JP2000253639A - 振動型電動機及びその駆動制御装置 - Google Patents
振動型電動機及びその駆動制御装置Info
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- JP2000253639A JP2000253639A JP11047631A JP4763199A JP2000253639A JP 2000253639 A JP2000253639 A JP 2000253639A JP 11047631 A JP11047631 A JP 11047631A JP 4763199 A JP4763199 A JP 4763199A JP 2000253639 A JP2000253639 A JP 2000253639A
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Abstract
装置を提供する。 【解決手段】 電動機巻線1への励磁電流に通電期間と
非通電期間を設けることによって、振動子の位置や状態
を検出して機械振動に同期して駆動制御を行うものであ
る。したがって、高効率で信頼性の高い振動型電動機の
駆動制御を実現する。
Description
ンや冷蔵庫、除湿機など電動機を利用して運転する機器
に関するものである。
位置、速度、加速度の少なくともいずれか一つを検知す
るセンサを有し、そのセンサの出力に基づいて通電のタ
イミングや期間を決定し駆動する方法が一般的であっ
た。たとえば、特開平9−291889号公報等があ
る。
への印可電圧や巻線電流を計測し、マイコンなどの演算
・制御手段によって演算を行い、振動子の位置を推定し
て駆動する方法が一般的であった。たとえば、特開平9
−112438号公報や、同じく特開平9−12614
5号公報等がある。
方法ではセンサを固定子に設ける必要があり、特に冷凍
サイクルの運転に使用する用途では、その高温高圧下で
動作可能なセンサの種類が非常に限定されるといった課
題や、その信頼性に大きな課題があった。
子が衝突した際の機械的な振動を検出して振動型電動機
の駆動制御を行う方式が既に提案されているが、当該方
式では、衝突時に発生する音が課題となっていた。
子の位置や速度、加速度を推定するために、リアルタイ
ムで電圧や電流を計測する電流・電圧検出手段と、高速
の演算・制御手段、そして位置や速度、加速度を推定す
るための複雑なアルゴリズムが必要であり、コスト面や
制御の速度、精度の点で課題があった。
機の負荷変動等の運転条件の急変に対応できず、振動子
が固定子と衝突するといった課題があった。
に本発明は、固定子もしくは振動子に巻線を有し、前記
巻線に通電することによって発生した磁界と振動子もし
くは固定子が発生する磁界との相互作用によって推力を
発生する振動型電動機の駆動制御方法であって、前記巻
線への励磁電流の通電方法において通電期間と非通電期
間を設けるものである。
し、前記巻線に通電することによって発生した磁界と振
動子もしくは固定子が発生する磁界との相互作用によっ
て推力を発生する振動型電動機の駆動装置であって、前
記巻線への励磁電流の通電制御手段を有し、前記通電制
御手段によって前記励磁電流の通電期間と非通電期間を
設けるものである。
する誘起電圧の変化に応じて、通電制御を行うものであ
る。
する誘起電圧の変化を検出する誘起電圧検出手段を有
し、前記誘起電圧検出手段の出力に応じて、通電制御を
行うものである。
の2点間に発生する誘起電圧の電位を比較する誘起電圧
比較手段を有し、前記誘起電圧比較手段の出力が反転し
た時点もしくは、反転した時点から所定の時間経過後に
通電を再開するものである。
に巻線を有するものである。
複数対を有し、前記スイッチング素子間の各々の接続点
に前記巻線の両端を接続したものである。
くは通電する励磁電流の通電比率を制御する通電比率制
御手段を有し、前記通電比率制御手段により前記巻線電
圧もしくは前記励磁電流の通電比率を制御することによ
って、電動機出力を制御するものである。
の通電期間を制御する通電期間制御手段を有し、前記通
電期間制御手段により前記巻線電圧もしくは前記励磁電
流の通電期間を制御することによって、電動機出力を制
御するものである。
圧を制御する印可電圧制御手段を有し、前記印可電圧制
御手段により前記印可電圧を制御することによって、電
動機出力を制御するものである。
期間制御手段及び前記印可電圧制御手段のいずれか2手
段、もしくは全てを有し、通電比率または通電期間また
は印可電圧のいずれか一方、もしくはいずれか二方、も
しくは全てを同時に制御することにより、電動機出力を
制御するものである。
母線電流を制御する母線電流制御手段を有し、前記母線
電流制御手段により前記母線電流を制御することによっ
て、電動機出力を制御するものである。
期間制御手段及び前記印可電圧制御手段のいずれか一手
段、もしくはいずれか二手段、もしくは全てを有し、前
記振動子の運動方向に応じて前記通電比率及び前記通電
期間及び前記印可電圧のいずれか一方、もしくはいずれ
か二方、もしくは全てを変化させることによって、電動
機出力を制御するものである。
記母線電流制御手段により前記母線電流を制御すること
によって、電動機出力を制御するものである。
を用いて駆動される圧縮機である。
る。
固定子もしくは振動子に巻線を有し、前記巻線に励磁電
流を通電することによって発生した磁界と振動子もしく
は固定子が発生する磁界との相互作用によって推力を発
生する振動型電動機の駆動制御方法であって、前記巻線
への励磁電流の通電方法において通電期間と非通電期間
を設けたものであり、また非通電期間中に巻線に発生す
る誘起電圧を観測することにより、励磁電流の通電制御
を行うものである。さらに非通電期間中に巻線の任意の
2点間に発生する誘起電圧の電位を比較する誘起電圧比
較手段を有し、誘起電圧比較手段の出力信号が反転した
時点もしくは、反転した時点から所定の時間経過後に励
磁電流の通電を再開するもので、特別なセンサ等を使用
することなしに振動子の位置や状態を検出し適切なタイ
ミングで巻線に励磁電流の制御を行うことができる。
された複数個のスイッチング素子を複数対有し、各々の
スイッチング素子間の接続点に振動型電動機の巻線の両
端を接続し、スイッチング素子のオン・オフによって巻
線電圧もしくは励磁電流の制御を可能にするものであ
り、これによりマイコン等に代表される演算・制御手段
から出力される振幅の小さな駆動制御信号により、直接
巻線電圧もしくは励磁電流の制御を行うことが可能にな
る。
もしくは励磁電流の通電比率を制御する、すなわちPW
M制御を行うことによって出力制御を行うものであり、
これにより部品の追加を伴うことなく、演算・制御手段
の制御プログラムの追加・変更のみで電動機出力の制御
が可能になる。
もしくは励磁電流の通電期間を制御する、すなわちパル
ス幅制御を行うことによって出力制御を行うものであ
り、これにより部品の追加を伴うことなく、演算・制御
手段の制御プログラムの追加・変更のみで電動機出力の
制御が可能になる。
チング素子群への印可電圧を制御する、すなわちPAM
制御を行うことによって出力制御を行うものであり、直
流電圧の増減のみで制御が可能であるため、演算・制御
手段にマイコン等の高価なデバイスが使用できない場合
でも、電動機出力の制御が可能になる。
制御及びパルス幅制御及びPAM制御のいずれか一つ、
またはいずれか二つ、または全てを同時に行うことによ
って、電動機出力の制御を行うものであり、負荷条件や
電源電圧等の動作条件に応じて、つねに最適の状態で電
動機の駆動制御及び出力制御が可能になる。特に、空気
調和機等の用途に用いた場合、電動機の騒音や振動が課
題になる場合があるが、そのような場合には印可電圧や
通電比率、通電期間、さらには遅延期間を調整して騒音
や振動を最小にするような駆動制御を行うことが可能で
ある。
チング素子群への母線電流を制御する手段を有し、母線
電流を制御することによって、出力制御を行うものであ
り、電流源を用いることによりスイッチング素子群が万
一デッドショートしても母線電流が設定された値を超え
ないため、システムの安全性を高めることができるとい
う効果がある。
は、振動子の運動方向によって印可電圧や通電比率、通
電期間等を個別に、または同時に変化させて電動機の高
