JP2000270231A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000270231A
JP2000270231A JP11069861A JP6986199A JP2000270231A JP 2000270231 A JP2000270231 A JP 2000270231A JP 11069861 A JP11069861 A JP 11069861A JP 6986199 A JP6986199 A JP 6986199A JP 2000270231 A JP2000270231 A JP 2000270231A
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color
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JP11069861A
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Takeshi Furuya
健 古谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像データに対応可能な画像処理装置
において、白黒画像データを処理する場合に、カラー画
像データを処理するために備える複数系統の処理手段を
有効利用することで、白黒画像データ処理の高速化を可
能にする。 【解決手段】 画像データを取得する取得手段101
と、取得した画像データがカラー画像データであればそ
れを複数の色成分データに分解する分解手段102〜1
07と、分解後の各色成分データに対する所定処理を並
行して行う複数の処理手段108〜110とを備える画
像処理装置において、前記取得手段101が白黒画像デ
ータを取得するとその白黒画像データを所定単位毎に複
数の分割データに分割する分割手段122を設け、その
分割後の各分割データに対する所定処理を前記複数の処
理手段108〜110に並行して行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機等に
て用いられるもので、取得した画像データに対して、そ
の画像データの出力に必要な所定の画像処理を行う画像
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー複写機等は、1つの感光体
ドラム上に形成されたY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),K(ブラック)各色のトナー像を
それぞれ4回に分けて中間転写体の上に転写合成し、そ
れを出力用紙等の上に再度転写することで、出力用紙等
上へ画像を出力するものが一般的である。この場合、C
CD(Charge Coupled Device)等により読み取られた画
像データは、例えば特開平9−261469号公報に開
示されているように、その出力に必要となる画像処理が
行われ感光体ドラム上に潜像として書き込まれるまで、
カラー複写機等に搭載された画像処理装置にて多値デー
タとして扱われるのが通例である。また、その画像処理
装置は、トナー像の形成(現像動作)がYMCKの各色
毎に4回に分けて行われることから、1系統の処理手段
(処理回路)を用いて順次画像処理を行うように構成さ
れている。
【0003】これに対し、近年では、カラー画像の形成
スピードを向上させるべく、例えば特開平8−1028
49号公報または特開平10−123853号公報に開
示されているように、YMCKの各色に対応した4つの
感光体ドラムを装備した、いわゆるタンデム方式のカラ
ー複写機やプリンタ装置が提案されている。このような
タンデム方式によるカラー複写機等では、各感光体ドラ
ム上にYMCK各色のトナー像を略同時に形成すること
から、搭載されている画像処理装置もYMCKの各色に
対応した4系統の処理手段(処理回路)を用いて画像処
理を行うように構成されている。
【0004】また、これらのカラー複写機等に搭載され
た画像処理装置においては、既に述べたように画像デー
タを多値データとして処理するのが通例であるが、例え
ば特開平10−294880号公報に開示されているよ
うに、そのデータ保存に必要な記憶容量の低減やデータ
転送速度の向上を狙って、誤差拡散法による画像処理を
行うものもある。誤差拡散法とは、ある画素データの2
値化時に生じた量子化誤差を、その周辺のまだ2値化し
ていない画素データへ重み付けして拡散分配する手法で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、オフ
ィス等におけるコピーは、その大部分が白黒であり、カ
ラーコピーの割合は非常に低い。したがって、カラーコ
ピーの迅速化を図るべくタンデム方式のカラー複写機等
を導入しても、多くの場合には、YMCKの各色に対応
した4系統のうちの1つのみを用いれば済むので、他の
3系統が無駄なものとなってしまう。
【0006】このような無駄を省くために、例えば特開
平9−254430号公報には、白黒コピー時にタンデ
ム方式の画像形成部(トナー像の形成手段等)を有効に
利用して、白黒画像の生産性を向上させる技術が開示さ
れているが、画像処理装置については言及されていな
い。そのため、当該技術を用いて画像形成部を有効に利
用しても、その前段で処理を行う画像処理装置では、1
系統のみで処理を行うこととなり、他の3系統の無駄が
解消されることはない。
【0007】また、通常、白黒コピー時には、カラーコ
ピーの場合に比べて、高速動作が要求されることが多
い。ところが、画像処理装置については、その処理動作
を高速化することが容易でない。特に、誤差拡散法によ
る画像処理(以下「誤差拡散処理」と称す)を行う画像
処理装置では、注目画素の演算に(直前画素−出力デー
タの差分)×係数といった計算をせねばならず、高速化
が非常に困難である。
【0008】そこで、本発明は、白黒画像データについ
ての処理を行う場合であっても、カラー画像データを処
理するために備える複数系統の処理手段(処理回路)を
有効に利用することによって、白黒画像データ処理の高
速化を可能にする画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像処理装置で、画像データを
取得する取得手段と、前記取得手段で取得した画像デー
タがカラー画像データである場合にそのカラー画像デー
タを複数の色成分データに分解する分解手段と、前記分
解手段が分解した複数の色成分データのそれぞれに対し
て所定処理を並行して行う複数の処理手段と、前記取得
手段で取得した画像データが白黒画像データである場合
にその白黒画像データを所定単位毎に前記複数の処理手
段と同数の分割データに分割し、その分割後の各分割デ
ータに対する所定処理を前記複数の処理手段に並行して
行わせる分割手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0010】上記構成の画像処理装置によれば、取得手
段で取得した画像データが白黒画像データであると、分
割手段がその白黒画像データを所定単位(例えば主走査
方向の1ライン)毎に複数の処理手段と同数に分割する
とともに、複数の処理手段のそれぞれがその分割後の各
分割データに対する所定処理を並行して行う。したがっ
て、この画像処理装置では、白黒画像データに所定処理
を行う場合であっても、複数の処理手段のうちの1系統
のみではなく各系統が所定処理を行うことになる。ま
た、これにより、各処理手段は、処理すべき白黒画像デ
ータを分担して処理することになるので、1系統のみで
処理する場合に比べて所定処理の迅速化が図れるように
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
画像処理装置について説明する。ただし、ここでは、カ
ラー複写機に搭載された画像処理装置に本発明を適用し
た場合を例に挙げて説明する。図1は本発明に係る画像
処理装置の回路構成の一例を示すブロック図であり、図
2はその画像処理装置が搭載されるカラー複写機の一例
を示す概略構成図である。
【0012】先ず、本実施の形態における画像処理装置
の説明に先立ち、その画像処理装置が搭載されるカラー
複写機について、図2を参照しながら説明する。図例の
ように、このカラー複写機は、画像データの読み取りを
行うカラーリーダ部10と、画像データの出力を行うプ
リンタ部20と、に大別される。
【0013】このうち、カラーリーダ部10は、プラテ
ンガラス100上の原稿に対する光学走査の結果をCC
D101が受光することで、その原稿からの画像データ
の読み取りを行うように構成されている。ただし、CC
D101は、カラー画像データにも対応すべく、例えば
RGB(Red,Green,Blue)の3ライン構成のものとす
る。また、このカラーリーダ部10では、CCD101
で読み取った画像データに対して、その出力に必要な画
像処理(例えばデジタル編集処理等)を行うために、図
示しない画像処理装置を備えている。
【0014】一方、プリンタ部20は、カラーリーダ部
10で得られた画像処理後の画像データを、タンデム方
式により出力用紙等の上へ出力するものである。そのた
めに、プリンタ部20では、YMCKの各色に対応した
4つの感光体ドラム201a〜201dと、これら感光
体ドラム201a〜201d上に潜像の書き込みを行う
ROS(Raster Output Scanner)202a〜202d
と、各感光体ドラム201a〜201d上の潜像を現像
してトナー像を形成する現像器203a〜203dと、
各感光体ドラム201a〜201d上に形成されたトナ
ー像が転写合成される無端ベルト状の中間転写体ベルト
204と、この中間転写体ベルト204上のトナー像を
用紙上に転写する転写器205と、この転写器205に
向けて用紙トレイ206から繰り出された用紙を搬送す
