JP2000258206A - フルイディック式ガスメータ - Google Patents

フルイディック式ガスメータ

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JP2000258206A
JP2000258206A JP11063265A JP6326599A JP2000258206A JP 2000258206 A JP2000258206 A JP 2000258206A JP 11063265 A JP11063265 A JP 11063265A JP 6326599 A JP6326599 A JP 6326599A JP 2000258206 A JP2000258206 A JP 2000258206A
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JP
Japan
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gas
connecting rod
valve
flow path
pressure
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Application number
JP11063265A
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English (en)
Inventor
Makoto Okabayashi
誠 岡林
Shuichi Okada
修一 岡田
Eiji Nakamura
英司 中村
Tadao Shibuya
忠夫 澁谷
Keiichi Tomota
馨一 友田
Masashige Imazaki
正成 今崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力変動除去手段37における小流量時の動
作を円滑に行う。 【解決手段】 ガスメータ本体35のガス流路に、ガス
の通過方向に沿って圧力変動除去手段37と、フルイデ
ィック流量計36とがこの順序で設けられる。弁座82
に着座可能な弁体42には、連結棒70の一端部112
が揺動可能に取付けられ、他端部は、ダイヤフラム43
に連結され、このダイヤフラム43は、弁孔41よりも
上流側の圧力とガス排出口側の圧力との差圧が小さくな
るにつれて、弁体42を弁座82に近接させる。連結棒
本体111の外径を約3.5mmとし、前記一端部11
2の外径を、3.0mmとする。連結棒70は合成樹脂
製であり、金属製すべりスラスト軸受によって支持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルイディック式
ガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック式ガスメータは、フルイ
ディック流量計を有し、このフルイディック流量計は、
ガスが通過することによって交番圧力変化を発生させる
フルイディック素子と、この交番圧力変化によるフルイ
ディック発振の交番圧力波の周波数を検出し、この周波
数からガス流量を算出する流量測定器とを含む。供給さ
れるガスに圧力変動のノイズが含まれているとき、特に
小流量では、フルイディック素子のフルイディック発振
に悪影響を及ぼし、圧力変動がフルイディック発振の周
波数に近似したときには、ガス流量の正しい計測ができ
なくなる。この問題を解決するために、フルイディック
流量計よりもガス通過方向上流側に、圧力変動除去手段
を配置し、小流量時に流路抵抗を大きくし、ガスの圧力
変動ノイズが、フルイディック流量計に伝達されること
を抑制する。
【0003】圧力変動除去手段は、計測されるガスの適
切な圧力損失を生じるようにするために、円滑な動作が
行われるのでなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フル
イディック流量計に供給されるガスに適切な圧力損失を
生じて、供給されるガスの圧力変動ノイズによってフル
イディック流量計が悪影響を生じないようにして、正確
