JP2000269452A - 半導体装置及びその製造方法、並びに半導体記憶装置 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、並びに半導体記憶装置

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JP2000269452A
JP2000269452A JP11071289A JP7128999A JP2000269452A JP 2000269452 A JP2000269452 A JP 2000269452A JP 11071289 A JP11071289 A JP 11071289A JP 7128999 A JP7128999 A JP 7128999A JP 2000269452 A JP2000269452 A JP 2000269452A
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grain
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルの高密度化と容量増大とを同時に
実現しつつ、隣り合う電極がHSG−Siを接触させて
短絡する不具合を防止できる半導体装置及びその製造方
法、並びに半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 半導体装置の製造方法は、シリコン基板
11上に複数の電極形成ホール18を形成するステップ
と、電極形成ホール18内に外壁側と内壁側とで不純物
濃度が異なるシリンダ状のアモルファスシリコン層17
a、17bを成長するステップとを有する。更に、アモ
ルファスシリコン層の外壁及び内壁に夫々グレイン核を
形成するステップと、アモルファスシリコン層の内壁及
び外壁に夫々、相互に粒径が異なる第1及び第2の半球
状のグレイン群20a、20bを形成するステップとを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、並びに半導体記憶装置に関し、特に、メモ
リセルの容量の増大を可能にする半導体装置及びその製
造方法、並びに半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)等の半導体装置では、高集積化の実現のため
に、各メモリセルのキャパシタの占有面積当たりの容量
を増大させる要請がある。この要請に応え、各キャパシ
タにおける上部電極及び下部電極のいずれか一方、例え
ば下部電極をシリンダ状に形成することによって、容量
の増大が図られている。更に、このシリンダ状電極の表
面に半球状のグレイン(HSG−Si:Hemi-spherical
Grained Si)を形成してその表面を凹凸状にすること
によって、電極の表面積を増大させる試みもなされてい
る。
【0003】電極表面にHSG−Siを形成する製造方
法では、まず、シリコンから成るキャパシタの下部電極
を形成した半導体基板を成長炉に収容し、この成長炉に
シラン又はジシランガスを導入し、所定の温度でアニー
リングすることによって、下部電極の内壁及び外壁に、
半球状のシリコン核を形成する。次いで、HSG化を妨
げない真空雰囲気下で所定温度のアニーリングを行うこ
とによって、周囲のシリコン原子をシリコン核を中心と
して集中させることにより、HSG−Siを成長する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
HSG−Siを形成する方法では、隣接するシリンダ状
電極の相互の間隔が、シリンダの外壁面が平坦な場合よ
りも狭くなるため、隣接する下部電極相互の外壁に形成
されるHSG−Siが相互に接触して一体化し、隣接す
るキャパシタが短絡するという問題が生じる。
【0005】例えば、特開平10-70249号公報には従来の
キャパシタの製造方法が記載されている。この公報で
は、キャパシタを構成するブロック型の下部電極に、不
純物濃度が低いシリコン層を形成してHSG−Siを形
成してから、このHSG−Siを熱処理し又は導電性不
純物をイオン注入することによって不純物濃度が高い部
分を形成する。この後、所定温度でアニーリングするこ
とによって、ブロック型の下部電極の側面と上面とでグ
レインの粒径を異ならせている。この場合、アモルファ
