JP2000263201A - モールドパウダの供給方法 - Google Patents
モールドパウダの供給方法Info
- Publication number
- JP2000263201A JP2000263201A JP11071692A JP7169299A JP2000263201A JP 2000263201 A JP2000263201 A JP 2000263201A JP 11071692 A JP11071692 A JP 11071692A JP 7169299 A JP7169299 A JP 7169299A JP 2000263201 A JP2000263201 A JP 2000263201A
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- mold
- powder
- molten steel
- plasma gas
- mold powder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造のモールドパウダは、溶鋼の表面か
ら融解熱を奪って溶融し溶鋼表面を冷却し、鋳片の表層
にうねり、内部欠陥、不純物トラップなど鋳片の品質劣
化を招く。これを防止する。 【解決手段】プラズマトーチ11から高温プラズマガス
を12を噴射し、このプラズマガス中にモールドパウダ
を吹き込み、プラズマガスにパウダ同伴させて高温で供
給する。
ら融解熱を奪って溶融し溶鋼表面を冷却し、鋳片の表層
にうねり、内部欠陥、不純物トラップなど鋳片の品質劣
化を招く。これを防止する。 【解決手段】プラズマトーチ11から高温プラズマガス
を12を噴射し、このプラズマガス中にモールドパウダ
を吹き込み、プラズマガスにパウダ同伴させて高温で供
給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造用鋳型の
溶鋼表面にモールドパウダの供給方法に関する。
溶鋼表面にモールドパウダの供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用鋳型では鋳片の凝固シエルと
鋳型内面との剥離を図るためにモールドパウダを溶鋼表
面に供給する。供給された粉体のモールドパウダは溶鋼
表面に滞留し、溶鋼に接する部分は溶融層を形成してお
り、鋳型のオッシレーションに伴って凝固しつつある鋼
表面シエルと鋳型内面との間に流入する。
鋳型内面との剥離を図るためにモールドパウダを溶鋼表
面に供給する。供給された粉体のモールドパウダは溶鋼
表面に滞留し、溶鋼に接する部分は溶融層を形成してお
り、鋳型のオッシレーションに伴って凝固しつつある鋼
表面シエルと鋳型内面との間に流入する。
【0003】このモールドパウダは、溶鋼の表面から融
解熱を奪って溶融するので、溶鋼表面が冷却される。ま
たモールドは冷却されているのでメニスカス部の溶鋼表
面のモールドに接する部分は溶鋼表面が冷却され、壁面
に対して溶鋼表面が傾くいわゆる爪と称する倒れ込みが
生ずる。この倒れ込みが甚だしくなると、鋳片の表面に
うねりを生じたり、表層近傍に内部欠陥を生じたり、あ
るいは表層近傍に不純物がトラップされるなどの現象を
生じ鋳片の品質劣化を招くこととなる。
解熱を奪って溶融するので、溶鋼表面が冷却される。ま
たモールドは冷却されているのでメニスカス部の溶鋼表
面のモールドに接する部分は溶鋼表面が冷却され、壁面
に対して溶鋼表面が傾くいわゆる爪と称する倒れ込みが
生ずる。この倒れ込みが甚だしくなると、鋳片の表面に
うねりを生じたり、表層近傍に内部欠陥を生じたり、あ
るいは表層近傍に不純物がトラップされるなどの現象を
生じ鋳片の品質劣化を招くこととなる。
【0004】このような爪をなくすることが好ましい。
この爪の生ずる原因のひとつは、モールドパウダが溶鋼
表面を冷却することである。そこで従来、モールドパウ
ダを添加前に加熱して添加する技術があった。この技術
はあらかじめ、モールドパウダを加熱(溶融)させてお
き、それを連続的にモールドに供給するものである。こ
の技術では加熱、溶融後パウダをモールドに供給するま
での搬送装置及び保熱装置を必要とし、これらの装置が
が大きいので、寸法制約上、実現化が困難であった。ま
たパウダが高温のためハンドリングが難しいという問題
もあった。
この爪の生ずる原因のひとつは、モールドパウダが溶鋼
表面を冷却することである。そこで従来、モールドパウ
ダを添加前に加熱して添加する技術があった。この技術
はあらかじめ、モールドパウダを加熱(溶融)させてお
き、それを連続的にモールドに供給するものである。こ
の技術では加熱、溶融後パウダをモールドに供給するま
での搬送装置及び保熱装置を必要とし、これらの装置が
が大きいので、寸法制約上、実現化が困難であった。ま
たパウダが高温のためハンドリングが難しいという問題
もあった。
【0005】また、モールドパウダを溶鋼上に添加後、
パウダを加熱する技術も知られている。この技術では、
電気抵抗加熱を用いる場合は大電流を要するため安全上
の問題が発生していた。またマイクロ波加熱では表面の
みの加熱となり、加熱効率が悪いという問題があるほ
か、マイクロ波の遮断等の安全対策を取ることが困難で
あるという問題があった。
パウダを加熱する技術も知られている。この技術では、
電気抵抗加熱を用いる場合は大電流を要するため安全上
の問題が発生していた。またマイクロ波加熱では表面の
みの加熱となり、加熱効率が悪いという問題があるほ