な計測を可能にするフルイディック式ガスメータを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ガス供
給口とガス排出口とにわたって連通するガス流路が形成
されるガスメータ本体と、(b)ガス流路に介在され、
ガスの通過によって発生した交番圧力変化に基づいてガ
ス流量を測定するフルイディック流量計と、(c)ガス
流路に、フルイディック流量計よりもガス通過方向上流
側で介在され、圧力変動を吸収する圧力変動除去手段で
あって、(c1)ガス供給口に連通し、横に延びる弁孔
が形成され、ガス通過方向下流側に臨む弁座を有する保
持体と、(c2)連結棒本体の外径が3〜5mmであ
り、その連結棒本体の外径未満である外径を有する一端
部を備える連結棒と、(c3)連結棒の前記一端部に連
結され、弁座に当接可能な弁体と、(c4)連結棒の他
端部に連結され、ダイヤフラム室をガス流路のガス排出
口側に連通する第1空間と、ガス流路のガス供給口側に
連通する第2空間とに仕切り、第1および第2空間の差
圧によるダイヤフラムを押す力と、弁体前後の差圧によ
る弁体を押す力とによって連結棒を、弁体が弁座に当接
/離間する方向に駆動し、最大流量に近づくにつれて弁
体を弁座から大きく離脱させるダイヤフラムとを有する
圧力変動除去手段とを含むことを特徴とするフルイディ
ック式ガスメータである。
【0006】本発明に従えば、ガスメータ本体のガス流
路には、ガスの通過方向に沿って圧力変動除去手段とフ
ルイディック流量計とがこの順序で配置され、圧力変動
除去手段では、保持体に形成された横に延びる弁孔を開
閉するために弁体は、ダイヤフラムによって横方向、た
とえば水平方向に駆動され、弁孔よりもガス通過方向上
流側の圧力と、ガス排出口側の圧力との差圧が大きくな
るにつれて、弁体が弁座から離間され、これとは逆に差
圧が小さい小流量時に、弁体が弁座に近接し、、または
着座し、圧力損失が大きくなる。
【0007】ガスの小流量時に、圧力変動除去手段によ
る圧力損失が大きくなることによって、流量が計測され
るべきガスの圧力変動ノイズによるフルイディック素子
のフルイディック発振に悪影響が生じることが防がれ
る。
【0008】特に本発明では、連結棒本体の外径を約3
〜5mmとし、たとえば3.5mmとし、このように連
結棒を細くすることによって、射出成形などによる成形
時に、内部に熱が残って連結棒の表面と内部の冷却速度
の違いに起因して、冷却後、歪みを生じるおそれをなく
すことができる。しかも連結棒を細くすることによっ
て、軽量化され、ダイヤフラムによる弁体の変位を円滑
にすることができ、たとえば弁体が全開の状態から、閉
方向に変位する動作を円滑に行うことができ、弁が閉ま
りにくくなるおそれがなくなる。
【0009】連結棒の一端部の外径は、連結棒本体の外
径未満であり、この一端部が弁体に挿通することによっ
て、連結棒の連結棒本体と前記一端部との段差で弁体が
受けられ、連結棒によって弁体が弁座に確実に押付けら
れて閉弁状態とすることができる。連結棒本体の外径と
前記一端部の外径とを近似した値とし、たとえば連結棒
本体の外径を、前述のようにたとえば3.5mmとし、
前記一端部の外径をたとえば3.0mmとし、これによ
って連結棒をたとえば合成樹脂製として射出成形などの
成形によって製造するとき、歪みなどの発生を防ぐこと
ができ、高精度の連結棒を製造することが容易に可能で
ある。
【0010】また本発明は、(a)ガス供給口とガス排
出口とにわたって連通するガス流路が形成されるガスメ
ータ本体と、(b)ガス流路に介在され、ガスの通過に
よって発生した交番圧力変化に基づいてガス流量を測定
するフルイディック流量計と、(c)ガス流路に、フル
イディック流量計よりもガス通過方向上流側で介在さ
れ、圧力変動を吸収する圧力変動除去手段であって、
(c1)ガス供給口に連通し、横に延びる弁孔が形成さ
れ、ガス通過方向下流側に臨む弁座を有する保持体と、
(c2)軸線方向に延びる複数の凹溝が、周方向に間隔
をあけて、形成される連結棒本体と、その連結棒本体の
外径未満である外径を有する一端部とを有する連結棒
と、(c3)連結棒の前記一端部に連結され、弁座に当
接可能な弁体と、(c4)連結棒の他端部に連結され、
ダイヤフラム室をガス流路のガス排出口側に連通する第
1空間と、ガス流路のガス供給口側に連通する第2空間
とに仕切り、第1および第2空間の差圧によるダイヤフ
ラムを押す力と、弁体前後の差圧による弁体を押す力と
によって連結棒を、弁体が弁座に当接/離間する方向に
駆動し、差圧が小さくなるにつれて弁体を弁座から近接
させるダイヤフラムとを有する圧力変動除去手段とを含
むことを特徴とするフルイディック式ガスメータであ
る。
【0011】本発明に従えば、連結棒の連結棒本体に
は、複数の凹溝が、軸線方向に延び、かつ周方向に間隔
をあけて形成され、これによって連結棒をさらに軽量化
することができる。したがって連結棒および弁体がダイ
ヤフラムによって円滑に変位することができ、流量が計
測されるべきガスの圧力変動ノイズを、特に小流量時、
フルイディック素子に伝達されることを防ぐことができ
る。さらにこの連結棒は、上述のように凹溝が形成さ
れ、したがって比較的強度を大きくすることができると
いう利点もある。
【0012】また本発明は、連結棒は、合成樹脂製であ
り、ガスメータ本体には、連結棒本体を、軸線方向に変
位自在に支持する金属製すべりスラスト軸受が設けられ
ることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、連結棒は合成樹脂製であ
り、たとえばポリアセタール樹脂などであってもよく、
これによって連結棒の軽量化を図ることができる。ガス
メータ本体に取付けられる軸受は、連結棒が軸線方向に
変位自在に支持するすべりスラスト軸受であり、構成の
簡略化を図ることができる。この軸受は、金属製、たと
えば比較的軟らかい金属、たとえば真ちゅう、BSBM
などであってもよい。こうして合成樹脂製連結棒を、金
属製軸受によって、円滑に変位可能に支持することがで
きる。
【0014】また本発明は、連結棒の一端部は、弁体に
形成された挿通孔を挿通して取付けられることを特徴と
する。
【0015】本発明に従えば、連結棒の一端部は、弁体
に形成された挿通孔を挿通して取付けられ、したがって
構成が簡単であって、部品点数を削減することができる
とともに、連結棒の一端部の外周面と、その一端部が挿
通する弁体の挿通孔の内周面との間の隙間をできるだけ
小さくし、ガス漏洩流量を小さくすることができる。連
結棒の一端部には、弁体がわずかな揺動を可能にして取
付けられ、これによって弁体が弁座に弁孔の全周にわた
って当接して全閉時のガス漏れを確実に防ぐことが可能
であり、このように連結棒の一端部に弁体がわずかに揺
動可能になるように、挿通孔を挿通する構成において
も、ガス漏れ流量はわずかであり、供給されるガスの圧
力変動ノイズを充分遮断してガスをフルイディック素子
に導くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のフ
ルイディック式ガスメータ31に含まれる圧力変動除去
手段37の縦断面図であり、図2は図1に示される圧力
変動除去手段37を備えるフルイディック式ガスメータ
31の全体の構成を示す縦断面図である。フルイディッ
ク式ガスメータ31は、ガス供給口32と、ガス排出口
33とを有し、ガス供給口32とガス排出口33とにわ
たって連通するガス流路34が形成されるガスメータ本
体35と、ガス流路34に介在され、ガスの通過によっ
て発生した交番圧力変化に基づいてガス流量を測定する
フルイディック流量計(計量手段)36と、このフルイ
ディック流量計36よりもガス通過方向上流側で前記ガ
ス流路34に介在され、上流の配管より伝わってくる圧
力変動を吸収する圧力変動除去手段37と、前記ガス流
路34におけるフルイディック流量計36および圧力変
動除去手段37間に、たとえば感震器によって検出され
た地震、過大流量、過小流量および温度上昇などの異常
時に前記ガス流路34を遮断する遮断弁38と、この遮
断弁38および後述の各種のセンサなどに駆動電力を供
給する電池とを備える。
【0017】圧力変動除去手段37は、ガス流路34の
ガス供給口32側の圧力P1とガス排出口33側の圧力
P3との差圧が大きくなったとき、弁孔41を開放し、
かつ前記ガス流路34のガス供給口32側の圧力P1と
