JP2000254911A - 湯当たりブロックの製造方法 - Google Patents

湯当たりブロックの製造方法

Info

Publication number
JP2000254911A
JP2000254911A JP11060348A JP6034899A JP2000254911A JP 2000254911 A JP2000254911 A JP 2000254911A JP 11060348 A JP11060348 A JP 11060348A JP 6034899 A JP6034899 A JP 6034899A JP 2000254911 A JP2000254911 A JP 2000254911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gutter
hot water
shaped material
block
fixed form
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11060348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000254911A5 (ja
JP4420414B2 (ja
Inventor
Shinji Hagiwara
眞治 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP06034899A priority Critical patent/JP4420414B2/ja
Publication of JP2000254911A publication Critical patent/JP2000254911A/ja
Publication of JP2000254911A5 publication Critical patent/JP2000254911A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420414B2 publication Critical patent/JP4420414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の湯当たりブロックの製造方法において
は、棒状バイブレーターや振動コテで加振して密充填し
ていたが、タップフロー値が110mm〜150mmの
粗大粒の添加量が増加すると流動性が低く、気孔率を低
下させることが困難であった。 【解決手段】 本発明による湯当たりブロックの製造方
法は、型枠(4)へ不定形材(2)を流し込む際に、振動装置
(7)を持つ樋(3)上にこの不定形材(2)を流し、タップフ
ロー値が110mm〜150mmの流動性材料でも低い
気孔率で密充填する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯当たりブロック
の製造方法に関し、特に、溶銑鍋、取鍋などの溶銑・溶
鋼等を入れる容器の湯当たり部位、即ち湯当たり部とい
われる不定形耐火物ブロックの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明は溶銑鍋、取鍋10などの溶銑・
溶鋼等を入れる容器の一例として図3に示す湯当たり部
位11は、特に溶鋼受鋼時の摩耗損耗や熱衝撃が大きい
ため、緻密質で耐溶損性に優れた湯当たりブロック12
を使用している。この湯当たりブロック12は図2に示
されるように、ミキサー1から供給された不定形材2を
型枠4に移送して棒状バイブレーター6及び振動コテ5
等で念入りに振動を加えることによって、気孔率を低下
し、耐溶損性を高いレベルで保持したものである。この
湯当たりブロック12に使用する不定形材には、粒径が
5mm〜30mmのアルミナ粗大粒を通常外掛けで10
%〜25%添加している。この粗大粒は多く添加するほ
ど耐溶損性が向上するものであるが、25%以上添加す
ると水と混練した後の不定形材の流動性が低下し、流れ
難くなる。さらに、型枠4に流し込んだ後の不定形材2
に含まれている空気を脱気するために棒状バイブレータ
ー6によって振動を与えるが、棒状バイブレーター6が
不定形材2内に入れ込めなくなるため、緻密な湯当たり
ブロック12の施工が困難となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の湯当たりブロッ
クの製造方法は、以上のように構成されていたため、次
のような課題が存在していた。すなわち、これまでは一
度に型枠に流し込む不定形材の量を減らし、少量の材料
を型枠内に流しては、振動コテで流し込んだ材料の表面
をならしながら施工を行っていたが、振動コテを用いた
方法では、振動コテで加振を加えることが可能な深さが
浅いため、1個の湯当たりブロックを施工するのに、数
回に分けて流し込みを行う必要が有り、流し込みを終え
るまでの時間も10分以上必要であった。また、それに
伴い作業の負荷も大きくなるため、一般的には粗大粒の
添加量が10%〜25%の不定形材料で湯当たりブロッ
クを製作するのが限界であった。
【0004】本発明による湯当たりブロックの製造方法
は、混練用のミキサーと型枠の間に、材料に振動を与え
るための樋を介し、不定形材を型枠に流し込む際、振動
構造を持つ樋上を不定形材を流すことによって、粗大粒
の添加量が増え流動性が低下した材料でも、型枠へ材料
を容易に密充填することが可能な、湯当たりブロックの
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による湯当たりブ
ロックの製造方法は、取鍋の湯当たり部に使用する湯当
たりブロックを型枠で作るようにした湯当たりブロック
の製造方法において、型枠へ不定形材を流し込む際に、
振動構造を持つ樋上に不定形材を流して、密充填する方
法であり、また、前記樋上を、ミキサーで水と混練した
前記不定形材が10秒〜20秒で通過するように、不定
形材の流動性に合わせて、前記樋の加振力・振動板の長
さ及び振動板の傾斜角度を調整する方法であり、前記不
定形材のタップフロー値が110mm〜150mmの流
動性の材料に対し、前記樋の加振力が2〜5Gの範囲
で、前記樋の長さが800〜2000mmで且つ傾斜角
度が5〜25°の前記樋上を経て流し型枠に注入する方
法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による湯
当たりブロックの製造方法の好適な実施の形態を示す。
図1は本発明による湯当たりブロック12の流し込み施
工状況を示す模式図である。ミキサー1にて水と混練し
た不定形材2は、振動装置7を設けた樋3上を振動を受
けながら流れ、型枠4内に流し込まれる。
【0007】この湯当たりブロック12の施工は前述し
たように不定形材2をミキサー1で水と混練した後、型
枠4内へ流し込む作業であるが、この際に流し込まれた
材料の気孔率が小さいほど、また、粗大流の添加量が多
いほど、溶鋼を受けたときの損耗が小さく、高耐用を得
ることが出来る。通常、粗大粒の添加量を26%以上と
した場合、ミキサーで4.0%〜6%の水と混練した不
定形材2は気孔率が23%〜28%程度である。これに
前述した様に振動コテにて不定形材表面を均しながら、
振動を与えることにより、気孔率は15%〜20%にな
る。しかしながら、振動コテ5を使用する従来方法は前
述したように1枚の湯当たりブロック12を施工するの
に、振動コテ5は深い位置まで振動を伝えることが出来
ないため、数回に分けて材料を型枠内に流し込まなけれ
ばならず、時間がかかり、作業の手間も多い。
【0008】本発明のミキサー1と型枠4の間の振動機
能を付けた樋3を用いる湯当たりブロック12の製造方
法は、数回に分けて流し込みを行う必要が無く、連続し
て短時間で作業が行える。上述した樋3の構造において
は、ミキサー1で水と混練した不定形材2が樋3上を1
0秒〜20秒で通過するように、不定形材2の流動性に
合わせて、樋3の加振力・長さ及び角度を調整する。樋
3を通過する時間が10秒未満では耐火物中に含まれて
いる空気の脱気が十分でなく、また20秒以上になると
材料である粗粒と細粒が分離してしまうため、この時間
は10秒から20秒までが好適である。
【0009】この粗大粒の添加量が外掛けで26%〜6
0%で、これに4%〜7%の水を混練し、JIS R2
521(1990)の試験法を用いてタップフロー値が
120mm〜150mmとなった不定形材2に対し、樋
3の加振力が3〜5Gの範囲で、樋3の長さが800〜
2000mmの長さ、及び樋3の傾斜角度が5〜20°
の条件下で湯当たりブロック12の施工を行った。な
お、樋3の加振は、樋3本体に取り付けたモータからな
る周知の振動装置7で行っている。
【0010】前記樋3上を10秒〜20秒かけて通過し
た不定形材2は、加振されることにより気孔率が15%
〜20%にまで低下するため、従来の振動コテ5を使
い、何回にも分けて施工した場合と同レベルの緻密な湯
当たりブロック12を製造することができる。
【0011】(実施例)図1は本発明における加振式の
樋3を用いた湯当たりブロック12の施工状況である。
加振式の樋3は長さ1.5mで、傾斜角度が10°であ
り、振動装置7としてモータを1基取り付けている。モ
ータの能力は0.75kwのものを使用する。樋3の表
面の振動は2Gである。 従って、水と混練した耐火不
定形材は、振動を加えることにより脱気が進み、密充填
となるため耐用性が向上する。この際、加える振動が小
さいと脱気があまり進まず充填が進まない。また、振動
が大きすぎるか、また振動時間が長すぎると材料の粒度
が分離を起こす(細かい粒度のものが浮き、粗い粒度の
ものが沈む)。そして不定形材の加振には、その材料が
本来持っている流動性に対して適正な加振範囲がある。
このような不定形材の特性を示す管理値を種々実験の結
果次の通りとした。 なお、(1)、(2)は時間を決定する項目であり、
(1)〜(4)の全体的なバランスによって適正な加振
を維持している。以上の本発明にもとづく加振式樋で、
アルミナ系の粒子で最大粒径が30mmのアルミナ粒を
27%加えて、JISで規程されている方法を用いてタ
ップフロー値が120mmの不定形材2を流し込み施工
した。この不定形材2は樋3上を14〜16秒間かけて
流れ、型枠4内に落下した。本施工方法により最終的な
湯当たりブロック12の平均気孔率は17.0%であっ
た。なお、同様の材料を棒状バイブレーターのみで施工
した場合の各気孔率を本発明と比較すると次の表1の第
1表の通りである。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明による湯当たりブロックの製造方
法は、以上のように構成されているため、次のような効
果を得ることができる。すなわち、振動型の樋を介して
不定形材を供給するため、粗大粒が多く含まれる材料で
も気孔率の少ないブロックを得ることができ、湯当たり
ブロックを90tの溶鋼を受鋼する取鍋に、施工したと
ころ、湯当たりブロックの耐用が従来の棒状バイブレー
ター方式と比較して6チャージ分延長することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による湯当たりブロックの製造方法を示
す構成図である。
【図2】従来の方法を示す構成図である。
【図3】湯当たりブロックを示す構成図である。
【符号の説明】
1 ミキサー 2 不定形材 3 樋 4 型枠 7 振動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋(10)の湯当たり部に使用する湯当た
    りブロック(12)を型枠(4)で作るようにした湯当たりブ
    ロックの製造方法において、前記型枠(4)へ不定形材(2)
    を流し込む際に、振動装置(7)を持つ樋(3)上に前記不定
    形材(2)を流し密充填することを特徴とする湯当たりブ
    ロックの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記樋(3)上を、ミキサー(1)で水と混練
    した前記不定形材(2)が10秒〜20秒で通過するよう
    に、不定形材(2)の流動性に合わせて、前記樋(3)の加振
    力・長さ及び角度を調整することを特徴とする請求項1
    記載の湯当たりブロックの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記不定形材(2)のタップフロー値が1
    10mm〜150mmの流動性の材料に対し、前記樋
    (3)の加振力が2〜5Gの範囲で、樋(3)の長さが800
    〜2000mmで且つ傾斜角度が5〜25°の樋(3)上
    を経て流し型枠(4)に注入することを特徴とする請求項
    1又は2記載の湯当たりブロックの製造方法。
JP06034899A 1999-03-08 1999-03-08 湯当たりブロックの製造方法 Expired - Fee Related JP4420414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06034899A JP4420414B2 (ja) 1999-03-08 1999-03-08 湯当たりブロックの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06034899A JP4420414B2 (ja) 1999-03-08 1999-03-08 湯当たりブロックの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000254911A true JP2000254911A (ja) 2000-09-19
JP2000254911A5 JP2000254911A5 (ja) 2006-04-20
JP4420414B2 JP4420414B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=13139579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06034899A Expired - Fee Related JP4420414B2 (ja) 1999-03-08 1999-03-08 湯当たりブロックの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420414B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4420414B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4113241A (en) Apparatus for the filtration of molten metal in a crucible type furnace
US6199836B1 (en) Monolithic ceramic gas diffuser for injecting gas into a molten metal bath
Barbosa et al. Ultrasonic melt processing in the low pressure investment casting of Al alloys
GB1593371A (en) Refractory structures
JP5393152B2 (ja) 金属マトリックス複合体本体、及びこれを作製するための方法
US5362692A (en) Free-flowing refractory casting slip
US6165926A (en) Castable refractory composition and methods of making refractory bodies
JP2000254911A (ja) 湯当たりブロックの製造方法
US4124506A (en) Method for the filtration of molten metal in a crucible type furnace
JPH02274367A (ja) 加圧鋳造された金属および合金の内部組織を均一化する方法および装置
Shinde et al. Manufactoring of aluminium matrix composite using stir casting method
JPH10298630A (ja) 溶融金属用取鍋の底吹きガスの吹き込み装置
RU2626518C1 (ru) Способ получения высокопористых металлических отливок
GB2068515A (en) Porous Plugs in Metallurgical Vessels
JPH05154628A (ja) 連続鋳造用ノズル内孔体
JP4252658B2 (ja) 取鍋内張り不定形耐火材の施工方法
AU742062B2 (en) Castable refractory composition and methods of making refractory bodies
JPH07267745A (ja) 流し込み成形用耐火物
JP2878406B2 (ja) ポーラスセラミック部材
JPH11285782A (ja) セラミックフィルター及び金属溶湯の濾過方法
JP2019055412A (ja) 鋳造方法および鋳造装置
JPH0235404Y2 (ja)
JPH08157266A (ja) シャモット質流し込み耐火物用組成物
JPH07157370A (ja) 流し込み施工用耐火物
JPH10338578A (ja) ラミング材、それを用いて固定した内挿式浸漬ノズル 及びそれを用いる内挿式浸漬ノズルの固定方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060306

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4420414

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees