JP2000257704A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JP2000257704A
JP2000257704A JP11064265A JP6426599A JP2000257704A JP 2000257704 A JP2000257704 A JP 2000257704A JP 11064265 A JP11064265 A JP 11064265A JP 6426599 A JP6426599 A JP 6426599A JP 2000257704 A JP2000257704 A JP 2000257704A
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JP
Japan
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fan
case
transmission case
pulley
wall
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Pending
Application number
JP11064265A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kasahara
敏章 笠原
Yoichiro Nishi
陽一朗 西
Hideki Matsuoka
秀樹 松岡
Kunio Doi
邦夫 土井
Yuichi Kato
祐一 加藤
Tomohito Maekawa
智史 前川
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速ケースに内設する無段変速ベルト
の耐久性を向上させる。 【解決手段】 変速ケース(45)に無段変速ベルト
(57)及び無段変速プーリ(55)(56)を内設さ
せ、エンジン出力を変速ケース(45)を介し各駆動部
に無段変速自在に伝達するようにした移動農機におい
て、前記変速プーリ(55)の外側壁に冷却用ファン
(86)を一体的に設けると共に、該ファン(86)に
対向する変速ケース(45)の内側壁(96)とファン
(86)との間に仕切壁(98)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗載台及び植付爪を
備えて連続的に苗植作業を行う田植機など移動農機に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、田植機にあって
エンジン出力を伝達する無段変速ベルト及び無段変速プ
ーリを変速ケースに内設させた構造の場合、長時間運転
及び高負荷運転などによって変速ケース内部の温度が高
温となるとベルトの耐久性を低減させるため、変速ケー
ス内に外気を取入れるなどして変速ケース内を冷却する
ようにした手段がある。しかし乍ら通常変速ケースの内
容積は小さく、且つケース内一杯にベルト及びプーリが
内設された構造のため、ケースでの冷却風の流れも悪く
効果的な冷却が行われないという不都合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、変
速ケースに無段変速ベルト及び無段変速プーリを内設さ
せ、エンジン出力を変速ケースを介し各駆動部に無段変
速自在に伝達するようにした移動農機において、前記変
速プーリの外側壁に冷却用ファンを一体的に設けると共
に、該ファンに対向する変速ケースの内側壁とファンと
の間に仕切壁を設けて、変速ケース内取入れた外気を該
ケース内側壁と仕切壁との間の空間風路を通して良好に
プーリ及びベルト方向に送り込んで効果的な冷却を行う
ものである。
【0004】また、仕切壁は冷却用ファンを有する変速
プーリの外周を覆うように設けて、変速プーリの回転時
にファンにより発生する冷却風に仕切壁で方向性を持た
せて風向を一定とさせて、冷却風量を増大させ冷却効率
を向上させるものである。
【0005】さらに、仕切壁は変速ケースとは別体のフ
ァンケーシングによって形成して、複雑形状の仕切壁も
容易に形成可能とさせるもので、変速プーリの外側壁に
一体形成する冷却用ファンにより発生する冷却風の風量
も効果的に増大させて、簡単構造のファンで冷却効率を
向上させるものである。
【0006】またさらに、ファンケーシングは凵形状に
設けて、内側に風路を形成して、冷却用ファンにより発
生する冷却風の圧力損を大とさせることなく良好に風路
を流通させて、冷却効率を向上させるものである。
【0007】また、変速ケースの冷却用ファン中央部に
対向する内側壁に切欠溝を形成して、切欠溝に流入する
冷却風を冷却用ファン中央部に流出させるように設け
て、変速ケース内に取入れた外気を切欠溝内を流入さ
せ、冷却用ファン中央部対向位置でベルトを横切る状態
に切欠溝よりプーリの中央部方向に流出させて変速ベル
ト及び変速プーリの効果的な冷却を行うものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は乗用田植機全体の側面図、図2
は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行
車であり、エンジン(2)をメインフレーム(3)に搭
