JP2000268705A - 電子放出素子 - Google Patents

電子放出素子

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JP2000268705A
JP2000268705A JP7297199A JP7297199A JP2000268705A JP 2000268705 A JP2000268705 A JP 2000268705A JP 7297199 A JP7297199 A JP 7297199A JP 7297199 A JP7297199 A JP 7297199A JP 2000268705 A JP2000268705 A JP 2000268705A
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JP
Japan
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electrode
electron
pedestal
emitting device
carbon nanotube
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JP7297199A
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English (en)
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Shigeo Ito
茂生 伊藤
Hiroshi Takigawa
浩史 滝川
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価に製造可能で又、低電圧駆動可能で高効
率な電子放出能力を容易に得ることが可能な電子放出素
子を提供すること。 【解決手段】 カソード電極101の上方には抵抗層1
02及び絶縁層103を介してゲート電極104が配設
されると共に、カーボンナノチューブ107が被着され
た台座106が開口部108内に配設されている。カソ
ード電極とゲート電極間に電圧を印加すると、台座10
6上に被着されたカーボンナノチューブ107から電子
が放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置等に使用
される電子放出素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電界電子放出素子は、熱エネ
ルギを利用する電子源(熱電子放出素子)に比べ、省エ
ネルギで長寿命化が可能など、優れた点が多いため、ス
ピント(Spindt)型電子放出素子等の電子放出素子が表
示装置等の用途に研究開発が行われている。
【0003】現在、このような電界電子放出素子の材料
としては、シリコン等の半導体、タングステン、モリブ
デン等の金属が知られている。電界電子放出素子は電子
放出効率を向上させる必要性から、その先端に電界を集
中させるため、前記半導体や金属の先端を鋭利に形成
し、これをエミッタとして使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピン
ト(Spindt)型蒸着エミッタの場合、タングステン等の
電子放出材料の先端を鋭利に形成することは容易ではな
く、製造装置が高価になり、廉価に製造することが困難
であるという問題があった。また、エミッタとゲート電
極間を極力サブミクロン以下に接近させて形成した方
が、低電圧駆動で高効率な電子放出能力を得ることがで
きるが、エミッタとゲート電極間で短絡が生じるおそれ
があるため、低電圧で高効率な電子放出素子を形成する
ために、製造時の精度管理が容易ではないという問題が
あった。
【0005】本発明は、廉価に製造可能で又、低電圧駆
動可能で高効率な電子放出能力を容易に得ることが可能
な電子放出素子を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子放出素子
は、第1の電極と、前記第1の電極の上方に絶縁層を介
して配設された第2の電極と、前記第2の電極と絶縁層
の開口部に露出して配設された台座と、前記台座上に形
成されたカーボンナノチューブとを備えて成ることを特
徴としている。第1の電極と第2の電極との間に電圧を
印加すると、台座上に被着されたカーボンナノチューブ
から電子が放出される。
【0007】前記第1の電極と第2の電極はマトリクス
状に配設することができる。また、前記第1の電極、抵
抗層、絶縁層、前記第2の電極が積層配設されると共に
前記抵抗層が露出するように開口部が形成され、前記台
座が前記開口部内の抵抗層の一部に接触するように配設
され、前記台座上にカーボンナノチューブが被着形成さ
れているように構成してもよい。
【0008】さらに、前記カーボンナノチューブは、C
VD又はPVDにより前記台座上に被着形成することが
できる。さらにまた、前記台座は、グラファイト、N
i、Fe、Y、Co又はこれらの中の少なくとも一つを
含む材料によって形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る電子放出素子の製造行程を示す側断面図、図2は本発
明の実施の形態に係る電子放出素子の側断面図、図3は
図2の部分拡大図である。以下、図1乃至図3を用い
て、本実施の形態を説明する。
【0010】図1を用いて本実施の形態に係る電子放出
素子の製造方法を説明すると、先ず、ガラス基板100
上に、Nbより成る第1の電極としてのカソード電極1
01を形成し、次に、アモルファスSiより成る抵抗層
102を形成する。次に、SiOより成る絶縁層10
3及びNbより成る第2の電極としてのゲート電極10
4を、円柱形の凹状に形成された開口部108を形成す
るように積層する。このとき、カソード電極101とゲ
ート電極104は帯状に形成されてマトリクス状に配設
される。
【0011】次に、ゲート電極104上にAlより成る
リフトオフ膜105を形成する。このとき、斜め蒸着等
により開口部108の上部を狭くし、スパッタ、EB蒸
着、抵抗加熱蒸着あるいはアーク放電蒸着等を行うこと
により、リフトオフ膜の上から基板100に対して垂直
方向に、開口部108内の抵抗層102上に円錐台状の
台座106を形成する。
【0012】尚、台座106の材料としては、グラファ
イト、Ni、Fe、Y、Co又はこれらの中の少なくと
も一つを含む材料が、カーボンナノチューブ107を成
長させる上で適している。
【0013】この状態で、CVD(Chemical Vapor Dep
otision)あるいはPVD(Physical Vapor Depotisio
n)によって、カーボンナノチューブ107を被着形成
する。CVDの場合、原料ガスとして、メタン、エタ
ン、アセチレン、エチレン等の低分子炭化水素を使用
し、単純に電気炉で加熱する又は熱フィラメントによっ
て加熱する、あるいは、直流プラズマやRF(Radio Fr
equency)プラズマ、マグネトロンプラズマ、ECR(E
lectron Cyclotron Resonance;電子サイクロトロン共
鳴)等の各種プラズマ中で分解させ、台座106表面上
に線状のカーボンナノチューブ107を直接被着形成す
る。尚、プラズマを使用した場合には、熱分解で得られ
るよりも更に低分子のラジカル分子を生成し、反応性を
向上、制御することができる。
【0014】また、必要に応じて、ガラス基板100、
カソード電極101、抵抗層102、絶縁層103、ゲ
ート電極104リフトオフ膜105が積層形成された状
態で、レーザ照射、ランプ加熱又は基板抵抗加熱によ
り、500度C以下の温度範囲で加熱処理することによ
り、カーボンナノチューブ107の生成条件を制御す
る。カーボンナノチューブの原料としては、前述したC
VDの場合には低分子炭化水素ガスを使用したが、フェ
ロセン(Fe(C)やその他のメタロセン
(M(C;M=V、Cr、Fe、Co、N
i、Ru、Os)をガス化させたものを利用してもよ
い。
【0015】このとき、カーボンナノチューブ107
は、全域にわたって被着形成されるため、台座106上
のみならずリフトオフ膜105上にも被着形成される。
その後、リフトオフ膜105を剥離除去することによ
り、図2に示すように電子放出素子が完成する。
【0016】図3に、図2における領域Aの部分拡大図
を示すように、絶縁層103によって囲まれた円柱状開
口部108内の抵抗層102上に円錐台状の台座106
が形成され又、絶縁層103上にはゲート電極104が
形成され、台座106上にカーボンナノチューブ107
が、種々の方向を向いて密に被着形成される。台座10
6とカーボンナノチューブ107はエミッタを形成して
いる。
【0017】以上のように形成された電子放出素子にお
いては、カソード電極101とゲート電極104との間
に電圧を印加することにより、カーボンナノチューブ1
07から電子が放出される。
【0018】また、複数のエミッタを形成すると共に、
マトリクス状に配設したカソード電極101とゲート電
極104に選択的に電圧を印加して駆動することによ
り、所望のエミッタから電子を放出するように駆動する
ことが可能であり、種々の表示装置用電子放出素子とし
て使用することができる。
【0019】以上述べたように本実施の形態において
は、カソード電極101と、カソード電極101の上方
に絶縁層103を介して配設されたゲート電極104
と、ゲート電極104と絶縁層103の開口部108に
露出して配設された台座106と、台座106上に被着
形成されたカーボンナノチューブ107とを備えて成る
ことを特徴としている。
【0020】カソード電極101とゲート電極104は
マトリクス状に配設されていることを特徴としている。
また、カソード電極101、抵抗層102、絶縁層10
3、ゲート電極104が積層配設されると共に抵抗層1
02が露出するように開口部108が形成され、台座1
06が開口部108内の抵抗層102の一部に接触する
ように配設され、台座106上にカーボンナノチューブ
107が被着形成されていることを特徴としている。
【0021】さらに、カーボンナノチューブ107は、
CVD又はPVDにより台座106上に被着形成されて
成ることを特徴としている。さらにまた、台座106
は、グラファイト、Ni、Fe、Y、Co又はこれらの
中の少なくとも一つを含む材料によって形成されている
ことを特徴としている。
【0022】したがって、製造が容易であり廉価となり
又、低電圧で効率のよい電子放出素子を提供することが
可能になる。また、ゲート電極104とエミッタとの距
離を大きく形成することが可能になるので、ゲート電極
104とエミッタが短絡するという問題の発生を抑制す
ることが可能になり、製造が容易で歩留まりが向上する
等の効果を奏する。
【0023】さらに、開口部108の径は数μm程度で
も可能であり又、台座106はスパッタによっても形成
できるため、既存の液晶表示装置用露光装置等を用いて
大画面表示装置の電子放出素子を廉価に製造することが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、廉価に製造可能で又、
低電圧駆動可能で高効率な電子放出素子を提供すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の製造
過程を示す側断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の側断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の部分
拡大図である。
【符号の説明】
101・・・第1の電極としてのカソード電極 102・・・抵抗層 103・・・絶縁層 104・・・第2の電極としてのゲート電極 105・・・リフトオフ層 106・・・台座 107・・・カーボンナノチューブ 108・・・開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と、前記第1の電極の上方に
    絶縁層を介して配設された第2の電極と、前記第2の電
    極と絶縁層の開口部内に露出して配設された台座と、前
    記台座上に形成されたカーボンナノチューブとを備えて
    成ることを特徴とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極と第2の電極はマトリク
    ス状に配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    電子放出素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極、抵抗層、絶縁層、前記
    第2の電極が積層配設されると共に前記抵抗層が露出す
    るように前記開口部が形成され、前記台座が前記開口部
    内の抵抗層の一部に接触するように配設され、前記台座
    上にカーボンナノチューブが被着形成されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の電子放出素子。
  4. 【請求項4】 前記カーボンナノチューブは、CVD又
    はPVDにより前記台座上に被着形成されて成ることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の電子放
    出素子。
  5. 【請求項5】 前記台座は、グラファイト、Ni、F
    e、Y、Co又はこれらの中の少なくとも一つを含む材
    料によって形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか一に記載の電子放出素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002208345A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Sony Corp 冷陰極電界電子放出素子の製造方法、及び、冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法
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