スシリコン等から成る下地の不純物濃度が高ければグレ
インが小さくなり、低ければグレインが大きくなる。し
かし、この公報に記載の製造方法では、単にキャパシタ
の容量を増大させる目的でのみグレインの粒径を大小に
異ならせている。このように、従来は、シリンダ状の電
極の表面にHSG−Siを形成する際に、隣接する電極
相互間でHSG−Siが接触する問題を回避するための
処置は何ら施されていなかった。
【0006】本発明は、上記に鑑み、DRAM等に搭載
する際のメモリセルの高密度化と容量の増大とを同時に
実現しながらも、キャパシタを成す隣り合う電極がHS
G−Siを接触させることによって短絡するという不具
合を防止することができる半導体装置及びその製造方
法、並びに半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上
に、酸化膜から成る複数の電極形成ホールを形成するス
テップと、前記半導体基板に導入する不純物ガスの流量
を制御して、前記電極形成ホール内に外壁側と内壁側と
で不純物濃度が異なるシリンダ状のアモルファスシリコ
ン層を成長するステップと、前記半導体基板に、シラン
又はジシランガスを導入し、前記アモルファスシリコン
層の外壁及び内壁に夫々グレイン核を形成するステップ
と、前記半導体基板に真空雰囲気下でアニーリングを行
い、前記アモルファスシリコン層の内壁及び外壁に夫
々、相互に粒径が異なる第1及び第2の半球状のグレイ
ン群を形成するステップとをこの順に有することを特徴
とする。
【0008】本発明の半導体装置の製造方法では、シリ
ンダ状アモルファスシリコン層の内壁及び外壁に、粒径
が異なる第1及び第2のグレイン群を形成することがで
きる。このため、小径のグレイン群を外壁に、大径のグ
レイン群を内壁に夫々形成すれば、隣接するアモルファ
スシリコン層双方の間隔を従来タイプより狭くしても、
外壁におけるグレイン群の接触を回避できる。また、外
壁の小径化によって空間を稼いだ分、シリンダ状アモル
ファスシリコン層の内方空間を広くすることができるの
で、大径のグレイン群を内壁に良好に形成できる。逆
に、小径のグレイン群を内壁に、大径のグレイン群を外
壁に夫々形成すれば、内壁の小径化によって空間を稼い
だ分、隣接するアモルファスシリコン層双方の間隔を広
くすることができるので、外壁に大径のグレイン群を形
成しても、隣接するアモルファスシリコン層の外壁にお
けるグレインが接触する不具合を回避できる。従って、
DRAM等への搭載時におけるメモリセルの高密度化と
容量の増大とを同時に実現しつつ、隣接する電極がHS
G−Siを接触させることによって短絡するという不具
合を防止できる。
【0009】ここで、前記不純物が、リン、砒素、又は
ボロンから成ることが好ましい。この場合、含有する不
純物を違えることによって、性質が異なる複数種のアモ
ルファスシリコン層を得ることができる。
【0010】また、前記アモルファスシリコン層におけ
る外壁は、含有する不純物がリンから成り、リン濃度が
約2×1020atoms/cm3以上に設定され、前記アモルフ
ァスシリコン層における内壁は、リン濃度が約1.2×
1020atoms/cm3以下に設定されることが好ましい。こ
れにより、高リン濃度の外壁と低リン濃度の内壁とに、
適度の径のグレイン群を形成することができる。
【0011】或いは、上記に代えて、前記アモルファス
シリコン層における外壁は、含有する不純物がリンから
成り、リン濃度が約1.2×1020atoms/cm3以下に設
定され、前記アモルファスシリコン層における内壁は、
リン濃度が約2×1020atoms/cm3以上に設定されるこ
とも好ましい態様である。これにより、低リン濃度の外
壁と高リン濃度の内壁とに、適度の粒径のグレイン群を
形成することができる。
【0012】また、前記アモルファスシリコン層の成長
ステップが、前記アモルファスシリコン層の成長ステッ
プが、前記アモルファスシリコン層上に酸化膜を形成
し、前記アモルファスシリコン層及び酸化膜双方におけ
る平坦部をエッチバックして除去し、前記アモルファス
シリコン層上に残った酸化膜をウエットエッチングで除
去し、前記電極形成ホールをウエットエッチングで除去
して前記アモルファスシリコン層をシリンダ状に加工す
るステップを含むことが好ましい。この場合、簡便な処
理によってシリンダ状のアモルファスシリコン層を得る
ことができる。