載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクス
ルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持さ
せると共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤ
アクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケー
ス(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして
前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予
備苗載台(10)を取付けると共に、足掛台(11)を
介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前
記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー
(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席
(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハン
ドル(14)を設ける。
【0009】また、図中(15)は8条植え用の苗載台
(16)並びに8条分の植付爪(17)などを具備する
植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台
(16)を下部レール(18)及びガイドレール(1
9)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に
支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケ
ース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該
ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪
ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(2
2)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付け
る。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支
点軸(23)を介してヒッチブラケット(24)を設
け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を
含む昇降リンク機構(27)にヒッチブラケット(2
4)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付
部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワー
リンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を
走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる
苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によっ
て取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0010】また、図中(29)は主変速レバー、(3
0)は副変速及び植付クラッチ入切及び植付昇降の各操
作を行う植付レバー、(31)は植付け感度調節レバ
ー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は
左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センター
フロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、
(36)は8条用の側条施肥機である。
【0011】さらに、図3乃至図6に示す如く、前低後
高(傾斜角約4度)に傾斜させる四角パイプ製の左右一
対の前記メインフレーム(3)(3)前部上面に架台
(37)…を設け、左右メインフレーム(3)(3)前
部に架台(37)を介して前記エンジン(2)を上載さ
せ、前記エンジン(2)の左側に燃料タンク(38)
を、またエンジン(2)の右側にマフラー(39)を取
付けると共に、前記架台(37)下側に、前後方向に略
水平な円筒形の軸受体(40)を熔接固定させ、前記軸
受体(40)にカウンタ軸(41)を挿通支持させ、軸
受体(40)前方に突出させるカウンタ軸(41)前端
にカウンタプーリ(42)を取付ける。また、前記エン
ジン(2)の前方に出力軸を突設させて出力プーリ(4
3)を取付け、該出力プーリ(43)を前記カウンタプ
ーリ(42)にVベルト連結させる。
【0012】さらに、前記車体フレーム(3)後端部に
リヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記
リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース
(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース
(4)の右側前面にクラッチケース(44)を一体形成
し、クラッチケース(44)前面に変速ケース(45)
右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ(28)を
作動させる油圧ポンプ(46)を変速ケース(45)の
左側後面に固定させるもので、前記の左右メインフレー
ム(3)(3)の間に前記各ケース(4)(44)(4
5)及び油圧ポンプ(46)を配設させ、ユニバーサル
ジョイント付き伝動軸(47)を前記カウンタ軸(4
1)後端と変速ケース(45)間に設け、エンジン
(2)出力を変速ケース(45)に伝えると共に、フロ
ントアクスルケース(5)とミッションケース(4)間
に前輪伝動軸(48)を設け、ミッションケース(4)
の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前
後輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0013】また、前記車体フレーム(3)後端にロワ
ーリンク支点軸(49)を設け、該支点軸(49)に前
記ロワーリンク(26)前端を取付けると共に、左右メ
インフレーム(3)(3)後端に四角パイプ形の左右支
柱(50)(50)を立設させ、左右支柱(50)(5
0)上端間に変形四角パイプ形リンクフレーム(51)
を設け、該リンクフレーム(51)にトップリンク支点
軸(52)を介してトップリンク(25)前端を取付け
ている。
【0014】また、前記ブレーキペダル(33)を設け
るペダル支点パイプ(53)を備え、左右メインフレー
ム(3)(3)に前記パイプ(53)を貫挿させ、前記
パイプ(53)両端部をメインフレーム(3)(3)に
溶接固定させ、左右メインフレーム(3)(3)の連結
部材として前記パイプ(53)を取付けると共に、前記
昇降シリンダ(28)を取付ける左右シリンダフレーム
(54)(54)を備え、前低後高に斜設させるシリン
ダフレーム(54)前端を前記ペダル支点パイプ(5
3)に溶接固定させ、前記シリンダフレーム(54)後
端をリンクフレーム(51)に溶接固定させている。
【0015】さらに、図7乃至図9に示す如く、巻掛け
径を変化させて変速比を無段階に変更する入出力無段変
速プーリ(55)(56)及び無段変速ベルト(57)
を変速ケース(45)に内設させ、ユニバーサルジョイ
ント付き伝動軸(47)を介して変速ケース(45)の
プーリ軸である入力軸(58)前端を前記カウンタ軸
(41)後端に連結させ、入力軸(58)後端に油圧ポ
ンプ(46)を直接連結させると共に、クラッチペダル
(32)によって断続操作する多板摩擦形乾式クラッチ
をクラッチケース(44)に内設させ、変速ケース(4
5)の出力軸(59)をミッションケース(4)の入力
軸に前記クラッチケース(44)を介して連結させてい
る。
【0016】また、テンションローラ(60)と、入出
力無段変速プーリ(55)(56)のベルト巻掛け径を
変化させる入出力用カム(61)(62)と、各カム
(61)(62)に当接させる入出力用ローラ(63)
(64)とを備えると共に、前記変速ケース(45)に
変速軸(65)を介して変速アーム(66)を設け、該
変速アーム(66)を介して前記変速軸(65)に各入
出力用カム(61)(62)を連結させると共に、前記
変速軸(65)に植付レバー(30)を連結させ、該レ
バー(30)操作により入出力軸(58)(59)回り
に入出力用カム(61)(62)を回転させ、入出力用
無段変速プーリ(55)(56)幅を変えて無段変速ベ
ルト(57)の巻掛け径を変化させ、前記プーリ(5
5)(56)及びベルト(57)の変速比を無段階に変
更するように構成している。
【0017】さらに、前記出力軸(59)軸芯上にテン
ションアーム(67)中間を回転自在に取付け、該アー
ム(67)の一端側に軸(68)を介してテンションロ
ーラ(60)を回転自在に設けると共に、前記アーム
(67)の他端にテンションバネ(69)の一端側を連
結させ、テンションバネ(69)を緊張状態に支持さ
せ、テンションローラ(60)を無段変速ベルト(5
7)に圧接させて無段変速ベルト(57)のテンション
を所定以上に保つように構成している。
【0018】さらに、図5乃至図8に示す如く、前記出
力無段変速プーリ(56)の前面側に吸気ファン(7
0)を一体形成し、前記プーリ(56)右側の変速ケー
ス(45)右側壁に吸気パイプ(71)を一体形成す
る。また、右メインフレーム(3)右側面に一体形成す
る送気口(78)と前記吸気パイプ(71)をゴム製の
可撓性吸気管(80)によって連通接続させ、右メイン
フレーム(3)中空部の空気を、吸気ファン(70)吸
込力とにより、変速ケース(45)内部の出力無段変速
プーリ(56)に向けて圧送させるように構成してい
る。
【0019】また、左右メインフレーム(3)(3)の
前後端面開口に蓋(81)(82)を一体固定させ、メ
インフレーム(3)中空部を閉塞空間に形成すると共
に、右メインフレーム(3)後部上面並びに右支柱(5
0)上端部側面に通気孔(83)(84)を形成し、四
角パイプ形右支柱(50)中空部と右メインフレーム
