JP2000258735A - コンタクトレンズ用液剤 - Google Patents
コンタクトレンズ用液剤Info
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Abstract
保存安定性に優れ、コンタクトレンズの消毒、保存、す
すぎなどに好適に用いることができかつ輸送条件、保存
環境に制限を受けることが少ないコンタクトレンズ用液
剤を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(I): 【化1】 で示されるヘキサメチレンビグアニド誘導体、セルロー
ス系水溶性高分子、金属イオン封鎖剤および緩衝剤を含
む水溶液からなるコンタクトレンズ用液剤であって;ヘ
キサメチレンビグアニド誘導体を0.01〜50pp
m、セルロース系水溶性高分子を0.005〜5重量%
含みかつ該セルロース系水溶性高分子の2重量%水溶液
の20℃における粘度が2000mPa・s以下である
ことを特徴とするコンタクトレンズ用液剤により上記の
課題が解決される。
Description
用液剤に関する。本発明のコンタクトレンズ用液剤は、
殺菌作用(消毒作用)および眼に対する安全性に優れる
ことから、コンタクトレンズの消毒、保存、すすぎなど
に好適に用いられ、その上保存安定性に優れることか
ら、輸送条件、保存環境に制限を受けることが少ない。
感に優れた含水性ソフトコンタクトレンズ、高酸素透過
性を有するハードコンタクトレンズなどが一般に広く用
いられている。これらのコンタクトレンズは、いずれも
装用後に洗浄などの手入れを必要とし、特に含水性ソフ
トコンタクトレンズは、細菌、黴等の微生物による汚染
を防ぐために消毒処理を必要とする。
方法としては、コンタクトレンズをコンタクトレンズ用
処理液中で煮沸する加熱消毒方法と、過酸化水素や殺菌
消毒剤で消毒する、コールド消毒法と呼ばれる非加熱消
毒方法とがある。しかしながら、これらの方法はいずれ
もその操作および取扱いが煩雑であり、特に非加熱消毒
方法において過酸化水素を用いた場合には、中和処理を
施す必要があり、その操作が煩雑となる。また殺菌消毒
剤を用いた場合には、殺菌消毒剤がコンタクトレンズ内
に浸透し、角膜の損傷、粘膜刺激等の眼障害、アレルギ
ーなどを引き起こすことがある。
を防ぎ、殺菌消毒剤を用いた場合の上記の問題点を解決
するために、殺菌消毒剤としてビグアニド誘導体を用い
たコンタクトレンズ消毒保存用溶液が提案され(特開昭
49−18043号公報および特開昭61−85301
号公報参照)、普及しつつある。しかしながら、ビグア
ニド誘導体を含有した上記のコンタクトレンズ消毒保存
用溶液においては、ビグアニド誘導体の濃度が高い場
合、コンタクトレンズの種類によっては、コンタクトレ
ンズにビグアニド誘導体が多量に吸着して角膜や眼粘膜
に刺激や損傷を与えることがあり、目に対する安全性が
充分に確保されていない。また、コンタクトレンズの消
毒保存用溶液は輸送・保存時にしばしば高い温度環境下
に置かれることがあり、消毒性能が低下することがあ
る。このため輸送条件や保存環境に制限を受けるなど取
り扱い上の問題がある。
的は、消毒作用(抗菌作用)、目に対する安全性、保存
安定性に優れ、コンタクトレンズの消毒、保存、すすぎ
などに好適に用いることができかつ輸送条件、保存環境
に制限を受けることが少ないコンタクトレンズ用液剤を
提供することにある。
目的は、下記の一般式(I):
れをヘキサメチレンビグアニド誘導体(I)ということ
がある]、セルロース系水溶性高分子、金属イオン封鎖
剤および緩衝剤を含む水溶液からなるコンタクトレンズ
用液剤であって;ヘキサメチレンビグアニド誘導体を
0.01〜50ppm、セルロース系水溶性高分子を
0.005〜5重量%含みかつ該セルロース系水溶性高
分子の2重量%水溶液の20℃における粘度が2000
mPa・s以下であることを特徴とするコンタクトレン
ズ用液剤を提供することによって達成される。
はそれぞれ式:−(CH2)3NH2で示される基または
式:−(CH2)3NHC(=NH)NHCNで示される
基を表し、XおよびYの両方が式:−(CH2)3NH2
で示される基または式:−(CH2)3NHC(=NH)
NHCNで示される基を表しても、XおよびYの一方が
式:−(CH2)3NH2で示される基を表し、他方が
式:−(CH2)3NHC(=NH)NHCNで示される
基を表してもよい。
しては、ヘキサメチレンビグアニドおよびヘキサメチレ
ンビグアニドのポリマーが含まれ、これらは塩酸塩、ホ
ウ酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩、スルホン酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩等の塩であってもよい。ヘキサメチレン
ビグアニド誘導体の重合度を表すnは1〜500の範囲
内であり、ヘキサメチレンビグアニド誘導体のコンタク
トレンズ内部への浸透や蓄積を防ぐ観点および充分な殺
菌性能を得る観点から、nは2〜300の範囲内である
のが好ましく、4〜200の範囲内であるのがより好ま
しい。nが500を超えると殺菌性能が低下する。ヘキ
サメチレンビグアニド誘導体(I)としては、例えば、
「Arlagard E」、「Cosmocil C
Q」、「ProxelIB」、「Vantocil I
B」[以上、ゼネカ(株)製、商品名]、「Mikro
kill」、「Mikrokill 20」[以上、ブ
ルックス(Brooks)社製、商品名]などとして市
販されているものを用いることができる。
誘導体(I)の含有量は0.01〜50ppmの範囲内
であり、0.1〜20ppmの範囲内が好ましく、0.
5〜10ppmの範囲内がより好ましい。ヘキサメチレ
ンビグアニド誘導体(I)の含有量が0.01ppm未
満の場合には、殺菌作用、静菌作用が充分ではなく、5
0ppmを超える場合には目に対する安全性が低下す
る。
としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のノニオ
ン性セルロース誘導体、カルボキシメチルセルロース等
のアニオン性セルロース誘導体などが挙げられる。これ
らの中でも、コンタクトレンズ用液剤の殺菌性能、コン
タクトレンズ用液剤で処理したコンタクトレンズの安全
性の観点から、ノニオン性セルロース誘導体が好まし
く、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースがより好ましく、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースがさらに好まし
い。これらのセルロース系水溶性高分子は、1種のみを
用いても、2種以上を用いてもよい。
高分子としては、該セルロース系水溶性高分子の2重量
%水溶液の20℃における粘度が2000mPa・s以
下であるものを用いる。この粘度が2000mPa・s
を超えると、コンタクトレンズ用液剤の殺菌力を十分に
増強できなかったり、コンタクトレンズ用液剤の曇点が
低下し、該コンタクトレンズ用剤の保存安定性が低下す
る。上記の粘度としては、1000mPa・s以下であ
るのが好ましく、100mPa・s以下であるのがより
好ましい。上記の粘度の下限は特に制限されない。
セルロース系水溶性高分子の含有量は0.005〜5重
量%の範囲内である。この範囲内のセルロース系水溶性
高分子を含むことにより、コンタクトレンズ用液剤の抗
菌性を増強し、さらに該液剤で処理したコンタクトレン
ズの目に対する安全性を高めることができる。セルロー
ス系水溶性高分子の含有量が0.005重量%未満にな
ると、抗菌性の増強や目に対する安全性に十分な効果が
得られず、5重量%を越えると、かえって抗菌性が低下
したり、該コンタクトレンズ用液剤の粘度が高くなって
取り扱いが困難となる。抗菌性の増強、コンタクトレン
ズ用液剤で処理したコンタクトレンズの目に対する安全
性、取り扱い性などの観点から、セルロース系水溶性高
分子の含有量は0.01〜5重量%の範囲内であるのが
好ましく、0.05〜1重量%の範囲内であるのがより
好ましい。
中の多価金属イオンをキレート化するために、金属イオ
ン封鎖剤を含有する。コンタクトレンズの装用時に涙液
中のカルシウムイオンなどの多価金属イオンがコンタク
トレンズに沈着し、汚れの原因となる。沈着した多価金
属イオンがコンタクトレンズ用液剤に含有された金属イ
オン封鎖剤により取り除かれて、コンタクトレンズが清
浄に保たれる。金属イオン封鎖剤としては、眼科的に許
容される化合物であれば特に制限はなく、例えばエチレ
ンジアミン四酢酸、グルコン酸、クエン酸、酒石酸等の
多価カルボン酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム
塩等の塩などを挙げることができる。
は、目に対する安全性の観点から、6.0〜8.0の範
囲内に調整されているのが好ましく、6.5〜7.5の
範囲内に調整されているのがより好ましい。コンタクト
レンズ用液剤のpHを上記の範囲内に保つためには、一
般に、少なくとも1種の緩衝剤が添加されるが、その緩
衝剤としては、特に制限はなく、従来から公知のものの
中から適宜選択される。緩衝剤としては、ホウ酸緩衝
剤、クエン酸緩衝剤、グリシン緩衝剤、トリス緩衝剤
[トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝剤]、
リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤等が挙げられる。これらの中
でも目に対する刺激が低いことおよびコンタクトレンズ
への影響が少ないことからリン酸緩衝剤が好ましい。リ
ン酸緩衝剤としては、リン酸二水素ナトリウム、リン酸
水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素
二カリウムが、一般に広く用いられており、入手が容易
であるので、本発明において好適に使用される。
ン酸緩衝剤の濃度が低すぎると、緩衝能が低下し、一方
リン酸緩衝剤の濃度が高すぎると、リン酸緩衝剤とノニ
オン性のセルロース系水溶性高分子とを組み合わせた場
合、コンタクトレンズ用液剤の曇点が低下し、該コンタ
クトレンズ用液剤の保存安定性が低下することがあるこ
とから、リン酸緩衝剤の濃度としては、1〜75mMの
範囲内が好ましく、3〜60mMの範囲内がより好まし
い。
しては、保存安定性の観点から、45℃以上が好まし
く、50℃以上がより好ましく、60℃以上がさらに好
ましい。ここでいう曇点は、透明な液体が温度の上昇に
より曇り始める(不透明となり始める)温度を意味し、
曇り点またはクラウドポイント(cloud poin
t)とも呼ばれる。一般にこの曇点現象は両親媒性化合
物、高分子化合物などを含有する溶液にみられ、熱履歴
に対して可逆的な現象であり、温度上昇により不透明と
なった溶液は冷却されるにつれて次第に透明になる。し
かしながら、温度の上昇により一旦曇点現象を起こした
コンタクトレンズ用液剤は、殺菌力が低下し、冷却され
て透明になっても、殺菌力が回復しない場合が多く、コ
ンタクトレンズ用液剤の輸送・保存方法に制限を与えて
いた。本発明者らは、前記した特定のセルロース系水溶
性高分子を用いることにより、コンタクトレンズ用液剤
の曇点を高くし、該液剤の保存安定性を高めることに成
功したのである。コンタクトレンズ用液剤の曇点を高く
する観点から、セルロース系水溶性高分子としては、そ
の2重量%水溶液の曇点が50℃以上であるものが好ま
しく、該曇点が70℃以上であるものがより好ましい。
ド誘導体(I)、セルロース系水溶性高分子、金属イオ
ン封鎖剤および緩衝剤を滅菌精製水に溶解させることに
より、本発明のコンタクトレンズ用液剤が得られる。そ
の際に、等張化剤を配合し、コンタクトレンズ用液剤の
浸透圧を涙液と同じ程度の浸透圧にしておくのが好まし
い。等張化剤としては、眼科的に許容できる化合物であ
れば特に制限はなく、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
重炭酸ナトリウム等の無機塩類;グリセリン、プロピレ
ングリコール、エチレングリコール等のグリコール類、
これらのグリコール類の平均分子量1000以下の重合
体などの非イオン性有機化合物およびこれらを組み合わ
せたものが好ましく用いられる。得られたコンタクトレ
ンズ用液剤は澄明であり、さらに必要に応じて無菌濾過
などを行なうことができる。
用液剤中に、コンタクトレンズを浸漬することにより、
該コンタクトレンズを消毒および保存することができ
る。また本発明のコンタクトレンズ用液剤を用いて、す
すぎ洗い、手指によるこすり洗いなどをすることによ
り、該コンタクトレンズのすすぎ、洗浄および消毒を行
なうことができる。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
度、コンタクトレンズ用液剤の曇点、殺菌力および安全
性を以下の方法にしたがって測定または評価した。 [粘度の測定方法]セルロース系水溶性高分子を2重量
%となるように蒸留水に溶解し、B型粘度計を用いて2
0℃における粘度を測定した。 [曇点の測定方法]コンタクトレンズ用液剤を30℃に
静置し、2℃/hrの速度で昇温して、白濁し始める温
度を曇点とした。
ライン「Guidance for Industry
REMARKET NOTIFICATION(510
(k)) GUIDANCE DOCUMENT FO
R CONTACT LENS CARE PRODU
CTS」の「MICROBIOLOGY APPEND
IX B DISINFECTION EFFICAC
Y TESTING STAND−ALONE PRO
CEDURE FOR DISINFECTING P
RODUCTS」にしたがい、コンタクトレンズ用液剤
調製直後および40℃で3ヶ月加熱処理後の液剤につい
て、黄色ブドウ球菌に対する殺菌力(消毒効果)を、生
菌数の対数減少により評価した。以下にその方法を示