【0013】更に、前記シリンダ状のアモルファスシリ
コン層から、DRAMのメモリセルにおけるキャパシタ
の下部電極が形成されることが好ましい。この場合、メ
モリセルの高密度化と容量の増大とを実現しつつ、隣接
する電極のHSG−Siが相互に接触して短絡するよう
な問題を回避することができる。
【0014】好ましくは、前記製造方法を用いて製造さ
れる半導体装置であって、前記アモルファスシリコン層
における外壁に形成されるグレインが、隣接する別のア
モルファスシリコン層における外壁との間の距離の1/
2より小さい粒径を有し、前記アモルファスシリコン層
における内壁に形成されるグレインが、前記アモルファ
スシリコン層の外壁におけるグレインの粒径よりも大き
い。この場合、外壁と内壁とに、適度の粒径のグレイン
群を形成することができる。
【0015】或いは、上記に代えて、前記製造方法を用
いて製造される半導体装置であって、前記アモルファス
シリコン層における内壁に形成されるグレインが、シリ
ンダ形状における内径の1/2より小さい粒径を有し、
前記アモルファスシリコン層における外壁に形成される
グレインが、前記アモルファスシリコン層の内壁におけ
るグレインの粒径よりも大きいことも好ましい態様であ
る。この場合、外壁と内壁とに、適度の粒径のグレイン
群を形成することができる。
【0016】本発明の半導体記憶装置は、DRAMのメ
モリセルにおけるキャパシタを成す複数のシリンダ状電
極が半導体基板上に配列され、前記シリンダ状電極にお
ける外壁及び内壁には夫々、相互に粒径が異なる第1及
び第2のグレイン群が形成されていることを特徴とす
る。
【0017】本発明の半導体記憶装置では、シリンダ状
電極の外壁及び内壁に夫々、相互に粒径が異なる第1及
び第2のグレイン群が形成されるので、外壁に小径のグ
レイン群が形成される場合には、外壁のグレイン群の接
触を回避できると共に、外壁を小径化した分シリンダ状
の内方空間を広くして、大径のグレイン群を内壁に良好
に形成できる。逆に、内壁に小径のグレイン群が形成さ
れる場合には、小径化した分シリンダ状の内方空間を狭
くして、大径のグレイン群を外壁に良好に形成すること
ができる。この場合、メモリセルの高密度化と容量の増
大とを実現しつつ、隣接する電極のHSG−Siが相互
に接触して短絡する等の問題を回避できる。
【0018】ここで、前記第1及び第2のグレイン群の
いずれか一方を、高不純物濃度のアモルファスシリコン
層に形成されたグレイン群から構成し、他方を、該一方
のグレイン群よりも低不純物濃度のアモルファスシリコ
ン層に形成されたグレイン群から構成することができ
る。この場合、不純物濃度の相違によって、アモルファ
スシリコン層の外壁と内壁に粒径が異なるグレイン群を
容易に形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1〜図5は、本発明の第1実施形態例に
おける半導体装置の製造方法を説明するための断面図で
あり、図1〜図4は化学的気相成長法(CVD)による
アモルファスシリコン層の形成プロセスを、図5はHS
G−Siの形成プロセスを夫々示す。
【0020】図1に示すように、シリコン基板(半導体
基板)11上に層間絶縁膜12を形成した後に、層間絶
縁膜12にコンタクトホール13を形成し、シリコン基
板11の所定の領域を露出させる。層間絶縁膜12は、
例えば約5000オングストローム程度の膜厚で形成さ
れ、アンドープ酸化膜とBPSG(ボロン・リン・ガラ
ス)との組み合わせによって構成することができ、ま
た、アンドープ酸化膜のみによっても構成することがで
きる。
【0021】次いで、ドーピングしたアモルファスシリ
コン膜(図示せず)をシリコン基板11上の全域に形成
してコンタクトホール13を埋め込み、これをエッチバ
ックしてコンタクトホール13内にアモルファスシリコ
ン膜を残し、容量コンタクトプラグ14とする。容量コ
ンタクトプラグ14は、ドープトポリシリコンによって
形成することができる。
【0022】次いで、層間絶縁膜12上に、エッチング
ストッパとして窒化シリコン膜(Si34)を約200
オングストロームの膜厚で形成し、窒化シリコン膜上
に、例えばアンドープの酸化シリコン膜(SiO2)を約
8000オングストロームの膜厚で形成する。更に、フ
ォトリソグラフィ等の所定のエッチング工程を施すこと