ガス排出口33側の圧力P3との差圧が小さくなったと
き弁孔41を閉鎖する弁体42と、この弁体42に同軸
に連結されるゴムなどの弾発力を有する材料から成るダ
イヤフラム43とを有する。このダイヤフラム43によ
って、ダイヤフラム室44がガス流路34のガス排出口
33側に連通する第1空間45と、ガス流路34のガス
供給口32側に連通する第2空間46とに仕切られ、第
2空間46内の圧力P1と、第1空間45内の圧力P3
との差圧(P1−P3)によるダイヤフラム43の変位
によって、前記弁体42を開閉動作する。後述の弁室6
7から通路58、弁室59、弁孔60、および通路61
を通過したガスは、通路62内の圧力P2となり、また
第1空間45内の圧力P3は、後述のフルイディック素
子50内を通過した後のガス排出口33側の圧力と同圧
である。
【0018】これらの弁体42およびダイヤフラム43
は、ガスメータ本体35の予め定める配置状態、すなわ
ち上部47を鉛直上方にし、下部48を鉛直下方にして
ガス供給口32およびガス排出口33を下方に臨ませた
配置状態に対して作動方向が水平となるように設けられ
る。第1空間45は、ガス排出口33に圧力導入通路4
9を介して連通し、したがってガス排出口33と第1空
間45とは同圧である。ガスメータ本体35の図2に示
す正面側には、フルイディック素子50によって発生し
たフルイディック発振による交番圧力変化を検出するた
めの振動検出センサ51が設けられ、これらのフルイデ
ィック素子50と振動検出センサ51とを含んで、フル
イディック流量計36を構成する。このフルイディック
流量計36は、約150リットル/時以上の流量を測定
することが可能であるけれども、150リットル/時未
満の小流量を検出することができないため、フルイディ
ック素子50の上部には、約3〜250リットル/時の
範囲で流量を測定することができるフローセンサ52が
設けられる。またフルイディック素子50の下部にはメ
ータ内部の圧力低下を検出するための圧力センサ53が
設けられる。
【0019】ガスメータ本体35には、ガス供給口32
に近接して圧力変動除去手段37が嵌まり込んで収納さ
れる第1収納空間57、通路58、遮断弁38の弁体6
4が収納される弁室59、弁孔60、通路61、通路6
2およびフルイディック素子50が収納される第2収納
空間63がこの順序で形成され、ガス流路34を構成す
る。
【0020】圧力変動除去手段37は、ガス流路34の
一部を構成する前記通路58に連通し、前記弁体42が
収納される弁室67と、前記ダイヤフラム43が収納さ
れるダイヤフラム室44とを仕切る隔壁68を有し、こ
の隔壁68には、前記弁室67と前記ダイヤフラム室4
4とを連通し、ダイヤフラム43の作動速度を制限する
透孔69が形成される。弁体42とダイヤフラム43と
は弁棒である連結棒70によって同軸に連結され、隔壁
68には前記連結棒70がその軸線に沿って変位自在に
挿通するスリーブ71が一体的に形成される。スリーブ
71内には直円筒状の滑り性の良好な金属または合成樹
脂から成るすべりスラスト軸受72が収納され、前記連
結棒70を気密に近い状態で軸線方向に移動自在に保持
している。
【0021】スリーブ71の第2空間46側に突出する
一端部には、非磁性体から成る環状のスペーサ73と、
強磁性体から成る環状の吸引片74とが嵌着される。ダ
イヤフラム43の中央部は、2枚の円形の挟持板75
a,75bによって挟持され、これらの挟持板75a,
75bおよびダイヤフラム43には、連結棒70の前記
第2空間46側に配置される第1端部に形成される小径
軸部76が挿通する。各挟持板75a,75bのうち第
1空間45側に配置される挟持板75aから突出する前
記小径軸部76には環状の永久磁石片77が装着され、
この永久磁石片77にはたとえば非磁性体から成るカバ
ー体78が嵌着され、小径軸部76の先端部に装着され
た抜止めリング79によって抜止めされた状態で、前記
永久磁石片77が外部に露出しない状態で取付けられて
いる。これらのスペーサ73、吸引片74、連結棒70
の小径軸部76、カバー体78および抜止めリング79
を含んで、磁気吸引手段81を構成する。このような磁
