JP2000271123A - 体腔内超音波プローブ - Google Patents

体腔内超音波プローブ

Info

Publication number
JP2000271123A
JP2000271123A JP11078984A JP7898499A JP2000271123A JP 2000271123 A JP2000271123 A JP 2000271123A JP 11078984 A JP11078984 A JP 11078984A JP 7898499 A JP7898499 A JP 7898499A JP 2000271123 A JP2000271123 A JP 2000271123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic probe
ultrasonic
holes
image
vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11078984A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takano
政由起 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11078984A priority Critical patent/JP2000271123A/ja
Publication of JP2000271123A publication Critical patent/JP2000271123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡スコープの挿入できない部位での使用
を可能とし、使用に際して術者や患者の負担を軽減でき
る体腔内超音波プローブを提供すること。 【解決手段】 超音波送受波用の振動子4を収納した振
動子収納部2aと周壁14に貫通孔14b〜14hを穿
設した導中部2bとの間に屈曲部2cを形成し、貫通孔
に挿通された4本のワイヤ17を振動子収納部の根元に
略直交する位置に係止し、他の貫通孔にライトガイド1
8およびイメージガイド19を先端が振動子収納部の根
元に達するように挿通したもの。これにより、内視鏡ス
コープの届かない部位でも、ワイヤを操作して振動子収
納部を任意の方向へ向かせて、イメージガイドでその部
位の表面を観察するとともに超音波像を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡装置と組み
合わせて使用して、体腔内を観察するのに好適な体腔内
超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消化管や血管内などの体腔内診断
を行うために、内視鏡装置と組み合わせて細径の体腔内
超音波プローブが使用されている。この体腔内超音波プ
ローブは、挿入部先端に収容されている超音波振動子
を、機械的に回転させることにより、軸方向に略垂直な
周囲360度の断面を走査(ラジアル走査という)して
超音波画像を得るものである。そして、挿入部を細径に
するため、回転駆動部や位置検出部は、挿入部外の手元
操作部に設置されており、先端に収容されている超音波
振動子とはフレキシブルなトルク伝達シャフトによって
連結されて回転力が供給されている。このトルク伝達シ
ャフト周囲は、柔軟性の高い回転軸受チューブによって
覆うことにより、回転体と生体間の接触を防止してい
る。なお、挿入部先端に収容されている超音波振動子を
含む回転体の周囲は、音響窓で包み込まれており、内部
に音響伝達媒体を充満させることによって、生体への超
音波の放射および反射波の収集を容易とし、超音波診断
を可能としている。
【0003】なお、体腔内超音波プローブを用いた消化
器系の診断は、体腔内超音波プローブを内視鏡スコープ
のかん子チャンネル内に挿入し、内視鏡装置にて被検体
の消化器の内壁表面に存在する病変部の様子を観察しな
がら、その病変部がどの程度の深さまで達しているのか
という深達度を、超音波プローブによる超音波断層画像
を観察することによって行われている。またこの場合、
観察すべき病変部と超音波振動子を含むプローブの先端
部分との間に、脱気水を充填させて超音波走査を行った
り、病変部に直接超音波プローブを押し当てて超音波走
査を行っていた。ところで、このような体腔内超音波プ
ローブを用いて、胆膵管の様子を観察しようとする場
合、十二指腸までは内視鏡スコープを挿入できるが、胆
