JP2000258450A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JP2000258450A
JP2000258450A JP6130599A JP6130599A JP2000258450A JP 2000258450 A JP2000258450 A JP 2000258450A JP 6130599 A JP6130599 A JP 6130599A JP 6130599 A JP6130599 A JP 6130599A JP 2000258450 A JP2000258450 A JP 2000258450A
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Japan
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strain detecting
acceleration sensor
detecting element
weight member
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JP6130599A
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Yasunobu Kobayashi
康展 小林
Takashi Kawai
孝士 川井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に過大な曲げモーメントが作用するとい
うことはなく、これにより、歪検出素子の抵抗値が変動
してしまうということもなく、十分な出力電圧を確保で
きる加速度センサを提供することを目的とする。 【解決手段】 重り部材23をアーム部24と質量部2
5とで構成し、かつアーム部24と質量部25が基板1
4の上部より下部側に位置するようにアーム部24を基
板14の上部に固着することにより、基板14の上部に
作用するせん断力と曲げモーメント力を互いに逆方向に
し、この逆方向の作用により、第1の歪検出素子15
a,15bに加わる応力と第2の歪検出素子21a,2
1bに加わる応力が互いに逆方向となるようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に加わる
加速度を検出する加速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の加速度センサとしては、
特開平8−29273号公報に開示されたものが知られ
ている。
【0003】以下、従来の加速度センサについて図面を
参照しながら説明する。
【0004】図9は従来の加速度センサの斜視図、図1
0は同加速度センサの回路図である。
【0005】図9、図10において、1は金属からなる
基台である。2は弾性材料からなる金属の表面に絶縁層
を施した基板で、この基板2の上面には歪検出素子3お
よびこの歪検出素子3と電気的に接続された3つのバイ
アス抵抗4を設けており、前記歪検出素子3およびバイ
アス抵抗4によりブリッジ回路を構成している。5は重
り部材で、この重り部材5は前記基板2の上部に固着さ
れている。6は出力端子で、この出力端子6は前記基板
2の上面に設けており、前記歪検出素子3およびバイア
ス抵抗4と電気的に接続されている。
【0006】以上のように構成された従来の加速度セン
サについて、次にその動作を説明する。
【0007】重り部材5に例えば加速度等により外力が
作用すると、この外力により基板2が変形する。この基
板2の表面には歪検出素子3および3つのバイアス抵抗
4を設けており、前記基板2の変形量に比例して歪検出
素子3の抵抗値が変化する。そして、歪検出素子3およ
び3つのバイアス抵抗4によりブリッジ回路を構成して
おり、出力端子6から重り部材5に加わる外力を検出す
るものである。この場合、従来の加速度センサにおいて
は、重り部材5により作用する曲げモーメントが歪検出
素子3に最大に加わるようにするために、歪検出素子3
を基板2における下部に位置して設けるように構成して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては、基板2に設けた歪検出素子3を基
板2の下部の表面に配置するようにしているため、出力
を最大にとるためには重り部材5により作用する曲げモ
ーメントが基板2の下部に最大に発生するようにする必
要があり、その結果として、基板2の下部に過大な曲げ
モーメントが作用することになるため、基板2の金属の
降伏点を越えるようなモーメントが作用すると、基板2
の表面に設けた歪検出素子3にクラックが生じ、これに
より、歪検出素子3の抵抗値が変動してしまうという課
題を有していた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、基板に過大な曲げモーメントが作用するということ
はなく、これにより、歪検出素子の抵抗値が変動してし
まうということもなく、十分な出力電圧を確保できる加
速度センサを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の加速度センサは、基台と、この基台の下部を
固着するとともに、表面の上部に第1の歪検出素子を設
け、かつ同一表面の下部に第2の歪検出素子を設け、さ
らに上方へ向かって突出する弾性材料からなる基板と、
この基板の上部に固着する重り部材とを備え、前記重り
部材をアーム部と質量部とで構成し、かつアーム部と質
量部が基板の上部より下部側に位置するようにアーム部
を基板の上部に固着することにより、前記基板の上部に
作用するせん断力と曲げモーメント力を互いに逆方向に
し、この逆方向の作用により、前記第1の歪検出素子に
加わる応力と第2の歪検出素子に加わる応力が互いに逆
方向となるようにしたもので、この構成によれば、基板
に過大な曲げモーメントが作用するということはなく、
これにより、歪検出素子の抵抗値が変動してしまうとい
うこともなく、十分な出力電圧を確保できる加速度セン
サを提供することができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基台と、この基台の下部を固着するとともに、表面
の上部に第1の歪検出素子を設け、かつ同一表面の下部
に第2の歪検出素子を設け、さらに上方へ向かって突出
する弾性材料からなる基板と、この基板の上部に固着す
る重り部材とを備え、前記重り部材をアーム部と質量部
とで構成し、かつアーム部と質量部が基板の上部より下
部側に位置するようにアーム部を基板の上部に固着する
ことにより、前記基板の上部に作用するせん断力と曲げ
モーメント力を互いに逆方向にし、この逆方向の作用に
より、前記第1の歪検出素子に加わる応力と第2の歪検
出素子に加わる応力が互いに逆方向となるようにしたも
ので、この構成によれば、重り部材をアーム部と重量部
とで構成し、かつアーム部と質量部が基板の上部より下
部側に位置するようにアーム部を基板の上部に固着する
ことにより、前記基板の上部に作用するせん断力と曲げ
モーメント力を互いに逆方向にし、この逆方向の作用に
より前記第1の歪検出素子に加わる応力と第2の歪検出
素子に加わる応力が互いに逆方向となるようにしている
ため、せん断力と曲げモーメント力とにより生じる基板
の変位が基板の略中央で変曲点を持つことになり、これ
により、基板全体としての変位量が少なくなるととも
に、基板の上部および下部のそれぞれに加わる歪量を十
分に確保することができるため、基板に過大な曲げモー
メントが作用することもなく、十分な出力電圧が発生す
るという作用を有するものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の重り部材の重心が基板の長手方向の略中央に位置する
ようにしたもので、この構成によれば、重り部材の重心
が基板の長手方向の略中央に位置しているため、基板が
変形する際の変位の変曲点がほぼ基板の長手方向の略中
央になり、その結果、基板における第1の歪検出素子お
よび第2の歪検出素子に加わる歪の絶対値が略等しくな
るという作用を有するものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の基板の裏面の上部に第3の歪検出素子を設け、かつ同
一裏面の下部に第4の歪検出素子を設け、第1の歪検出
素子および第2の歪検出素子とによりブロック回路を構
成するようにしたもので、この構成によれば、基板の裏
面の上部に第3の歪検出素子を設け、かつ同一裏面の下
部に第4の歪検出素子を設け、第1の歪検出素子および
第2の歪検出素子とによりブロック回路を構成するよう
にしているため、第1の歪検出素子および第2の歪検出
素子の出力に第3の歪検出素子および第4の歪検出素子
の出力が加算されることになり、その結果として、基板
の幅を小にすることにより加速度センサを小型にできる
とともに、加速度センサの出力特性が向上するという作
用を有するものである。
【0014】請求項4に記載の発明は請求項1〜3のい
ずれかに記載の重り部材を基板の表面側および裏面側
に、基板の表面および裏面と離間するように設け、かつ
