JP2000264783A - シリコン半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

シリコン半導体基板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイス作成上問題になる結晶欠陥を、水素
雰囲気等の熱処理を用いずに安価にしかも効率よく低減
させてなるシリコン半導体基板、およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】 チョクラルスキー法により製造されたシ
リコン単結晶であって、結晶育成中の融液温度〜800
℃までを2℃/分以上の冷却速度で育成した単結晶から
切り出したシリコンウェハを、不純物5ppm以下の希
ガスもしくは熱処理後の酸化膜厚が2nm以下に抑えら
れている非酸化性雰囲気中において1150℃以上で
[73−0.06×温度(℃)]時間以上熱処理するこ
とにより得られる、ウェハ表面から50μmより深い領
域の直径換算で50nm以上の欠陥密度が3×106
cm3以上でかつ表面から1μmより浅い領域での0.
1μm以上のCOP密度が3×105/cm3以下である
ことを特徴とするシリコンウェハ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコン単結晶及び
その製造方法に関するものであって、酸化膜耐圧特性に
優れた品質のシリコンウェハ及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高集積MOSデバイスの基板として用い
られるチョクラルスキー法(CZ法)により製造される
シリコン単結晶ウェハには、酸化膜耐圧特性などのデバ
イス特性に悪影響を与えないような高品質な結晶が求め
られている。
【0003】近年、結晶育成直後のシリコン単結晶中
に、酸化膜耐圧特性のうちの初期絶縁破壊特性(TZD
B特性)を劣化させる結晶欠陥が存在することが明らか
となってきた。それらの結晶欠陥は選択エッチング法、
アンモニア系のウェハ洗浄、あるいは赤外散乱・赤外干
渉を用いた結晶欠陥評価法で検出されるものであり、総
じてgrown−in欠陥と呼ばれる。これらの欠陥の
実体はいずれも八面体ボイド欠陥であり、特にアンモニ
ア系のウェハ洗浄後に八面体ボイド欠陥が表面にエッチ
ピットとして顕在化したものはCOP(Crystal Origin
ated Particle)と呼ばれている(J. Ryuta, E. Morit
a, T. Tanaka and Y. Shimanuki, Jpn. J.Appl. Phys.
29, L1947(1990))。
【0004】このCOP等のgrown−in欠陥を減
らすことを目的とした結晶製造方法として、例えば、特
開昭59−20264号公報で規定するような水素雰囲
気100%中での熱処理を行うことで、ウェハ表面のC
OPを低減できることが知られている。またこの水素雰
囲気熱処理を施すシリコン基板として、特開平10−2
08987号公報で規定するような赤外トモグラフで検
出されるgrown−in欠陥(Laser Scattering Tom
ography Defect; LSTD)密度が3×106/cm3以上、
もしくはSeccoエッチング液で検出されるgrow
n−in欠陥(Flow Pattern Defect; FPD)が3×10
6/cm3以上存在するような基板を用いることで、表面
のCOPがより顕著に低減できることが知られている。
【0005】しかしこのような熱処理は欠陥低減に有効
であるものの、水素という爆発の危険性のあるガスを取
り扱うため、安全上の防護対策を施した特殊な炉が必要
となり、ウェハのコストアップに繋がるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、半
導体デバイス用のシリコン単結晶基板において、デバイ
ス作成上問題になる結晶欠陥を、水素雰囲気等の熱処理
を用いずに安価にしかも効率よく低減させてなるシリコ
ン半導体基板、およびその製造方法を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討研究を行なった結果、特別
