JP2000268599A - 強誘電体メモリ - Google Patents
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Abstract
間の容量結合等による非選択メモリセルでの分極の減少
を高速に評価するテスト回路を提供する。 【解決手段】読み出し等の強誘電体メモリの動作時にパ
ルス状に変化するワード線、プレート線、ビット線等の
電圧変化が、容量結合等を介して繰り返し非選択の強誘
電体キャパシタに書き込まれた分極に微小なディスター
ブ電圧を与え、分極を減少させる。この減少量を評価す
るためテスト信号を用いてチップ上のカウンタを動作さ
せ、複数のテストパルスをワード線、プレート線、また
はビット線等のいずれかに入力することにより、非選択
の強誘電体キャパシタにディスターブを与える。あらか
じめセルアレイに書き込まれたテストパターンがディス
ターブにより変化する状況をフェイルマップ等を用いて
調べれば、強誘電体メモリにおけるディスターブの大き
さを高速に評価することが可能になる。
Description
に係り、特に低消費電力化を目指した強誘電体メモリの
読み出し動作において、非選択メモリセルへの誤書き込
みを評価する機能を備えた強誘電体メモリに関するもの
である。
例えば 1998 年のVLSI Circuit Symposiumにおける“A
42.5mm2 1Mb Nonvolatile Ferroelectric Memory Utili
zing Advanced Architecture for Enhanced Reliabilit
y ”(VLSI Circuit Sympo. Digest of Technical Paper
s, pp.242-245,1998)と題する発表がある。この文献で
は、低消費電力化を目指した1メガビットの強誘電体メ
モリの構成と性能が示されている。
ット強誘電体メモリはメモリセルアレイが32個のメモ
リセルブロック50に分割される。図17(a)では片
側の16個のメモリセルブロック50のみを示している
が、実際には破線で矢示した方向に折り返すように、メ
モリセルアレイが拡張されている。
ーンレイアウトは、チップの中央部に横に長いカラムデ
コーダが形成され、センスアンプを介してその両側にメ
モリセルブロック50が配置される。また、長手方向が
カラムデコーダと直角になるように、その両側にロウデ
コーダとプレートドライバが形成され、図17(b)に
示すメモリセルは、MOSトランジスタ1からなるスイ
ッチと、PZT(PbZr(Ti)O3)等の強誘電体を
誘電膜とするセルキャパシタ2と、ワード線WLと、プ
レート線PLと、ビット線BLとから構成される。
ランジスタと1個のセルキャパシタからなる1トランジ
スタ−1キャパシタ型(以下1T−1C型と呼ぶ)のメ
モリセルを示しているが、高集積化のため実際には隣接
する2個のメモリセルがプレート線PLを共通にして折
り返すように形成される。
続されるセルキャパシタ2の電極はシリコン基板側に配
置されるので下部電極と呼び、MOSトランジスタ1の
ソースに接続されるセルキャパシタ2の電極を上部電極
と呼ぶ。
線WLが複数のメモリセルブロック50を横断して選択
されるが、プレート線PLは図にハッチで示す選択ブロ
ック50に属するものだけが駆動され、センスアンプは
選択カラムに属するものだけが活性化される。この文献
では次の2点が成立することを前提としている。
本のワード線が選択されるが、プレート線とセンスアン
プが駆動または活性化されなければ、オンしたワード線
に連なるセルのデータは破壊されない。 (2)2本のワード線で1本のプレート線を共有してい
るので、一方の選択されたワード線をオンし、プレート
線を駆動してセルキャパシタ2に記憶されたデータを読
み出せば、他方の非選択ワード線側のセルキャパシタも
共通のプレート線により駆動されるが、この時オフした
非選択ワード線は低レベルであるためこれに連なるMO
Sトランジスタはオフとなり、したがってここに直列接
続された非選択セルキャパシタの記憶データは破壊され
ない。
について発明者が3次元容量シミュレータDIAMON
D及び回路シミュレータSAPPHIREを用いて数値
解析を行った結果、これらの前提条件は必ずしも成立し
ないことが明らかになった。
び電極間のカップリングにより、非選択セルの記憶デー
タが減少するリードディスターブを生じることが明らか
になった。
題を示せば次のとおりである。 (1)非選択ブロックにおいて、ワード線とビット線、
及びワード線と上部電極とのカップリングにより分極量
として蓄えられた記憶データが減少する。 (2)非選択ワード線側のセルキャパシタのプレート線
を駆動すれば、セルキャパシタと直列に接続されたトラ
ンジスタがオフ状態であっても、セルキャパシタの上部
電極と下部電極との間にカップリングによる過度的な電
位差が発生するため、分極量として非選択ワード線側の
メモリセルに書き込まれた記憶データが選択されたメモ
リセルの読み出し動作により減少する。
詳細に説明する。ここでは読み出そうとするメモリセル
にプレート線からビット線向きの分極が書き込まれてい
る場合を検討する。前記の文献ではメモリセルの構造の
詳細は明らかにされていないが、FRAM(Ferroelect
ric Random Access Memory の略称)のセル構造が図1
8及び図19のような上面図と断面図を有するものと想
定して解析を行った。
2層目のアルミ配線からなるビット線51と、これと直
交するように下部に配置されるワード線52と、ワード
線52に沿ってビット線51及びワード線52の間に配
置され、セルキャパシタの下部電極となる幅の広いプレ
ート線53と、その上部電極54と、シリコン基板上に
形成されたMOSトランジスタのソース/ドレイン拡散
層と、1層目のアルミ配線(図で1Alと記載)を介し
てこれらを相互に接続する55乃至58のコンタクトか
ら構成される。
す。図18と対応する構成要素に同一の参照番号を付し
て、詳細な説明を省略する。なお、図19ではさらに強
誘電体膜55aと、シリコン基板59と、MOSトラン
ジスタのソース/ドレイン拡散層60と、アイソプレー
ナ型の素子分離絶縁膜61が示されている。その他の太
いハッチで示した部分はSiO2 からなる層間絶縁膜で
ある。
強誘電体膜55aを備えるセルキャパシタの下部電極を
なすこと、また、ワード線52の一部がMOSトランジ
スタのゲ−ト電極を兼ねることがわかる。
用いて、前記FRAMのセル構造につき、配線及び電極
間の容量シミュレーションを実施し、次に示すような結
果が得られた。
者の容量を計算する時には、ワード線52のゲートポリ
シリコンの下にソース/ドレイン拡散層60のn+ 領域
が、横方向拡散により片側0.175μmだけ食い込ん
でいるものと仮定した。
ワード線をまたぐとすれば、ビット線の寄生容量は一本
当たり、 (6.139+0.991)×512/4=912.6
4fF となる。
接続しているビット線の、前記n+拡散層の接合容量
は、面積項を0.4fF/μm2 、周辺項を0.37f
F/μm2 として計算すれば、ビット線1本当たり、 (1.64+3.108)×512/4=607.74
4fF となる。両者を合計すれば、ビット線1本当たりの寄生
容量は1520.384fFとなる。
し、容量結合によるカップリングの発生状況を求めた。
なお、ここで用いた等価回路では、センスアンプに隣接
して1対のビット線を接地するイコライザが配置され、
ワード線及びプレート線はこれと反対側の端に位置する
ものが選択される場合について検討した。またビット線
のR*C遅延については、Π型等価回路を用いて評価し
た。
実施した結果、図20(a)に示すようにワード線1本
のみを立ち上げた場合、セルキャパシタの上部電極とビ
ット線の電位がカップリングにより図20(b)、図2
0(c)に示すよう変化することがわかった。
時に20mV上昇し、立ち下げ時に30mV下降する。
またビット線は、ワード線の立ち上げ時に14mV上昇
し、立ち下げ時に12mV下降する。
の向きは、プレート線(下部電極)からビット線側(上
部電極)に向かう方向となっている。したがって図22
に示すように、ヒステリシス曲線の微分係数は、VPL−
VBL(プレート線PLとビット線BLとの電位差)が負
の方向に変化する方が正の方向に変化するよりも大き
い。このように同一ワード線が何度も選択されて、これ
と交差する非選択ブロックのビット線にカップリングに
よる電位が伝わり、強誘電体キャパシタの両端に何度も
パルス状の微小な電位差が加わることが十分考えられ
る。
線に太く矢示したように、加えられたパルスの回数に応
じて分極Pが減少する。すなわち、非選択メモリセルに
分極Pとして書き込まれた記憶データが消失することに
なる。
オンした、高レベル状態のワード線に連なる、非選択ブ
ロックのセルキャパシタに加わるディスターブについて
説明したが、次にプレート線を駆動した場合の問題につ
いてのべる。プレート線を立ち上げた時に、オフしてい
る低レベル状態のワード線に連なるセルキャパシタに加
えられるディスターブを図21に示す。
ート線電位の変化を示すタイミングチャート、図21
(b)はこのとき生じる下部電極と上部電極の電位差を
示す拡大図である。
駆動により下部電極と上部電極の間に60mVもの電位
差が生じている。先にのべたように、FRAMの読み出
し動作において同一のプレート線が何度も選択され、そ
の結果、オフしている低レベルのワード線に連なる非選
択の強誘電体セルキャパシタの両端に、何度もパルス状
の電位差が加わることが十分考えられる。このような場
合にも、図22のヒステリシス曲線に太く矢示したよう
に、加えられたパルスの回数に応じて分極Pの減少を生
じることになる。
について問題点を説明したが、このほか、強誘電体薄膜
を用いたセルキャパシタ2個とMOSトランジスタ2個
からlメモリセルを構成し、これに分極の向きという形
でデータを蓄積する2トランジスタ−2キャパシタ型
(以下2T−2C型と略称する)強誘電体メモリが提案
されてきた。
行えるという特徴があるため、近年研究開発が活発に行
われるようになってきた。2T−2C型FRAMのセル
構造の特徴は、先に図18、図19を用いて説明したよ
うに、ビット線を2層目のアルミ配線で形成し、強誘電
体キャパシタの上部電極を1層目のアルミ配線で形成す
ることである。両者の間には絶縁用の酸化膜が介在する
のみであるため、両者のカップリング容量が無視できな
い状況になっている。
によってこれらの容量値を求めたところ、上部電極の容
量そのものは0.249pF、これとビット線との間の
カップリング容量は0.424fFとなり、ビット線に
振幅3.3Vの信号電圧が加われば、上部電極は5.6
mVのディスターブを受けることが明らかになった。ま
た、2T−2C型FRAMのほかに、1個の強誘電体キ
ャパシタを2個のMOSトランジスタではさんだ2T−
1C型の構造が提案されてきた。
ャパシタの分極の方向として書き込み、不揮発性である
ことについては、現在製品化されている2T−2C型F
RAMや研究開発途上の1T−1C型FRAMと同様で
ある。
L及び相補ビット線/BLに連なる強誘電体キャパシタ
に反対向きの分極を書き込んで読み出しを行うため、参
照電位を作る必要がないという利点がある反面、1個の
セルを2個の強誘電体キャパシタと2個のMOSトラン
ジスタで作るために高集積化には不利である。
−2C型よりも有利であるが、参照電位を作るのが難し
いという問題があった。また、両者に共通の問題点とし
て、図18に示すように、プレート線53はワード線5
2と平行に走っており、読み出し時には多くの強誘電体
キャパシタを一斉に昇圧しなければならず、このためプ
レートドライバが非常に大きくなり、かつ昇圧そのもの
に時間を要するという欠点があった。次に図23を用い
て、2T−1C型FRAMの回路構成を説明する。
リセル領域は、2個のトランスファーゲートMOSトラ
ンジスタ1の間に、それぞれ接続されたCi0〜Cij
(i、jは自然数)からなる強誘電体キャパシタ2と、
MOSトランジスタ1のゲートに接続されるワード線W
Li と、前記MOSトランジスタ1のソース/ドレイン
にそれぞれ接続されるBL0 、/BL0 〜BLj 、/B
Lj からなるビット線から構成される。これらのビット
線はBD0 、/BD0 〜BDj 、/BDj からなるビッ
ト線及び相補ビット線ドライバ16を介して駆動され
る。
ートにイコライズ信号VEQを与えることにより、BLj
、/BLj 等からなる1対のビット線を互いに接続し
0Vに接地することによりFRAMの高速読み出しを可
能にする。
ートは、信号Vφt0 、Vφt1 により、前記メモリセル
領域のブロック選択を行い、センスアンプ18は、信号
電圧V/SAP、VSAN により活性化され、前記1対のビッ
ト線から出力される記憶データを比較増幅する。
Quest)ゲートは、CSL0 〜CSLj のカラムセレク
ト信号により、1対のビット線からなるメモリセルのカ
ラムを選択し、DQ線対に記憶データを入出力する。
誘電体キャパシタCij(i、jは自然数)は、ワード線
に垂直な1対のビット線を通じて駆動されるので、ファ
ーストページ、EDO(Enhanced Data Output)、ED
Oバースト等のように、ワード線を選択してこれに連な
るメモリセルのデータを一斉に出力することはできな
い。
選択された1個の強誘電体キャパシタと1対のビット線
に連なるトランスファーゲートMOSトランジスタ1の
ソース・ドレイン拡散層容量だけであり、ビット線ドラ
イバ16も小さくてよい上に、プレート線も存在しない
ので、その昇圧に時間を要することもない。
ドをさらに高速化したもので、ハイパーページモードと
よばれる。ファーストページモードでは、ワード線を選
択した後アドレス遷移検出回路を用いて列アドレスの切
り替えを検知し、CASの立ち上がりを待たずにアクセ
スを開始するこによりページモードでの読み出しを高速
化している。
高速化すれば、データ出力期間が短くなりタイミング設
計が困難になる。EDOではCASの立ち下がりエッジ
でデータの出力を止めるのではなくて、次のCASの立
ち上がりエッジまでデータの出力が延長される。
ば、アドレスを外部から高速に切り替える必要を生じ、
再びタイミング設計が困難になる。これを解決するため
に、EDOバーストでは、アドレスを外部から切り替え
るのではなくて、内部でアドレスを発生させることによ
りさらに高速化を図ることができる。
では少なくとも2T−2C型FRAMよりは有利であ
り、また、参照電位を作る必要がないという利点があ
る。この2T−1C型FRAM技術は、特許 (U.S.P.4,
888,733)としてラムトロン社より提案があったのみでそ
の後研究がなされておらず、低消費電力化等の技術開発
も全くなされていなかった。
は平面図や断面図は示されておらず、したがって、DI
AMONDの計算結果もなされていないが、先にのべた
1T−1C型又は2T−2C型FRAMのように、記憶
データをセンスアンプにより比較増幅する際、ビット線
からセルキャパシタの上部電極に同様なディスターブを
生じる問題を回避することができない。
ット線と強誘電体キャパシタの上部電極との間のカップ
リング容量が無視できない構成に付随する問題を解決し
なければならないが、この問題は必ずしも2T−1C型
に限定されるものではなく、一般にビット線と強誘電体
キャパシタの上部電極との間のカップリング容量が無視
できない構成に付随するものである。また、FRAMの
構成を2T−1C型に限定すれば、このカップリング容
量が無視できる場合でも、ビット線の振幅がセルキャパ
シタにディスターブを及ぼすことが考えられる。
てなされた技術開発に関連して、2T−1C型FRAM
に特徴的な、ビット線と強誘電体キャパシタの上部電極
とのカップリング容量とは無関係なディスターブについ
て説明する。
てのべたように、セルアレイを32個のブロックに分割
し、ワード線はブロックを横断して選択されるが、プレ
ート線は選択されたブロックに属するものだけを駆動
し、センスアンプは選択カラムに属するもの1個だけを
活性化すれば低消費電力化を図ることができる。
断して選択されても、プレート線とセンスアンプさえ駆
動又は活性化されなければ、非選択ブロック及び非選択
カラムに連なるセルの記憶データは破壊されない。
に拡張すれば、データの読み出し方式としてカラムアド
レスをデコードすることによりビット線対を選択的にイ
コライズ解除してドライブし、センスアンプをカラムご
とに活性化して比較増幅すれば読み出すカラムのみが充
放電されるため低消費電力化に役立つと考えられる。こ
の間の事情を説明するために、まず2T−1C型のFR
AMの基本的な読み出し動作についてのべる。
1C型FRAMの回路構成について、図26のタイミン
グチャートを参考に、擬似SRAM(pseudo-Static Ran
domAccess Memory ) モードによる通常の読み出し動作
を説明する。
線電圧VWLi は0Vになっており、ビット線はイコライ
ズ電圧VEQを高レベル(以下“H”とよぶ)にすること
により、全て0Vにイコライズされている。 (2)/RAS( RAS; Row Adress Strobe と相補な
信号) を下降させ、/CAS(CAS; Column Adress
Strobeと相補な信号)をこれと同期して立ち上げる。/
RASの下降エッジでロウアドレスRA0 を、/CAS
の上昇エッジでカラムアドレスCA0 を取り込む。 (3)次にロウアドレスRA0 をデコードして選択的に
ワード線電圧VWLiを立ち上げ、カラムアドレスCA0
をデコードして選択的にビット線対のイコライズ電圧V
EQ00を“L”とし、イコライズを解除する。ワード線電
圧VWLi の立ち上げと同時に一方の分離用ゲート電圧V
φt1 を昇圧し、/BL0 に出力する記憶データをセン
スアンプに入力するよう準備する。 (4)次に、イコライズを解除したビット線対におい
て、一方のビット線BL0 を0VからVccに昇圧し、再
び0Vに戻す。その後Vφt1 を0Vに戻して/BL0
側のMOSトランジスタ17をオフすることにより、出
力データをセンスアンプS/Aの一方のノード1*に保
持する。
向)の分極がセルキャパシタに“0”データとして書き
込まれていた場合、分極Pとセルキャパシタの端子電庄
との関係は、図24(a)のヒステリシス曲線上に示し
た軌跡を描く。一方逆向き(負方向)の分極Pが“1”
データとして書き込まれていた場合、図24(b)のヒ
ステリシス曲線上に示した軌跡を描く。両図において、
は分極Pの初期状態、はビット線ドライバ/BD0
を通じて/BL0 をVccに昇圧した状態、は/BD0
を再び0Vに戻した状態である。
に矢示したように、負方向の分極Pが書き込まれていた
場合には、正方向の分極Pが書き込まれていた場合に比
べて、/BL0 に残る電位が大きいことである。
MOSトランジスタ17をオンした後にBL0 をVccま
で昇圧し再び0Vに戻すことによってBL0 に電荷を読
み出す。
場合、分極Pとセルキャパシタの端子電庄との関係は図
24(a)のヒステリシス曲線の続きに示した軌跡を描
く。一方負方向の分極Pが書き込まれていた場合は図2
4(b)のヒステリシス曲線の続きに示した軌跡を描
く。両図においてはビット線ドライバBD0 を通じて
BL0をVccに昇圧したものである。またはBL0 を
再び0V戻したものである。
をオフし、書き込みデータをセンスアンプS/Aの他方
のノード0*に保持し、センスアンプS/Aによる比較
増幅の後にカラムセレクトラインCSL0 を選択してD
Q線対を通じて書き込みデータをチップ外部に読み出
す。
が書き込まれていた場合には、/BL0 の電位は最初の
パルス駆動の後あまり上昇せず、そのため次のパルス駆
動によつて電位が十分に上昇する余地があるために、B
L0 側に高い電位が出るということである。
場合は、/BL0 の電位は最初のパルス駆動の後高い電
位に上昇し、そのため次のパルス駆動によって十分に電
位が上昇する余地は少なく、結局BLo 側に低い電位が
出るということである。
ザの解除、プレート線の駆動、センスアンプによる比較
増幅、カラムセレクト線CLSの選択等をカラムアドレ
スをデコードして行っている。したがって非選択カラム
は全く動作せず、消費電力を低減することができる。
Vφt1 を“H”としてビット線対のMOSトランジス
タ17を共にオンとし、メモリセルに再書き込みを行っ
た後、ワード線を閉じ、センスアンプをを非活性にし、
ビット線をイコライズすることにより読み出し動作を終
了する。
ので、選択されたカラムのビット線対のみイコライズを
解除してドライブすることにより、セルキャパシタのデ
ータを読み出し、他は非選択のままイコライズしておく
ことで低消費電力化をはかったものである。
ル及びセルアレイの構成は全く同一であるがビット線ド
ライバ、イコライズ回路、及びセンスアンプ活性化信
号、及びDQゲートを、カラムアドレスをデコードした
信号CAj (jは自然数)と、ANDゲート22、2
6、28、30により1カラムごとに制御できる点が異
なっている。この構成は従来発表されたものではなく、
前述のVLSI Circuit symposiumの発表に基づき、発明者
が発展的に2T−1C型FRAMに適用したものであ
る。 これに対し、図22のように従来提案された2T
−1C型FRAMでは、ビット線ドライバ、イコライズ
回路、及びセンスアンプ活性化信号は、カラムアドレス
をデコードした信号によってーつーつ制御されるのでは
なく、オンしたワード線に連なるものは全て動作する。
ではなくとも、オンしたワード線に連なるセルデータは
全て一旦は読み出され再書き込みされる。図25ではチ
ップ外部に読み出すカラムのみ読み出しと再書き込みを
行い、それ以外はイコライズを解除しないことにより消
費電力を下げることができる。しかし、このFRAM回
路の問題点として、上記の読み出し方法には次のような
問題点が含まれる。
スCAj 〜CAj+3 を交互に“H”、“L”として、選
択カラムと非選択カラムが交互に隣接する場合、すなわ
ち選択されたj番のカラムとj+2番のカラムの間に、
j+1番のカラムが挟まれるように位置し、分極Pの方
向及びセンス増幅の結果が図27に示すようになる場
合、ワード線はオンしているために、j番及びj+2番
のカラムのセンス増幅の際、隣り合うビット線を通じた
カップリングによりj+1番のカラムに属するセルキャ
パシタCi j+1の両電極間に電位差が発生し、分極Pが
減少する可能性がある。
れているが、ビット線対を0Vにしているイコライザか
らの距離に応じて、前記隣り合うビット線を通じたカッ
プリングによる電位差が発生し、読み出し動作の繰り返
しにより、図22で説明した機構に基づくリードディス
ターブが発生すると考えられる。
の1T−1C型及び2T−2C型FRAM回路は非選択
ブロックにおいて、ワード線とビット線とのカップリン
グによりワード線がオンした時にビット線を介して強誘
電体キャパシタの両電極間の電位差がわずかに上下し、
記憶データとして書き込まれた分極量が減少するという
問題があった。また高集積化のために、2本のワード線
で1本のプレート線を共有する回路構成とすれば、非選
択側のワード線に接続されたセルキャパシタは、プレー
ト線が駆動するごとに強誘電体キャパシタの両電極間の
電位差がわずかに上下し、記憶データとして書き込まれ
た分極量が減少するという問題があった。
発展形態として発明者が検討した低消費電力型の回路構
成では、非選択カラムの両側に選択カラムが隣接する場
合に、ビット線間のカップリングにより非選択カラムの
強誘電体キャパシタの両電極間の電位差がわずかに上下
し、記憶データとして書き込まれた分極量が減少すると
いう問題があった。
たものであり、1T−1C型及び2T−2C型FRAM
において、ワード線のオン/オフ、またはプレート線を
共有する構成においてはプレート線のオン/オフを連続
的に行ってから読み出し動作をすることにより、記憶デ
ータとして書き込まれた分極量の減少を高速に評価する
テストモードを提供することを第1の目的とする。
−1C型FRAMのほか、一般にビット線からのディス
ターブの影響をみるために、ビット線のオン、オフを連
続的に行ってから読み出し動作をすることにより、記憶
データとして書き込まれた分極の減少を高速に評価する
テストモードを提供することを第2の目的とする。
に記憶データの読み出し動作において、非選択の強誘電
体キャパシタに書き込まれた分極の減少を高速に評価す
るテスト回路とテストモードを具備することを特徴とす
る。
と、少なくとも1つの強誘電体膜を有するメモリセルキ
ャパシタと、前記メモリセルキャパシタの一方の電極に
一方の電流端子が接続されたスイッチと、前記メモリセ
ルキャパシタの他方の電極に接続されたプレート線と、
前記スイッチの他方の電流端子に接続されたビット線
と、前記スイッチのオン/オフを制御するゲート端子に
接続されたワード線と、からなる複数のメモリセルを備
え、前記ワード線又は前記半導体基板の電位を上昇した
後、元の電位に戻す動作を少なくとも1回行うことによ
り、前記メモリセルキャパシタの一方の電極と他方の電
極との間に前記強誘電体膜の飽和電圧未満の電位差が少
なくとも1回加わるようにし、しかる後、前記強誘電体
膜に記憶情報として書き込まれた分極の通常の読み出し
動作を行うテストモードを具備することを特徴とする。
は、通常の続み出し動作における前記ワード線電位より
も高いことを特徴とする。
タの一方の電極と他方の電極との間に加える飽和電圧未
満の電位差は、前記強誘電体膜の分極により前記メモリ
セルキャパシタの一方の電極と他方の電極との間に生じ
る電位差と逆符号であることを特徴とする。
ト線の電位を0Vとするドライバ又はイコライザからも
っとも離れた位置にあることを特徴とする。
電極との間に飽和電圧未満の電位差が加えられる前記メ
モリセルキャパシタは、このメモリセルキャパシタの他
方の電極に接続されたプレート線を0Vに固定する回路
から最も離れた位置にあることを特徴とする。
の強誘電体膜を有する第1のメモリセルキャパシタと、
前記第1のメモリセルキャパシタの一方の電極に一方の
電流端子が接続された第1のスイッチと、前記第1のメ
モリセルキャパシタの他方の電極に接続された第1のプ
レート線と、前記第1のスイッチの他方の電流端子に接
続されたビット線と、前記第1のスイッチのオン/オフ
を制御するゲート端子に接続された第1のワード線と、
少なくとも1つの強誘電体膜を有する第2のメモリセル
キャパシタと、前記第2のメモリセルキャパシタの一方
の電極に一方の電流端子が接続された第2のスイッチ
と、前記第2のメモリセルキャパシタの他方の電極に接
続された第2のプレート線と、前記第2のスイッチの他
方の電流端子に接続された相補ビット線と、前記第2の
スイッチのオン/オフを制御するゲート端子に接続され
た第2のワード線と、からなる複数のメモリセルを備
え、前記第1、第2のワード線の少なくともいずれかも
1つを低レベルにして、前記第1、第2のプレート線の
少なくともいずれか1つをパルス駆動した後、前記第
1、第2のメモリセルキャパシタの強誘電体膜に記憶情
報としてそれぞれ書き込まれた分極の通常の読み出し動
作を行うテストモードを具備することを特徴とする。こ
のとき前記第1、第2のワード線は共に低レベルである
ことが望ましい。
の強誘電体膜を有するメモリセルキャパシタと、前記メ
モリセルキャパシタの一方の電極に一方の電流端子が接
続されたスイッチと、前記メモリセルキャパシタの他方
の電極に接続されたプレート線と、前記スイッチの他方
の電流端子に接続されたビット線と、前記スイッチのオ
ン/オフを制御するゲート端子に接続されたワード線と
からなる複数のメモリセルを備え、前記ワード線により
前記スイッチをオフした状態で前記ビット線をパルス駆
動することにより前記強誘電体キャパシタの一方の電極
と他方の電極との間に飽和電圧未満の電位差が加わるよ
うにした後、前記メモリセルキャパシタの強誘電体膜に
記憶情報として書き込まれた分極の通常の読み出し動作
を行うテストモードを具備することを特徴とする。
の強誘電体膜を有するメモリセルキャパシタと、前記メ
モリセルキャパシタの一方の電極に一方の電流端子が接
続された第1のスイッチと、前記メモリセルキャパシタ
の他方の電極に一方の電流端子が接続された第2のスイ
ッチと、前記第1のスイッチの他方の電流端子に接続さ
れたビット線と、前記第2のスイッチの他方の電流端子
に接続された相補ビット線と、前記第1及び第2のスイ
ッチをオン/オフ制御するゲート端子に共通に接続され
たワード線からなる複数のメモリセルを備え、前記ワー
ド線により前記第1及び第2のスイッチをオフした状態
で少なくとも前記ビット線及び前記相補ビット線のいず
れかをパルス駆動することにより前記強誘電体キャパシ
タの一方の電極と他方の電極との間に飽和電圧未満の電
位差が加わるようにした後、前記メモリセルキャパシタ
の強誘電体膜に記憶情報として書き込まれた分極の通常
の読み出し動作を行うテストモードを具備することを特
徴とする。
タの一方の電極と他方の電極との間に加える飽和電圧未
満の電位差は、前記強誘電体膜の分極により前記メモリ
セルキャパシタの一方の電極と他方の電極との間に生じ
る電位差と逆符号であることを特徴とする。
の書き込み方向は、前記ビット線及び前記相補ビット線
からの半導体基板と垂直方向の距離が、遠い方から近い
方に向かう方向であることを特徴とする。
線のパルス駆動は、全てのビット線及び相補ビット線に
対して一斉に行われることを特徴とする。
線のパルス駆動は、全てのビット線又は相補ビット線の
いずれかに対して一斉に行われることを特徴とする。
の強誘電体膜を有するキャパシタと、前記メモリセルキ
ャパシタの一方の電極に一方の電流端子が接続された第
1のスイッチと、前記メモリセルキャパシタの他方の電
極に一方の電流端子が接続された第2のスイッチと、前
記第1のスイッチの他方の電流端子に接続されたビット
線と、前記第2のスイッチの他方の電流端子に接続され
た相補ビット線と、前記第1及び第2のスイッチをオン
/オフ制御するゲート端子に共通に接続されたワード線
からなるメモリセルと、前記ビット線と相補ビット線に
読み出されたデータを比較増幅するセンスアンプと、前
記第1のビット線を駆動するビット線ドライバと、前記
第2のビット線を駆動する相補ビット線ドライバと、前
記メモリセル領域の前記ビット線と前記センスアンプ領
域の前記ビット線との間の選択的な接続と切り離しを行
う第3のスイッチと、前記メモリセル領域の前記相補ビ
ット線と前記センスアンプ領域の前記相補ビット線との
間の選択的な接続と切り離しを行う第4のスイッチと、
前記第3、第4のスイッチをオン/オフ制御する制御線
と、前記ビット線と相補ビット線とをイコライズするイ
コライズ回路とからなる第1のカラムと、少なくとも前
記第1のカラムに隣接し前記第1のカラムと同一の回路
構成を有する第2のカラムとを備え、前記ワード線をオ
ンした(高レベルとした)状態で、第1のカラムのメモ
リセルに対し、前記第1のカラムから前記第2のカラム
に向かう分極を書き込み、前記第2のカラムの第1のカ
ラムに隣接するビット線を少なくとも1回パルス駆動し
た後、通常の読み出し動作を行うテストモードを具備す
ることを特徴とする。
ムが奇数番のカラムに割り当てられ、前記第2のカラム
が偶数番のカラムに割り当てられ、メモリセルアレイの
一部又は全部が同時にテストされることを特徴とする。
カラムに隣接するビット線をパルス駆動する回数を場所
により変化することを特徴とする。
第1のカラムに隣接するビット線をパルス駆動する回数
を、隣りのカラムに移るごとに1回ずつ増加することを
特徴とする。
は、ビット線及び相補ビット線を0Vにする回路から最
も遠いワード線においてのみなされることを特徴とす
る。
ット線のパルス駆動は、複数回連続して行われ、前記パ
ルス駆動電圧は、0Vと前記FRAMの電源電圧以上の
電圧との間であることを特徴とする。
ストモードをFRAMのチップ上に備えることにより、
開発されたFRAMの回路構成上の問題点や、仕様上の
問題点を早期に把握し、有効な対策を施すことができ
る。
施の形態を詳細に説明する。
RAMの回路構成を示す図である。FRAM本体のセル
アレイ構成は、前述の1998 VLSI Symposium で発表され
た1T−1C型1メガビットFRAMと同様のものを用
いる。本実施の形態のFRAMは2T−2C型のセル構
造を採用するためメモリサイズは512キロビットとな
る。
主要部は、NMOS1と強誘電体キャパシタ2からなる
2個のメモリセルが、BLj 及び/BLj からなる1対
のビット線と2本のワード線WLi と2本のプレート線
PLi に接続されたマトリックス状のメモリセル領域
と、イコライズ信号VEQにより1対のビット線を接地す
るNMOS3からなるイコライザ回路と、PMOS4と
NMOS5及び信号電圧V/SAP、VSAN からなるセンス
アンプ活性化部と、PMOS6とNMOS7からなるセ
ンスアンプと、NMOS8とカラムセレクト線CSLj
からなるDQゲートと、DQ線対から構成される。な
お、SNij、/SNijは強誘電体キャパシタ2の蓄積ノ
ード(上部電極)である。
9と、ロウデコーダ10と、プレートドライバ11が含
まれる。また、第1の実施の形態のFRAMは、テスト
パッド12と、カウンタ13と、2個のORゲート1
4、15からなるテスト回路をチップ上に備えている。
このテスト回路によりテストパッド12に加えられたテ
スト信号がカウンタ1に入力し、カウンタ1の出力が2
本のワード線WLi に入力される。
o.で発表されたようなプレート線PLi を2本のロウ
(2本のワード線WLi )で共有するセル構成を用いな
かったが、このセル構成を用いても、同様に第1の実施
の形態のテスト回路を用いることができる。
本発明のテスト回路の動作を具体的に説明する。
立って、後に読み出す所望のデータパターンをメモリセ
ルに書き込む。例えばオール“1”をテストするのであ
れば、ビット線BLj 側の全メモリセルのセルキャパシ
タにはビット線BLjからプレート線PLiに向かう分極
Pを、相補ビット線/BLj 側の全メモリセル(ダミー
側)にはその逆方向の分極Pを書き込む。 (2)テストモードにエントリするために、図2に示す
ようにテスト信号TESTを入力し、テストパッド12
を高レベル(以下高レベルを“H”、低レベルを“L”
と書く)とする。 (3)テストモード動作の開始の際、イコライズ信号V
EQを全て“H”とし、ビット線対BLj 、/BLj はイ
コライズされ“L”(0V)になっている。またワード
線WLi とプレート線PLi は“L”(0V)に固定さ
れている。 (4)図2に示すように、前記テスト信号TESTの立
上がりでカウンタ13が起動し、その出力はワード線昇
圧回路(図示せず)に入力され、全ワード線WLi が通
常の読み出し電圧VPPと0Vとの間で一斉に連続的にオ
ン/オフされる。消費電力の問題で全ワード線を一斉に
オン/オフするのが困難であれば分割して行ってもよ
い。この間プレート線PLi は“L”に固定されたまま
である。
って複数回(例えば103 〜104回)連続的に2本の
ワード線WLi がパルス駆動される。本実施の形態のF
RAMはワード線2本を駆動する2T−2C型であるた
め、このとき、図1に示すセルキャパシタの蓄積ノード
SNij と/SNijの両方に、図2に小さく矢示したよ
うなカップリングによるディスターブが現れる。
モリセルにはビット線からプレート線に向かう分極P
を、相補ビット線/BLj 側のメモリセルにはその逆方
向の分極Pが書き込まれているため、図2の下部に示す
ように、BLjと/BLjとの間にカップリングによる電
位の上がり方と下がり方の大きさに差が出ている。すな
わち、BLjでは、上がる電位>下がる電位、となって
いるが、/BLjでは分極の向きが逆であるため、上が
る電位<下がる電位、となっている。
ように微小なパルス状の電位差が、繰り返しFRAMの
セルキャパシタに加わえられることにより、前記(1)
項でセルキャパシタに書き込まれた分極量が減少する。
したがって、図2のテストモードに引き続き行われる読
み出しモードにおいて、当初書き込まれたテストパター
ンの変化を読みだせば、本実施の形態のFRAMに生じ
るディスターブの大きさを評価することができる。
み出し動作では、ワード線を選択してセンスアンプによ
る増幅を行い、読み出しデータをDQ(Data Quest)線対
に送り出した後、再度ビット線対をイコライズする。
れる読み出しモードでは、ワード線を複数回、連続的に
オン/オフさせて、FRAMセルに書き込まれた分極の
カップリングによる変化を求めるだけであるから、ワー
ド線のパルス駆動のたびごとに、書き込みデータをチッ
プ外部に読み出す必要はない。したがって、複数回のパ
ルス駆動を終了した後に、通常の読み出し動作を行えば
よいので、高速なテスト動作が可能になる。
いて説明する。テストモードに引き続き行われる読み出
しモードは、通常の読み出し動作と同様である。 (5)VEQを“L”として、イコライザを解除し、入力
されたロウアドレスをデコードして/RAS信号により
選択的にワード線WLi を立ち上げ、続いてプレート線
PLi を0V−Vcc−0Vとパルス駆動する。 (6)次にビット線BLj 、相補ビット線/BLj に読
みだされた記憶データをセンスアンプで比較増幅する。 (7)センス動作によって、読み出しデータの“H”又
は“L”が確定した後に、プレート線PLi を再びパル
ス駆動することによってセルキャパシタに分極電荷を再
書き込みする。 (8)以上の動作が終了した後ワード線WLi を立ち下
げ、センスアンプを不活性にし、再度ビット線対をイコ
ライズして読み出しモードを終了する。次にフェイルマ
ップを作成し、フェイルの分布等を調べることによりデ
ィスターブの影響の評価を終了する。
施の形態のFRAMについて説明する。第2の実施の形
態ににおいても、先に図17で説明したフロアプランを
用いる。図3に、第2の実施の形態のFRAMについ
て、回路構成の主要部を示す。以下図4のタイミングチ
ャートを参照して、第2の実施の形態におけるFRAM
の具体的な動作について説明する。
AMについてのべたが、ここでは1T−1C型FRAM
について説明する。図3に示すように、参照電位発生用
のNMOS1aとダミーキャパシタ2aからなるダミー
セルと、ダミーワード線WL0 、WL1 と、ダミープレ
ート線DPLと、ダミーワード線ドライバ10aと、ダ
ミープレートドライバ11aが付加されている。なお、
第2の実施の形態では、プレート線が2つのロウで共有
される方式を用いなかったが、共有される方式を用いて
も同様に動作することができる。
立つて、例えばオール“0”データすなわちプレート線
からビット線に向かう分極を全メモリセルに書き込む。 (2)テストモードにエントリするために、図4に示す
ようにテスト信号TESTを入力し、テストパッド12
を“H”とする。 (3)テストモード動作の開始に当たり、イコライザ信
号VEQをすべて“H”とし、ビット線対BLj 、/BL
j 間はイコライズされている。また、ワード線WLi と
プレート線PLi は“L”(0V)に固定されている。 (4)次にプレート線は“L”に固定したまま、前記テ
スト信号TESTによりカウンタ13を起動し、全ワー
ド線を複数回(例えば103 〜104 )0VとVPPの間
で一斉に連続的にパルス駆動する。消費電力の問題で全
ワード線を一斉にオン/オフするのが困難であれば分割
して行ってもよい。 (5)引き続き前記ディスターブ後の読み出しモードに
移る。読み出しモードの動作は、1T−1C型FRAM
の通常の読み出し動作と同様である。すなわち、VEQを
“L”としてイコライザを解除し、入力されたロウアド
レスをデコードして/RAS信号により選択的にワード
線WLi を立ち上げ、続いてプレート線PLi を0V−
Vcc−OVとパルス駆動する。またダミープレート線D
PLは0V−Vccに昇圧する。1T−1C型FRAMに
おいては、ダミープレート線DPLを用いてダミーキャ
パシタ2aを駆動することにより/SNij側に参照電位
が発生する。 (6)次にV/SAP及びVSAN でセンスアンプを活性化
し、BLj 側に読み出された書き込みデータと、/BL
j 側の参照電位とを比較増幅する。その後ダミープレー
ト線DPLをさげる。 (7)センス動作によって読み出しデータと参照電位の
“H”と“L”が確定した後、プレート線を再びパルス
駆動することによってメモリセルに分極電荷を再書き込
みする。 (8)以上の動作が終了した後、ワード線を立ち下げ、
センス増幅を終了し、再度ビット線対をイコライズする
ことで読み出しモードを終了する。
DPLを通じてダミーキャパシタ2aを駆動することに
より参照電位を発生させるのであるが、この時ダミープ
レート線DPLを駆動する電位を種々に変化することに
より参照電位を変化することができる。
た後、ダミープレート線を駆動する電位を変えて同様な
テスト動作を繰り返せば、セルキャパシタに書き込まれ
た分極電荷のワード線を複数回駆動する前後における変
化量を、実際に測定することができる。
説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態の変
形例であり、特に参照電位を変化させることにより、ワ
ード線を複数回駆動する前後におけるFRAMのセルキ
ャパシタに書き込まれた分極電荷の変化量をテストする
場合に、テスト時間を短縮を図るものである。
全メモリセルへのテストパターンの書き込みを行った後
に、イコライザ回路からもっとも遠いワード線を介して
テスト用のカウンタからパルス信号を入力することによ
り、FRAMセルにディスターブを与えてフェイルマッ
プを作成し、強誘電体キャパシタに乗るディスターブを
評価した。したがってこの評価を実施するためには、全
メモリセルへのテストパターンの書き込みと読み出しを
行う必要があった。
AMのディスターブに対する良否判定がフェイルマップ
によりなされるために、分極電荷の変化量が一定のしき
い値の範囲内で生じた場合にはその変化が見過ごされる
という欠点があった。
のべた参照電位を変化させる方法を用いれば、分極電荷
の変化量を実際に測定することができるので、前記の欠
点を除去することができる。しかし、参照電位を変化し
つつ繰り返し分極電荷の変化量を測定するには長時間を
要する。
にするイコライザ回路から一番遠い所にあるロウ(ワー
ド線に連なるメモリセル)のみで試験を行うことによ
り、テスト時間の短縮を図つた。次に、ダミーセルを備
える1T−1C型FRAMを例として、第3の実施の形
態のテストモードの動作を具体的に説明する。
て、例えば“0”データすなわちプレート線からビット
線に向かう分極を、イコライザ回路からもっとも遠い1
本のワード線に連なるメモリセルにのみ書きむ。 (2)テストモードにエントリするためにテスト信号を
入力し、テストパッドを“H”とする。 (3)テストモード動作の開始に当たり、ビット線対は
イコライズされ、また、ワード線とプレート線は0Vに
固定されている。 (4)プレート線を0Vに固定したまま、テスト信号に
よりカウンタを起動し、イコライザ回路から1番遠い前
記1本のワード線を複数回(例えば103 〜104 )連
続的に0VとVPPとの間でパルス駆動する。 (5)次に読み出しモード動作に移り、前記1本のワー
ド線を再び立ち上げ、続いてプレート線及びダミープレ
ート線も0V−Vcc−0Vとパルス駆動する。1T−1
C型FRAMの動作においては、このダミープレート線
を通じたダミーキャパシタの駆動により相補ビット線/
BLj側に参照電位が出力する。 (6)次にセンスアンプを活性化し、ビット線に読み出
された書き込みデータと相補ビット線の参照電位を比較
増幅するセンス動作を行う。 (7)センス動作によって読み出しデータと参照電位の
“H”と“L”が確定した後、プレート線を再びパルス
駆動することによってメモリセルに分極電荷を再書き込
みする。 (8)以上の動作が終了した後、ワード線WLiを立ち
下げ、センス動作を終了し、再度ビット線対をイコライ
ズして読み出しモードを終了する。
キャパシタを駆動することにより参照電位を発生させる
のであるが、この時ダミープレート線を駆動する電位を
種々に変化させることにより参照電位を変化することが
できる。
を行った後、ダミープレート線を駆動する電位を変えて
同様なテストモード動作を繰り返せば、ワード線を複数
回駆動した前後でセルキャパシタの分極電荷量が実際に
減ったか否かを測定することができる。参照電位を少し
ずつ変化させ、そのたびごとにテストを繰り返す場合、
この一本のロウのみでテストを行うことによりテスト時
間の短縮を図ることができる。
明する。第4の実施の形態は第1ないし第3の実施の形
態の変形例である。前記第1ないし第3の実施の形態で
は、テストモード動作におけるワード線の昇圧電位は、
通常の読み出し電位VPPがそのまま用いられたが、FR
AMの読み出し動作マージンを見込む場合には、これよ
りも高い電位でテストすることが考えられる。
コライザ回路からもっとも遠いワード線を複数回連続的
にパルス駆動する場合、通常の読み出し電位VPPよりも
高い例えば5.5Vと0Vとの間で前記ワード線をパル
ス駆動し、ビット線へのディスターブ量を増加させるこ
とができる。
モード動作、及び読み出しモード動作は、前記第1ない
し第3の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
なお、第4の実施の形態では、先に第3の実施の形態で
説明した参照電位を少しづつ変化して、分極電荷のディ
スターブによる変化を測定する方法に加えて、ダミープ
レート線を駆動する電位を固定し、ワード線を昇圧する
電位VPPを変化させ、強誘電体キャパシタにかかるディ
スターブを増加させることができる。このとき、第3の
実施の形態で説明した1本のロウのみでテストを行え
ば、テスト時間の短縮が図られることはいうまでもな
い。
形態について説明する。図5に第5の実施の形態におけ
る主要部の回路構成を示す。図1及び図3との相違は、
プレート線PLi が2個のロウで共有されている点であ
る。テスト回路としてテストパッド12からテスト信号
TESTを入力し、これを受けたカウンタ13の出力が
ORゲート14を介してプレート線駆動回路(図示せ
ず)に入力される。図6のタイミングチャートを参照し
て、第5の実施の形態におけるFRAMのテストモード
動作について、具体的に説明する。
所望のテストパターンをメモリセルに書き込む。例えば
オール“1”を読み出すのであれば、ビット線BLj 側
の全メモリセルにはビット線からプレート線に向かう分
極を、相補ビット線/BLj側の全メモリセルにはその
逆を書き込む。 (2)テストモードにエントリするために、テスト信号
TESTを入力しテストパッドを“H”とする。 (3)テストモード動作の開始に当たっては、VEQによ
りビット線対BLj 、/BLj の間はイコライズされて
いる。ワード線WLi とプレート線PLi は0Vに固定
されている。 (4)前記テスト信号TESTはカウンタ13に入力さ
れ、これを受けたカウンタ13の出力がORゲート14
を介してプレート線駆動回路(図示せず)に入力され、
プレート線PLi が連続的にパルス駆動される。次にワ
ード線WLi は0Vに固定したまま、イコライザ回路か
らもっとも遠いロウの1本のプレート線を、前記カウン
タにより複数回(例えば103 〜104 )連続的に0V
とVccの間でパルス駆動する。
レート線電位と、これに伴い昇圧される上部電極の電位
との間に、図21(b)で述べたような電位差が発生す
ることである。この電位差が繰り返し加わることによ
り、図22のヒステリシス曲線に示すようなセルキャパ
シタの分極の減少を生じる。
行する。入力されたロウアドレスをデコードして選択的
にワード線WLi を立ち上げ、続いてプレート線PLi
を0V−Vcc−0Vとパルス駆動する。ダミーセル側で
も同様な動作が行われる。 (6)次にセンス動作をする。 (7)センス動作によって“H”と“L”が確定した
後、プレート線PLi を再びパルス駆動することによっ
てメモリセルに分極電荷を再書き込みする。 (8)動作終了後ワード線を立ち下げ、センス増幅を終
了し、再度ビット線対をイコライズすることで読み出し
モードを終了する。フェイルマップを作成し、フェイル
分布等を調べる。
施の形態について説明する。図7に第6の実施の形態に
おけるFRAMの主要部の回路構成を示す。第6の実施
の形態では、第1の実施の形態と同様、512キロビッ
トの2T−2C型FRAMを対象としてテストモードを
説明する。
力されたテスト信号を受けたカウンタの出力が、ワード
線昇圧回路に入力される場合について説明したが、本第
6の実施の形態では、前記カウンタの出力がビット線ド
ライバに入力され、ビット線とFRAMセルキャパシタ
の上部電極とのカップリングによるディスターブをテス
トすることが前記第1の実施の形態と異なる。以下図8
に示すタイミングチャートを参照して第6の実施の形態
のテストモードについて具体的に説明する。
す所望のテストパターンが書き込まれる。本実施の形態
で問題となるのは、ビット線が正電位側に振れた場合
に、FRAMキャパシタの上部電極に誘起するカップリ
ングによるディスターブであるから、注目する分極の向
きは下部電極(プレート線)から上部電極(ビット線)
の方向、すなわちデータ“0”である。
を考える。ビット線BLj (図7にはj=0、1の部分
が示されている)側の全メモリセルにはプレート線PL
j からビット線BLj に向かう分極が、相補ビット線/
BLj 側の全メモリセルにはその逆が書き込まれる。こ
のビット線BLj 側にのみ正のパルスを連続的に加え
る。
であれば、相補ビット線/BLj 側の全メモリセルには
プレート線PLj から相補ビット線/BLj に向かう分
極が、ビット線BLj 側の全メモリセルにはその逆が書
き込まれる。この場合には相補ビット線/BLj 側にの
み正のパルスを連続的に加える。以下オール“0”をテ
ストする場合についてのみ説明するが、オール“1”を
テストする場合には、ビット線BLj を相補ビット線/
BLj に置き換えれば全く同様である。
イコライズ信号VEQは全てオンのままで、ビット線対B
Lj 、/BLj の間はイコライズされている。又ワード
線WL0 とプレート線PL0 (以下イコライザからもっ
とも遠いワード線WLi とプレート線PLi をWL0 、
PL0 と書く)も0Vに固定されている。 (3)テストモードにエントリするために0番のテスト
パッド(以下テストパッド0等と呼ぶ)に高レベル
“H”を入力する。このテスト信号とカウンタ13から
の信号とがAND回路15aを介してビット線ドライバ
16に入力され、ワード線WL0 とプレート線PL0 は
0Vに固定したまま、ビット線BLj 側のみが全て複数
回、例えば103 〜104 回、連続的に0VとVcc(電
源電圧)との間でパルス駆動される。
ビット線/BLj 側のみが全て複数回、例えば103 〜
104 回連続的に0VとVccとの間でパルス駆動され
る。先にのべたように、テストモード動作では、実際の
読み出し動作とは異なり、ビット線対のパルス駆動のた
びごとに書き込みデータをチップ外部に読み出す必要は
なく、強誘電体キャパシタの分極の両端に複数回のカッ
プリングによる電位差が加えられた効果を知ればよいの
で、ビット線対を複数回パルス駆動した後に通常の読み
出し動作を行えば、高速にテストを行うことができる。
み出しモードに移行する。入力されたロウアドレスをデ
コードして選択的にワード線WLi を立ち上げ、続いて
プレート線PLi を0V−Vcc−0Vとパルス駆動す
る。 (5)次にセンス動作をする。 (6)センス動作によって高レベル“H”と低レベル
“L”が確定した後、プレート線を再びパルス駆動する
ことによりメモリセルに分極電荷を再書き込みする。 (7)以上の動作が終了した後、ワード線を下降させ、
センス増幅を終わり、再度ビット線対をイコライズする
ことでサイクルを終了する。フェイルマップを作成し、
フェイルの分布等を調べる。
の実施の形態について説明する。図9に第7の実施の形
態におけるFRAMの主要部の回路構成を示す。本実施
の形態では、1メガビット1T−1C型FRAMを例と
して、テストパッド12から入力されたテスト信号TE
STとカウンタ13の出力が、AND回路15aを介し
てビット線ドライバ16に入力するテスト回路のテスト
モード動作について、図10のタイミングチャートを参
照しながら具体的に説明する。
所望のテストパターンをメモリセルに書き込む。第6の
実施の形態でのべた2Tー2C型FRAMでは、ビット
線BLj 側と相補ビット線/BLj 側には反対方向の分
極Pを書き込まなければならなかったが、本実施の形態
の1T−1C型FRAMでは、分極Pの向きは各セルで
独立に定めることができる。ここで問題となるのは、ビ
ット線が正電位の側に振れた時カップリングにより上部
電極に誘起するディスターブなので、注目する分極Pの
向きは下部電極(プレート線)から上部電極(ビット
線)方向である。したがって、全メモリセルにはオール
“0”、すなわちプレート線からビット線に向かう分極
Pが書き込まれる。 (2)テストモードの開始に当たり、VEQは全てオンし
たままでビット線対はイコライズされている。ワード線
とプレート線も0Vに固定されている。 (3)テストモードにエントリするために、テスト信号
TESTを“H”とし、テスト信号TESTとカウンタ
の出力とがAND回路15aを介してビット線ドライバ
16に入力され、全てのビット線BLj 及び相補ビット
線/BLj が複数回、例えば103 〜104 回、連続的
に0VとVccとの間でパルス駆動される。
データの変化は、先にのべたようにビット線対を連続的
に複数回パルス駆動した後、通常の続み出し動作を行え
ばテストを高速に行うことができる。
イミングチャートと同様に行われるため説明を省略す
る。読み出し動作を終了した後、当初メモリセルに書き
込まれたテストデータパターンのフェイルマップを作成
し評価する。
の実施の形態について説明する。図11に、第8の実施
の形態に係る2T−1C型FRAMの主要部の回路構成
を示す。第8の実施の形態では第6、第7の実施の形態
と同様、ビット線対を比較増幅する際に、隣り合うビッ
ト線と相補ビット線とのカップリングにより、非選択セ
ルに誘起するディスターブによる分極Pの減少を高速に
評価するテストモードを提供する。
は、本実施の形態ではカラムの部分的な活性化は行われ
ないという点である。すなわち、1本のワード線をオン
した場合、それに連なるセルが接続されるカラムは全て
活性化され、センス増幅の後にセルデータが再書き込み
される。
側の振れを加えた時にカップリングにより強誘電体キャ
パシタの上部電極に誘起するディスターブであるから、
これを高速にテストするテストモードについて説明す
る。
ディスターブを評価するため、テストパターンとしてあ
らかじめビット線対の強誘電体キャパシタに分極Pを書
き込むための、書き込み動作について説明する。なお、
図12において、書き込み動作の詳細なタイミングチャ
ートは記載されていない。
のワード線WLj は“L”(0V)になっており、ビッ
ト線対は全て0Vにイコライズされている。/RASは
“H”固定、/CASは“L”固定となっており、ロウ
とカラムには共にアドレスは入力されない。 (2)次にイコライズを解除し、全てのワード線をオン
し、ビット線ドライバ16を通じてビット線対に“H”
と“L”を書き込む準備を行う。 (3)次に、ビット線ドライバ16を通じて全てのカラ
ムに対し、図11に示すように、相補ビット線/BLj
側からビット線BLj 側に向いた分極Pを書き込む。 (4)次に、全てのビット線対をイコライズして0Vに
引き下げ、全ワード線をオフする。
テストパターンとして全てのカラムへの/BLj からB
Lj に向いた分極Pの書き込みと、引き続き行われるテ
ストモード動作に対する準備が終了する。テスト信号の
入力により引き続きテストモード動作が開始される。 (5)図12のタイミングチャートに示すように、テス
トパッド0にテスト信号TEST0 が入力した後、続い
て再度イコライズを解除し、ビット線BLj 側のビット
線ドライバ16によって全てのBLj に0V−Vcc−0
Vのパルスを複数回、連続的に加える。 (6)最後に通常の読み出しモードで、アドレス信号A
Dj を用いて1ビットづつ読み出せば、ディスターブの
影響を評価することができる。
Lj 側からビット線BLj 側に向いた分極Pを書き込
み、BLj 側に0V−Vcc−0Vのパルスを複数回連続
的に加えたが、分極Pを逆方向に書き込み、図11に示
すテストパッド1の側からテスト信号TEST1を加え
ることにより、/BLj 側にパルスを複数回連続的に加
えて同様なテストを実施することができる。
9の実施の形態に係るFRAMについて説明する。第9
の実施の形態における2T−1C型FRAMの主要部に
おける回路構成を図13に示す。本実施の形態の回路構
成は、基本的には図11に示す第8の実施の形態と同様
であるが、ビット線を駆動するビット線ドライバ16
と、ビット線対のイコライザ回路及びセンスアンプ活性
化信号が、カラムアドレスとテストモード信号によって
制御されることが第8の実施の形態と異なる。
FRAMの発展形態として発明者により検討された低消
費電力の2T−1C型FRAMの回路構成について説明
したが、このとき低消費電力化は書き込み、読み出し動
作をカラムごとに行い、センスアンプ等をカラムごとに
活性化することによりなされた。
消費電力FRAMで問題点とされた、隣り合うビット線
と相補ビット線とのカップリングによる選択カラムと非
選択カラムとの間に生じるディスターブの評価を高速に
行うものである。
ードにおいて、カラムアドレスによって選択されたカラ
ムのみビット線対のイコライズが解除され、ドライバに
よって交互に駆動されセンス増幅が行われる。また、カ
ラムセレクト線CSLもカラムアドレスをデコードした
信号により選択され、データはDQ線対を通じてチップ
外部に出力される。
19aを用いてカラムアドレスCAj をテストアドレス
TAj で制御し、その出力とビットドライブ信号BDj
をAND回路19に入力してビットドライバ16を駆動
し、さらにAND回路22でイコライザ回路を、NAN
D回路26とAND回路28でセンスアンプを、AND
回路30でDQゲートをそれぞれ制御する。なお、20
ないし29のOR回路により、ロウ方向の制御信号と共
に対応するテスト信号を入力し、さらに各カラムに属す
る回路要素の選択・制御を可能にしている。
C型FRAMでビット線対の間のカップリングにより生
じる選択カラムと非選択カラムとの間のディスターブを
わかり易く説明するために、選択・非選択カラムとメモ
リセルの分極の方向を強調して描いたが、図13に示す
第9の実施の形態の回路構成でも、この図を参照するこ
とができる。また図14には第9の実施の形態における
FRAMのテストモード動作を示すタイミングチャート
が示されている。次に、図13、図14を用いて本実施
の形態の動作について説明する。
線は0V、全てのビット線は0Vにイコライズされてい
る。テスト信号TESTによりテストモードとしての動
作が開始する。/RASは“H”固定、/CASは
“L”固定となっており、ロウとカラムには共にアドレ
スは入力されない。テストアドレスTAj が入力され、
カラムアドレスCAj(j:偶数) はテストモード動作の間
“H”、CAj (j:奇数)は最初にデータをビット線対
に書き込む時のみ“H”であるがその後“L”となり奇
数カラムは非選択となる。 (2)テスト信号TESTが入力された後、イコライズ
EQj を解除し、全てのワード線WLi をオンし、ビッ
ト線ドライバ16のドライブ信号BDj 、/BDj でビ
ット線対に“H”と“L”を書き込む準備をする。 (3)次に、ビット線のドライブ信号BDj 、/BDj
によって、全てのカラムに対しビット線BLj 側に
“0”を、相補ビット線/BLj 側に“1”をテストパ
ターンとして書き込む。 (4)次に全てのビット線対をイコライザEQj によっ
て0Vにする。 (5)次に1カラムごとにイコライザEQj (j:偶
数)をオフにする。 (6)続いて/BDj (j:偶数)により相補ビット線
/BLj に0V−Vcc−0Vのパルスをl回又は複数回
加える。 (7)その後ワード線WLi をオフにし、全イコライズ
EQj をオンにし、テストモード動作を終了する。 (8)最後に非選択カラムへの書き込みデータを通常の
読み出しモードで1ビットごとに読み出し、カップリン
グによるディスターブで当初書き込まれたテストパター
ンが変化したか否かを評価する。
て説明したが、通常は奇数カラムと偶数カラムを入れ替
えて引き続き同様なテストモード動作を行い、全カラム
のテストを終了する。また分極の向きを右から左とした
が、左から右の方向に対しても同様なテストを行う。こ
のとき選択カラムにおいて、相補ビット線/BLj は0
V固定とし、ビット線BLj に0V−Vcc−0Vのパル
スを加えればよい。
施の形態について説明する。図15は図27に対応し、
第10の実施の形態における2T−1C型FRAMのセ
ルアレイの一部を示す。本実施の形態では、選択カラム
/非選択カラム/選択カラムという3カラム1組みが並
んで配置されている。
駆動の回数が左から1回、2回、3回…と異なるように
している。このように、選択カラムにおけるビット線の
駆動回数を変化させれば、駆動回数とディスターブによ
る誤動作との相関を同時に求めることができる。
が、通常、引き続き奇数カラムを非選択として同様な動
作を行い、全カラムのテストを終了する。また、非選択
カラムの分極の向きを右から左としたが、左から右の方
向に対しても同様なテストを行う。このとき、選択カラ
ムにおいて左側のビット線は0V固定とし、左側のビッ
ト線には0V−Vcc−OVのパルスを加える。
施の形態について説明する。図16は図27に対応し、
第10の実施の形態における2T−1C型FRAMの回
路の一部を示している。第6、第7の実施の形態等はセ
ルアレイ全体に及ぶテストであったが、先に1T−1C
型FRAMについてのべたようにこれを部分的に行うこ
ともできる。図11は2T−1C型FRAMにおいて、
イコライザ回路32からもっとも遠いロウのみを用いて
テストを行う例である。
ることはない。以上の実施の形態ではワード線、プレー
ト線、またはビット線の電位を上昇した後、元の電位に
戻すテストモード動作について説明したが、同様なテス
トモード動作は、半導体基板の電位を上昇した後、元の
電位に戻すことにより同様に実施することができる。そ
の他本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
のテストモードによれば、読み出し等の強誘電体メモリ
の動作時に、パルス又はステップ状に変化するワード
線、ビット線、プレート線等の電圧変化が、これらの配
線とメモリセルを構成する強誘電体キャパシタの電極と
の間の容量結合を介して、非選択の強誘電体キャパシタ
に書き込まれた分極を変化させるディスターブの大きさ
を高速に評価し、デバイス設計やデバイス仕様の設定に
フィードバックすることができる。これらのディスター
ブは、必ずしも容量結合を介して直接高誘電体キャパシ
タの電極に誘起されるものばかりでなく、例えばビット
線対の間の容量結合を介して非選択の強誘電体キャパシ
タに書き込まれた分極を変化させる場合もあるが、本発
明の強誘電体メモリのテストモードによれば、キャパシ
タ電極との直接的カップリングによるディスターブ、又
は配線間の容量結合を介してキャパシタ電極に加わるデ
ィスターブのいずれであっても、各種の回路構成の強誘
電体メモリについて高速なディスターブの評価を行うこ
とがが可能になる。
構成を示す図。
ミング波形図。
構成を示す図。
ミング波形図。
構成を示す図。
ミング波形図。
構成を示す図。
ミング波形図。
構成を示す図。
イミング波形図。
路構成を示す図。
イミング波形図。
路構成を示す図。
イミング波形図。
に連なる強誘電体メモリのセル構造を示す図。
に連なる強誘電体メモリのセル構造を示す図。
示す図であって、(a)はフロアプランを示す図。
(b)はメモリセルの回路構成を示す図。
図。
断面図。
示す図であって、(a)はワード線の駆動電圧を示す
図。(b)は強誘電体キャパシタの上部電極電位の拡大
図。(c)はビット線電位の拡大図。
を示す図であって、(a)はプレート線の駆動電圧を示
す図。(b)は強誘電体キャパシタの電極電位の拡大
図。
ヒステリシス特性を示す図。
成を示す図。
しにおけるプレート線、ビット線間の電位差と分極Pの
関係をヒステリシス特性上に示す図であって、(a)は
“0”読み出しを示す図。(b)は“1”読み出しを示
す図。
態として検討された低消費電力の2T−1C型強誘電体
メモリを示す図。
ング波形図。
成において、選択、非選択カラムの分極Pの向きとビッ
ト線間のディスターブの関係を示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体基板と、 少なくとも1つの強誘電体膜を有するメモリセルキャパ
シタと、 前記メモリセルキャパシタの一方の電極に一方の電流端
子が接続されたスイッチと、 前記メモリセルキャパシタの他方の電極に接続されたプ
レート線と、 前記スイッチの他方の電流端子に接続されたビット線
と、 前記スイッチのオン/オフを制御するゲート端子に接続
されたワード線と、 からなる複数のメモリセルを備え、 前記ワード線又は前記半導体基板の電位を上昇した後、
元の電位に戻す動作を少なくとも1回行うことにより、
前記メモリセルキャパシタの一方の電極と他方の電極と
の間に前記強誘電体膜の飽和電圧未満の電位差が少なく
とも1回加わるようにし、しかる後前記強誘電体膜に記
憶情報として書き込まれた分極の通常の読み出し動作を
行うテストモードを具備することを特徴とする強誘電体
メモリ。 - 【請求項2】 前記上昇させるワード線の電位は、通常
の続み出し動作における前記ワード線電位よりも高いこ
とを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ。 - 【請求項3】 前記メモリセルキャパシタの一方の電極
と他方の電極との間に加える飽和電圧未満の電位差は、
前記強誘電体膜の分極により前記メモリセルキャパシタ
の一方の電極と他方の電極との間に生じる電位差と逆符
号であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1つ
に記載の強誘電体メモリ。 - 【請求項4】 前記ワード線は、前記ビット線の電位を
0Vとするドライバ又はイコライザからもっとも離れた
位置にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
1つに記載の強誘電体メモリ。 - 【請求項5】 前記一方の電極と他方の電極との間に飽
和電圧未満の電位差が加えられる前記メモリセルキャパ
シタは、このメモリセルキャパシタの他方の電極に接続
されたプレート線を0Vに固定する回路から最も離れた
位置にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
1つに記載の強誘電体メモリ。 - 【請求項6】 少なくとも1つの強誘電体膜を有する第
1のメモリセルキャパシタと、 前記第1のメモリセルキャパシタの一方の電極に一方の
電流端子が接続された第1のスイッチと、 前記第1のメモリセルキャパシタの他方の電極に接続さ
れた第1のプレート線と、 前記第1のスイッチの他方の電流端子に接続されたビッ
ト線と、 前記第1のスイッチのオン/オフを制御するゲート端子
に接続された第1のワード線と、 少なくとも1つの強誘電体膜を有する第2のメモリセル
キャパシタと、 前記第2のメモリセルキャパシタの一方の電極に一方の
電流端子が接続された第2のスイッチと、 前記第2のメモリセルキャパシタの他方の電極に接続さ
れた第2のプレート線と、 前記第2のスイッチの他方の電流端子に接続された相補
ビット線と、 前記第2のスイッチのオン/オフを制御するゲート端子
に接続された第2のワード線と、 からなる複数のメモリセルを備え、 前記第1、第2のワード線の少なくともいずれかも1つ
を低レベルにして、前記第1、第2のプレート線の少な
くともいずれか1つをパルス駆動した後、前記第1、第
2のメモリセルキャパシタの強誘電体膜に記憶情報とし
てそれぞれ書き込まれた分極の通常の読み出しを行うテ
ストモードを具備することを特徴とする強誘電体メモ
リ。 - 【請求項7】 少なくともlつの強誘電体膜を有するメ
モリセルキャパシタと、 前記メモリセルキャパシタの一方の電極に一方の電流端
子が接続されたスイッチと、 前記メモリセルキャパシタの他方の電極に接続されたプ
レート線と、 前記スイッチの他方の電流端子に接続されたビット線
と、 前記スイッチのオン/オフを制御するゲート端子に接続
されたワード線と、からなる複数のメモリセルを備え、
前記ワード線により前記スイッチをオフした状態で前記
ビット線をパルス駆動することにより前記強誘電体キャ
パシタの一方の電極と他方の電極との間に飽和電圧未満
の電位差が加わるようにした後、前記メモリセルキャパ
シタの強誘電体膜に記憶情報として書き込まれた分極の
通常の読み出し動作を行うテストモードを具備すること
を特徴とする強誘電体メモリ。 - 【請求項8】 少なくとも1つの強誘電体膜を有するメ
モリセルキャパシタと、 前記メモリセルキャパシタの一方の電極に一方の電流端
子が接続された第1のスイッチと、 前記メモリセルキャパシタの他方の電極に一方の電流端
子が接続された第2のスイッチと、 前記第1のスイッチの他方の電流端子に接続されたビッ
ト線と、 前記第2のスイッチの他方の電流端子に接続された相補
ビット線と、 前記第1及び第2のスイッチをオン/オフ制御するゲー
ト端子に共通に接続されたワード線からなる複数のメモ
リセルを備え、前記ワード線により前記第1及び第2の
スイッチをオフした状態で少なくとも前記ビット線及び
前記相補ビット線のいずれかをパルス駆動することによ
り前記強誘電体キャパシタの一方の電極と他方の電極と
の間に飽和電圧未満の電位差が加わるようにした後、前
記メモリセルキャパシタの強誘電体膜に記憶情報として
書き込まれた分極の通常の読み出し動作を行うテストモ
ードを具備することを特徴とする強誘電体メモリ。 - 【請求項9】 少なくとも1つの強誘電体膜を有するキ
ャパシタと、前記メモリセルキャパシタの一方の電極に
一方の電流端子が接続された第1のスイッチと、 前記メモリセルキャパシタの他方の電極に一方の電流端
子が接続された第2のスイッチと、 前記第1のスイッチの他方の電流端子に接続されたビッ
ト線と、 前記第2のスイッチの他方の電流端子に接続された相補
ビット線と、 前記第1及び第2のスイッチをオン/オフ制御するゲー
ト端子に共通に接続されたワード線からなるメモリセル
と、 前記ビット線と相補ビット線に読み出されたデータを比
較増幅するセンスアンプと、 前記第1のビット線を駆動するビット線ドライバと、 前記第2のビット線を駆動する相補ビット線ドライバ
と、 前記メモリセル領域の前記ビット線と前記センスアンプ
領域の前記ビット線との間の選択的な接続と切り離しを
行う第3のスイッチと、 前記メモリセル領域の前記相補ビット線と前記センスア
ンプ領域の前記相補ビット線との間の選択的な接続と切
り離しを行う第4のスイッチと、 前記第3、第4のスイッチをオン/オフ制御する制御線
と、 前記ビット線と相補ビット線とをイコライズするイコラ
イズ回路と、からなる第1のカラムと、 少なくとも前記第1のカラムに隣接し、前記第1のカラ
ムと同一の回路構成を有する第2のカラムとを備え、 前記ワード線をオンした状態で、第1のカラムのメモリ
セルに対し、前記第1のカラムから前記第2のカラムに
向かう分極を書き込み、 前記第2のカラムの第1のカラムに隣接するビット線を
少なくとも1回パルス駆動した後、通常の読み出し動作
を行うテストモードを具備することを特徴とする強誘電
体メモリ。 - 【請求項10】 前記第1のカラムが奇数番のカラムに
割り当てられ、前記第2のカラムが偶数番のカラムに割
り当てられ、メモリセルアレイの一部又は全部が同時に
テストされることを特徴とする請求項9記載の強誘電体
メモリ。
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