JP2000257062A - 鋼管杭建込み方法 - Google Patents

鋼管杭建込み方法

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JP2000257062A
JP2000257062A JP11057795A JP5779599A JP2000257062A JP 2000257062 A JP2000257062 A JP 2000257062A JP 11057795 A JP11057795 A JP 11057795A JP 5779599 A JP5779599 A JP 5779599A JP 2000257062 A JP2000257062 A JP 2000257062A
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JP
Japan
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steel pipe
pipe pile
boring hole
casing
casing pipe
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Pending
Application number
JP11057795A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Matsukida
正義 松木田
Yasushi Takei
裕史 武居
Osamu Nakagawa
修 中川
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Publication of JP2000257062A publication Critical patent/JP2000257062A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中における潜水夫の視認性が悪くても鋼管
杭の打込み位置を容易かつ正確に特定することができる
鋼管杭建込み方法を提供する。 【解決手段】 以下の(1)乃至(3)の工程を含むこ
とを特徴とする鋼管杭建込み方法。 (1)外周に切削刃1bを付設したケーシングパイプ1
を水底の岩盤Gに垂直に打込むとともにこのケーシング
パイプ内部を削孔することにより、建込もうとする鋼管
杭3よりも小径のプレボーリング孔Ghを形成する工
程。 (2)ケーシングパイプを軸回りに回転させてプレボー
リング孔の天端近傍を切削することにより、漏斗状の拡
幅部Gtを形成する工程。 (3)拡幅部Gtをガイドとして鋼管杭をプレボーリン
グ孔内に打込む工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水底の岩盤に鋼管
杭を建込む方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば海底の岩盤に鋼管杭を
建込む方法として、鋼管杭よりも大径の孔を予め削孔し
ておいてそこに鋼管杭を挿入し、隙間にグラウト注入し
鋼管杭を固定する挿入工法が広く採用されている。
【0003】しかし、かかる挿入工法では、水中でグラ
ウト注入する手間がかかるだけでなく、建込み完了後の
鋼管杭の周面摩擦力を確保できないという問題がある。
そこで、このような欠点を解消する工法として、鋼管杭
と略同径の孔を予め削孔しておき、そこに鋼管杭を杭打
ちハンマー等で打込むという打込み工法も広く採用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記打込み工
法では、プレボーリング孔が鋼管杭と略同径であるた
め、鋼管杭を打込み始める位置を正確に特定することが
困難である。このことは、特に海底岩盤上に砂等が堆積
している場合においては、それらが拡散して水中で作業
する潜水夫の視界が遮られるため深刻である。
【0005】そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、水
中における潜水夫の視認性が悪くても鋼管杭の打込み位
置を容易かつ正確に特定することができる鋼管杭建込み
方法を提供することにより、水底の岩盤に対する鋼管杭
の建込み精度を効率的に確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下の(1)乃至(3)の工程を含むことを特徴とする鋼
管杭建込み方法である。 (1)外周に切削刃を付設したケーシングパイプを水底
の岩盤に垂直に打込むとともにこのケーシングパイプ内
部を削孔することにより、建込もうとする鋼管杭よりも
小径のプレボーリング孔を形成する工程。 (2)前記ケーシングパイプを軸回りに回転させて前記
プレボーリング孔の天端近傍を切削することにより、漏
斗状の拡幅部を形成する工程。 (3)前記拡幅部をガイドとして鋼管杭を当該プレボー
リング孔内に打込む工程。
【0007】このような鋼管杭建込み方法によれば、漏
斗状の拡幅部が鋼管杭の求心作用を奏するため、鋼管杭
の当初の建込み位置が多少ずれていても確実にプレボー
リング孔と鋼管杭の中心が一致するようになり、鋼管杭
を正確な位置に容易に打ち込むことができることにな
る。なお、この鋼管杭建込み方法においては、プレボー
リング孔の径が鋼管杭の径よりも小さいため、建込み完
了後における鋼管杭の周面摩擦力も担保されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同
一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略するも
のとする。
【0009】(1)第1工程 図1(a)に示すように、第1工程は、建込もうとする
鋼管杭3よりも小径のプレボーリング孔Ghを海底岩盤
Gに形成する工程である。そのために、外周に切削刃1
bを付設したケーシングパイプ1を海底岩盤Gに垂直に
打込むとともに、ケーシングパイプ1の内部をオーガス
クリュー2で削孔する。
【0010】ここで使用するケーシングパイプ1の要部
の構成を図2に示す。同図に示すように、ケーシングパ
イプ1は、断面が中空円形で鋼製のケーシング本体1a
と、このケーシング本体1aの外周所定位置に付設され
た切削刃1bと、からなる。
【0011】ここで、ケーシング本体1aの断面外形が
円形であるのは、建込もうとする鋼管杭3の断面外形が
円形であることに対応させたものである。すなわち後述
するように、後の工程ではケーシングパイプ1をその軸
回りに回転させ、プレボーリング孔Ghの天端に拡幅部
Gtを形成する。この拡幅部Gtはケーシングパイプ1
をその軸回りに回転させて形成したものであるため、拡
幅部Gtを含んだプレボーリング孔Ghの上部は必然的
に漏斗状その他水平断面が円形のものとなる。したがっ
て、このような形状の拡幅部Gtに建込んだときに求心
作用を期待できる杭は、断面外形が円形のものに限られ
る。よって、このような断面外形が円形の杭(鋼管杭
3)を建込むためのプレボーリング孔Ghを形成するた
めのケーシング本体1aの断面外形は円形となるのであ
る。また、ケーシング本体1aの径は、建込もうとする
鋼管杭3よりも小径である必要がある。鋼管杭3の設置
後における周面摩擦力を確保するためである。
【0012】切削刃1bは、後の工程でケーシングパイ
プ1を軸回りに回転させたときに、プレボーリング孔G
hの上部に漏斗状の拡幅部を形成する役割を果たす。し
たがって、切削刃1bは、下方から上方へ径を拡大させ
るような斜辺を有する形状であることが必要である(図
2(a),(b)参照)。また、図2(c),(d)に
示すように垂直方向に若干捩じった形状の切削刃1b’
とすると拡幅作用が強化され、効果的である。なお、い
ずれの場合においても、その役割に鑑みれば、切削刃1
b(1b’)は一のケーシング本体1aについて同一形
状であることが望ましい。
【0013】また、切削刃1b(1b’)は、プレボー
リング孔Ghを形成した時点で海底岩盤Gの表面近傍に
位置するような高さでケーシング本体1aに付設されて
いる必要がある。後の工程でプレボーリング孔Ghに拡
幅部Gtを形成するためである(図1(b)参照)。
【0014】(2)第2工程 図1(b),(c)に示すように、第2工程は、ケーシ
ングパイプ1を軸回りに回転させてプレボーリング孔G
hの天端近傍を切削することにより拡幅部Gtを形成す
る工程である。すなわち本工程では、ケーシングパイプ
1が規定の深さまで達した状態でケーシングパイプ1を
回転させ(図1(b)参照)、ケーシングパイプ1及び
オーガスクリュー2を引き上げる。すると、図1(c)
に示すように、プレボーリング孔Ghの天端が漏斗状に
拡幅され、拡幅部Gtが形成されることになる。
【0015】(3)第3工程 図1(d)に示すように、第3工程は、前工程で形成さ
れた拡幅部Gtを利用して鋼管杭3をプレボーリング孔
Gh内に打込む工程である。ここで、図3に示すよう
に、拡幅部Gtが形成されたプレボーリング孔Gh内に
建込まれた鋼管杭3は、全体として斜めになっている場
合や杭心とプレボーリング孔Ghの孔心が一致していな
い場合(二点鎖線表示)であっても、拡幅部Gtの斜め
になった壁面により正規の姿勢に矯正される(実線表
示)。したがって、このようにして正規の姿勢に矯正さ
れた鋼管杭3を、そのまま垂直にプレボーリング孔Gh
内に打ち込むことにより、簡易かつ正確な施工が行われ
る。本発明の特徴は、このように拡幅部Gtによっても
たらされる鋼管杭3の求心作用にある。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鋼管
杭建込み方法によれば、漏斗状に拡幅されたプレボーリ
ング孔の天端が鋼管杭の求心作用を奏するため、鋼管杭
の当初の建込み位置が多少ずれていても確実にプレボー
リング孔と鋼管杭の中心が一致するようになり、鋼管杭
を正確な位置に容易に打ち込むことができることにな
る。なお、この鋼管杭建込み方法においては、プレボー
リング孔の径が鋼管杭の径よりも小さいため、建込み完
了後における鋼管杭の周面摩擦力も担保されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼管杭建込み方法の一実施形態を
表す縦断面図である。
【図2】ケーシングパイプの要部の構成を表す図であ
る。
【図3】プレボーリング孔に形成される拡幅部の求心作
用を表す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1(1’) … ケーシングパイプ 1a… ケーシング本体 1b(1b’)… 切削刃 2 … オーガスクリュー 3 … 鋼管杭 G … 海底岩盤 Gh… プレボーリング孔 Gt… 拡幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D050 AA06 CA01 CA07 CB05 CB09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(1)乃至(3)の工程を含むこ
    とを特徴とする鋼管杭建込み方法。 (1)外周に切削刃を付設したケーシングパイプを水底
    の岩盤に垂直に打込むとともにこのケーシングパイプ内
    部を削孔することにより、建込もうとする鋼管杭よりも
    小径のプレボーリング孔を形成する工程。 (2)前記ケーシングパイプを軸回りに回転させて前記
    プレボーリング孔の天端近傍を切削することにより、漏
    斗状の拡幅部を形成する工程。 (3)前記拡幅部をガイドとして鋼管杭を当該プレボー
    リング孔内に打込む工程。
JP11057795A 1999-03-05 1999-03-05 鋼管杭建込み方法 Pending JP2000257062A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758113B1 (ko) 2006-11-03 2007-09-11 김지용 케이싱 로테이터를 이용한 수중 암반에서의 현장타설대구경 말뚝 시공방법
JP2022502586A (ja) * 2018-09-25 2022-01-11 北京科瑞恒基建筑科技発展有限公司 オールケーシング掘削を案内とした既製杭のグラウチング固結方法、及びその既製杭
WO2023109014A1 (zh) * 2021-12-17 2023-06-22 中铁九桥工程有限公司 一种裸岩河床钢管桩施工设备及施工方法

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