JP2000261897A - 補聴システム - Google Patents

補聴システム

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JP2000261897A
JP2000261897A JP11063648A JP6364899A JP2000261897A JP 2000261897 A JP2000261897 A JP 2000261897A JP 11063648 A JP11063648 A JP 11063648A JP 6364899 A JP6364899 A JP 6364899A JP 2000261897 A JP2000261897 A JP 2000261897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴覚障害者に対して緊急情報などを確実に伝
えることができ、配線や施工の手間が少なくて済む補聴
システムを提供する。 【解決手段】 屋内や屋外に設置された通常の緊急放送
または業務放送の放送ライン101で伝送される音声をワ
イヤレス送信機103に入力し、ワイヤレス送信機から聴
覚障害者が保持する補聴器用受信機106に前記音声を送
信して、聴覚障害者が放送ラインで伝送される音声を聴
取できるようにしている。配線や施工の負担を軽減する
ことができ、また、聴覚障害者への確実な情報の伝達が
音声により可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、聴覚障害者のため
の補聴システムに関し、特に、緊急放送などの音声を聴
取できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外や屋内には、緊急放送や業務
放送の放送システムが各所に設けられている。この放送
システムでは、図10に示すように、緊急放送や業務放
送設備の放送ライン1001がスピーカ1002に接続してお
り、この放送設備のパワーアンプの出力が放送ライン10
01を通じてスピーカ1002に送られ、スピーカ1002から緊
急放送や業務放送が音声として出力される。
【0003】一方、聴覚障害者は、補聴器により聴覚を
補っているが、空間が広がる屋外や屋内では、この緊急
放送や業務放送の音声が聞き取れない場合が発生する。
【0004】こうした聴覚障害者のために、図10に示
すように、ワイヤレス送信機1005から無線で聴覚障害者
用受信機(補聴器)1006に情報を伝える方法が考えられ
る。この場合、補聴器用ワイヤレス送信機1005は、送信
機専用放送ライン1003及び送信機専用電源ライン1004に
接続し、また、補聴器用ワイヤレス送信機1005自身は、
送信機専用放送ライン1003から入力する信号のレベルを
調整するレベル調整回路と、レベル調整された信号を補
聴器1006に無線送信する送信回路と、送信機専用電源ラ
イン1004から供給される電源を補聴器用ワイヤレス送信
機1005の各部に割り振る送信機電源回路とを持つ。
【0005】この補聴器用ワイヤレス送信機1005は、送
信機専用放送ライン1003を通じて送られて来る放送信号
を、レベル調整回路でレベル調整した後、送信回路から
無線送信する。補聴器1006は、この信号を受信し、復調
して音声を出力する。そのため、聴覚障害者は、送信機
専用放送ライン1003で送られて来た放送を聴取すること
が可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうしたシス
テム構成では、送信機専用放送ライン1003や送信機専用
電源ライン1004の配線工事に手間とコストとが掛かり、
そのため、聴覚障害者向けの緊急放送や業務放送は行わ
れていないのが現状である。
【0007】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、聴覚障害者に対して緊急情報などを伝え
るシステムであって、配線や施工の手間が少ない補聴シ
ステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の補聴シ
ステムでは、緊急放送または業務放送の放送ラインで伝
送される音声をワイヤレス送信機に入力し、ワイヤレス
送信機から聴覚障害者が保持する補聴器用受信機に前記
音声を送信して、聴覚障害者が放送ラインで伝送される
音声を聴取できるようにしている。
【0009】そのため、配線や施工の負担は軽くなり、
また、聴覚障害者への確実な情報の伝達が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、緊急放送または業務放送の放送ラインで伝送される
