JP2000268759A - 高電圧導入機構 - Google Patents

高電圧導入機構

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JP2000268759A
JP2000268759A JP11071730A JP7173099A JP2000268759A JP 2000268759 A JP2000268759 A JP 2000268759A JP 11071730 A JP11071730 A JP 11071730A JP 7173099 A JP7173099 A JP 7173099A JP 2000268759 A JP2000268759 A JP 2000268759A
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voltage
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high voltage
cable
battery
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Hidenori Okazaki
秀則 岡崎
Seiichi Nakagawa
清一 中川
Sadao Matsumoto
貞夫 松本
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料移動精度を向上させる。 【解決手段】 電源28から低電圧を低電圧用ケーブル
29を通じて高電圧出力型DC−DCコンバータ26に
入力する。コンバータは入力されてきた電圧を必要なレ
ベルまで昇圧し、該昇圧した高電圧をターゲット支持台
24を介してターゲット25へ印加する。ステージ駆動
機構によりステージ22を移動させることによりターゲ
ットを移動する。ステージ上に載置されたターゲット支
持台24に取り付けられた前記高電圧出力型DC−DC
コンバータ26も同期して移動し、低電圧用ケーブル2
9も移動する。このケーブル29は低電圧用なので、ケ
ーブルの構成要素の1つの円柱状絶縁部材層の径がより
高電圧用のケーブルに対して小さく、その為に、フレキ
シビリティ(柔軟性)が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ターゲットに高電圧を
印加するように成した高電圧導入機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ターゲットに高電圧を印加する場合が多
々ある。例えば、荷電粒子ビーム装置では、試料や材料
の如きターゲット上を荷電粒子ビームで走査し、所定の
加工を行ったり、この走査によりターゲットから得られ
た二次電子や二次イオンに基づいてターゲットの表面観
察や分析等を行っている。この様な荷電粒子ビーム装置
において、高い加速電圧に基づいて加速された荷電粒子
ビームをターゲットに照射した場合、ターゲットがエッ
チング等のダメージを受ける場合がある。その様に場合
に、荷電粒子ビームの加速電圧を低くし、ターゲットに
照射される荷電粒子ビームのエネルギーを低くすると、
ターゲットのダメージ等は回避されるが、集束レンズで
ビームを細く集束することが出来なくなり、ターゲット
上の微細な箇所へ高精度にビーム照射を行うことが出来
なくなる。その為、最終段集束レンズとターゲットの間
に減速の電界を印加するように成して、集束レンズには
高いエネルギーの状態でビームを入射させ、ターゲット
には減速したビームを照射することによって、ビームを
細く集束すると共に、該ターゲットのダメージを防止す
る対策が取られている。
【0003】図1はこの様な対策の施されたイオンビー
ム装置の概略を示している。図中1はイオンエミッタ、
2は引き出し電極、3は接地電位の加速電極で、エミッ
タ1には加速電圧源4から加速電圧が印加され、引き出
し電極2には引き出し電圧源(図示せず)から引き出し
電圧が印加されている。5は対物レンズで、アインツェ
ル型の静電レンズであって、接地電位の外側電極6と、
レンズ電源7からレンズ電圧が印加される中心電極8か
ら成っている。9は偏向電極、10はターゲットであ
る。このターゲット10には減速電場電源11から減速
電圧が印加されている。
【0004】この様な構成のイオンビーム装置におい
て、特定物質のイオンがエミッタ1から引き出し電極2
によって引き出され、該イオンは加速電極3によって加
速される。例えば、該エミッタには電源4から+30K
Vの加速電圧が印加されている。該加速されたイオンビ
ームは、電源7から中心電極8に+15KVの電圧が印
