JP2000266975A - 光ファイバユニット - Google Patents

光ファイバユニット

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JP2000266975A
JP2000266975A JP11075592A JP7559299A JP2000266975A JP 2000266975 A JP2000266975 A JP 2000266975A JP 11075592 A JP11075592 A JP 11075592A JP 7559299 A JP7559299 A JP 7559299A JP 2000266975 A JP2000266975 A JP 2000266975A
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JP
Japan
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optical fiber
ultraviolet ray
ray hardening
hardening resin
coated
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Pending
Application number
JP11075592A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sasaki
慎一 佐々木
Akihiro Tanaka
昭浩 田中
Takahiro Sato
高宏 佐藤
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テープファイバの集合工程の時間を短縮し、且
つ光ファイバユニットの集合・撚合せを行なって光ケー
ブルとする撚合工程で光ファイバの伝送損失の増加が生
じない、光ファイバユニットを提供することにある。 【解決手段】Uグルーブに複数のテープファイバを積層
・収容する光ファイバユニットにおいて、前記複数のテ
ープファイバを層状に配置して、それらの上からヤング
率5kg/mm2 以上の内層紫外線硬化樹脂を被覆し、且つ
その上からヤング率20kg/mm2 以下の外層紫外線効果
樹脂を被覆したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバユニッ
トに関するものである。更に詳述すれば本発明は、高密
度・高集積化の光ファイバケーブルに属し、多芯のテー
プファイバを積層・収容した光ファイバユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の光ファイバユニットを示
した断面図である。この光ファイバユニットは、光ファ
イバケーブルの高密度・高集積化の要求に伴なって、近
年開発が進められ実用化が始まったUグルーブ型と呼ば
れるものある。11は着色光ファイバ素線、12は8芯
テープファイバ、13はケブラー、14はナイロン糸、
15はUグルーブである。
【0003】Uグルーブ15の寸法は、幅約7mm、高さ
約5mmであり、着色光ファイバ素線11は、クラッド径
約125μmのシングルモード型光ファイバに紫外線硬
化樹脂を被覆して外径約240μmとし、紫外線硬化型
着色剤により着色したものである。8芯テープファイバ
12は、この着色光ファイバ素線11を8本横に並べて
集合し、紫外線硬化樹脂で一括被覆したものである。
【0004】シングルモード型光ファイバに被覆する紫
外線硬化樹脂及び、着色光ファイバ素線11を8本横に
並べて集合して一括被覆する紫外線硬化樹脂のヤング率
はそれぞれ異なっており、光ファイバユニットに収納す
るシングルモード型光ファイバの種類により選択され
る。
【0005】シングルモード型光ファイバには、1.3
μm型、1.55μm型、分散シフト型等数多くの種類
があり、それぞれの耐応力特性は異なっている。ここで
耐応力特性とは、シングルモード型光ファイバに曲げや
側圧等が印加されると伝送損失が増加するが、その増加
の程度を表すものであり、耐応力特性が良好なシングル
モード型光ファイバは伝送損失の増加が少ないことを意
味している。通常、耐応力特性を表す指標として、特定
のマンドレルにシングルモード型光ファイバを巻きつけ
た時の曲げ損失値がある。シングルモード型光ファイバ
の耐応力特性に合わせて紫外線硬化樹脂の最適なヤング
率が決定されると、光ファイバユニット及び光ファイバ
ケーブルにシングルモード型光ファイバを収容する時、
更に光ファイバユニットあるいは光ファイバケーブルに
曲げや側圧等が加わった時、伝送損失の増加は見られな
い。
【0006】図4では、そのようにして最適なヤング率
が決定された厚さ約0.3mmの8芯テープファイバ12
が合計10枚、Uグルーブ15に積層・収容されてい
る。その後、ナイロン糸14で粗巻きをし、光ファイバ
ユニットを成している。この光ファイバユニットを1本
または複数本集合・撚合せた光ファイバケーブルは、従
来のスペーサ型光ケーブルと呼ばれる熱可塑性樹脂に複
数の溝を有し、この複数の溝の中にテープファイバを積
層・収容した光ファイバケーブルに比べ、光ファイバの
集積度が圧倒的に高く、細径化が実現でき、且つUグル
ーブの価格が比較的安いことから施工性、経済性に富ん
だ方式として注目されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバユニ
ットには以下の問題点があった。
【0008】厚さが約0.3mmの8芯テープファイバ1
2をUグループ15内に積層・収容する集合工程におい
て、この8芯テープファイバ12がUグルーブ15の溝
外に飛び出さないように、ナイロン糸14で粗巻きを施
しているが、この粗巻きのピッチは約10mm程度であ
り、この集合工程の作業速度を遅くしていた。なお、こ
の作業速度は粗巻き装置の回転数とピッチで決まる。
【0009】また、この光ファイバユニットを集合・撚
合せを行なって光ケーブルとする撚合工程において、U
グルーブの溝内で積層・収容されていた8芯テープファ
イバ12が撚合時の曲げ等により崩れてしまい、特定の
光ファイバ素線に側圧が集中し、伝送損失を著しく増加
させる要因となっていた。
【0010】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、テープファイバの集合工程の時間を短
縮し、且つ光ファイバユニットの撚合工程で光ファイバ
の伝送損失の増加が生じない光ファイバユニットを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、Uグルーブに複数のテープファイバを積層
・収容する光ファイバユニットにおいて、前記複数のテ
ープファイバは層状に配置されてそれらの上から内層及
び外層の紫外線硬化樹脂または熱可塑性樹脂が一括被覆
されたものを用いた。
【0012】前記の内層及び外層の紫外線硬化樹脂また
は熱可塑性樹脂は、外層のヤング率が内層のヤング率よ
り大きいものを用いた。
【0013】更に、内層の紫外線硬化樹脂または熱可塑
性樹脂のヤング率は5kg/mm2 以上であり、且つ外層の
紫外線硬化樹脂または熱可塑性樹脂のヤング率は20kg
/mm2 以下とした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバユニ
ットの第一実施例を示した断面図である。1は着色光フ
ァイバ素線、2は8芯テープファイバ、3はケブラー、
4は内層紫外線硬化樹脂、5は外層紫外線硬化樹脂であ
る。
【0015】着色光ファイバ素線1は、クラッド径約1
25μmのシングルモード型光ファイバに紫外線硬化樹
脂を被覆して外径約240μmとし、紫外線硬化型着色
剤により着色したものである。8芯テープファイバ2
は、この着色光ファイバ素線1を8本横に並べて集合
し、紫外線硬化樹脂で一括被覆したものである。シング
ルモード型光ファイバに被覆される紫外線硬化樹脂のヤ
ング率と、着色光ファイバ素線1を8本横に並べて被覆
される紫外線硬化樹脂のヤング率とは、光ファイバユニ
ットに収容されるシングルモード型光ファイバの耐応力
特性を考慮して適宜決定されている。
【0016】この8芯テープファイバ2を10枚積層集
合し、それらの上から内層紫外線硬化樹脂4を被覆し、
更にその上から外層紫外線硬化樹脂5を被覆した構成に
なっている。内層紫外線硬化樹脂4のヤング率は5kg/
mm2 以上、外層紫外線硬化樹脂5のヤング率は20kg/
mm2 以下である。また、外層紫外線硬化樹脂5の断面形
状は扇形になるようにし、断面の2箇所にケブラー3が
収容されている。
【0017】8芯テープファイバ2を10枚積層集合
し、ヤング率5kg/mm2 以上の紫外線硬化樹脂で1層の
みの被覆とした場合、この光ファイバユニットを直径2
00mm程度に曲げると最外層の紫外線硬化樹脂が割れて
しまい、中のテープファイバが積層した状態で収容不可
となった。また、この光ファイバユニットの集合・撚合
せを行なって光ケーブルとする撚合工程においては、最
外層の紫外線硬化樹脂が剥がれ落ち、集合撚合作業が不
可能となった。
【0018】更に、ヤング率が20kg/mm2 以上の紫外
線硬化樹脂を1層のみ被覆した場合、この光ファイバユ
ニットに直径600mmの曲げを加えると伝送損失が増加
した。また、この光ファイバユニットから8芯テープフ
ァイバ2を取り出そうとした場合、8芯テープファイバ
を一括している紫外線硬化樹脂が損傷し、着色光ファイ
バ素線1に外傷を与える危険性が出てきた。
【0019】従って上記のことを鑑みて、10枚の8芯
テープファイバを一括被覆する紫外線硬化樹脂をヤング
率の異なる内層と外層の2層構造とすることにより、伝
送損失の増加や撚合工程での不具合を無くすることがで
