JP2000259794A - プリペイドカードシステム、読書装置及び可変情報更新方法 - Google Patents

プリペイドカードシステム、読書装置及び可変情報更新方法

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JP2000259794A
JP2000259794A JP6578299A JP6578299A JP2000259794A JP 2000259794 A JP2000259794 A JP 2000259794A JP 6578299 A JP6578299 A JP 6578299A JP 6578299 A JP6578299 A JP 6578299A JP 2000259794 A JP2000259794 A JP 2000259794A
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JP
Japan
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prepaid card
card
magnetic waveform
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JP6578299A
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English (en)
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Hideo Takashima
秀男 高島
Takayuki Kamata
隆之 鎌田
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NTT Data Group Corp
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー等の偽造を防止することができるプリ
ペイドカードシステム等を提供する。 【解決手段】 読書装置は、消費金額に応じて更新され
た可変情報をプリペイドカード6に記録する際、可変領
域E1の記憶領域の2つの可変情報のうち、前回のカー
ド使用時に記録更新されなかった方を、傷付与部E3か
ら取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データで
暗号化して記録更新する。そして、傷付与部E3から再
度磁気波形を取得して特徴データを生成し、その特徴デ
ータで可変領域E1の各可変情報Da、Dbを適正に復
号化できるか否かをチェックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
の偽造を防止するプリペイドカードシステム、読書装置
及び可変情報更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金銭的価値を有する金額情報を記憶する
プリペイドカードを、遊技媒体等の貸出の対価の支払い
等に用いるプリペイドカードシステムが実現されてい
る。プリペイドカードシステムは、例えば、カード発行
元に設置される記録装置、各店舗に設置される発券機及
び読書装置等を備える。記録装置は、各プリペイドカー
ドに、カードID、券面金額等の固定情報と、残高等の
可変情報と、を記録(エンコード)する。可変情報及び
固定情報が記録されたプリペイドカードは、例えばカー
ド発行元から各店舗に販売される。
【0003】各店舗では、例えばカード発行元から購入
したプリペイドカードを発券機に格納する。発券機は、
利用者からの購入要求に応じて、自己に格納されている
プリペイドカードに所定の発券処理を施して発券する。
発券されたプリペイドカードは、利用者により例えば店
舗の読書装置で使用される。読書装置は、挿入されたプ
リペイドカードについて所定のチェックを行い、チェッ
ク結果が適正である場合、そのカードの使用を許可す
る。そして、該プリペイドカードに記憶されている残高
情報を含む可変情報を、消費金額等に応じて記録更新し
て排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
システムでは、例えば、プリペイドカードの可変情報を
他のカードにコピーする等してカードの偽造処理がなさ
れる可能性がある。例えば、読書装置は、挿入されたカ
ードについて種々のチェックを行い、それらのチェック
結果が適正である場合に、可変情報の記録更新を行う
が、チェックが適正に完了した後で、可変情報を記録更
新する前に、処理対象のカードを他のカード(例えば、
残高情報等の可変情報が記録されていないカード)にす
り替えられると、すり替えられた他のカードに、可変情
報が記録されてしまう。これにより、例えば残高の多い
カードを挿入し、挿入時のチェックが完了した後、可変
情報が記憶されていないカードにすり替えて、残高の高
いカードのデータを記録させることにより、カードの偽
造がなされる虞がある。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、データの不正コピー等によるプリペイドカード
の偽造を防止することができるプリペイドカードシステ
ム、読書装置及び可変情報更新方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係るプリペイドカードシステ
ムは、金額情報を含む可変情報をプリペイドカードに記
録して発行する記録装置と、前記記録装置により発行さ
れたプリペイドカードの可変情報を消費金額に応じて更
新する読書装置と、を備えるプリペイドカードシステム
において、前記プリペイドカードは、所定の磁気領域に
傷が付与されている傷付与領域をを有し、前記読書装置
は、挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取
って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して
生成した特徴データを鍵として、該プリペイドカードの
記憶領域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を
復号化し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でな
い場合、カードの使用を禁止する読取チェック手段と、
消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
化して記録更新する更新手段と、可変情報の記録更新の
完了後、前記プリペイドカードの傷付与領域を読み取っ
て磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生
成した特徴データを鍵として、該プリペイドカードにお
ける前記2つの可変情報を復号化し、復号結果が適正か
否かを判別して、適正でない場合、所定のエラー処理を
行う更新チェック手段と、を備える。
【0007】このような構成によれば、カードの使用毎
に、2つの可変情報の一方のみを記録更新する。このた
め、記録の直前に、処理対象のカードがすり替えられた
場合、そのカードに一方の可変情報が記録されても、記
録されているべき他方の可変情報が存在しないこととな
る。従って、一方の可変情報の記録更新後に、記録され
ない方の可変情報について、特徴データを鍵とした暗号
チェックを行い、その復号結果を判別することにより、
カードのすり替え等の不正行為を容易に検出できる。ま
た、プリペイドカードの傷付与領域には傷が付与されて
いるため、この領域から検出される磁気波形は振幅が大
きく、各カードにおける磁気波形の差異が明確となる。
このような磁気波形を量子化して取得した特徴データ
は、実質上、カード毎に一意のデータとなるため、この
特徴データを鍵とした暗号チェックを、カード挿入時、
可変情報の記録更新時等に行うことにより、安全性の高
いシステムを実現することができる。
【0008】前記記録装置は、発行対象のプリペイドカ
ードの前記傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、
取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データを鍵
として、前記2つの可変情報を暗号化して該プリペイド
カードの記憶領域に記録する記録手段を備えてもよく、
前記読書装置の前記更新手段は、処理対象のプリペイド
カードが未使用である場合、消費金額に応じて更新され
た可変情報を記録する際に、該プリペイドカードの傷付
与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波
形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリ
ペイドカードにおける前記2つの可変情報のうちの一方
の可変情報を暗号化して記録更新する手段を備えてもよ
い。
【0009】各前記可変情報の暗号/復号化に使用され
る特徴データは、可変情報毎に異なる量子化方式に従っ
て生成されてもよく、前記読書装置の前記読取チェック
手段と前記更新手段と前記更新チェック手段は、可変情
報の暗号/復号化に際して、当該可変情報に対応する量
子化方式に従って特徴データを生成して使用するように
してもよい。
【0010】また、本発明の第2の観点に係るプリペイ
ドカードシステムは、金額情報を含む可変情報をプリペ
イドカードに記録して発行する記録装置と、前記記録装
置により発行されたプリペイドカードに記憶されている
可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備
えるプリペイドカードシステムにおいて、前記プリペイ
ドカードは、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付
与領域をを有し、前記読書装置は、挿入されたプリペイ
ドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、
取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データを鍵
として、該プリペイドカードの記憶領域に記憶されてい
る少なくとも2つの可変情報を復号化するとともに、復
号された各可変情報に含まれている各特徴データが、前
記生成された特徴データと一致するか否かを判別して、
一致しない場合、カードの使用を禁止する読取チェック
手段と、消費金額に応じて更新された可変情報を前記プ
リペイドカードに記録する際に、該プリペイドカードの
傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
プリペイドカードにおける前記2つの可変情報のうち、
前回のカード使用時に記録更新されなかった方の可変情
報を暗号化して記録更新する更新手段と、可変情報の記
録更新の完了後、前記プリペイドカードの傷付与領域を
読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子
化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイドカ
ードにおける前記2つの可変情報を復号化し、復号結果
が適正か否かを判別するとともに、復号された各可変情
報に含まれている各特徴データが、前記生成された特徴
データと一致するか否かを判別して、一致しない場合、
所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、を備え
る。
【0011】このような構成によれば、カードの使用毎
に、2つの可変情報の一方のみを記録更新する。このた
め、記録の直前に、処理対象のカードがすり替えられた
場合、そのカードに一方の可変情報が記録されても、記
録されているべき他方の可変情報が存在しないこととな
る。従って、一方の可変情報の記録更新後に、記録更新
されない方の可変情報の復号処理を行い、その中に含ま
れる特徴データの照合を行うことにより、カードのすり
替え等の不正行為を容易に検出できる。また、プリペイ
ドカードの傷付与領域には傷が付与されているため、こ
の領域から検出される磁気波形は振幅が大きく、各カー
ドにおける磁気波形の差異が明確となる。このような磁
気波形を量子化して取得した特徴データは、実質上、カ
ード毎に一意のデータとなるため、カード挿入時、可変
情報の記録更新時等に、この特徴データを用いた暗号化
及び照合を行うことにより、安全性の高いシステムを実
現することができる。
【0012】前記記録装置は、発行対象のプリペイドカ
ードの前記傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、
取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データを前
記2つの可変情報のそれぞれに含めるとともに、前記生
成した特徴データを鍵として暗号化して該プリペイドカ
ードに記録する記録手段を備えてもよく、前記読書装置
の前記更新手段は、処理対象のプリペイドカードが未使
用である場合、消費金額に応じて更新された可変情報を
記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領域を読み
取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化し
て生成した特徴データを鍵として、該プリペイドカード
における前記2つの可変情報のうちの一方の可変情報を
暗号化して記録更新する手段を備えてもよい。
【0013】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読書装置の
前記読取チェック手段と前記更新手段と前記更新チェッ
ク手段は、前記プリペイドカードにおける前記2つの可
変情報の暗号/復号化に際して、当該可変情報に対応す
る量子化方式に従って特徴データを生成して使用しても
よく、前記読書装置の前記読取チェック手段と前記更新
チェック手段は、前記プリペイドカードにおける前記2
つの可変情報のうち、一方の可変情報の暗号/復号化に
