JP2000260222A - 燃焼カートリッジ体 - Google Patents

燃焼カートリッジ体

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JP2000260222A JP11063406A JP6340699A JP2000260222A JP 2000260222 A JP2000260222 A JP 2000260222A JP 11063406 A JP11063406 A JP 11063406A JP 6340699 A JP6340699 A JP 6340699A JP 2000260222 A JP2000260222 A JP 2000260222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灯火照明体において使用される、ろうそく燃
焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体
で、ろうそく本来の外観特性を損なうことなく、該燃焼
カートリッジ体のみを使い捨てとして簡易に交換でき、
かつ、有風下においても該燃焼体収容容器が該ろうそく
燃焼体の火炎により変形したり焦げたりすることのない
ようにする。 【解決手段】 ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収
容した燃焼カートリッジ体を用い、該燃焼体収容容器を
ろうそく形等立体意匠体上面に形成した凹部に装填保持
して、該立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体
用の燃焼カートリッジ体において、前記燃焼体収容容器
が合成樹脂でカップ状に形成されており、その側壁面最
上端の先端部がストレートな末広形状で終わることな
く、剛性構造に形成されていることを特徴とする燃焼カ
ートリッジ体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯火照明体におい
て使用される、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収
容した燃焼カートリッジ体で、ろうそく本来の外観特性
を損なうことなく、該燃焼カートリッジ体のみを使い捨
てとして簡易に交換でき、かつ、有風下においても該燃
焼体収容容器が該ろうそく燃焼体の火炎により変形した
り焦げたりすることのない燃焼カートリッジ体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、合成樹脂などで作られたカ
ップ状の容器にろうそく燃焼体を入れ、使い捨てとして
使用する方法は、広く行われている。また、陶器、金
属、合成樹脂などで作られた燭台や美術ろうそく、大型
ろうそくなどの頂部の凹部に、従来の容器入り燃焼剤を
燃焼カートリッジ体として収容し使用するものがある。
さらに、実用新案登録第3028708号には、ローソ
クを合成樹脂製のカップ状の容器の内に固定した燃焼カ
ートリッジ体を燃焼カートリッジ体保持部材の上面凹部
に収容し、該燃焼カートリッジ体と該燃焼カートリッジ
体保持部材を一体に構成したローソク灯火照明体が提案
されている。
【0003】本発明で言う燃焼カートリッジ体とは、ろ
うそく燃焼体を燃焼体収容容器に収容し使い捨てとして
使用するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の、燭台や
美術ろうそく、大型ろうそくなどの頂部の凹部に容器入
り燃焼剤を燃焼カートリッジ体として収容し使用するも
のでは、該燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどが燃
焼する如く形成する工夫がされておらず、また、金属製
カップを使用した燃焼カートリッジ体を使用すると、燃
焼火炎の熱により該金属製カップが高温になりやすく、
該燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどの本体が熱変
形したり損傷を受け、再使用できなくなる可能性があっ
た。
【0005】また、従来の金属製あるいは合成樹脂製の
ろうそく燃焼体収容容器では、その形状が熱の放散に対
しての工夫が不十分で熱のこもりが大きくなり、燃焼カ
ートリッジ体を収容する立体意匠体の、該燃焼体収容容
器との接触部位が熱変形を受けやすくなる。また、燃焼
経過に伴って、燃焼火炎が燃焼カートリッジ体保持部材
頂部の凹部内に隠れる傾向があり、灯火による演出効果
を減じてしまう傾向にあった。さらに、従来のろうそく
燃焼体収容容器の形状が、取り出し装着が必ずしも簡易
と言えるような形状ではなく、該立体意匠体への着脱に
手間がかかることがあった。
【0006】また、実用新案登録第3028708号に