音声をワイヤレス送信機に入力し、ワイヤレス送信機か
ら聴覚障害者が保持する補聴器用受信機に前記音声を送
信して、聴覚障害者が放送ラインで伝送される音声を聴
取できるようにしたものであり、配線や施工の負担を軽
減することができ、また、聴覚障害者への確実な情報の
伝達が音声により可能になる。
【0011】請求項2に記載の発明は、ワイヤレス送信
機が、放送ラインの音声を放音するスピーカと電磁結合
し、この電磁結合を介して、放送ラインの音声がワイヤ
レス送信機に入力するようにしたものであり、放送ライ
ンから送信機への配線が不要となり、聴覚障害者への確
実な情報の伝達が音声により可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に放送音声収集用のマイクロホンを設け、放送ライン
の音声を放音するスピーカの音声をこのマイクロホンで
収集して、ワイヤレス送信機に入力するようにしたもの
であり、放送ラインから送信機への配線が不要となり、
聴覚障害者への確実な情報の伝達が音声により可能とな
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、整流回路を設け、放送ラインから入力する音声信
号を整流回路で直流信号に変換して、ワイヤレス送信機
の電源として用いるようにしたものであり、ワイヤレス
送信機用の電源を外部から供給する必要がなくなる。
【0014】請求項5に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、放送ラインの音声を蓄積する音声情報蓄積手段
と、バックアップ電源と、整流回路からの直流電源出力
が一定電圧以上になったときに供給電源をバックアップ
電源から整流回路の直流電源に切り換える電源切替手段
とを設け、バックアップ電源を供給電源とするときに入
力した音声を音声情報蓄積手段に蓄積し、供給電源が整
流回路の直流電源に切り換わった後、音声情報蓄積手段
に蓄積された音声を順次送信するようにしたものであ
り、ワイヤレス送信機用の電源を外部から供給する必要
が無く、また、話頭切れを防止することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、放送ラインの音声の内容を判断する音声内容判断
手段と、この音声を内容に応じたデータに変換する音声
データ変換手段とを設け、補聴器用受信機に、このデー
タを音声に変換するデータ音声変換手段を設け、ワイヤ
レス送信機から補聴器用受信機に、変換されたデータを
送信するようにしたものであり、データを送信するだけ
であるため、効率的な送信を行うことができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、周囲雑音収集用のマイクロホンを設け、周囲雑音
収集用のマイクロホンで検知した周囲雑音に応じて、放
送音声収集用のマイクロホンで収集された音声のレベル
及び周波数特性を調整するようにしたものであり、周囲
騒音の影響を受けることなく、聴覚障害者に情報を音声
で伝達することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、放送ラインの緊急放送を検知する緊急放送検知手
段と、緊急放送の音声を対応するデータに変換する緊急
信号生成手段とを設け、補聴器用受信機に、このデータ
から緊急放送の音声を識別する緊急信号判別手段と、識
別された緊急放送の音声を生成する緊急音声生成手段
と、この音声のレベル及び周波数特性を受聴者に合わせ
て最適化する音声増幅・周波数調整手段とを設けたもの
であり、緊急放送の有無を検知し、そのデータを送信す
ることにより、簡単且つ効率的に聴覚障害者に緊急情報
を伝達することができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、ワイヤレス送信
機に、放送ラインの緊急放送を検知する緊急放送検知手
段と、緊急放送の内容を対応するデータに変換する緊急
信号生成手段とを設け、補聴器用受信機が、このデータ
から緊急放送の内容を識別する緊急信号判別手段と、識
別された緊急放送の内容を視覚的に表示する表示手段と
を設けたものであり、聴覚障害者への確実な情報の伝達
が視覚情報により可能となる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。
【0020】(第1の実施形態)第1の実施形態の補聴
システムは、図1に示すように、放送設備から緊急放送
や業務放送の音声信号が伝送される放送ライン101と、
この音声信号を音声に換えて出力するスピーカ102と、
放送ライン101を通じて伝送される音声信号を無線送信
する補聴器用ワイヤレス送信機103と、補聴器用ワイヤ
レス送信機103から送信された無線信号を受信して音声
を再生する聴覚障害者用受信機(補聴器)106とを備え
ている。
【0021】また、補聴器用ワイヤレス送信機103は、
放送ライン101から入力する音声信号のレベルを調整す
るレベル調整回路104と、レベル調整された音声信号を
無線送信する送信回路105とを具備している。
【0022】このシステムでは、緊急放送等の放送設備
のパワーアンプから送出された音声信号が、放送ライン
101を通じて、スピーカ102に入力し、スピーカ102から
音声出力されると共に、この音声信号が放送ライン101
を通じてワイヤレス送信機203に入力し、レベル調整回
路104でレベル調整された後、送信回路105で無線信号に
変調されて送信される。
【0023】この無線信号は、補聴器106で受信され、
復調されて音声として出力される。そのため、聴覚障害
者は緊急放送や業務放送を確実に聴取することが出来
る。
【0024】このシステムでは、補聴器用ワイヤレス送
信機103の配線を放送ライン101から分岐しているため、
配線が少なくて済み、また、配線施工の負担も少ない。
【0025】(第2の実施形態)第2の実施形態の補聴
システムでは、図2に示すように、補聴器用ワイヤレス
送信機203が、電磁結合回路204を具備しており、この電
磁結合回路204でスピーカ202の磁力を取ることにより、
緊急放送等の音声信号を取得する。その他の構成は第1
の実施形態と変わりがない。
【0026】このシステムでは、補聴器用ワイヤレス送
信機203を、緊急放送等の放送ライン201に接続するスピ
ーカ202の一つに近接して配置する。
【0027】放送設備から送出された音声信号は、放送
ライン201を通じてスピーカ202に入力し、スピーカ202
から音声出力される。また、このときのスピーカ202の
磁力線が補聴器用ワイヤレス送信機203の電磁結合回路2
04で検出され、その検出結果である音声信号がレベル調
整回路204に出力される。
【0028】その後の動作は第1の実施形態と同じであ
り、音声信号のレベル調整がレベル調整回路205で行わ
れ、送信回路206で無線信号に変調されて送信される。
これを受信した補聴器106では、受信信号を復調して音
声を出力する。そのため、聴覚障害者は緊急放送や業務
放送を確実に聴取することが出来る。
【0029】このシステムでは、放送ラインから補聴器
用ワイヤレス送信機への配線が不要になる。
【0030】(第3の実施形態)第3の実施形態の補聴
システムは、図3に示すように、スピーカ302から発せ
られる緊急放送や業務放送の音声を収集して補聴器用ワ
イヤレス送信機303に送信するマイクロホン304を備えて
いる。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わり
がない。
【0031】このシステムでは、放送設備から送出され
た音声信号が、放送ライン301を介してスピーカー302に
伝送され、スピーカ302より音声出力されると、マイク
ロホン304が、この音声を集音し、その音声信号を補聴
器用ワイヤレス送信機303のレベル調整回路305に出力す
る。
【0032】その後の動作は第1の実施形態と同じであ
り、音声信号のレベル調整がレベル調整回路305で行わ
れ、送信回路306で無線信号に変調されて送信される。
これを受信した補聴器307では、受信信号を復調して音
声を出力する。そのため、聴覚障害者は緊急放送や業務
放送を確実に聴取することが出来る。
【0033】このシステムでは、放送ラインから補聴器
用ワイヤレス送信機への配線が不要である。
【0034】(第4の実施形態)第4の実施形態の補聴
システムでは、放送ラインを通じて伝送される音声信号
から補聴器用ワイヤレス送信機の電源を取得する。
【0035】このシステムは、図4に示すように、補聴
器用ワイヤレス送信機403が、放送ライン401に流れる音
声信号を整流する整流回路406と、整流された後の信号
を電源として用いる送信機電源回路407とを備えてい
る。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりが
ない。
【0036】このシステムでは、放送設備から送出され
た音声信号が、放送ライン401を通じてスピーカ402に入
力するとともに、ワイヤレス送信機403のレベル調整回
路404及び整流回路406に入力する。スピーカ402は、音
声信号を音声に変換して出力する。
【0037】整流回路406は、入力する音声信号を整流
