JP2000267536A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000267536A
JP2000267536A JP11069314A JP6931499A JP2000267536A JP 2000267536 A JP2000267536 A JP 2000267536A JP 11069314 A JP11069314 A JP 11069314A JP 6931499 A JP6931499 A JP 6931499A JP 2000267536 A JP2000267536 A JP 2000267536A
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JP11069314A
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Masakazu Takahashi
正和 高橋
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の像担持体クリーニングブレー
ドの球形トナーに対するクリーニング性を向上させるこ
と。 【解決手段】 球形トナーにより形成されたトナー像を
担持する表面が転写領域Q3およびクリーニング領域QL
を通って回転移動するトナー像担持体PRと、前記転写
領域Q3を通過するトナー像担持体表面のトナー像を転
写材Bに転写する転写器T1と、前記クリーニング領域
QLを通過するトナー像担持体表面に摩擦接触して前記
トナー像担持体表面の残留トナーを除去するブレードエ
ッジを有する弾性部材製のクリーニングブレード2と前
記ブレードエッジに塗布された粉体潤滑剤と前記球形ト
ナーよりも平均粒径が小さい不定形トナーとの混合粉体
材料とを有するトナー像担持体クリーナCLとから構成
される画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やレーザプリ
ンタ等の画像形成装置に関し、特に回転駆動されるトナ
ー像担持体上に形成された静電潜像を球形トナーによっ
て現像し、前記トナー像担持体上に形成されたトナー像
を、前記トナー像担持体に圧接された転写材に転写した
後、前記トナー像担持体上の残トナーを除去するトナー
像担持体クリーナを備えた画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザプリンタ等に採用されて
いる電子写真方式は、像担持体(トナー像担持体)上に
形成されたトナー像を転写材に静電的に転写するように
構成された画像形成方式である。近年このような画像形
成装置に対する高画質化への要求が急速に高まって来て
いるが、その高画質化へのーつの方向として現像剤とし
て用いるトナーの小粒径化が進められている。しかし、
従来のトナー製造方法である粉砕法でトナーの小粒径化
を行おうとすると、トナーの歩留まりが悪化し、コスト
アップにつながってしまう。
【0003】これに対し、最近、重合法によるトナー製
造方法が数々検討されてきており、これによればトナー
の小粒径化も効率よく、コスト面でも有利に行うことが
可能である。トナーを小粒径にすると、その流動性が低
下し、画像パターンの一部が欠ける等の画質欠損を生じ
ることがあることから、小粒径のトナーは流動性の改善
のために表面形状を滑らかなものに、ひいては球形状と
することが行われている。重合法にて製造するとトナー
の粒径分布を非常に狭くでき、真球度も高くすることが
できるため、より緻密な画像が得られる。
【0004】一般に画像形成方式では、転写の際に転写
材に転移せず像担持体上に残ったトナーを像担持体上か
ら除去する事が必要で、このためのクリーニング手段と
して、ウレタンゴム等の弾性材料からなるクリーニング
ブレードのエッジを像担持体表面に接触させたものが広
く用いられている。このとき、ブレードはー般に、その
ー端のエッジを像担持体の走行方向に対しカウンタ方向
に圧接させて使用している。
【0005】粒径分布の狭い球形のトナーは、上記のよ
うなクリーニングブレードによるクリーニングが非常に
困難である事が知られている。球形トナーがブレードを
すり抜けてしまう現象については、これまで様々な説明
がなされている。一般的な説明としては、ブレードのエ
ッジに集められた球形トナーは、互いに接触面積が大き
く互いに同等の粒径であるため、互いを乗り越えて移動
することが困難である結果、最密充填状態(隙間無く充
填された状態)になり易く、しかも像担持体表面との接
触面積が大きいことにより付着力も大きく、あたかも1
つの集合体のようにブレードを押し上げる力を持ち、そ
の結果ブレードをすり抜けてしまうというものである。
単にクリーニングブレードやファーブラシの圧接力を増
しても、その効果は小さく、むしろ像担持体の寿命を低
減させてしまう等の不具合により適用できないケースが
多い。
【0006】これに対し、これまでに数々の改善案が提
案されており、次の従来技術(A),(B)が知られて
いる。 (A)特開平5−188643号公報他にて提案されて
いる、像担持体表面の摩擦係数を低減させる物質を像担
持体上に供給する手段である。像担持体表面の摩擦係数
を低減することで、球形トナーが最密充填状態になった
としても像担持体表面を滑るためブレードをすり抜ける
には至らないという効果を狙ったものである。 (B)特開平8−254873号公報記載の技術の様に
4色フルカラー機において、うち1色の現像器に収容さ
れた現像剤を粉砕法で精製した不定形トナーとするとい
う方法である。球形トナーと不定形トナーがブレ−ドニ
ップ付近で混合し、最密充填状態を生じない構成として