提案されたローソク灯火照明体における燃焼カートリッ
ジ体では、燃焼体収容容器がローソクの燃焼火炎の接近
により容易に熱変形し、合成樹脂カップが焦げたり燃え
たりする場合があった。さらに、燃焼カートリッジ体保
持部材上端部の該保持部材と該燃焼体収容容器との隙間
から熔融したろうが入り込み、該保持部材を汚したり、
燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなるこ
ともあった。さらに、ローソクの燃焼に伴い高温になる
燃焼芯固定座金の熱により該保持部材が損傷を受けるこ
ともあった。
【0007】本発明の目的は、灯火照明体において使用
される、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した
燃焼カートリッジ体で、ろうそく本来の外観特性を損な
うことなく、該燃焼カートリッジ体のみを使い捨てとし
て簡易に交換でき、かつ、有風下においても該燃焼体収
容容器が該ろうそく燃焼体の火炎により変形したり焦げ
たりすることのない燃焼カートリッジ体燃焼体を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち第一の発明
は、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼
カートリッジ体を用い、該燃焼カートリッジ体の該燃焼
体収容容器をろうそく形等立体意匠体上面に形成した凹
部に装填保持して、該立体意匠体が燃焼する如く形成す
る灯火照明体用の燃焼カートリッジ体において、前記燃
焼体収容容器が合成樹脂でカップ状に形成されており、
その側壁面最上端の先端部がストレートな末広形状で終
わることなく、剛性構造に形成されていることを特徴と
する燃焼カートリッジ体であり、第二の発明は、燃焼体
収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造がツバ状に
形成されていることを特徴とする第一の発明に記載の燃
焼カートリッジ体である。また、第三の発明は、燃焼体
収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造が外方に巻
き込まれた形状に形成されていることを特徴とする第一
の発明に記載の燃焼カートリッジ体であり、第四の発明
は、燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造
が外方に折り返した形状に形成されていることを特徴と
する第一の発明に記載の燃焼カートリッジ体である。
【0009】さらに、第五の発明は、燃焼体収容容器の
底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成さ
れていることを特徴とする第一の発明に記載の燃焼カー
トリッジ体であり、第六の発明は、燃焼体収容容器の底
面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成され
ていることを特徴とする第二の発明に記載の燃焼カート
リッジ体であり、第七の発明は、燃焼体収容容器の底面
中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されて
いることを特徴とする第三の発明に記載の燃焼カートリ
ッジ体であり、第八の発明は、燃焼体収容容器の底面中
央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されてい
ることを特徴とする第四の発明に記載の燃焼カートリッ
ジ体である。
【0010】ろうそく形等立体意匠体が燃焼する如く形
成する灯火照明体において本発明の燃焼カートリッジ体
を使用すれば、該灯火照明体は、ろうそく本来の形、
色、質感、肌触り、風合い、炎の揺らめき、光の透過具
合などの外観特性を損なうことがない。また、該立体意
匠体のろうそく燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や
損傷を受けたり、該立体意匠体が熔融したろうにより汚
されることもなく、該立体意匠体の繰り返しの使用が可
能である。さらに、燃焼火炎が該立体意匠体上面の凹部
内に隠れてしまうこともないので、灯火による優れた演
出効果が得られる。また、該燃焼カートリッジ体の該立
体意匠体への載入、取り出しが極めて簡易に行えるもの
となった。そのうえ、有風下での使用に際してもろう垂
れを生ぜず、燃焼体収容容器が燃焼火炎の接近により容
易に熱変形したり、焦げたり燃えたりすることもなく、
燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなるこ
ともなく、安全にかつ簡易に使用できる、極めて優れた
燃焼カートリッジ体が提供できる事となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図例を用いて、
