JP2000254911A - 湯当たりブロックの製造方法 - Google Patents
湯当たりブロックの製造方法Info
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Abstract
は、棒状バイブレーターや振動コテで加振して密充填し
ていたが、タップフロー値が110mm〜150mmの
粗大粒の添加量が増加すると流動性が低く、気孔率を低
下させることが困難であった。 【解決手段】 本発明による湯当たりブロックの製造方
法は、型枠(4)へ不定形材(2)を流し込む際に、振動装置
(7)を持つ樋(3)上にこの不定形材(2)を流し、タップフ
ロー値が110mm〜150mmの流動性材料でも低い
気孔率で密充填する方法である。
Description
の製造方法に関し、特に、溶銑鍋、取鍋などの溶銑・溶
鋼等を入れる容器の湯当たり部位、即ち湯当たり部とい
われる不定形耐火物ブロックの製造方法に関するもので
ある。
溶鋼等を入れる容器の一例として図3に示す湯当たり部
位11は、特に溶鋼受鋼時の摩耗損耗や熱衝撃が大きい
ため、緻密質で耐溶損性に優れた湯当たりブロック12
を使用している。この湯当たりブロック12は図2に示
されるように、ミキサー1から供給された不定形材2を
型枠4に移送して棒状バイブレーター6及び振動コテ5
等で念入りに振動を加えることによって、気孔率を低下
し、耐溶損性を高いレベルで保持したものである。この
湯当たりブロック12に使用する不定形材には、粒径が
5mm〜30mmのアルミナ粗大粒を通常外掛けで10
%〜25%添加している。この粗大粒は多く添加するほ
ど耐溶損性が向上するものであるが、25%以上添加す
ると水と混練した後の不定形材の流動性が低下し、流れ
難くなる。さらに、型枠4に流し込んだ後の不定形材2
に含まれている空気を脱気するために棒状バイブレータ
ー6によって振動を与えるが、棒状バイブレーター6が
不定形材2内に入れ込めなくなるため、緻密な湯当たり
ブロック12の施工が困難となっていた。
クの製造方法は、以上のように構成されていたため、次
のような課題が存在していた。すなわち、これまでは一
度に型枠に流し込む不定形材の量を減らし、少量の材料
を型枠内に流しては、振動コテで流し込んだ材料の表面
をならしながら施工を行っていたが、振動コテを用いた
方法では、振動コテで加振を加えることが可能な深さが
浅いため、1個の湯当たりブロックを施工するのに、数
回に分けて流し込みを行う必要が有り、流し込みを終え
るまでの時間も10分以上必要であった。また、それに
伴い作業の負荷も大きくなるため、一般的には粗大粒の
添加量が10%〜25%の不定形材料で湯当たりブロッ
クを製作するのが限界であった。
は、混練用のミキサーと型枠の間に、材料に振動を与え
るための樋を介し、不定形材を型枠に流し込む際、振動
構造を持つ樋上を不定形材を流すことによって、粗大粒
の添加量が増え流動性が低下した材料でも、型枠へ材料
を容易に密充填することが可能な、湯当たりブロックの
製造方法を提供することを目的とする。
ロックの製造方法は、取鍋の湯当たり部に使用する湯当
たりブロックを型枠で作るようにした湯当たりブロック
の製造方法において、型枠へ不定形材を流し込む際に、
振動構造を持つ樋上に不定形材を流して、密充填する方
法であり、また、前記樋上を、ミキサーで水と混練した
前記不定形材が10秒〜20秒で通過するように、不定
形材の流動性に合わせて、前記樋の加振力・振動板の長
さ及び振動板の傾斜角度を調整する方法であり、前記不
定形材のタップフロー値が110mm〜150mmの流
動性の材料に対し、前記樋の加振力が2〜5Gの範囲
で、前記樋の長さが800〜2000mmで且つ傾斜角
度が5〜25°の前記樋上を経て流し型枠に注入する方
法である。
当たりブロックの製造方法の好適な実施の形態を示す。
図1は本発明による湯当たりブロック12の流し込み施
工状況を示す模式図である。ミキサー1にて水と混練し
た不定形材2は、振動装置7を設けた樋3上を振動を受
けながら流れ、型枠4内に流し込まれる。
たように不定形材2をミキサー1で水と混練した後、型
枠4内へ流し込む作業であるが、この際に流し込まれた
材料の気孔率が小さいほど、また、粗大流の添加量が多
いほど、溶鋼を受けたときの損耗が小さく、高耐用を得
ることが出来る。通常、粗大粒の添加量を26%以上と
した場合、ミキサーで4.0%〜6%の水と混練した不
定形材2は気孔率が23%〜28%程度である。これに
前述した様に振動コテにて不定形材表面を均しながら、
振動を与えることにより、気孔率は15%〜20%にな
る。しかしながら、振動コテ5を使用する従来方法は前
述したように1枚の湯当たりブロック12を施工するの
に、振動コテ5は深い位置まで振動を伝えることが出来
ないため、数回に分けて材料を型枠内に流し込まなけれ
ばならず、時間がかかり、作業の手間も多い。
能を付けた樋3を用いる湯当たりブロック12の製造方
法は、数回に分けて流し込みを行う必要が無く、連続し
て短時間で作業が行える。上述した樋3の構造において
は、ミキサー1で水と混練した不定形材2が樋3上を1
0秒〜20秒で通過するように、不定形材2の流動性に
合わせて、樋3の加振力・長さ及び角度を調整する。樋
3を通過する時間が10秒未満では耐火物中に含まれて
いる空気の脱気が十分でなく、また20秒以上になると
材料である粗粒と細粒が分離してしまうため、この時間
は10秒から20秒までが好適である。
0%で、これに4%〜7%の水を混練し、JIS R2