管の入口部である乳頭部から先には通常内視鏡スコープ
が挿入できない。そのため、体腔内超音波プローブを十
二指腸までは内視鏡スコープのかん子チャンネルを通し
て挿入し、その先へは、X線による造影あるいは透視に
よって得られるX線像を頼りにして、体腔内超音波プロ
ーブを所望の位置へと案内せざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線像
はシルエット像であるため、体腔内超音波プローブを所
望の位置へと案内できたとしても、超音波の断層位置が
患部に一致しているかどうかの判定は困難であった。そ
のため、このような部位で表面情報を得る場合には、体
腔内超音波プローブに代えて、胆道鏡などの細径内視鏡
を内視鏡スコープのかん子チャンネルに入れ替えて、病
変部を観察しなければならず、術者にとっても煩わし
く、患者にとっても負担となるという問題があった。ま
た、体腔内超音波プローブを内視鏡下で用いる場合は、
内視鏡スコープの湾曲機構を利用して、体腔内超音波プ
ローブの姿勢制御が行えるが、上記のように、内視鏡ス
コープが挿入できない部位で体腔内超音波プローブを単
独で用いる場合には、これが行えず、鮮明な超音波画像
を得るのに大変苦労するという問題もあった。本発明
は、このような従来の種々の問題を解決するためになさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1に記載の発明は、体腔内に挿入して
超音波画像情報を得るための体腔内超音波プローブにお
いて、円筒形に形成され、その軸方向に沿う周壁内に設
けられた複数の貫通孔を有する導中部と、この導中部の
先端側に設けられ超音波送受波用の振動子が収納されて
いる振動子収納部と、この振動子収納部および前記導中
部との間に密に連なっており、前記振動子収納部の向き
を任意方向へ変化させる屈曲部と、前記振動子収納部に
収納されている前記振動子へ回転駆動力を伝達するため
の前記屈曲部および前記導中部の中空部に収納されてい
るトルク伝達手段と、前記導中部に設けられた前記貫通
孔の内の適宜の貫通孔に挿通された前記屈曲部へ屈曲力
を与えるためのワイヤと、前記振動子収納部の根元部に
達するように前記ワイヤが挿通された貫通孔を除く他の
貫通孔に挿通された照明光を伝送するライトガイドおよ
び画像を伝送するイメージガイドとを具備することを特
徴とするものである。これにより、内視鏡スコープの届
かない部位においても、超音波送受波手段が収納されて
いる先端部を、ワイヤを操作することによって屈曲部と
ともに任意の方向へ屈曲させて、所望の診断部位へ設定
することができる。さらに、ライトガイドおよびイメー
ジガイドによって、診断部位の表面情報が得られるの
で、胆道鏡などの細径内視鏡を内視鏡スコープのかん子
チャンネルに入れ替える煩わしさから開放され、患者の
負担も軽減することができる。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の体腔内超音波プローブにおいて、前記振動子が
収納されている振動子収納部をバルン部材で覆うととも
に、前記ワイヤの挿通されている貫通孔を除く他の貫通
孔の少なくとも1つを、前記振動子収納部の根元部にて
開放し、この開放した貫通孔の先端から前記バルン部材
中へ給水するようにしたことを特徴とするものである。
これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に加え
て、消化器のような凹凸のある体腔内組織の表面に対し
て、超音波送受波手段を密着させることができるので、
鮮明な超音波画像を得ることができる。さらに、請求項
3に記載の発明は、請求項1に記載の体腔内超音波プロ
ーブにおいて、前記ワイヤが挿通された貫通孔を除く他
の貫通孔の少なくとも1つを前記振動子収納部の根元部
にて開放するとともに、前記振動子収納部の周壁から先
端中心へ向けて穿設された貫通孔を有し、これら貫通孔
にガイドワイヤを出し入れ自在に挿通させることを特徴
とするものである。これにより、X線による造影あるい
は透視などによって、先ずガイドワイヤを体腔内の所望
部位へ到達させ、次いでこのガイドワイヤに沿って体腔
内超音波プローブを、容易に所望位置へ運ぶことができ
るので、診断に要する時間を短縮することができ、術者
および患者の負担を軽減することができる。また、請求
項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれ
か1項に記載の体腔内超音波プローブにおいて、前記導