によって、上記窒化シリコン膜をストッパ窒化膜15と
して、上記酸化シリコン膜をスペーサ酸化膜16として
形成する。スペーサ酸化膜16は、BPSG或いはPS
G(リン・ガラス)によって構成することもできる。
【0023】スペーサ酸化膜16の形成時、隣接するス
ペーサ酸化膜16相互の間隔は、従来タイプの半導体装
置における間隔よりも狭くすることができる。また、ス
トッパ窒化膜15及びスペーサ酸化膜16は、図1の上
方から見た場合に紙面奥方向に長い直方体状を呈してお
り、下部電極を形成するための電極形成ホール18を構
成している。
【0024】図2に示すように、電極形成ホール18を
形成したシリコン基板11を成長炉(図示せず)に収容
し、CVD法により、ホスフィン(PH3)ガスを導入
しつつリンドープアモルファスシリコンを成膜する。こ
れにより、電極形成ホール18内に、リンドープされた
アモルファスシリコン層17a、17bを成長する。こ
の場合、アモルファスシリコン層17a、17bは、電
極形成ホール18の内壁面から成膜を開始し、電極形成
ホール18の中心側に向かって成長する。
【0025】ここで、成長初期における約200オング
ストロームの膜厚のアモルファスシリコン層17bが約
2×1020[atoms/cm3]以上、例えば約3×1020[a
toms/cm3]のリン濃度になるようにホスフィンガスの流
量を調節して成長炉内の雰囲気を調整する。これによ
り、HSG化が困難な高濃度のリンドープトアモルファ
スシリコン層17bを成長する。次いで、成長中期以降
における約300オングストロームの膜厚のアモルファ
スシリコン層17aが約1.2×1020[atoms/cm3
以下、例えば約1×1020[atoms/cm3]のリン濃度に
なるようにホスフィンガスの流量を調節して成長炉内の
雰囲気を調整する。これにより、HSG化が容易な低濃
度のリンドープトアモルファスシリコン層17aを成長
する。
【0026】更に、アモルファスシリコン層17a、1
7bが所要の膜厚に成長した後に、全面にレジストを塗
布し、最適な露光時間で露光して現像を行う。これによ
り、電極形成ホール18内に成長したアモルファスシリ
コン層17aの表面の凹部にレジスト膜28が埋め込ま
れる。次いで、ドライエッチングによって、レジスト膜
28の平坦部(図の上部)と、アモルファスシリコン層
17a、17bにおける平坦部(図の上部)とをエッチ
バックする。これにより、図3に示すように、電極形成
ホール18の内側及び底部のみにアモルファスシリコン
が残存する。
【0027】次いで、フッ酸系のエッチング液を用いて
ウエットエッチングを施すことにより、アモルファスシ
リコン層17bの間のスペーサ酸化膜16を除去して、
図4に示すようにストッパ窒化膜15を残存させる。次
に、レジストを剥離して電極形成ホール18内のレジス
ト膜28を除去する。これにより、紙面奥方向に長いシ
リンダ状の下部電極10が得られる。
【0028】更に、下部電極10を形成したシリコン基
板11を別の成長炉に収容し、この成長炉にシラン又は
ジシランガスを導入して約500〜555℃で約20分
間、シリコンを照射する。これにより、シリンダ状の下
部電極10の外壁及び内壁にグレイン核を夫々形成す
る。
【0029】次いで、シラン又はジシランガスの導入を
停止し、成長炉内を真空状態にして約550〜580℃
で約40分間のアニーリングを行うことにより、グレイ
ン核を中心として周囲のシリコン原子を集中させる。こ
れにより、図5に示すように、グレインの大きさ及び密
度がほぼ均一なHSG−Si20を下部電極10の外壁
及び内壁に形成する。この場合、アモルファスシリコン
層17bが高リン濃度にされているので、下部電極10
の外壁には小径のグレイン(群)20bが形成される。
一方、アモルファスシリコン層17aが低リン濃度にさ
れているので、下部電極10の内壁には大径のグレイン
(群)20aが形成される。グレイン密度はシラン又は
ジシランガス等の導入継続時間に依存し、また、グレイ
ン20a、20bの粒径は、シラン又はジシランガスの
導入停止後のアニーリング時間に依存する。これによ
り、グレイン20aの粒径を例えば60nm、グレイン
20bの粒径を例えば30nmとすることができる。
【0030】一般に、アニーリング時間を長くするとグ
レイン径が大きくなって倍化率が上昇するが、グレイン
径がある程度の大きさになると隣接するグレインが相互