な防護設備のない通常の熱処理炉を使用して、水素を用
いない非酸化性雰囲気熱処理を用いた。また熱処理用シ
リコン基板として、内部に存在するgrown−in欠
陥を結晶育成条件で制御することにより、熱処理で消滅
しやすいような性質を持つgrown−in欠陥を作り
込んだ。そして、grown−in欠陥の密度・サイズ
と熱処理温度・雰囲気・時間を変化させて試験を行った
結果、表面COPが少なくなるような組み合わせを見い
だし、本発明を完成したものである。
【0008】すなわち、上記課題を解決する本発明は、
(1)ウェハ表面から50μmより深い領域の直径換算
で50nm以上の欠陥密度が3×106/cm3以上でか
つ表面から1μmより浅い領域での0.1μm以上のC
OP密度が3×105/cm3以下であることを特徴とす
るシリコンウェハである。
【0009】本発明はまた、(2)CZ法により製造さ
れたシリコン単結晶であって、結晶育成中の融液温度〜
800℃までを2℃/分以上の冷却速度で育成した単結
晶から切り出したシリコンウェハを、不純物5ppm以
下の希ガスもしくは熱処理後の酸化膜厚が2nm以下に
抑えられている非酸化性雰囲気中において1150℃以
上で[73−0.06×温度(℃)]時間以上熱処理す
ることを特徴とするシリコンウェハの製造方法である。
【0010】本発明はさらに、(3)CZ法により製造
されたシリコン単結晶であって、結晶育成中の融液温度
〜800℃までを2℃/分以上の冷却速度で、かつ80
0℃〜400℃までを1℃/分以上の冷却速度で育成し
た単結晶から切り出したシリコンウェハを、不純物5p
pm以下の希ガスもしくは熱処理後の酸化膜厚が2nm
以下に抑えられている非酸化性雰囲気中において115
0℃以上で[73−0.06×温度(℃)]時間以上熱
処理することを特徴とするシリコンウェハの製造方法で
ある。
【0011】本発明はまた、(4)上記(1)記載のシ
リコンウェハを製造するために用いられるシリコン単結
晶であって、as grownのホイドサイズ分布にお
いて140nm(球の直径換算)以上のサイズのものが
105/cm3以下であることを特徴とするシリコン単結
晶である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、種々の育成条件で
育成したシリコン半導体基板において、基板中に存在す
るgrown−in欠陥の密度・サイズを調査した。そ
の結果、図1に示すように結晶育成中の冷却条件を急冷
にすることで、grown−in欠陥の密度が増加し、
サイズが低下することが明らかとなった。密度が増加す
る理由は、結晶育成条件が急冷になることで、grow
n−in欠陥の構成要素となる点欠陥の過飽和度が増加
して、grown−in欠陥の核形成速度が高くなった
ためと解釈できる。またサイズが低下した原因は、結晶
育成条件が急冷となることでgrown−in欠陥の成
長に要する時間が短くなったためと解釈できる。これら
の結晶を種々の条件で熱処理した後に、デバイス特性の
指標である酸化膜耐圧特性を調べた結果、140nm以
上のgrown−in欠陥が105/cm3以上存在して
いたシリコン単結晶基板は、どの条件でも特性が良くな
かった。これは140nm以上のgrown−in欠陥
は熱処理によって消滅しないためと考えられる。よって
熱処理用基板としては140nm以上のgrown−i
n欠陥が105/cm3以下であるものが有効であること
が分かった。このようなシリコン基板を製造するための
結晶育成条件としては、融点〜800℃までの温度を2
℃/分以上、より好ましくは2〜5℃/分、及び800
〜400℃までの温度範囲を1℃/分以上、より好まし
くは1〜3℃/分の冷却速度をもって育成することが有
効である。このような条件で製造したシリコン基板の直
径換算で50nm以上の欠陥密度は3×106/cm3
上になる。これは通常の結晶製造条件ではgrown−
in欠陥の構成要素となる点欠陥の総量が常に一定とな
ってしまうため、個々のgrown−in欠陥のサイズ
が小さくなった分だけgrown−in欠陥の個数が増
えてしまうと解釈できる。
【0013】なお本発明において、このようなシリコン