基板が基台に対して垂直に支持されるように構成したも
ので、この構成によれば、重り部材を基板の表面側およ
び裏面側に、基板の表面および裏面と離間するように設
け、かつ基板が基台に対して垂直に支持されるように構
成しているため、加速度センサに加速度が付加されてい
ない状態においては、基板が垂直に支持されていること
になり、その結果として、加速度センサから出力される
出力信号の初期値が零となるため、別個に初期状態にお
ける加速度の出力信号を零リセットする回路を設ける必
要がないという作用を有するものである。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の基板の略中央の断面積を基板の上部お
よび下部の断面積よりも小さくしたもので、この構成に
よれば、基板の略中央の断面積を基板の上部および下部
の断面積よりも小さくしているため、加速度センサに加
わる加速度により、基板が変形した際に基板に生じる曲
げモーメント力は基板の上部および下部から略中央に拡
散することになり、これにより、基板の上部および下部
に応力が集中することはなくなるため、基板の寿命が向
上するという作用を有するものである。
【0016】請求項6に記載の発明は請求項1〜4のい
ずれかに記載の基板の略中央の幅を基板の上部および下
部の幅より小さくしたもので、この構成によれば、基板
の略中央の幅を基板の上部および下部の幅よりも小さく
しているため、基板の厚みを均一にすることにより、基
板の略中央の断面積を基板の上部および下部の断面積よ
りも小さくすることができ、これにより、請求項5と同
様に基板の寿命が向上するとともに、基板の厚みが均一
であるため、基板に第1の歪検出素子および第2の歪検
出素子を印刷するのが容易に行えるという作用を有する
ものである。
【0017】請求項7に記載の発明は請求項1〜6のい
ずれかに記載の重り部材を構成する質量部の厚みをアー
ム部の厚みより大きくしたもので、この構成によれば、
重り部材を構成する質量部の厚みをアーム部の厚みより
大きくしているため、重り部材の重心が下がることにな
り、これにより、高さの低い小型の加速度センサを提供
することができるという作用を有するものである。
【0018】以下、本発明の一実施の形態における加速
度センサについて、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態における加速
度センサの分解斜視図、図2は同加速度センサのケース
を外した状態における側面図、図3は同加速度センサに
おける基板の上面図、図4は同加速度センサの回路図で
ある。
【0020】図1〜図4において、11は金属からなる
基台で、この基台11の上面には固着部材12を設けて
おり、この固着部材12には一対の貫通孔13を設けて
いる。14は弾性材料からなる例えばステンレス等のベ
ース基材(図示せず)の上面に絶縁ガラス層(図示せ
ず)を設けた基板で、この基板14は前記基台11にお
ける固着部材12の貫通孔13にボルトねじ13aを挿
通することにより、下部が固着部材12に固着されてい
る。また前記基板14の表面の上部には一対の第1の歪
検出素子15a,15bを設けており、この一対の第1
の歪検出素子15a,15bのうちの一方の第1の歪検
出素子15aは一端を回路パターン16を介して電源電
極17と電気的に接続するとともに、他端を第1の出力
電極18と電気的に接続している。また他方の第1の歪
検出素子15bは一端を第2の出力電極19と電気的に
接続するとともに、他端を第1のGND電極20と回路
パターン16を介して電気的に接続している。そしてま
た前記基板14における表面の下部には一対の第2の歪
検出素子21a,21bを設けており、この一対の第2
の歪検出素子21a,21bのうちの一方の第2の歪検
出素子21aは一端を前記電源電極17と電気的に接続
するとともに、他端を第2の出力電極19と回路パター
ン16を介して電気的に接続している。さらに他方の第
2の歪検出素子21bは一端を第1の出力電極18と電
気的に接続するとともに他端を第2のGND電極22と
電気的に接続している。そして前記基板14における一
対の第1の歪検出素子15a,15b、第2の歪検出素
子21a,21b、電源電極17、第1の出力電極1
8、第2の出力電極19、第1のGND電極20および
第2のGND電極22によりブリッジ回路を構成してい
る。そしてまた前記基板14は厚みを一定にするととも
に、基板14における略中央の幅を基板14の上部およ
び下部の幅より小さくなるように構成しており、この構
成により、基板14の上部および下部に集中する曲げモ
ーメント力を略中央に向かって拡散させることができる
ため、基板14における上部および下部に応力が集中す
るということはなくなり、その結果、基板14の寿命が
向上するという作用効果を有するものである。23は金
属製の重り部材で、この重り部材23は前記基板14の
上部にボルトねじ23aにより固着されるアーム部24
と、このアーム部24と接続されている質量部25とに
より構成されている。そしてこのアーム部24と質量部
25とは基板14の上部より下部側に位置するように固
着しており、これにより、重り部材23の変位により基
板14の上部に作用するせん断力と曲げモーメント力が
互いに逆方向になるように構成している。
【0021】また前記重り部材23における重心は基板
14の長手方向の略中央に位置するように構成している
もので、このような構成とすることにより、基板14が
変形する際の変位の変曲点がほぼ基板14の長手方向の
略中央になるため、基板14における第1の歪検出素子
15a,15bおよび第2の歪検出素子21a,21b
に加わる歪の絶対値が略等しくなるという作用効果を有
するものである。
【0022】さらに重り部材23は前記基板14の表面
側および裏面側に、基板14の表面および裏面と離間す
るように設け、かつ基板14が基台11に対して垂直に
支持されるように構成しているもので、このような構成
とすることにより、加速度センサに加速度が付加されて
いない状態においては、基板14が垂直に支持されてい
ることになり、その結果として、加速度センサから出力
される出力信号の初期値が零となるため、別個に初期状
態における加速度の出力信号を零リセットする回路を設
ける必要がないという作用効果を有するものである。
【0023】また重り部材23を構成する質量部25は
厚みをアーム部24の厚みよりも大きくしているもの
で、このような構成とすることにより、重り部材23と
しての重心が質量部25の厚みにより下がるため、重り
部材23の重心を基板14の長手方向の略中央に位置さ
せることが容易となり、その結果、加速度センサ全体と
しての高さの低い小型化を図ることができるという作用
効果を有するものである。
【0024】26は有底筒状の金属からなるケースで、
このケース26は下端を前記基台11の外側面に固着す
るとともに、内部に前記基板14および一対の重り部材
23を収納している。また前記ケース26の内側面を前
記重り部材23における質量部25の外側面に当接させ
ることにより、ケース26が重り部材23の変位に対す
るストッパーの役割をするものである。
【0025】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における加速度センサについて、次にその組立方法
を説明する。
【0026】まず、予め準備された金属ベース基材(図
示せず)にガラスペースト(図示せず)を印刷した後、
約850℃で約45分間焼成し、基板14を形成する。
【0027】次に、前記基板14の表面に位置してメタ
ルグレーズ系のカーボンのペーストを印刷し、約850
℃で約45分間焼成し、前記基板14の上面に一対の第
1の歪抵抗素子15a,15bおよび一対の第2の歪検
出素子21a,21bを形成する。
【0028】この場合、基板14は略中央の幅を基板1
4の上部および下部の幅よりも小さくしているため、基
板14の厚みを均一にするとことにより、基板14の略
中央の断面積を基板14の上部および下部の断面積より
も小さくすることができ、これにより、基板14の寿命
が向上するとともに、基板14の厚みが均一であるた
め、基板14に第1の歪検出素子15a,15bおよび
第2の歪検出素子21a,21bを印刷するのが容易に
行えるという作用効果を有するものである。
【0029】次に、前記基板14の下部でかつ表面に位
置して銀のペーストを印刷し、約850℃で約45分間
焼成し、前記基板14に電源電極17、第1の出力電極
18、第2の出力電極19、第1のGND電極20、第
2のGND電極22を形成する。
【0030】次に、前記基板14を前記基台11におけ
る固着部材12にボルトねじ13a等で固着した後、基
板14の上部に一対の重り部材23をボルトねじ23a
等で固着する。
【0031】最後に、前記基板14および一対の重り部
材23を内側に収納するように前記基台11の外側面に
ケース26の内側面の下部を固着する。
【0032】以上のようにして組み立てられた本発明の
一実施の形態における加速度センサについて、次にその
動作を説明する。
【0033】重り部材23に例えば加速度等により外力
が作用すると、この外力により基板14が変形する。こ