加されている対物レンズ5に高いエネルギー状態で入射
するので、該対物レンズによってターゲット10上に細
く集束される。この際、ターゲット10には、電源11
から、例えば、+27KVの減速電圧が印加されている
ので、対物レンズ5の外側電極6と該ターゲット10と
の間にはイオンビームの減速電場が形成され、その為
に、イオンビームはエネルギーが低い状態でターゲット
10に照射されることになる。即ち、ターゲット10に
照射されるイオンビームの加速電圧は、実質的に3KV
となる。この様なイオンビームは偏向電圧が印加されて
いる偏向電極9によりターゲット上の所定の領域を走査
する。この走査によりターゲットから発生した、例え
ば、二次電子が検出器(図示せず)に検出され、該検出
信号に基づいた二次電子像がCRT(図示せず)に表示
される。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】さて、前記荷電粒子ビー
ム装置の本体は、ターゲット10が配置されたターゲッ
ト室の上に、前記エミッタ1,引き出し電極2,加速電
極3,対物レンズ5の如き荷電粒子光学系が備えられた
鏡筒が載った構造を成しており、前記例では特に説明し
なかったが、通常、ターゲット室には、例えば、荷電粒
子ビーム軸に垂直な二次元方向(X,Y方向)に移動可
能なステージが備えられており、該ステージ上にターゲ
ット10が載置されている。
【0006】一方、ターゲット10へ減速電圧を印加す
る為の前記減速電場電源11は、荷電粒子ビーム装置本
体外に設置されており、該電源からの高電圧を、高圧ケ
ーブルを介して、ターゲット10とステージの間に設け
られた導電性のターゲット支持台に印加することによ
り、ターゲット10に減速電圧が印加されるように成し
ている。
【0007】所で、ターゲット10は視野移動等の為に
移動させられる。例えば、ターゲットがウエハで、電子
ビーム照射に基づいて該ウエハの上にパターンを描く荷
電粒子ビーム装置の場合や、該ウエハの上に描かれたパ
ターン等を電子ビーム照射或いはイオンビーム照射に基
づいて検査する荷電粒子ビーム装置であって、ウエハが
大型(例えば、300mm)の場合、ステージを二次元
方向にそれぞれ300mm移動させる必要が出てくる。
この様な場合、次の様な問題が発生する。
【0008】前記高圧ケーブルは、円柱状の絶縁部材
(例えば、テフロン)層の中心に芯線が埋め込まれてお
り、円柱状の絶縁部材(例えば、テフロン)層の周囲を
編み線で囲い、該網線の周囲を丈夫な布等で覆った構造
のもので、伝送する電圧が大きい程、縁面放電防止を考
慮して前記絶縁層の径が大きくなっており、それに応じ
てフレキシビリテイーが低くなっている。その為に、ス
テージの移動の度に、この様な高圧ケーブルに応力が掛
かると、短期間に、ケーブルが破損してしまう。
【0009】又、高圧ケーブルのフレキシビリテイーの
低さから、ステージ移動そのものがスムースに行かず、
結果的にターゲット移動精度が悪化する。
【0010】本発明はこの様な問題を解決する新規な高
電圧導入機構を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明に基づく高電圧
導入機構は、チャンバー内のターゲットに高電圧を印加
する高電圧導入機構であって、ターゲット支持台に昇圧
手段を取り付け、前記チャンバー外に設けられた電圧源
からの電圧をケーブルを介して前記昇圧手段に入力する
ように成したことを特徴とする。
【0012】本発明に基づく高電圧導入機構は、ターゲ
ット支持台が移動台上に載置されたことを特徴とする。
本発明に基づく高電圧導入機構は、チャンバー内のター
ゲットに高電圧を印加する高電圧導入機構であって、電
池からの電圧を昇圧手段で昇圧し、該昇圧した電圧をタ
ーゲットに印加するように成したことを特徴とする。本
発明に基づく高電圧導入機構は、チャンバー内に電池と
昇圧手段を設けたことを特徴とする。本発明に基づく高
電圧導入機構は、ターゲット支持台に電池と昇圧手段を
取り付け、前記電池からの電圧を昇圧手段で昇圧するよ
うに成したことを特徴とする。本発明に基づく高電圧導
入機構は、昇圧手段が、高電圧出力型DC−DCコンバ
ータであること特徴とする。本発明に基づく高電圧導入
機構は、電池のオン,オフを光波若しくは音波若しくは
電波に基づいて行うように成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図2は本発明に基づく高圧導入機構を備え
た荷電粒子ビーム装置のターゲット室の一例を示してい
る。尚、実際には、このターゲット室20の上蓋部の中