単結晶を製造するためのCZ法におけるその他の条件と
しては特に限定されるものではなく、また通常のCZ法
のみならず、例えば、磁場印可CZ法等の従来知られる
種々の付加的要件を付したCZ法を用いることも可能で
ある。
【0014】さらに、上記で述べたようなgrown−
in欠陥密度・サイズを制御した基板を用いて、酸化膜
耐圧特性に優れたシリコン基板を製造できるような熱処
理条件を詳細に検討した結果、温度については1150
℃以上が有効であることが分かった。これは熱処理温度
が低くなるほど熱処理中のgrown−in欠陥の収縮
速度が小さくなるためである。時間については1150
℃で4時間以上、1200℃では1時間以上ということ
から熱処理温度に対して[73−0.06×温度
(℃)]時間以上の熱処理が有効であることが分かっ
た。これは熱処理時間が高くなるほど熱処理中のgro
wn−in欠陥の収縮速度が大きくなるため、時間が短
くても十分な特性が出るためと解釈できる。なお、熱処
理温度の上限温度としては、1300℃程度である。こ
のような温度以上では、酸素の外方拡散がおきにくく、
シリコンウェハにスリップが入りやすくなる虞れがある
ためである。
【0015】熱処理雰囲気としては、非酸化性雰囲気で
あれば特に限定されるものではなくいずれを用いても良
いが、アルゴンガスが安価であり、工業的には最も望ま
しい。ガス中の不純物、例えば酸素、水分は5ppm以
下が望ましい。これは5ppm超の不純物が混入してい
ると表面あれの原因となるためである。また熱処理後の
酸化膜厚が2nm以下に抑えられているような条件では
表面COP密度の低減効果が最も著しい。これは表面に
酸化膜が付着することによって酸化膜から酸素が内部に
拡散し、grown−in欠陥の内壁に取り付くことで
内壁酸化膜が成長してしまうためと解釈される。
【0016】上記に述べたようなシリコン基板、及び熱
処理条件で作成したシリコン基板はいずれも、表面から
1μmまでの深さの0.1μm以上のCOP密度が3×
10 5/cm3以下で、かつ表面から50μmより深い位
置のgrown−in欠陥密度が3×106/cm3以上
になっていることが分かった。これは表面から1μm未
満の深さにあるgrown−in欠陥は消滅して密度が
105/cm3以下になり、表面から50μmより深い位
置にあるgrown−in欠陥は消えずに残って熱処理
によって大きくなったためと解釈できる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの実施例の記載によって何ら限定される
ものではない。 実施例1 本実施例では通常のCZ法によるシリコン単結晶製造に
用いられる単結晶製造装置を利用して、融点から800
℃までの冷却条件を表1のように制御してシリコン単結
晶A、Bの引上成長を行った(なお、800℃未満の温
度域での冷却速度はいずれも0.5℃/分であっ
た。)。この条件で育成されたシリコン単結晶A、Bは
いずれも、導電型p型(ボロンドープ)、結晶径150
mm、抵抗率10Ωcmであった。
【0018】このインゴットから切り出したウェハを、
市販の縦型炉を用いて熱処理を行った。熱処理条件は温
度を1100〜1200℃、時間を0.5〜8時間とし
た。雰囲気は不純物が5ppm以下のAr100%と、
不純物が5ppm以下のArに0.01vol%酸素を
混入した条件とした。酸素を0.01vol%混入した
場合の熱処理後の酸化膜厚は2nm以上であった。
【0019】熱処理後のウェハの表面COPを測定する
ため、H2O、H22、NH4OHを組成とするSCl洗
浄液で洗浄し、0.11μm以上のパーティクルサイズ
として検出されるCOPを表面異物計で測定した。CO
P体積密度はSClの繰り返し洗浄を行った時のCOP
増加数と一回のSCl洗浄でのシリコンウェハのエッチ
ング量から求めた(森田他、第39回応用物理学会春季
予稿集第一分冊、p278、1992)。
【0020】次にこのウェハの表面から50μm、10
0μm、300μmに存在するウェハ内部ボイド欠陥の
平均密度を赤外干渉法で測定した。市販されている赤外
干渉法による欠陥評価装置として、バイオラッド社のO