より詳細に説明する。図1は、本発明の燃焼カートリッ
ジ体を使用した灯火照明体の一例である。ろうそく燃焼
体3はろう燃焼剤1と燃焼芯2よりなり、該ろうそく燃
焼体3とそれを収容するカップ状のろうそく燃焼体収容
容器4から構成される燃焼カートリッジ体5は、ろうそ
く形等立体意匠体6上面に形成した凹部11に収容され
て、該立体意匠体6が燃焼する如き灯火照明体7として
形成されている。該燃焼体収容容器4の側壁面最上端の
先端部8はストレートな末広形状で終わることなく、剛
性を持たすためにツバ状に形成されている。
【0012】燃焼カートリッジ体5を使い捨てとして簡
易に交換するためには、ろうそく燃焼体収容容器4は合
成樹脂製であることが望ましい。周知のろう燃焼剤1と
燃焼芯2よりなるろうそく燃焼体3を収容するカップ状
のろうそく燃焼体収容容器4の材質は、該立体意匠体6
のろうそく燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や損傷
を受けることのないように、燃焼に伴う熔融ろうの熱を
該ろうそく燃焼体収容容器4の接触する立体意匠体6面
に熱伝導しにくいことが望ましく、また、万一の該ろう
そく燃焼体収容容器4への燃焼火炎の燃え移りに配慮す
る必要があるので、難燃性を有する合成樹脂が好まし
い。また、該ろうそく燃焼体収容容器4は、使用時には
目立たない外観であることが望ましく、また、燃焼火炎
の光によりろうそく自身がほの明るく見えることはろう
そくの持つ優れた演出効果であるので、この効果を発揮
させるためにも、透明性を有する合成樹脂が好ましい。
これらのことから、該ろうそく燃焼体収容容器4の材質
としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、6−ナイロン、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリイミドなどが使用でき
る。さらに、汎用性難燃合成樹脂として、ポリ塩化ビニ
ル樹脂や、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂が好ま
しい。 また、ろうそく燃焼体収容容器4の形状は図1
に示すような逆円錐台すなわちテーパー形状とすること
で燃焼カートリッジ体5の立体意匠体6上面の凹部11
への載入、取り出しを容易にするばかりか燃焼火炎によ
る熱のこもりを低減し、該ろうそく燃焼体収容容器4お
よび該立体意匠体6への熱の影響を低減するのに有効と
なる。
【0013】さらに、ろうそく燃焼体収容容器4の側壁
面最上端の先端部8は、燃焼火炎の接近により容易に熱
変形したり、焦げたり燃えたりすることのないように剛
性構造に形成されている。図1及び図3(a)では該剛
性構造はツバ状である。また、その他の剛性構造とし
て、図3(b)(c)(d)には、該側壁面最上端の先
端部8の剛性構造が外方に巻き込まれた形状に形成され
ている該燃焼体収容容器4の一例、及び外方に折り返し
た形状に形成されている該燃焼体収容容器4の一例を示
す。また、ろうそく燃焼体3の燃焼に伴い高温になる燃
焼芯固定座金9の熱により立体意匠体6が熔融や熱変形
などの損傷を受けないように、断熱効果を付加させるた
めに、該座金9直下の該燃焼体収容容器4と該立体意匠
体6との間に隙間を設ける構成とするため、該燃焼体収
容容器4の底面中央部が底面周囲部より上方に段差10
を有して形成されている該燃焼体収容容器4の一例を、
図4に示す。さらに、図6に示すように、該立体意匠体
6上端部に該燃焼カートリッジ体5のツバ状に形成され
た該先端部8を載置することにより、該燃焼体収容容器
4と該立体意匠体6との間に隙間を設ける構成とする事
もできる。これにより、前記の該燃焼体収容容器4底面
に設けられる該段差10と同様に断熱効果を付加させる
事ができ、該座金9の熱により該立体意匠体6が熔融や
熱変形などの損傷を受けるのを防ぐことができる。図2
に示す従来の燃焼体収容容器4を使用した場合の照明体
断面は、図5のごとくとなり、該座金9の熱により該立
体意匠体6が熔融や熱変形などの損傷を受ける事とな
る。さらに、図3(a)に示すような、該ろうそく燃焼
体収容容器4の側壁面最上端の先端部8がツバ状に形成
されている燃焼カートリッジ体5においては、熔融した
ろうはツバ状に形成された該先端部8上に乗るだけで、
該立体意匠体6を汚すことはなく、該立体意匠体6上端
部と該燃焼体収容容器4との隙間から熔融したろうが入
り込み、該立体意匠体6を汚したり、燃焼終了後に該燃
焼体収容容器が取り出しにくくなると言う不都合は引き
起こさず、取り出しも容易に行える。このように、該ろ
うそく燃焼体収容容器4の側壁面最上端の先端部8がツ
バ状に形成されている該燃焼カートリッジ体5には、種