中部は、周壁に前記貫通孔が穿設されている摩擦係数の
小さい材料から成る内層と、この内層を覆うように形成
した金属メッシュから成る中間層と、この中間層を覆う
ように形成した生体との適合性に富んだ材料から成る外
層との3層構造から成ることを特徴とするものである。
これによれば、体腔内超音波プローブに外的な力が加わ
った場合に、金属メッシュによって内層を保護すること
ができるとともに、曲率の小さなたわみに対しても耐え
られるようになり、さらに外来ノイズの影響を軽減する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る体腔内超音波プ
ローブの一実施の形態について、図1ないし図9を参照
して詳細に説明する。なお、これら各図において同一部
分には同一符号を付して示してある。図1は、本発明に
係る体腔内超音波プローブの構成と、この体腔内超音波
プローブが接続される超音波診断装置の構成を概略的に
説明するために示した構成説明図である。体腔内超音波
プローブ1は、内視鏡スコープのかん子チャンネルを通
して被検体の体腔内に挿入される円筒形をした挿入部2
と、手元操作部3とに大別される。挿入部2内の先端側
には、超音波送受波用の超音波振動子4を含む回転体5
が位置し、この回転体5はフレキシブルなトルク伝達シ
ャフト6の一方の端に結合されている。そして、トルク
伝達シャフト6は、挿入部2内を通って他端が手元操作
部3の回転駆動部3aに連結されている。なお、挿入部
2内には音響伝達媒体7が充填されている。超音波振動
子4に連結される信号線4aは、トルク伝達シャフト6
内を通して手元操作部3のスリップリングまたはロータ
リトランス等の信号受け渡し部3bに接続され、さらに
信号受け渡し部3bは超音波診断装置本体8の超音波送
受信回路に接続されている。このようにして、信号受け
渡し部3bを介して回転系との信号の授受がおこなわれ
る。また、手元操作部3には位置検出器3cが設けられ
ており、この位置検出器3cからの超音波振動子4の角
度情報が超音波診断装置本体8の演算回路へ供給され、
超音波送受信回路で受信した信号とともに演算した後、
テレビ信号に置き換えられて、表示モニタに超音波画像
として表示される。さらに、図示されていないが、挿入
部2内には、回転体5を含む挿入部2の先端部の向きを
変えるためのワイヤや、体腔内へ照明用の光を伝送する
ライトガイドと光学像を得るためのイメージガイドが挿
通されている。このワイヤは、挿入部2の先端部の向き
をX軸方向およびY軸方向へ変えるためのもので、手元
操作部3の図示しないつまみに連結され、ライトガイド
とイメージガイドは、手元操作部3の光接合器3dに接
合されている。また、光接合器3dに接合されるライト
ガイドおよびイメージガイドを構成する光ファイバー9
は、超音波診断装置本体8のCCDや光源に接続されて
いる。なお、これらワイヤ、ライトガイド、イメージガ
イドについては後述する。
【0008】以上のような体腔内超音波プローブ1によ
って画像を得るための超音波診断装置本体8側での処理
について、図2に示した超音波診断装置のプロック図を
参照して説明する。体腔内超音波プローブ1へは、送信
部801から超音波振動子4を駆動するための信号が送
られ、画像情報を含む反射信号は受信部802で受信さ
れ、A/D変換後画像メモリ803に一旦格納される。
このとき、回転駆動部3aの位置検出器3cによって超
音波振動子4の角度情報が得られるので、この角度情報
に基づきアドレス合成器804で信号のラスタ位置を決
定し、A/D変換された受信部802からの信号ととも
に画像メモリ803に一旦格納した後、映像信号に変換
して表示モニタ805に超音波画像として表示する。ま
た、体腔内超音波プローブ1側のイメージガイドから光
ファイバー9を介して超音波診断装置本体8側に得られ
る光学像は、CCD806で電気信号として読み出さ
れ、A/D変換された上で画像メモリ807に一旦格納
され、映像信号に変換されて表示モニタ808に表示さ
れる。なお、画像メモリ803からの超音波画像と画像
メモリ807からの光学画像とを、画像合成器809で
一画面に合成して、映像信号変換器810にて映像信号
に変換して表示モニタ811に表示するようにしてもよ
い。さらに、映像信号変換器810で変換した映像信号
は、撮像装置812で必要に応じて撮像することもでき
る。光源813は、光ファイバー9を介して体腔内超音
波プローブ1側のライトガイドへ供給するためのもので
ある。なお、パネルスイッチ814やフットスイッチ8
15によって、メモリ制御装置816を動作させて、表
示モードを変更するなどの各種操作が行える。
【0009】次に、本発明に係る体腔内超音波プローブ
の具体的な構成について説明する。図3は、本発明に係
る体腔内超音波プローブ1の挿入部2を示した外観図で
あり、図4は、図3の軸方向に沿った断面図である。挿
入部2は、円筒形に形成された導中部2aと、導中部2
aの先端側に設けられ超音波送受波用の超音波振動子4
を含む回転体5が収納されている先端部2bと、この先
端部2bおよび導中部2aとの間に設けられた、先端部
2bの向きを任意方向へ変化させる筒形をした屈曲部2
cとの3部分から構成されている。そして、先端部2b
内の回転体5に一端が連結されたフレキシブルなトルク
伝達シャフト6が、屈曲部2cおよび導中部2aの中空
部を通っている。屈曲部2cは、先端部2bと導中部2
aとの間に密に連なっており、屈曲性があるとともに自
己復元性のある例えばスパイラル管11が採用され、要
所要所に節輪12が埋設されている。そして 屈曲部2
cは、スパイラル管11の外周が生体と接触するのを防
止するために、伸縮性の高い薄膜ゴムチューブ(例えば
EPDM)13で覆ってあり、この薄膜ゴムチューブ1
3で先端部2bと導中部2aとの接続部分も覆うように
して、気密を保っている。
【0010】導中部2aの周壁は、図5に図3の軸方向
に直交する方向の断面図として示してあるように、三層
構造で形成されている。すなわち、内層14は、摩擦係
数が小さくかつ剛性の強い例えばテフロンのような材質
で形成されている。これは、その中空部14aに挿通さ
れるトルク伝達シャフト6(図5には示されていない)
の回転に対して摩擦を最小限にしたり、周壁に軸方向に
沿う貫通孔14b〜14iを穿設したりする必要からで
ある。そして、内層14を覆うように中間層15が形成
されている。この中間層15は、外来ノイズの遮断と座
屈防止のために金属メッシュで構成されている。さら
に、中間層15を覆うように外層16が形成されてい
る。この外層16は、生体との適合性を考慮して、ポリ
エチレンまたはポリウレタンのような材料で作られてい
る。
【0011】ところで、内層14の周壁には軸方向に沿
って例えば8つの貫通孔14b〜14iが穿設されてい
る。そしてこの貫通孔14b〜14iの内、直交する位
置の貫通孔14b、14f、14d、14hには、挿入
部2の一部を切欠して示した斜視図である図6に示され
ているように、4本のワイヤ17(17a〜17d)が
各1本づつ挿通されており、その先端は振動子収納部2
bの根元部に略直交する位置に1本づつ係止されてい
る。そしてワイヤ17の他端は、手元操作部3の図示し
ないつまみに連結されている。従って、例えばワイヤ1
7a、17bのどれかを引っ張ることによって、屈曲部
2cがY軸方向(上下方向)へ曲がるので、先端部2b
もY軸方向(上下方向)へ向きをかえる。同様に、ワイ
ヤ17c、17d(ワイヤ17dは、トルク伝達シャフ
ト6の陰になって、図には示されていない)のどれかを
引っ張ることによって、屈曲部2cがX軸方向(左右方
向)へ曲がるので、先端部2bの向きをX軸方向(左右
方向)へ変化させることができる。その操作は、手元操
作部3の図示しないつまみによって行われ、4本のワイ
ヤ17の引っ張り加減によって、先端部2bを適宜所望
の方向へ向かせることができる。
【0012】また、他の例えば貫通孔14g、14iに
は、各々体腔内へ照明用の光を伝送するためのライトガ
イド18および光学像を伝送するためのイメージガイド
19が挿通されて固定されている。このライトガイド1
8およびイメージガイド19が挿通されている貫通孔1
4g、14iは、超音波振動子の収納されている先端部
2bの根元部で開放されており、ライトガイド18およ
びイメージガイド19の先端部もここで開放端となって
いる。そして、ライトガイド18およびイメージガイド
19の後端部は、前述のとおり、手元操作部3の光接合
器3dに接合されている。さらに、残りの例えば貫通孔
14cは、後述するガイドワイヤの挿入通路として使用
されるもので、この貫通孔14cも超音波振動子の収納
されている先端部2bの根元部で開放されている。最後
に残っている例えば貫通孔14eは、バルーンへ注水す
るための注水路として使用されるもので、この貫通孔1
4eも先端部2bの根元部で開放されている。
【0013】図7は、本発明に係る体腔内超音波プロー
ブの使用方法の一例を説明するために示したもので、体
腔内に挿入された体腔内超音波プローブ1の挿入部2の
先端部2b部分が示されている。すなわち、通常体腔内
の様子は、内視鏡スコープによって観察されるが、内視
鏡スコープの挿入できないような狭い空間では、ライト
ガイド18を介して、伝送される光を挿入部2の先端部
2b根元部の開放端から体腔内へ照射すると、超音波振
動子4によって断層像を得る面付近の様子が、イメージ
ガイド19を介して光学的に観察できる。従って、内視
鏡スコープの挿入できないような場所においても、病変
部の様子を観察して、必要な部位を定め、そこへ超音波
振動子4から超音波を発射して深達度などを診断するた
めの超音波断層像を得ることができる。
【0014】図8は、本発明の他の実施の形態として、
挿入部2の先端部2bにある超音波振動子4を収納して
いる部分にバルーン21を装着したものが示されてい
る。すなわち、挿入部2の先端部2bを包含するように
予めバルーン21を装着しておき、超音波断層像を得よ
うとする場所まで挿入部2の先端部2bを導いたら、バ
ルーン21への注水路となる貫通孔14eへ給水をする
と、開放されている先端部2bの根元部分を通してバル
ーン21へ注水され、バルーン21が膨らむ。そのた
め、超音波振動子4と観察部位との間の音響的な結合を
密にすることができ、鮮明な超音波画像が得られるよう
になる。
【0015】図9は、ガイド機能をもった本発明の実施
の形態を示したものである。すなわち、挿入部2の先端
部2bの周壁から先端中心へ向けて、斜めに貫通孔22
を穿設してある。そして、手元操作部3から挿入部2の
貫通孔14cに挿通したガイドワイヤ23を、一旦先端
部2bの根元部の開放端から外へ出し、さらに先端部2
bに穿設した貫通孔22へ、周壁側から挿入して、先端
側から延出させる。この貫通孔22から延出したガイド
ワイヤ23を、例えばX線透視などにより監視しなが
ら、例えば胆管の入口部である乳頭部から先へ挿入し、
このガイドワイヤ23に沿って先端部2bを所望の部位
へと挿入する。このようにすることにより、ガイドワイ
ヤ23は体腔内超音波プローブ1の手元操作部3から先
端部2bまで出し入れ自在となり、先ずガイドワイヤ2
3を所望の細管内へ留置し、そのガイドワイヤ23に沿
って体腔内超音波プローブ1の挿入部2を挿入するの
で、胆管などへの挿入が極めて容易となる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、内視鏡スコープの届かない部位において
も、超音波振動子が収納されている先端部を、ワイヤを
操作することによって屈曲部とともに任意の方向へ屈曲
させて、所望の診断部位へ設定することの容易な体腔内
超音波プローブが提供できる。さらに、ライトガイドお
よびイメージガイドによって、診断部位の表面情報が得
られるので、胆道鏡などの細径内視鏡を内視鏡スコープ
のかん子チャンネルに入れ替える煩わしさから開放さ
れ、患者の負担も軽減することができる。また、請求項
2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用
効果に加えて、消化器のような凹凸のある体腔内組織の
表面に対して、超音波振動子の収納されている先端部を
密着させることができるので、鮮明な超音波画像を得る
ことができる。さらに、請求項3に記載の発明によれ
ば、X線による造影あるいは透視などによって、先ずガ
イドワイヤを体腔内の所望部位へ到達させ、次いでこの
ガイドワイヤに沿って体腔内超音波プローブを、容易に
所望位置へ運ぶことができるので、診断に要する時間を
短縮することができ、術者および患者の負担を軽減する
ことができる。また、請求項4に記載の発明によれば、
体腔内超音波プローブに外的な力が加わった場合に、金
属メッシュによって内層を保護することができるととも
に、曲率の小さなたわみに対しても耐えられるようにな
り、さらに外来ノイズの影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体腔内超音波プローブの構成と、
この体腔内超音波プローブが接続される超音波診断装置
の構成を概略的に説明するために示した構成説明図であ
る。
【図2】画像を得るための処理を説明するために示した
超音波診断装置のプロック図である。
【図3】本発明に係る体腔内超音波プローブの挿入部を
示した外観図である。
【図4】図3の軸方向に沿った断面図である。
【図5】図3の軸方向に直交する方向の断面図である。
【図6】本発明に係る体腔内超音波プローブの挿入部の
一部を切欠して示した斜視図である。
【図7】本発明に係る体腔内超音波プローブの使用方法