PP(Optical PrecipitateProfiler)を用いた。測定
条件は、レーザーの二光束の焦点をウェハのミラー側表
面からウェハ内部に入った位置50μm、100μm、
300μmに設定し、ミラー面に対して平行にウェハを
走査した。その時に二光束の位相差を電気的に信号処理
して得られる強度が0.2V以上となる欠陥をカウント
した。得られたサイズ分布からゴーストシグナルを除去
した後に、それぞれの深さで欠陥の総密度を算出し、三
箇所の平均値を求めた。なお、上記3カ所のウェハ内部
ボイド欠陥密度はどの熱処理水準のウェハでも10%以
内の誤差で一致しており、50μmより深い場所ではウ
ェハ内部ボイド欠陥密度の変化は見られなかった。
【0021】また酸化膜耐圧を評価するために、同時バ
ッチで熱処理した別のウェハを用いて1000℃乾燥酸
素中でウェハ上に250オングストロームのゲート酸化
膜を積み、その上に厚み5000オングストローム、面
積20mm3のボロンドープポリシリコン電極を積んだ
MOSキャパシターを作成した。上記MOSキャパシタ
ーに電界を印可し、判定電流が0.1A/cm2の時の
ゲート酸化膜にかかる平均電界が11MV/cm以上を
示すMOSキャパシターの個数の割合を高Cモード合格
率とした。
【0022】ウェハの欠陥評価結果を表2に示す。また
電気特性評価結果を表3に示す。この結果から結晶A、
Bから切り出したウェハを、Ar100%で熱処理した
もので、1150℃4時間以上、1200℃1時間以上
熱処理したものは、ウェハ内部の欠陥密度は3×106
/cm3以上、かつウェハ表面のCOP密度が3×10 5
/cm3以下であり、高Cモード合格率が90%以上と
良好であった。
【0023】なお、結晶A、Bのas grown結晶
から切り出したミラーウェハのミラー面から深さ300
μmの位置に存在するボイド欠陥をOPPを用いて測定
したところ、いずれも直径換算で140nm以上のボイ
ドの密度が105/cm3以下であった。 実施例2 本実施例では実施例1と同様な単結晶製造装置を利用し
て、融点から800℃、800℃から400℃までの冷
却条件を表1のように制御してシリコン単結晶C、Dの
引上成長を行った。なお、シリコン単結晶Dの冷却条件
は単結晶Bと同じである。この条件で育成されたシリコ
ン単結晶は、導電型p型(ボロンドープ)、結晶径15
0mm、抵抗率10Ωcmであった。
【0024】この単結晶から切り出したウェハについて
実施例1と同様に熱処理を行った後の欠陥密度、熱処理
後の酸化膜耐圧特性を評価した。その結果を表4、5に
示す。この結果から結晶C、Dから切り出したウェハを
Ar100%で熱処理したもので、1150℃4時間以
上、1200℃1時間以上熱処理したものは、ウェハ内
部の欠陥密度は3×106/cm3以上、かつウェハ表面
のCOP密度が3×105/cm3以下であり、高Cモー
ド合格率が90%以上と良好であった。特に結晶Cにお
いては、Ar100%で熱処理したもので、1150℃
4時間以上、1200℃1時間以上熱処理したものは、
高Cモード合格率が100%となり、結晶Dより更に改
善されていた。
【0025】なお、結晶C、Dのas grown結晶
から切り出したミラーウェハのミラー面から深さ300
μmの位置に存在するボイド欠陥をOPPを用いて測定
したところ、いずれも直径換算で140nm以上のボイ
ドの密度が105/cm3以下であった。 比較例1 この比較例では実施例1と同様な単結晶製造装置を利用
して、融点から800℃、800℃から400℃までの
冷却条件を表1のように制御してシリコン単結晶E、F
の引上成長を行った。この条件で育成されたシリコン単
結晶は、導電型p型(ボロンドープ)、結晶径150m
m、抵抗率10Ωcmであった。
【0026】この単結晶から切り出したウェハについて
実施例1と同様の熱処理及び評価を行った。その結果を
表6、7に示す。いずれの熱処理条件でもウェハ内部の
欠陥密度は3×106/cm3未満、かつウェハ表面のC
OP密度が3×105/cm3超であり、高Cモード合格
率が90%未満となり、実施例1と比べて劣るものであ
った。
【0027】なお、結晶E、Fのas grown結晶
から切り出したミラーウェハのミラー面から深さ300