効率運転を行うものである。振動型電動機の負荷は一般
に不均一で振動子の運動方向によって仕事量が異なる場
合が多い。たとえば圧縮機に応用した場合、一方向に運
動するときにはガスを圧縮するなど大きな仕事が発生
し、他の一方向に運動するときには逆に残留ガスの膨張
等の影響でほとんど仕事が発生しないか非常に小さい。
このような場合に運動方向によらず同じ巻線電圧を印可
もしくは励磁電流を通電すると、電動機の駆動効率の低
下をまねくため、本実施例に示す方法により、振動子の
運動方向に応じて巻線電圧もしくは励磁電流をかえるこ
とにより、高効率な駆動制御が実現できる。
は、請求項1から14に記載の振動型電動機及びその駆
動制御方法もしくは駆動制御装置を、振動型電動機の圧
縮機や空気調和機への展開を可能にするものである。
説明する。
の一構成例である。
振動子2と巻線に励磁電流を通電することにより発生す
る磁界を透過しやすい材質で構成された固定子3とから
なる。振動子2は、図1に示すように機械バネ4で固定
子に接続されている。
の図のようにU端子側から見て時計回り方向に巻かれ、
然るべき巻数ののち、反対方向、この場合は反時計回り
方向に然るべき巻数を有するように構成される。また、
振動子2はこの場合U端子側に永久磁石のN極、V端子
側にS極がくるように配置する。
すると、その電流により(a)のように固定子の両端に
N極、巻線の巻き返し部分すなわち固定子の中心付近に
S極の磁界が発生する。振動子は、この磁界からV端子
方向への反発力と吸引力を受け、その方向へ移動する。
と、その電流により(b)のように固定子の両端にS
極、巻線の巻き返し部分すなわち固定子の中心付近にN
極の磁界が発生する。振動子は、この磁界からU端子方
向への反発力と吸引力を受け、その方向へ移動する。
(以下転流という)を適当なタイミングで繰り返すこと
により、振動型電動機の駆動制御を行うものである。振
動型圧縮機は、その構成上機械バネ4やガスバネ等振動
型電動機特有の機構的構成要素のパラメータによって決
定される機械共振点で駆動される場合が最も効率が高
く、振動型電動機を高効率に駆動するには、機械共振に
同期して転流制御を行うことが不可欠である。本発明で
は以下に述べるような制御によりそのような高効率駆動
を実現するものである。
方を説明する。
時、機械バネ4の作用により正弦波振動を発生し、振動
子2の変位xは図2(a)及び式で表される。
α:振動子の最大振幅 ω:振動子の角速度 その時の振動子2の変位速度vは図2(b)及び式で
表される。
β:振動子の最大速度 この時、巻線1に発生する誘起電圧は変位速度vに比例
するため、その波形は(c)で表される。この図から振
動子2が最大振幅の点、すなわち死点にある時UV端子
間の電位差が0になることがわかる。したがって、コン
パレータ等の電圧比較手段を用いてUVの端子間の電位
を比較し、両者の電位が反転したときに電圧比較手段の
出力信号が反転するようにしておけばたとえば図2
(d)に示す信号が得られ、この信号に基づいて転流を
行えば機械共振に同期した駆動制御を実現でき高効率駆
動が可能となる。
ク図を表す。
グ素子Qu,Qv,Qx,QyおよびダイオードDu,
Dv,Dx,Dyからなるインバータ部5、電源6、電
圧比較手段7および演算・制御手段8から構成される。
演算・制御手段8はさらに、誘起電圧比較手段7の出力
信号を受けて、U→VあるいはV→Uの切り替わりを検
出する相検出手段、及び相切り替えから通電再開までの
遅延時間を設定する遅延時間設定手段、通電再開から次
の通電停止までの期間すなわち通電期間を設定する通電
期間制御手段、相検出手段の出力に基づき通電パターン
を決定する通電パターン決定手段から構成される。
で、(1)は巻線電圧と誘起電圧の合成波形として得ら
れる電動機端子電圧波形を誘起電圧比較手段7によって
処理した結果得られる位置検出信号、(2−1)〜(2
−4)はスイッチング素子Qu〜Qyのゲート(Gu〜
Gy)駆動信号波形、(3)は電動機端子電圧波形、
(4)は励磁電流波形である。
向によってすなわちU→VもしくはV→Uに対応して、 U→V Qu,Qy:オン Qv,Qx:オフ