の一例を説明するために示した説明図である。
【図8】本発明に係る体腔内超音波プローブの挿入部の
先端部にバルーンを装着した実施の形態を示した説明図
である。
【図9】ガイド機能をもった本発明の実施の形態を示し
た説明図である。
【符号の説明】
1 体腔内超音波プローブ 2 挿入部 2a 導中部 2b 先端部 2c 屈曲部 4 超音波振動子 5 回転体 6 トルク伝達シャフト 8 超音波診断装置本体 14 内層 14a〜14h 貫通孔 15 中間層 16 外層 17a〜17d ワイヤ 18 ライトガイド 19 イメージガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C061 AA01 AA22 BB01 BB08 CC07 DD03 FF32 FF35 FF46 HH32 NN05 WW04 WW10 WW16 XX02 YY12 4C301 AA02 BB03 BB30 EE13 FF05 FF14 FF15 GA14 GD09 JB03 JB43 JC13 KK11 LL02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入して超音波画像情報を得る
    ための体腔内超音波プローブにおいて、円筒形に形成さ
    れ、その軸方向に沿う周壁内に設けられた複数の貫通孔
    を有する導中部と、この導中部の先端側に設けられ超音
    波送受波用の振動子が収納されている振動子収納部と、
    この振動子収納部および前記導中部との間に密に連なっ
    ており、前記振動子収納部の向きを任意方向へ変化させ
    る屈曲部と、前記振動子収納部に収納されている前記振
    動子へ回転駆動力を伝達するための前記屈曲部および前
    記導中部の中空部に収納されているトルク伝達手段と、
    前記導中部に設けられた前記貫通孔の内の適宜の貫通孔
    に挿通された前記屈曲部へ屈曲力を与えるためのワイヤ
    と、前記振動子収納部の根元部に達するように前記ワイ
    ヤが挿通された貫通孔を除く他の貫通孔に挿通された照
    明光を伝送するライトガイドおよび画像を伝送するイメ
    ージガイドとを具備することを特徴とする体腔内超音波
    プローブ。
  2. 【請求項2】 前記振動子が収納されている振動子収納
    部をバルン部材で覆うとともに、前記ワイヤの挿通され
    ている貫通孔を除く他の貫通孔の少なくとも1つを、前
    記振動子収納部の根元部にて開放し、この開放した貫通
    孔の先端から前記バルン部材中へ給水するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の体腔内超音波プロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤが挿通された貫通孔を除く他
    の貫通孔の少なくとも1つを前記振動子収納部の根元部
    にて開放するとともに、前記振動子収納部の周壁から先
    端中心へ向けて穿設された貫通孔を有し、これら貫通孔
    にガイドワイヤを出し入れ自在に挿通させることを特徴
    とする請求項1に記載の体腔内超音波プローブ。
  4. 【請求項4】 前記導中部は、周壁に前記貫通孔が穿設
    されている摩擦係数の小さい材料から成る内層と、この
    内層を覆うように形成した金属メッシュから成る中間層
    と、この中間層を覆うように形成した生体との適合性に
    富んだ材料から成る外層との3層構造から成ることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載
    の体腔内超音波プローブ。
JP11078984A 1999-03-24 1999-03-24 体腔内超音波プローブ Pending JP2000271123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11078984A JP2000271123A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 体腔内超音波プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11078984A JP2000271123A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 