し、送信機電源回路407は、整流された後の直流信号を
電源として、レベル調整回路404及び送信回路405に供給
する。レベル調整回路404は、入力する音声信号のレベ
ル調整を行い、送信回路405は、レベル調整された信号
を無線信号に変調して送信する。これを受信した補聴器
408では、受信信号を復調して音声を出力する。そのた
め、聴覚障害者は緊急放送や業務放送を確実に聴取する
ことが出来る。
【0038】このシステムでは、補聴器用ワイヤレス送
信機403の電源を外部から供給する必要がない。
【0039】(第5の実施形態)第5の実施形態の補聴
システムでは、放送ラインの音声信号を整流して得られ
る電源が安定するまで放送の音声信号を蓄積し、電源が
安定するのを待って送信を開始する。
【0040】このシステムでは、図5に示すように、補
聴器用ワイヤレス送信機503が、緊急放送や業務放送の
音声情報を蓄積する音声情報蓄積回路505と、送信機電
源回路508から安定した電源が供給できるかどうかを判
定する電源安定判定回路509と、電池や大容量コンデン
サ等から成るバックアップ電源511と、レベル調整回路5
04及び音声情報蓄積回路505に対して送信機電源回路508
またはバックアップ電源511からの電源を切り換えて供
給する電源切り換え回路512とを備えている。その他の
構成は第4の実施形態(図4)と変わりがない。
【0041】このシステムでは、緊急放送や業務放送の
放送設備から送出された音声信号が、放送ライン501を
通じてスピーカ502に入力するとともに、補聴器用ワイ
ヤレス送信機503のレベル調整回路504及び整流回路507
に入力し、スピーカ502は、音声信号を音声に変換して
出力し、また、整流回路507は、入力する音声信号を整
流して、送信機電源回路508に出力する。
【0042】一方、電源安定判定回路509は、送信機電
源回路508から送信回路506に安定した電源供給が可能で
あるかどうかを判定しており、その判定結果を電源切換
回路512に伝えている。電源切換回路512は、電源安定判
定回路509の判定結果が否である場合には、バックアッ
プ電源511をレベル調整回路504及び音声情報蓄積回路50
5に供給している。従って、音声信号の入力がない期間
は、バックアップ電源511から、電源切換回路512を経
て、レベル調整回路504及び音声情報蓄積回路505に電源
が供給されている。
【0043】放送ライン501からの音声信号がレベル調
整回路504に入力すると、レベル調整回路504は音声信号
のレベルを調整し、音声情報蓄積回路505はそれを蓄積
する。従って、音声信号は、入力と同時に音声情報蓄積
回路505に蓄積される。
【0044】音声信号の入力が一定時間続き、送信機電
源回路508において送信回路506を動作させるために十分
な電圧が得られると、送信機電源回路508は送信回路506
への電源供給を開始する。このとき、電源安定判定回路
509は、電源切換回路512にその旨を伝え、電源切換回路
512は、レベル調整回路504及び音声情報蓄積回路505に
対する電源供給を、バックアップ電源511から送信機電
源回路508の電源に切り換える。
【0045】送信回路506の動作開始により、音声情報
蓄積回路505に蓄積された音声信号は、順次送信回路506
に出力され送信される。これにより、補聴器ワイヤレス
送信機503は、放送ライン501から入力した音声信号を、
漏れることなく送信することが出来る。送信された音声
信号を補聴器510が受信することにより、聴覚障害者
は、緊急放送や業務放送を確実に聴取することが出来
る。
【0046】このように、このシステムでは、話頭切れ
を防止することができる。
【0047】(第6の実施形態)第6の実施形態の補聴
システムでは、音声情報を簡単なデータに変換して送信
する。
【0048】このシステムは、図6に示すように、補聴
器用ワイヤレス送信機603が、音声情報をその内容に対
応した、例えばAAA、ABA、ACC等の簡単なデー
タに変換する音声データ変換回路605を具備し、また、
補聴器607が、補聴器用ワイヤレス送信機603から送信さ
れたデータを受信する受信回路608と、受信したデータ
を音声に変換するデータ音声変換回路609と、その音声
を増幅し、また受聴者に最適な周波数特性に調整する音
声増幅・周波数調整回路610とを具備している。
【0049】このシステムでは、緊急放送や業務放送の
放送設備から送出された音声信号が、放送ライン601を
通じてスピーカ602に入力するとともに、補聴器用ワイ
ヤレス送信機603のレベル調整回路604に入力し、スピー
カ602は、音声信号を音声に変換して出力する。
【0050】また、補聴器用ワイヤレス送信機603のレ
ベル調整回路604は、入力する音声信号のレベルを調整
して音声データ変換回路605に出力し、音声データ変換
回路605は、この音声情報をその内容に対応した、例え
ばAAA、ABA、ACC等の簡単なデータに変換す
る。送信回路606は、変換されたデータを無線信号に変
換して送信する。
【0051】一方、補聴器607では、受信回路608が補聴
器用ワイヤレス送信機603から送信されたデータを受信
し、データ音声変換回路609が、AAA、ABA、AC
C等の受信データを対応する音声信号に変換する。音声
増幅回路・周波数調整回路610は、この音声信号を受聴
者に最適な音量及び周波数特性の音声に変換して出力す
る。従って、聴覚障害者は、緊急放送や業務放送を確実
に聴取することが出来る。
【0052】このシステムでは、補聴器用ワイヤレス送
信機603と補聴器607との間でデータを送信するだけであ
るため、効率的な送信を行うことができる。
【0053】(第7の実施形態)第7の実施形態の補聴
システムでは、周囲の騒音に応じて、送信する音声のレ
ベル及び周波数特性を最適化している。
【0054】このシステムは、図7に示すように、補聴
器用ワイヤレス送信機703が、騒音収集マイク705によっ
て集められた騒音に基づいて騒音のレベルを検知する騒
音検知回路707と、放送音声収集マイク704によって生成
された音声信号のレベル及び周波数特性を調整するレベ
ル・周波数特性調整回路706と、それらが調整された音
声信号を無線信号に変換して送信する送信回路708とを
備えている。その他の構成は第3の実施形態(図3)と
変わりがない。
【0055】このシステムでは、緊急放送や業務放送の
放送設備から送出された音声信号がスピーカ702で音声
に変換されて出力されると、マイクロホン704がそれを
集音し、その音声信号がレベル・周波数特性調整回路70
6に入力する。
【0056】一方、騒音収集マイク705で集めた周囲騒
音は騒音検知回路707に入力し、騒音検知回路707で検知
された騒音の状態がレベル・周波数特性調整回路706に
入力する。
【0057】レベル・周波数特性調整回路706は、この
騒音の状態に基づいて、マイクロホン704から入力した
音声信号のレベル及び周波数特性を最適な状態に調整す
る。
【0058】調整された音声信号は送信回路708から送
信され、補聴器709で受信される。
【0059】このように、このシステムでは、聴覚障害
者が、周囲の騒音の影響を受けることなく、緊急放送や
業務放送を確実に聴取することが出来る。
【0060】(第8の実施形態)第8の実施形態の補聴
システムでは、緊急放送を確実に聴覚障害者に伝えるこ
とができる。
【0061】このシステムでは、図8に示すように、緊
急放送設備から放送ライン801を通じて伝送された緊急
情報がスピーカ802より放音される。この放送ライン801
に接続する補聴器用ワイヤレス送信機803は、緊急放送
が行われたことを検知する緊急放送検知回路804と、緊
急情報の内容に応じたデータを生成する緊急信号生成回
路805と、生成されたデータを送信する送信回路806とを
具備し、また、聴覚障害者用受信機807は、補聴器用ワ
イヤレス送信機803から送られたデータを受信する受信
回路808と、データから緊急情報の種別を識別する緊急
信号判別回路809と、緊急情報を表す音声信号を生成す
る緊急音声生成回路810と、生成された音声信号を受聴
者に最適な音量及び周波数特性に調整して音声出力する
音声増幅・周波数調整回路811とを具備している。
【0062】このシステムでは、緊急放送設備から送出
された音声信号が、放送ライン801を通じて、スピーカ8
02及び補聴器用ワイヤレス送信機803の緊急放送検知回
路804に入力し、スピーカ802は、この緊急情報を音声で
出力する。
【0063】補聴器用ワイヤレス送信機803の緊急放送
検知回路804は、入力する音声信号から緊急放送が開始
されたことを検出すると、それを緊急信号生成回路805
に伝え、緊急信号生成回路805は、緊急情報の内容に対
応したデータに変換し、送信回路806が、それを送信す
る。
【0064】一方、補聴器用受信機807では、受信回路8
08が、補聴器用ワイヤレス送信機803から送信されたデ
ータを受信し、緊急信号判別回路809が、受信したデー
タから緊急情報の内容を判別し、それに対応した音声信
号を緊急音声生成回路810が生成する。音声増幅・周波
数調整回路811は、この音声信号のレベル及び周波数特
性を受聴者に合わせて調整し、音声出力する。そのた
め、聴覚障害者は緊急放送を確実に聴取することが出来
る。
【0065】このシステムでは、緊急放送内容をデータ
に変えて送信しているため、効率の良い送信が行える。
【0066】(第9の実施形態)第9の実施形態の補聴
システムでは、緊急情報を文字や光で表示する。
【0067】このシステムは、図9に示すように、補聴
器907が、緊急信号判別回路909によって識別された緊急
情報を光で表示するLED表示部910を備えている。そ
の他の構成は第8の実施形態(図8)と変わりがない。
【0068】このシステムでは、補聴器用受信機907の
受信回路908が、補聴器用ワイヤレス送信機903から送信
されたデータを受信すると、緊急信号判別回路909が、
受信したデータから緊急情報の内容を判別してLED表
示部910に伝え、LED表示部910は、その内容に対応し
たLEDを点灯したり、文字表示を行う。
【0069】そのため、聴覚障害者に対して、緊急情報
を視覚情報により確実に伝えることができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の補聴システムは、放送ラインから音声信号を得るよう
にしているため、配線が少なくて済み(省線化)、ま
た、施工の負担を軽減することができる(省施工性)。
【0071】また、送信機用の電源を放送ラインの音声
を整流して得るようにしたので、外部から電源を供給す
る必要がなく、省線化、省施工性の点でより優れた効果
が得られる。
【0072】また、音声信号を一定時間蓄積してから出
力するようにしたので、話頭切れの防止が出来るという
効果が得られる。
【0073】また、音声情報をその内容から簡単なデー
タに変換して送信するようにしたので、効率の良い送信
が行えるという効果が得られる。
【0074】また、周囲騒音を検知して、送信する音声
信号を制御するようにしたので、周囲騒音の影響を受け
ることなく情報の伝達が可能になる。
【0075】また、音声情報だけでなく視覚情報によっ
ても緊急放送の情報を伝達することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図2】本発明の第2の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図3】本発明の第3の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図4】本発明の第4の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図5】本発明の第5の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図6】本発明の第6の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図7】本発明の第7の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図8】本発明の第8の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図9】本発明の第9の実施形態における補聴システム
を示すブロック図、
【図10】従来の技術を説明するためのブロック図であ
る。
【符号の説明】
101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001
放送ライン 102、202、302、402、502、602、702、802、902、1002
スピーカ 103、203、303、403、503、603、703、803、903、1005
補聴器用ワイヤレス送信機 104、205、305、404、504、604 レベル調整回路 105、206、306、405、506、606、708、806、906 送信
回路 106、207、307、408、510、607、709、807、907、1006
聴覚障害者用受信機 204 電磁結合回路 304、704、705 マイクロホン 406、507 整流回路 407、508 送信機電源回路 505 音声情報蓄積回路 509 電源安定判定回路 511 バックアップ電源 512 電源切換回路 605 音声データ変換回路 608、808、908 受信回路 609 データ音声変換回路 610 音声増幅・周波数調整回路 706 レベル調整・周波数特性調整回路 707 騒音検知回路 804、904 緊急放送検知回路 805、905 緊急信号生成回路 809、909 緊急信号判別回路 810 緊急音声生成回路 811 音声増幅・周波数調整回路 910 LED表示部 1003 送信機専用放送ライン 1004 送信機専用電源ライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急放送または業務放送の放送ラインで
    伝送される音声をワイヤレス送信機に入力し、前記ワイ
    ヤレス送信機から聴覚障害者が保持する補聴器用受信機
    に前記音声を送信して、聴覚障害者が前記放送ラインで
    伝送される音声を聴取できるようにしたことを特徴とす
    る補聴システム。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤレス送信機が、前記放送ライ
    ンの音声を放音するスピーカと電磁結合し、前記電磁結
    合を介して、前記放送ラインの音声が前記ワイヤレス送
    信機に入力することを特徴とする請求項1に記載の補聴
    システム。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤレス送信機が放送音声収集用
    のマイクロホンを具備し、前記放送ラインの音声を放音
    するスピーカの音声が前記マイクロホンで収集されて、
    前記ワイヤレス送信機に入力することを特徴とする請求
    項1に記載の補聴システム。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤレス送信機が、整流回路を具
    備し、前記放送ラインから入力する音声信号を前記整流
    回路で直流信号に変換して、前記ワイヤレス送信機の電
    源として用いることを特徴とする請求項1に記載の補聴
    システム。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤレス送信機が、前記放送ライ
    ンの音声を蓄積する音声情報蓄積手段と、バックアップ
    電源と、前記整流回路からの直流電源出力が一定電圧以
    上になったときに供給電源を前記バックアップ電源から
    前記整流回路の直流電源に切り換える電源切替手段とを
    具備し、前記バックアップ電源を供給電源とするときに
    入力した音声を前記音声情報蓄積手段に蓄積し、供給電
    源が前記整流回路の直流電源に切り換わった後、前記音
    声情報蓄積手段に蓄積された音声を順次送信することを
    特徴とする請求項4に記載の補聴システム。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤレス送信機が、前記放送ライ
    ンの音声の内容を判断する音声内容判断手段と、前記音
    声を内容に応じたデータに変換する音声データ変換手段
    とを具備し、前記補聴器用受信機が、前記データを音声
    に変換するデータ音声変換手段を具備し、前記ワイヤレ
    ス送信機から補聴器用受信機に変換された前記データが
    送信されることを特徴とする請求項1に記載の補聴シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤレス送信機が、周囲雑音収集
    用のマイクロホンを具備し、前記周囲雑音収集用のマイ
    クロホンで検知した周囲雑音に応じて、前記放送音声収
    集用のマイクロホンで収集された音声のレベル及び周波
    数特性を調整することを特徴とする請求項3に記載の補
    聴システム。
  8. 【請求項8】 前記ワイヤレス送信機が、前記放送ライ
    ンの緊急放送を検知する緊急放送検知手段と、緊急放送
    の音声を対応するデータに変換する緊急信号生成手段と
    を具備し、前記補聴器用受信機が、前記データから緊急
    放送の音声を識別する緊急信号判別手段と、識別された
    緊急放送の音声を生成する緊急音声生成手段と、前記音
    声のレベル及び周波数特性を受聴者に合わせて最適化す
    る音声増幅・周波数調整手段とを具備することを特徴と
    する請求項1に記載の補聴システム。
  9. 【請求項9】 前記ワイヤレス送信機が、前記放送ライ
    ンの緊急放送を検知する緊急放送検知手段と、緊急放送
    の内容を対応するデータに変換する緊急信号生成手段と
    を具備し、前記補聴器用受信機が、前記データから緊急
    放送の内容を識別する緊急信号判別手段と、識別された
    緊急放送の内容を視覚的に表示する表示手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の補聴システム。
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