る給紙部207と、画像形成済の用紙を機外に排出する
排紙部208と、を備えている。
【0015】次に、このように構成されたカラー複写機
に搭載される画像処理装置、すなわち本実施の形態にお
ける画像処理装置について、図1を参照しながら詳しく
説明する。図例のように、画像処理装置は、CCD10
1、アナログ処理回路102、ギャップメモリ103、
シェーディング回路104、入力マスキング回路10
5、変倍回路106、マスキング・UCR回路107、
γ補正回路108、エッジ強調回路109、誤差拡散回
路110およびメモリ部111に加えて、第一切り替え
回路121と、第二切り替え回路122と、を備えてい
る点に特徴がある。
【0016】このような構成の画像処理装置において、
プラテンガラス100上の原稿に対する光学走査の結果
をCCD101が撮像すると、アナログ処理回路102
でのサンプルホールドおよびA/D(アナログ/デジタ
ル)変換によりRGB各色のデジタル信号が生成され
る。これらのデジタル信号は、ギャップメモリ103に
て3ライン構成のCCD101における位置ずれが補正
された後、シェーディング回路104にてシェーディン
グ補正および黒補正され、さらに入力マスキング回路1
05にて一旦L* * * 色座標系に変換される。そし
て、変倍回路106が必要に応じて主走査の拡大または
縮小を行った後に、マスキング・UCR回路107がY
MCK4色分のマスキングおよびUCR(下色除去)を
行うことで、YMCK各色毎の色成分データに分解され
る。
【0017】YMCK各色毎に分解された色成分データ
は、それぞれが、詳細を後述する第一切り替え回路12
1での処理を経た後に、γ補正回路108でのγ補正お
よびエッジ強調回路109でのエッジ強調が行われる。
その後、各色成分データに対しては、誤差拡散回路11
0による誤差拡散処理、すなわち多値濃度信号をn≦8
の面積階調信号に変換する処理が行われる。
【0018】ここで、この誤差拡散回路110による誤
差拡散処理について説明する。図3は誤差拡散回路の回
路構成の一例を示すブロック図であり、図4はその誤差
拡散回路が行う演算の概要を示す説明図である。
【0019】誤差拡散回路110は、その前段から受け
取る例えば8ビットの注目画素の濃度データ(以下「D
I」と称す)について、誤差拡散法を行い、これを例え
ば1ビットの画素データ(以下「DO」と称す)として
後段に出力する。具体的には、図3に示すように、前段
からのDIに加算器110aにて誤差加算し、2値化部
110bにて所定スレッシュレベルで2値化する。所定
スレッシュレベルは128固定とする。その理由は、誤
差遅延用FIFO(First In/First Out)110cのビ
ット数を節約するために、誤差計算値の範囲を±127
以内に抑えるためである。これにより、2値化部110
bからは、DI+誤差が128以上であれば2値化出力
DOとして「1」が出力され、DI+誤差が128未満
であれば「0」が出力される。
【0020】DIに加算される誤差は、処理対象となる
注目画素の前にこの誤差拡散回路110で処理された2
値化の結果を基に、誤差計算部110dにて演算され
る。すなわち、誤差計算部110dは、2値化の結果が
「0」の場合は2値化入力値(DI+誤差)を、また
「1」の場合は2値化入力値から黒レベル基準値BKLEV
を減算した値を、それぞれ誤差データとし、誤差フィル
タ110eに出力する。
【0021】誤差フィルタ110eでは、そのフィルタ
サイズが前ライン5画素、直前2画素で、係数が図4
(a)に示すように固定となっている。前ライン5画素
のフィルタリングは、符号付き8ビットデータでライン
遅延(FIFO110c入出力)後、加重加算する。の
である。直前2画素分については符号付き8ビットデー
タで加重加算する。なお、誤差フィルタ110eを経た
加重平均後誤差には、加算器110aが前段からのDI
に加算する前に、図4(b)に示すように、乗算器11
0fにて係数が乗算される。そして、所定の端数処理の
後に、符号付き8ビットの整数値が誤差として加算器1
10aに出力される。
【0022】このように、誤差拡散回路110では、2
値化済みの周辺画素の誤差を正規化して、注目画素の画
像データを補正する誤差を算出する。つまり、注目画素
の演算に(直前画素−出力データの差分)×係数といっ
た計算を行う。これにより、誤差拡散回路110では、
各画素の階調数を減らす2値化処理により、データ保存
に必要な記憶容量の低減やデータ転送速度の向上を実現
する場合であっても、高解像度で、かつ、連続的な階調
制御を可能にしている。
【0023】なお、図1に示すように、γ補正回路10
8によるγ補正、エッジ強調回路109によるエッジ強
調処理および誤差拡散回路110による誤差拡散処理
は、マスキング・UCR回路107がYMCK各色の色
成分データへの分解処理を行っていることから、各色の
色成分データ毎に並行して行われる。つまり、γ補正回
路108、エッジ強調回路109および誤差拡散回路1