521(1990)の試験法を用いてタップフロー値が
120mm〜150mmとなった不定形材2に対し、樋
3の加振力が3〜5Gの範囲で、樋3の長さが800〜
2000mmの長さ、及び樋3の傾斜角度が5〜20°
の条件下で湯当たりブロック12の施工を行った。な
お、樋3の加振は、樋3本体に取り付けたモータからな
る周知の振動装置7で行っている。
た不定形材2は、加振されることにより気孔率が15%
〜20%にまで低下するため、従来の振動コテ5を使
い、何回にも分けて施工した場合と同レベルの緻密な湯
当たりブロック12を製造することができる。
樋3を用いた湯当たりブロック12の施工状況である。
加振式の樋3は長さ1.5mで、傾斜角度が10°であ
り、振動装置7としてモータを1基取り付けている。モ
ータの能力は0.75kwのものを使用する。樋3の表
面の振動は2Gである。 従って、水と混練した耐火不
定形材は、振動を加えることにより脱気が進み、密充填
となるため耐用性が向上する。この際、加える振動が小
さいと脱気があまり進まず充填が進まない。また、振動
が大きすぎるか、また振動時間が長すぎると材料の粒度
が分離を起こす(細かい粒度のものが浮き、粗い粒度の
ものが沈む)。そして不定形材の加振には、その材料が
本来持っている流動性に対して適正な加振範囲がある。
このような不定形材の特性を示す管理値を種々実験の結
果次の通りとした。 なお、(1)、(2)は時間を決定する項目であり、
(1)〜(4)の全体的なバランスによって適正な加振
を維持している。以上の本発明にもとづく加振式樋で、
アルミナ系の粒子で最大粒径が30mmのアルミナ粒を
27%加えて、JISで規程されている方法を用いてタ
ップフロー値が120mmの不定形材2を流し込み施工
した。この不定形材2は樋3上を14〜16秒間かけて
流れ、型枠4内に落下した。本施工方法により最終的な
湯当たりブロック12の平均気孔率は17.0%であっ
た。なお、同様の材料を棒状バイブレーターのみで施工
した場合の各気孔率を本発明と比較すると次の表1の第
1表の通りである。
法は、以上のように構成されているため、次のような効
果を得ることができる。すなわち、振動型の樋を介して
不定形材を供給するため、粗大粒が多く含まれる材料で
も気孔率の少ないブロックを得ることができ、湯当たり
ブロックを90tの溶鋼を受鋼する取鍋に、施工したと
ころ、湯当たりブロックの耐用が従来の棒状バイブレー
ター方式と比較して6チャージ分延長することができ
た。
す構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 取鍋(10)の湯当たり部に使用する湯当た
りブロック(12)を型枠(4)で作るようにした湯当たりブ
ロックの製造方法において、前記型枠(4)へ不定形材(2)
を流し込む際に、振動装置(7)を持つ樋(3)上に前記不定
形材(2)を流し密充填することを特徴とする湯当たりブ
ロックの製造方法。 - 【請求項2】 前記樋(3)上を、ミキサー(1)で水と混練
した前記不定形材(2)が10秒〜20秒で通過するよう
に、不定形材(2)の流動性に合わせて、前記樋(3)の加振
力・長さ及び角度を調整することを特徴とする請求項1
記載の湯当たりブロックの製造方法。 - 【請求項3】 前記不定形材(2)のタップフロー値が1
10mm〜150mmの流動性の材料に対し、前記樋
(3)の加振力が2〜5Gの範囲で、樋(3)の長さが800
〜2000mmで且つ傾斜角度が5〜25°の樋(3)上
を経て流し型枠(4)に注入することを特徴とする請求項
1又は2記載の湯当たりブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06034899A JP4420414B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 湯当たりブロックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (3)
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---|---|
JP2000254911A true JP2000254911A (ja) | 2000-09-19 |
JP2000254911A5 JP2000254911A5 (ja) | 2006-04-20 |
JP4420414B2 JP4420414B2 (ja) | 2010-02-24 |
Family
ID=13139579
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP06034899A Expired - Fee Related JP4420414B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 湯当たりブロックの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4420414B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP06034899A patent/JP4420414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4420414B2 (ja) | 2010-02-24 |
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