使用される特徴データが、他方の可変情報に含まれてい
るか否かを判別し、前記他方の可変情報の暗号/復号化
に使用される特徴データが、前記一方の可変情報に含ま
れているか否かを判別するようにしてもよい。
【0014】また、本発明の第3の観点に係るプリペイ
ドカードシステムは、金額情報を含む可変情報をプリペ
イドカードに記録して発行する記録装置と、前記記録装
置により発行されたプリペイドカードの可変情報を消費
金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリペイド
カードシステムにおいて、前記プリペイドカードは、所
定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域をを有
し、前記読書装置は、挿入されたプリペイドカードの傷
付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気
波形を量子化して生成した特徴データが、該プリペイド
カードの記憶領域に記憶されている複数の可変情報のう
ち、少なくとも2つの可変情報に含まれている各特徴デ
ータと一致するか否かを判別するとともに、前記生成し
た特徴データに基づく暗号データが、該プリペイドカー
ドに記憶されている他の可変情報に含まれている暗号デ
ータと一致するか否かを判別し、いずれかの判別結果が
不適正である場合、カードの使用を禁止する読取チェッ
ク手段と、消費金額に応じて更新された可変情報を前記
プリペイドカードに記録する際に、該プリペイドカード
の傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した
磁気波形を量子化して生成した特徴データを、該プリペ
イドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回の
カード使用時に記録更新されなかった方の可変情報に含
めて記録更新するとともに、前記生成した特徴データに
基づく暗号データを、該プリペイドカードにおける他の
可変情報に含めて記録更新する更新手段と、可変情報の
記録更新の完了後、前記プリペイドカードの傷付与領域
を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量
子化して生成した特徴データが、該プリペイドカードに
おける前記2つの可変情報に含まれている各特徴データ
と一致するか否かを判別するとともに、前記生成した特
徴データに基づく暗号データが、該プリペイドカードに
記憶されている他の可変情報に含まれている暗号データ
と一致するか否かを判別し、いずれかの判別結果が不適
正である場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手
段と、を備える。
【0015】このような構成によれば、カードの使用毎
に、2つの可変情報の一方のみを記録更新する。このた
め、記録の直前に、処理対象のカードがすり替えられた
場合、そのカードに一方の可変情報が記録されても、記
録されているべき他方の可変情報が存在しないこととな
る。従って、一方の可変情報の記録更新後に、記録更新
されない方の可変情報の復号処理を行い、その中に含ま
れる特徴データの照合を行うことにより、カードのすり
替え等の不正行為を容易に検出できる。また、プリペイ
ドカードの傷付与領域には傷が付与されているため、こ
の領域から検出される磁気波形は振幅が大きく、各カー
ドにおける磁気波形の差異が明確となる。このような磁
気波形を量子化して取得した特徴データは、実質上、カ
ード毎に一意のデータとなるため、カード挿入時、可変
情報の記録更新時等に、この特徴データ及びこの特徴デ
ータに基づく暗号データを用いた照合を行うことによ
り、安全性の高いシステムを実現することができる。
【0016】前記記録装置は、発行対象のプリペイドカ
ードの前記傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、
取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データを、
該プリペイドカードにおける前記2つの可変情報に含め
て記録するとともに、前記生成した特徴データに基づく
暗号データを、該プリペイドカードにおける他の可変情
報に含めて記録する記録手段を備えてもよく、前記読書
装置の前記更新手段は、処理対象のプリペイドカードが
未使用である場合、消費金額に応じて更新された可変情
報を記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領域を
読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子
化して生成した特徴データを、該プリペイドカードにお
ける前記2つの可変情報のうちの一方の可変情報に含め
て記録更新するとともに、前記生成した特徴データに基
づく暗号データを、該プリペイドカードにおける他の可
変情報に含めて記録更新する手段を備えてもよい。
【0017】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読取チェッ
ク手段と前記更新手段と前記更新チェック手段は、前記
2つの可変情報について、各可変情報に対応する量子化
方式に従って特徴データを生成して使用するとともに、
前記他の可変情報について、前記2つの可変情報に対し
て生成した特徴データに基づく暗号データを使用しても
よい。
【0018】また、本発明の第4の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領域と、所
定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域と、を有
するプリペイドカードを処理する読書装置であって、挿
入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁
気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成し
た特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶領
域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号化
し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
合、カードの使用を禁止する読取チェック手段と、消費
金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイドカー
ドに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領域を
読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子
化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイドカ
ードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカード
使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号化し
て記録更新する更新手段と、可変情報の記録更新の完了
後、前記プリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁
気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成し
た特徴データを鍵として、該プリペイドカードにおける
前記2つの可変情報を復号化し、復号結果が適正か否か
を判別して、適正でない場合、所定のエラー処理を行う
更新チェック手段と、を備える。
【0019】各前記可変情報の暗号/復号化に使用され
る特徴データは、可変情報毎に異なる量子化方式に従っ
て生成されてもよく、前記読取チェック手段と前記更新
手段と前記更新チェック手段は、可変情報の暗号/復号
化に際して、当該可変情報に対応する量子化方式に従っ
て特徴データを生成して使用してもよい。
【0020】また、本発明の第5の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領域と、所
定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域と、を有
するプリペイドカードを処理する読書装置であって、挿
入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁
気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成し
た特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶領
域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号化
するとともに、復号された各可変情報に含まれている各
特徴データが、前記生成された特徴データと一致するか
否かを判別して、一致しない場合、カードの使用を禁止
する読取チェック手段と、消費金額に応じて更新された
可変情報を前記プリペイドカードに記録する際に、該プ
リペイドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形を取
得し、取得した磁気波形を量子化して生成した特徴デー
タを鍵として、該プリペイドカードにおける前記2つの
可変情報のうち、前回のカード使用時に記録更新されな
かった方の可変情報を暗号化して記録更新する更新手段
と、可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカー
ドの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得し
た磁気波形を量子化して生成した特徴データを鍵とし
て、該プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を
復号化し、復号結果が適正か否かを判別するとともに、
復号された各可変情報に含まれている各特徴データが、
前記生成された特徴データと一致するか否かを判別し
て、一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェ
ック手段と、を備える。
【0021】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読取チェッ
ク手段と前記更新手段と前記更新チェック手段は、前記
プリペイドカードにおける前記2つの可変情報の暗号/
復号化に際して、当該可変情報に対応する量子化方式に
従って特徴データを生成して使用してもよく、前記読取
チェック手段と前記更新チェック手段は、前記プリペイ
ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、一方の可
変情報の暗号/復号化に使用される特徴データが、他方
の可変情報に含まれているか否かを判別し、前記他方の
可変情報の暗号/復号化に使用される特徴データが、前
記一方の可変情報に含まれているか否かを判別するよう
にしてもよい。
【0022】また、本発明の第6の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領域と、所
定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域と、を有
するプリペイドカードを処理する読書装置であって、挿
入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁
気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成し
た特徴データが、該プリペイドカードの記憶領域に記憶
されている複数の可変情報のうち、少なくとも2つの可
変情報に含まれている各特徴データと一致するか否かを
判別するとともに、前記生成した特徴データに基づく暗
号データが、該プリペイドカードに記憶されている他の
可変情報に含まれている暗号データと一致するか否かを
判別し、いずれかの判別結果が不適正である場合、カー
ドの使用を禁止する読取チェック手段と、消費金額に応
じて更新された可変情報を前記プリペイドカードに記録
する際に、該プリペイドカードの傷付与領域を読み取っ
て磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生
成した特徴データを、該プリペイドカードにおける前記
2つの可変情報のうち、前回のカード使用時に記録更新
されなかった方の可変情報に含めて記録更新するととも
に、前記生成した特徴データに基づく暗号データを、該
プリペイドカードにおける他の可変情報に含めて記録更
新する更新手段と、可変情報の記録更新の完了後、前記
プリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形を
取得し、取得した磁気波形を量子化して生成した特徴デ
ータが、該プリペイドカードにおける前記2つの可変情
報に含まれている各特徴データと一致するか否かを判別
するとともに、前記生成した特徴データに基づく暗号デ
ータが、該プリペイドカードに記憶されている他の可変
情報に含まれている暗号データと一致するか否かを判別
し、いずれかの判別結果が不適正である場合、所定のエ
ラー処理を行う更新チェック手段と、を備える。
【0023】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読取チェッ
ク手段と前記更新手段と前記更新チェック手段は、前記
2つの可変情報について、各可変情報に対応する量子化
方式に従って特徴データを生成して使用するとともに、
前記他の可変情報について、前記2つの可変情報に対し
て生成した特徴データに基づく暗号データを使用しても
よい。
【0024】また、本発明の第7の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領
域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域
と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を備
えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方
法であって、前記読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得し
た磁気波形を量子化して生成した特徴データを鍵とし
て、該プリペイドカードの記憶領域に記憶されている少
なくとも2つの可変情報を復号化し、復号結果が適正か
否かを判別して、適正でない場合、カードの使用を禁止
する読取チェックステップと、消費金額に応じて更新さ
れた可変情報を前記プリペイドカードに記録する際に、
該プリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形
を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成した特徴
データを鍵として、該プリペイドカードにおける前記2
つの可変情報のうち、前回のカード使用時に記録更新さ
れなかった方の可変情報を暗号化して記録更新する更新
ステップと、可変情報の記録更新の完了後、前記プリペ
イドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得
し、取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データ
を鍵として、該プリペイドカードにおける前記2つの可
変情報を復号化し、復号結果が適正か否かを判別して、
適正でない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック
ステップと、を備える。
【0025】各前記可変情報の暗号/復号化に使用され
る特徴データは、可変情報毎に異なる量子化方式に従っ
て生成されてもよく、前記読取チェックステップと前記
更新ステップと前記更新チェックステップは、可変情報
の暗号/復号化に際して、当該可変情報に対応する量子
化方式に従って特徴データを生成して使用するステップ
をさらに備えてもよい。
【0026】また、本発明の第8の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領
域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域
と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を備
えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方
法であって、前記読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得し
た磁気波形を量子化して生成した特徴データを鍵とし
て、該プリペイドカードの記憶領域に記憶されている少
なくとも2つの可変情報を復号化するとともに、復号さ
れた各可変情報に含まれている各特徴データが、前記生
成された特徴データと一致するか否かを判別して、一致
しない場合、カードの使用を禁止する読取チェックステ
ップと、消費金額に応じて更新された可変情報を前記プ
リペイドカードに記録する際に、該プリペイドカードの
傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
プリペイドカードにおける前記2つの可変情報のうち、
前回のカード使用時に記録更新されなかった方の可変情
報を暗号化して記録更新する更新ステップと、可変情報
の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの傷付与領
域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
ドカードにおける前記2つの可変情報を復号化し、復号
結果が適正か否かを判別するとともに、復号された各可
変情報に含まれている各特徴データが、前記生成された
特徴データと一致するか否かを判別して、一致しない場
合、所定のエラー処理を行う更新チェックステップと、
を備える。
【0027】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読取チェッ
クステップと前記更新ステップと前記更新チェックステ
ップは、前記プリペイドカードにおける前記2つの可変
情報の暗号/復号化に際して、当該可変情報に対応する
量子化方式に従って特徴データを生成して使用してもよ
く、前記読取チェックステップと前記更新チェックステ
ップは、前記プリペイドカードにおける前記2つの可変
情報のうち、一方の可変情報の暗号/復号化に使用され
る特徴データが、他方の可変情報に含まれているか否か
を判別し、前記他方の可変情報の暗号/復号化に使用さ
れる特徴データが、前記一方の可変情報に含まれている
か否かを判別するようにしてもよい。
【0028】また、本発明の第9の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する記憶領
域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領域
と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を備
えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方
法であって、前記読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得し
た磁気波形を量子化して生成した特徴データが、該プリ
ペイドカードの記憶領域に記憶されている複数の可変情
報のうち、少なくとも2つの可変情報に含まれている各
特徴データと一致するか否かを判別するとともに、前記
生成した特徴データに基づく暗号データが、該プリペイ
ドカードに記憶されている他の可変情報に含まれている
暗号データと一致するか否かを判別し、いずれかの判別
結果が不適正である場合、カードの使用を禁止する読取
チェックステップと、消費金額に応じて更新された可変
情報を前記プリペイドカードに記録する際に、該プリペ
イドカードの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得
し、取得した磁気波形を量子化して生成した特徴データ
を、該プリペイドカードにおける前記2つの可変情報の
うち、前回のカード使用時に記録更新されなかった方の
可変情報に含めて記録更新するとともに、前記生成した
特徴データに基づく暗号データを、該プリペイドカード
における他の可変情報に含めて記録更新する更新ステッ
プと、可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカ
ードの傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得
した磁気波形を量子化して生成した特徴データが、該プ
リペイドカードにおける前記2つの可変情報に含まれて
いる各特徴データと一致するか否かを判別するととも
に、前記生成した特徴データに基づく暗号データが、該
プリペイドカードに記憶されている他の可変情報に含ま
れている暗号データと一致するか否かを判別し、いずれ
かの判別結果が不適正である場合、所定のエラー処理を
行う更新チェックステップと、を備える。
【0029】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
量子化方式に従って生成されてもよく、前記読取チェッ
クステップと前記更新ステップと前記更新チェックステ
ップは、前記2つの可変情報について、各可変情報に対
応する量子化方式に従って特徴データを生成して使用す
るとともに、前記他の可変情報について、前記2つの可
変情報に対して生成した特徴データに基づく暗号データ
を使用するようにしてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
プリペイドカードシステムについて、図面を参照して説
明する。 (第1の実施形態)第1の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムは、図1に示すように、記録装置1、読書
装置3、中継装置4、センタ5等を備える。このうち、
読書装置3及び中継装置4は、各店舗に設置されてい
る。
【0031】本システムで使用されるプリペイドカード
6は、図2に示すように、プリペイドカード6が使用さ
れる毎に記録更新される可変情報(残高、使用日等)を
記憶するための可変領域E1と、記録更新されない固定
情報(カードID、券面金額等)を記憶するための固定
領域E2と、傷が付与される傷付与部E3と、を備え
る。各記憶領域へのデータの記録の詳細については後述
する。
【0032】記録装置1は、カード発行元において、プ
リペイドカード6に可変情報(初期値)と、固定情報
と、を記録するための装置である。記録装置1は、図3
に示すように、カード搬送部11と、カード読書部13
と、傷付与ローラ15と、制御部17と、記憶部19
と、を備える。
【0033】カード搬送部11は、図示せぬ受付口に挿
入されたプリペイドカード6を搬送して、カード読書部
13又は傷付与ローラ15に供給する。カード読書部1
3は、磁気ヘッド等を備え、制御部17からの指示に従
って、カード搬送部11から供給されたプリペイドカー
ド6に記録されているデータ(磁気情報又は磁気ノイ
ズ)の読み取り/書き込み等を行う。
【0034】傷付与ローラ15は、例えば、図4に示す
ように、プリペイドカード6に傷を付けるための複数の
引っ掻き部を有し、制御部17からの指示に従って、カ
ード搬送部11から供給されたプリペイドカード6の所
定領域に傷を付ける。
【0035】制御部17は、傷付与ローラ15を介し
て、発行対象のプリペイドカード6の傷付与部E3に傷
を付ける。傷を付けた後、制御部17は、そのプリペイ
ドカード6の傷付与部E3について、カード読書部13
を介して磁気的検出を行って、磁気波形を取得する。次
に、制御部17は、その磁気波形を所定の第1の量子化
方式により量子化して特徴データRaを生成するととも
に、取得した磁気波形を所定の第2の量子化方式により
量子化して特徴データRbを生成する。次に、制御部1
7は、図5に示すように、可変領域E1に例えば同一の
データ項目を有する可変情報を2ブロック(以下、可変
情報Da、Db)記録するが、この際、可変情報Daを
特徴データRaで暗号化して記録し、可変情報Dbを特
徴データRbで暗号化して記録する。なお、可変情報D
aとDbは、そのプリペイドカード6が後述する読書装
置3により処理される度に、どちらか一方のみが交互に
更新される。
【0036】また、制御部17は、カード読書部13を
介して、カードID、券面金額等を含む固定情報をプリ
ペイドカード6の固定領域E2に記録する。また、制御
部17は、記録装置1全体を制御する。
【0037】記憶部19は、発行対象のプリペイドカー
ド6に記録するための固定情報、可変情報等を記憶す
る。
【0038】読書装置3は、例えば遊技媒体の貸出等を
行う物販機(図示せず)に接続されており、挿入された
プリペイドカード6を受け付け、物販機が利用者に貸し
出した遊技媒体の対価に応じて、そのプリペイドカード
6に記録されている可変情報(金額情報等)を記録更新
するための装置である。読書装置3は、図6に示すよう
に、データ読書部31と、制御部33と、記憶部35
と、通信部37と、を備える。
【0039】データ読書部31は、図示せぬカード挿入
口に挿入されたプリペイドカード6を内部に取り込み、
制御部33からの指示に従って、プリペイドカード6に
記録されるデータの読み取り/書き込み等を行う。
【0040】制御部33は、挿入されたプリペイドカー
ド6について、可変領域E1に記憶されている可変情報
と固定領域E2に記憶されている固定情報を読み取る。
この可変情報の読み取りに際して、制御部33は、読み
取った可変情報の適正性をチェックするための復号チェ
ック処理を行う。
【0041】この復号チェック処理を図7を参照して説
明する。制御部33は、プリペイドカード6の傷付与部
E3を読み取って磁気波形を取得する。そして、磁気波
形を第1の量子化方式で量子化して特徴データRaを生
成し、磁気波形を第2の量子化方式で量子化して特徴デ
ータRbを生成する。次に、制御部33は、特徴データ
Raを鍵として可変領域E1の可変情報Daを復号化
し、特徴データRbを鍵として可変領域E1の可変情報
Dbを復号化し、これらの復号結果が適正か否かを判別
する。この復号結果の少なくとも一方が不適正である場
合、制御部33は所定のエラー処理を行い、カードの使
用を禁止する。
【0042】また、制御部33は、上記復号チェックの
結果が適正であるカードについて、例えば、残高が券面
額以下か、カードIDが不正カードのカードIDに該当
するか、等の他の所定チェックを行う。そして、これら
所定のチェックの結果も適正である場合にカードの使用
を許可し、例えば図示せぬ物販機からの消費通知に応じ
て、カードの可変領域E1から読み取った可変情報D
a、Dbのうち前回更新された可変情報の残高情報等を
更新する。なお、例えば、カードの使用が初回である場
合には可変情報DaとDbの残高情報が示す金額は同額
であるため、いずれを更新してもよい。
【0043】そして、外部からのプリペイドカード6の
排出指示等に応じて、制御部33は、更新後の新たな可
変情報に基づいて、カードの可変領域E1の可変情報を
記録更新するとともに、可変情報の記録更新が正しく行
われたことを確認する暗号チェック処理を行う。
【0044】この暗号チェック処理では、制御部33
は、処理対象であるプリペイドカード6について、その
使用が初回であるか、又は2回目以降であるかを判別す
る。そして、その使用が2回目以降である場合、制御部
33は、更新後の可変情報を、可変領域E1における2
つの可変情報DaとDbのうち、前回の使用時に更新さ
れなかった方の可変情報として書き換える。この書き換
えの際、制御部33は、傷付与部E3から読み出した磁
気波形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれ
ぞれに適用して特徴データRaと特徴データRbを生成
し、書き換え対象が可変情報Daの場合には、特徴デー
タRaを鍵として可変情報を暗号化して記録し、また、
書き換え対象が可変情報Dbの場合には、特徴データR
bを鍵として可変情報を暗号化して記録する。なお、カ
ードの使用が初回か否かの判別については、例えば、読
書装置3がカードの所定領域(未使用のカードには何も
記録しない)を読んで、そこに何も記憶されていないと
きには、その使用が初回であると判別し、所定コードを
記録するようにしてもよい。
【0045】可変領域E1への可変情報の記録更新の完
了後、制御部33は、可変情報が正しく記録されたこと
等を確認するため、傷付与部E3から読み出した磁気波
形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれぞれ
に適用して特徴データRaと特徴データRbを生成す
る。そして、可変情報Daに対しては特徴データRaを
鍵として、また、可変情報Dbに対しては特徴データR
bを鍵として、それぞれ復号化し、これらの復号結果が
適正か否かを判別する。この復号結果の少なくとも一方
が不適正である場合、制御部33は所定のエラー処理を
行う。
【0046】例えば、プリペイドカード6の使用が2回
目以降であって、可変領域E1における可変情報Daと
Dbのうち、前回更新された方が可変情報Daである場
合、まず、制御部33は、図8(A)に示すように、傷
付与部E3から磁気波形を読み出し、第1の量子化方式
と第2の量子化方式にそれぞれ従って特徴データRa、
Rbを生成する。そして、図8(B)に示すように、前
回記録更新されなかった可変情報Dbを、特徴データR
bで暗号化して書き換える。次に、制御部33は、図8
(C)に示すように、ベリファイチェック等のため、傷
付与部E3から磁気波形を読み出し、第1の量子化方式
と第2の量子化方式にそれぞれ従って特徴データRa、
Rbを生成し、可変情報Daに対しては特徴データRa
を鍵として、また、可変情報Dbに対しては特徴データ
Rbを鍵として、それぞれ復号化し、これらの復号結果
が適正か否かを判別する。
【0047】なお、挿入されたカードの使用が初回であ
る場合には、制御部33は、傷付与部E3から磁気波形
を読み出し、第1の量子化方式と第2の量子化方式にそ
れぞれ従って特徴データRa、Rbを生成し、例えば、
所定の可変情報Daを、特徴データRaで暗号化して書
き換える。可変情報Daの記録更新の完了後、制御部3
3は、可変情報が正しく記録されたこと等を確認するた
め、傷付与部E3から読み出した磁気波形を、第1の量
子化方式と第2の量子化方式のそれぞれに適用して特徴
データRaと特徴データRbを生成する。そして、可変
情報Daに対しては特徴データRaを鍵として、また、
可変情報Dbに対しては特徴データRbを鍵として、そ
れぞれ復号化し、これらの復号結果が適正か否かを判別
する。この復号結果の少なくとも一方が不適正である場
合、制御部33は所定のエラー処理を行う。
【0048】制御部33は、上記暗号チェックの結果が
適正であるプリペイドカード6を図示せぬ排出口から排
出し、そのカードID、消費金額、使用日、等の情報を
含む売上情報を生成し、記憶部35に蓄積して記憶し、
所定のタイミング(例えば、中継装置4からの情報要求
の受信等)で中継装置4に送信する。
【0049】記憶部35は、プリペイドカード6の使用
に伴い制御部33により生成される売上情報等を記憶す
る。通信部37は、該読書装置3と中継装置4との間の
通信を制御する。
【0050】中継装置4は、店舗内の各読書装置3にお
ける売上情報等を回収して集約し、所定のタイミングで
センタ5に送信する。センタ5は、本システム全体を制
御するためのコンピュータ等から構成され、各店舗の中
継装置4から受信した売上情報等を記憶管理する。
【0051】なお、本システムでは、記録装置1におい
て、発行対象のプリペイドカード6の所定領域に傷を付
け、その所定領域から磁気的に検出される磁気波形を量
子化して得た各特徴データRa、Rbを可変情報Da、
Dbの暗号/復号化用の鍵として使用する。一般に、プ
リペイドカード6の磁気領域を磁気ヘッド等で読み取る
と、カード毎に異なるノイズ等が検出されるが、その振
幅が小さいため、そのままではカードの識別を行うこと
は困難である。従って、本システムでは、傷付与ローラ
15でカードに傷を付けることで、検出される磁気波形
の振幅をより大きくし、各カードにおける磁気波形の差
異を明確にしている。このため、プリペイドカード6の
傷付与部E3から読み取った磁気波形を量子化して取得
した特徴データは、実質上、プリペイドカード6毎に一
意のデータとなる。この特徴データを鍵とした暗号/復
号化のチェックを、カード挿入時、可変情報の更新後等
に行うことにより、システムの安全性を高めることがで
きる。
【0052】また、このシステムでは、カードの使用毎
に、可変情報DaとDbの一方のみを更新する。このた
め、更新の直前に、処理対象のカードが、例えば可変情
報等が記憶されていないカードにすり替えられた場合、
そのカードに一方の可変情報が記録されても、記録され
ているべき他方の可変情報が存在しないこととなる。本
システムでは、可変情報の更新後に、各可変情報につい
て、特徴データを鍵とした暗号チェックを行うため、カ
ードのすり替えによりプリペイドカードを偽造しようと
する不正行為も容易に検出することができる。
【0053】次に、本システムの主要部分である記録装
置1と読書装置3との動作について説明する。まず、記
録装置1の動作について図9のフローチャートを参照し
て説明する。記録装置1の制御部17は、例えば外部か
らのプリペイドカード6の発行指示に応答し、図示せぬ
格納部に格納されたプリペイドカード6を取り出し、記
憶部19に記憶されている固定情報(券面金額、カード
ID等)を読み出して、プリペイドカード6の固定領域
E2にカード読書部13を介して記録する(ステップS
11)。
【0054】次に、制御部17は、傷付与ローラ15を
回転させて、カードの傷付与部E3に傷を付ける(ステ
ップS12)。この際、例えば、カードに付与される傷
のパターンをカード毎にユニークにするため、傷付与ロ
ーラ15の回転開始位置は固定しない。次に、制御部1
7は、傷が付与された傷付与部E3を磁気的に読み取り
(ステップS13)、取得した磁気波形を第1の量子化
方式と第2の量子化方式にそれぞれ適用して、特徴デー
タRa、Rbを生成する(ステップS14)。
【0055】次に、制御部17は、可変領域E1におい
て、特徴データRaを鍵として可変情報Daを暗号化し
て記録し、特徴データRbを鍵として可変情報Dbを暗
号化して記録する(ステップS15)。これにより、固
定情報と可変情報が記録されたプリペイドカード6が発
行される。発行されたプリペイドカード6は、各店舗に
供給され、店舗内の図示せぬ発券機に格納され、利用者
に販売される。
【0056】次に、プリペイドカード6を処理する読書
装置3の動作を図10のフローチャートに基づいて説明
する。読書装置3の制御部33は、挿入されたプリペイ
ドカード6を内部に取り込み、データ読書部31を介し
て、プリペイドカード6の固定領域E2に記憶されてい
る固定情報を読み取る(ステップS21)。次に、制御
部33は、可変領域E1に記憶されている可変情報D
a、Dbについて、図11に示す復号チェック処理を行
う(ステップS22)。
【0057】この復号チェック処理では、制御部33
は、プリペイドカード6の傷付与部E3を磁気的に読み
取り(ステップS31)、取得した磁気波形を第1の量
子化方式と第2の量子化方式にそれぞれ適用して特徴デ
ータRa、Rbを生成する(ステップS32)。次に、
制御部33は、プリペイドカード6の可変領域E1にお
ける可変情報Daを特徴データRaを鍵として復号化
し、また、可変情報Dbを特徴データRbを鍵として復
号化し、これらの復号結果が適正か否かを判別する(ス
テップS33、S34)。この復号結果の少なくとも一
方が不適正である場合、制御部33は所定のエラー処理
を行う(ステップS35)。また、いずれの復号結果も
適正であると判別された場合、フローは図10に示す本
処理に戻る。
【0058】上記復号チェック処理が完了すると、制御
部33は、プリペイドカード6から読み取った可変情報
中の残高情報等を消費金額等に応じて更新する(ステッ
プS23)。そして、例えば利用者からのプリペイドカ
ード6の排出要求等に応じて、処理中のカードの使用が
初回であるか、又は2回目以降であるか、を判別し(ス
テップS24)、初回の場合には、第1の暗号チェック
処理を行い、2回目以降の場合には第2の暗号チェック
処理を行う。
【0059】ステップS24において、例えば、カード
の使用が初回であると判別された場合、制御部33は、
図12に示す第1の暗号チェック処理を行う(ステップ
S25)。この第1の暗号チェック処理では、制御部3
3は、プリペイドカード6の傷付与部E3を磁気的に読
み取り(ステップS41)、取得した磁気波形を第1の
量子化方式と第2の量子化方式にそれぞれ適用して特徴
データRa、Rbを生成する(ステップS42)。次
に、制御部33は、可変領域E1における可変情報D
a、Dbのうち、例えば、所定の可変情報Daを、特徴
データRaを鍵として暗号化して書き換える(ステップ
S43)。
【0060】可変情報の記録完了後、制御部33は、プ
リペイドカード6の傷付与部E3を再度磁気的に読み取
って磁気波形を取得し(ステップS44)、第1の量子
化方式と第2の量子化方式を用いて特徴データを生成す
る(ステップS45)。次に、プリペイドカード6の可
変領域E1における可変情報Daを特徴データRaを鍵
として復号化し、また、可変情報Dbを特徴データRb
を鍵として復号化し、これらの復号結果が適正か否かを
判別する(ステップS46、S47)。この復号結果の
少なくとも一方が不適正である場合、制御部33は所定
のエラー処理を行う(ステップS48)。また、復号結
果が適正であると判別された場合、フローは図10に示
す本処理に戻る。
【0061】また、ステップS24において、例えば、
カードの使用が2回目以降であると判別された場合、制
御部33は、図13に示す第2の暗号チェック処理を行
う(ステップS26)。この第2の暗号チェック処理で
は、制御部33は、プリペイドカード6の傷付与部E3
を磁気的に読み取り(ステップS51)、取得した磁気
波形を第1の量子化方式と第2の量子化方式にそれぞれ
適用して特徴データRa、Rbを生成する(ステップS
52)。次に、制御部33は、可変領域E1における可
変情報Da、Dbのうち、前回更新されなかった方の可
変情報を、対応する特徴データを鍵として暗号化して書
き換える(ステップS53)。この際、可変情報Daを
書き換える場合には特徴データRaを用い、可変情報D
bを書き換える場合には特徴データRbを用いる。
【0062】可変情報の記録完了後、制御部33は、プ
リペイドカード6の傷付与部E3を再度磁気的に読み取
って磁気波形を取得し(ステップS54)、第1の量子
化方式と第2の量子化方式を用いて特徴データを生成す
る(ステップS55)。次に、プリペイドカード6の可
変領域E1における可変情報Daを特徴データRaを鍵
として復号化し、また、可変情報Dbを特徴データRb
を鍵として復号化し、これらの復号結果が適正か否かを
判別する(ステップS56、S57)。この復号結果の
少なくとも一方が不適正である場合、制御部33は所定
のエラー処理を行う(ステップS58)。また、復号結
果が適正であると判別された場合、フローは図10に示
す本処理に戻る。
【0063】上記第1又は第2の暗号チェック処理が完
了すると、制御部33は、プリペイドカード6を図示せ
ぬ排出口から排出し(ステップS27)、そのカードI
D、消費金額、使用日、等の情報を含む売上情報を生成
記憶し(ステップS28)、処理を終了する。なお、読
書装置3の記憶部35に蓄積記憶された売上情報は、所
定のタイミングで中継装置4に送信される。
【0064】このようにして、読書装置3が、プリペイ
ドカード6が使用される度に、可変領域E1の可変情報
DaとDbの一方を書き換えるとともに、各可変情報を
カードの傷付与部E3から読み取った磁気波形に基づい
て生成した特徴データを鍵として暗号化する。そして、
可変情報の更新後に、再度、カードの傷付与部E3から
読み取った磁気波形に基づく特徴データを生成し、各可
変情報がその特徴データと鍵として適正に復号化できる
か否かをチェックする。
【0065】これにより、プリペイドカードを偽造する
等の目的で、読書装置3に挿入されたカードに対してそ
の可変情報を記録更新する際に、処理対象のカードが、
例えば可変情報等が記憶されていないカード等にすり替
えられた場合、そのカードに一方の可変情報が記録され
ても、記録されているべき他方の可変情報が存在しない
こととなるため、その不正行為を容易に検出することが
できる。また、カード毎、使用毎に一意のデータとなる
特徴データを鍵とした暗号チェックを、カード挿入時、
可変情報の更新後等に行うことにより、システムの安全
性を高めることができる。
【0066】なお、上記説明では、可変情報Daを暗号
/復号化する鍵として特徴データRaを用い、可変情報
Dbを暗号/復号化する鍵として特徴データRbを用い
たが、これに限定されず、例えば、可変情報Daを特徴
データRbで暗号/復号化し、可変情報Dbを特徴デー
タRaで暗号/復号化してもよい。また、可変情報Da
とDbを、同一の特徴データRa(又は、Rb)で暗号
/復号化してもよい。
【0067】また、読書装置3において、可変情報D
a、Dbの一方を記録更新する際に特徴データRa、R
bの双方を取得するようにしているが、これに限定され
ず、書き換え対象の可変情報に対応する一方の特徴デー
タのみを取得して暗号化に使用するようにしてもよい。
【0068】(第2の実施形態)なお、プリペイドカー
ド6の可変領域E1における可変情報DaとDbのう