10は、それぞれが各色の色成分データを並行に処理し
得る4つの処理系統を有している。
【0024】γ補正回路108によるγ補正、エッジ強
調回路109によるエッジ強調処理および誤差拡散回路
110による誤差拡散処理が終了すると、その処理後の
色成分データは、詳細を後述する第二切り替え回路12
2での処理を経た後に、メモリ部111内に保持蓄積さ
れる。その後、メモリ部111内に保持蓄積されたYM
CK各色の色成分データは、YMCKの各色に対応する
ROS202a〜202dが感光体ドラム201a〜2
01d上に潜像を書き込むタイミングに合わせて読み出
されて、プリンタ部20に送出される。
【0025】次に、本実施の形態における画像処理装置
の特徴点である第一切り替え回路121および第二切り
替え回路122について説明する。
【0026】先ず、第一切り替え回路121について説
明する。図5は第一切り替え回路の概略構成の一例を示
すブロック図であり、図6は第一切り替え回路における
処理動作例を示すタイミングチャートである。
【0027】第一切り替え回路121は、図5に示すよ
うに、YMCK各色の色成分データに対応した4つの選
択回路MPX1〜MPX4と、K色の色成分データを格納し得る
8つのRAM(Random Access Memory)1〜8と、各R
AM1〜8に付随して設けられたゲート回路Gate1 〜Ga
te16と、を有して構成されている。
【0028】このような構成の第一切り替え回路121
では、低速のカラーコピーモード時に、以下のような処
理動作を行う。すなわち、第一切り替え回路121は、
図示しないカラー複写機のCPU(Central Processing
Unit)からの指示に従って、各選択回路MPX1〜MPX4にて
A側を選択し、前段のマスキング・UCR回路107か
らの各色毎の色成分データをそのまま後段のγ補正回路
108に送出する。
【0029】一方、高速処理が要求される白黒コピーモ
ード時には、前段のマスキング・UCR回路107から
K色の色成分データ(以下「K色データ」と略す)のみ
が送出されてくるので、第一切り替え回路121は、R
AM1〜8を使用して、送出されたK色データを、その
主走査方向の1ライン毎に4分割した後、各選択回路MP
X1〜MPX4にてB側を選択し、4分割後の分割データをそ
れぞれ後段のγ補正回路108に送出する。
【0030】詳しくは、図6に示すように、例えば副走
査方向M(例えば奇数)番目のK色データが送出されて
くると、第一切り替え回路121は、RAM1〜4につ
いてのチップセレクト信号を切り替えて、そのK色デー
タをRAM1〜4に順次格納させる。ただし、各RAM
1〜4は、それぞれが主走査方向1ライン分のK色デー
タの略1/4のデータ格納容量を有している。例えば、
カラーリーダ部10の能力が600dpiであれば、C
CD101で取得可能なデータ量は主走査方向1ライン
当たり8000画素程度であるので、各RAM1〜4
は、それぞれが2000画素分程度のデータ格納容量を
有している。したがって、主走査方向1ライン分のK色
データは、各RAM1〜4によって4等分された状態で
格納されることになる。
【0031】また、このとき、RAM5〜8には、副走
査方向M−1番目のK色データが既に4等分された状態
で格納されている。このRAM5〜8へのK色データの
格納は、上述したRAM1〜4の場合と全く同様にして
行われる。そして、第一切り替え回路121は、M番目
のK色データについてRAM1〜4への格納を行ってい
るのと同時に、各RAM5〜8にチップセレクト信号を
発行して、各RAM5〜8内からのM−1番目のK色デ
ータの読み出しを並行して行う。
【0032】このようにしてRAM5〜8内から読み出
された分割後のK色データは、それぞれが異なる選択回
路MPX1〜MPX4に送られる。そして、各選択回路MPX1〜MP
X4にてB側が選択され、分割後のK色データがそれぞれ
並行して後段のγ補正回路108に送出される。
【0033】その後、副走査方向M番目のK色データの
RAM1〜4への格納と、副走査方向M−1番目のK色
データのRAM5〜8からの読み出しおよびγ補正回路
108への送出が終了すると、次いで第一切り替え回路
121では、前段のマスキング・UCR回路107から
副走査方向M+1番目のK色データが送出されてくるの
で、そのK色データをRAM5〜8内に4分割して格納
するとともに、RAM1〜4からの副走査方向M番目の
K色データの読み出しを開始する。
【0034】これを繰り返すことにより、第一切り替え
回路121は、前段のマスキング・UCR回路107か
ら送出されたK色データを、その主走査方向の1ライン
毎に4分割した後に、それぞれを後段のγ補正回路10
8に送出する。これにより、γ補正回路108、エッジ
強調回路109および誤差拡散回路110では、4分割
後のK色データのそれぞれを、4つの処理系統により並
行して処理することになる。