きた。また、テープファイバを積層・収容する作業速度
については、従来のようなナイロン糸を粗巻きする必要
がないため、約2倍の速度で作業することができた。な
お、内層及び外層の紫外線硬化樹脂のゲル含率は95%
であり十分硬化していることが確認できた。
【0020】図2は、本発明の光ファイバユニットの第
二実施例を示した断面図である。6は4芯テープファイ
バである。4芯テープファイバ6を5枚集積し、それら
の上から内層紫外線硬化樹脂4を被覆し、且つその上か
ら外層紫外線硬化樹脂5を被覆した構成になっている。
仕上がりの断面形状は円形である。内層紫外線硬化樹脂
4のヤング率は5kg/mm2 以上、外層紫外線硬化樹脂5
のヤング率は20kg/mm2 以下である。
【0021】図3は、本発明の光ファイバユニットの第
三実施例を示した断面図である。7は2芯テープファイ
バである。2芯テープファイバ7を10枚集合し、それ
らの上から内層紫外線硬化樹脂4を被覆し、且つその上
から外層紫外線硬化樹脂5を被覆した構成になってい
る。集合の仕方は、全体が4層であり最下層と最上層に
それぞれ2枚の2芯テープファイバ7が並んで置かれ、
内の2層はそれぞれ3枚の2芯テープファイバ7が並ん
で置かれている。仕上がりの断面形状は円形である。内
層紫外線硬化樹脂4のヤング率は5kg/mm2 以上、外層
紫外線硬化樹脂5のヤング率は20kg/mm2 以下であ
る。
【0022】第二及び第三実施例では、光ファイバユニ
ットの集合・撚合せを行なって光ケーブルとする撚合工
程で伝送損失の増加は生じなかった。また、仕上がり断
面形状が円形であるが、この円形の中に効率良くテープ
ファイバを収容することが可能であるから光ファイバケ
ーブルの経済性が向上する。なお、第一及び第二、更に
第三実施例とも、内層と外層の樹脂に紫外線硬化樹脂を
用いたが、熱可塑性樹脂であっても同様である。
【0023】
【発明の効果】本発明の光ファイバユニットは、テープ
ファイバを積層・収容し、それらの上から内層紫外線硬
化樹脂を被覆し、且つその上から外層紫外線硬化樹脂を
被覆した構成になっているため、テープファイバの集合
工程の時間を短縮し、且つ光ファイバユニットの集合・
撚合せを行なって光ファイバケーブルとする撚合工程で
シングルモード型光ファイバの伝送損失の増加は生じな
い。また、効率良くテープファイバを収容することが可
能なことから光ファイバケーブルの経済性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバユニットの第一実施例を示
した断面図である。
【図2】本発明の光ファイバユニットの第二実施例を示
した断面図である。
【図3】本発明の光ファイバユニットの第三実施例を示
した断面図である。
【図4】従来の光ファイバユニットの断面図である。
【符号の説明】
1 着色光ファイバ素線 2 8芯テープファイバ 3 ケブラー 4 内層紫外線硬化樹脂 5 外層紫外線硬化樹脂 6 4芯テープファイバ 7 2芯テープフアイバ 11 着色テープファイバ素線 12 8芯テープファイバ 13 ケブラー 14 ナイロン糸 15 Uグルーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 高宏 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 2H001 BB16 BB22 DD06 DD22 DD23 KK07 KK17 KK22 PP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Uグルーブに複数のテープファイバを積層
    ・収容する光ファイバユニットにおいて、前記複数のテ
    ープファイバは層状に配置されてそれらの上から内層及
    び外層の紫外線硬化樹脂または熱可塑性樹脂が一括被覆
    されたものであることを特徴とする光ファイバユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】内層及び外層の紫外線硬化樹脂または熱可
    塑性樹脂は、外層のヤング率が内層のヤング率より大き
    いものであることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バユニット。
  3. 【請求項3】内層の紫外線硬化樹脂または熱可塑性樹脂
    はヤング率が5kg/mm2 以上のものであり、且つ外層の
    紫外線硬化樹脂または熱可塑性樹脂はヤング率が20kg
    /mm2 以下のものであることを特徴とする請求項1及び
    2記載の光ファイバユニット。
JP11075592A 1999-03-19 1999-03-19 光ファイバユニット Pending JP2000266975A (ja)

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