気吸引手段81によって、弁体42が前記弁孔41を外
囲する弁座82に着座した状態で外乱などによる圧力変
動によって弁体42が開こうとしても、弁座82に着座
した状態を維持することができ、これによって圧力変動
を減衰することができ、前記フルイディック流量計36
による測定精度が低下することが防がれる。
【0022】ダイヤフラム43の周縁部は前記隔壁68
を底部とする有底筒状の第1保持体83の周壁84に気
密に嵌着されて保持される。この周壁84は前記ダイヤ
フラム43の周縁部が嵌まり込む大径部85aと、大径
部85aに同軸に連なり、前記隔壁68が一体的に形成
される小径部85bとを有する。小径部85bの外周面
上には大略的に円筒状の第2保持体86の軸線方向一端
部が嵌まり込む。この第2筒体86には、弁室67とこ
の圧力変動除去手段37よりもガスの通過方向下流側の
ガス流路である通路58とに連通するガス流出孔87が
形成される。前記第1保持体83と第2保持体86とに
よって筒体89を構成する。
【0023】第2保持体86の軸線方向他端部寄りに
は、径孔90が形成され、径孔90と前記各ガス流出孔
87との間には、Oリング92が嵌まり込む環状凹溝9
3が形成される。Oリング92は、圧力変動除去手段3
7をガスメータ本体35の第1収納空間57に装着した
状態で、この第1収納空間57を規定する内周面に弾発
的に周方向全周にわたって当接し、気密を達成してガス
の漏洩を防止することができる。
【0024】前記隔壁68にはまた、弁室67内に突出
する連結棒70の一部、スリーブ71の一部、および軸
受72の一部を外囲する環状である大略的に直円筒状の
当接片96が一体的に形成される。この当接片96の外
形は、弁体42の外形の約1/2に選ばれ、全開状態の
弁体42を弁室67側で安定して支持することができ
る。このような当接片96の終端部には、周方向の一部
分が切欠かかれた切欠き97が形成される。この切欠き
97によって、弁体42が全開状態で当接片96に当接
して支持された状態であっても、弁室67と当接片96
によって外囲される内部空間とを等圧として、弁室67
と第2空間46とを前記透孔69を介して連通させるこ
とができる。
【0025】連結棒70の弁室67側に配置される軸線
方向一端部には、弁体42を揺動自在に係止する係止手
段101が設けられる。この係止手段101は、連結棒
70を含む。
【0026】このような係止手段101によって、弁体
42は弁軸である連結棒70に固定せず柔軟性をもたせ
たまま取付けられ、弁体42が弁座82に着座したとき
の隙間をなくし、あるいは少なくすることができ、安定
して着座することができる。もし仮に、弁体42が弁座
82に着座したにも拘わらず隙間があると、弁体42よ
りもガス供給口32側で生じた圧力変動がフルイディッ
ク流量計36によって検出されるおそれがあり、このよ
うな誤検出によってガス流量を誤検出することを防止す
るためである。
【0027】図3は、係止手段101付近の拡大断面図
である。連結棒70は、ポリアセタール樹脂などの合成
樹脂製であり、その軸直角断面は円形である。この連結
棒70は、連結棒本体111と、この連結棒本体の外径
未満である外径を有する一端部112とを有する。一端
部112は、弁体42の中心に形成された挿通孔113
を緩やかに挿通する。一端部112には、弁体42に関
して連結棒本体111とは反対側で間隔をあけて抜止め
ピン115が挿通し、これによって弁体42が一端部1
12から図3の右方に抜け出すことが防がれる。弁体4
2は、連結棒本体111と、一端部112との間の段差
116に当接して弁座82に押付けられて着座すること
ができる。
【0028】連結棒本体111は、軸受72によって、
その軸線方向に変位自在に支持される。軸受72は、当
接片96、したがってガスメータ本体35に設けられ
る。軸受72は、金属製であり、たとえば比較的軟らか
い金属である真ちゅうBSBMなどの材料から成る。連
結棒70の計量化を図るとともに、充分な強度を有する
ようにするために、連結棒本体111の外径は、約3〜
5mmに選ばれる。連結棒本体111の外径は、好まし
くは3.5mmであり、このとき軸受72の内径を3.
7mmとする。連結棒70の一端部112の内径は、た
とえば3.0mmであり、弁体42の挿通孔113の内
径は、3.2mmに選ぶ。こうして一端部112の外径
は、連結棒本体111の外径未満であって、しかも近似
した値に選ばれる。
【0029】連結棒70を、上述のように比較的細く形
成することによって、射出成形によって製造したときに
おける歪みを小さくすることができ、高精度の製造が可
能になる。またこのように連結棒70が細くなることに
よって計量化され、したがって弁体42が全閉の状態か
ら閉の方向に弁座82に近接変位するとき、軸受72
と、連結棒本体111との摩擦抵抗を減少することがで
き、円滑な変位が可能になり、閉まりやすくなる。
【0030】連結棒70の一端部112の外周面と弁体
42の挿通孔113の内周面との隙間は、わずかであ
り、性能に支障が生じることはなく、たとえばガス漏れ
を防ぐためにフォーリングなどを必要とすることはな
い。
【0031】連結棒70の一端部112の外周面と弁体
42の挿通孔113の内周面との隙間によって生じるガ
ス漏れ流量が、性能に悪影響を及ぼすことのないわずか
な値であることを、さらに説明する。前記隙間を通過す
るガス漏れ流量をqとし、その両側の圧力損失をΔpと
するとき、次の式1および式2が成立する。
【0032】 q = k×s×√ΔP …(1) s = π×d×h …(2) k:流量抵抗係数: フルイディックの、ノズルにおける、流量と圧力損失の
実験式から、 6000(1/h)= k×140(mm2)×√150 となる。
【0033】∴ k = 1.1 d:挿通孔113の内径、たとえば3.2mm h:一端部112の外周面と挿通孔113の内周面との
間の平均隙間を想定し、かつ大きめに仮定して、0.0
2(mm)とする。
【0034】ゆえに、 q = 1.1×π×3.2×0.02×√180 = 9.4(1/h) …(3) この値は、性能から見て小さいものである。その理由
は、式3において圧力損失が180(Pa)のとき、流
量が9.4(1/h)であるので、弁はこの流量までは
開かなくてもよいことを示している。しかしそれ以上の
流量では、前記隙間だけでは不足し、弁が開き始めるこ
とを表している。言い換えれば、この隙間は、弁が開き
始める最少流量に関与するが、式3のように非常に小さ
いものである。
【0035】図4は、本発明の実施の他の形態における
図3に対応する係止手段101付近の一部の断面図であ
る。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対
応する部分には同一の参照符を付し、また同一の数字に
添え字aを付して示す。連結棒70aは、連結棒本体1
11aと一端部112とを含む。
【0036】図5は、図4に示される連結棒70aの連
結棒本体111aの軸線に直角な断面を示す断面図であ
る。連結棒本体111aには、複数の凹溝118が周方
向に等間隔をあけて形成される。この凹溝118は、連
結棒70aの軸線方向に細長く延び、しかも周方向に等
間隔をあけて形成される。凹溝118間には、凸条11
9が形成される。凸条119の上部は、連結棒70aの
軸線を中心とする仮想円上にある。これによって連結棒
70aの連結棒本体111aは、さらに軽量化を図るこ
とができ、したがってこの連結棒本体111aの前記仮
想円の外径119を、前述の図3に示される連結棒本体
111の外径よりも大きくすることができ、たとえばD
119=5.5mmであってもよい。このように連結棒
本体111aの外径D119を大きくすることができる
ことによって、段差116によって弁体42を確実に支
持して受けることができる。そのほかの構成と動作は、
前述の実施の形態と同様である。
【0037】動作中、ガス流路34は、弁体42によっ
てメータ圧力損失を保ち、流量が増加するにつれて、第
1および第2空間45,46間の圧力損失P1−P3が
増加する。それに従って弁体42が開き、メータの圧力
損失ΔPは減少する。このようにしてメータ圧力損失Δ
Pによってダイヤフラム43に作用する差圧によって、
弁体42が開かれ、最大流量時に許容される圧力損失以
下で流量を増加させることができる。また圧力変動の悪
影響を受けやすい小流量域では、圧力損失を発生させる
ことができる。透孔69は、ダイヤフラム室44と弁室
67とを仕切る隔壁68に、ダイヤフラム63の受圧面
に対して充分に小さい貫通孔によって実現されるので、
ダイヤフラム43の作動速度が制限され、正確な計量が
可能になる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、ガスメータ
本体のガス流路には、ガスの通過方向に沿って圧力変動
除去手段とフルイディック流量計とがこの順序で設けら
れ、圧力変動除去手段では、たとえば水平方向である横
に延びる弁孔の上流側の圧力と、ガス排出口側の圧力と
の差圧によってダイヤフラム、したがって連結棒および
弁体が横、たとえば水平方向に変位し、小流量時に、弁
体が弁座に近接し、圧力損失を増大し、これによって流
量が計測されるべきガスの圧力変動ノイズが、フルイデ
ィック流量計に伝播することを防ぐことができる。この
ように連結棒および弁体は、ダイヤフラムによって横に
変位駆動されるので、その自重に起因してダイヤフラ
ム、に作用する力を増大するためにダイヤフラムの受圧
面積を大きくする必要がなく、構成を小形化することが
できる。
【0039】特に本発明によれば、連結棒本体の外径を
約3〜5mmとし、これによって連結棒を細くし、さら
に構成を小形化し、軽量化を図り、ダイヤフラムによっ
て連結棒、したがって弁体が変位しやすくなり、正確な
動作が可能になり、またこのように連結棒を細く製造す
ることによって、たとえば合成樹脂製などの射出成形な
どの成形時に、歪みを生じるおそれがなく、高精度の連
結棒を製造することができる。
【0040】また本発明によれば、弁体に取付けられる
連結棒の一端部は、連結棒本体の外径未満である外径を
有し、弁体に連結棒の前記一端部を正確に取付けること
ができ、しかもこの連結棒本体の外径と、前記一端部の
外径とを近似した値にすることによって、合成樹脂の射
出成形などの成形時における歪みの発生をさらに抑制す
ることができる。
【0041】請求項2の本発明によれば、連結棒の連結
棒本体には、複数の凹溝が、軸線方向に延び、かつ周方
向に間隔をあけて形成され、したがって連結棒をさらに
軽量化することができ、連結棒および弁体の変位を円滑
に行うことができるようになり、小流量時、希望する圧
力損失を正確に得ることができるようになる。
【0042】請求項3の本発明によれば、連結棒を合成
樹脂製とし、さらに軽量化を図ることができ、この合成
樹脂製連結棒を、金属製すべりスラスト軸受によって、
軸線方向に変位自在に支持し、したがって連結棒を円滑
に横に変位可能とすることができる。
【0043】請求項4の本発明によれば、連結棒の前記
一端部を弁体の挿通孔に挿通して取付け、これによって
構成の簡略化を図ることができ、部品点数を削減し、コ
ストの低減が図られるとともに、前記一端部の外周面と
挿通孔の内周面との隙間からのガス漏れ流量を小さく抑
制し、しかも連結棒の前記一端部に、弁体が揺動可能に
して、したがって弁体が弁座に確実に着座することがで
きるようにして、取付けることが容易に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のフルイディック式ガス
メータ31に含まれる圧力変動除去手段37の縦断面図
である。
【図2】図1に示される圧力変動除去手段37を備える
フルイディック式ガスメータ31の全体の構成を示す縦
断面図である。
【図3】係止手段101付近の拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態における図3に対応す
る一部の断面図である。
【図5】図4に示される連結棒70aの連結棒本体11
1aの軸線に直角な断面を示す断面図である。
【符号の説明】
31 ガスメータ 32 ガス供給口 33 ガス排出口 34 ガス流路 35 ガスメータ本体 36 フルイディック流量計 37 圧力変動除去手段 41 弁孔 42 弁体 43 ダイヤフラム 50 フルイディック素子 51 振動検出センサ 70 連結棒 83 第1保持体 86 第2保持体 101 係止手段 111 連結棒本体 112 一端部 113 挿通孔 116 段差 118 凹溝 119 凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡林 誠 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岡田 修一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 中村 英司 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 澁谷 忠夫 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内 Fターム(参考) 2F030 CA04 CC13 CF05 3H056 AA01 BB11 BB32 CA07 CB02 CB06 CD06 EE06 GG03 3H106 DA03 DA29 DC02 DD03 EE34 EE36 KK12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ガス供給口とガス排出口とにわた
    って連通するガス流路が形成されるガスメータ本体と、 (b)ガス流路に介在され、ガスの通過によって発生し
    た交番圧力変化に基づいてガス流量を測定するフルイデ
    ィック流量計と、 (c)ガス流路に、フルイディック流量計よりもガス通
    過方向上流側で介在され、圧力変動を吸収する圧力変動
    除去手段であって、 (c1)ガス供給口に連通し、横に延びる弁孔が形成さ
    れ、ガス通過方向下流側に臨む弁座を有する保持体と、 (c2)連結棒本体の外径が3〜5mmであり、その連
    結棒本体の外径未満である外径を有する一端部を備える
    連結棒と、 (c3)連結棒の前記一端部に連結され、弁座に当接可
    能な弁体と、 (c4)連結棒の他端部に連結され、ダイヤフラム室を
    ガス流路のガス排出口側に連通する第1空間と、ガス流
    路のガス供給口側に連通する第2空間とに仕切り、第1
    および第2空間の差圧によるダイヤフラムを押す力と、
    弁体前後の差圧による弁体を押す力とによって連結棒
    を、弁体が弁座に当接/離間する方向に駆動し、最大流
    量に近づくにつれて弁体を弁座から大きく離脱させるダ
    イヤフラムとを有する圧力変動除去手段とを含むことを
    特徴とするフルイディック式ガスメータ。
  2. 【請求項2】 (a)ガス供給口とガス排出口とにわた
    って連通するガス流路が形成されるガスメータ本体と、 (b)ガス流路に介在され、ガスの通過によって発生し
    た交番圧力変化に基づいてガス流量を測定するフルイデ
    ィック流量計と、 (c)ガス流路に、フルイディック流量計よりもガス通
    過方向上流側で介在され、圧力変動を吸収する圧力変動
    除去手段であって、 (c1)ガス供給口に連通し、横に延びる弁孔が形成さ
    れ、ガス通過方向下流側に臨む弁座を有する保持体と、 (c2)軸線方向に延びる複数の凹溝が、周方向に間隔
    をあけて、形成される連結棒本体と、その連結棒本体の
    外径未満である外径を有する一端部とを有する連結棒
    と、 (c3)連結棒の前記一端部に連結され、弁座に当接可
    能な弁体と、 (c4)連結棒の他端部に連結され、ダイヤフラム室を
    ガス流路のガス排出口側に連通する第1空間と、ガス流
    路のガス供給口側に連通する第2空間とに仕切り、第1
    および第2空間の差圧によるダイヤフラムを押す力と、
    弁体前後の差圧による弁体を押す力とによって連結棒
    を、弁体が弁座に当接/離間する方向に駆動し、差圧が
    小さくなるにつれて弁体を弁座から近接させるダイヤフ
    ラムとを有する圧力変動除去手段とを含むことを特徴と
    するフルイディック式ガスメータ。
  3. 【請求項3】 連結棒は、合成樹脂製であり、 ガスメータ本体には、連結棒本体を、軸線方向に変位自
    在に支持する金属製すべりスラスト軸受が設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のフルイディック
    式ガスメータ。
  4. 【請求項4】 連結棒の一端部は、弁体に形成された挿
    通孔を挿通して取付けられることを特徴とする請求項1
    〜3のうちの1つに記載のフルイディック式ガスメー
    タ。
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