に接触して一体化し、倍化率がそれ以上は増大しなくな
る。グレイン密度は、下部電極10の内壁及び外壁にグ
レイン核を形成する時間によって決まるので、アニーリ
ング時間の最適値は、所要のグレイン密度や所要のメモ
リセルサイズによって異なる。本実施形態例では、グレ
イン核の形成に要するアニーリング時間を約20分、グ
レインの成長に要するアニーリング時間を約40分とし
て設定することができる。
【0031】図6は、図4の状態を上方から見た、下部
電極が隣接する状態を示す平面図である。図示はしない
が、図6の下部電極の短辺方向(図の左右方向)にも下
部電極が隣接する。
【0032】aは下部電極10の内壁に関する短辺寸
法、bは下部電極10の外壁に関する長辺寸法、cは隣
接する下部電極10の外壁間の寸法、dは下部電極10
の壁厚寸法を夫々示す。ここで、aを約0.12〜0.2μ
m、bを約0.52〜0.6μm、cを約0.1〜0.18μm、dを
約0.05μmとして夫々設定し、下部電極10により形成
されるメモリセルにおけるキャパシタの容量を計算し
た。
【0033】図7は、上記計算結果を表すグラフであ
る。このグラフでは、アモルファスシリコン層の成長下
地面からの距離(電極高さ)を横軸に、メモリセル当た
りの容量値を縦軸にとっている。
【0034】上記グラフで、は内壁及び外壁双方にH
SG−Siを形成しない場合、は内壁及び外壁双方の
グレイン径を小さくして表面積を約1.3倍にした場
合、は内壁のグレイン径を大きくして表面積を約2.
0倍にし、外壁のグレイン径を小さくして表面積を約
1.3倍にした場合の計算値を夫々示す。また、は内
壁のグレイン径を小さくして表面積を約1.3倍にし、
外壁のグレイン径を小さくして表面積を約2.0倍にし
た場合の計算値を示す。グラフから分かるように、電極
高さ[μm]に対するメモリセル当たりの容量Cs[fF/ce
ll]の増加率は、、、、の順に向上する。
【0035】本実施形態例によると、高リン濃度の外壁
におけるHSG−Siを小さくし、高リン濃度のために
その電気抵抗を低減させると共に、高リン濃度の外壁か
ら内壁に向かって不純物を良好に拡散することができ
る。このため、アモルファスシリコン層17aをアンド
ープ層として形成することもできる。
【0036】図8は、本実施形態例における半導体装置
をDRAMに適用した例を示す断面図である。DRAM
では、ゲート酸化膜21及び素子分離酸化膜22が半導
体基板12の表面に形成され、ポリシリコンから成るゲ
ート下部電極23がゲート酸化膜21上に形成される。
更に、ゲート下部電極23上にゲート上部電極24が形
成され、ゲート下部電極23及びゲート上部電極24か
らワード線が構成される。
【0037】ゲート上部電極24上にはゲート上絶縁膜
25が形成され、ゲート下部電極23、ゲート上部電極
24及びゲート上絶縁膜25の側壁には、配線パターン
27とゲート上部電極24、及び配線パターン29とゲ
ート上部電極24を夫々絶縁するゲート側壁絶縁膜26
が形成される。ビットコンタクト用局所配線パターン2
7上には、層間絶縁膜30により相互に隔絶された複数
のビットコンタクト31が設けられる。
【0038】容量コンタクト用局所配線パターン29上
には、交差するビット線32下では層間絶縁膜30によ
り相互に隔絶され、交差するビット線32上では層間絶
縁膜12により相互に隔絶された容量コンタクトプラグ
14が設けられる。これにより、複数のNチャネル型M
OSトランジスタが形成される。また、容量コンタクト
プラグ14の各上部には、HSG−Si20を有する下
部電極10が配設され、下部電極10の表面を容量絶縁
膜(図示せず)で覆った上で容量上部電極(図示せず)
が被覆されて、複数のキャパシタが配設される。
【0039】図9は、本発明の第2実施形態例における
半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0040】本実施形態例では、図1の時点で、同一の
下部電極10におけるスペーサ酸化膜16相互間の距離
が第1実施形態例に比して小さくされる。更に、電極形
成ホール18を形成したシリコン基板11を成長炉に収
容してから、成長初期における約300オングストロー
ムの膜厚のアモルファスシリコン層17bを、約1.2
×1020[atoms/cm3]以下、例えば約1×1020[ato
ms/cm3]のリン濃度になるように成長炉内の雰囲気を調
整して、HSG化が容易な低濃度のリンドープトアモル
ファスシリコン層として成長する。
【0041】更に、成長中期以降における約200オン
グストロームの膜厚のアモルファスシリコン層17a
を、約2.0×1020[atoms/cm3]以上、例えば約3
×102 0[atoms/cm3]のリン濃度になるように成長炉
内の雰囲気を調整して、HSG化が困難な高濃度のリン
ドープトアモルファスシリコン層として成長する。これ
により、最終的に、例えば粒径60nmのグレイン20
aと粒径30nmのグレイン20bとを得ることができ
る。本実施形態例では、図7に示したように、容量をよ
り大きくすることが可能となる。
【0042】第1及び第2実施形態例では、高リン濃度
の壁側から低リン濃度の壁側に向かって不純物を良好に
拡散することができる。これにより、HSG化した後の
下部電極10における空乏化を防止し、抵抗値を低減さ
せて導通状態を良好にすることができる。なお、不純物
としてリン(P)をドーピングしたが、これに限らず、
砒素(As)をドーピングすることもできる。この場
合、不純物ガスとしてアルシンを用いることができる。
また、ボランを用いてボロン(B)をドーピングするこ
ともできる。
【0043】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の半導体装置及びその製造方
法、並びに半導体記憶装置は、上記実施形態例にのみ限
定されるものではなく、上記実施形態例から種々の修正
及び変更を施した半導体装置及びその製造方法、並びに
半導体記憶装置も、本発明の範囲に含まれる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置及びその製造方法、並びに半導体記憶装置によると、
DRAM等に搭載する際のメモリセルの高密度化と容量
の増大とを同時に実現しながらも、キャパシタを成す隣
り合う電極がHSG−Siを接触させることによって短
絡するという不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例における半導体装置の
製造方法を説明するためのアモルファスシリコン層の形
成プロセスを示す断面図である。
【図2】第1実施形態例におけるアモルファスシリコン
層の形成プロセスを示す断面図である。
【図3】第1実施形態例におけるアモルファスシリコン
層の形成プロセスを示す断面図である。
【図4】第1実施形態例におけるアモルファスシリコン
層の形成プロセスを示す断面図である。
【図5】第1実施形態例におけるHSG−Siの形成プ
ロセスを示す断面図である。
【図6】図4の状態を紙面の上方から見た状態を示す平
面図である。
【図7】第1実施形態例におけるアモルファスシリコン
層の電極高さと容量との相関関係を示すグラフである。
【図8】第1実施形態例における半導体装置をDRAM
に適用した例を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態例における半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11:シリコン基板 12:層間絶縁膜 13:コンタクトホール 14:容量コンタクトプラグ 15:ストッパ窒化膜 16:スペーサ酸化膜 17a、17b:アモルファスシリコン層 18:電極形成ホール 20:HSG−Si 20a、20b:グレイン 21:ゲート酸化膜 22:素子分離酸化膜 23:ゲート下部電極 24:ゲート上部電極 25:ゲート上絶縁膜 26:ゲート側壁絶縁膜 27:ビットコンタクト用局所配線パターン 29:容量コンタクト用局所配線パターン 30:層間絶縁膜 31:ビットコンタクト 32:ビット線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、酸化膜から成る複数の
    電極形成ホールを形成するステップと、 前記半導体基板に導入する不純物ガスの流量を制御し
    て、前記電極形成ホール内に外壁側と内壁側とで不純物
    濃度が異なるシリンダ状のアモルファスシリコン層を成
    長するステップと、 前記半導体基板に、シラン又はジシランガスを導入し、
    前記アモルファスシリコン層の外壁及び内壁に夫々グレ