の基板14の表面には一対の第1の歪検出素子15a,
15bおよび一対の第2の歪検出素子21a,21bが
設けられており、前記基板14の変形量に比例して一対
の第1の歪検出素子15a,15bおよび一対の第2の
歪検出素子21a,21bの抵抗値が変化する。そして
一対の第1の歪検出素子15a,15bおよび一対の第
2の前記歪検出素子21a,21bによりブリッジ回路
が構成されているため、前記第1の出力電極18および
第2の出力電力19から出力される電圧差により、前記
重り部材23に加わる加速度を検出するものである。
【0034】上記した本発明の一実施の形態における加
速度センサにおいては、重り部材23をアーム部24と
質量部25とで構成し、かつアーム部24と質量部25
が基板14の上部より下部側に位置するようにアーム部
24を基板14の上部に固着することにより、基板14
の上部に作用するせん断力と曲げモーメント力が互いに
逆方向になるようにしているため、この逆方向の作用に
より、図5に示すように前記基板14における変位の変
曲点が基板14の長手方向の略中央に位置することにな
り、その結果、第1の歪検出素子15a,15bに加わ
る応力が圧縮応力になるとともに、第2の歪検出素子2
1a,21bに加わる応力が引張応力となるため、基板
14全体としては、少ない変位でしかも十分な出力信号
を検出することができるという作用効果を有するもので
ある。
【0035】ここで、基板14の断面積が基板14にお
ける上部から下部まで一定である場合を考えて見ると、
従来の加速度センサにおいては図6に示すように、基板
14の上部あるいは下部になるに従い、曲げモーメント
力が略直線上に増加するため、基板14の上部あるいは
下部に応力が集中し、基板14の表面に設けた歪検出素
子15a,15b,21aおよび21bにクラックが生
じ、歪検出素子の抵抗値が変動してしまうという課題を
有していたが、本発明の一実施の形態における加速度セ
ンサにおいては、図7に示すように、基板14の略中央
の断面積を基板14の上部および下部の断面積よりも小
さくしているため、加速度センサに加わる加速度によ
り、基板14が変形した際に基板に生じる曲げモーメン
ト力は基板14の上部および下部から略中央に拡散する
ことになり、これにより、基板14の上部および下部に
応力が集中することはなくなるため、基板14の寿命が
向上するという作用効果を有するものである。
【0036】なお、上記本発明の一実施の形態における
加速度センサにおいては、基板14の上部に一対の重り
部材23を固着する構成としたものについて説明した
が、図8に示すように重り部材23を基板14における
表面側のみに固着しても良いものである。
【0037】また本発明の一実施の形態における加速度
センサにおいては、基板14の表面のみに第1の歪検出
素子15a,15bおよび第2の歪検出素子21a,2
1bを設けた構成について説明したが、基板14の裏面
の上部に第3の歪検出素子(図示せず)を設け、かつ同
一裏面の下部に第4の歪検出素子(図示せず)を設け、
第1の歪検出素子15aおよび第2の歪検出素子21a
とによりブロック回路を構成してもよいもので、この構
成によれば、基板14の裏面の上部に第3の歪検出素子
(図示せず)を設け、かつ同一裏面の下部に第4の歪検
出素子(図示せず)を設け、第1の歪検出素子15aお
よび第2の歪検出素子21aとによりブロック回路を構
成するようにしているため、第1の歪検出素子15aお
よび第2の歪検出素子21aの出力に第3の歪検出素子
(図示せず)および第4の歪検出素子(図示せず)の出
力が加算されることになり、その結果として、基板14
の幅を小にすることにより加速度センサを小型にできる
とともに、加速度センサの出力特性が向上するという作
用効果を有するものである。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の加速度センサは、
基台と、この基台の下部を固着するとともに、表面の上
部に第1の歪検出素子を設け、かつ同一表面の下部に第
2の歪検出素子を設け、さらに上方へ向かって突出する
弾性材料からなる基板と、この基板の上部に固着する重
り部材とを備え、前記重り部材をアーム部と質量部とで
構成し、かつアーム部と質量部が基板の上部より下部側
に位置するようにアーム部を基板の上部に固着すること
により、前記基板の上部に作用するせん断力と曲げモー
メント力を互いに逆方向にし、この逆方向の作用によ
り、前記第1の歪検出素子に加わる応力と第2の歪検出
素子に加わる応力が互いに逆方向となるようにしたもの
で、この構成によれば、重り部材をアーム部と重量部と