(期間Aという) V→U Qv,Qx:オン Qu,Qy:オフ
(期間Bという) と制御される。さらに上記以外に、Qu〜Qy:全てオ
フ(期間Cという)という状態を設定する。これらの状
態はそれぞれ、図4の期間A,B,Cに相当する。期間
Cは更に、期間A終了後の状態であるC1と期間B終了
後の状態であるC2に分けられる。期間C1およびC2
は、電圧比較手段4の出力が転じた瞬間から期間Aまた
は期間Bまでの遅延期間D1および遅延時間D2を含
む。遅延時間D1及びD2は遅延時間設定手段によって
設定される。
xがオフしているため、図4(3−1)に示すとおり巻
線のU相電位(以下U相電位という)はほぼ電源の高電
位側に等しく、V相電位はほぼ低電位側に等しくなって
いる。この状態から、演算・制御手段8は、通電期間制
御手段によって設定された通電期間設定値に基づきQu
とQyをオフし、期間C1に移行する。オフした直後
は、U→Vへの回生電流が発生するため、DxとDvが
オンし、U相電位はほぼ低電位側と等しく、V相電位は
ほぼ高電位側と等しくなる。回生電流が消滅したあとU
相には振動子の移動に伴う右下がり、すなわち時間とと
もに減少方向にある誘起電圧が発生する。一方V相には
U相と逆相の誘起電圧が発生する。
し、電位が逆転したところで出力信号を反転させる。す
なわち、期間C1では正(以下ハイという)から0(以
下ローという)に反転する。
すべき通電パターン、すなわちこの場合はV→Uを選択
し、誘起電圧比較手段7の出力信号がハイからローに転
じた瞬間から予め設定された遅延期間D1経過後、Qv
とQxをオンし、期間Bに移行する。この状態を設定さ
れた通電期間中維持する。
再び、Qu〜Qyを全てオフし期間C2に移行する。オ
フした直後は、V→Uへの回生電流が発生するため、D
uとDyがオンし、V相電位はほぼ低電位側と等しく、
U相電位はほぼ高電位側と等しくなる。回生電流が消滅
したあとV相には振動子の移動に伴う右下がり、すなわ
ち減少方向にある誘起電圧が発生する。一方U相にはV
相と逆相の誘起電圧が発生する。
位が逆転したところで出力を反転させる。すなわち、期
間C2ではその出力信号をローからハイに反転する。
すべき通電パターン、すなわちこの場合はU→Vを選択
し、予め設定された遅延期間D2経過後、QuとQyを
オンし、期間Aに移行する。これ以降 A→C1→B→C2→A→C1→ … を繰り返すことにより、振動型電動機の駆動制御を行う
ことができる。
での任意の値を選択することができるが、振動型電動機
の負荷や効率、騒音等に対して最適な値を求めて設定す
ることが可能である。また、負荷の特性によっては、さ
らに最適な運転条件を実現するためにD1,D2にそれ
ぞれ異なった値を設定することも可能である。
ッチング素子の2対の組み合わせを用いたが、実際はこ
れの限りではない。
動機及びその駆動装置の実施例である。
変動等によって機械共振点がかわっても、つねに共振点
に追従した振動型電動機の駆動制御が可能になり、その
結果高効率な駆動が実現される。
の基本回路ブロック図とその駆動波形を示す。
施例1と同一のものは、同一の番号を付して説明は省略
する。演算・制御手段8'には、実施例1の演算・制御
手段8に加え、外部からの出力指令値を受け取って内部
的な数値に変換する出力指令値変換手段と、その数値を
もとに通電比率を決定する通電比率制御手段と、通電比
率と通電パターンの論理積をとって駆動信号を生成する
合成手段が追加されている。インバータ部のスイッチン
グ素子群は通電パターンと通電比率から合成された駆動
信号により、いわゆるPWM制御される。
和機の電動機の出力を何kWにせよというような数値で
あり、その形態は直流電圧値や交流信号の周波数、ディ
ジタル的な信号などが考えられる。また、内部的な数値
とは、外部からの出力指令に対応した、例えば請求項8
記載の通電比率すなわちPWMのデューティ等に相当す
るものである。
いる。(1)は通電パターン決定手段のスイッチング素
子Quへの出力波形であり、(2)は通電比率制御手段
の出力波形であり、(3)は前記両者の論理積をとった
ものでスイッチング素子Quを実際に駆動するゲート信
号波形である。(4)はスイッチング素子QuとQxの
間の端子電圧波形であり、Quが前記ゲート信号に追従
してオンオフしている様子を表す。
励磁電流の通電比率を制御する場合には、一ないし複数
の通電期間を通して一定の比率を維持する等幅パルス幅
変調方式(以下等幅PWM)と、一通電期間中に連続的
にパルス幅を変える不等幅パルス変調方式(不等幅PW
M)がある。
コン等を使わない単純な構成で駆動制御できるという特
徴があり、また不等幅PWM方式は巻線を流れる励磁電
流を、例えば正弦波状の滑らかな波形にして、駆動効率
の向上や騒音の低減が可能という特徴があり、それぞれ
用途や条件に応じて制御方法を選択できる。
率を制御する場合には、縦列接続されたスイッチング素
子の高電位側をスイッチングする上アームPWM方式
と、低電位側をスイッチングする下アームPWM、およ
び上下を同時または交互にスイッチングする上下アーム
PWM方式がある。
は、制御が簡単なためマイコン等を使わない単純な構成
で駆動制御できるという特徴があり、また上下アームP
WMは通電期間の終了直前に、例えば上アームから下ア
ームPWMに切り替えることにより通電終了時に発生す
る回生電流を抑制し、位置検出を行いやすくするという
効果や、上記不等幅PWMと組み合わせることにより、
励磁電流を正弦波状の滑らかな波形にして駆動効率の向
上や騒音の低減を図れるという効果がある。
及びその駆動装置の実施例である。
定値を外部からの出力設定値に基づき変更することによ
って、すなわちパルス幅制御によって振動型電動機の出
力制御を行うことができる。
等を行うことなく、振動型電動機の出力制御が可能とな
る。
及びその駆動装置の実施例である。
実施例の基本回路ブロック図とその駆動波形を示す。実
施例1と同一のものは、同一の番号を付して、説明は省
略する。電源3は可変出力電源9に置き換えられてい
る。
圧源9を制御することにより振動型電動機のいわゆるP
AM制御が可能である。
を電圧指令値に変換する変換要素を持つことにより、外
部からの出力指令値を演算・制御手段で受けて、可変出
力電圧源9を制御して出力制御を行うことも可能であ
る。
とにより、より広い範囲での最適な出力制御が可能とな
る。
動型電動機及びその駆動制御装置の実施例である。
実施例の基本回路ブロック図とその駆動波形を示す。実
施例1と同一のものは、同一の番号を付して、説明を省
略する。電源3は可変出力電流源10に置き換えられて
いる。
直接制御することにより振動型電動機の出力制御が可能
である。電流源に出力制御を行うことによって、アーム
短絡等が発生しても設定値以上の電流を流さないため、
特別な保護装置なしで異常時の信頼性を向上できるとい
う効果を奏する。
を電流指令値に変換する変換要素を持つことにより、外
部からの出力指令値を演算・制御手段で受けて、可変出
力電流源10を制御して出力制御を行うことも可能であ
る。
機及びその駆動制御装置の実施例である。
実施例の駆動波形を示す。(1)は誘起電圧比較手段7
の出力信号、(2−1)、(2−2)はスイッチング素
子Qu及びQvのゲートに入力されるゲート駆動信号、
(3)はUからV方向を正とした場合の励磁電流であ
る。期間E及びFは電動機の制御周期の半周期にあた
り、それぞれ期間Eは電動機の負荷が大きい期間、期間
Fは負荷が小さい期間に相当する。
ら4に共通であるため省略する。
合、振動子の運動方向がガスを圧縮する圧縮行程に相当
するのか、ガスを吸気する吸気行程に相当するのかで、
必要なエネルギーに大きな差がある。すなわち圧縮行程
ではガスを圧縮する仕事に相当するエネルギーが必要な
のに対して、吸気行程では圧縮行程ほどのエネルギーを
必要としない。振動子の両側に圧縮室がある構造の場合
はその限りではないが、コストや構成の容易さなどから
振動子の片側のみに圧縮室を設ける場合が多く、この場
合は上記のように振動子の方向によって必要なエネルギ
ーが異なるため、振動子の運動方向に応じて、実施例2
から4に示す通電比率や印可電圧を変更する手段を用い
て励磁電流を増減させることにより、さらに高効率な振
動型電動機の駆動制御が実現する。
圧比較手段4の出力のハイもしくはローのどちらが高負
