JP2000261833A - 3次元表示装置 - Google Patents

3次元表示装置

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JP2000261833A
JP2000261833A JP11064711A JP6471199A JP2000261833A JP 2000261833 A JP2000261833 A JP 2000261833A JP 11064711 A JP11064711 A JP 11064711A JP 6471199 A JP6471199 A JP 6471199A JP 2000261833 A JP2000261833 A JP 2000261833A
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electrodes
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JP11064711A
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Katsuyuki Ito
克之 伊藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元画像を見ながら他の作業を容易に行な
うことができる3次元表示装置を提供する。 【解決手段】 外部装置10は、各焦点位置毎の2次元
画像データを作成してカラー表示データ作成部8に供給
する。カラー表示データ作成部8のセレクタ83は、画
面切り替え部91からの選択信号に応じて所定時間毎に
各焦点位置の2次元画像データに基づいてセグメント駆
動部6、コモン駆動部7R、7G、7Bを制御して3色
2次元表示部1に表示させる。レンズ焦点ドライバ9は
表示される2次元画像データに対応する焦点位置に応じ
て焦点可変レンズパネル4を構成する焦点可変レンズ3
の焦点距離を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆるCAD
やコンピュータ等の画像処理装置の出力装置として使用
される3次元表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元の映像を表示する3次元表
示方法としてホログラムが知られている。
【0003】このホログラムでは、レーザ等の光線と像
からの光線で干渉縞を記録しておき、再生するときに干
渉縞に光線を照射することにより3次元像を再現する。
【0004】しかし、入力に応じた任意の3次元像を表
示することはできず、情報装置等の出力手段としてホロ
グラムを使うことは実用化されていない。
【0005】また、3次元表示装置としては、他に左右
の目に対して別々の画像を表示し、擬似的に3次元像を
形成する表示装置(以下、バーチャルリアリティー表示
方式という。)が知られている。
【0006】このような表示装置では、左右の目に対し
て各々液晶等の2次元表示装置(表示部)を設置し、情
報処理装置等により各々の表示部に表示する画像を、当
該画像中の表示物の3次元の位置に応じて補正すること
によって立体感を出している。
【0007】このような表示装置は、左右の画像を補正
する補正値の変更等により、入力に応じた(任意の)3
次元像を表示させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
バーチャルリアリティー表示方式では、表示部を顔部に
固定して使用するため、同時に他の作業をするのは非常
に困難であり、作業用の情報を表示するための出力装置
には適していなかった。
【0009】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、作業用の情報を表示するのに適した
3次元表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る3次元表示
装置は、配列された複数の表示画素を有する表示手段
と、少なくとも1系統の電極と、各表示画素に対応して
設けられ、電極によって焦点が制御される焦点可変レン
ズとを有する焦点可変レンズパネルと、複数の焦点位置
に対応する画像データを保持する画像データ保持手段
と、画像データ保持手段から所定の焦点位置の画像デー
タを順次読み出して表示手段に供給し、当該読み出した
画像データに対応する焦点位置に応じて、焦点可変レン
ズパネルの焦点を制御する表示制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0011】焦点可変レンズが、対向して設けられた電
極の各表示画素に対応する位置に設けられた円形の開口
と、電極間に設けられた液晶層とを備え、表示制御手段
が、対向する電極間に印加する電圧を制御することによ
り、焦点可変レンズの焦点距離を制御するようにしても
よい。
【0012】また、複数の対向する電極と、複数の液晶
層を備え、表示制御手段が、各々の対向する電極間に印
加する電圧を制御することにより、焦点可変レンズの焦
点距離を制御するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
係る3次元表示装置の構成を示す図である。
【0014】この3次元表示装置は、像形成面を有する
3色2次元表示部1と、像形成面を構成する2次元に配
列された3色発光素子2と、各3色発光素子2に対応し
て設けられた焦点可変レンズ3と、これらの焦点可変レ
ンズ3が各3色発光素子2に対応して配列されて構成さ
れた焦点可変レンズパネル4と、カラムカウンタ、セグ
メントドライバ等を有し、3色発光素子2に対する表示
データの供給を制御するセグメント駆動部6と、シフト
レジスタ、コモンドライバ等を有し3色発光素子2に対
する表示データの供給を制御するコモン駆動部7R、7
G、7Bと、セグメント駆動部6、コモン駆動部7R、
7G、7Bに供給する表示データを作成するカラー表示
データ作成部8と、焦点可変レンズ3の焦点を制御する
レンズ焦点ドライバ9と、表示画像のデータを形成する
パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の外部
装置10と、画面切り替え部91とを備えている。
【0015】また、図2は、3色2次元表示装置1、焦
点可変レンズパネル4の構成を、1つの対応する3色発
光素子2、焦点可変レンズ3について示した断面図であ
る。
【0016】3色2次元表示装置1を構成する3色発光
素子2は、赤色発光する発光チップ2a、緑色発光する
発光チップ2b、青色発光する発光チップ2cの3色の
チップと、これらの発光チップ2a〜2cの動作を制御
する制御チップ5とを備えている。また、各3色発光素
子2は、3素子/mm以上の間隔で、縦横に各々400
素子以上が配列されており、これらの3色発光素子2に
よって3色2次元表示装置1が構成されている。
【0017】また、3色2次元表示部1は、公知の2次
元カラーデイスプレイと同様な構成を有しており、所定
の画面1画面毎の表示制御も公知の2次元カラーデイス
プレイと同様である。また、以下の説明では、3色発光
素子2として発光ダイオード(LED)を用いた場合に
ついて説明するが、3色2次元画像(3原色を用いた2
次元画像)を表示するものであれば液晶、CRT、プラ
ズマディスプレイ等も使用することができる。
【0018】各3色発光素子2に対応する位置には各
々、焦点可変レンズ3が設けられている。各焦点可変レ
ンズ3にはレンズ焦点ドライバ9の出力が供給されてお
り、各焦点可変レンズ3の焦点位置はレンズ焦点ドライ
バ9の出力電圧Vに応じて変動する。また、各発光チッ
プ2a〜2cからの光は、これらの発光チップ2a〜2
cを有する3色発光素子2に対応する焦点可変レンズ3
にのみ入射し、他の焦点可変レンズ3には入射しないよ
うに遮光されている。
【0019】図3は、焦点可変レンズ3等からなる光学
系の動作を示す概略図である。
【0020】同図(A)は焦点可変レンズ3の焦点距離
が無限遠のときの状態を模式的に示している。この状態
では、焦点可変レンズ3はレンズとして機能せずに、入
射した光をそのまま透過させる。このため、焦点可変レ
ンズ3を通過した光を観測すると各発光チップ2a〜2
cは実在する位置に見える。
【0021】同図(B)は焦点可変レンズ3の焦点距離
をある値にしたときの状態を模式的に示している。この
状態では、焦点可変レンズ3を通過した光は各発光チッ
プ2a〜2cが実在する位置より焦点可変レンズ3から
レンズの光軸方向に離れた位置から発せられたようにな
る。このため、焦点可変レンズ3を通過した光を観測す
ると各発光チップ2a〜2cが実在する位置より奥の同
図中の符号Aの位置に見える。
【0022】同図(C)は焦点可変レンズ3の焦点距離
を最短にしたときの状態を模式的に示している。この状
態では、焦点位置は各発光チップ2a〜2cがある面に
ある。このため、焦点可変レンズ3を通過した光線を観
測すると各発光チップ2a〜2cは無限遠に見える。
【0023】以上のように、焦点可変レンズ3の焦点距
離を変化させることにより、各発光チップ2a〜2cが
見える位置を変化させることができる。
【0024】なお、焦点可変レンズ3の焦点距離の可変
範囲は、予め奥行きの画面数Nに応じて設定されてい
る。また、表示する画面が奥行き方向にN画面のうちの
n番のときの焦点可変レンズ3の焦点距離はnの値に応
じて予め設定しておく。
【0025】図4は、この3次元表示装置を構成する焦
点可変レンズパネル4の構成を示す図である。
【0026】同図(A)に示すように、この焦点可変レ
ンズパネル4は、個々の焦点可変レンズ3が2次元に配
列されて構成されている。
【0027】液晶を使用した焦点可変レンズは、例えば
文献“日本AEM学会誌Vol.3、No.1、不均一
電界による液晶分子配向効果とその応用"において開示
されている。
【0028】また、同図(B)にその断面を示すよう
に、液晶13を挟む両側の電極14は、例えば蒸着によ
り硝子等の透明板12上に作成した金属薄膜から構成さ
れている。この電極14はレンズになる部分に円形の穴
が2次元に配列されている。この円形の穴の位置を合わ
せて2枚の電極14を内側に金属薄膜を向けて液晶13
を挟む構成になっている。
【0029】各電極14の内側(液晶13側)には、分
子配列が電極と平行になるように配向処理された配向膜
17が設けられており、これらの配向膜17間にネマチ
ック液晶からなる液晶13が配置されている。
【0030】また、表示面側の透明板12上には、液晶
分子配列と同方向の直線偏光を通過させる偏光子18が
設けられている。
【0031】このように構成された焦点可変レンズパネ
ル4の電極14間に駆動電圧を供給すると、穴の中央部
は電界が弱く、液晶分子の配向は変わらないが、穴の周
辺部に近づくにしたがって電界が強くなり、液晶分子の
配向は電極間の電界方向に変化する。
【0032】従って、入射光の偏光に対して、穴の中央
部は液晶の屈折率が大きく、穴の周辺部に近づくに従っ
て屈折率が小さくなり、これにより凸レンズが形成され
る。
【0033】また、駆動電圧が高くなると、これに従っ
て屈折率の差が大きくなるので焦点距離は短くなる。さ
らに駆動電圧が高くなると屈折率の差が小さくなるので
焦点距離は長くなる。
【0034】このように、電極14間に供給する駆動電
圧を変化させることにより凸レンズの焦点距離を変化さ
せることができ、円形の穴に相当する部分の液晶が焦点
可変レンズ3となる。
【0035】また、2次元に配列された各々の円形の穴
に相当する部分の液晶は、各々焦点可変レンズ3として
機能し、電極14は光を遮蔽する遮光部として機能す
る。
【0036】電極14は、上述のように一体に形成され
ているため、全ての焦点可変レンズ3は同一の電極14
に印加される同一の駆動電圧で駆動される。
【0037】また、上述のカラー表示データ作成部8
は、外部装置10から供給された(画像)データを、例
えば奥行き順に近画面(近距離位置の画面データ)、中
画面(中距離位置の画面データ)、遠画面(遠距離位置
の画面データ)に分離して格納する。なお、画面数
(N)は、この3つに限定されるものではなく、上述の
カラー表示データ作成部8を、画面数(N)分の画像デ
ータを格納できるように構成すれば、適宜変更すること
ができる。
【0038】図5はこのカラー表示データ作成部8のよ
り詳細な構成を示す図である。
【0039】このカラー表示データ作成部8は、外部装
置10から圧縮又はコード化されて供給される伝送デー
タを伸長又はデコードしてカラー表示データに変換する
データ伸長回路81と、このカラー表示データを遠画
面、中画面及び近画面を構成する各色別のデータに変換
し、各色別に格納する表示データ格納部82と、この表
示データ格納部82に格納された近画面データ、中画面
データ及び遠画面データのいずれかを画面切り替え部9
1からの切り替え信号に基づいて読み出し、セグメント
駆動部6、コモン駆動部7R、7G、7Bに供給するセ
レクタ83とを備えている。
【0040】また、上述の画面切り替え部91は、例え
ば供給されたクロックCLKをN分周するN進(この例
では3進)カウンタから構成されている。この切り替え
部91によって分周されたクロックは、切り替え信号と
してセレクタ83、レンズ焦点ドライバ9に供給されて
いる。
【0041】以下、このように構成された3次元表示装
置の動作を説明する。
【0042】上述の図1中の外部装置10は、焦点位置
の数Nに対応する2次元の画像データをN画面分発生
し、カラー表示データ作成部8に供給する。
【0043】カラー表示データ作成部8は、供給された
N画面分の画像データを、N画面分の表示データ格納部
82に、各画像データに対応する焦点位置に応じて格納
する。
【0044】各画像データが格納されると、セレクタ8
3は、切り替え部91から供給された切り替え信号に基
づいて、表示データ格納部82に格納された近画面デー
タ、中画面データ及び遠画面データのいずれかを読み出
し、セグメント駆動部6、コモン駆動部7R、7G、7
Bに供給する。
【0045】具体的には、切り替え部91は、切り替え
信号として、例えば0から2までの値を所定のタイミン
グで出力し、セレクタ83は、切り替え信号が0である
ときは、例えば近画面データを、切り替え信号が1であ
るときには中画面データを、切り替え信号が2であると
きには遠画面データをそれぞれ読み出してセグメント駆
動部6、コモン駆動部7R、7G、7Bに供給する。
【0046】各々の画面データは、3色(赤:R、緑:
B、青:B)のデータからなり、カラー表示データ作成
部8は、セグメント駆動部6、コモン駆動部7R、7
G、7Bに、それぞれ対応する色(R、G、B)の画像
データを供給する。
【0047】セグメント駆動部6は、表示用のクロック
に応じて所定のタイミングで、所定のセグメントを選択
し、当該選択に同期させて、各コモン駆動部7R、7
G、7Bが、選択されたセグメント内の対応する3色表
示素子2に各画素のデータを供給する。
【0048】これにより、各々の3色発光素子2に各画
素のデータが供給される。データが供給されると、3色
発光素子2の制御チップ5は、供給されたデータを保持
する。これにより、各3色発光素子2に1枚のカラー画
像を構成するデータが供給された状態となる。
【0049】一方、レンズ焦点ドライバ9は、画面切り
替え部91からの切り替え信号に応じて、上述のように
セレクタ83が読み出す画像データ(すなわち3色2次
元表示部1に表示される画像)に対応させて、焦点可変
レンズパネル4の駆動電圧を制御する。
【0050】具体的には、レンズ焦点ドライバ9は、画
面切り替え部91からの選択信号に基づいて、3色2次
元表示部1に上述の遠画面を表示するときは焦点可変レ
ンズ3に低い電圧を印加して図3(C)に示すように焦
点可変レンズ3の焦点を焦点距離を最短とし、中画面を
表示するときは焦点可変レンズ3に中程度の電圧を印加
して同図(B)に示すように最短値と無限遠の間の所定
値とし、近画面を表示するときは焦点可変レンズ3に高
い電圧を印加して同図(A)に示すように無限遠とす
る。
【0051】これにより、読み出された画像データの遠
近に対応して各焦点可変レンズ3の焦点を制御すること
ができる。
【0052】このように各焦点可変レンズ3の焦点が調
整された後、3色発光素子2の制御チップ5は、上述の
ようにラッチしたデータに応じて発光チップ2a〜2c
を発光させる。これにより、1枚のカラー画像が所定の
焦点位置で表示される。
【0053】上述のようなカラー画像の表示を、画面切
り替え部91からの選択信号に応じて、セグメント駆動
部6、各コモン駆動部7R、7G、7Bに供給する画像
データを、近画面データ、中画面データ、遠画面データ
の順に繰り返すことにより、焦点位置の異なる3枚のカ
ラー画像が表示される。
【0054】従って、各焦点位置に対応した画像データ
を、視差等に応じて構成しておけば、看者に3次元画像
として認識される。
【0055】ところで、上述のように、各発光チップ2
R〜2Bは制御チップ5がデータをラッチした後に発光
させられるため、発光時間中に次の画面の画像データを
セグメント駆動部6、各コモン駆動部7R、7G、7B
に供給することができる。
【0056】このため、画像データの転送のオーバヘッ
ドを低減させ、発光時間を2次元画像の走査周期程度に
することができ、輝度の向上に寄与することができる。
【0057】また、画面のフリッカ(ちらつき)をなく
すためには、3次元画像1画面の走査周期は33mse
c以下程度、すなわち3次元画像を毎秒30画面以上程
度表示する必要がある。このため、各画像データの供給
及び焦点可変レンズ3の焦点の制御を、例えば30回/
秒(従って、90枚/秒)で繰り返し実行することによ
り、フリッカのない、3次元カラーの静止画像を表示す
ることができる。
【0058】また、上述の例では静止画の表示を例に説
明したが、動画を表示するためには、例えば30枚/秒
の3次元画像を表示する場合であれば、各各画像毎に近