体腔内超音波プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000271123A true JP2000271123A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13677170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11078984A Pending JP2000271123A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 体腔内超音波プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000271123A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105852905A (zh) * 2016-03-25 2016-08-17 济南市儿童医院 一种可穿戴式的b超探头固定装置
JP2022549515A (ja) * 2019-10-07 2022-11-25 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間に関節継手を備える医療装置並びにその具現化のための装置及び記憶装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105852905A (zh) * 2016-03-25 2016-08-17 济南市儿童医院 一种可穿戴式的b超探头固定装置
CN105852905B (zh) * 2016-03-25 2024-03-26 青岛大学附属医院 一种可穿戴式的b超探头固定装置
JP2022549515A (ja) * 2019-10-07 2022-11-25 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間に関節継手を備える医療装置並びにその具現化のための装置及び記憶装置
JP7389242B2 (ja) 2019-10-07 2023-11-29 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間に関節継手を備える医療装置並びにその具現化のための装置及び記憶装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6923545B2 (ja) 回転可能なコアを有する撮像プローブ
US5176141A (en) Disposable intra-luminal ultrasonic instrument
JP6216351B2 (ja) 光−音響イメージングデバイスおよび方法
JP4581036B2 (ja) 超音波内視鏡システム、超音波プローブ及び超音波内視鏡
US5331947A (en) Inflatable sheath for introduction of ultrasonic catheter through the lumen of a fiber optic endoscope
JP4065167B2 (ja) カテーテル
JP3281182B2 (ja) 超音波・内視鏡複合システム
JP3077292B2 (ja) 超音波探触子
JP2001120550A (ja) 体腔内超音波プローブシステム
JP2000271123A (ja) 体腔内超音波プローブ
JPH07194594A (ja) 体内検査装置の処置具挿通路
JPH11151245A (ja) 超音波プローブおよび超音波診断装置
JPH0347607Y2 (ja)
JP6779799B2 (ja) 医療デバイス
JPH0352286B2 (ja)
JP3198903B2 (ja) 超音波診断装置
JP3344753B2 (ja) 磁気共鳴観測装置
JPH0731617A (ja) 超音波診断装置
JP3119147B2 (ja) 超音波診断装置
JP2001145597A (ja) 内視鏡の先端部位置検出用プローブ
CA2027391C (en) Disposable intra-luminal ultrasonic instrument
WO2020152791A1 (ja) 超音波内視鏡及び内視鏡システム
JP2594559B2 (ja) 体腔内超音波診断装置
JP2563929B2 (ja) 体腔内超音波診断装置
JPS63283630A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050620