μmの位置に存在するボイド欠陥をOPPを用いて測定
したところ、いずれも直径換算で140nm以上のボイ
ドの密度が105/cm3超であった。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】
【発明の効果】本発明の製造方法によるシリコンウェハ
は、COP欠陥が少なく、酸化膜耐圧特性に優れたもの
であり、高集積度の高い信頼性を要求されるMOSデバ
イス用ウェハを製造するのに最適な結晶である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、赤外干渉法によるボイド欠陥密度・サイズ
の観察例である。
フロントページの続き (72)発明者 大橋 渡 神奈川県川崎市中原区井田3−35−1 新 日本製鐵株式会社技術開発本部内 (72)発明者 碇 敦 神奈川県川崎市中原区井田3−35−1 新 日本製鐵株式会社技術開発本部内 (72)発明者 立川 昭義 神奈川県川崎市中原区井田3−35−1 新 日本製鐵株式会社技術開発本部内 (72)発明者 出合 博之 神奈川県川崎市中原区井田3−35−1 新 日本製鐵株式会社技術開発本部内 (72)発明者 横田 秀樹 神奈川県川崎市中原区井田3−35−1 新 日本製鐵株式会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4G077 AA02 AB01 AB03 BA04 CF00 EA01 FE05 FE13 GA06 HA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハ表面から50μmより深い領域の
    直径換算で50nm以上の欠陥密度が3×106/cm3
    以上でかつ表面から1μmより浅い領域での0.1μm
    以上のCOP密度が3×105/cm3以下であることを
    特徴とするシリコンウェハ。
  2. 【請求項2】 チョクラルスキー法により製造されたシ
    リコン単結晶であって、結晶育成中の融液温度〜800
    ℃までを2℃/分以上の冷却速度で育成した単結晶から
    切り出したシリコンウェハを、不純物5ppm以下の希
    ガスもしくは熱処理後の酸化膜厚が2nm以下に抑えら
    れている非酸化性雰囲気中において1150℃以上で
    [73−0.06×温度(℃)]時間以上熱処理するこ
    とを特徴とするシリコンウェハの製造方法。
  3. 【請求項3】 チョクラルスキー法により製造されたシ
    リコン単結晶であって、結晶育成中の融液温度〜800
    ℃までを2℃/分以上の冷却速度で、かつ800℃〜4
    00℃までを1℃/分以上の冷却速度で育成した単結晶
    から切り出したシリコンウェハを、不純物5ppm以下
    の希ガスもしくは熱処理後の酸化膜厚が2nm以下に抑
    えられている非酸化性雰囲気中において1150℃以上
    で[73−0.06×温度(℃)]時間以上熱処理する
    ことを特徴とするシリコンウェハの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のシリコンウェハを製造す
    るために用いられるシリコン単結晶であって、as g
    rownのホイドサイズ分布において140nm(球の
    直径換算)以上のサイズのものが105/cm3以下であ
    ることを特徴とするシリコン単結晶。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1308544A1 (en) * 2001-06-15 2003-05-07 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd SILICON SINGLE CRYSTAL WAFER HAVING VOID DENUDED ZONE ON THE SUFRACE AND DIAMETER OF ABOVE 300 mm AND ITS PRODUCTION METHOD
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