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(前記(A)の問題
点)像担持体表面の摩擦係数を低減させるべく塗布する
潤滑物質として提案されているものの多くは、高温高湿
条件のもとでは像担持体表面に付着した後吸湿すること
で帯電状態に影響を与え、画像に欠損を生じる等の不具
合を引き起こす。その点について比較的良好な性能を示
すステアリン酸亜鉛は高価であるため使用に適さない。 (前記(B)の問題点)前記従来技術(B)は、複数色
の像を担持する像担持体の場合は適用できるが、タンデ
ム方式のカラー画像形成装置の像担持体の場合は適用で
きない。いずれにしても、画像形成装置が使用開始初期
でクリーニングブレードのニップに潤滑剤や不定形トナ
ーが十分到達していない状態で、多量の球形トナーが到
達したような場合には、前述のメカニズムによってブレ
ードを前記トナーがすりぬけてしまうことになる。
【0008】本発明者らは、前記球形トナーがクリーニ
ングブレードをすり抜けてクリーニング不良が発生する
問題の解決方法に関し鋭意検討を重ねた。その結果、粉
体潤滑剤と不定形トナーとの混合粉体材料をクリーニン
グブレードエッジに塗布して前記クリーニングブレード
のニップにトナーダムを形成し、球形トナーの最密充填
群がブレードニップに到達するのを防ぐことができれば
前記トナーのブレードのすり抜けが発生しないことがわ
かった。
【0009】図5は使用状態でのクリーニングブレード
の変形状態を示す図である。図6は前記図5の要部(ニ
ップ部)の拡大図で転写残りトナーがブレードおよび像
担持体の接触部(ニップ)の上流部に入り込んでくる様
子を示す図であり、図6Aは前記転写残りトナーが、ブ
レードと像担持体との間の隙間に溜る前の状態を示す
図、図6Bは前記転写残りトナーが、ブレードと像担持
体との間の隙間に溜まってくる状態を示す図、図6Cは
前記ブレードと像担持体との間の隙間にトナーダムが形
成された状態を示す図である。
【0010】図5において、像担持体01に、クリーニ
ングブレード02が摺接し、像担持体01との摺動によ
りクリーニングブレード02が変形している。図6Aに
おいて、転写残りトナーがクリーニングブレード02の
ニップNに入り込んでくる。ブレードエッジ02aにあ
らかじめ付着させてある粉体潤滑剤Paは、ブレードエ
ッジ02aに一時的に溜り、すり抜けたりしながら、画
像形成装置使用開始初期段階でのクリーニングブレード
02の潤滑性を保つ。そのうちにブレードエッジ02a
に送られてくる転写残りトナー及び転写トナーより離脱
した外添剤(トナー粒子の外面に付着させてある微粉状
のもので、トナーの流動性や転写性、クリーニング性を
アップする目的で使用される。小さいため図示せず)
は、ブレード02と像担持体01の間の隙間で振動を受
けながら徐々に溜ってくる(図6B参照)。図6Cにお
いて、ブレード02と像担持体01の間の隙間はくさび
状になっているので、その先端の狭いところ(最もニッ
プNに近い位置)に外添剤、次に粉体潤滑剤Pa、小粒
径トナーPbの順で入り込み、平均的な粒径トナーPcは
前記像担持体回転方向上流側の広いところに溜まる。こ
うしてトナーダムが形成され、潤滑剤として機能しはじ
める。
【0011】ここでトナー粒径の違いについて説明す
る。通常、現像用に使用されるトナーは、小粒径のトナ
ーが転写に不利であること等不具合の原因となることか
ら、所定の粒度分布で管理されている。トナー製造工程
にて所定の粒度分布に揃えられた現像用トナーは、実際
の画像形成プロセスの転写工程において転写されると、
平均以上の粒径のトナーは比較的転写効率が良く転写材
上に転移するが、小粒径のトナーは転写効率が低いため
像担持体上に残留するものが多い。図7は転写前のトナ
ー及び転写残りトナーの粒度分布の代表例を示す図であ
る。図7のグラフのとおり、転写残りトナーは転写前の
トナーよりも粒度分布が小粒径側に偏っていることがわ
かる。
【0012】次に発明者らは、像担持体回転時のブレー
ドエッジの状態を把握するために、透明ガラス円筒を像
担持体に見立て、クリーニングブレードを摺接させた実
験装置を用い、前記透明ガラス円筒内部からマイクロス
コープを用いて撮影してブレードニップにおける球形ト
ナーの挙動の観察を実施した。図8はブレードニップに
おけるトナーの挙動の説明図で、図8Aは定常的にブレ
ードによって十分にクリーニング出来ているときのブレ
ードニップの状態を示す図、図8Bは球形トナーでクリ
ーニング不良が発生するときのブレードニップの状態を
示す図である。透明ガラス円筒内部からブレードニップ
Nをマイクロスコープを用いて撮影した映像から、ブレ
ードニップNに近い所に溜まった粒子(トナー)は動き
が小さいが、ブレードニップNから離れるにつれ流動的
となり、新しく来た粒子(トナー)と激しく入れ替わり
ながらブレードニップNから離脱していく様子がわか
る。即ちトナーダムは、図8A、図8Bのように流動域
S1と非流動域S2に分けることが出来る。
【0013】前述の様なトナーダムの形成過程が十分に
行われる前、即ち画像形成装置使用開始初期段階で、多
量の球形トナーがブレードエッジに到達した場合は、球
形トナーがブレードエッジにて最密充填状態となってブ
レードを押し上げてすり抜けを生じてしまう。このとき
のトナーダムの状態を、理想的なトナーダムとの比較で
説明する。図8Aにおいて、理想的なトナーダムが形成
された様子を電子顕微鏡により観察すると、最もニップ
Nに近い位置に外添剤(図示せず)、次に粉体潤滑剤P
a、小粒径のトナーPbの順で、最も上流側に平均的な粒
径のトナーPcという配列で溜まっていることがわか
る。対照的に球形トナーでクリーニング不良が発生する
状態は図8Bに示すとおり、特に小粒径の球形トナーP
dの量が著しく少なく、ニップNに近いところにまで平
均的な粒径の球形トナーPeが入り込んで密集し、ブレ
ードニップNの非流動域S2において充填状態になって
いることがわかった。
【0014】本発明は前述の事情に鑑み、下記(O0
1),(O02)の記載内容を課題とする。 (O01)画像形成装置のトナー像担持体クリーニングブ
レードの球形トナーに対するクリーニング性(球形トナ
ーの回収性能または、ニップ通過防止性能)を向上させ
ること。 (O02)高画質の画像形成が長期的に実現できる画像形
成装置を提供すること。
【0015】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0016】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の画像形成装置は、下記の要件(A01)〜(A03)
を備えたことを特徴とする、(A01)球形トナー(P
d,Pe)により形成されたトナー像を担持する表面が転
写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)およびクリーニング
領域(QLy,QLm,QLc,QLk)を通って回転移動する
トナー像担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)、(A
02)前記転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)を通過す
るトナー像担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)表面
のトナー像を転写材(B)に転写する転写器(T1y,T
1m,T1c,T1k)、(A03)前記クリーニング領域(Q
Ly,QLm,QLc,QLk)を通過するトナー像担持体(P
Ry,PRm,PRc,PRk)表面に摩擦接触してトナー
像担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)表面の残留ト
ナーを除去するブレードエッジ(2a1)を有する弾性部
材製のクリーニングブレード(2)と、前記ブレードエ
ッジ(2a1)に塗布された粉体潤滑剤(Pa)と前記球
形トナー(Pd,Pe)よりも平均粒径が小さい不定形ト
ナー(Pf)との混合粉体材料とを有するトナー像担持
体クリーナ(CLy,CLm,CLc,CLk)。
【0017】前記本発明において、前記「トナー像担持
体」は次の意味を含む。 トナー像担持体: (1)一様に帯電された感光体表面に形成された静電潜
像がトナー像に現像される前記感光体であって、表面に
トナー像を担持する前記感光体。 (2)前記感光体表面からトナー像が1次転写された中
間転写体(中間転写ベルト、中間転写ドラム)であっ
て、表面にトナー像を担持する前記中間転写体。
【0018】また、前記本発明において、前記「転写
材」は次の意味を含む。 転写材: (3)記録シート、OHP用紙等の最終的にトナー像が
転写される転写材、 (4)感光体表面に現像されたトナー像が一時的に転写
される中間転写体(中間転写ベルト、中間転写ドラ
ム)。
【0019】前記記載から分かるように、「中間転写
体」は、感光体表面に現像されたトナー像が一時的に転
写される場合には「転写材(中間転写材)」であり、中
間転写体表面の1次転写トナー像を最終転写材(用紙
等)に2次転写する場合には「トナー像担持体」であ
る。
【0020】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
の画像形成装置では、トナー像担持体(PRy,PRm,
PRc,PRk)の表面は、球形トナー(Pd,Pe)によ
り形成されたトナー像を担持し、転写領域(Q3y,Q3
m,Q3c,Q3k)およびクリーニング領域(QLy,QL
m,QLc,QLk)を通って回転移動する。転写器(T1
y,T1m,T1c,T1k)は、前記転写領域(Q3y,Q3
m,Q3c,Q3k)を通過するトナー像担持体(PRy,P
Rm,PRc,PRk)表面のトナー像を転写材(B)に
転写する。トナー像担持体クリーナ(CLy,CLm,CL
c,CLk)の弾性部材製のクリーニングブレード(2)
は、ブレートエッジ(2a1)に粉体潤滑剤(Pa)と前
記球形トナー(Pd,Pe)よりも平均粒径が小さい不定
形トナー(Pf)との混合粉体材料が塗布されている。
前記クリーニングブレード(2)のブレードエッジ(2
a1)は、前記クリーニング領域(QLy,QLm,QLc,Q
Lk)を通過するトナー像担持体(PRy,PRm,PR
c,PRk)表面に摩擦接触してトナー像担持体(PR
y,PRm,PRc,PRk)表面の残留トナーを除去す
る。
【0021】本発明によれば、クリーニングブレード
(2)のブレードエッジ(2a1)に、前記混合粉体材料
を塗布したので、画像形成装置使用初期段階からニップ
(トナー像担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)とブ
レードエッジ(2a1)の接触部)に良好なトナーダムを
形成させることが出来る。これによって、画像形成装置
使用初期段階で球形トナー(Pd,Pe)が多量にブレー
ドエッジ(2a1)に到達するような場合でも、前記球形
トナー(Pd,Pe)のブレードすり抜けの発生すること
のない安定したクリーニング機能が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の画像形
成装置の実施の形態1は、前記本発明において下記の要
件(A04)を備えたことを特徴とする、(A04)前記ブ
レードエッジ(2a1)に塗布後乾燥される揮発性液体に
分散した前記粉体潤滑剤(Pa)および前記不定形トナ
ー(Pf)が塗布された前記トナー像担持体クリーナ
(CLy,CLm,CLc,CLk)。 (実施の形態1の作用)前記構成を備えた本発明の画像
形成装置の実施の形態1では、トナー像担持体クリーナ
(CLy,CLm,CLc,CLk)のブレードエッジ(2
a1)には、揮発性液体に分散した前記粉体潤滑剤(P
a)および前記不定形トナー(Pf)が塗布される。この
場合、ブレードエッジ(2a1)に塗布された粉体潤滑剤
は、粉体の状態で塗布された場合よりも長期にわたりブ
レードエッジ(2a1)表面に留まるので、長期にわたり
良好な潤滑効果が得られる。
【0023】(実施の形態2)本発明の画像形成装置の
実施の形態2は、前記本発明または本発明の実施の形態
1において下記の要件(A05)を備えたことを特徴とす
る、(A05)色材成分を有するトナー、または前記色材
成分以外のトナー成分のみを粉砕法で精製した前記不定
形トナー(Pf)。 (実施の形態2の作用)前記構成を備えた本発明の画像
形成装置の実施の形態2では、不定形トナー(Pf)
は、粉砕法で精製される、色材成分を有するトナー、ま
たは前記色材成分以外のトナー成分のみで構成される。
前記不定形トナー(Pf)が、粉砕法で精製された色材
成分を有するトナーである場合には、トナーの製造工程
において所定の粒径のトナー成分を得た残りのトナーを
使用することができるので、入手が容易で且つコストを
節約できる。前記不定形トナー(Pf)が、前記粉砕法
で精製された色材成分以外のトナー成分のみである場合
にも、トナーの製造工程において残りのトナー成分を使
用することができるので、前記不定形トナー(Pf)が
容易に入手できる。また、前記ブレードエッジ(2a1)
から剥がれた前記不定形トナー(Pf)が前記トナー像
担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)表面に付着した
場合、前記不定形トナー(Pf)に色材成分を含んでい
ないので前記トナー像担持体(PRy,PRm,PRc,
PRk)表面上に形成されるカラー画像への混色のおそ
れが全くなくなる。
【0024】(実施の形態3)本発明の画像形成装置の
実施の形態3は、前記本発明または前記実施の形態1な
いし2のいずれかにおいて下記の要件(A06)を備えた
ことを特徴とする、(A06)平均粒径が前記球形トナー
(Pd,Pe)の平均粒径の3分の2から10分の1であ
る前記不定形トナー(Pf)。 (実施の形態3の作用)前記構成を備えた本発明の画像
形成装置の実施の形態2では、不定形トナー(Pf)の
平均粒径が前記球形トナー(Pd,Pe)の平均粒径の3
分の2から10分の1である。実験によればこの範囲で
は良好なトナーダムが形成される。
【0025】(実施の形態4)本発明の画像形成装置の
実施の形態4は、前記本発明または本発明の実施の形態
1もしくは3において下記の要件(A07)を備えたこと
を特徴とする、(A07)回転移動する表面が帯電器(C
Ry,CRm,CRc,CRk)に対向する帯電領域(Q0y,Q
0m,Q0c,Q0k)、画像に応じた光が照射される潜像形
成位置(Q1y,Q1m,Q1c,Q1k)、現像領域(Q2y,
Q2m,Q2c,Q2k)、転写領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q
3k)、および、クリーニング領域(QLy,QLm,QLc,
QLk)を順次通過する像担持体(PRy,PRm,PR
c,PRk)であって、前記回転移動する表面が前記帯電
領域(Q0y,Q0m,Q0c,Q0k)を通過する際に帯電さ
れ、前記帯電された表面が潜像形成位置(Q1y,Q1m,
Q1c,Q1k)を通過する際に静電潜像が形成され、前記
静電潜像が現像領域(Q2y,Q2m,Q2c,Q2k)を通過
する際にトナー像に現像され、前記トナー像が前記転写
領域(Q3y,Q3m,Q3c,Q3k)において転写材(B)
に転写され、前記クリーニング領域(QLy,QLm,QL
c,QLk)を通過する際に前記転写後の像担持体(PR
y,PRm,PRc,PRk)表面の残留トナーが、前記ト
ナー像担持体クリーナ(CLy,CLm,CLc,CLk)
により除去される前記像担持体(PRy,PRm,PR
c,PRk)により構成された前記トナー像担持体(PR
y,PRm,PRc,PRk)。
【0026】(実施の形態4の作用)前記構成を備えた
本発明の画像形成装置の実施の形態3では、トナー像担
持体(PRy,PRm,PRc,PRk)は、回転移動する
表面が帯電器(CRy,CRm,CRc,CRk)に対向する帯
電領域(Q0y,Q0m,Q0c,Q0k)、画像に応じた光が
照射される潜像形成位置(Q1y,Q1m,Q1c,Q1k)、
現像領域(Q2y,Q2m,Q2c,Q2k)、転写領域(Q3
y,Q3m,Q3c,Q3k)、および、クリーニング領域
(QLy,QLm,QLc,QLk)を順次通過する像担持体
(PRy,PRm,PRc,PRk)により構成されてお
り、前記回転移動する表面が前記帯電領域(Q0y,Q0
m,Q0c,Q0k)を通過する際に帯電され、前記帯電さ
れた表面が潜像形成位置(Q1y,Q1m,Q1c,Q1k)を
通過する際に静電潜像が形成され、前記静電潜像が現像
領域(Q2y,Q2m,Q2c,Q2k)を通過する際にトナー
像に現像され、前記トナー像が前記転写領域(Q3y,Q
3m,Q3c,Q3k)において転写材(B)に転写され、前
記クリーニング領域(QLy,QLm,QLc,QLk)を通過
する際に前記転写後の像担持体(PRy,PRm,PR
c,PRk)表面の残留トナーがトナー像担持体クリーナ
(CLy,CLm,CLc,CLk)により除去される。
【0027】この実施の形態4においても前記トナー像
担持体クリーナ(CLy,CLm,CLc,CLk)のクリ
ーニングブレード(2)に塗布された前記粉体潤滑剤
(Pa)および不定形トナー(Pd,Pe)によりニップ
(像担持体(PRy,PRm,PRc,PRk)とブレード
エッジ(2a1)の接触部)に良好なトナーダムを形成さ
せることが出来るので、画像形成装置使用の初期段階で
球形トナー(Pd,Pe)がブレードエッジ(2a1)に多
量に到達するような場合でも、前記球形トナー(Pd,
Pe)のブレードすり抜けの発生することのない安定し
たクリーニング機能が得られる。
【0028】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施の形
態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。 (実施例)図1は本発明の実施例の画像形成装置(タン
デム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。図
1において、画像形成装置としてのタンデム式デジタル
カラー複写機(画像形成装置本体)Uは、上部に、コピ
ースタートキー、テンキー、コピー設定枚数入力キー、
表示部等を有するUI(ユーザインタフェース)と、原
稿Gを載置する透明なプラテンガラスPGとを有してい
る。プラテンガラスPGの下側には、露光光学系Aが配
置されている。
【0029】プラテンガラスPG上に置かれた原稿Gか
らの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固
体撮像素子)でR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信
号に変換される。IPS(イメージプロセッシングシス
テム)は、前記RGBの電気信号をY(イエロー)、M
(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像データに
変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイ
ミングでレーザ駆動装置DLに出力する。前記レーザ駆
動装置DLは、入力された画像データに応じたレーザ駆
動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置RO
Sy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
【0030】図1において、K(黒)の像担持体PRk
の周囲には、帯電器CRk、現像装置Gk、像担持体クリ
ーナ(トナー像担持体クリーナ)CLk等が配置されてい
る。そして、他の前記像担持体PRy,PRm,PRcの
周囲にもそれぞれ前記像担持体PRkの周囲と同様の帯
電器CRy,CRm,CRc、現像装置Gy,Gm,Gc、像担
持体クリーナCLy,CLm,CLc等が配置されている。
【0031】図1において、像担持体PRy,PRm,P
Rc,PRkは、それぞれの帯電領域Q0y,Q0m,Q0c,
Q0kにおいて、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより一
様に帯電された後、潜像形成位置Q1y,Q1m,Q1c,Q
1kにおいて、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,RO
Sc,ROSkの出力するレーザビームLy,Lm,Lc,
Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記像担
持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現
像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて現像装置Gy,
Gm,Gc,GkによりY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、K(黒)の色のトナー像に現像さ
れる。
【0032】像担持体PRy,PRm,PRc,PRk表面
上のトナー像は、前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,
Q3kで1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転
写ベルト(転写材)B上に順次重ねて転写され、中間転
写ベルトB上にカラー画像が形成される。中間転写ベル
トB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q
4に搬送される。なお、黒画像データのみの場合はK
(黒)の像担持体PRkおよび現像装置Gkのみが使用さ
れ、黒のトナー像のみが形成される。1次転写後、像担
持体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、クリーニング
領域(像担持体クリーナと対向する領域)QLy,QLm,
QLc,QLkにおいて残留トナーが像担持体用のクリーナ
(トナー像担持体クリーナ)CLy,CLm,CLc,CLkに
よりクリーニングされる。
【0033】図1において、前記各色の像担持体PR
y,PRm,PRc,PRkの下方には左右一対のスライド
レールSR,SRによりスライドフレームF1(2点鎖線
で表示)が前後(紙面に垂直な方向)にスライド移動可