ち、前回の使用で書き換えられた方の可変情報Da又は
Dbに、傷付与部E3から読み取った磁気波形に基づい
て生成した特徴データRa又はRbを含めるとともに、
特徴データRa又はRbで暗号化するようにしてもよ
い。この場合のシステムを第2の実施形態として以下説
明する。
【0069】第2の実施形態に係るプリペイドカードシ
ステムは、図14に示すように、記録装置7と、読書装
置8と、第1の実施形態と同様の機能を有する中継装置
4及びセンタ5等を備える。本システムは、記録装置7
及び読書装置8が、第1の実施形態で示した処理とは異
なる処理によりプリペイドカード6の可変領域E1に可
変情報を記録/更新する点以外は、第1の実施形態とほ
ぼ同様である。よって、以下、この第1の実施形態と異
なる部分を中心として、記録装置7と読書装置8の機能
及び構成について説明する。
【0070】まず、記録装置7について説明する。記録
装置7は、図15に示すように、カード搬送部71と、
カード読書部73と、傷付与ローラ75と、制御部77
と、記憶部79と、を備える。
【0071】カード搬送部71は、図示せぬ受付口に挿
入されたプリペイドカード6を搬送して、カード読書部
73又は傷付与ローラ75に供給する。カード読書部7
3は、磁気ヘッド等を備え、制御部77からの指示に従
って、カード搬送部71から供給されたプリペイドカー
ド6に記録されているデータ(磁気情報又は磁気ノイ
ズ)の読み取り/書き込み等を行う。
【0072】傷付与ローラ75は、例えば、第1の実施
形態における記録装置1の傷付与ローラ15と同様に、
プリペイドカード6に傷を付けるための複数の引っ掻き
部を有し、制御部77からの指示に従って、カード搬送
部71から供給されたプリペイドカード6の所定領域に
傷を付ける。
【0073】制御部77は、傷付与ローラ75を介し
て、発行対象のプリペイドカード6の傷付与部E3に傷
を付ける。傷を付けた後、制御部77は、そのプリペイ
ドカード6の傷付与部E3について、カード読書部73
を介して磁気的検出を行って、磁気波形を取得する。次
に、制御部77は、その磁気波形を所定の第1の量子化
方式により量子化して特徴データRaを生成するととも
に、取得した磁気波形を所定の第2の量子化方式により
量子化して特徴データRbを生成する。次に、制御部7
7は、図16に示すように、可変領域E1に例えば同一
のデータ項目を有する可変情報を2ブロック(以下、可
変情報Da、Db)記録するが、この際、特徴データR
bを含めた可変情報Daを特徴データRaで暗号化して
記録し、また、特徴データRaを含めた可変情報Dbを
特徴データRbで暗号化して記録する。なお、可変情報
DaとDbは、そのプリペイドカード6が後述する読書
装置8により処理される度に、どちらか一方のみが交互
に更新される。
【0074】また、制御部77は、カード読書部73を
介して、カードID、券面金額等を含む固定情報をプリ
ペイドカード6の固定領域E2に記録する。また、制御
部77は、記録装置7全体を制御する。
【0075】記憶部79は、発行対象のプリペイドカー
ド6に記録するための固定情報、可変情報等を記憶す
る。
【0076】次に、読書装置8について説明する。読書
装置8は、図17に示すように、データ読書部81と、
制御部83と、記憶部85と、通信部87と、を備え
る。
【0077】データ読書部81は、図示せぬカード挿入
口に挿入されたプリペイドカード6を内部に取り込み、
制御部83からの指示に従って、プリペイドカード6に
記録されるデータの読み取り/書き込み等を行う。
【0078】制御部83は、挿入されたプリペイドカー
ド6について、可変領域E1に記憶されている可変情報
と固定領域E2に記憶されている固定情報を読み取る。
この可変情報の読み取りに際して、制御部83は、読み
取った可変情報の適正性をチェックするための復号チェ
ック処理を行う。
【0079】この復号チェック処理を図18を参照して
説明する。制御部83は、プリペイドカード6の傷付与
部E3を読み取って磁気波形を取得する。そして、磁気
波形を第1の量子化方式で量子化して特徴データRaを
生成し、磁気波形を第2の量子化方式で量子化して特徴
データRbを生成する。次に、制御部83は、特徴デー
タRaを鍵として可変領域E1の可変情報Daを復号化
し、その可変情報Daに含まれている特徴データが特徴
データRbと一致するか否かを判別するとともに、特徴
データRbを鍵として可変領域E1の可変情報Dbを復
号化し、その可変情報Dbに含まれている特徴データが
特徴データRaと一致するか否かを判別する。この判別
の少なくとも一方において、比較した特徴データが一致
しないと判別された場合、制御部83は所定のエラー処
理を行い、カードの使用を禁止する。
【0080】また、制御部83は、上記復号チェックの
結果が適正であるカードについて、例えば、残高が券面
額以下か、カードIDが不正カードのカードIDに該当
するか、等の他の所定チェックを行う。そして、これら
所定のチェックの結果も適正である場合にカードの使用
を許可し、例えば図示せぬ物販機からの消費通知に応じ
て、カードの可変領域E1から読み取った可変情報D
a、Dbのうち前回更新された方の残高情報等を更新す
る。なお、例えば、カードの使用が初回である場合には
可変情報DaとDbの残高情報が示す金額は同額である
ため、いずれを更新してもよい。
【0081】そして、外部からのプリペイドカード6の
排出指示等に応じて、制御部83は、更新後の新たな可
変情報に基づいて、カードの可変領域E1の可変情報を
記録更新するとともに、可変情報の記録更新が正しく行
われたことを確認する暗号チェック処理を行う。
【0082】この暗号チェック処理では、制御部83
は、処理対象であるプリペイドカード6について、その
使用が初回であるか、又は2回目以降であるかを判別す
る。そして、その使用が2回目以降である場合、制御部
83は、更新後の可変情報を、可変領域E1における2
つの可変情報DaとDbのうち、前回の使用時に更新さ
れなかった方の可変情報として書き換える。この書き換
えの際、制御部83は、傷付与部E3から読み出した磁
気波形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれ
ぞれに適用して特徴データRaと特徴データRbを生成
する。そして、書き換え対象が可変情報Daの場合に
は、特徴データRbを含めた可変情報を特徴データRa
を鍵として暗号化して記録し、また、書き換え対象が可
変情報Dbの場合には、特徴データRaを含めた可変情
報を特徴データRbを鍵として暗号化して記録する。な
お、カードの使用が初回か否かの判別については、例え
ば、読書装置8がカードの所定領域(未使用のカードに
は何も記録しない)を読んで、そこに何も記憶されてい
ないときには、その使用が初回であると判別し、所定コ
ードを記録するようにしてもよい。
【0083】可変領域E1への可変情報の記録更新の完
了後、制御部83は、可変情報が正しく記録されたこと
等を確認するため、傷付与部E3から読み出した磁気波
形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれぞれ
に適用して特徴データRaと特徴データRbを生成す
る。そして、制御部83は、特徴データRaを鍵とし
て、可変領域E1の可変情報Daを復号化し、その可変
情報Daに含まれている特徴データが特徴データRbと
一致するか否かを判別するとともに、特徴データRbを
鍵として、可変領域E1の可変情報Dbを復号化し、そ
の可変情報Dbに含まれている特徴データが特徴データ
Raと一致するか否かを判別する。この判別の少なくと
も一方において、比較した特徴データが一致しないと判
別された場合、制御部83は所定のエラー処理を行う。
【0084】例えば、プリペイドカード6の使用が2回
目以降であって、可変領域E1における可変情報Daと
Dbのうち、前回更新された方が可変情報Daである場
合、まず、制御部83は、図19(A)に示すように、
傷付与部E3から磁気波形を読み出し、第1の量子化方
式と第2の量子化方式にそれぞれ従って特徴データR
a、Rbを生成する。そして、図19(B)に示すよう
に、前回記録更新されなかった方の可変情報Dbに特徴
データRaを含めた後、特徴データRbで暗号化して書
き換える。次に、制御部83は、図19(C)に示すよ
うに、ベリファイチェック等のため、傷付与部E3から
磁気波形を読み出し、第1の量子化方式と第2の量子化
方式にそれぞれ従って特徴データRa、Rbを生成し、
特徴データRaを鍵として可変情報Daを復号化し、そ
の中に含まれている特徴データが特徴データRbと一致
するか否かを判別するとともに、特徴データRbを鍵と
して可変情報Dbを復号化し、その中に含まれている特
徴データが特徴データRaと一致するか否かを判別す
る。
【0085】なお、挿入されたカードの使用が初回であ
る場合には、制御部83は、傷付与部E3から磁気波形
を読み出し、第1の量子化方式と第2の量子化方式にそ
れぞれ従って特徴データRa、Rbを生成し、例えば、
所定の可変情報Daに特徴データRbを含めた後、特徴
データRaで暗号化して書き換える。可変情報Daの記
録更新の完了後、制御部83は、可変情報が正しく記録
されたこと等を確認するため、傷付与部E3から読み出
した磁気波形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式
のそれぞれに適用して特徴データRaと特徴データRb
を生成する。そして、特徴データRaを鍵として可変情
報Daを復号化し、その中に含まれている特徴データが
特徴データRbと一致するか否かを判別するとともに、
特徴データRbを鍵として可変情報Dbを復号化し、そ
の中に含まれている特徴データが特徴データRaと一致
するか否かを判別する。この判別の少なくとも一方にお
いて、比較した特徴データが一致しないと判別された場
合、制御部83は所定のエラー処理を行う。
【0086】制御部83は、上記暗号チェックの結果が
適正であるプリペイドカード6を図示せぬ排出口から排
出し、そのカードID、消費金額、使用日、等の情報を
含む売上情報を生成し、記憶部85に蓄積して記憶し、
所定のタイミング(例えば、中継装置4からの情報要求
の受信等)で中継装置4に送信する。
【0087】記憶部85は、プリペイドカード6の使用
に伴い制御部83により生成される売上情報等を記憶す
る。通信部87は、該読書装置8と中継装置4との間の
通信を制御する。
【0088】このように、本システムにおいても、第1
の実施形態と同様に、可変領域E1において、カードの
使用毎に可変情報DaとDbのうちの一方のみを更新す
る。このため、更新の直前に、処理対象のカードが、例
えば可変情報等が記憶されていないカード等にすり替え
られた場合、そのカードの一方の可変情報が記録されて
も、記録されているべき他方の可変情報が存在しないこ
ととなる。従って、一方の可変情報の更新後に、更新さ
れない方の可変情報に含まれる特徴データを照合するこ
とにより、カードのすり替えによりプリペイドカードを
偽造しようとする不正行為を容易に検出することができ
る。また、カード毎、使用毎に一意のデータとなる特徴
データを暗号/復号化の鍵として使用するだけでなく、
可変情報に含めて、その照合を、カード挿入時、可変情
報の更新後等に行うため、システムの安全性をより高め
ることができる。
【0089】なお、上記説明では、可変情報Daに特徴
データRbを含め、これを暗号/復号化する鍵として特
徴データRaを用い、可変情報Dbに特徴データRaを
含め、これを暗号/復号化する鍵として特徴データRb
を用いたが、これに限定されず、例えば、可変情報Da
を特徴データRbで暗号/復号化し、可変情報Dbを特
徴データRaで暗号/復号化してもよく、可変情報Da
に特徴データRaを含めてもよく、可変情報Dbに特徴
データRbを含めてもよい。また、可変情報DaとDb
を、同一の特徴データRa(又は、Rb)で暗号/復号
化してもよく、可変情報DaとDbに、同一の特徴デー
タRa(又は、Rb)を含めてもよい。
【0090】(第3の実施形態)なお、プリペイドカー
ド6の可変領域E1に、傷付与部E3から取得した磁気
波形に基づく特徴データRa、Rbをそれぞれ含む可変
情報Da、Dbに加えて、各可変情報Da、Dbに含め
られている特徴データRaとRbを用いて生成された暗
号データを含む可変情報Dcをさらに記憶させ、可変情
報Da、Dbに含まれる特徴データとともに、可変情報
Dcに含まれる暗号データをチェックするようにしても
よい。この場合のシステムを第3の実施形態として以下
説明する。
【0091】第3の実施形態に係るプリペイドカードシ
ステムは、図20に示すように、記録装置9と、読書装
置10と、第1及び第2の実施形態と同様の機能を有す
る中継装置4及びセンタ5等を備える。本システムは、
記録装置9及び読書装置10が、第1及び第2の実施形
態で示した処理とは異なる処理によりプリペイドカード
6の可変領域E1に可変情報を記録/更新する点以外
は、第1及び第2の実施形態とほぼ同様である。よっ
て、以下、この第1及び第2の実施形態と異なる部分を
中心として、記録装置9と読書装置10の機能及び構成
について説明する。
【0092】まず、記録装置9について説明する。記録
装置9は、図21に示すように、カード搬送部91と、
カード読書部93と、傷付与ローラ95と、制御部97
と、記憶部99と、を備える。
【0093】カード搬送部91は、図示せぬ受付口に挿
入されたプリペイドカード6を搬送して、カード読書部
93又は傷付与ローラ95に供給する。カード読書部9
3は、磁気ヘッド等を備え、制御部97からの指示に従
って、カード搬送部91から供給されたプリペイドカー
ド6に記録されているデータ(磁気情報又は磁気ノイ
ズ)の読み取り/書き込み等を行う。
【0094】傷付与ローラ95は、例えば、第1の実施
形態における記録装置1の傷付与ローラ15と同様に、
プリペイドカード6に傷を付けるための複数の引っ掻き
部を有し、制御部97からの指示に従って、カード搬送
部91から供給されたプリペイドカード6の所定領域に
傷を付ける。
【0095】制御部97は、傷付与ローラ95を介し
て、発行対象のプリペイドカード6の傷付与部E3に傷