    イン核を形成するステップと、 前記半導体基板に真空雰囲気下でアニーリングを行い、
    前記アモルファスシリコン層の内壁及び外壁に夫々、相
    互に粒径が異なる第1及び第2の半球状のグレイン群を
    形成するステップとをこの順に有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記不純物が、リン、砒素、又はボロン
    から成ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アモルファスシリコン層における外
    壁は、含有する不純物がリンから成り、リン濃度が約2
    ×1020atoms/cm3以上に設定され、前記アモルファス
    シリコン層における内壁は、リン濃度が約1.2×10
    20atoms/cm3以下に設定されることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アモルファスシリコン層における外
    壁は、含有する不純物がリンから成り、リン濃度が約
    1.2×1020atoms/cm3以下に設定され、前記アモル
    ファスシリコン層における内壁は、リン濃度が約2×1
    20atoms/cm3以上に設定されることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記アモルファスシリコン層の成長ステ
    ップが、前記アモルファスシリコン層上に酸化膜を形成
    し、前記アモルファスシリコン層及び酸化膜双方におけ
    る平坦部をエッチバックして除去し、前記アモルファス
    シリコン層上に残った酸化膜をウエットエッチングで除
    去し、前記電極形成ホールをウエットエッチングで除去
    して前記アモルファスシリコン層をシリンダ状に加工す
    るステップを含むことを特徴とする請求項1乃至4の内
    の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリンダ状のアモルファスシリコン
    層から、DRAMのメモリセルにおけるキャパシタの下
    部電極が形成されることを特徴とする請求項1乃至5の
    内の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内の何れか1項に記載
    の製造方法を用いて製造される半導体装置であって、 前記アモルファスシリコン層における外壁に形成される
    グレインが、隣接する別のアモルファスシリコン層にお
    ける外壁との間の距離の1/2より小さい粒径を有し、 前記アモルファスシリコン層における内壁に形成される
    グレインが、前記アモルファスシリコン層の外壁におけ
    るグレインの粒径よりも大きいことを特徴とする半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の内の何れか1項に記載
    の製造方法を用いて製造される半導体装置であって、 前記アモルファスシリコン層における内壁に形成される
    グレインが、シリンダ形状における内径の1/2より小
    さい粒径を有し、 前記アモルファスシリコン層における外壁に形成される
    グレインが、前記アモルファスシリコン層の内壁におけ
    るグレインの粒径よりも大きいことを特徴とする半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 DRAMのメモリセルにおけるキャパシ
    タを成す複数のシリンダ状電極が半導体基板上に配列さ
    れ、 前記シリンダ状電極における外壁及び内壁には夫々、相
    互に粒径が異なる第1及び第2のグレイン群が形成され
    ていることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のグレイン群のいず
    れか一方が、高不純物濃度のアモルファスシリコン層に
    形成されたグレイン群から成り、他方が、該一方のグレ
    イン群よりも低不純物濃度のアモルファスシリコン層に
    形成されたグレイン群から成ることを特徴とする請求項
    9に記載の半導体記憶装置。
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