で構成し、かつアーム部と質量部が基板の上部より下部
側に位置するようにアーム部を基板の上部に固着するこ
とにより、前記基板の上部に作用するせん断力と曲げモ
ーメント力を互いに逆方向にし、この逆方向の作用によ
り前記第1の歪検出素子に加わる応力と第2の歪検出素
子に加わる応力が互いに逆方向となるようにしているた
め、せん断力と曲げモーメント力とにより生じる基板の
変位が基板の略中央で変曲点を持つことになり、これに
より、基板全体としての変位量が少なくなるとともに、
基板の上部および下部のそれぞれに加わる歪量を十分に
確保することができるため、基板の全体としての変位が
少なくなるとともに、基板に過大な曲げモーメントが作
用することもなく、十分な出力電圧を確保できる加速度
センサを提供することができるという効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における加速度センサの
分解斜視図
【図2】同加速度センサのケースを外した状態における
側面図
【図3】同加速度センサにおける基板の上面図
【図4】同加速度センサの回路図
【図5】同加速度センサの動作状態を示す側面図
【図6】従来の加速度センサの基板に加速度が加わった
状態における応力状態を示す図
【図7】本発明の一実施の形態における加速度センサの
基板に加速度が加わった状態における応力状態を示す図
【図8】本発明の他の実施の形態における加速度センサ
の側面図
【図9】従来の加速度センサの斜視図
【図10】同加速度センサの回路図
【符号の説明】
11 基台 14 基板 15a,15b 第1の歪検出素子 21a,21b 第2の歪検出素子 23 重り部材 24 アーム部 25 質量部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台の下部を固着するとと
    もに、表面の上部に第1の歪検出素子を設け、かつ同一
    表面の下部に第2の歪検出素子を設け、さらに上方へ向
    かって突出する弾性材料からなる基板と、この基板の上
    部に固着する重り部材とを備え、前記重り部材をアーム
    部と質量部とで構成し、かつアーム部と質量部が基板の
    上部より下部側に位置するようにアーム部を基板の上部
    に固着することにより、前記基板の上部に作用するせん
    断力と曲げモーメント力を互いに逆方向にし、この逆方
    向の作用により、前記第1の歪検出素子に加わる応力と
    第2の歪検出素子に加わる応力が互いに逆方向となるよ
    うにした加速度センサ。
  2. 【請求項2】 重り部材の重心が基板の長手方向の略中
    央に位置するようにした請求項1記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 基板の裏面の上部に第3の歪検出素子を
    設け、かつ同一裏面の下部に第4の歪検出素子を設け、
    第1の歪検出素子および第2の歪検出素子とによりブロ
    ック回路を構成するようにした請求項1記載の加速度セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 重り部材を基板の表面側および裏面側
    に、基板の表面および裏面と離間するように設け、かつ
    基板が基台に対して垂直に支持されるように構成した請
    求項1〜3のいずれかに記載の加速度センサ。
  5. 【請求項5】 基板の略中央の断面積を基板の上部およ
    び下部の断面積よりも小さくした請求項1〜4のいずれ
    かに記載の加速度センサ。
  6. 【請求項6】 基板の略中央の幅を基板の上部および下
    部の幅より小さくした請求項1〜4のいずれかに記載の
    加速度センサ。
  7. 【請求項7】 重り部材を構成する質量部の厚みをアー
    ム部の厚みより大きくした請求項1〜6のいずれかに記
    載の加速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008170247A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Epson Toyocom Corp 加速度検知ユニット
JP2013019746A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Seiko Epson Corp 電子デバイスおよび電子機器

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