能に支持されている。スライドフレームF1にはベルト
モジュールBMのベルトフレームF2が昇降可能に支持
されている。図1ではベルトモジュールBMが上昇位置
に保持されている。このような、スライドフレームF1
を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇
降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171
248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採
用することが可能である。前記ベルトモジュールBM
は、前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、
テンションロールRt、ウォーキングロールRw、複数の
アイドラロール(フリーロール)Rfおよびバックアッ
プロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,R
w,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1とを有して
いる。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持
ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方
向に回転移動可能に支持されている。
【0034】前記バックアップロールT2aの下方には2
次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニッ
トUtの2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトB
を挟んでバックアップロールT2aに離隔および圧接可能
(離接可能)に配置されており、前記2次転写ロールT
2bが中間転写ベルトBと圧接する領域(ニップ)により
2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バック
アップロールT2aにはコンタクトロールT2cが当接して
おり、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構
成されている。前記コントクトロールT2cにはコントロ
ーラCにより制御される電源回路(図示せず)から所定
のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電
圧が印加される。
【0035】前記中間転写ベルトBの下方に配置された
給紙トレイTR1の記録シートSは、ピックアップロール
Rpにより取り出され、さばきロールRsにより1枚ずつ
分離されてからレジロールRrに送られる。レジロール
Rrは、前記中間転写ベルトB上に形成されたカラート
ナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのにタイミング
を合わせて前記記録シートSをレジ側シートガイドSG
r、転写前シートガイドSG1を介して2次転写領域Q4
に搬送する。なお、レジ側シートガイドSGrはレジロ
ールRrとともに、画像形成装置本体により固定支持さ
れている。前記中間転写ベルトB上のカラートナー像
は、前記2次転写領域Q4を通過するする際に前記2次
転写器T2により前記記録シートSに転写される。な
お、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重
ねて1次転写されたトナー像が一括して記録シートSに
2次転写される。
【0036】2次転写後の前記中間転写ベルトBは、ベ
ルトクリーナCLBによりクリーニングされる。なお、
前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLB
は、中間転写ベルトBと離接自在(離隔および接触自
在)に配設されており、カラー画像が形成される場合に
は最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転
写されるまで、中間転写ベルトBから離隔している。前
記トナー像が2次転写された記録シートSは、転写後シ
ートガイドSG2、シート搬送ベルトBHを通って定着
装置Fの一対の定着用回転部材Fh,Fpが互いに圧接す
る領域により形成される定着領域Q5に搬送される。前
記定着領域Q5では前記記録シートS上の前記トナー像
が加熱定着され、加熱定着された記録シートSは、排出
ローラRhから排紙トレイTR2に排出される。なお、前
記符号Rp,Rs,Rr,SGr,SG1,BH,Rhで示さ
れた要素から記録シート搬送装置SHが構成される。前
述の各色の像担持体、帯電器、現像装置、像担持体クリ
ーナ等は全て同じ構成を有しているので、それらを各色
毎に区別する必要が無い場合には、以下、像担持体P
R、帯電器CR、現像装置G、1次転写器T1、像担持体
クリーナCLとも記載する。また、像担持体クリーナが
有する潤滑剤についても同様である。
【0037】(像担持体クリーナCL)図2は前記図1
に示す画像形成装置に備えられた像担持体クリーナの説
明図である。図2において、像担持体PR、帯電器C
R、現像装置Gおよび像担持体クリーナCLはユニット
化されており、スライドレールSR,SRにより、画像
形成装置本体に対して出し入れ可能に構成されている。
前記像担持体クリーナCLは、像担持体PRの表面に対
向した開口部を持つハウジング1の開口部に、ウレタン
ゴム製のクリーニングブレード2が、像担持体PRの表
面に、像担持体PRの回転方向に対しカウンタ方向に向
け、所定のオーバーラップ量(くい込み量)をもって接
するように配設されている。また、ハウジング1の内部
には、開口部から一部外周部が突出して像担持体PRの
表面に接するクリーニングブラシ3と、オーガ4がとも
に回転可能に配設されている。フリッカーバー5はクリ
ーニングブラシ3の繊維とオーバーラップするように
(接触するように)配設されている。像担持体PR表面
の転写残りトナーは、まず像担持体PRの表面に接する
クリーニングブラシ3によって像担持体PRの表面上で
かき乱されて、像担持体PR表面への付着力を失わされ
る。その上で、クリーニングブレード2によって掻き取
られる。クリーニングブラシ3のブラシ繊維の表面に
は、静電気力等の付着力によってトナーが付着するが、
ブラシ繊維がフリッカーバー5に当接する際の衝撃力お
よびブラシの弾性力によって振り払われる。
【0038】(クリーナブレード)図3は前記図2の要
部拡大説明図でクリーニングブレードの説明図であり、
図3Aはクリーニングブレードの全体図、図3Bはブレ
ードエッジの拡大図である。図3において、クリーニン
グブレード2は、通常、ブレード2a及びブレードホル
ダ2bを接着剤で接着したもので、ブレードホルダ2bを
ハウジング1にネジ止めして使用する。ブレード2aの
先端部のブレードエッジ2a1に塗布する潤滑剤は、PM
MA(ポリメチルメタクリレート)粉体(粒径約0.4
μm、粉体潤滑剤)と粉砕法で精製された不定形トナー
(平均粒径4.5〜7.5μm)により構成された混合
粉体材料を使用し、ハイドロフルオロエーテル7100
(住友3M社製)に分散させて塗布する。前記粉体(混
合粉体材料)と液体の混合比は重量比で1:10〜1:
40程度、粉体潤滑剤と不定形トナーとの混合重量比
は、1:1〜1:5とし、これらの範囲で適当な値を採
用することができる。分散方法は、粉体(混合粉体材
料)3gに対し溶剤60gの場合、超音波洗浄器で7〜
10分の分散時間で混合する。塗布方法は、ノズルから
パルス状に射出してブレードエッジ2a1(図4参照)に
塗布する方式をとる。塗布後、数分の乾燥時間を置いた
後、像担持体クリーナCLのハウジング1に、ネジ止め
にて組み付ける。
【0039】(不定形トナー)前記ブレード2aに塗布
する不定形トナーの平均粒径は、現像に用いる球形トナ
ーの平均粒径の3分の2から10分の1であることが望
ましい。これ以上小さいと、ブレードエッジ2a1をすり
抜けてしまうトナーも多くなりすぎ、トナーダムの形成
に寄与するトナーが少なくなってしまうおそれがある。
また、これ以上大きいと、ブレードエッジ下流側側面に
付着したトナーが、画像形成装置使用開始初期にブレー
ドエッジから剥がれて像担持体表面に付着した際に画像
に悪影響を与えてしまうおそれがある。ただしこれは、
色材成分を混入させずに精製した無色乃至白色の粉砕ト
ナーを用いることで解決する。
【0040】この実施例では不定形トナーとして粉砕法
で精製した粉砕トナーを使用する。この理由について説
明する。電子写真法を用いた画像形成装置において、従
来より広く用いられてきた粉砕トナーは、廉価の複写
機、ファクシミリ等において今後も引き続き使用されて
いくものと思われるので、本発明を実施するにあたって
はこれを流用可能である。粉砕トナーの平均粒径を小さ
くする方法として、平均粒径の粉砕トナーの中に、粉砕
法のトナー製造工程の分級工程で除外された小粒径のト
ナーを混入することがあげられる。またこの場合、最も
使用頻度が高くコスト的にも安く有利であるのが黒色ト
ナーであるため、黒色トナーが推奨されるべきである。
なお、黒色以外のトナー色に使用するブレード2aに前
記不定形トナーとして黒色トナーを塗布した場合でも、
画像にはほとんど影響がない。
【0041】(球形トナー)球形トナーとしては、分散
重合法によって凝集成長させた平均粒径6.5μmの重
合トナーを用いた。製造工程としては、スチレンアクリ
ル粒子分散液と色剤粒子の分散液、また、ワックス粒子
の分散液を混合し、粒子を凝集させる工程、凝集粒子に
加熱して癒着させる工程、洗浄工程を経て、球形形状の
トナーが精製される。分散粒子の凝集工程における温
度、凝集時間、分散液濃度等の制御により、トナー粒
径、形状をコントロールすることが出来る。ここで用い
た球形トナーは、トナー形状の長径MLと投影面積Aで
表わされる形状係数ML2/Aが125未満である。
【0042】(実施例の作用)図4は本発明の実施例の
画像形成装置に備えられたクリーニングブレードの作用
説明図で、図4Aは転写残りトナーが、ブレードと像担
持体との間の隙間に溜る前の状態を示す図、図4Bは前
記転写残りトナーが、ブレードと像担持体との間の隙間
に溜まってくる状態を示す図、図4Cは前記ブレードと
像担持体との間の隙間にトナーダムが形成された状態を
示す図である。
【0043】画像形成装置使用初期段階では、図4Aの
ようにあらかじめブレードエッジ2a1に付着させておい
た粉体潤滑剤Paと小さい不定形トナーPfが、図4Bの
ように、ブレードエッジ2a1上流端から上流側に向かっ
て粒径の小−大の順でトナーダムを形成してゆく。そし
て、画像形成プロセスの作動に従って発生する球形の残
留トナー(平均的粒径の球形トナーPdおよび小粒径の
球形トナーPe)Pd,Peが送られてくると、図4Cに
示すようにトナーダムの上流側は、小さい不定形トナー
Pfが流動的に存在する領域(流動領域S1)なので、前
記小さい不定形トナーPfが、やって来た球形トナーP
d,Peと混ざり合う。このため、球形トナーPd,Peに
よる最密充填状態が形成されにくい。
【0044】また、たとえ球形トナーPd,Peによる最
密充填状態が形成されたとしても前記図4Bに示すよう
に既に粉体潤滑剤Pa,不定形トナーPfのトナーダムが
形成されているのでブレードニップNの上流端に到達す
ることができない。そのうちに、転写されたトナーから
離脱して送られてくる外添剤がブレードエッジ2a1上流
端部分に滞留しはじめ、定常的なトナーダムが形成され
ていく。このため、球形トナーがブレードニップNに到
達せず、ブレード2aを押し上げてすり抜けることがな
い。したがって、クリーニング不良の発生が防止出来
る。
【0045】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明は1個の像担持体上に形成された各トナ
ー色毎のトナー像を中間転写ベルトに重ねあわせる画像
形成装置や像担持体上のトナー像を直接記録シートに転
写する画像形成装置にも適用可能である。 (H02)前記実施例において、前記ブレートエッジに粉
体潤滑剤および不定形トナーを塗布する方法としては、
揮発性の液体を使用せずに、粉体潤滑剤および不定形ト
ナーを粉体の状態で塗布することが可能である。 (H03)本発明は中間転写体表面をクリーニングするク
リーナにも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】前述の本発明の画像形成装置は、下記の
効果(E01),(E02)を奏することができる。 (E01)画像形成装置のトナー像担持体クリーニングブ
レードの球形トナーに対するクリーニング性(球形トナ
ーの回収性能または、ニップ通過防止性能)を向上させ
ることができる。 (E02)高画質の画像形成が長期的に実現できる画像形
成装置を提供することができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例の画像形成装置(タン
デム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
【図2】 図2は前記図1に示す画像形成装置に備えら
れた像担持体クリーナの説明図である。
【図3】 図3は前記図2の要部拡大説明図でクリーニ
ングブレードの説明図であり、図3Aはクリーニングブ
レードの全体図、図3Bはブレードエッジの拡大図であ
る。
【図4】 図4は本発明の実施例の画像形成装置に備え
られたクリーニングブレードの作用説明図で、図4Aは
転写残りトナーが、ブレードと像担持体との間の隙間に
溜る前の状態を示す図、図4Bは前記転写残りトナー
が、ブレードと像担持体との間の隙間に溜まってくる状
態を示す図、図4Cは前記ブレードと像担持体との間の
隙間にトナーダムが形成された状態を示す図である。
【図5】 図5は使用状態でのクリーニングブレードの
変形状態を示す図である。
【図6】 図6は前記図5の要部(ニップ部)の拡大図
で転写残りトナーがブレードおよび像担持体の接触部
(ニップ)の上流部に入り込んでくる様子を示す図であ
り、図6Aは前記転写残りトナーが、ブレードと像担持
体との間の隙間に溜る前の状態を示す図、図6Bは前記
転写残りトナーが、ブレードと像担持体との間の隙間に
溜まってくる状態を示す図、図6Cは前記ブレードと像
担持体との間の隙間にトナーダムが形成された状態を示
す図である。
【図7】 図7は転写前のトナー及び転写残りトナーの
粒度分布の代表例を示す図である。
【図8】 図8はブレードニップにおけるトナーの挙動
の説明図で、図8Aは定常的にブレードによって十分に
クリーニング出来ているときのブレードニップの状態を
示す図、図8Bは球形トナーでクリーニング不良が発生
するときのブレードニップの状態を示す図である。
【符号の説明】
B…転写材、CRy,CRm,CRc,CRk…帯電器、CLy,
CLm,CLc,CLk…トナー像担持体クリーナ、Pa…粉
体潤滑剤、Pd,Pe…球形トナー、Pf…不定形トナ
ー、PRy,PRm,PRc,PRk…トナー像担持体、Q
0y,Q0m,Q0c,Q0k…帯電領域、Q1y,Q1m,Q1c,
Q1k…潜像形成位置、Q2y,Q2m,Q2c,Q2k…現像領
域、Q3y,Q3m,Q3c,Q3k…転写領域、QLy,QLm,
QLc,QLk…クリーニング領域、T1y,T1m,T1c,T
1k…転写器、2…クリーニングブレード、2a1…ブレー
ドエッジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件(A01)〜(A03)を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置、(A01)球形トナーに
    より形成されたトナー像を担持する表面が転写領域およ
    びクリーニング領域を通って回転移動するトナー像担持
    体、(A02)前記転写領域を通過するトナー像担持体表
    面のトナー像を転写材に転写する転写器、(A03)前記
    クリーニング領域を通過するトナー像担持体表面に摩擦
    接触してトナー像担持体表面の残留トナーを除去するブ
    レードエッジを有する弾性部材製のクリーニングブレー
    ドと、前記ブレードエッジに塗布された粉体潤滑剤と前
    記球形トナーよりも平均粒径が小さい不定形トナーとの
    混合粉体材料とを有するトナー像担持体クリーナ。
  2. 【請求項2】 下記の要件(A04)を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置、(A04)前記ブレ
    ードエッジに塗布後乾燥される揮発性液体に分散した前
    記粉体潤滑剤および前記不定形トナーが塗布された前記
    トナー像担持体クリーナ。
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