(3)中空部を通気孔(83)によって連通させ、さら
に右支柱(50)上端部側面の通気孔(84)によって
右支柱(50)中空部とリンクフレーム(51)中空部
を連通させる。一方、前記リンクフレーム(51)底面
に吸気孔(85)を形成し、下向きに開口させる吸気孔
(85)を介してリンクフレーム(51)中空部を外部
に連通させる。そして、下向き開口の吸気孔(85)か
らリンクフレーム(51)中空部に取入れる外部冷気
を、通気孔(83)(84)及び右支柱(50)及び右
メインフレーム(3)を介して変速ケース(45)に送
込むように構成している。
【0020】さらに、図6、図7乃至図9に示す如く、
前記入力無段変速プーリ(55)の後面側に排気ファン
(86)を一体形成し、前記プーリ(55)左側の変速
ケース(45)左側壁に排気パイプ(87)を一体形成
する。また、左メインフレーム(3)左側面に一体形成
する排気取入口(88)と前記排気パイプ(87)をゴ
ム製の可撓性排気管(89)によって連通接続させ、変
速ケース(45)内部の暖気を、排気ファン(86)排
気力により、左メインフレーム(3)中空部に送出させ
るように構成している。
【0021】また、左メインフレーム(3)後部上面並
びに左支柱(50)上端部側面に通気孔(90)(9
1)を形成し、四角パイプ形左支柱(50)中空部と左
メインフレーム(3)中空部を通気孔(90)によって
連通させ、さらに左支柱(50)上端部側面の通気孔
(91)によって左支柱(50)中空部とリンクフレー
ム(51)中空部を連通させる。一方、前記リンクフレ
ーム(51)底面に排気孔(92)を形成し、下向きに
開口させる排気孔(92)を介してリンクフレーム(5
1)中空部を外部に連通させると共に、前記リンクフレ
ーム(51)中空部を仕切板(93)によって左右に区
切り、前記吸気孔(85)を形成する吸気室(94)
と、前記排気孔(92)を形成する排気室(95)を、
前記リンクフレーム(51)中空部に形成している。そ
して、左メインフレーム(3)及び左支柱(50)及び
各通気孔(90)(91)を介してリンクフレーム(5
1)中空部に送出された変速ケース(45)からの暖気
を、下向き開口の排気孔(92)からリンクフレーム
(51)下方外方に向けて排出させるように構成してい
る。
【0022】そして、エンジン(2)出力を伝達する無
段変速ベルト(57)及び無段変速プーリ(55)(5
6)を変速ケース(45)に内設させ、走行車(1)の
左右メインフレーム(3)(3)内側に前記変速ケース
(45)を設置させ、左右メインフレーム(3)(3)
を利用して変速ケース(45)の換気を行え、変速ケー
ス(45)に取入れる冷却空気をメインフレーム(3)
後端部から導入して泥水などを侵入させる不具合をなく
し、変速ケース(45)の取付構造及び換気冷却構造な
どの簡略化並びに泥水などの侵入防止を図れるように構
成している。
【0023】また、可撓性吸気管(77)を介して変速
ケース(45)を一方のメインフレーム(3)に連通さ
せ、可撓性排気管(89)を介して変速ケース(45)
を他方のメインフレーム(3)に連通させ、メインフレ
ーム(3)に変速ケース(45)を連通させる接続構造
の簡略化並びに変速ケース(45)着脱操作性の向上な
どを行えると共に、変速ケース(45)内部に外部冷気
を取入れる吸気孔(85)をメインフレーム(3)より
も上方に形成し、また変速ケース(45)内部の暖気を
排出させる排気孔(92)をメインフレーム(3)より
も上方に形成し、泥水などの侵入を防ぐ吸気孔(85)
及び排気孔(92)の防水構造の簡略化を行えるように
構成している。
【0024】さらに、植付部(15)を取付けるリンク
フレーム(51)をメインフレーム(3)に立設させ、
変速ケース(45)に連通させる吸気孔(85)または
排気孔(92)の少なくとも一方を前記リンクフレーム
(51)に形成し、変速ケース(45)の換気ダクトと
してリンクフレーム(51)を兼用し、変速ケース(4
5)の換気冷却構造の簡略化並びに泥水の侵入防止など
を行えると共に、変速ケース(45)に連通させる吸気
孔(85)または排気孔(92)をメインフレーム
(3)よりも高位置で下向きに開口させ、深田または湿
田などでの苗植作業時に飛散する泥水、または洗車など
によって飛散する水が、吸気孔(85)または排気孔
(92)から変速ケース(45)に侵入するのを防止
し、変速ケース(45)の換気冷却効率の向上並びに雨
水などの侵入防止を行えるように構成している。
【0025】図9乃至図16に示す如く、前記変速ケー
ス(45)は前ケース(45a)と後ケース(45b)
とに分割させ、前ケース(45a)より後ケース(45
b)の前後巾を大に形成し、後ケース(45b)に吸気
パイプ(71)及び排気パイプ(87)を一体形成する
もので、前記入力無段変速プーリ(55)の排気ファン
(86)と、該ファン(86)に対向する後ケース(4
5b)の後側壁(96)との空間部(97)を広く形成
し、排気ファン(86)と後側壁(96)との間を仕切
る仕切壁であるファンケーシング(98)を空間部(7
7)に配設している。
【0026】前記ファンケーシング(98)は排気ファ
ン(86)側のプーリ(55)下側外周の略180度を
覆う如く円弧形状に形成するもので、巾広の内側板(9
8a)と巾狭の外側板(98b)と円弧状の外周側板
(98c)との3面で断面凵形状に形成し内部に冷却風
の流通する風路(99)を形成し、後ケース(45b)
の後側壁(96)に3本のボルト(100)でもって取
外し自在に内側板(98a)を固定させている。
【0027】図12、図13に示す如く、前記入力軸
(58)を中心とした後側壁(96)の周辺部は四角形
の切欠溝(101)に設けて、前記出力軸(59)の方
向に溝(101)の吸込側を開放させ、ケーシング(9
8)を取付ける後側壁(96)の取付面(96a)と切
欠溝(101)の溝底面(96b)との間に一定の段差
(H1)を形成すると共に、ケーシング(98)の円弧
延長線上の後ケース(45b)の内側壁(102)と、
前記取付面(96a)より一定段差(H2)の高い突出
後側壁(96c)の内周面(103)との略180度範
囲をプーリ(86)の外周に沿う円弧状に形成してい
る。そして図11にも示す如く、前記ケーシング(9
8)の外周形状を渦巻き状に形成するもので、前記入力
軸(58)に対する外周側板(98c)までの半径長さ
(L1)(L2)を、プーリ(55)の回転方向に対し
始端側長さ(L1)より終端側長さ(L2)を大(L1
<L2)とするように設けて、この外周側板(98c)
と内側壁(102)と内周面(103)とで囲まれる空
間域を前記排気ファン(86)の排気ファン室(10
4)に形成すると共に、前記切欠溝(101)とケーシ
ング(98)の内側板(98a)の内周縁とで囲まれる
空間域を前記排気ファン(86)の空気取入口(10
5)に形成して、出力無段変速プーリ(56)側から流
れてくる内部暖気を取入口(105)よりファン室(1
04)に吸引、排気パイプ(87)よりケーシング(9
8)外側に排出させるように構成している。なお前記ケ
ーシング(98)の内外側板(98a)(98b)間の
厚み(T)と段差(H2)とは略同一(T≒H2)に設
けている。
【0028】また、前記取付面(96a)にボルト(1
00)で取付けるケーシング(98)の内側板(98
a)の取付部は長溝(106)に切欠いて、ファン室
(104)の内容積或いは空気取入口(105)の口面
積を適宜変更可能に設けている。
【0029】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、前記吸気パイプ(71)から変速ケース(45)内
に吸込まれた外部冷気を、出力無段変速プーリ(56)
の円周方向沿いに切欠溝(101)まで流通する間にプ
ーリ(56)及びベルト(57)を冷却し、切欠溝(1
01)にはケーシングの内側壁(98a)と後ケース
(45b)の後側壁(96)間の風路(107)を介し
流入させ、且つファン室(104)には空気取入口(1
05)より入力軸(58)の軸方向に沿って吸込ませる
状態とさせて、変速ベルト(55)及び変速ベルト(5
7)を冷却して、内部暖気を排気パイプ(87)より排
出させるものである。
【0030】このように前記吸気ファン(70)などに
よって変速ケース(45)内の一側から外部冷気を吸込
み、前記排気ファン(86)によって変速ベルト(5
7)及び変速プーリ(55)(56)を冷却後の内部暖
気を強制排出させるもので、前記排気ファン(86)の
強制排出による負圧によって変速ケース(45)内に外
部冷気をさらに効率良く取込み変速ケース(45)の換
気効率向上させて、無段変速ベルト(57)の耐久性を
向上させることができると共に、入力無段変速プーリ
(55)を兼用して排気ファン(86)を形成し、無段
変速前の安定した回転数で排気ファン(86)を駆動し
て、前記プーリ(55)兼用によるファン(86)構造
の簡略化並びに略定回転による換気性能維持などを図る
ことができるものである。
【0031】而して、別体のケーシング(98)を用い
て変速ケース(45)内にファン室(104)を形成す
ることによって、風量を増大させる複雑形状のケーシン
グ(98)も容易に成形可能とさせることができると共
に、別途の冷却用ファンを設けることなく、プーリ(5
5)に一体形成する構造簡単で低コストな排気ファン
(86)によって冷却効率を高めて変速ベルト(57)
の耐久性を向上させることができる。
【0032】また、前記切欠溝(101)に流入した冷
気は空気取入口(105)より入力軸(58)の軸方向
に沿ってファン室(104)に吹込まれるため、変速ベ
ルト(57)に対しては冷気は直交(横切る)する状態
に流れて、ベルト(57)の冷却効果を一層向上させる
と共に、ファン室(104)では略面一状の外周側板
(98c)と内側壁(102)と内周面(103)で形
成する螺旋面によって、風の流れに方向性を持たせて風
向を一定とさせ風量を増大させると共に、ケーシング
(98)の風路(99)内では排気ファン(86)によ
って発生する排風圧力を外に逃がすことなく高め排風量
を増大させて、冷却効果をより向上させるものである。
【0033】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、変速ケース(45)に無段変速ベルト(57)及び
無段変速プーリ(55)(56)を内設させ、エンジン
出力を変速ケース(45)を介し各駆動部に無段変速自
在に伝達するようにした移動農機において、前記変速プ
ーリ(55)の外側壁に冷却用ファン(86)を一体的
に設けると共に、該ファン(86)に対向する変速ケー
ス(45)の内側壁(96)とファン(86)との間に
仕切壁(98)を設けたものであるから、変速ケース
(45)内取入れた外気を該ケース内側壁(96)と仕
切壁(98)との間の空間風路(107)を通して良好
にプーリ(55)及びベルト(57)方向に送り込んで
効果的な冷却を行うことができるものである。
【0034】また、仕切壁(98)は冷却用ファン(8
6)を有する変速プーリ(55)の外周を覆うように設
けたものであるから、変速プーリ(55)の回転時にフ
ァン(86)により発生する冷却風に仕切壁で方向性を
持たせて風向を一定とさせて、冷却風量を増大させ冷却
効率を向上させることができるものである。
【0035】さらに、仕切壁(98)は変速ケース(4
5)とは別体のファンケーシング(98)によって形成
したものであるから、複雑形状の仕切壁(98)も容易
に形成可能とさせて、変速プーリ(55)の外側壁に一
体形成する冷却用ファン(86)により発生する冷却風
の風量も効果的に増大させて、簡単構造のファン(8
6)で冷却効率を向上させることができるものである。
【0036】またさらに、ファンケーシング(98)は
凵形状に設けて、内側に風路(99)を形成したもので
あるから、冷却用ファン(86)により発生する冷却風
の圧力損を大とさせることなく良好に風路(99)を流
通させて、冷却効率を向上させることができるものであ
る。
【0037】また、変速ケース(45)の冷却用ファン
(86)中央部に対向する内側壁(96)に切欠溝(1
01)を形成して、切欠溝(101)に流入する冷却風
を冷却用ファン(86)中央部に流出させるものである
から、変速ケース(45)内に取入れた外気を切欠溝
(101)内を流入させ、冷却用ファン中央部対向位置
でベルトを横切る状態に切欠溝(101)よりプーリ
(55)の中央部方向に流出させて変速ベルト及び変速
プーリの効果的な冷却を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図。
【図2】乗用田植機の全体平面図。
【図3】走行車の側面図。
【図4】走行車の平面図。
【図5】走行車後部の側面説明図。
【図6】走行車後部の平面説明図。
【図7】変速ケース部の正面説明図。
【図8】変速ケース部の断面平面説明図。
【図9】前ケースの背面説明図。
【図10】ファンケーシングの取付説明図。
【図11】後ケース内の冷気の流通説明図。
【図12】後ケースの正面説明図。
【図13】変速ケースの断面説明図。
【図14】図10におけるA−A線断面図。
【図15】図10におけるB−B線断面図。
【図16】ファンケーシングの説明図。
【符号の説明】
(45) 変速ケース (55)(56) 変速プーリ (57) 変速ベルト (86) ファン (96) ケース内側壁 (98) ファンケーシング (99) 風路 (101) 切欠溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 秀樹 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 土井 邦夫 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 加藤 祐一 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 前川 智史 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B062 AB01 BA07 3J063 AA13 AB22 AC03 BA15 CA01 CB27 CD41 XH05 XH13 XH22 XH33 XH42 XH44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速ケースに無段変速ベルト及び無段変
    速プーリを内設させ、エンジン出力を変速ケースを介し
    各駆動部に無段変速自在に伝達するようにした移動農機
    において、前記変速プーリの外側壁に冷却用ファンを一
    体的に設けると共に、該ファンに対向する変速ケースの
    内側壁とファンとの間に仕切壁を設けたことを特徴とす
    る移動農機。
  2. 【請求項2】 仕切壁は冷却用ファンを有する変速プー
    リの外周を覆うように設けたことを特徴とする請求項1
    記載の移動農機。
  3. 【請求項3】 仕切壁は変速ケースとは別体のファンケ
    ーシングによって形成したことを特徴とする請求項1記
    載の移動農機。
  4. 【請求項4】 ファンケーシングは凵形状に設けて、内
    側に風路を形成したことを特徴とする請求項3記載の移
    動農機。
  5. 【請求項5】 変速ケースの冷却用ファン中央部に対向
    する内側壁に切欠溝を形成して、切欠溝に流入する冷却
    風を冷却用ファン中央部に流出させるように設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の移動農機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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