を付ける。傷を付けた後、制御部97は、そのプリペイ
ドカード6の傷付与部E3について、カード読書部93
を介して磁気的検出を行って、磁気波形を取得する。次
に、制御部97は、その磁気波形を所定の第1の量子化
方式により量子化して特徴データRaを生成するととも
に、取得した磁気波形を所定の第2の量子化方式により
量子化して特徴データRbを生成する。次に、制御部9
7は、図22に示すように、可変領域E1に可変情報
(可変情報Da、Db、Dc)を3ブロック記録する。
例えば、このうち、可変情報Da、Dbは、同一のデー
タ項目を有し、プリペイドカード6が後述する読書装置
10により処理される度に、どちらか一方のみが交互に
更新される。制御部97は、特徴データRaを可変情報
Daに含め、特徴データRbを可変情報Dbに含め、特
徴データRaと特徴データRbを用いて生成した暗号化
データRabを可変情報Dcに含めて記録する。
【0096】また、制御部97は、カード読書部93を
介して、カードID、券面金額等を含む固定情報をプリ
ペイドカード6の固定領域E2に記録する。また、制御
部97は、記録装置9全体を制御する。
【0097】記憶部99は、発行対象のプリペイドカー
ド6に記録するための固定情報、可変情報等を記憶す
る。
【0098】次に、読書装置10について説明する。読
書装置10は、図23に示すように、データ読書部10
1と、制御部103と、記憶部105と、通信部107
と、を備える。
【0099】データ読書部101は、図示せぬカード挿
入口に挿入されたプリペイドカード6を内部に取り込
み、制御部103からの指示に従って、プリペイドカー
ド6に記録されるデータの読み取り/書き込み等を行
う。
【0100】制御部103は、挿入されたプリペイドカ
ード6について、可変領域E1に記憶されている可変情
報と固定領域E2に記憶されている固定情報を読み取
る。この可変情報の読み取りに際して、制御部103
は、読み取った可変情報の適正性をチェックするための
復号チェック処理を行う。
【0101】この復号チェック処理を図24を参照して
説明する。制御部103は、プリペイドカード6の傷付
与部E3を読み取って磁気波形を取得する。そして、磁
気波形を第1の量子化方式で量子化して特徴データRa
を生成し、磁気波形を第2の量子化方式で量子化して特
徴データRbを生成する。また、制御部103は、生成
した特徴データRa、Rbを用いて所定の暗号データR
abを生成する。次に、制御部103は、可変領域E1
の可変情報Daに含まれている特徴データが、生成した
特徴データRaと一致するか否かと、可変領域E1の可
変情報Dbに含まれている特徴データが、生成した特徴
データRbと一致するか否かと、可変領域E1の可変情
報Dcに含まれている暗号データが、生成した暗号デー
タRabと一致するか否かと、を判別する。これらの判
別の少なくとも1つについて、比較したデータが一致し
ないと判別された場合、制御部103は所定のエラー処
理を行い、カードの使用を禁止する。
【0102】また、制御部103は、上記復号チェック
の結果が適正であるカードについて、例えば、残高が券
面額以下か、カードIDが不正カードのカードIDに該
当するか、等の他の所定チェックを行う。そして、これ
ら所定のチェックの結果も適正である場合にカードの使
用を許可し、例えば図示せぬ物販機からの消費通知に応
じて、カードの可変領域E1から読み取った可変情報D
a、Dbのうち前回更新された方の残高情報等を更新す
る。なお、例えば、カードの使用が初回である場合には
可変情報DaとDbの残高情報が示す金額は同額である
ため、いずれを更新してもよい。
【0103】そして、外部からのプリペイドカード6の
排出指示等に応じて、制御部103は、更新後の新たな
可変情報に基づいて、カードの可変領域E1の可変情報
を記録更新するとともに、可変情報の記録更新が正しく
行われたことを確認する暗号チェック処理を行う。
【0104】この暗号チェック処理では、制御部103
は、処理対象であるプリペイドカード6について、その
使用が初回であるか、又は2回目以降であるかを判別す
る。そして、その使用が2回目以降である場合、制御部
103は、更新後の可変情報で、可変領域E1における
可変情報DaとDbのうち、前回の使用時に更新されな
かった方の可変情報を書き換える。この書き換えの際、
制御部103は、傷付与部E3から読み出した磁気波形
を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれぞれに
適用して特徴データRa、Rbを生成するとともに、生
成した特徴データRa、Rbを用いて暗号データRab
を生成する。そして、可変情報DaとDbのうち、書き
換え対象が可変情報Daの場合には特徴データRaを含
めて記録し、また、書き換え対象が可変情報Dbの場合
には特徴データRbを含めて記録する。また、この際、
制御部103は、可変情報Dcに暗号データRabを含
めて記録更新する。
【0105】なお、カードの使用が初回か否かの判別に
ついては、例えば、読書装置10がカードの所定領域
(未使用のカードには何も記録しない)を読んで、そこ
に何も記憶されていないときには、その使用が初回であ
ると判別し、所定コードを記録するようにしてもよい。
【0106】可変領域E1への可変情報の記録更新の完
了後、制御部103は、可変情報が正しく記録されたこ
と等を確認するため、傷付与部E3から読み出した磁気
波形を、第1の量子化方式と第2の量子化方式のそれぞ
れに適用して特徴データRa、Rbを生成するととも
に、生成した特徴データRa、Rbを用いて暗号データ
Rabを生成する。そして、制御部103は、可変領域
E1の可変情報Daに含まれている特徴データが、生成
した特徴データRaと一致するか否かと、可変領域E1
の可変情報Dbに含まれている特徴データが、生成した
特徴データRbと一致するか否かと、を判別するととも
に、可変領域E1の可変情報Dcに含まれている暗号デ
ータが、生成した暗号データRabと一致するか否かを
判別する。これらの判別の少なくとも1つについて、比
較したデータが一致しないと判別された場合、制御部1
03は所定のエラー処理を行う。
【0107】例えば、プリペイドカード6の使用が2回
目以降であって、可変領域E1における可変情報Daと
Dbのうち、前回更新された方が可変情報Daである場
合、まず、制御部103は、図25(A)に示すよう
に、傷付与部E3から磁気波形を読み出し、第1の量子
化方式と第2の量子化方式にそれぞれ従って特徴データ
Ra、Rbを生成するとともに、生成した特徴データR
a、Rbを用いて暗号データRabを生成する。そし
て、図25(B)に示すように、前回記録更新されなか
った方の可変情報Dbに特徴データRbを含めて書き換
えるとともに、可変情報Dcに暗号データRabを含め
て書き換える。
【0108】次に、制御部103は、図25(C)に示
すように、ベリファイチェック等のため、傷付与部E3
から磁気波形を読み出し、第1の量子化方式と第2の量
子化方式にそれぞれ従って特徴データRa、Rbを生成
するとともに、生成した特徴データRa、Rbを用いて
暗号データRabを生成する。そして、可変領域E1の
可変情報Daに含まれている特徴データが、生成した特
徴データRaと一致するか否かと、可変領域E1の可変
情報Dbに含まれている特徴データが、生成した特徴デ
ータRbと一致するか否かと、可変領域E1の可変情報
Dcに含まれている暗号データが、生成した暗号データ
Rabと一致するか否かと、を判別する。
【0109】なお、挿入されたカードの使用が初回であ
る場合には、制御部103は、傷付与部E3から磁気波
形を読み出し、第1の量子化方式と第2の量子化方式に
それぞれ従って特徴データRa、Rbを生成するととも
に、生成した特徴データRa、Rbを用いて暗号データ
Rabを生成する。そして、所定の可変情報Daに特徴
データRaを含めて書き換えるとともに、可変情報Dc
に暗号データRabを含めて書き換える。
【0110】可変情報Daの記録更新の完了後、制御部
103は、可変情報が正しく記録されたこと等を確認す
るため、傷付与部E3から読み出した磁気波形を、第1
の量子化方式と第2の量子化方式のそれぞれに適用して
特徴データRaと特徴データRbを生成するとともに、
生成した特徴データRa、Rbを用いて暗号データRa
bを生成する。そして、可変領域E1の可変情報Daに
含まれている特徴データが、生成した特徴データRaと
一致するか否かと、可変領域E1の可変情報Dbに含ま
れている特徴データが、生成した特徴データRbと一致
するか否かと、可変領域E1の可変情報Dcに含まれて
いる暗号データが、生成した暗号データRabと一致す
るか否かと、を判別する。この判別の少なくとも1つに
おいて、比較した特徴データが一致しないと判別された
場合、制御部103は所定のエラー処理を行う。
【0111】制御部103は、上記暗号チェックの結果
が適正であるプリペイドカード6を図示せぬ排出口から
排出し、そのカードID、消費金額、使用日、等の情報
を含む売上情報を生成し、記憶部105に蓄積して記憶
し、所定のタイミング(例えば、中継装置4からの情報
要求の受信等)で中継装置4に送信する。
【0112】記憶部105は、プリペイドカード6の使
用に伴い制御部103により生成される売上情報等を記
憶する。通信部107は、該読書装置10と中継装置4
との間の通信を制御する。
【0113】このように、本システムでは、可変領域E
1に可変情報DaとDbとDcを記憶させ、カード使用
毎に可変情報DaとDbの一方と可変情報Dcとを更新
する。このため、更新の直前に、処理対象のカードが、
例えば可変情報等が記憶されていないカード等にすり替
えられた場合、可変情報DaとDbの一方が記録されて
も、記録されているべき他方の可変情報が存在しないこ
ととなる。従って、可変情報の更新後に、更新されない
方の可変情報に含まれる特徴データを照合することによ
り、カードのすり替えによりプリペイドカードを偽造し
ようとする不正行為を容易に検出することができる。ま
た、カード毎、使用毎に一意のデータとなる特徴データ
と、その特徴データに基づく暗号データと、を各可変情
報に含めて、その照合を、カード挿入時、可変情報の更
新後等に行うため、システムの安全性をより高めること
ができる。
【0114】なお、上記説明では、可変情報Daに特徴
データRaを含め、可変情報Dbに特徴データRbを含
め、可変情報Daに特徴データRa、Rbに基づく暗号
データを含めたが、これに限定されず、いずれの可変情
報にいずれの特徴データ又は暗号データを含めてもよ
い。
【0115】なお、第1と第2と第3の実施形態におい
て、プリペイドカード6の可変領域E1の可変情報D
a、Dbについて、前回のカードの使用時に更新された
方を判別する方法は任意である。例えば、読書装置にお
いて、各可変情報Da、Db中の金額情報が示す金額の
低い方が前回使用された方と判別されてもよく、また、
読書装置が可変情報を記録更新する際、プリペイドカー
ド6の図示せぬ所定記憶領域にいずれの可変情報(Da
又はDb)を更新したかを示す情報を記録するように
し、この情報を基に判別するようにしてもよい。
【0116】また、プリペイドカードにおける、各可変
情報Da、Db、固定情報等を記憶する記憶領域の構成
は上記説明に限定されず任意である。例えば、図26
(A)に示すように、プリペイドカード6の可変情報D
a、Dbを異なるトラックに記憶するようにしてもよ
く、さらに、図26(B)に示すように、各可変情報と
固定情報を同一のトラックに記憶するようにしてもよ
い。
【0117】また、上記プリペイドカードを、磁気部と
ICチップを備えたカードとして実現してもよい。この
場合、傷付与部E3を磁気部に設け、可変情報、固定情
報等をICチップのメモリに記憶するようにしてもよ
い。
【0118】また、本システムで使用されるカードは、
金額情報を記憶しないノーバリューカードとしてもよ
い。この場合、例えば、各利用者についての金額情報を
センタ等で管理し、カード使用時には、カードに記憶さ
れている利用者を識別しうる情報(カードID等)をキ
ーとしてセンタ等にアクセスし、該当する利用者の金額
情報について所定金額を引き出す処理を行うようにして
もよい。
【0119】また、カードへの傷付与のタイミングは、
上記実施例に限定されない。例えば、記録装置における
エンコード処理の前に、予め記録装置又は他の専用装置
により各カードに傷を付与してもよい。この場合、記録
装置は、エンコード処理において、カードに既に付与さ
れている傷を検出して量子化して特徴データを取得す
る。また、上記説明では、傷付与部E3のみに傷を付与
するようにしているが、これに限定されず、例えば、プ
リペイドカード6の所定領域に傷を付与し、そのうち傷
付与部E3について磁気的検出を行うようにしてもよ
い。
【0120】また、このプリペイドカードシステムは、
プリペイドカードを、遊技媒体の貸出等の対価の支払い
に使用するシステムに限定されず、種々の用途に適用可
能である。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カードの使用毎に、可変情報の一方を記録更新する。こ
のため、記録の直前に、処理対象のカードがすり替えら
れた場合、そのカードに一方の可変情報が記録されて
も、記録されているべき他方の可変情報が存在しないこ
ととなる。従って、一方の可変情報の記録更新後に、記
録されない方の可変情報についてのチェックを行うこと
により、カードのすり替え等の不正行為を容易に検出で
きる。また、プリペイドカードの傷付与領域には傷が付
与されているため、この領域から検出される磁気波形は
振幅が大きく、各カードにおける磁気波形の差異が明確
となる。このような磁気波形を量子化して取得した特徴
データは、実質上、カード毎に一意のデータとなるた
め、この特徴データを用いたチェックを、カード挿入
時、可変情報の記録更新時等に行うことにより、安全性
の高いシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプリペイドカー
ドシステムの構成を模式的に示す図である。
【図2】図1のプリペイドカードシステムで使用される
プリペイドカードの記憶領域の構造を示す図である。
【図3】図1のプリペイドカードシステムで使用される
記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図4】傷付与ローラを説明するための図である。
【図5】図3の記録装置がプリペイドカードに可変情報
を記録する処理を説明するための図である。
【図6】図1のプリペイドカードシステムで使用される
読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図7】図6の読書装置が、挿入されたプリペイドカー
ドの可変情報をチェックする処理を説明するための図で
ある。
【図8】図6の読書装置がプリペイドカードの可変情報
を記録更新する処理を説明するための図である。
【図9】図3の記録装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図10】図6の読書装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】図6の読書装置における復号チェック処理を
示すフローチャートである。
【図12】図6の読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの可変情報を記録更新する際に、その使用が初回であ
ると判別された場合の第1の暗号チェック処理を示すフ
ローチャートである。
【図13】図6の読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの可変情報を記録更新する際に、その使用が2回目以
降であると判別された場合の第2の暗号チェック処理を
示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示す図である。
【図15】図14のプリペイドカードシステムで使用さ
れる記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図16】図15の記録装置がプリペイドカードに可変
情報を記録する処理を説明するための図である。
【図17】図14のプリペイドカードシステムで使用さ
れる読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図18】図17の読書装置が、挿入されたプリペイド
カードの可変情報をチェックする処理を説明するための
図である。
【図19】図17の読書装置がプリペイドカードの可変
情報を記録更新する処理を説明するための図である。
【図20】本発明の第3の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示す図である。
【図21】図20のプリペイドカードシステムで使用さ
れる記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図22】図21の記録装置がプリペイドカードに可変
情報を記録する処理を説明するための図である。
【図23】図20のプリペイドカードシステムで使用さ
れる読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図24】図23の読書装置が、挿入されたプリペイド
カードの可変情報をチェックする処理を説明するための
図である。
【図25】図23の読書装置がプリペイドカードの可変
情報を記録更新する処理を説明するための図である。
【図26】プリペイドカードの記憶領域の構造の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1、7、9 記録装置 3、8、10 読書装置 4 中継装置 5 センタ 6 プリペイドカード 11、71、91 カード搬送部 13、73、93 カード読書部 15、75、95 傷付与ローラ 17、77、97 制御部 19、79、99 記憶部 31、81、101 データ読書部 33、83、103 制御部 35、85、104 記憶部 37、87、105 通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA01 HA26 HB04 JA01 JB33 KA70 LB32 LB34 LB36 3E044 AA06 BA06 CA05 DA01 DA03 DA10 DB02 DC01 DD02 DE01 DE02 5B058 CA31 KA02 KA04 KA32 KA35 YA06 5D091 AA11 FF10 HH01 JJ21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金額情報を含む可変情報をプリペイドカー
    ドに記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
    発行されたプリペイドカードの可変情報を消費金額に応
    じて更新する読書装置と、を備えるプリペイドカードシ
    ステムにおいて、 前記プリペイドカードは、所定の磁気領域に傷が付与さ
    れている傷付与領域をを有し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶
    領域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号
    化し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
    合、カードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に 、該プリペイドカードの傷付与領域を読み取って磁気波
    形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成した特
    徴データを鍵として、該プリペイドカードにおける前記
    2つの可変情報のうち、前回のカード使用時に記録更新
    されなかった方の可変情報を暗号化して記録更新する更
    新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
    合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、を備
    える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
  2. 【請求項2】前記記録装置は、 発行対象のプリペイドカードの前記傷付与領域を読み取
    って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して
    生成した特徴データを鍵として、前記2つの可変情報を
    暗号化して該プリペイドカードの記憶領域に記録する記
    録手段を備え、 前記読書装置の前記更新手段は、処理対象のプリペイド
    カードが未使用である場合、消費金額に応じて更新され
    た可変情報を記録する際に、該プリペイドカードの傷付
    与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波
    形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリ
    ペイドカードにおける前記2つの可変情報のうちの一方
    の可変情報を暗号化して記録更新する手段を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のプリペイドカードシ
    ステム。
  3. 【請求項3】各前記可変情報の暗号/復号化に使用され
    る特徴データは、可変情報毎に異なる量子化方式に従っ
    て生成され、 前記読書装置の前記読取チェック手段と前記更新手段と
    前記更新チェック手段は、可変情報の暗号/復号化に際
    して、当該可変情報に対応する量子化方式に従って特徴
    データを生成して使用する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリペイドカ
    ードシステム。
  4. 【請求項4】金額情報を含む可変情報をプリペイドカー
    ドに記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
    発行されたプリペイドカードに記憶されている可変情報
    を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリ
    ペイドカードシステムにおいて、 前記プリペイドカードは、所定の磁気領域に傷が付与さ
    れている傷付与領域をを有し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶
    領域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号
    化するとともに、復号された各可変情報に含まれている
    各特徴データが、前記生成された特徴データと一致する
    か否かを判別して、一致しない場合、カードの使用を禁
    止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
    ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
    化して記録更新する更新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別するとともに、復号さ
    れた各可変情報に含まれている各特徴データが、前記生
    成された特徴データと一致するか否かを判別して、一致
    しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段
    と、を備える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
  5. 【請求項5】前記記録装置は、 発行対象のプリペイドカードの前記傷付与領域を読み取
    って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して
    生成した特徴データを前記2つの可変情報のそれぞれに
    含めるとともに、前記生成した特徴データを鍵として暗
    号化して該プリペイドカードに記録する記録手段を備
    え、 前記読書装置の前記更新手段は、処理対象のプリペイド
    カードが未使用である場合、消費金額に応じて更新され
    た可変情報を記録する際に、該プリペイドカードの傷付
    与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波
    形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリ
    ペイドカードにおける前記2つの可変情報のうちの一方
    の可変情報を暗号化して記録更新する手段を備える、 ことを特徴とする請求項4に記載のプリペイドカードシ
    ステム。
  6. 【請求項6】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
    量子化方式に従って生成され、 前記読書装置の前記読取チェック手段と前記更新手段と
    前記更新チェック手段は、前記プリペイドカードにおけ
    る前記2つの可変情報の暗号/復号化に際して、当該可
    変情報に対応する量子化方式に従って特徴データを生成
    して使用し、 前記読書装置の前記読取チェック手段と前記更新チェッ
    ク手段は、前記プリペイドカードにおける前記2つの可
    変情報のうち、一方の可変情報の暗号/復号化に使用さ
    れる特徴データが、他方の可変情報に含まれているか否
    かを判別し、前記他方の可変情報の暗号/復号化に使用
    される特徴データが、前記一方の可変情報に含まれてい
    るか否かを判別する、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載のプリペイドカ
    ードシステム。
  7. 【請求項7】金額情報を含む可変情報をプリペイドカー
    ドに記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
    発行されたプリペイドカードの可変情報を消費金額に応
    じて更新する読書装置と、を備えるプリペイドカードシ
    ステムにおいて、 前記プリペイドカードは、所定の磁気領域に傷が付与さ
    れている傷付与領域をを有し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データが、該プリペイドカードの記憶領域に記
    憶されている複数の可変情報のうち、少なくとも2つの
    可変情報に含まれている各特徴データと一致するか否か
    を判別するとともに、前記生成した特徴データに基づく
    暗号データが、該プリペイドカードに記憶されている他
    の可変情報に含まれている暗号データと一致するか否か
    を判別し、いずれかの判別結果が不適正である場合、カ
    ードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを、該プリペイドカード
    における前記2つの可変情報のうち、前回のカード使用
    時に記録更新されなかった方の可変情報に含めて記録更
    新するとともに、前記生成した特徴データに基づく暗号
    データを、該プリペイドカードにおける他の可変情報に
    含めて記録更新する更新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データが、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報に含まれている各
    特徴データと一致するか否かを判別するとともに、前記
    生成した特徴データに基づく暗号データが、該プリペイ
    ドカードに記憶されている他の可変情報に含まれている
    暗号データと一致するか否かを判別し、いずれかの判別
    結果が不適正である場合、所定のエラー処理を行う更新
    チェック手段と、を備える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
  8. 【請求項8】前記記録装置は、 発行対象のプリペイドカードの前記傷付与領域を読み取
    って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して
    生成した特徴データを、該プリペイドカードにおける前
    記2つの可変情報に含めて記録するとともに、前記生成
    した特徴データに基づく暗号データを、該プリペイドカ
    ードにおける他の可変情報に含めて記録する記録手段を
    備え、 前記読書装置の前記更新手段は、処理対象のプリペイド
    カードが未使用である場合、消費金額に応じて更新され
    た可変情報を記録する際に、該プリペイドカードの傷付
    与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波
    形を量子化して生成した特徴データを、該プリペイドカ
    ードにおける前記2つの可変情報のうちの一方の可変情
    報に含めて記録更新するとともに、前記生成した特徴デ
    ータに基づく暗号データを、該プリペイドカードにおけ
    る他の可変情報に含めて記録更新する手段を備える、 ことを特徴とする請求項7に記載のプリペイドカードシ
    ステム。
  9. 【請求項9】各前記特徴データは、可変情報毎に異なる
    量子化方式に従って生成され、 前記読取チェック手段と前記更新手段と前記更新チェッ
    ク手段は、前記2つの可変情報について、各可変情報に
    対応する量子化方式に従って特徴データを生成して使用
    するとともに、前記他の可変情報について、前記2つの
    可変情報に対して生成した特徴データに基づく暗号デー
    タを使用する、 ことを特徴とする請求項7又は8に記載のプリペイドカ
    ードシステム。
  10. 【請求項10】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置で
    あって、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶
    領域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号
    化し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
    合、カードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
    ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
    化して記録更新する更新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
    合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
  11. 【請求項11】各前記可変情報の暗号/復号化に使用さ
    れる特徴データは、可変情報毎に異なる量子化方式に従
    って生成され、 前記読取チェック手段と前記更新手段と前記更新チェッ
    ク手段は、可変情報の暗号/復号化に際して、当該可変
    情報に対応する量子化方式に従って特徴データを生成し
    て使用する、 ことを特徴とする請求項10に記載の読書装置。
  12. 【請求項12】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置で
    あって、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データを鍵として、該プリペイドカードの記憶
    領域に記憶されている少なくとも2つの可変情報を復号
    化するとともに、復号された各可変情報に含まれている
    各特徴データが、前記生成された特徴データと一致する
    か否かを判別して、一致しない場合、カードの使用を禁
    止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
    ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
    化して記録更新する更新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別するとともに、復号さ
    れた各可変情報に含まれている各特徴データが、前記生
    成された特徴データと一致するか否かを判別して、一致
    しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段
    と、 を備えることを特徴とする読書装置。
  13. 【請求項13】各前記特徴データは、可変情報毎に異な
    る量子化方式に従って生成され、 前記読取チェック手段と前記更新手段と前記更新チェッ
    ク手段は、前記プリペイドカードにおける前記2つの可
    変情報の暗号/復号化に際して、当該可変情報に対応す
    る量子化方式に従って特徴データを生成して使用し、 前記読取チェック手段と前記更新チェック手段は、前記
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報のうち、
    一方の可変情報の暗号/復号化に使用される特徴データ
    が、他方の可変情報に含まれているか否かを判別し、前
    記他方の可変情報の暗号/復号化に使用される特徴デー
    タが、前記一方の可変情報に含まれているか否かを判別
    する、 ことを特徴とする請求項12に記載の読書装置。
  14. 【請求項14】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置で
    あって、 挿入されたプリペイドカードの傷付与領域を読み取って
    磁気波形を取得し、取得した磁気波形を量子化して生成
    した特徴データが、該プリペイドカードの記憶領域に記
    憶されている複数の可変情報のうち、少なくとも2つの
    可変情報に含まれている各特徴データと一致するか否か
    を判別するとともに、前記生成した特徴データに基づく
    暗号データが、該プリペイドカードに記憶されている他
    の可変情報に含まれている暗号データと一致するか否か
    を判別し、いずれかの判別結果が不適正である場合、カ
    ードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを、該プリペイドカード
    における前記2つの可変情報のうち、前回のカード使用
    時に記録更新されなかった方の可変情報に含めて記録更
    新するとともに、前記生成した特徴データに基づく暗号
    データを、該プリペイドカードにおける他の可変情報に
    含めて記録更新する更新手段と、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データが、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報に含まれている各
    特徴データと一致するか否かを判別するとともに、前記
    生成した特徴データに基づく暗号データが、該プリペイ
    ドカードに記憶されている他の可変情報に含まれている
    暗号データと一致するか否かを判別し、いずれかの判別
    結果が不適正である場合、所定のエラー処理を行う更新
    チェック手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
  15. 【請求項15】各前記特徴データは、可変情報毎に異な
    る量子化方式に従って生成され、 前記読取チェック手段と前記更新手段と前記更新チェッ
    ク手段は、前記2つの可変情報について、各可変情報に
    対応する量子化方式に従って特徴データを生成して使用
    するとともに、前記他の可変情報について、前記2つの
    可変情報に対して生成した特徴データに基づく暗号デー
    タを使用する、 ことを特徴とする請求項14に記載の読書装置。
  16. 【請求項16】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を
    備えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新
    方法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードの記憶領域に記憶されている少なくとも2つの
    可変情報を復号化し、復号結果が適正か否かを判別し
    て、適正でない場合、カードの使用を禁止する読取チェ
    ックステップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
    ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
    化して記録更新する更新ステップと、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別して、適正でない場
    合、所定のエラー処理を行う更新チェックステップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。
  17. 【請求項17】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を
    備えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新
    方法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードの記憶領域に記憶されている少なくとも2つの
    可変情報を復号化するとともに、復号された各可変情報
    に含まれている各特徴データが、前記生成された特徴デ
    ータと一致するか否かを判別して、一致しない場合、カ
    ードの使用を禁止する読取チェックステップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを鍵として、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報のうち、前回のカ
    ード使用時に記録更新されなかった方の可変情報を暗号
    化して記録更新する更新ステップと、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データを鍵として、該
    プリペイドカードにおける前記2つの可変情報を復号化
    し、復号結果が適正か否かを判別するとともに、復号さ
    れた各可変情報に含まれている各特徴データが、前記生
    成された特徴データと一致するか否かを判別して、一致
    しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェックステ
    ップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。
  18. 【請求項18】金額情報を含む可変情報を記憶する記憶
    領域と、所定の磁気領域に傷が付与されている傷付与領
    域と、を有するプリペイドカードを処理する読書装置を
    備えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新
    方法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データが、該プリペイドカード
    の記憶領域に記憶されている複数の可変情報のうち、少
    なくとも2つの可変情報に含まれている各特徴データと
    一致するか否かを判別するとともに、前記生成した特徴
    データに基づく暗号データが、該プリペイドカードに記
    憶されている他の可変情報に含まれている暗号データと
    一致するか否かを判別し、いずれかの判別結果が不適正
    である場合、カードの使用を禁止する読取チェックステ
    ップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、該プリペイドカードの傷付与領
    域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁気波形を
    量子化して生成した特徴データを、該プリペイドカード
    における前記2つの可変情報のうち、前回のカード使用
    時に記録更新されなかった方の可変情報に含めて記録更
    新するとともに、前記生成した特徴データに基づく暗号
    データを、該プリペイドカードにおける他の可変情報に
    含めて記録更新する更新ステップと、 可変情報の記録更新の完了後、前記プリペイドカードの
    傷付与領域を読み取って磁気波形を取得し、取得した磁
    気波形を量子化して生成した特徴データが、該プリペイ
    ドカードにおける前記2つの可変情報に含まれている各
    特徴データと一致するか否かを判別するとともに、前記
    生成した特徴データに基づく暗号データが、該プリペイ
    ドカードに記憶されている他の可変情報に含まれている
    暗号データと一致するか否かを判別し、いずれかの判別
    結果が不適正である場合、所定のエラー処理を行う更新
    チェックステップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。
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