々の利点があり望ましい形態と言える。該ろうそく燃焼
体収容容器4はシート状の合成樹脂より一体成形される
ことが、作成の簡便さ、コストの低さなどから望ましい
が、その他の成形方法、例えばインジェクション法等で
成形することも可能である。
【0014】ろうそく燃焼体3は周知の手段により成形
されたろう燃焼剤1と燃焼芯2よりなり、該ろうそく燃
焼体3の形状は、ろうそく形等立体意匠体6との一体感
を出しろうそくとしての外観を保つため、側壁の高さは
ろうそく燃焼体収容容器4よりも上にはみ出さない形状
とするのが好ましい。また、図1のように、全体として
の外観を和ろうそく形状とするためには、該ろうそく燃
焼体3の上面中央部を凸形状とすることにより、その目
的が達せられる。さらに、燃焼に伴い熔融したろうが該
ろうそく燃焼体収容容器4からあふれ出て該立体意匠体
6を汚し、さらにろう垂れとなるのを防ぐためには、該
ろうそく燃焼体3と該ろうそく燃焼体収容容器4との間
に熔融したろうをを受け止め収容し得る隙間容量を確保
することが好ましい。
【0015】ろうそく燃焼体3は、該ろうそく燃焼体3
の底部をホットメルト法、粘着剤、接着剤、粘着テー
プ、接着テープなどの周知の手段でろうそく燃焼体収容
容器4内底部に粘着もしくは接着固定してもよい。該ろ
うそく燃焼体3の底部をろうそく燃焼体収容容器4内底
部に固定することにより、該ろうそく燃焼体3が該ろう
そく燃焼体収容容器4内で偏在するのを防ぎ、中央部に
確保され、燃焼火炎が該ろうそく燃焼体収容容器4の側
壁に近接し過ぎ、該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁が
熱変形したり損傷を受けたりするのを防止できる。ま
た、燃焼芯2または燃焼火炎が、灯火照明体上面で偏在
することなく中央部に確保されることは、外観上、極め
て好都合である。また、輸送、運搬の際、ろうそく燃焼
体3が該ろうそく燃焼体収容容器4内で移動し損傷を受
けるのを防げるばかりか、該燃焼カートリッジ体5の立
体意匠体6への載入、取り出しが一手間ででき極めて簡
易となる。
【0016】ろうそく形等立体意匠体6は、ろうそく本
来の色、質感、肌触り、風合い、光の透過具合などの外
観特性を発揮させるためには、周知のパラフィンワック
ス、ポリエチレンワックスなどを主剤とした材質で成形
されたものが最も優れている。また、該立体意匠体6が
合成樹脂で成形される場合は、ポリアセタール樹脂が上
述の外観特性を具備する素材であり好ましい。さらに、
他の合成樹脂、陶磁器、セラミック、ガラス、金属、石
膏、木等の材質より成型されてもよい。該立体意匠体6
の形状は、図1に示したものの他に、例えば図7に示す
ような形状でもよい。
【0017】ろうそく形等立体意匠体6と燃焼カートリ
ッジ体5との間には、若干の間隙を設けるのが好まし
い。この間隙により、該燃焼カートリッジ体5を該立体
意匠体6上面の凹部11へ極めて円滑に載入、取り出し
できるようになる。また、熔融ろうの熱が該ろうそく燃
焼体収容容器4の側壁より該立体意匠体6へ直接伝わり
にくくなり、該立体意匠体6が熔融ろうの熱により熔融
や熱変形などの損傷を受けるのを防ぐことができる。
【0018】
【実施例】以下、比較例、実施例を用いて本発明をさら
に具体的に説明する。 比較例1及び実施例1:使用するろうそく燃焼体は、パ
ラフィンワックスを主成分とするろう燃焼剤と木綿芯で
ある燃焼芯とで作られており、その底面から該ろう燃焼
剤の頂部までの高さが28mm、側壁の高さ18.5m
m、最大直径42mm、底面直径38mmの寸法で図1
に示す形状とした。さらに、上記ろうそく燃焼体を、
0.2mm厚のPVCシートより図2に示す形状で、開
口部の内径が50mm、底面内径39mm、深長20m
mの逆円錐台形状に成形したろうそく燃焼体収容容器内
に収容した燃焼カートリッジ体を、比較例1サンプルと
する。次に、上記ろうそく燃焼体を、0.2mm厚のP
VCシートより図3(a)に示す形状で、開口部の内径
が50mm、底面内径39mm、深長20mmの逆円錐
台形状、さらに剛性を付加させるために、側壁面最上端
先端部を外方に幅5mmにツバ状に成形したろうそく燃
焼体収容容器内に収容した燃焼カートリッジ体を、実施
例1サンプルとする。
【0019】図1に示すような、上面直径63mm、底
面直径28mm、高さ170mmでポリエチレンワック
スを主成分として成形したろうそく形等立体意匠体で、
上面に該燃焼カートリッジ体を収容するための凹部を有
し、該凹部の形状は逆円錐台形状であり、開口部直径5
3mm、底面直径41mm、深長21mmに形成された
該立体意匠体の6個それぞれに、上記比較例1サンプル
及び実施例1サンプルそれぞれ3個ずつを各一個ずつ、
装填保持させた。上記6個のサンプルに点火した後、斜
め上方より風速0.6m/秒程度の有風下にて2時間燃
焼させ、その状態を観察した。
【0020】比較例1サンプルでは3個とも、風下にあ
たる側壁面最上端先端部が、燃焼火炎の熱により徐々に
内側に熱変形し始め、2時間の燃焼後には、1個は軽度
な熱変形にとどまったものの、残り2個は大きく熱変形
し、焦げるに至った。一方実施例1サンプルにおいて
は、側壁面最上端先端部は比較例1サンプルと同様に燃
焼火炎の熱を受けているにもかかわらず、ろうそく燃焼
体収容容器は3個ともに2時間の燃焼後においてもほと
んど熱変形は認められなかった。
【0021】比較例2及び実施例2、実施例3:比較例
1サンプルと同じ仕様でさらに燃焼芯を直径14.5m
mのスチール製燃焼芯固定座金に固定したろうそく燃焼
体を、比較例1サンプルと同じ仕様の燃焼体収容容器の
内底部にホットメルト法で接着固定した燃焼カートリッ
ジ体を、比較例2サンプルとする。また、実施例1サン
プルと同じ仕様でさらに燃焼芯を直径14.5mmのス
チール製燃焼芯固定座金に固定したろうそく燃焼体を、
実施例1サンプルと同じ仕様の燃焼体収容容器の内底部
にホットメルト法で接着固定した燃焼カートリッジ体
を、実施例2サンプルとする。また、図4(a)に示す
形状の燃焼体収容容器で、該収容容器の底面中央部位が
底面周囲部よりも1mm程度上方に段差を有して成形さ
れており、該段差部以外は実施例1サンプルと同じ仕様
の燃焼体収容容器の内底部に実施例2サンプルと同じ仕
様のろうそく燃焼体をホットメルト法で接着固定した燃
焼カートリッジ体を、実施例3サンプルとする。比較例
1サンプル及び実施例1サンプルに使用したものと同じ
仕様のろうそく形等立体意匠体の9個それぞれに、上記
比較例2サンプル及び実施例2サンプル、実施例3サン
プルそれぞれ3個ずつを各一個ずつ、装填保持させた。
上記9個のサンプルに点火した後、斜め上方より風速
0.6m/秒程度の有風下にて4〜5時間にわたり燃え
尽きるまで燃焼させ、その状態を観察した。
【0022】比較例2サンプルでは3個とも、燃焼体収
容容器が内側に激しく熱変形し、正常な燃焼状態を保て
なくなり、3時間ほどで中断した。また、実施例2サン
プルにおいては、ろうそく燃焼体収容容器には3個とも
にほとんど熱変形は認められなかった。また、燃焼終了
段階において燃焼火炎により金属製の座金が熱せられる
ことにより高温となった該座金の熱が、ろうそく形等立
体意匠体に伝わることによって、該立体意匠体上面凹部
の該座金下方部位に熱による軟化あるいはわずかな熔融
部位を3個ともに認めたが、該立体意匠体上面凹部より
の該燃焼体収容容器の取り出しは容易であった。一方実
施例3サンプルにおいては3個ともに、ろうそく燃焼体
収容容器は燃焼過程においてもほとんど熱変形は認めら
れず、また、燃焼火炎により熱せられた金属製の座金の
熱が、直接には該立体意匠体上面凹部の該座金下方部位
に伝わらないため、熱による軟化あるいは熔融はほとん
どなく、該立体意匠体上面凹部よりの該燃焼体収容容器
の取り出しは極めて容易であり、該立体意匠体の繰り返
し使用の耐久性を確認した。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ろうそく形等立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照
明体において本発明の燃焼カートリッジ体を使用すれ
ば、該灯火照明体は、ろうそく本来の形、色、質感、肌
触り、風合い、炎の揺らめき、光の透過具合などの外観
特性を損なうことがない。また、該立体意匠体のろうそ
く燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や損傷を受けた
り、該立体意匠体が熔融したろうにより汚されることも
なく、該立体意匠体の繰り返しの使用が可能である。さ
らに、燃焼火炎が該立体意匠体上面の凹部内に隠れてし
まうこともないので、灯火による優れた演出効果が得ら
れる。また、該燃焼カートリッジ体の該立体意匠体への
載入、取り出しが極めて簡易に行えるものとなった。そ
のうえ、有風下での使用に際してもろう垂れを生ぜず、
燃焼体収容容器が燃焼火炎の接近により容易に熱変形し
たり、焦げたり燃えたりすることもなく、燃焼終了後に
該燃焼体収容容器が取り出しにくくなることもなく、安
全にかつ簡易に使用できる、極めて優れた燃焼カートリ
ッジ体が提供できる事となる。
【0024】従来、和ろうそくおよび和ろうそく型ろう
そくは、その使用形態において有風下にさらされること
が多く、ろう垂れしやすい。また、燃焼部分は本体の一
部分のみであり、燃焼終了後、残りの大部分は捨てられ
ている。本発明の燃焼カートリッジ体を使用した和ろう
そく形状の灯火照明体は、有風下での使用に際してもろ
う垂れを生ぜず、また、燃焼終了後には燃焼体部分であ
る燃焼カートリッジ体のみの交換でよく、ろうそく本体
の大部分にあたるろうそく形等立体意匠体は繰り返し使
用でき、簡便、安価に使用できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼カートリッジ体の使用例の一例を
示す斜視図である。
【図2】従来の燃焼カートリッジ体を構成する燃焼体収
容容器の一例を示す斜視図及び断面図である。
【図3】本発明の燃焼カートリッジ体を構成する燃焼体
収容容器の一例を示す斜視図及び断面図である。
【図4】本発明の燃焼カートリッジ体を構成する燃焼体
収容容器の他の一例を示す斜視図及び断面図である。
【図5】従来の燃焼カートリッジ体の使用例の他の一例
を示す断面図である。
【図6】本発明の燃焼カートリッジ体の使用例の他の一
例を示す断面図である。
【図7】本発明の燃焼カートリッジ体の使用例の他の一
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ろう燃焼剤 2 燃焼芯 3 ろうそく燃焼体 4 燃焼体収容容器 5 燃焼カートリッジ体 6 ろうそく形等立体意匠体 7 灯火照明体 8 側壁面最上端先端部 9 燃焼芯固定座金 10 段差 11 凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収
    容した燃焼カートリッジ体を用い、該燃焼カートリッジ
    体の該燃焼体収容容器をろうそく形等立体意匠体上面に
    形成した凹部に装填保持して、該立体意匠体が燃焼する
    如く形成する灯火照明体用の燃焼カートリッジ体におい
    て、前記燃焼体収容容器が合成樹脂でカップ状に形成さ
    れており、その側壁面最上端の先端部がストレートな末
    広形状で終わることなく、剛性構造に形成されているこ
    とを特徴とする燃焼カートリッジ体。
  2. 【請求項2】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部
    の剛性構造がツバ状に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
  3. 【請求項3】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部
    の剛性構造が外方に巻き込まれた形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ
    体。
  4. 【請求項4】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部
    の剛性構造が外方に折り返した形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
  5. 【請求項5】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲
    部より上方に段差を有して形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
  6. 【請求項6】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲
    部より上方に段差を有して形成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の燃焼カートリッジ体。
  7. 【請求項7】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲
    部より上方に段差を有して形成されていることを特徴と
    する請求項3に記載の燃焼カートリッジ体。
  8. 【請求項8】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲
    部より上方に段差を有して形成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の燃焼カートリッジ体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011178978A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Pegasus Candle Kk 燃焼芯構造体及びカートリッジキャンドル
JP2014017163A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Dainippon Printing Co Ltd フレキシブルフラットケーブル用被覆材
KR20210131154A (ko) * 2020-04-23 2021-11-02 안상정 광 생성 장치

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