か、マイクロ波の遮断等の安全対策を取ることが困難で
あるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消したモールドパウダの供給方法を提供することを
目的とする。
を解消したモールドパウダの供給方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記込んだ移転
を解決するために開発されたもので、その技術手段は、
連続鋳造用鋳型の溶鋼表面に高温プラズマガスを吹き付
けると共に該高温プラズマガス中にモールドパウダを吹
き込みパウダをプラズマガスに同伴させて供給すること
を特徴とするモールドパウダの供給方法である。
を解決するために開発されたもので、その技術手段は、
連続鋳造用鋳型の溶鋼表面に高温プラズマガスを吹き付
けると共に該高温プラズマガス中にモールドパウダを吹
き込みパウダをプラズマガスに同伴させて供給すること
を特徴とするモールドパウダの供給方法である。
【0008】プラズマトーチにより発生する高温不活性
ガスにモールドパウダを同伴させることにより、常温の
モールドパウダを溶鋼上に供給する過程で高温にし、モ
ールドメニスカス部におけるモールドパウダによる溶鋼
の冷却を防止する。このことにより、溶鋼の凝固層厚
(シエル厚さ)を最適化し、鋳片の表面品質を向上させ
る。
ガスにモールドパウダを同伴させることにより、常温の
モールドパウダを溶鋼上に供給する過程で高温にし、モ
ールドメニスカス部におけるモールドパウダによる溶鋼
の冷却を防止する。このことにより、溶鋼の凝固層厚
(シエル厚さ)を最適化し、鋳片の表面品質を向上させ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は実施例のモールドパウダ供給
方法の説明図で、モールドの縦断面を示すものである。
モールド1内には浸漬ノズル2から溶鋼3が供給され、
凝固シェル4を形成しつつ下方に引き抜かれ鋳片とな
る。溶鋼表面上にモールドパウダ6が層をなしている。
の形態を説明する。図1は実施例のモールドパウダ供給
方法の説明図で、モールドの縦断面を示すものである。
モールド1内には浸漬ノズル2から溶鋼3が供給され、
凝固シェル4を形成しつつ下方に引き抜かれ鋳片とな
る。溶鋼表面上にモールドパウダ6が層をなしている。
【0010】本発明ではプラズマトーチ11をモールド
1の上方に設置し、高温プラズマガスを噴射し、溶鋼上
を水平に移動する。高温プラズマガス12は、高密度エ
ネルギー流れである。このプラズマガス中にモールドパ
ウダが吹き込まれる。
1の上方に設置し、高温プラズマガスを噴射し、溶鋼上
を水平に移動する。高温プラズマガス12は、高密度エ
ネルギー流れである。このプラズマガス中にモールドパ
ウダが吹き込まれる。
【0011】プラズマトーチをモールドの長辺方向で左
右に移動させることにより、モールド内へ均等にパウダ
を供給することができる。プラズマガス及びパウダ搬送
ガスとしてArガス用いる。
右に移動させることにより、モールド内へ均等にパウダ
を供給することができる。プラズマガス及びパウダ搬送
ガスとしてArガス用いる。
【0012】プラズマガスにパウダ同伴させることによ
り加熱供給する。パウダ加熱温度は300℃〜1530
℃とする。プラズマガス中へ常温のパウダを吹き込んで
同伴させ、モールドへ供給する時に常温から瞬時に高温
化するため、モールドパウダをプラズマトーチ部までは
常温で搬送することができ、装置はコンパクトであり、
取り扱い容易である。
り加熱供給する。パウダ加熱温度は300℃〜1530
℃とする。プラズマガス中へ常温のパウダを吹き込んで
同伴させ、モールドへ供給する時に常温から瞬時に高温
化するため、モールドパウダをプラズマトーチ部までは
常温で搬送することができ、装置はコンパクトであり、
取り扱い容易である。
【0013】図2は実施例の供給装置のフロー図を示
す。プラズマトーチ11にはArガス13を供給し、電
極間に高電圧を負荷してプラズマ化し、高温ガスプラズ
マガス12を噴出する。一方、モウルドパウダ6の貯蔵
タンク14にAr搬送ガス15を供給し、供給ノズル1
6から高温プラズマガス12中に噴射流17として噴射
する。噴射されたモールドパウダ6は高温プラズマガス
12によって溶融し、同伴されて溶鋼3上に達する。
す。プラズマトーチ11にはArガス13を供給し、電
極間に高電圧を負荷してプラズマ化し、高温ガスプラズ
マガス12を噴出する。一方、モウルドパウダ6の貯蔵
タンク14にAr搬送ガス15を供給し、供給ノズル1
6から高温プラズマガス12中に噴射流17として噴射
する。噴射されたモールドパウダ6は高温プラズマガス
12によって溶融し、同伴されて溶鋼3上に達する。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、モールドパウダを常
時、高温供給するため、モールドパウダによる溶鋼から
の抜熱は小さく、溶鋼の上面のモールドパウダのパウダ
厚み方向の温度分布は、従来の常温単価技術に比べ、温
度勾配少なくなる。図3は、モールドパウダ層厚30m
mの厚さ方向のモールドパウダの温度分布を示したもの
である。このため、溶鋼表面が冷却されず、図4に示す
ように、パウダへの抜熱量指数は従来に比し半減した。
時、高温供給するため、モールドパウダによる溶鋼から
の抜熱は小さく、溶鋼の上面のモールドパウダのパウダ
厚み方向の温度分布は、従来の常温単価技術に比べ、温
度勾配少なくなる。図3は、モールドパウダ層厚30m