画面データ、中画面データ、遠画面データを有するの
で、外部装置10が90枚/秒の2次元画像の画像デー
タを供給し、この画像データに基づいて上述と同様の表
示制御を行なえばよい。
【0059】上述のように、この実施形態に係る3次元
表示装置は、表示する画像に対応させて焦点可変レンズ
の焦点距離を制御することにより、奥行きのある3次元
画像を表示することができる。
【0060】また、この3次元表示装置では、3次元画
像は3色2次元表示部1の位置に表示されるため、3色
2次元表示部1の周りの視界を妨げない。このため、こ
の3次元表示装置は作業用の情報を表示するのに適して
いる。
【0061】また、この3次元表示装置では、各焦点位
置の画像の表示毎に、1組の電極に印加する駆動電圧を
制御するだけで、全ての焦点可変レンズの焦点距離の調
整を行なうことができ、制御負荷の低減に寄与すること
ができる。
【0062】また、この3次元表示装置は、高精細情報
を表示できるのでCAD等の表示に用いることができ
る。
【0063】図6は本発明の第2の実施形態に係る3次
元表示装置を構成する焦点可変レンズパネルの構成を示
す図である。なお、この図6では、上述の図1と同一又
は対応する構成要素には同一の符号が付されている。
【0064】上述の第1の実施形態では、2枚の電極の
間に凸レンズを形成する構成としていたが、この第2の
実施形態では、さらに、これらの電極間にさらに中間電
極を設け、各電極間に2つの凸レンズを形成する構成と
している。
【0065】この焦点可変レンズパネル21は、上述の
図4に示す構成の焦点可変レンズパネル4の構成に加え
て、図6(B)に示すように、2枚の共通電極14の間
に、これらの電極14に対して平行に設けられた中間電
極15を備えている。
【0066】この中間電極15は透明なガラス等の基材
16上に金属、例えばアルミニウム等を蒸着して形成さ
れており、共通電極14と同様な配置で円形の穴が設け
られている。
【0067】また、この焦点可変レンズパネル21は、
カラー2次元表示装置1からの入射光に対して偏光子1
8を備えている。
【0068】各共通電極14の内側と中間電極15の両
側には、液晶13の分子配列が偏光方向と一致するよう
に配向処理された配向膜17が設けられている。
【0069】各電極14、15には、レンズ焦点ドライ
バ19からの駆動電圧が供給されている。また、レンズ
焦点ドライバ19は、上述の図1中のレンズ焦点ドライ
バ9と同様に、画面切り替え部91からの切り替え信号
に応じて2枚の共通電極14と中間電極15間に電圧を
供給する。
【0070】各電極14、15間の電圧を、上述の第1
の実施形態と同様に制御することにより、各電極14、
15間に2枚の凸レンズが形成され、これらの凸レンズ
の焦点距離が制御される。
【0071】このように構成された3次元表示装置は、
上述の図1中のレンズ焦点ドライバ9が2枚の共通電極
14に駆動電圧を供給する代わりに、図6中のレンズ焦
点ドライバ19が2枚の共通電極14と中間電極15に
駆動電圧を供給する以外は、上述の第1の実施形態と同
様に動作する。
【0072】すなわち、焦点位置の数Nに対応する2次
元の画像データをN画面表示させ、これに同期して焦点
可変レンズパネル21をドライバー19で駆動し、焦点
可変レンズパネル21を構成する焦点可変レンズ3の焦
点距離を、表示する2次元画像に対応する焦点位置に応
じて制御することにより3次元画像を表示する。
【0073】なお、焦点可変レンズパネル21を駆動す
るための駆動電圧は、予め焦点位置に対応させて決定さ
れている。
【0074】上述のように、この実施形態に係る3次元
表示装置は、焦点可変レンズを2層の液晶層によって構
成しているため、焦点距離は2枚の凸レンズの合成とな
り、焦点距離の可変範囲を広くすることができる。
【0075】図7は本発明の第3の実施形態に係る3次
元表示装置を構成する焦点可変レンズパネルの構成を示
す図である。なお、この図7では、上述の図1又は図6
と同一又は対応する構成要素には同一の符号が付されて
いる。
【0076】この第3の実施形態では、上述の第2の実
施形態と同様に2枚の凸レンズを形成するように構成さ
れているが、第2の実施形態が入射光の偏光方向を制限
するために偏光子18を必要としていたのに対し、この
実施形態では偏光子を不要としている。
【0077】この焦点可変レンズパネル31は、上述の
図6に示す焦点可変レンズパネル21と同様に、図7
(B)に示すように、2枚の共通電極14の間に、これ
