JP2000266297A - 混合ガスの製造方法および製造システム - Google Patents

混合ガスの製造方法および製造システム

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JP2000266297A
JP2000266297A JP11072325A JP7232599A JP2000266297A JP 2000266297 A JP2000266297 A JP 2000266297A JP 11072325 A JP11072325 A JP 11072325A JP 7232599 A JP7232599 A JP 7232599A JP 2000266297 A JP2000266297 A JP 2000266297A
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正訓 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練作業者を必要とすることなく成分ガスの容
器への充填精度を向上し、充填時間を短縮でき、充填コ
ストを低減でき、成分ガスの充填工程の自動化に貢献で
きる混合ガスの製造方法を提供する。 【解決手段】複数種類の成分ガスを設定重量ずつ容器に
充填して混合ガスを製造するに際して、各種類の成分ガ
スを個別に供給源から容器へ、ガス流路において互いに
並列配置された複数の自動開閉弁を介して、容器内の成
分ガス重量を測定しつつ充填する。容器内の成分ガス重
量の設定重量への近接に連れて複数の自動開閉弁を順次
閉鎖し、その成分ガス重量が設定重量に対応した時に全
ての自動開閉弁を閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば炭酸ガスレ
ーザー発振用ガス、培養システム用ガス、半導体製造用
ガス、各種計器校正用の標準ガス等として用いられる混
合ガスを、2種類以上の成分ガスをボンベ等の容器に充
填することで製造する方法とシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、複数種類の成分ガスを設定重量
ずつ容器101に充填して製造する従来の混合ガス製造
システムを示す。各成分ガスの供給用ボンベ102、1
03、104と容器101との間のガス流路に、単一の
自動開閉弁105と単一の手動開閉弁106とが互いに
並列に配置される。その自動開閉弁105の入口側は、
各成分ガスの供給源102、103、104の中の何れ
かに、開閉弁107、108、109の開閉により択一
的に接続される。その容器101内の各成分ガス重量は
容器101の重量と共に電子台秤110により測定され
る。その電子台秤110に接続されるコンピュータによ
り構成されるコントローラー111は、その測定した容
器101内の成分ガス重量が設定重量に対して一定割合
(例えば90〜98%)に達したならば、その自動開閉
弁105に閉鎖信号を出力する。これにより自動開閉弁
105が閉鎖された後に、そのコントローラー111に
接続される表示器112により表示される電子台秤11
0による測定重量を目安に、容器101内の成分ガス重
量が設定重量になるように、人手により手動開閉弁10
6を開閉操作しつつ、残りのガスを容器101に充填し
ていた。この作業を全ての成分ガス毎に行うことで混合
ガスを製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシステムでは、
手動開閉弁106の開度の微調整を人手により長時間を
かけて、しかも電子台秤110による数グラム単位の測
定重量変化を目視により確認しつつ行っている。そのた
め、充填作業に熟練と長時間を要して充填コストが増大
し、さらに、充填誤差が大きく設定重量からの誤差が±
5%以上にもなり、混合ガスの利用価値を低減してい
た。
【0004】一方、その電子台秤110による測定重量
が容器101内のガス重量の設定重量に一致した時に自
動開閉弁105を閉鎖することで、手動開閉弁106を
用いることなく容器101にガスを充填することも可能
である。しかし、電子台秤110による重量測定の時間
遅れや、その測定値が設定重量になってから自動開閉弁
105が閉鎖されるまでの時間遅れにより、容器101
にガスが過剰に充填されてしまう。そのような時間遅れ
の影響を小さくするためにガス流量を小さくすると、充
填完了までに非常に長時間を要する。
【0005】そこで、自動開閉弁105に代えて、測定
重量に応じてガス流路の開度を自動調節できる単一の自
動開度調節弁を用い、ガス流量を変更することが考えら
れるかもしれない。しかし、そのような自動開度調節弁
においては開度の設定値と実際の開度との誤差が存在
し、また、一つの開度の設定値に対して同一の開度を繰
り返して再現することは困難である。さらに、開度が設
定値に到達するまでの時間遅れが必ず存在する。そのた
め、充填誤差を小さくするのは困難である。しかも、混
合ガスを構成する複数種類の成分ガスの密度、圧力、充
填重量は互いに異なることから、その相違に応じてガス
流量を調節する必要がある。例えば、通常ガスの充填当
初は開度を大きくし、ガスの充填完了直前は開度を小さ
くする必要がある。そうすると、自動開度調節弁により
調節する開度の最小値と最大値との比を極めて大きくし
なければならず、市販されている標準的な仕様の自動開
度調節弁では充分な開度調節が困難で、特殊仕様の自動
開度調節弁を使用する必要があることから充填コストが
増大する。そのため、混合ガスの各成分ガスの充填工程
の自動化は困難であると考えられていた。
【0006】本発明は、上記問題を解決することのでき
る混合ガスの製造方法および製造システムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による混合ガスの
製造方法は、複数種類の成分ガスを設定重量ずつ容器に
充填するに際して、各種類の成分ガスを個別に供給源か
ら容器へ、ガス流路において互いに並列配置された複数
の自動開閉弁を介して、容器内の成分ガス重量を測定し
つつ充填し、その測定した容器内の成分ガス重量の設定
重量への近接に連れて複数の自動開閉弁を順次閉鎖し、
その測定した成分ガス重量が設定重量に対応した時に全
ての自動開閉弁を閉鎖することを特徴とする。本発明方
法によれば、容器への成分ガスの充填当初においては全
ての自動開閉弁を介して容器にガスを高速に供給し、容
器内の成分ガス重量が設定重量に近接するに連れて複数
の自動開閉弁を順次閉鎖することでガス流量を少なく
し、成分ガス重量が設定重量に対応した時に全ての自動
開閉弁を閉鎖することで設定重量の成分ガスを容器に充
填できる。そのガス流量の変更を自動開閉弁の開き状態
から閉じ状態への変更だけで行うので、高速かつ精度よ
く変更できる。これにより、高価な自動開度調節弁を用
いることなく、安価な自動開閉弁を用いて、短時間で精
度良く設定重量の成分ガスを容器に充填できる。
【0008】本発明方法においては、各自動開閉弁から
容器に、各自動開閉弁に直列に接続される絞り部を介し
て成分ガスを充填するのが好ましい。すなわち、複数種
類の成分ガスの密度、圧力、充填重量の相違に応じて、
各自動開閉弁と容器との間のガス流路の開度は絞り部に
より設定される。これにより先に閉じられる自動開閉弁
と容器との間の開度と、後に閉じられる自動開閉弁と容
器との間の開度の比を大きくできる。その結果、充填時
間を短縮すると共に充填重量の設定重量からの誤差を低
減できる。特に、最後に閉鎖される自動開閉弁と容器と
の間の絞り部の開度を、その他の自動開閉弁と容器との
間の絞り部の開度よりも小さくするのが好ましい。これ
により、容器へのガス充填時間をより短縮し、且つ充填
重量の誤差をより低減できる。
【0009】本発明システムは、複数種類の成分ガスを
設定重量ずつ容器に充填して混合ガスを製造するシステ
ムであって、各成分ガスの供給源と容器との間のガス流
路において、互いに並列に配置される複数の自動開閉弁
と、それら自動開閉弁の入口側を、各成分ガスの供給源
の中の何れかに択一的に接続する手段と、容器内の成分
ガス重量を測定する手段と、各種類の成分ガス毎に、各
自動開閉弁それぞれに対応付けた閉鎖ガス重量を記憶す
る手段と、その測定した容器内の成分ガス重量が記憶し
た閉鎖ガス重量に対応した時に、その閉鎖ガス重量に対
応付けた自動開閉弁に閉鎖信号を出力する手段とを備
え、その記憶される閉鎖ガス重量は、その測定された容
器内の成分ガス重量の設定重量への近接に連れて複数の
自動開閉弁が順次閉鎖され、その測定された成分ガス重
量が設定重量に対応した時に全ての自動開閉弁が閉鎖さ
れるように定められていることを特徴とする。本発明シ
ステムにおいて、各自動開閉弁と容器との間のガス流路
において、各自動開閉弁に絞り部が直列に接続されてい
るのが好ましい。本発明システムによれば、本発明方法
を実施することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す混合ガスの製造システ
ムにおいては、第1〜第3成分ガス供給源2、3、4か
ら供給される互いに異なる種類の成分ガスを、配管によ
り構成されるガス流路を介して複数の容器1それぞれに
設定重量ずつ充填する。各ガス供給源2、3、4は、そ
れぞれ複数のガスボンベにより構成される。
【0011】そのガス流路は、各ガス供給源2、3、4
に接続される第1〜第3流路5、6、7を有し、それら
第1〜第3流路5、6、7の下流側は第4流路8に合流
され、その第4流路8の下流側は第5〜第8流路9、1
0、11、12に分流され、それら第5〜第8流路9、
10、11、12の下流側は第9流路13に合流され、
その第9流路13の下流側が各容器1に接続される流路
に分流される。
【0012】上記第5流路9における上流側に第1自動
開閉弁21が下流側に第1絞り部31が配置され、第6
流路10における上流側に第2自動開閉弁22が下流側
に第2絞り部32が配置され、第7流路11における上
流側に第3自動開閉弁23が下流側に第3絞り部33が
配置され、第8流路12における上流側に第4自動開閉
弁24が下流側に第4絞り部34が配置されている。こ
れにより、そのガス供給源2、3、4と容器1との間の
ガス流路において第1〜第4自動開閉弁21、22、2
3、24は互いに並列に配置され、各自動開閉弁21、
22、23、24と容器1との間のガス流路において、
各自動開閉弁21、22、23、24に絞り部31、3
2、33、34が直列に接続されている。各絞り部3
1、32、33、34は、本実施形態では手動可変絞り
弁により構成される可変絞り部であるが、ガス流れ抵抗
を与えることができるものであればよく、例えば固定オ
リフィスにより構成される固定絞り部でもよい。
【0013】上記第1流路5における上流側に第1手動
開閉弁41が下流側に第1減圧弁51が配置され、第2
流路6における上流側に第2手動開閉弁42が下流側に
第2減圧弁52が配置され、第3流路7における上流側
に第3手動開閉弁43が下流側に第2減圧弁53が配置
されている。これにより、第1〜第3手動開閉弁41、
42、43を開閉することで、上記第1〜第4自動開閉
弁21、22、23、24の入口側を、各ガス供給源
2、3、4の中の何れかに択一的に接続することができ
る。
【0014】一つの容器1内の成分ガス重量を容器1の
重量と共に測定するセンサとして電子台秤60が設けら
れている。その電子台秤60と上記第1〜第4自動開閉
弁21、22、23、24に、コンピュータにより構成
されるコントローラー61が接続されている。
【0015】そのコントローラー61は、各種類の成分
ガス毎に、上記第1〜第4自動開閉弁21、22、2
3、24それぞれに対応付けた閉鎖ガス重量を記憶す
る。そのコントローラー61に、表示装置62とキーボ
ード等により構成される入力装置63とが接続される。
そのコントローラー61は、その電子台秤60により測
定された容器1内の成分ガス重量が上記記憶した閉鎖ガ
ス重量に対応した時に、その閉鎖ガス重量に対応付けた
自動開閉弁に閉鎖信号を出力する。その記憶される閉鎖
ガス重量は、測定された容器1内の成分ガス重量の設定
重量への近接に連れて複数の自動開閉弁21、22、2
3が順次閉鎖され、その測定された成分ガス重量が設定
重量に対応した時に全ての自動開閉弁21、22、2
3、24が閉鎖されるように定められている。具体的に
は、設定重量から各自動開閉弁に対応した所定の重量を
差し引いた値として定められる。
【0016】上記システムにより複数種類の成分ガスを
設定重量ずつ容器1に充填して混合ガスを製造する手順
を説明する。初期状態において各自動開閉弁21、2
2、23、24は閉鎖される。まず、第1手動開閉弁4
1を開き、第2、第3手動開閉弁42、43を閉鎖する
ことで、第1ガス供給源2を各自動開閉弁21、22、
23、24の入口側に接続する。この状態で入力装置6
3の操作によりコントローラー61に始動信号を入力す
ることで、コントローラー61は全ての自動開閉弁2
1、22、23、24を開き、また、電子台秤60から
送られる測定信号を読み込み、測定した容器重量と充填
開始前の容器重量とから容器1内の成分ガス重量を演算
する。これにより、容器1内の成分ガス重量を測定しつ
つ、第1ガス供給源2から供給される成分ガスを自動開
閉弁21、22、23、24と絞り部31、32、3
3、34を介して容器1へ充填する。次にコントローラ
ー61は、その測定された容器1内の成分ガス重量が、
第1ガス供給源2から供給される成分ガスに関して第1
自動開閉弁21に対応付けて記憶された閉鎖ガス重量に
対応するか否かを判断し、対応しなければ成分ガス重量
を測定しつつ同一判断を繰り返し、対応した時に第1自
動開閉弁21に閉鎖信号を出力する。これにより第1自
動開閉弁21が閉鎖される。次にコントローラー61
は、その測定された容器1内の成分ガス重量が、第1ガ
ス供給源2から供給される成分ガスに関して第2自動開
閉弁22に対応付けて記憶された閉鎖ガス重量に対応す
るか否かを判断し、対応しなければ成分ガス重量を測定
しつつ同一判断を繰り返し、対応した時に第2自動開閉
弁22に閉鎖信号を出力する。これにより第2自動開閉
弁22が閉鎖される。次にコントローラー61は、その
測定された容器1内の成分ガス重量が、第1ガス供給源
2から供給される成分ガスに関して第3自動開閉弁23
に対応付けて記憶された閉鎖ガス重量に対応するか否か
を判断し、対応しなければ成分ガス重量を測定しつつ同
一判断を繰り返し、対応した時に第3自動開閉弁23に
閉鎖信号を出力する。これにより第3自動開閉弁23が
閉鎖される。次にコントローラー61は、その測定され
た容器1内の成分ガス重量が、第1ガス供給源2から供
給される成分ガスに関して第4自動開閉弁24に対応付
けて記憶された閉鎖ガス重量に対応するか否かを判断
し、対応しなければ成分ガス重量を測定しつつ同一判断
を繰り返し、対応した時に第4自動開閉弁24に閉鎖信
号を出力する。これにより第4自動開閉弁24が閉鎖さ
れる。その第4自動開閉弁24に対応付けて記憶される
閉鎖ガス重量は、第1ガス供給源2から供給される成分
ガスの設定重量に対応する。これにより、容器1内にお
ける第1ガス供給源2から供給される成分ガス重量の測
定値の設定重量への近接に連れて自動開閉弁21、2
2、23が順次閉鎖され、その測定された成分ガス重量
が設定重量に対応した時に全ての自動開閉弁21、2
2、23、24が閉鎖される。次に、第2手動開閉弁4
2を開き、第1、第3手動開閉弁41、43を閉鎖する
ことで、第2ガス供給源3を各自動開閉弁21、22、
23、24の入口側に接続する。この状態で入力装置6
3の操作によりコントローラー61に始動信号を入力す
ることで、上記と同様にして、容器1内における第2ガ
ス供給源3から供給される成分ガス重量の測定値の設定
重量への近接に連れて自動開閉弁21、22、23が順
次閉鎖され、その測定された成分ガス重量が設定重量に
対応した時に全ての自動開閉弁21、22、23、24
が閉鎖される。次に、第3手動開閉弁43を開き、第
1、第2手動開閉弁41、42を閉鎖することで、第3
ガス供給源4を各自動開閉弁21、22、23、24の
入口側に接続する。この状態で入力装置63の操作によ
りコントローラー61に始動信号を入力することで、上
記と同様にして、容器1内における第3ガス供給源4か
ら供給される成分ガス重量の測定値の設定重量への近接
に連れて自動開閉弁21、22、23が順次閉鎖され、
その測定された成分ガス重量が設定重量に対応した時に
全ての自動開閉弁21、22、23、24が閉鎖され
る。以上により、複数種類の成分ガスを設定重量ずつ容
器1に充填して混合ガスを製造することができる。
【0017】上記混合ガスの製造方法によれば、容器1
への成分ガスの充填当初においては全ての自動開閉弁2
1、22、23、24を介して容器1に成分ガスを高速
に供給し、測定された容器1内の成分ガス重量が設定重
量に近接するに連れて自動開閉弁21、22、23を順
次閉鎖することでガス流量を少なくし、測定された容器
1内の成分ガス重量が設定重量に対応した時に全ての自
動開閉弁21、22、23、24を閉鎖することで、設
定重量の成分ガスを容器1に充填できる。また、そのガ
ス流量の変更を自動開閉弁21、22、23、24の開
き状態から閉じ状態への変更だけで行うので、高速かつ
精度よく変更できる。これにより、高価な自動開度調節
弁を用いることなく、安価な自動開閉弁21、22、2
3、24を用いて、短時間で精度良く設定重量の成分ガ
スを容器1に充填できる。また、複数種類の成分ガスの
密度、圧力、充填重量の相違に応じて、各自動開閉弁2
1、22、23、24と容器1との間のガス流路の開度
を絞り部31、32、33、34により設定できる。こ
れにより先に閉じられる自動開閉弁と容器1との間の開
度と、後に閉じられる自動開閉弁と容器1との間の開度
の比を大きくできる。その結果、充填時間を短縮すると
共に充填重量の設定重量からの誤差を低減できる。特
に、最後に閉鎖される第4自動開閉弁24と容器1との
間の絞り部の開度を、その他の第1〜第3自動開閉弁2
1、22、23と容器1との間の絞り部の開度よりも小
さくするのが好ましい。これにより、容器へのガス充填
時間をより短縮し、且つ充填重量の誤差をより低減でき
る。各絞り部31、32、33、34の開度は、ガス流
量が過大になって充填重量が設定重量を超えることがな
く、また、ガス流量が少な過ぎて充填時間が過大になる
ことがないように設定すればよい。例えば、容器1の容
量が40〜47リットルであって第1〜第3自動開閉弁
21、22、23が閉鎖された後に、第4自動開閉弁2
4を介して残り20〜50gのガスを容器1に充填する
場合、第1〜第3絞り部31、32、33の開度は、容
器1本当たりのガス流量が300g/分以下、好ましく
は30〜200g/分になるように設定し、第4絞り部
34の開度は、容器1本当たりのガス流量が20g/分
以下、好ましくは2〜17g/分になるように設定する
のが好ましい。
【0018】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、成分ガスの種類数は特に限定されない。自動開閉
弁の数は複数であればよいが3以上であるのが好まし
い。成分ガスが充填される容器の数は特に限定されな
い。上記実施形態では一本の容器内の成分ガス重量を測
定したが、複数本の容器内の成分ガス重量を測定し、そ
の平均値を成分ガス重量の測定値としてもよい。自動開
閉弁の入口側を、自動切り替え弁を介して各成分ガスの
供給源の中の何れかに択一的に接続してもよい。最後に
閉鎖する自動開閉弁の閉鎖ガス重量は、成分ガスの設定
重量としてもよいし、制御遅れを考慮したり、一つの種
類の成分ガスを充填した後に別の種類の成分ガスを充填
するために配管内に残留する成分ガス重量を考慮して定
めてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、熟練作業者を必要とす
ることなく成分ガスの容器への充填精度を向上して混合
ガスの利用価値を向上し、充填時間を短縮すると共に省
力化による生産性を向上し、充填コストの大幅低下を達
成でき、成分ガスの充填工程の自動化に貢献できる混合
ガスの製造方法と製造システムを提供できる。
【0020】
【実施例】上記実施形態のシステムと方法により、CO
2 、N2 、Heの炭酸ガスレーザー用混合ガスの各成分
ガスを、1本当たり47リットル容量のボンベ容器1
に、ゲージ圧で150kg/cm2 まで10本同時に充
填した。第1ガス供給源2からCO2 、第2ガス供給源
3からHe、第3ガス供給源4からN2 を供給した。容
器1本当りの設定重量をCO2 が545g、Heが90
2g、N2 が1040gとした。第1、第2絞り部3
1、32を構成するニードル弁は口径9.4mmφで全
開とし、第3絞り部33を構成するニードル弁は口径
6.5mmφで全開とし、第4絞り部34を構成するニ
ードル弁は口径6.5mmφで1/4開とした。CO2
に関しては、第1自動開閉弁21の閉鎖ガス重量を39
5グラム(設定重量−150グラム)、第2自動開閉弁
22の閉鎖ガス重量を495グラム(設定重量−50グ
ラム)、第3自動開閉弁23の閉鎖ガス重量を525グ
ラム(設定重量−20グラム)、第4自動開閉弁24の
閉鎖ガス重量を545グラム(設定重量)とした。He
に関しては、第1自動開閉弁21の閉鎖ガス重量を70
2グラム(設定重量−200グラム)、第2自動開閉弁
22の閉鎖ガス重量を802グラム(設定重量−100
グラム)、第3自動開閉弁23の閉鎖ガス重量を852
グラム(設定重量−50グラム)、第4自動開閉弁24
の閉鎖ガス重量を902グラム(設定重量)とした。N
2 に関しては、第1自動開閉弁21の閉鎖ガス重量を8
40グラム(設定重量−200グラム)、第2自動開閉
弁22の閉鎖ガス重量を940グラム(設定重量−10
0グラム)、第3自動開閉弁23の閉鎖ガス重量を99
0グラム(設定重量−50グラム)、第4自動開閉弁2
4の閉鎖ガス重量を1040グラム(設定重量)とし
た。以下の表1に、混合ガスの目標組成、設定重量、実
際の充填重量、実際組成、充填時間を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【比較例】従来例で示したシステムと方法により、実施
例と同様の目的で同様の成分ガスを10本の容器に充填
した結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】比較例に対して実施例によれば、充填精度
を大幅に向上でき、且つ充填時間を大幅に短縮できるこ
とを確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の混合ガスの製造システムの
構成説明図
【図2】従来の混合ガスの製造システムの構成説明図
【符号の説明】 1 容器 2、3、4 成分ガス供給源 21、22、23、24 自動開閉弁 31、32、33、34 絞り部 41、42、43 手動開閉弁 60 電子台秤 61 コントローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J071 AA02 BB14 CC12 CC25 DD26 EE02 EE18 EE28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の成分ガスを設定重量ずつ容器に
    充填するに際して、各種類の成分ガスを個別に供給源か
    ら容器へ、ガス流路において互いに並列配置された複数
    の自動開閉弁を介して、容器内の成分ガス重量を測定し
    つつ充填し、その測定した容器内の成分ガス重量の設定
    重量への近接に連れて複数の自動開閉弁を順次閉鎖し、
    その測定した成分ガス重量が設定重量に対応した時に全
    ての自動開閉弁を閉鎖することを特徴とする混合ガスの
    製造方法。
  2. 【請求項2】各自動開閉弁から容器に、各自動開閉弁に
    直列に接続される絞り部を介して成分ガスを充填する請
    求項1に記載の混合ガスの製造方法。
  3. 【請求項3】最後に閉鎖される自動開閉弁と容器との間
    の絞り部の開度を、その他の自動開閉弁と容器との間の
    絞り部の開度よりも小さくする請求項2に記載の混合ガ
    スの製造方法。
  4. 【請求項4】複数種類の成分ガスを設定重量ずつ容器に
    充填して混合ガスを製造するシステムであって、各成分
    ガスの供給源と容器との間のガス流路において、互いに
    並列に配置される複数の自動開閉弁と、それら自動開閉
    弁の入口側を、各成分ガスの供給源の中の何れかに択一
    的に接続する手段と、容器内の成分ガス重量を測定する
    手段と、各種類の成分ガス毎に、各自動開閉弁それぞれ
    に対応付けた閉鎖ガス重量を記憶する手段と、その測定
    した容器内の成分ガス重量が記憶した閉鎖ガス重量に対
    応した時に、その閉鎖ガス重量に対応付けた自動開閉弁
    に閉鎖信号を出力する手段とを備え、その記憶される閉
    鎖ガス重量は、その測定された容器内の成分ガス重量の
    設定重量への近接に連れて複数の自動開閉弁が順次閉鎖
    され、その測定された成分ガス重量が設定重量に対応し
    た時に全ての自動開閉弁が閉鎖されるように定められて
    いることを特徴とする混合ガスの製造システム。
  5. 【請求項5】各自動開閉弁と容器との間のガス流路にお
    いて、各自動開閉弁に絞り部が直列に接続されている請
    求項4に記載の混合ガスの製造システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013205298A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 標準ガス用原料の充填装置及びその充填方法

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