心部には孔21が開けられており、この上蓋上に荷電粒
子光学系鏡筒が載せられている。
【0015】図2中、22は室外に設けられたステージ
駆動機構(図示せず)によりX,Y方向に移動可能なス
テージで、該ステージ上には絶縁部材23を介して導電
性材料で形成されたターゲット支持台24が載せられて
いる。25は該ターゲット支持台上に載せられたウエハ
の如きターゲットである。前記ターゲット支持台24上
には、入力されてきた電圧を昇圧して出力する高電圧出
力型DC−DCコンバータ26が設けられている。前記
ターゲット室20の側壁には孔が開けられており、その
孔に縁面放電対策などを考慮して作成された電圧導入端
子27がはめ込まれている。尚、電圧導入端子27と孔
の間からガスの出入りがないように、電圧導入端子27
と孔の間は、例えば、ロー付けされている。該電圧導入
端子27の中心孔部には、電源28からの電圧を前記高
電圧出力型DC−DCコンバータ26に入力するための
低電圧用ケーブル29がはめ込まれている。尚、該ケー
ブルと孔の間からガスの出入りがないように、ケーブル
と孔の間は、例えば、ロー付けされている。その際、タ
ーゲット室内においてケーブル自体が移動出来るよう
に、ターゲット室内で余裕を有するようにケーブル29
が電圧導入端子27に取り付けられている。
【0016】尚、前記ターゲット室1には排気口(図示
せず)が設けられており、該排気口を通じてターゲット
室外に設けられた排気装置(図示せず)によりターゲッ
ト室20内が真空排気されるように成してある。
【0017】この様な構成の装置において、電源28か
ら低電圧を低電圧用ケーブル29を通じて高電圧出力型
DC−DCコンバータ26に入力する。該コンバータは
入力されてきた電圧を必要なレベルまで昇圧し、該昇圧
した高電圧をターゲット支持台24を介してターゲット
25へ印加する。
【0018】さて、ターゲットを移動する必要が発生し
た場合、ステージ駆動機構(図示せず)によりステージ
22を移動させることによりターゲットを移動する。こ
の移動により、該ステージ上に載置されたターゲット支
持台24に取り付けられた前記高電圧出力型DC−DC
コンバータ26も同期して移動し、低電圧用ケーブル2
9も移動する。このケーブル29は低電圧用なので、該
ケーブルの構成要素の1つの円柱状絶縁部材層の径が、
高電圧用のケーブルに対して小さく、その為に、フレキ
シビリティ(柔軟性)が高い。従って、ステージ22の
移動により高電圧出力型DC−DCコンバータ26が同
期して移動しても、ケーブル29はスムーズに動き、
又、その為に、ターゲット支持台24に負荷が掛からな
い。この結果、ケーブル29が破損する事が無くなり、
又、ターゲットの移動精度も低下しない。又、低電圧用
のケーブルになったので、ケーブルと該ケーブル周囲の
部材との間の放電の心配もなくなった。又、従来に比
べ、装置全体のスペースも小さく済む。又、ターゲット
に印加出来る電圧の範囲も広くなった。
【0019】図3は本発明に基づく高圧導入機構を備え
た荷電粒子ビーム装置のターゲット室の他の例を示して
いる。図中前記第2図と同一番号の付されたものは同一
構成要素を示す。
【0020】図3の例では、電圧導入端子27,電源2
8及びケーブル29を設けずに、電池を設ける。図中3
0は内部に電池31を備えた電池容器で、ターゲット室
20内との間でガスの出入りがないように、ターゲット
室内に対して密封されている。該電池容器には電池31
の出力リードを容器外に出すための穴が設けられてお
り、当然のことながら、この穴と出力リードの間からガ
スの出入りがないように両者間は、例えば、ロー付けさ
れている。この出力リード32は高電圧出力型DC−D
Cコンバータ26の入力端子と繋がっている。又、該電
池容器には電池31のオン,オフ信号を送るためのオン
オフリード(図示せず)を容器外に出すための穴が設け
られており、当然のことながら、この穴と出力リードの
間からガスの出入りがないように両者間は、例えば、ロ
ー付けされている。このオンオフリード(図示せず)は
該容器の外壁に取り付けられたホトトランジスタ33に
繋がっている。該ホトトランジスタの対向するターゲッ
ト室20の壁には発光ダイオード34が取り付けられて
いる。尚、特に図示していないが、発光ダイオード34
のオン,オフを制御する制御装置がターゲット室20外
に設けられている。
【0021】この様な構成の装置において、制御装置
(図示せず)からの指令により発光ダイオード34がオ
ンして発光すると、その光を受けたホトトランジスタ3
3がオンの状態となり、それにより電池31がオンす
る。該電池31からの低電圧が出力リード32を通じて
高電圧出力型DC−DCコンバータ26に入力される。
該コンバータは入力されてきた電圧を必要なレベルまで
昇圧し、該昇圧した高電圧をターゲット支持台24を介
してターゲット25へ印加する。
【0022】さて、ターゲットを移動する必要が発生し
た場合、ステージ駆動機構(図示せず)によりステージ
22を移動させることによりターゲットを移動する。こ
の移動により、該ステージ上に載置されたターゲット支
持台24に取り付けられた前記高電圧出力型DC−DC
コンバータ26も同期して移動する。この時、ターゲッ
トに電圧を印加するために高電圧ケーブルが使用されて
いないので、ターゲット支持台24には負荷が全く掛か
らない。この結果、ケーブルが破損するとか、ターゲッ
トの移動精度が低下するというように問題は全く発生し
ない。又、装置全体のスペースも前記図2のものより更
に小さくなった。尚、前記図3に示した例では、電池を
光信号に基づいてオン,オフさせるように成したが、超
音波信号若しくは電波信号に基づいてオン,オフさせる
ように成しても良い。
【0023】尚、前記説明では、荷電粒子ビーム装置に
おいて試料に高電圧の減速電圧を印加する場合を例に上
げたが、ターゲット室内において、ウエハ等のターゲッ
トを載置台上に静電チャックにより保持させる場合、例
えば、絶縁材料製の載置台中に設けられた電極に高電圧
を印加するが、この様な高電圧導入系にも、本発明の高
電圧導入機構を応用することが出来ることは言うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 荷電粒子ビーム装置の一例を示している。
【図2】 本発明に基づく高圧導入機構を備えた荷電粒
子ビーム装置のターゲット室の一例を示している。
【図3】 本発明に基づく高圧導入機構を備えた荷電粒
子ビーム装置のターゲット室の他の例を示している。
【符号の説明】
20…ターゲット室 21…孔 22…ステージ 23…絶縁部材 24…ターゲット支持台 25…ターゲット 26…高電圧出力型DC−DCコンバータ 27…電圧導入端子 28…電源 29…ケーブル 30…電池容器 31…電池 32…出力リード 33…ホトトランジスタ 34…発光ダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバー内のターゲットに高電圧を印
    加する高電圧導入機構であって、ターゲット支持台に昇
    圧手段を取り付け、前記チャンバー外に設けられた電圧
    源からの電圧をケーブルを介して前記昇圧手段に入力す
    るように成したことを特徴とする高電圧導入機構。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット支持台が移動台上に載置
    されたことを特徴とする請求項1記載の高電圧導入機
    構。
  3. 【請求項3】 チャンバー内のターゲットに高電圧を印
    加する高電圧導入機構であって、電池からの電圧を昇圧
    手段で昇圧し、該昇圧した電圧をターゲットに印加する
    ように成したことを特徴とする高電圧導入機構。
  4. 【請求項4】 チャンバー内に電池と昇圧手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の高電圧導入機構。
  5. 【請求項5】 ターゲット支持台に電池と昇圧手段を取
    り付け、前記電池からの電圧を昇圧手段で昇圧するよう
    に成したことを特徴とする請求項3記載の高電圧導入機
    構。
  6. 【請求項6】 前記昇圧手段は、高電圧出力型DC−D
    Cコンバータであること特徴とする請求項1,3,4及
    び5記載の高電圧導入機構。
  7. 【請求項7】 前記電池のオン,オフを光波若しくは音
    波若しくは電波に基づいて行うように成したことを特徴
    とする請求項3,4,5及び6記載の高電圧導入機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185661A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置
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JP2013025911A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Hitachi High-Technologies Corp 電子顕微鏡

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