JP2000257987A - 蒸発器及びこれを有する冷凍機 - Google Patents

蒸発器及びこれを有する冷凍機

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JP2000257987A
JP2000257987A JP11059682A JP5968299A JP2000257987A JP 2000257987 A JP2000257987 A JP 2000257987A JP 11059682 A JP11059682 A JP 11059682A JP 5968299 A JP5968299 A JP 5968299A JP 2000257987 A JP2000257987 A JP 2000257987A
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tube
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heat
refrigerator
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Toru Otsu
亨 大津
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/02Details of evaporators
    • F25B2339/024Evaporators with refrigerant in a vessel in which is situated a heat exchanger
    • F25B2339/0242Evaporators with refrigerant in a vessel in which is situated a heat exchanger having tubular elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機の起動時における蒸発器の冷水出口部
分での過冷却解除という有害な現象を生起することなく
冷凍機の円滑な起動に資することができる蒸発器を提供
することを目的とする。 【解決手段】 蒸発器24で熱交換する冷水の出口側の
管板29の内側面に下方が開口する半密閉のチャンバ3
4を設け、このチャンバ34内に高温の冷媒ガスを供給
して管板29の内側面を加熱するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は蒸発器及びこれを有
する冷凍機に関し、特に過冷却水を作る冷媒スプレー式
シェル・アンド・チューブ形の蒸発器に適用して有用な
ものである。 【0002】 【従来の技術】夜間余剰電力の有効利用を図るシステム
の一種としてダイナミック氷蓄熱システムが提案されて
いる。このシステムは、夜間電力を使い冷水を冷凍機で
−1.0℃〜−3.0℃程度まで過冷却し、このように
してできた過冷却水に衝撃を与えてシャーベット状の氷
に変化させることによりこのシャーベット状の氷を氷蓄
熱槽に蓄熱するとともに、このようにしてできた氷を解
氷して昼間の空調運転に使用するシステムである。 【0003】図5は上記ダイナミック氷蓄熱システムに
適用する冷凍機の一例を示す系統図である。同図に示す
ように、圧縮機1で圧縮して得る冷媒ガスは凝縮器2で
凝縮して冷媒液となり、膨張弁3を介して蒸発器4に至
る。冷媒液はこの蒸発器4で冷水と熱交換することによ
り蒸発して圧縮機1に戻る。上記ダイナミック氷蓄熱シ
ステムにおいては蒸発器4が過冷却水を作る過冷却器と
して機能する。すなわち、蒸発器4はその入口側から供
給される0.8℃〜0℃程度の冷水を冷却し、その出口
側から−1.0℃〜−3.0℃程度の過冷却水として氷
蓄熱槽(図示せず。)に向けて排出する。ここで蒸発器
4は一般に、冷媒スプレー式シェル・アンド・チューブ
形のものが用いられる。この冷媒スプレー式シェル・ア
ンド・チューブ形の蒸発器4は、冷水を流通させるよう
に円筒状のシェル5内にその軸方向に亘り水平に配設さ
れた多数の伝熱管6と、各伝熱管6に向けて冷媒液を噴
霧するようにシェル5内の上部に配設したスプレー7と
を有しており、冷媒ポンプ8で汲み上げた冷媒液をスプ
レー7で伝熱管6に向けて噴霧することにより伝熱管6
を流通する冷水を冷却するように構成してある。伝熱管
6に向けて噴霧した冷媒液はシェル5の下面に固着した
液溜め9に貯溜され、冷媒ポンプ8に汲み上げられて循
環する。 【0004】かかるダイナミック氷蓄熱システムに適用
する冷凍機は、その運転を停止した場合でも、冷水は、
通常継続して循環させている。冷水の循環を停止させた
場合には、冷水が流通する管路に対する外部からの衝撃
等、何らかの原因で冷水が氷結する虞があるからであ
る。一方、冷水の循環管路の途中で入熱があった場合に
は、蒸発器4内の冷媒ガスが凝縮し、これが冷媒液の液
膜となって蒸発器4の管板の内側面に付着する。図7は
蒸発器4の管板をその近傍部分とともに示す縦断面であ
る。同図に示すように、管板10はシェル5の両端部を
塞ぐ部材であり、これを貫通する伝熱管6を支持してい
る。この管板10の外側には蓋11で仕切る水室12が
形成してあり、この水室12を介して冷水が流入又は流
出するようになっている。なお、伝熱管6の上方には多
数のスプレー7が配設してあり、各スプレー7を介して
冷媒液が伝熱管6に噴霧される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述の如き冷凍機にお
いて、停止後、再起動する際、当該冷凍サイクルの全体
が平衡して定常状態になる前の過渡状態においては、冷
凍機の停止期間に凝縮して管板10に付着した冷媒液が
先に蒸発してしまい、これに伴う気化熱を管板10から
奪う。この結果、管板10が局部的に冷却されて、特に
冷水の出口側の管板10に固着された伝熱管6を流通す
る冷水を過剰に冷却してしまい、この部分で過冷却解除
が発生する。すなわち、冷却水が氷結する。 【0006】本願発明は、上記従来技術に鑑み、冷凍機
の起動時における蒸発器の冷水出口部分での過冷却解除
という有害な現象を生起することなく冷凍機の円滑な起
動に資することができる蒸発器及びこれを有する冷凍機
を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0008】1) 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸
発器で熱交換する冷水の出口側の管板の内側面を高温の
冷媒ガスで加熱するようにしたこと。本発明によれば、
冷凍機の停止中に上記管板の内側面に付着する冷媒液膜
が起動時に蒸発して管板の温度が低下するのを防止する
ことができる。 【0009】2) 上記1)に記載する蒸発器におい
て、冷水の出口側の管板の内側面に下方が開口する半密
閉のチャンバを設け、このチャンバ内に高温の冷媒ガス
を供給するように構成したこと。本発明によれば、チャ
ンバ内が高温になることにより、上記管板の内側面を加
熱する。 【0010】3) 上記1)に記載する蒸発器におい
て、冷水の出口側の管板の内側面の上下方向に分散させ
て多数のヘッダ管を配設し、このヘッダ管を介し管板の
内側面に向けて高温の冷媒ガスを噴射するように構成し
たこと。本発明によれば、管板の内側面に噴射する冷媒
ガスによりこの管板を加熱することができるばかりでな
く、この管板の内側面に付着する冷媒液を吹き飛ばすこ
ともできる。 【0011】4) 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸
発器で熱交換する冷水の出口側の管板の内部に通路を設
け、この通路に高温の冷媒ガスを流通させてこの管板を
加熱するとともに加熱後の冷媒ガスを蒸発器の内部に排
出するように構成したこと。本発明によれば、管板を冷
媒ガスで加熱することができる。 【0012】5) 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸
発器で熱交換する冷水の出口側の管板の水室に臨む外側
面に通路を設けこの通路に高温の冷媒ガスを流通させて
この管板を加熱するように構成したこと。本発明によれ
ば、通路を流通する冷媒ガスで管路は加熱される。 【0013】6) 上記1)乃至上記5)に記載する何
れか1つの蒸発器において、高温の冷媒ガスは、冷凍機
の凝縮器から蒸発器に直接高温の冷媒ガスを供給するホ
ットガスバイパス管路から分岐する分岐管路を介して供
給するように構成したこと。本発明によれば、ホットガ
スバイパス管路及び分岐管路を介して高温の冷媒ガスを
凝縮器から直接供給することができる。 【0014】7) 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸
発器で熱交換する冷水の出口側の管板の内部に通路を設
け、この通路に圧縮機の潤滑系統の潤滑油を流通させて
この管板を加熱するとともに加熱後の潤滑油を当該潤滑
油の油タンクに戻すように構成したこと。本発明によれ
ば、熱容量が大きい潤滑油を加熱源として管板を加熱す
ることができる。 【0015】8) 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸
発器で熱交換する冷水の出口側の管板の水室に臨む外側
面に電気ヒータを配設し、この電気ヒータに通電して管
板を加熱するように構成したこと。本発明によれば、電
気ヒータに通電することにより、この発熱で管板を加熱
することができる。 【0016】9) 圧縮機、凝縮器及び膨張弁とともに
冷凍サイクルを形成する冷凍機の蒸発器として上記1)
乃至上記8)に記載する何れか1つの蒸発器を有するこ
と。本発明によれば、冷凍機の起動時の過渡状態におけ
る蒸発器の管板の内側に付着する冷媒液膜の蒸発によ
る、当該管板の異常な温度低下を防止することができ
る。 【0017】10) 上記9)に記載する冷凍機をダイ
ナミック氷蓄熱システムの冷凍機として有すること。本
発明によれば、冷凍機の起動時の過渡状態における蒸発
器の管板の内側に付着する冷媒液膜の蒸発による、当該
管板の異常な温度低下を防止することができるので、管
板の過冷却による冷水の過冷却解除という有害な現象を
生起することはない。 【0018】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0019】図1は本発明の実施の形態に係る蒸発器
を、これを有する冷凍機とともに示し、同時に当該冷凍
機をダイナミック氷蓄熱システムの冷凍機として用いた
場合の態様を示す系統図である。本形態に係る冷凍機と
してはターボ冷凍機又はスクリュー冷凍機が好適であ
り、また蒸発器としてはスプレー式シェルアンドチュー
ブ形のものが好適である。 【0020】図1に示すように、圧縮機21で圧縮して
得る冷媒ガスは凝縮器22で凝縮して冷媒液となり、膨
張弁23を介して蒸発器24に至る。冷媒液はこの蒸発
器24で冷水と熱交換することにより蒸発して圧縮機2
1に戻る。当該ダイナミック氷蓄熱システムにおいては
蒸発器24が過冷却水を作る過冷却器として機能する。
すなわち、蒸発器24はその入口側から供給される0.
8℃〜0℃程度の冷水を冷却し、その出口側から−1.
0℃〜−3.0℃程度の過冷却水として氷蓄熱槽25に
向けて排出する。氷蓄熱槽25に向かって流入する過冷
却水は、この氷蓄熱槽25の上方で衝突板26に衝突
し、このときの衝撃により氷結し、シャーベット状の氷
として貯溜される。氷蓄熱槽25の冷水はポンプ27で
汲み上げて蒸発器24に供給する。かくして、冷凍機の
蒸発器24を介して氷蓄熱槽25との間で冷水の循環経
路が形成される。 【0021】蒸発器24の管板28、29のうち下流側
の管板29には、起動後の一定時間その内側面に高温の
冷媒ガスを供給するように構成してある。この場合の、
高温の冷媒ガスは、その供給方法に特別な制限はない
が、本形態ではホットガスバイパス管路30の途中から
分岐する分岐管路31を介して供給するようになってい
る。ここで、ホットガスバイパス管路30とは、凝縮器
22と蒸発器24とを直接連通する管路で、開閉弁32
により開閉することができるようになっており、開閉弁
32が開状態のときには、凝縮器22の高温・高圧の冷
媒ガスを直接蒸発器24に供給することができるように
したものである。このことにより軽負荷時の円滑な運転
が保証される。すなわち、ホットガスバイパス管路30
を介した冷媒ガスは、冷凍機としての仕事に寄与するも
のではないが、この冷媒ガスも含めて圧縮機21の負荷
としてやることにより圧縮機21のサージング(圧縮機
21が吸入する冷媒ガス量の不足により生起され、圧縮
動作が間欠的になる現象)を防止することができる。分
岐管路31にも開閉弁33が設けてあり、この開閉弁3
3の操作により高温の冷媒ガスを管板29に供給する。
具体的には、例えば図2及び図3の実施例に示す通りで
ある。なお、図2及び図3中、図1と同一部分には同一
番号を付し、重複する説明は省略する。 【0022】図2は第1の実施例に係る管板29及びそ
の近傍部分を抽出して示す縦断面図である。同図に示す
ように、本実施例は、管板29の内側に半密閉の空間を
形成するチャンバ34を設け、このチャンバ34の下方
に臨む分岐管路31の開口31aを介してこのチャンバ
34内に高温の冷媒ガスを供給するようにしたものであ
る。ここで、チャンバ34は伝熱管35を取り囲んでそ
の内側に半密閉の空間を形成するとともに下方が開口す
る筒状の部材として形成してある。なお、図2中、36
は円筒状のシェル、37は蓋で、管板29の外側に固着
され、その内部の空間で水室38を形成している。 【0023】かかる実施例によれば、分岐管路31を介
してチャンバ34内に高温の冷媒ガスを供給することに
より、チャンバ34内に高温の冷媒ガスが閉じ込められ
る結果、この冷媒ガスで管板29の内側面を加熱するこ
とができる。したっがって、当該冷凍機の起動後の一定
時間、開閉弁33を開いて高温の冷媒ガスを供給するこ
とにより、管板29の内側面に付着する冷媒液の液膜の
蒸発に伴う気化熱により管板29の温度が低下するのを
防止することができる。 【0024】図3は第2の実施例に係る管板29及びそ
の近傍部分を抽出して示す縦断面図である。同図に示す
ように、本実施例は、当該蒸発器24の内部に導入した
分岐管路31に上下方向に分散して複数のヘッダ管39
を設け、このヘッダ管39を介して高温の冷媒ガスを管
板29の内側面に向けて噴射するように構成したもので
ある。なお、図中、図2と同一部分には同一番号を付
し、重複する説明は省略する。 【0025】かかる実施例によれば、分岐管路31のヘ
ッダ管39を介して管板29の内側面に高温の冷媒ガス
を噴射することにより、この冷媒ガスが管板29の内側
面に当たって管板29を加熱すると同時に管板29の内
側面に付着する冷媒液の液膜を吹き飛ばすことができ
る。したっがって、図2に示す実施例の場合と同様に、
当該冷凍機の起動後の一定時間、開閉弁33を開いて高
温の冷媒ガスを供給することにより、管板29の温度が
低下するのを防止することができるばかりでなく、管板
29に付着する冷媒液の液膜自体を吹き飛ばすことがで
きるので、当該液膜の蒸発に伴う管板29の温度低下を
より確実に防止することができる。 【0026】図2及び図3に示す実施例は、管板29の
内側面を加熱するものであるが、必ずしもこれらに限定
するものではない。他に図4乃至図5に示す実施例が考
えられる。 【0027】図4は第3の実施例に係る管板29及びそ
の近傍部分を抽出して示す縦断面図である。同図に示す
ように、本実施例は、管板29の内部に高温の冷媒ガス
を流す通路40を形成したものである。この通路40に
図2及び図3の場合と同様に、分岐管路31から高温の
冷媒ガスを供給してこの管板29を加熱し、その後開口
部40aを介して蒸発器24の下部でその内部に臨むよ
うにしたものである。なお、図4中図1乃至図3と同一
部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。 【0028】かかる実施例によれば、分岐管路31を介
して通路40に高温の冷媒ガスを流通させることにより
管板29を加熱することができるので、当該冷凍機の起
動後の一定時間、開閉弁33を開いて通路40に高温の
冷媒ガスを流通させることにより、管板29の内側面に
付着する冷媒液の液膜の蒸発に伴う気化熱による管板2
9の温度の低下を防止することができる。 【0029】なお、図4に示す第3の実施例において、
通路40には潤滑油を供給するようにしても良い。すな
わち、ターボ冷凍機及びスクリュー冷凍機ではその圧縮
機に回転部分を有するので、その軸受部分の潤滑を行う
潤滑系が必要になるが、この潤滑には、一般に潤滑油が
用いられる。そして、この潤滑油には当該冷凍機の冷媒
と相溶性の良いものを用いている。このため、潤滑油は
所定の高温(60℃程度)に保持しなければならない。
潤滑油の温度が低下すると冷媒が溶け込んで潤滑油とし
ての所定の粘性を有しなくなるからである。そこで、分
岐管路31を、この潤滑油を潤滑させるための油ポンプ
(図示せず。)の吐出口から分岐する管路として形成す
ることにより、この分岐管路31を介して通路40に高
温の潤滑油を供給することができる。この場合には通路
40の開口部40aを潤滑油を貯溜する油タンク(図示
せず。)に連通させて油タンクに戻すように構成する。 【0030】図5は第4の実施例に係る管板29及びそ
の近傍部分を抽出して示す縦断面図である。同図に示す
ように、本実施例は、管板29の外側面に通路41を形
成してこの通路41の内部に高温の冷媒ガスを流すよう
にしたものである。すなわち、通路41には、分岐管路
31から高温の冷媒ガスを供給してこの管板29を加熱
し、その後開口部41aを介して蒸発器24の下部でそ
の内部に臨むようにしたものである。なお、図5中図1
乃至図4と同一部分には同一番号を付し、重複する説明
は省略する。 【0031】かかる実施例によれば、分岐管路31を介
して通路41に高温の冷媒ガスを流通させることにより
管板29を加熱することができるので、当該冷凍機の起
動後の一定時間、開閉弁33を開いて通路41に高温の
冷媒ガスを流通させることにより、管板29の内側面に
付着する冷媒液の液膜の蒸発に伴う気化熱による管板2
9の温度の低下を防止することができる。 【0032】なお、図5に示す第4の実施例において、
通路41の代わりに電気ヒータを設けても良い。この場
合にも第4の実施例と同様に、管板29を外側から加熱
することができ、この加熱によっても第4の実施例と同
様の作用を得る。 【0033】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、蒸発器の両端部
の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口側の管
板の内面を高温の冷媒ガスで加熱するようにしたので、
冷凍機の停止中に上記管板の内側面に付着する冷媒液膜
が起動時に蒸発して管板の温度が低下するのを防止する
ことができる。この結果、本発明によれば、冷水の過冷
却を防止することができる。 【0034】〔請求項2〕に記載する発明は、〔請求項
1〕に記載する発明蒸発器において、冷水の出口側の管
板の内側面に下方が開口する半密閉のチャンバを設け、
このチャンバ内に高温の冷媒ガスを供給するように構成
したので、チャンバ内が高温になることにより、上記管
板の内側面を加熱する。この結果、本発明によれば、起
動時の過渡状態において、管板に付着する冷媒液が蒸発
しても管板の温度が低下するのを防止することができ、
冷水の過冷却を防止することができる。 【0035】〔請求項3〕に記載する発明は、〔請求項
1〕に記載する蒸発器において、冷水の出口側の管板の
内側面の上下方向に分散させて多数のヘッダ管を配設
し、このヘッダ管を介し管板の内側面に向けて高温の冷
媒ガスを噴射するように構成したので、管板の内側面に
噴射する冷媒ガスによりこの管板を加熱することができ
るばかりでなく、この管板の内側面に付着する冷媒液を
吹き飛ばすこともできる。この結果、本発明によれば、
管板の温度低下を最も確実に防止することができる。 【0036】〔請求項4〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の内部に通路を設け、この通路に高温の冷媒ガ
スを流通させてこの管板を加熱するとともに加熱後の冷
媒ガスを蒸発器の内部に排出するように構成したので、
管板を冷媒ガスで加熱することができる。この結果、本
発明によれば、冷水の過冷却を防止することができる。 【0037】〔請求項5〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の水室に臨む外側面に通路を設けこの通路に高
温の冷媒ガスを流通させてこの管板を加熱するように構
成したので、通路を流通する冷媒ガスで管路は加熱され
る。この結果、本発明によれば、冷水の過冷却を防止す
ることができる。 【0038】〔請求項6〕に記載する発明は、〔請求項
1〕乃至〔請求項5〕に記載する何れか1つの蒸発器に
おいて、高温の冷媒ガスは、冷凍機の凝縮器から蒸発器
に直接高温の冷媒ガスを供給するホットガスバイパス管
路から分岐する分岐管路を介して供給するように構成し
たので、ホットガスバイパス管路及び分岐管路を介して
高温の冷媒ガスを凝縮器から直接供給することができ
る。この結果、本発明によれば管板の加熱媒体を、簡単
な構成で、供給することができる。 【0039】〔請求項7〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の内部に通路を設け、この通路に圧縮機の潤滑
系統の潤滑油を流通させてこの管板を加熱するとともに
加熱後の潤滑油を当該潤滑油の油タンクに戻すように構
成したので、熱容量が大きい潤滑油を加熱源として管板
を加熱することができる。この結果、効率の良い管板の
加熱を行うことができる。 【0040】〔請求項8〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の水室に臨む外側面に電気ヒータを配設し、こ
の電気ヒータに通電して管板を加熱するように構成した
ので、電気ヒータに通電することにより、この発熱で管
板を加熱することができる。この結果、電熱で管板を加
熱して冷水の異常冷却を防止することができる。 【0041】〔請求項9〕に記載する発明は、圧縮機、
凝縮器及び膨張弁とともに冷凍サイクルを形成する冷凍
機の蒸発器として〔請求項1〕乃至〔請求項8〕に記載
する何れか1つの蒸発器を有するので、冷凍機の起動時
の過渡状態における蒸発器の管板の内側に付着する冷媒
液膜の蒸発による、当該管板の異常な温度低下を防止す
ることができる。この結果、当該冷凍機の起動時の過渡
状態においても冷却水の過冷却現象を生起することなく
安定な運転を行うことができる。 【0042】〔請求項10〕に記載する発明は、〔請求
項9〕に記載する冷凍機をダイナミック氷蓄熱システム
の冷凍機として有するので、冷凍機の起動時の過渡状態
における蒸発器の管板の内側に付着する冷媒液膜の蒸発
による、当該管板の異常な温度低下を防止することがで
きるので、管板の過冷却による冷水の過冷却解除という
有害な現象を生起することはない。この結果、本発明に
よれば、当該ダイナミック氷蓄熱システムの起動時の過
渡状態においても、冷水の過冷却解除を生起することな
く安定した運転を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る蒸発器を、これを有
する冷凍機とともに示し、同時に当該冷凍機をダイナミ
ック氷蓄熱システムの冷凍機として用いた場合の態様を
示す系統図である。 【図2】図1に示す蒸発器の第1の実施例の要部を示す
縦断面図である。 【図3】図1に示す蒸発器の第2の実施例の要部を示す
縦断面図である。 【図4】図1に示す蒸発器の第3の実施例の要部を示す
縦断面図である。 【図5】図1に示す蒸発器の第4の実施例の要部を示す
縦断面図である。 【図6】従来技術に係るダイナミック氷蓄熱システムに
適用する冷凍機の一例を示す系統図である。 【図7】図6に示す冷凍機の蒸発器の一部を抽出して示
す縦断面図である。 【符号の説明】 21 圧縮機 22 凝縮器 23 膨張弁 24 蒸発器 25 氷蓄熱槽 30 ホットガスバイパス管路 31 分岐管路 34 チャンバ 35 伝熱管 38 水室 39 ヘッダ管 40、41 通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成11年3月12日(1999.3.1
2) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0004 【補正方法】変更 【補正内容】 【0004】かかるダイナミック氷蓄熱システムに適用
する冷凍機は、その運転を停止した場合でも、冷水は、
継続して循環させることがある方、冷凍機本体の表
面から入熱があった場合には、蒸発器4内の冷媒ガスが
凝縮し、これが冷媒液の液膜となって蒸発器4の管板の
内側面に付着する。図7は蒸発器4の管板をその近傍部
分とともに示す縦断面である。同図に示すように、管板
10はシェル5の両端部を塞ぐ部材であり、これを貫通
する伝熱管6を支持している。この管板10の外側には
蓋11で仕切る水室12が形成してあり、この水室12
を介して冷水が流入又は流出するようになっている。な
お、伝熱管6の上方には多数のスプレー7が配設してあ
り、各スプレー7を介して冷媒液が伝熱管6に噴霧され
る。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0033 【補正方法】変更 【補正内容】 【0033】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、蒸発器の両端部
の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口側の管
板の内面を高温の冷媒ガスで加熱するようにしたので、
冷凍機の停止中に上記管板の内側面に付着する冷媒液膜
が起動時に蒸発して管板の温度が低下するのを防止する
ことができる。この結果、本発明によれば、冷凍機管板
付近での冷水の過冷却解除を防止することができる。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0036 【補正方法】変更 【補正内容】 【0036】〔請求項4〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の内部に通路を設け、この通路に高温の冷媒ガ
スを流通させてこの管板を加熱するとともに加熱後の冷
媒ガスを蒸発器の内部に排出するように構成したので、
管板を冷媒ガスで加熱することができる。この結果、本
発明によれば、冷凍機管板付近での冷水の過冷却解除
防止することができる。 【手続補正4】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0037 【補正方法】変更 【補正内容】 【0037】〔請求項5〕に記載する発明は、蒸発器の
両端部の管板の内、この蒸発器で熱交換する冷水の出口
側の管板の水室に臨む外側面に通路を設けこの通路に高
温の冷媒ガスを流通させてこの管板を加熱するように構
成したので、通路を流通する冷媒ガスで管路は加熱され
る。この結果、本発明によれば、冷凍機管板付近での
水の過冷却解除を防止することができる。 【手続補正5】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0041 【補正方法】変更 【補正内容】 【0041】〔請求項9〕に記載する発明は、圧縮機、
凝縮器及び膨張弁とともに冷凍サイクルを形成する冷凍
機の蒸発器として〔請求項1〕乃至〔請求項8〕に記載
する何れか1つの蒸発器を有するので、冷凍機の起動時
の過渡状態における蒸発器の管板の内側に付着する冷媒
液膜の蒸発による、当該管板の異常な温度低下を防止す
ることができる。この結果、当該冷凍機の起動時の過渡
状態においても冷水の過冷却解除現象を生起することな
く安定な運転を行うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸発器
    で熱交換する冷水の出口側の管板の内側面を高温の冷媒
    ガスで加熱するようにしたことを特徴とする蒸発器。 【請求項2】 〔請求項1〕に記載する蒸発器におい
    て、冷水の出口側の管板の内側面に下方が開口する半密
    閉のチャンバを設け、このチャンバ内に高温の冷媒ガス
    を供給するように構成したことを特徴とする蒸発器。 【請求項3】 〔請求項1〕に記載する蒸発器におい
    て、冷水の出口側の管板の内側面の上下方向に分散させ
    て多数のヘッダ管を配設し、このヘッダ管を介し管板の
    内側面に向けて高温の冷媒ガスを噴射するように構成し
    たことを特徴とする蒸発器。 【請求項4】 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸発器
    で熱交換する冷水の出口側の管板の内部に通路を設け、
    この通路に高温の冷媒ガスを流通させてこの管板を加熱
    するとともに加熱後の冷媒ガスを蒸発器の内部に排出す
    るように構成したことを特徴とする蒸発器。 【請求項5】 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸発器
    で熱交換する冷水の出口側の管板の水室に臨む外側面に
    通路を設けこの通路に高温の冷媒ガスを流通させてこの
    管板を加熱するように構成したことを特徴とする蒸発
    器。 【請求項6】 〔請求項1〕乃至〔請求項5〕に記載す
    る何れか1つの蒸発器において、高温の冷媒ガスは、冷
    凍機の凝縮器から蒸発器に直接高温の冷媒ガスを供給す
    るホットガスバイパス管路から分岐する分岐管路を介し
    て供給するように構成したことを特徴とする蒸発器。 【請求項7】 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸発器
    で熱交換する冷水の出口側の管板の内部に通路を設け、
    この通路に圧縮機の潤滑系統の潤滑油を流通させてこの
    管板を加熱するとともに加熱後の潤滑油を当該潤滑油の
    油タンクに戻すように構成したことを特徴とする蒸発
    器。 【請求項8】 蒸発器の両端部の管板の内、この蒸発器
    で熱交換する冷水の出口側の管板の水室に臨む外側面に
    電気ヒータを配設し、この電気ヒータに通電して管板を
    加熱するように構成したことを特徴とする蒸発器。 【請求項9】 圧縮機、凝縮器及び膨張弁とともに冷凍
    サイクルを形成する冷凍機の蒸発器として〔請求項1〕
    乃至〔請求項8〕に記載する何れか1つの蒸発器を有す
    ることを特徴とする冷凍機。 【請求項10】 上記〔請求項9〕に記載する冷凍機を
    ダイナミック氷蓄熱システムの冷凍機として有すること
    を特徴とするダイナミック氷蓄熱システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101749893B (zh) * 2008-12-17 2011-06-29 财团法人工业技术研究院 多管式淋洒装置
CN106369886A (zh) * 2016-11-07 2017-02-01 珠海格力电器股份有限公司 干式蒸发器
CN110906595A (zh) * 2019-11-04 2020-03-24 珠海格力电器股份有限公司 一种防冻系统、壳管换热器、充注量计算方法和防冻方法

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