荷の期間に相当するのかを決めておき、例えば、図8の
ようにハイの期間が高負荷の期間Eに相当する場合に
は、その期間に大きな通電比率を設定して励磁電流が流
れるようにしておき、ローの期間Fには期間Eの数%か
ら数10%程度の励磁電流が流れるように小さな通電比
率を設定しておくことで実現が可能である。
説明したが、印可電圧や通電期間による制御でも同様の
効果を得ることができる。
動型電動機及びその駆動装置の実施例である。
動型電動機とその駆動制御装置の搭載により、より高性
能で安価な圧縮機あるいは空気調和機の提供が可能にな
る。以上が本発明請求項15及び16記載の振動型電動
機及びその駆動装置の実施例である。
1から7に記載の発明は、巻線への励磁電流に非通電期
間を設け、非通電期間中に巻線に発生する誘起電圧を観
測することにより、通電制御を行うもので、非通電期間
中に巻線の任意の2点間に発生する誘起電圧の電位を比
較し、電位が反転した時点もしくは、反転した時点から
所定の時間経過後に通電を再開する制御方式を提供する
もので、振動子の位置、速度や加速度等を検知するセン
サや、高速の演算・制御手段、位置・速度・加速度推定
のためのアルゴリズム等を使わずに、振動型電動機の駆
動制御が実現できる。
き、励磁電流の転流を行うため、常に機械バネやガスバ
ネ等のパラメータによって変動する機械共振点での駆動
が実現され、高効率な電動機駆動制御が可能となる。
気調和機では、負荷条件の変動や運転モード、設定温度
の変更などにより圧力条件が変動し、機械共振点が変動
する場合があるが、本発明が提供する駆動制御方式によ
れば、そのような場合にでも常に機械共振点に追従した
駆動がなされるため、常に高効率な運転が実現される。
動子と固定子の衝突という問題があるが、本発明が提供
する駆動制御方式によれば、位置検出を行いながら制御
を行うため、そのような事態が発生する可能性が従来方
式に比べて非常に低くなるという効果もある。
圧や電流の大きさ、一周期中の通電のオン・オフ比率や
一周期中の通電時間の長さを制御することによって、振
動型電動機の出力制御を実現するもので、これによりス
イッチング素子の速度や可変出力電源の有無といった周
辺機器の状況や、用途、システムの規模に応じて最適な
出力制御を実現するという効果を奏する。また、印可電
圧や電流の大きさ、一周期中の通電のオン・オフ比率や
一周期中の通電時間の長さを最適化することによって、
単一の駆動制御装置で高効率な駆動や低騒音な駆動を実
現できる。
項8から12に記載の発明において、特に振動子の運動
方向によって必要なエネルギーに差がある場合に、より
高効率な駆動制御方法を提供するものである。
求項1から14記載の振動型電動機及びその駆動装置
の、空調用の圧縮機やそれを用いた空気調和機への応用
に関するものである。
いた機器は、近年オゾン層破壊防止や地球温暖化防止等
環境保護の観点から、それに用いる冷媒の種類が非常に
限定される傾向にある。このように限られた種類の冷媒
の中には、圧縮機の圧縮機構の潤滑に不可欠な潤滑油を
分解するといった特性を持つものがあり、従来の回転型
の圧縮機構を有する圧縮機では、冷媒と潤滑油の組み合
わせがさらに限定されるという課題があった。
を提供する振動型圧縮機は、潤滑油が不要もしくは従来
に比べて極めて少量で圧縮機構の動作が可能という特徴
を有している。
な振動型圧縮機の駆動制御が実現されることにより、上
記のような機器に用いられる冷媒、あるいは潤滑油等に
ついてより高効率な特性を持つものの選択が可能になる
といった効果がある。
と駆動電圧波形図
ック図と駆動電圧波形図
ック図と駆動電圧波形図
図
Claims (16)
- 【請求項1】固定子もしくは振動子に巻線を有し、前記
巻線に通電することによって発生した磁界と振動子もし
くは固定子が発生する磁界との相互作用によって推力を
発生する振動型電動機の駆動制御方法であって、前記巻
線への励磁電流の通電方法において通電期間と非通電期
間を設けたことを特徴とする振動型電動機の駆動制御方
法。 - 【請求項2】固定子もしくは振動子に巻線を有し、前記
巻線に通電することによって発生した磁界と振動子もし
くは固定子が発生する磁界との相互作用によって推力を
発生する振動型電動機の駆動装置であって、前記巻線へ
の励磁電流の通電制御手段を有し、前記通電制御手段に
よって前記励磁電流の通電期間と非通電期間を設けたこ
とを特徴とする振動型電動機及びその駆動制御装置。 - 【請求項3】前記非通電期間中に前記巻線に発生する誘
起電圧の変化に応じて、通電制御を行うことを特徴とす
る請求項1記載の振動型電動機の駆動制御方法。 - 【請求項4】前記非通電期間中に前記巻線に発生する誘
起電圧の変化を検出する誘起電圧検出手段を有し、前記
誘起電圧検出手段の出力に応じて通電制御を行うことを
特徴とする請求項2記載の振動型電動機の駆動制御装
置。 - 【請求項5】前記非通電期間中に前記巻線の任意の2点
間に発生する誘起電圧の電位を比較する誘起電圧比較手
段を有し、前記誘起電圧比較手段の出力信号が反転した
時点もしくは、反転した時点から所定の時間経過後に通
電を再開することを特徴とする請求項2または4いずれ
か一項記載の振動型電動機の駆動制御装置。 - 【請求項6】前記振動子に永久磁石、前記固定子に巻線
を有することを特徴とする請求項2または4または5い
ずれか一項記載の振動型電動機及びその駆動装置。 - 【請求項7】縦列接続されたスイッチング素子の複数対
を有し、前記スイッチング素子間の各々の接続点に前記
巻線の両端を接続したことを特徴とする請求項2または
4から6記載いずれか一項記載の振動型電動機の駆動装
置。 - 【請求項8】前記巻線へ印可される巻線電圧もしくは通
電する励磁電流の通電比率を制御する通電比率制御手段
を有し、前記通電比率制御手段により前記巻線電圧もし
くは前記励磁電流の通電比率を制御することによって、
電動機出力を制御することを特徴とする請求項2または
4から7いずれか一項記載の振動型電動機の駆動制御装
置。 - 【請求項9】前記巻線電圧もしくは前記励磁電流の通電
期間を制御する通電期間制御手段を有し、前記通電期間
制御手段により前記巻線電圧もしくは前記励磁電流の通
電期間を制御することによって、電動機出力を制御する
ことを特徴とする請求項2または4から7いずれか一項
記載の振動型電動機の駆動制御装置。 - 【請求項10】前記スイッチング素子群への印可電圧を
制御する印可電圧制御手段を有し、前記印可電圧制御手
段により前記印可電圧を制御することによって、電動機
出力を制御することを特徴とする請求項2または4から
7いずれか一項記載の振動型電動機の駆動装置。 - 【請求項11】前記通電比率制御手段及び前記通電期間
制御手段及び前記印可電圧制御手段のいずれか2手段、
もしくは全てを有し、通電比率または通電期間または印
可電圧のいずれか一方、もしくはいずれか二方、もしく
は全てを同時に制御することにより、電動機出力を制御
することを特徴とする請求項2または4から7いずれか
一項記載の振動型電動機の駆動装置。 - 【請求項12】前記スイッチング素子群に通電する母線
電流を制御する母線電流制御手段を有し、前記母線電流
制御手段により前記母線電流を制御することによって、
電動機出力を制御することを特徴とする請求項2または
4から7いずれか一項記載の振動型電動機の駆動装置。 - 【請求項13】前記通電比率制御手段及び前記通電期間
制御手段及び前記印可電圧制御手段のいずれか一手段、
もしくはいずれか二手段、もしくは全てを有し、前記振
動子の運動方向に応じて、前記通電比率及び前記通電期
間及び前記印可電圧のいずれか一方、もしくはいずれか
二方、もしくは全てを変化させることを特徴とする請求
項8から11いずれか一項記載の振動型電動機の駆動装
置。 - 【請求項14】前記振動子の運動方向に応じて前記母線
電流制御手段により前記母線電流を制御することによっ
て、電動機出力を制御することを特徴とする請求項12
記載の振動型電動機の駆動装置。 - 【請求項15】請求項1から14いずれか一項記載の振
動型電動機及びその駆動装置を用いた圧縮機。 - 【請求項16】請求項15記載の圧縮機を用いた空気調
和機。
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