らの電極14に対して平行に設けられた中間電極15を
備えている。
【0078】また、上述の図6に示された焦点可変レン
ズパネル21とは異なり、この焦点可変レンズパネル3
1は偏光子18を備えておらず、代わりに、第1の液晶
層、すなわち入射側の共通電極14の内側(第1の凸レ
ンズを形成する液晶13側)と対向する中間電極15の
内側(第1の凸レンズを形成する液晶13側)に液晶の
分子配列が平行になるように所定の方向に配向処理され
た配向膜17aと、第2の液晶層、すなわち出射側の中
間電極15の内側と共通電極14の内側に設けられ、配
向膜17aの配向方向と垂直方向に配向された配向膜1
7bとを備えている。
【0079】各電極14、15には、第2の実施形態と
同様に、レンズ焦点ドライバ19からの駆動電圧が供給
されている。また、レンズ焦点ドライバ19は、上述の
図1中のレンズ焦点ドライバ9と同様に、画面切り替え
部91からの切り替え信号に応じて2枚の共通電極14
と中間電極15間に電圧を供給する。
【0080】各電極14、15間の電圧を、上述の第2
の実施形態と同様に制御することにより、各電極14、
15間に2枚の凸レンズが形成され、これらの凸レンズ
の焦点距離が制御される。これらの凸レンズは、上述の
配向膜17a、17bにより、第1の凸レンズの液晶分
子の配向方向と第2の凸レンズの液晶分子の配向方向が
垂直になっている。これにより、第1の凸レンズでレン
ズの作用を受けない偏光成分も第2の凸レンズによって
レンズの作用を受ける。このため、この焦点可変レンズ
パネル31は偏光子が無くても凸レンズとしての機能を
発揮している。
【0081】このように構成された3次元表示装置は、
上述の第2の実施形態と同様に動作する。すなわち、焦
点位置の数Nに対応する2次元の画像データをN画面表
示させ、これに同期して焦点可変レンズパネル31をド
ライバー19で駆動し、焦点可変レンズパネル31を構
成する焦点可変レンズ3の焦点距離を、表示する2次元
画像に対応する焦点位置に応じて制御することにより3
次元画像を表示する。
【0082】なお、焦点可変レンズパネル31を駆動す
るための駆動電圧は、上述の第2の実施形態と同様に、
予め焦点位置に対応させて決定されている。
【0083】上述のように、この実施形態に係る3次元
表示装置は、焦点可変レンズを2層の液晶層によって構
成しているため、焦点距離は2枚の凸レンズの合成とな
り、焦点距離の可変範囲を広くすることができる。
【0084】また、この実施形態では、焦点可変レンズ
パネル31に偏光子を用いていないため、偏光子による
明るさの損失を無くすことができる。これにより明るい
3次元画像の表示が可能となる。
【0085】なお、上述の各実施形態では、カラー画像
を表示する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば単色あるいは2色以上の
画像を表示させる場合にも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】表示制御手段が、画像データ保持手段か
ら所定の焦点位置の画像データを順次読み出して表示手
段に供給し、当該読み出した画像データに対応する焦点
位置に応じて、焦点可変レンズパネルの焦点を制御する
ことにより、3次元画像を表示することができる。3次
元画像は表示手段の位置に表示されるため、表示手段の
周りの視界を妨げず、作業用の情報を表示するのに適し
ている。
【0087】また、焦点可変レンズが、対向して設けら
れた電極の各表示画素に対応する位置に設けられた円形
の開口と、電極間に設けられた液晶層とを備え、表示制
御手段が、対向する電極間に印加する電圧を制御するこ
とにより、焦点可変レンズの焦点距離を制御すれば、全
ての焦点可変レンズの焦点距離を1系統の駆動電圧の制
御に行なうことができ、制御の負荷を低減させることが
できる。
【0088】また、複数の対向する電極と、複数の液晶
層を備え、表示制御手段が、各々の対向する電極間に印
加する電圧を制御することにより、複数の液晶層によっ
て焦点可変レンズを構成することができ、焦点距離の制
御範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る3次元表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 3次元表示装置を構成する発光素子及び焦点
可変レンズの構成を示す断面図である。
【図3】 3次元表示装置を構成する光学系の動作を示
す概略図である。
【図4】 3次元表示装置を構成する焦点可変レンズパ
ネルの構成を示す図である。
【図5】 3次元表示装置を構成するカラー表示データ
作成部の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る3次元表示装
置を構成する焦点可変レンズパネルの構成を示す図であ
る。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る3次元表示装
置を構成する焦点可変レンズパネルの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 3色2次元表示部、2 3色発光素子、2R、2
G、2B 表示チップ、3 焦点可変レンズ、4、2
1、31 焦点可変レンズパネル、8 カラー表示デー
タ作成部、9、19 レンズ焦点ドライバ、10 外部
装置、83 セレクタ、91 画面切り替え部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列された複数の表示画素を有する表示
    手段と、 少なくとも1系統の電極と、前記各表示画素に対応して
    設けられ、前記電極によって焦点が制御される焦点可変
    レンズとを有する焦点可変レンズパネルと、 複数の焦点位置に対応する画像データを保持する画像デ
    ータ保持手段と、 該画像データ保持手段から所定の焦点位置の画像データ
    を順次読み出して前記表示手段に供給し、当該読み出し
    た画像データに対応する焦点位置に応じて、前記焦点可
    変レンズパネルの焦点を制御する表示制御手段とを備え
    ることを特徴とする3次元表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段が、各表示画素の画像デー
    タをラッチするラッチ手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の3次元表示装置。
  3. 【請求項3】 前記焦点可変レンズが、 対向して設けられた前記電極の前記各表示画素に対応す
    る位置に設けられた円形の開口と、 前記電極間に設けられた液晶層とを備え、 前記表示制御手段は、前記対向する電極間に印加する電
    圧を制御することにより、前記焦点可変レンズの焦点距
    離を制御することを特徴とする請求項1記載の3次元表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記焦点可変レンズが、 前記表示手段からの表示光の偏光成分を制限する偏光子
    と、 前記電極と前記液晶層の間に設けられ、液晶層の配向を
    前記偏光子によって制限されない偏光方向とする配向膜
    とを備えることを特徴とする請求項3記載の3次元表示
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記対向する電極と、複数の前記
    液晶層を備え、 前記表示制御手段は、各々の前記対向する電極間に印加
    する電圧を制御することにより、前記焦点可変レンズの
    焦点距離を制御することを特徴とする請求項3記載の3
    次元表示装置。
  6. 【請求項6】 前記焦点可変レンズが、 前記表示手段からの表示光の偏光成分を制限する偏光子
    と、 前記各電極と前記各液晶層の間に設けられ、液晶層の配
    向を前記偏光子によって制限されない偏光方向とする配
    向膜とを備えることを特徴とする請求項5記載の3次元
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記焦点可変レンズが、 前記1の液晶層の挟んで対向する前記電極の間に設けら
    れ、液晶層の配向を所定の偏光方向(第1の偏光方向)
    とする第1の配向膜と、 前記他の液晶層の挟んで対向する前記電極の間に設けら
    れ、液晶層の配向を前記第1の偏光方向と垂直の偏光方
    向とする第1の配向膜とを備えることを特徴とする請求
    項5記載の3次元表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段の表示画素が、2以上の色
    の表示素子を備えることを特徴とする請求項1記載の3
    次元表示装置。
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