【0035】なお、前段のマスキング・UCR回路10
7からのK色データを、RAM1〜4とRAM5〜8と
のどちらに格納させるかは、各RAM1〜8に付随して
設けられたゲート回路Gate1 〜Gate16の開閉を切り替え
ることでコントロールすればよい。これは、RAM1〜
8からのK色データの読み出しを行う場合についても同
様である。
【0036】続いて、第二切り替え回路122について
説明する。図7は第二切り替え回路の概略構成の一例を
示すブロック図であり、図8は第二切り替え回路におけ
る処理動作例を示すタイミングチャートである。
【0037】第二切り替え回路122は、図7に示すよ
うに、YMC各色の色成分データに対応して設けられた
3つのゲート回路771〜773と、K色データに対応
して設けられた1つの選択回路MPX74 と、前段の誤差拡
散回路110の各処理系統のそれぞれからK色データが
送出されてきた場合にそのK色を格納する8つのRAM
71〜78と、各RAM71〜78に付随して設けられ
たゲート回路Gate71〜Gate716 と、を有して構成されて
いる。
【0038】このような構成の第二切り替え回路122
では、低速のカラーコピーモード時に、以下のような処
理動作を行う。すなわち、第二切り替え回路122で
は、前段の誤差拡散回路110からのYMC各色の色成
分データについては、図示しないカラー複写機のCPU
からの指示に従って、選択回路MPX74 にてA側を選択
し、前段の誤差拡散回路110からのK色データをその
まま後段のメモリ部111に送出するとともに、その送
出タイミングに合わせてゲート回路Gate71〜Gate716 を
開閉することで、前段の誤差拡散回路110からのYM
C各色の色成分データについても、そのまま後段のメモ
リ部111に送出する。
【0039】一方、高速処理が要求される白黒コピーモ
ード時には、前段の誤差拡散回路110の各処理系統の
それぞれから、第一切り替え回路121によって分割さ
れた後のK色データが送出されてくるので、第二切り替
え回路122は、RAM71〜78を使用して、分割さ
れたK色データを合成した後に、選択回路MPX74 にてB
側を選択し、合成後のK色データを後段のメモリ部11
1に送出する。
【0040】詳しくは、図8に示すように、例えば誤差
拡散回路110の各処理系統から副走査方向M番目のK
色データが分割された状態で送出されてくると、第二切
り替え回路122は、各RAM71〜74にチップセレ
クト信号を発行して、分割後K色データを各処理系統に
対応するRAM71〜74内に格納させる。これによ
り、副走査方向M番目の1ライン分のK色データは、各
RAM71〜74によって4等分された状態で格納され
ることになる。
【0041】また、このとき、RAM75〜78には、
副走査方向M−1番目のK色データが既に4等分された
状態で格納されている。このRAM75〜78へのK色
データの格納も、上述したRAM71〜74の場合と全
く同様にして行われる。そして、第二切り替え回路12
2は、M番目のK色データについてRAM71〜74へ
の格納を行っているのと同時に、RAM75〜78につ
いてのチップセレクト信号を切り替えて、各RAM75
〜78からM−1番目のK色データの読み出しを順次行
う。
【0042】このようにしてRAM75〜78内から読
み出されたK色データは、それぞれが選択回路MPX74 に
送られる。そして、選択回路MPX74 にてB側が選択さ
れ、順次後段のメモリ部111に送出される。
【0043】その後、副走査方向M番目のK色データの
RAM71〜74への格納と、副走査方向M−1番目の
K色データのRAM75〜78からの読み出しおよびメ
モリ部111への送出が終了すると、次いで第二切り替
え回路122では、前段の誤差拡散回路110の各処理
系統から副走査方向M+1番目のK色データが分割され
た状態で送出されてくるので、それぞれのK色データを
RAM75〜78内に格納するとともに、RAM71〜
74からの副走査方向M番目のK色データの読み出しを
開始する。
【0044】これを繰り返すことにより、第二切り替え
回路122は、前段の誤差拡散回路110から4分割さ
れた状態で送出されたK色データを、それぞれ主走査方
向の1ライン分のK色データとして合成した後に、これ
を後段のメモリ部111に送出し、そのメモリ部111
のK色データに対応する領域内に保持蓄積させる。これ
により、メモリ部111では、第一切り替え回路121
がK色データの分割を行っても、その分割がなかった場
合と同様にK色データを保持蓄積することになる。
【0045】なお、前段の誤差拡散回路110からのK
色データを、RAM71〜74とRAM75〜78との
どちらに格納させるかは、各RAM71〜78に付随し
て設けられたゲート回路Gate71〜Gate716 の開閉を切り
替えることでコントロールすればよい。これは、RAM
71〜78からのK色データの読み出しを行う場合につ
いても同様である。
【0046】以上のように、本実施の形態における画像
処理装置は、第一切り替え回路121および第二切り替
え回路122が、カラーコピーモード時と白黒コピーモ
ード時とで異なる処理動作を行うようになっている。す
なわち、この画像処理装置では、白黒コピーモード時
に、第一切り替え回路121がK色データを主走査方向
1ライン毎に4分割するとともに、γ補正回路108、
エッジ強調回路109および誤差拡散回路110がその
分割後データに対する処理を行い、その後第二切り替え
回路122が分割後データの合成を行う。
【0047】これにより、この画像処理装置では、白黒
コピーモード時にK色データへの誤差拡散処理等の処理
を行う場合であっても、γ補正回路108、エッジ強調
回路109および誤差拡散回路110のそれぞれにおけ
る4つの処理系統が並行してその処理動作を行うことに
なるので、白黒コピーモード時にYMC色に対応した3
つの処理系統が無駄になってしまうことがない。また、
γ補正回路108、エッジ強調回路109および誤差拡
散回路110のそれぞれにおいては、処理すべきK色デ
ータを4つの処理系統が分担して処理することになるの
で、従来のようにK色に対応した1つの処理系統のみで
処理する場合に比べて、例えば処理時間が1/4程度に
なるといったように、大幅な処理の迅速化が図れる。
【0048】つまり、この画像処理装置では、オフィス
等における利用頻度が非常に高く、しかも高速処理が要
求される白黒コピーモード時についても、YMCK色に
対応した4つの処理系統を有効に活用することによっ
て、その処理の高速化を実現することができる。しか
も、YMCK色に対応した4つの処理系統、すなわち既
存の処理系統を有効活用しているので、例えば新たな処
理系統の追加といった回路構成の大幅な変更を伴った
り、そのための回路設計に多くの手間を費やすことな
く、白黒コピーの高速化が図れるようになる。
【0049】特に、本実施の形態の画像処理装置では、
誤差拡散回路110による誤差拡散処理を4つの処理系
統が分担して行うようになっている。したがって、処理
自体の高速化が非常に困難である誤差拡散処理について
も、誤差拡散回路110の構成やその誤差拡散回路11
0における処理手順等を変更することなく、1つの処理
系統のみで処理する場合に比べて大幅な迅速化が図れる
ようになる。
【0050】また、本実施の形態の画像処理装置では、
第一切り替え回路121および第二切り替え回路122
が、それぞれ8つのRAM1〜8,71〜78を用い
て、K色データの4分割および4分割されたK色データ
の合成を行うようになっている。すなわち、第一切り替
え回路121および第二切り替え回路122は、副走査
方向M番目のK色データの格納と、M−1番目のK色デ
ータの読み出しとを、それぞれ同時に行うようになって
いる。したがって、この画像処理装置では、K色データ
をその主走査方向の1ライン毎に4分割する場合であっ
ても、その分割処理または分割後の合成処理の迅速化を
図ることが可能となり、その分割処理または分割後の合
成処理のために他の処理が待たされてしまうことがな
い。
【0051】なお、本実施の形態では、第一切り替え回
路121および第二切り替え回路122がK色データの
主走査方向1ライン分を所定単位とし、その主走査方向
1ライン毎に4分割処理および分割後の合成処理を行う
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、第一切り替え回路121およ
び第二切り替え回路122は、ページ単位やバンド単位
等で分割処理および分割後の合成処理を行うものであっ
てもよい。
【0052】また、本実施の形態では、タンデム方式の
プリンタ部20に対応して、K色データを4分割する場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではない。すなわち、γ補正回路108、エッジ強
調回路109および誤差拡散回路110がそれぞれ複数
の処理系統を有していれば、その数と同数にK色データ
を分割することによって、上述の場合と同様の効果が得
られるようになる。
【0053】また、本実施の形態では、YMCK各色の
色成分データに対する所定処理を行う処理手段として、
γ補正回路108、エッジ強調回路109および誤差拡
散回路110を備えている場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、これら
のうちのいずれか一つのみを備えていたり、あるいは他
の処理回路を備えている場合であっても、同様に適用可
能である。
【0054】さらに、本実施の形態では、カラー複写機
に搭載された画像処理装置に本発明を適用した場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えばプリンタ装置に搭載された画像処理装置
についても同様に適用可能であることはいうまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像処
理装置は、白黒画像データに所定処理を行う場合であっ
ても、複数の処理手段のうちの1系統のみではなく各系
統が所定処理を行うことになるので、従来のように白黒
画像データの処理時に各系統が無駄になってしまうこと
がない。また、これにより、各処理手段は、処理すべき
白黒画像データを分担して処理することになるので、1
系統のみで処理する場合に比べて所定処理の迅速化が図
れるようになる。つまり、この画像処理装置では、オフ
ィス等における利用頻度が非常に高く、しかも高速処理
が要求される画像データの処理時についても、複数の処
理手段の各処理系統を有効に活用することによって、そ
の処理の高速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理装置の実施の形態の一
例における回路構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る画像処理装置が搭載されるカラ
ー複写機の一例を示す概略構成図である。
【図3】 本発明に係る画像処理装置に用いられる誤差
拡散回路の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】 図3の誤差拡散回路が行う演算の概要を示す
説明図である。
【図5】 本発明に係る画像処理装置に用いられる第一
切り替え回路の概略構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図6】 図5の第一切り替え回路における処理動作例
を示すタイミングチャートである。
【図7】 本発明に係る画像処理装置に用いられる第二
切り替え回路の概略構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図8】 図7の第二切り替え回路における処理動作例
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
101…CCD、102…アナログ処理回路、103…
ギャップメモリ、104…シェーディング回路、105
…入力マスキング回路、106…変倍回路、107…マ
スキング・UCR回路、108…γ補正回路、109…
エッジ強調回路、110…誤差拡散回路、111…メモ
リ部、121…第一切り替え回路、122…第二切り替
え回路、1〜8,71〜78…RAM、771〜773
…ゲート回路、Gate1 〜Gate16,Gate71〜Gate716 …ゲ
ート回路、MPX1〜MPX4,MPX74 …選択回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA01 CA02 CA06 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB06 CB07 CB08 CB12 CB16 CC01 CE13 CE14 CE16 CH04 5C077 LL18 MP04 MP08 NN11 NN19 PP28 PQ08 PQ12 TT06 5C079 HB03 LA03 LA34 LC09 MA11 NA11 NA13 PA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを取得する取得手段と、 前記取得手段で取得した画像データがカラー画像データ
    である場合に該カラー画像データを複数の色成分データ
    に分解する分解手段と、 前記分解手段が分解した複数の色成分データのそれぞれ
    に対して所定処理を並行して行う複数の処理手段と、 前記取得手段で取得した画像データが白黒画像データで
    ある場合に該白黒画像データを所定単位毎に前記複数の
    処理手段と同数の分割データに分割し、該分割後の各分
    割データに対する所定処理を前記複数の処理手段に並行
    して行わせる分割手段とを備えることを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の処理手段が行う所定処理に
    は、処理対象データの2値化時に生じる量子化誤差を拡
    散分配する誤差拡散処理が含まれることを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015115837A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 制御装置、画像処理装置、制御方法、およびプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015115837A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 制御装置、画像処理装置、制御方法、およびプログラム

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