慮するとφ1〜φ100mmが好ましい。φ1
mm未満では挿入可能な処置具がなく、また、φ100
mmを超えると実用性がない。処置具挿通孔(8)の形
状は例えば、丸形、十字形、星形などであり、場合によ
っては2枚のシート(7)を重ね合わせて使用すること
もある。その例を図に示した。この場合、十字形の向
きを45度ずらして重ね合わせる。処置具挿通孔(8)
の内径は処置具や内視鏡により異なるが、φ0.3〜φ
50mmが好ましい。内径が0.3mm未満であると挿
入できる処置具がなく、φ50mmを超えると実用性が
ない。シール弁(6)の材質は可とう性を有するものが
望ましく、例えば、天然ゴム、シリコーンゴム、塩化ビ
ニル樹脂、ポリウレタン樹脂、SEBS樹脂などが好適
である。中でも気密性維持、挿入具の挿通性を考慮する
とSEBS樹脂がより好ましい。シール弁(6)の厚み
は0.1〜10mm程度が適当である。0.1mm未満
では気腹ガスの圧力に耐えられず、また、10mmを超
えると処置具挿入時の摩擦抵抗が大きく、挿入が困難と
なる。硬度は35〜45が好ましい。35未満では気腹
に対する耐圧性に問題があり、45を超えると内視鏡及
び挿入具挿入時の抵抗力が増大する可能性がある。ま
た、ヒンジ(11)の部分を薄くして曲げ易くすること
により、硬質の材質であるアルミニウム、ステンレス、
チタン、カーボン、ポリカーボネート樹脂、ポリサルフ
ォン樹脂等の単体や、その表面に可とう性を有する材料
である天然ゴム、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ポ
リウレタン樹脂などを表面接着したものも用いることが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体外側に開口部を、体内側に開閉可能な
    フラップを有し、フラップとフラップ弁の本体が一体構
    造を成し、フラップ弁とさらにシートに処置具挿通孔を
    設けたシール弁を組み合わせた2重弁構造であることを
    特徴とする医療用処置具挿入用弁。
  2. 【請求項2】 フラップ弁が硬度70〜90の可とう性
    を有する材料から成る請求項1記載の医療用処置具挿入
    用弁。
  3. 【請求項3】 シール弁が硬度35〜45の可とう性を
    有する材料から成る請求項1又は2記載の医療用処置具
    挿入用弁。
JP11085295A 1999-03-29 1999-03-29 医療用処置具挿入用弁 Pending JP2000271129A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010259802A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Tyco Healthcare Group Lp 複数のポートを有する柔軟なアクセス用アセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314