す。 A.使用した試験微生物及び培地:以下に示す微生物と
培地を用いて試験した。 1)微生物:黄色ブドウ球菌(Staphylococ
cus aureus ATCC6538) 2)試験培地:DPBST(0.05%w/vのポリソ
ルベート80を添加したダルベッコ・リン酸緩衝生理食
塩液(宝酒造製))を微生物の希釈剤として、またSC
DLP培地(日本製薬株式会社製)を殺菌成分の中和
剤、SCDLP寒天培地(日本製薬株式会社製)を増殖
用培地として用いた。 B.試験手順 以下の手順で殺菌効果を生菌の対数減少として計測し
た。 1)コンタクトレンズ用液剤10mlを入れた試験管に
微生物数が1.0×105〜1.0×106cfu/ml
となるように微生物(黄色ブドウ球菌)のDPBST懸
濁液を添加し、充分に混和して微生物を分散させた。 2)前記の微生物を添加したコンタクトレンズ用液剤を
20〜25℃で4時間保存した後、この中から溶液1m
lを分取し、SCDLP培地を用いて106倍まで連続
的に10倍希釈を行った。 3)SCDLP寒天培地プレート上にSCDLP培地で
希釈した前記溶液を平板混釈法で展開し、30〜35℃
で2〜4日間インキュベートした後、コロニー数を計測
し、微生物数の対数減少を算出した。
ズの目に対する安全性]目に対する安全性を評価するた
め、感度の高い代替評価法として細胞毒性試験による評
価法を実施した。含水率38%のポリヒドロキシエチル
メタクリレート(PHEMA)を主成分とするコンタク
トレンズ材料をコンタクトレンズ用液剤に4時間以上浸
漬した後、該液剤を交換し再び4時間以上浸漬した。こ
の操作を30回繰り返した。30回浸漬処理したコンタ
クトレンズ材料を用いて、「医療用具および医用材料の
基礎的な生物学的試験のガイドライン1995解説」
(株式会社薬事日報社発行、厚生省薬務局医療機器開発
課監修)の「細胞毒性試験−医療用具又は材料と細胞と
の直接接触法による試験−」にしたがい、コロニーの形
成率を観察した。以下にその方法を示す。 A.試験に使用した細胞株および培地 細胞株としてV79(チャイニーズハムスター肺由
来)、培地としてME10を使用した。 B.試験方法 1)生理食塩液で膨潤した直径16mm、厚み0.5m
mのPHEMAからなる含水率38%のコンタクトレン
ズ用材料をコンタクトレンズ用液剤3mlに4時間以上
静置・浸漬した後、液剤を新しい液剤と入れ替え、4時
間以上静置・浸漬した。この操作を浸漬回数が30回と
なるまで繰返し行ったものを試験用試料とした。 2)30回浸漬処理した前記コンタクトレンズ用材料を
12穴プレートに入れ、細胞数が40〜50cellと
なるように細胞株のME10培地液を入れた。 3)プレートを37℃の炭酸ガス培養器内に入れ、7日
間静置して培養した。培養終了後、培地を捨て、平衡塩
類溶液で洗った後、固定液(メタール)で細胞を固定し
た。 4)ギムザ染色液でコロニーを染色し、コロニー数を計
測した。培養用プレートに直接細胞をまいた時に形成し
たコロニー数をコントロールとし、これを100%とし
た時の各コンタクトレンズ材料のコロニー数の割合
(%)をコロニー形成率とした。
製し、曇点、殺菌力および安全性を測定または評価し
た。結果を表3に示す。なお、表1における水溶性高分
子の略号の内容を表2に示す。
コンタクトレンズ用液剤は、殺菌力が高く、また細胞毒
性試験におけるコロニー形成率が高く、安全性に優れる
ことがわかる。さらにこの殺菌力は、コンタクトレンズ
用液剤を40℃で3ヶ月保存した後でもほとんど低下し
ておらず、本発明のコンタクトレンズ用液剤は保存安定
性に極めて優れていることがわかる。
を含まない比較例1および2の液剤は、細胞毒性試験に
おけるコロニー形成率が低く、毒性が高いことがわか
る。また、セルロース系水溶性高分子を含むが、該セル
ロース系水溶性高分子の2重量%水溶液の20℃におけ
る粘度が4200mPa・sである比較例3および該粘
度が8500mPa・sである比較例6の液剤は、細胞
毒性試験によるコロニー形成率は比較的高いが、3ヶ月
加熱処理後の殺菌力が溶液調製直後に比べて著しく低下
し、保存安定性が悪いことがわかる。そして、セルロー
ス系水溶性高分子を含まず、水溶性高分子としてポリエ
チレングリコールまたはポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレン・ブロックポリマーを含む比較例4および
5の液剤は、殺菌力が低く、また毒性が高いことがわか
る。
用)、目に対する安全性、保存安定性に優れ、コンタク
トレンズの消毒、保存、すすぎなどに好適に用いること
ができかつ輸送条件、保存環境に制限を受けることが少
ないコンタクトレンズ用液剤が提供される。本発明のコ
ンタクトレンズ用液剤を用いると、コンタクトレンズの
殺菌・消毒を効果的に行なうことができ、また本発明の
コンタクトレンズ用液剤は保存安定性が高く、コンタク
トレンズを繰り返し処理しても眼組織に対して有害な影
響を与えることがなく、目に対する安全性が高い。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の一般式(I): 【化1】 で示されるヘキサメチレンビグアニド誘導体、セルロー
ス系水溶性高分子、金属イオン封鎖剤および緩衝剤を含
む水溶液からなるコンタクトレンズ用液剤であって;ヘ
キサメチレンビグアニド誘導体を0.01〜50pp
m、セルロース系水溶性高分子を0.005〜5重量%
含みかつ該セルロース系水溶性高分子の2重量%水溶液
の20℃における粘度が2000mPa・s以下である
ことを特徴とするコンタクトレンズ用液剤。 - 【請求項2】 曇点が45℃以上であることを特徴とす
る請求項1に記載のコンタクトレンズ用液剤。 - 【請求項3】 セルロース系水溶性高分子が、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキ
シプロピルメチルセルロースからなる群から選ばれる少
なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項1
または2に記載のコンタクトレンズ用液剤。 - 【請求項4】 緩衝剤がリン酸緩衝剤でありかつその濃
度が1〜75mMであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用液剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11063022A JP2000258735A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンタクトレンズ用液剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11063022A JP2000258735A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンタクトレンズ用液剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000258735A true JP2000258735A (ja) | 2000-09-22 |
JP2000258735A5 JP2000258735A5 (ja) | 2006-04-06 |
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ID=13217292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11063022A Pending JP2000258735A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンタクトレンズ用液剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000258735A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282586A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 眼科用組成物 |
WO2013129319A1 (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-06 | ロート製薬株式会社 | 眼科用組成物 |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP11063022A patent/JP2000258735A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282586A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 眼科用組成物 |
WO2013129319A1 (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-06 | ロート製薬株式会社 | 眼科用組成物 |
JP5345745B1 (ja) * | 2012-02-27 | 2013-11-20 | ロート製薬株式会社 | 眼科用組成物 |
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