mの厚さ方向のモールドパウダの温度分布を示したもの
である。このため、溶鋼表面が冷却されず、図4に示す
ように、パウダへの抜熱量指数は従来に比し半減した。
【0015】また、プラズマガスに不活性ガス(Ar)
を用いることにより、モールド内の溶鋼の酸化、窒化を
防止することができる。モールド内O2濃度は従来2〜
4%であったが0.5%程度になった。
を用いることにより、モールド内の溶鋼の酸化、窒化を
防止することができる。モールド内O2濃度は従来2〜
4%であったが0.5%程度になった。
【0016】さらに、爪の発生が抑制され、鋳片の表面
欠陥が図6に示すように、著しく減少し、鋳片表面品質
不良発生指数は半減した。
欠陥が図6に示すように、著しく減少し、鋳片表面品質
不良発生指数は半減した。
【図1】実施例の説明図である。
【図2】実施例の供給装置のフロー図である。
【図3】溶鋼上のモールドパウダの温度分布図である。
【図4】モールドパウダの抜熱量低減を示すグラフであ
る。
る。
【図5】モールド内酸素濃度を示すグラフである。
【図6】鋳片表面の品質比較を示すグラフである。
1 モールド 2 浸漬ノズル 3 溶鋼 4 凝固シェル 5 モールドパウダ 11 プラズマトーチ 12 高温プラズマガス 13 Arガス 14 貯蔵タンク 15 Ar搬送ガス 16 供給ノズル 17 噴射流
Claims (1)
- 【請求項1】 連続鋳造用鋳型の溶鋼表面に高温プラズ
マガスを吹き付けると共に該高温プラズマガス中にモー
ルドパウダを吹き込み、パウダをプラズマガスに同伴さ
せて供給することを特徴とするモールドパウダの供給方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071692A JP2000263201A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | モールドパウダの供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071692A JP2000263201A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | モールドパウダの供給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263201A true JP2000263201A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13467864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11071692A Withdrawn JP2000263201A (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | モールドパウダの供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000263201A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100802477B1 (ko) | 2006-08-24 | 2008-02-12 | 주식회사 포스코 | 연속주조장치 및 방법 |
KR100959482B1 (ko) | 2007-12-24 | 2010-05-25 | 현대제철 주식회사 | 연속 주조용 몰드 파우더의 투입장치 |
KR101235730B1 (ko) | 2010-11-19 | 2013-02-21 | 주식회사 포스코 | 플럭스 용해로 및 이를 이용한 연속주조 방법 |
KR101292673B1 (ko) * | 2011-12-20 | 2013-08-02 | 주식회사 포스코 | 플라즈마 히터를 구비한 몰드 플럭스 용해 장치 |
KR101302527B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2013-09-10 | 주식회사 포스코 | 몰드 파우더 가열 장치 및 공급 방법 |
-
1999
- 1999-03-17 JP JP11071692A patent/JP2000263201A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100802477B1 (ko) | 2006-08-24 | 2008-02-12 | 주식회사 포스코 | 연속주조장치 및 방법 |
KR100959482B1 (ko) | 2007-12-24 | 2010-05-25 | 현대제철 주식회사 | 연속 주조용 몰드 파우더의 투입장치 |
KR101302527B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2013-09-10 | 주식회사 포스코 | 몰드 파우더 가열 장치 및 공급 방법 |
KR101235730B1 (ko) | 2010-11-19 | 2013-02-21 | 주식회사 포스코 | 플럭스 용해로 및 이를 이용한 연속주조 방법 |
KR101292673B1 (ko) * | 2011-12-20 | 2013-08-02 | 주식회사 포스코 | 플라즈마 히터를 구비한 몰드 플럭스 용해 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |