JP2000253426A - Crtのコンバージェンス測定方法及びその装置並びにその測定方法に適用される映像信号発生装置 - Google Patents

Crtのコンバージェンス測定方法及びその装置並びにその測定方法に適用される映像信号発生装置

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JP2000253426A
JP2000253426A JP11054714A JP5471499A JP2000253426A JP 2000253426 A JP2000253426 A JP 2000253426A JP 11054714 A JP11054714 A JP 11054714A JP 5471499 A JP5471499 A JP 5471499A JP 2000253426 A JP2000253426 A JP 2000253426A
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Nobuhiro Nishikawa
宜弘 西川
Takao Sakai
隆夫 坂井
Kenji Hamaguri
謙治 蛤
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N17/04Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details for receivers
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細CRTのコンバージェンス測定の繰返
測定誤差を低減し、迅速に高精度な測定を可能にする。 【解決手段】 カラーCRT6には信号発生器4から出
力される矩形波からなる映像信号SP(電子ビームの照
射区間が矩形波で表された信号)がフィルタ回路41で
平滑化された後、入力される。カラーCRT6では平滑
化された映像信号SP′に基づき所定のテストパターン
が表示され、このテストパターンの撮像画像の信号を用
いて画像処理装置3の制御部36でコンバージェンス量
が算出される。矩形波を平滑した信号SP′で電子ビー
ムの照射を制御することで螢光面に照射される電子エネ
ルギー分布の立上り/立下りの部分を緩やかにし、螢光
体配列に対する電子エネルギー分布の位置の変化に起因
する輝度重心の変化を低減し、これにより繰返測定での
誤差を低減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーCRTの3
本の電子ビームの集中状態を評価するためのコンバージ
ェンス量を測定するコンバージェンス測定方法及びこの
測定方法を用いたコンバージェンス測定装置並びにこの
測定方法に適用される映像信号発生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーCRTに所定のテストパタ
ーンを表示させ、このテストパターンを撮像して得られ
る画像信号を用いてコンバージェンス量を測定するコン
バージェンス測定装置が知られている。
【0003】例えば特公平8−34594号公報には、
カラーCRTに白色のクロスハッチパターンもしくはド
ットパターンのテストパターンを表示させ、このテスト
パターンをカラーCCDカメラで撮像して得られるR,
G,Bの各色成分の画像データを用いて色成分毎にライ
ンもしくはドットの輝度重心Dr,Dg,Dbを算出し、
例えばGの色成分の輝度重心DgとR,Bの色成分の輝
度重心Dr,Dbとの差Cr(=Dr−Dg),Cb(=Db
−Dg)をコンバージェンス量として算出する方法が示
されている。
【0004】また、米国特許第4,408,163号公
報には、R,G,Bの色成分毎に、対応する色の特定の
一個の螢光体に対する電子ビームの照射位置を上下、左
右に微小変位させて各照射位置での発光螢光体をカラー
CCDカメラで撮像し、各照射位置における電子ビーム
内の螢光体の相対的な発光位置と発光輝度とを用いて電
子ビームのスポットプロファイルを算出するとともに、
輝度重心を算出し、各色成分の輝度重心の差をコンバー
ジェンス量として算出する方法が示されている。
【0005】また、米国特許第5,473,394号公
報には、R,G,Bの各色成分を同時にドット表示さ
せ、そのドット表示の位置を所定のピッチで変化させな
がら、各表示位置での発光螢光体をカラーCCDカメラ
でそれぞれ撮像し、各表示位置における電子ビーム内の
螢光体の相対的な発光位置と発光輝度とを用いて電子ビ
ームのスポットプロファイルを算出するとともに、輝度
重心を算出し、各色成分の輝度重心の差をコンバージェ
ンス量として算出する方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、CR
Tディスプレイの高精細化に伴い、電子ビームのスポッ
ト径が小さくなり、コンバージェンス状態は同一である
が、例えば図19及び図20に示すように、繰返測定に
おいて電子ビームの照射位置が異なると、ビーム内にお
ける発光螢光体の位置関係が異なり、従来の輝度重心法
により算出されるコンバージェンス量が異なるという問
題が生じている。
【0007】図19及び図20はアパーチャグリルタイ
プのカラーCRTの螢光体面にR,G,Bの3本の電子
ビームを照射してドット表示した状態を示し、図20は
図19において3本の電子ビームの照射位置を螢光体1
ライン分だけ左側にずらしたものである。
【0008】両図において楕円Qr,Qg,Qbはそれぞ
れR,G,Bの各色成分の電子ビームのビームスポット
である。また、横方向に配列された複数の帯Fは螢光体
であり、各螢光体Fに付した「R」,「G」,「B」の
文字はそれぞれR,G,Bの色の螢光体であることを示
している。また、螢光体Fの下段に示した棒グラフは当
該螢光体Fの発光レベルを示し、Dr,Dg,Dbはそれ
ぞれR,G,Bの各色のビームスポットQr,Qg,Qb
の輝度重心を示している。
【0009】図19と図20とを比較すれば明らかなよ
うに、両者は3本の電子ビームのコンバージェンス状態
は同一であるが、電子ビームの照射位置が螢光体1ライ
ン分だけずれているため各色のビームスポット内におけ
る発光螢光体Fの発光位置が異なり、各色のビームスポ
ットQr,Qg,Qbの横方向の輝度重心Dr,Dg,Dbが
異なっている。このため、例えばGの色のビームスポッ
トの輝度重心DgとR,Bの各色のビームスポットの輝
度重心Dr,Dbとの横方向のずれ量Crx(=|Dr−Dg
|),Cbx(=|Db−Dg|)を横方向のコンバージェ
ンス量とすると、図19の場合のコンバージェンス量C
rx,Cbxと図20の場合のコンバージェンス量Crx,C
bxとは異なるものとなっている。
【0010】なお、アパーチャグリルタイプのカラーC
RTでは螢光体Fが縦方向に連続的に塗布されているの
で、ドットの表示位置が縦方向に変化しても縦方向のコ
ンバージェンス量の繰返測定の誤差はほとんど生じるこ
とはないが、ドットマトリックスタイプのカラーCRT
においては縦方向についても横方向と同様にコンバージ
ェンス量の繰返測定の誤差が生じる。
【0011】上記従来の公報にはCRTディスプレイの
高精細化に伴う電子ビームのスポット径が小さくなった
場合の上記問題は全く言及されておらず、その解決手段
の示唆も全くなされていない。従って、上記公報に記載
のものではコンバージェンス状態が同一であっても繰返
測定においてカラーCRTのフェースプレートにおける
電子ビームの照射位置が異なれば、コンバージェンス量
の繰返測定の誤差が生じることとなる。
【0012】また、米国特許第5,473,394号公
報のものは完全なプロファイルを得るために螢光体ピッ
チβの1/n(n:整数)でドットの表示位置を移動さ
せるが、CRTの駆動電源の高圧変動や外部の電磁場の
変動によるジッタによりドットの表示位置の移動量が異
なるので、輝度重心の算出結果に誤差が生じ、その測定
誤差がコンバージェンス量の測定結果に影響する。測定
の都度校正をすれば、ドットの表示位置の移動量の精度
を高めることができるが、測定時間が長くなり、コンバ
ージェンス量の測定速度が低下するという問題が生じ
る。
【0013】また、例えば測定を複数回行い、これらの
平均値をコンバージェンス量とすることで繰返誤差を低
減することも考えられるが、この方法では測定回数が多
くなると、測定結果が出力されるまでの時間が長くなる
ので、測定精度と測定速度との関係で測定回数を設定す
る必要があり、十分な測定精度が得られない場合も生じ
得るという問題がある。
【0014】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、電子ビームと螢光体との位相関係が測定に影響を
与える場合も測定の繰返誤差を低減し、安定かつ高精度
にコンバージェンス量を測定することのできるコンバー
ジェンス測定装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、CRTの螢光
面の所定の位置に電子ビームを照射して当該CRTの表
示面に所定のテストパターンを表示させ、そのテストパ
ターンを撮像手段で撮像し、演算手段でその撮像画像の
信号を用いて各色成分毎に上記テストパターンの輝度重
心を算出した後、その算出結果に基づいて上記CRTの
コンバージェンス量を算出するCRTのコンバージェン
ス測定方法において、上記電子ビームを照射することに
より上記CRTの螢光面の所定の位置に形成される電子
エネルギー分布の空間周波数を所定の低周波領域に制限
するものである(請求項1)。
【0016】また、本発明は、CRTの表示を制御する
ための映像信号を発生する映像信号発生手段と、上記C
RTの表示面に対向配置され、上記映像信号に基づいて
螢光面の所定の位置に電子ビームが照射されて上記CR
Tの表示面に表示された所定のテストパターンを撮像す
る撮像手段と、上記テストパターンの撮像画像を構成す
る信号を用いて各色成分毎に上記テストパターンの輝度
重心を演算し、その演算結果に基づいて上記CRTのコ
ンバージェンス量を算出する演算手段とを備えたCRT
のコンバージェンス測定装置において、上記映像信号発
生手段は、上記電子ビームを照射することにより上記C
RTの螢光面の所定の位置に形成される電子エネルギー
分布の空間周波数を所定の低周波領域に制限する映像信
号を発生するものである(請求項3)。
【0017】なお、上記電子エネルギー分布の空間周波
数は、上記CRTの螢光体ピッチに応じた所定の低周波
領域に制限するとよい(請求項2,4)。
【0018】請求項1又は3記載の発明によれば、CR
Tで映像信号に基づいて螢光面の所定の位置に電子ビー
ムが照射されて当該CRTの表示面に所定のテストパタ
ーンが表示される。電子ビームの照射によりCRTの螢
光面に形成される電子エネルギー分布は電子ビームの静
止時のビーム形状と映像信号の波形との畳み込みによっ
て決定され、電子エネルギー分布の空間周波数は映像信
号の波形により所定の低周波領域に制限されてCRTの
表示面には鮮鋭度の低いテストパターン(ぼけの掛かっ
たテストパターン)が表示される。このテストパターン
の画像は撮像手段で撮像され、その撮像画像を用いて各
色成分毎にテストパターンの輝度重心が算出され、その
算出結果に基づいてCRTのコンバージェンス量が算出
される。
【0019】例えばテストパターンとして縦ラインが表
示された場合、R,G,Bの各色の縦ラインの幅方向
(横方向)の輝度重心をDr,Dg,Dbとすると、例え
ばGの色の輝度重心を基準としたR,Bの色の輝度重心
のずれCr(=Dr−Dg)、Cb(=Db−Dg)が横方向
のコンバージェンス量として算出される。この場合、C
RTの螢光面の縦ラインの表示位置における電子エネル
ギー分布(電子ビームをライン幅分だけ走査させること
により当該表示位置に形成される電子エネルギー分布)
の空間周波数は所定の低周波領域に制限されているの
で、エネルギー分布の立上り及び立下り部分が緩やかに
変化し、CRTの表示面には鮮鋭度の低い縦ラインが表
示される。このため、繰返測定において螢光体配列に対
する電子エネルギー分布の位置が微小変化した場合にも
各螢光体の発光量の変化は縦ラインの鮮鋭度が高い場合
よりも少なくなる。この結果、各測定における各色成分
毎のテストパターンの輝度重心の誤差は小さくなり、コ
ンバージェンス測定の繰返誤差が低減される。
【0020】また、請求項2又は4記載の発明によれ
ば、電子エネルギー分布の空間周波数は測定対象のCR
Tの螢光面の螢光体ピッチに応じた所定の低周波領域に
制限される。すなわち、CRTの螢光体ピッチが大きく
なるほど、電子エネルギー分布の空間周波数はより低周
波領域に寄り、電子エネルギー分布の立上り及び立下り
の部分の傾斜が緩くなる。
【0021】また、本発明は、上記CRTのコンバージ
ェンス測定装置において、上記映像信号発生手段は、電
子ビームの照射期間に対応した矩形波からなる信号を発
生する矩形波信号発生手段と、上記矩形波信号発生手段
から出力される信号の所定の高周波成分を除去するフィ
ルタ手段とからなるものである(請求項5)。
【0022】上記構成によれば、矩形波信号発生手段で
電子ビームの照射期間に対応した矩形波からなる信号が
発生され、更にこの信号の所定の高周波成分がフィルタ
手段で除去されて各矩形波の立上り及び立下りの部分が
平滑化された映像信号が生成される。
【0023】そして、上記映像信号に基づいてCRTの
螢光面に電子ビームが照射されると、照射位置における
電子エネルギー分布は電子ビームの静止時のビーム形状
と電子ビームが照射される期間との畳み込みによって得
られ、立上り及び立下りの部分が緩やかに変化する分布
となる。例えば電子ビームの静止時のビーム形状をガウ
ス分布とし、電子ビームの照射期間をビーム径と略同一
とすると、電子エネルギー分布はガウス分布に類似した
山形の形状となるが、矩形波の立上り及び立下りの部分
は緩やかに変化しているので、電子エネルギー分布は幅
の広い山形(標準偏差の大きい山形)となる。
【0024】また、本発明は、上記コンバージェンス測
定装置において、上記映像信号発生手段は、階段状にレ
ベルを変化させてガウス分布に近似した階段波からなる
映像信号を発生するものである(請求項6)。
【0025】上記構成によれば、階段状にレベルを変化
させてガウス分布に近似した階段波からなる映像信号が
生成され、この映像信号は測定対象のCRTに入力され
る。そして、上記映像信号に基づいてCRTの螢光面に
電子ビームが照射されると、照射位置における電子エネ
ルギー分布は電子ビームの静止時のビーム形状とガウス
分布に近似した階段波との畳み込みによって得られ、立
上り及び立下りの部分が緩やかに変化した分布となる。
すなわち、電子ビームの静止時のビーム形状をガウス分
布とすると、電子ビームの照射位置においては電子ビー
ムの走査により階段波の各レベルに応じたレベルを有す
る山形の電子ビームが重畳されるので、電子エネルギー
分布は幅の広いガウス分布に近似した山形の形状(標準
偏差の大きい山形)となる。
【0026】また、本発明は、上記CRTのコンバージ
ェンス測定方法に適用される映像信号発生装置であっ
て、電子ビームを照射することにより上記CRTの螢光
面の所定の位置に形成される電子エネルギー分布の空間
周波数を所定の低周波領域に制限する映像信号を発生す
るものである(請求項7)。
【0027】上記構成によれば、映像信号発生装置で発
生された映像信号は測定対象のCRTに入力され、CR
Tではこの映像信号に基づいて螢光面の所定の位置に電
子ビームが照射されて当該CRTの表示面に所定のテス
トパターンが表示される。電子ビームの照射によりCR
Tの螢光面に形成される電子エネルギー分布は電子ビー
ムの静止時のビーム形状と映像信号の波形との畳み込み
によって決定されるが、電子エネルギー分布の空間周波
数は映像信号の波形により所定の低周波領域に制限さ
れ、CRTの表示面には鮮鋭度の低いテストパターン
(ぼけの掛かったテストパターン)が表示される。
【0028】なお、上記映像信号発生装置において、上
記電子エネルギー分布の空間周波数を上記CRTの螢光
体ピッチに応じた所定の低周波領域に制限する映像信号
を発生するとよい(請求項8)。
【0029】上記構成によれば、映像信号発生装置で電
子エネルギー分布の空間周波数を測定対象のCRTの螢
光面の螢光体ピッチに応じた所定の低周波領域に制限す
る映像信号が発生される。すなわち、CRTの螢光体ピ
ッチが大きくなるほど、電子エネルギー分布の空間周波
数がより低周波領域に偏るような映像信号が発生され
る。従って、螢光体ピッチの大きいCRTほど、電子ビ
ームの照射により螢光面に形成される電子エネルギー分
布は立上り及び立下りの部分が緩やかに変化する形状と
なる。
【0030】また、本発明は、上記映像信号発生装置に
おいて、電子ビームの照射期間に対応した矩形波からな
る信号を発生する矩形波信号発生手段と、上記矩形波信
号発生手段から出力される矩形信号の所定の高周波成分
を除去するフィルタ手段とからなるものである(請求項
9)。
【0031】上記構成によれば、矩形波信号発生手段で
電子ビームの照射期間に対応した矩形波からなる信号が
発生され、更にこの信号の所定の高周波成分がフィルタ
手段で除去されて各矩形波の立上り及び立下りの部分が
平滑化された映像信号が生成され、この映像信号が測定
対象のCRTに入力される。CRTでこの映像信号に基
づき螢光面に電子ビームが照射されると、当該螢光面に
は矩形波のレベルに応じたレベルを有する山形の電子ビ
ームが重畳され、立上り及び立下りの部分が緩やかに変
化する山形若しくは台形状の電子エネルギー分布が形成
される。
【0032】また、本発明は、上記映像信号発生装置に
おいて、階段状にレベルを変化させてガウス分布に近似
した階段波からなる映像信号を発生するものである(請
求項10)。
【0033】上記構成によれば、映像信号発生装置で階
段状にレベルを変化させてガウス分布に近似した階段波
からなる映像信号が生成され、この映像信号は測定対象
のCRTに入力される。CRTでこの映像信号に基づき
螢光面に電子ビームが照射されると、当該螢光面には階
段波の各レベルに応じたレベルを有する山形の電子ビー
ムが重畳されるので、幅の広いガウス分布に近似した山
形の形状(標準偏差の大きい山形)の電子エネルギー分
布が形成される。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコンバージェ
ンス測定装置を用いたコンバージェンス測定系の構成を
示す図である。また、図2は同コンバージェンス測定系
のブロック構成図である。
【0035】コンバージェンス測定装置1はCCDカメ
ラ2、画像処理装置3、信号発生器4、帯域制限回路4
1及び測定制御装置5から構成されている。CCDカメ
ラ2及び測定制御装置5はそれぞれケーブルにより画像
処理装置3に接続されている。なお、画像処理装置3は
測定制御装置5と通信可能に接続されている。コンバー
ジェンス測定の際には測定対象のカラーCRT6が帯域
制限回路41を介して信号発生器4に接続される。
【0036】カラーCRT6は電磁偏向型カラーCRT
で、図3に示すように画像を表示するカラーブラウン管
61とこのカラーブラウン管61の駆動を制御する駆動
制御回路62とを備えている。カラーブラウン管61は
図5に示すようにフェースプレート裏面に水平方向に規
則的に配列されたストライプ状のR(赤),G(緑),
B(青)の螢光体FR,FG,FBを塗布して螢光面61
1が形成されている。また、ブラウン管61内の螢光面
611の手前に所定間隔を設けてすだれ格子型のアパー
チャグリル612が設けられている。電子銃マウント6
13内にはR,G,Bの各色に対応して3本の電子銃6
14が設けられ、電子銃マウント613の先端の外側に
偏向ヨーク615が設けられている。
【0037】駆動制御回路62は電子銃614から放射
されるR,G,Bの各色に対応する電子ビームBmを制
御するものである。駆動制御回路62は信号発生器4か
ら帯域制限回路41を通して入力される映像信号に基づ
いて電子銃614の駆動を制御する。
【0038】CCDカメラ2はカラーCRT6の表示面
に表示された所定のテストパターンを撮像する撮像装置
である。CCDカメラ2はカラーCCDエリアセンサか
らなる撮像素子とこの撮像素子の撮像面にテストパター
ンの画像を結像させる光学倍率一定の結像レンズとを備
えている。CCDエリアセンサは図4に示すように、例
えば(水平768×垂直484)個の画素gが2次元マ
トリックス状に配列されてなるもので、1つの画素g
は、例えば(水平8.4μm×垂直9.8μm)のサイ
ズを有している。
【0039】CCDカメラ2はカラーCCDエリアセン
サ(以下、CCDと略称する。)の電荷蓄積時間を制御
することにより任意のシャッタ速度に応じた露出制御が
可能になっている。CCDカメラ2からは撮像画像を構
成する画像信号がR,G,Bの色成分に分離されて出力
される。
【0040】画像処理装置3はカラーCRT6に表示さ
れた所定のテストパターン(例えばドットパターン、ラ
インパターン若しくはクロスハッチパターン等)の画像
をCCDカメラ2で取り込むとともにその取込画像を用
いてテストパターンの輝度重心の算出処理を行うもので
ある。
【0041】カラーCRT6からはテストパターンの模
様に対応した所定の矩形波列からなる映像信号(ハイレ
ベルの部分で電子ビームが螢光面611に照射され、そ
の照射位置の螢光体を発光させるような信号)が出力さ
れ、この映像信号は帯域制限回路41で各矩形波列の立
上り及び立下りの部分が緩やかに変化するように平滑化
された後、カラーCRT6に入力され、これによりカラ
ーCRT6の表示面に所定のテストパターンが表示され
る。例えばカラーCRT6の表示面に左端から距離Lの
位置にライン幅τの縦ラインパターンを表示させる場
合、図6に示すように、水平同期信号SHから所定の時
間t(電子ビームBmが距離Lだけ水平走査するのに要
する時間)だけ遅延させたパルス幅τ(電子ビームBm
が距離Wだけ水平走査するのに要する時間)の矩形波P
からなる映像信号SPが信号発生器4から出力される。
この映像信号SPは帯域制限41により矩形波Pのエッ
ジ部分が平滑化された映像信号SP′に変更されてカラ
ーCRT6に入力される。
【0042】カラーCRT6では駆動制御回路62によ
り映像信号SP′に基づいて電子銃614が駆動され、
カラーCRT6の表示面の縦ラインPLの位置では、図
7に示すように、電子ビームBmが螢光面611上を水
平走査される。同図に示すように縦ラインPLのエッジ
部分では電子ビームBmのピーク値が変化するので(暫
増若しくは暫減するので)、螢光面611の縦ラインP
Lの表示位置における電子エネルギー分布は映像信号SP
に基づいてカラーCRT6を駆動した場合に比して裾野
が広がり、縦ラインPLの輪郭の明瞭度は低下するもの
となっている。すなわち、縦ラインPLの画像はぼけた
画像(鮮鋭度の低い画像)となっている。
【0043】このように、カラーCRT6の表示面に表
示されるテストパターンPLの鮮鋭度を低くしているの
は、コンバージェンス量の測定値の繰返誤差を低減し、
安定して高精度のコンバージェンス量測定を可能にする
ためである。なお、テストパターンの鮮鋭度とコンバー
ジェンス測定における繰返誤差との関係については後述
する。
【0044】画像処理装置3はCCDカメラ2の露光動
作(撮像動作)の駆動を制御してカラーCRT6に表示
されたテストパターンの画像を取り込む。そして、その
テストパターンの画像を用いてR,G,Bの色成分毎に
ビームの輝度重心を算出する。
【0045】画像処理装置3は図2に示すように、アン
プ31、A/D変換器32、VRAM(Video RAM)3
3、RAM(Random Access Memory)34、ROM(Re
ad Only Memory)35及び制御部36を備えている。
【0046】アンプ31はCCDカメラ3からR,G,
Bの色成分に分離されて出力される画像信号(CCDの
各画素の受光信号)を所定のレベルに増幅するものであ
る。A/D変換器32は画像信号(アナログ信号)を、
例えば10ビットのデジタル信号(以下、画像データと
いう。)に変換するものである。VRAM33はA/D
変換器32から出力される画像データをR,G,Bの色
成分毎に記憶するメモリである。従って、VRAM33
は少なくとも各色成分毎の画像を記憶し得る記憶容量を
有している。
【0047】ROM35はコンバージェンス測定のため
のテストパターンの撮像、撮像画像の画像処理及びミス
コンバージェンス量演算等を行うための制御プログラム
が記憶されたメモリである。また、RAM34は制御部
36が上記制御プログラムに従って所定の処理を行うた
めのメモリである。
【0048】制御部36はCCDカメラ2によるこのテ
ストパターンの撮像制御、撮像画像の画像処理及び撮像
画像に基づく各色成分毎の輝度重心位置の演算を行うも
のである。
【0049】各色成分毎の輝度重心位置の演算は、例え
ば図6に示す白色の縦ラインPLの撮像画像を用いて水
平方向の輝度重心を演算する場合を例に説明すると、以
下のように行われる。
【0050】まず、輝度重心の演算に先立ち、カラーC
RT6の同一色の螢光体の水平方向の距離px(以下、
螢光体ピッチpxという。)の演算が行われる。なお、
螢光体ピッチpxが既知の場合は測定制御装置5の入力
部52からそのデータを入力するようにしてもよい。
【0051】螢光体ピッチpxはCCDカメラ2をCR
T表示面の所定の位置に対向配置した状態でカラーCR
T6を単色全発光させ、当該CCDカメラ2を駆動して
この全発光像を撮像し、この撮像画像のデータを用いて
算出される。なお、単色全発光とはR,G,Bの色成分
のうち、1つの色成分の螢光体の全体を発光させるもの
で、例えばGの色の螢光体を全発光させるときは電子銃
614から一定のエネルギー強度でGの色に対する電子
ビームBmをCRT表示面の全域に亘って掃引照射する
ことにより行われる。なお、電子ビームBmの照射範囲
をCCDカメラ2の撮像範囲に限定するようにしてもよ
い。
【0052】アパーチャグリルタイプのカラーCRTの
場合、CCDカメラ2で撮像された全発光像は図8
(a)に示す縞模様を成し、この縞模様画像を構成する
画素データ(CCDからの出力信号をA/D変換したデ
ータ)はVRAM33に格納される。そして、VRAM
33から画素データを読み出し、所定の信号処理を施す
と、同図(b)に示す正弦波状の信号Sが得られる。図
8(a)において、縦縞M(1),M(2),…M(8)はGの
色の螢光体の発光部分の像であり、信号Sの各山は同図
から明らかなように縞模様の周期と同一の周期を有して
いる。従って、例えば縦縞M(1)の位置Aと縦縞M(8)の
位置Bとの間隔TABをCCDの撮像面における距離dAB
に変換し、更にこの距離dABを撮影レンズの光学倍率β
を用いてCRT表示面における距離DABに変換するとと
もに距離DAB間に含まれるライン間隔数NAB(図8
(a)では7個)で当該距離DABを除することにより横
方向の螢光体ピッチpxが算出される。
【0053】制御部36は信号Sの各山の輝度重心もし
くは輝度中心(山の左右半値点の中点)を算出し、この
算出結果に対応するVRAM33上の画素アドレスAD
D(i)(i=1,2,…8)に変換することにより各縦
縞M(i)(i=1,2,…8)の位置を特定する。そし
て、各画素アドレスADD(i)をRAM34に記憶す
る。
【0054】CCDの水平方向(図4において、x方
向)の画素ピッチ(同一色の画素の隣接間隔)をpCCD
とすると、距離dABはdAB=(ADD(8)−ADD(1))
・pCCDにより算出され、更に距離DABはDAB=dAB
βにより算出される。
【0055】従って、制御部36は、 px=DAB/NAB ={ADD(8)−ADD(1)]・pCCD/(β・NAB) を演算することにより横方向の螢光体ピッチpxを算出
し、その算出結果をRAM34に格納する。
【0056】次に、R,G,Bの色成分毎に横方向の輝
度重心Drx,Dgx,Dbxの演算が行われる。
【0057】輝度重心Drx,Dgx,DbxはCCDカメラ
2をCRT表示面の所定の位置に対向配置した状態でカ
ラーCRT6に縦ラインPLからなる白色のテストパタ
ーンを表示させ、当該CCDカメラ2を駆動してこのテ
ストパターンを撮像し、この撮像画像の各色成分の画像
データを用いて算出される。
【0058】CCDカメラ2により縦ラインPLからな
るテストパターンの撮像が行われると、CCDカメラ2
からR,G,Bの色成分に分離して画像信号が出力さ
れ、その画像信号はA/D変換器32でデジタル信号の
画像データに変換された後、VRAM33に記憶され
る。続いて、VRAM33に記憶されたR,G,Bの各
色成分の画像データから縦ラインPLを構成する画像デ
ータがそれぞれ抽出され、その画像データを用いて各色
毎に縦ラインPLの水平方向(x方向)の輝度重心Dr
x,Dgx,Dbxが算出される。
【0059】なお、縦方向の輝度重心Dry,Dgy,Dby
はカラーCRT6に横ラインからなる白色のテストパタ
ーンを表示させ、横方向の輝度重心Drx,Dgx,Dbxの
演算と同様の方法でこのテストパターンの撮像画像を用
いて算出される。
【0060】図1に戻り、信号発生器4はビデオジェネ
レータからなり、カラーCRT6に表示させるコンバー
ジェンス測定用の所定のテストパターン(例えばドット
パターンやクロスハッチパターンやラインパターン等)
に対応する所定の映像信号S Pを発生するものである。
信号発生器4からはR,G,Bの各色成分の映像信号
(パターン信号)SPが出力され、帯域制限回路41を
介してカラーCRT6に入力される。
【0061】帯域制限回路41は低周波フィルタ回路
(ローパスフィルタ)からなり、信号発生器4から出力
される矩形波列からなる映像信号SPの周波数帯域を所
定の低周波領域に制限するものである。帯域制限回路4
1(以下、ローパスフィルタ41という。)の回路構成
としては定K形、誘導m形、格子形回路等の任意のタイ
プのLCフィルタを採用することができる。また、LC
フィルタ以外のメカニカルフィルタ、水晶フィルタ、セ
ラミックフィルタ等を用いてもよい。更に本実施の形態
では高周波成分を制限する回路としてローパスフィルタ
を用いているが、バンドパスフィルタを用いて所定の領
域の高周波成分を制限するようにしてもよい。
【0062】測定制御装置5はコンバージェンス測定シ
ステムの動作制御を行うとともに、コンバージェンス量
の測定結果を表示部53に出力するものである。測定制
御装置5は演算処理部51、キーボード等の入力部5
2、カラーCRTやLCD等からなる表示部53が一体
的に構成されたパーソナルコンピュータで構成されてい
る。測定制御装置5は入力部52からコンバージェンス
測定の指示が入力されると、画像処理装置3との間でコ
ンバージェンス測定に必要なデータの交信を行い、画像
処理装置3に対してカラーCRT6に表示されたテスト
パターンの撮像及びこの撮像画像を用いた輝度重心の演
算等の処理を行わせ、その演算結果を取り込む。そし
て、その演算結果を用いてコンバージェンス量を算出
し、その算出結果を表示部53に出力する。
【0063】コンバージェンス量の測定はR,G,Bの
各色成分の輝度重心Dij(i=r,g,b、j=x,y)の
うち、いずれかの輝度重心Dij、例えばGの色の輝度重
心Dgjを基準とした輝度重心間のずれ量Δcrj(=Drj
−Dgj),Δcbj(=Dbj−Dgj)を算出し、この算出
結果と撮影レンズの光学倍率βとから、 ΔCrx=Δcrx/β …(1) ΔCbx=Δcbx/β …(2) ΔCry=Δcry/β …(3) ΔCby=Δcby/β …(4) の演算式によりカラーCRT6の水平方向のコンバージ
ェンス量ΔCrx,ΔCbxと垂直方向のコンバージェンス
量ΔCry,ΔCbyとが算出される。
【0064】次に、カラーCRT6に鮮鋭度の低いテス
トパターンを表示させてコンバージェンス測定を行った
場合の測定精度に与える効果について説明する。
【0065】図6において、映像信号SPに基づき電子
ビームBmを水平走査をしたときの任意の水平ラインに
おける縦ラインPLの部分に照射される電子ビームのエ
ネルギー分布(すなわち、螢光体発光に寄与する電子エ
ネルギーの分布)は、静止時の電子ビームBmのビーム
形状とそのビーム形状を有する電子ビームBmの縦ライ
ンPLのライン幅Wにおける走査信号(矩形波信号)と
の畳み込みによって得られ、その波形は、例えば図9に
示す分布Eの形状を有している。
【0066】なお、図9では電子ビームBmのビーム形
状をガウス分布とし、電子ビームBmを当該電子ビーム
のビーム径1個分だけ走査させているので、電子エネル
ギーの分布E(以下、この分布を実ビーム分布とい
う。)もガウス分布に近似した山形の形状となっている
が、走査距離をこれ以上に長くすると、実ビーム分布E
は台形形状となる。
【0067】コンバージェンス測定の繰返測定における
測定誤差は図10に示すように、カラーCRT6の螢光
面611に塗布された螢光体Fに対する実ビーム分布E
1,E2の相対的な位置のずれに起因して生じる。
【0068】図10において、実ビーム分布E1,E2
を、例えばGの色の実ビーム分布とし、実線で示す実ビ
ーム分布E1を1回目の測定時の分布とし、一点鎖線で
示す実ビーム分布E2を2回目の測定時の分布とする。
実ビーム分布E1は分布の中心n1がGの色の螢光体FG
に一致し、実ビーム分布E2の分布の中心n2は螢光体
Fの横方向の配列ピッチ(隣接する螢光体間の距離)を
ξとすると、螢光体F G2からξだけ右側にずれた位置と
なっている。
【0069】そして、実ビーム分布E1に対する螢光体
G1,FG2,FG3の発光レベルをそれぞれ(a1,a2,
a3)とし、実ビーム分布E2に対する螢光体FG1,FG
2,FG3の発光レベルをそれぞれ(b1,b2,b3)とす
ると、図11に示すようになる。
【0070】実ビーム分布E1,E2の輝度重心をそれ
ぞれ螢光体FG2の位置を基準として右方向に距離Dg1,
Dg2だけずれた位置とすると、実ビーム分布E1につい
ては、 a1・(px+Dg1)+a2・Dg1-a3・(px-Dg1)=0 a1=a3>0,a2>0 が成立するので、上式よりDgx=0となり、実ビーム分
布E1の輝度重心Dgxは、基準位置(すなわち、螢光体
G2の位置)となる。
【0071】また、実ビーム分布E2についGては、 b1・(px+Dg2)+b2・Dg2-b3・(px-Dg2)=0 b1>0,b2>0,b3>0 が成立するので、上式よりDgx=(b3−b1)・px/(b
1+b2+b3)となり、実ビーム分布E1の輝度重心Dg
1は基準位置から右方向に(b3−b1)・px/(b1+b2
+b3)だけずれた位置となる。従って、1回目と2回目
との間でGの色の輝度重心Dgxは、|(b3−b1)・px/
(b1+b2+b3)|だけ変化することになる。
【0072】図12は静止時の電子ビームBmのビーム
形状をガウス分布とし、水平ラインにおける映像信号を
縦ラインに対応する位置で基準レベルから所定レベルに
変化する矩形波(図6の映像信号SPに相当)とし、ビ
ーム走行幅W′をパラメータとして縦ラインの部分の螢
光体配列に対する実ビーム分布Eの位置を螢光体配列ピ
ッチξの範囲で変化させたときの水平方向の輝度重心の
変化量δDxの最大値δDxmax′をシミュレーションし
た図である。
【0073】同図において、横軸は電子ビームBmのビ
ーム形状の標準偏差σ′であり、縦軸は輝度重心の最大
変化量δDxmax′である。なお、ビーム走行幅W′、標
準偏差σ′及びδDxmax′の目盛-は螢光体ピッチpxを
単位としたもので、ビーム走行幅、電子ビームBmのビ
ーム形状の標準偏差及び最大変化量の実際のサイズW,
σ,δDxmaxはそれぞれ目盛値に螢光体ピッチpxを乗
ずることにより算出される。すなわち、W=W′・px
〔mm〕、σ=σ′・px〔mm〕、δDxmax=δDxmax′
・px〔mm〕である。
【0074】同図から分かるように電子ビームBmのビ
ーム形状が急峻になる程、最大変化量δDxmax′は増大
し、ビーム形状が同一であってもビーム走行幅W′が短
くなる程、最大変化量δDxmax′は増大する。このこと
は以下のように考えると定性的に理解することができ
る。すなわち、電子ビームBmのビーム形状の標準偏差
σ′が小さくなると、図10において、実ビーム分布E
1,E2の標準偏差も小さくなり、図13に示すように
分布の裾野の広がりが狭くなる。このため、図14に示
すように実ビーム分布Eがわずかに右側に変化した場合
でも実ビーム分布内の左端の輝度レベルa1と右端の輝
度レベルa3とのバランスが大きく変化し(図14でb1
=0となっている)、実ビーム分布Eの輝度重心Dgに
右方向に大きく変化することになる。また、ビーム走行
幅W′を短くする場合は同一の螢光体の発光時間内での
ビーム走行幅W′を短くするため、実質的に実ビーム分
布Eの広がりが狭くなることになり、結果的に図13及
び図14の場合と同様となる。
【0075】例えば解像度1200の17インチカラー
CRTにおいて、水平方向の表示サイズを300mmとす
ると、表示可能な縦ラインのライン幅は300/120
0=0.25mmとなる。このライン幅はほぼ螢光体ピッ
チpx(=260μm)に等しく、図12ではビーム走行
幅W′=0.5のグラフに従って輝度重心の最大変化量
δDxmax′が変化すると推定される。従って、電子ビー
ムBmのビーム形状の標準偏差σ′が、例えば0.2
(すなわち、σ=50μm)に設定されていると、コン
バージェンス測定の繰返測定において、輝度重心の最大
変化量δDxmaxはおよそ49.4μm(=σ′×px=
0.19×260μm)になることが分かる。
【0076】上記のように螢光体配列に対する実ビーム
分布Eの相対的な位置のずれに応じて輝度重心Dxが変
化し、これに起因してコンバージェンス測定における繰
返誤差が生じることが理解できる。
【0077】次に、螢光体配列に対する実ビーム分布E
の相対位置のずれに基づく輝度重心Dxの変化量を定量
的に解析し、テストパターンの鮮鋭度を低下させること
の効果について説明する。
【0078】なお、以下の関数解析においては、説明を
簡単にするため、螢光体が水平方向に一次元に配列さ
れ、この螢光体配列ライン上に電子ビームBmが1次元
的に走査されて実ビーム分布Eが生じる場合について説
明する。また、座標xや乗算の記号「×」との混同を避
けるため、各記号の横方向を示す「x」の添字は省略す
る。従って、例えば螢光体ピッチ「px」は「p」で表
わすものとする。
【0079】螢光体の配列方向の座標をxとして螢光体
の配列を示す関数をph(x)とし、この螢光体の配列ラ
イン上における実ビーム分布Eを示す関数をbp(x)と
し、これらの関数bp(x),ph(x)のフーリエ変換をそ
れぞれBP(ω),PH(ω)とすると、螢光体配列関数p
h(x),PH(ω)は、下記(1),(2)式のようにな
る。
【0080】
【数1】
【0081】また、電子ビームBmの照射による螢光体
の発光分布(すなわち、輝度分布)をfm(x)、そのフ
ーリエ変換をFM(ω)とすると、発光分布関数fm
(x),FM(ω)は、下記(3),(4)式のようにな
る。
【0082】
【数2】
【0083】ここで実ビーム分布の位置(例えば図10
の実ビーム分布Eの位置)と発光螢光体分布の位置(例
えば図11の輝度分布(a1,a2,a3)の位置)とを
それぞれ輝度重心XG,XG′で定義すると、下記
(5),(6)式のようになる。
【0084】
【数3】
【0085】ここでδXG=XG′−XGとおくと、こ
のδXGは螢光体配列に対する電子ビームBmの照射位
置を相対的に変化させたとき(すなわち、実ビーム分布
の位置を相対的に変化させたとき)の発光螢光体の輝度
重心の変化量となる。上記(6)式において輝度重心X
G′の分母の第2項以下を高次の変化量と見なし、第2
項以下を無視した近似式と上記(5)式をδXGの式に
代入すると、変化量δXGは下記(8)式のようにな
る。
【0086】
【数4】
【0087】ところで、螢光体は離散的に配列されてい
るから、螢光体配列関数ph(x)を下記(9)式のように
定義する。
【0088】
【数5】
【0089】そして、上記(9)式において、i=0の
ときは下記(10)式のようになり、i≠0のときは下
記(11)のようになるから、上記(8)において、c
-1・BP(2πi/p)′+c+1・BP(-2πi/p)′は、下記(1
2)式のようになる。
【0090】
【数6】
【0091】関数bp(x)が実偶関数のとき、フーリエ変
換BP(ω)は下記(13)式のようになるから、フーリ
エ変換BP(ω)′は下記(14)式のようになり、BP
(-ω)′=−BP(ω)′となる。
【0092】
【数7】
【0093】従って、上記(12)式と上記(14)式
とから、c-1・BP(2πi/p)′+c+ 1・BP(-2πi/p)′
は下記(15)式のようになる。
【0094】
【数8】
【0095】以上より、輝度重心の変化量δXGは、上
記(8)式と上記(15)式とから下記(16)式で表
される。
【0096】
【数9】
【0097】次に、上記(16)式を簡略化して輝度重
心の変化量δXGを概算してみる。
【0098】例えばi=1の場合だけを考え、q/p=
0.8×(1/3)≒0.27とすると(この数値は1
7インチのカラーCRTで横方向の解像度が1600ド
ットの場合に相当する。)、sinc(πq/p)は(π/
0.27)・sin(0.27π)≒0.89となるから、こ
こでsinc(πq/p)≒1.0と近似すると、輝度重心
の変化量δXGは、下記(17)式となる。
【0099】
【数10】
【0100】従って、輝度重心の変化量δXGの最大値
δXGmaxは、 δXGmax≒2・BP(2π/p)′/BP(0) …(18) となる。
【0101】ところで、電子ビームBmのビーム形状を
表す関数をbpsf(x)(標準偏差σのガウス分布関数)と
し、電子ビームBmの照射期間を表す関数をrect(x)
(例えば図6の映像信号SPに示す矩形波の関数)とす
ると、電子ビームBmの照射期間における実ビーム分布
を示す関数bp(x)は下記(19)式で表され、フーリ
エ変換BP(ω),BP(ω)′は下記(20)式、(2
1)式となるから、上記(18)式は下記(22)式と
なる。
【0102】
【数11】
【0103】上記(22)式において、w=m・p(m
は整数)、σ=k・p(kは係数)とすると、輝度重心
の最大変化量δXGmaxは、下記(23)式となり、図
6において縦ラインPLのライン幅Wが螢光体ピッチp
の整数倍のときは輝度重心の変化量は、当該螢光体ピッ
チpに関係した所定の一定値となる。
【0104】
【数12】
【0105】例えばk=0.2とすると、δXGmax=
(2/π)・exp(-(0.2π)2)≒0.21pとなる。従
って、縦ラインPLのライン幅Wを単純に広くしても螢
光体配列に対する電子ビームBmの照射位置の変化に基
づく当該縦ラインPLの輝度重心の変化量は殆ど変化せ
ず、コンバージェンス測定における繰返誤差を低減する
ことはできないことが分かる。
【0106】上記(16)式に示されるように輝度重心
の変化量δXGは(q/p)と(θ/p)のパラメータ
に依存し(すなわち、螢光体の大きさと配列状態に依存
し)、これらに関係なく輝度重心の最大変化量δXGma
xを低減するにはBP(2πi/p)′/BP(0)を小さくしな
ければならない。すなわち、実ビーム分布の空間周波数
に帯域制限を設け、実ビーム分布の広がりを大きくしな
ければならない。例えば図9の実ビーム分布Eの場合、
傾斜の緩やかな山形としなければならない。
【0107】実ビーム分布の空間周波数に帯域制限を設
ける方法としては種々の方法が考えられるが、最も簡単
な方法は矩形波からなる映像信号を平滑化して立上がり
及び立下がりの部分を緩やかに変化させる方法である。
すなわち、本実施の形態に示すように信号発生器4から
出力される矩形波からなる映像信号を低周波フィルタ回
路41に通して所定の高周波成分を除去し、図16に示
すように信号の立上がり及び立下がりの部分に傾斜を持
たせるものである。
【0108】図16は図12のU点に対応する矩形波の
映像信号を種々の時定数を有するローパスフィルタで帯
域制限をかけた場合のテストパターンの輝度重心の最大
変化量δXGmaxをシミュレートしたものである。な
お、単位ドット幅を蛍光体ピッチと等しくした場合のも
のである。
【0109】図16において、縦軸は輝度重心の最大変
化量δDxmax′である。また、横軸はローパスフィルタ
の時定数d′である。なお、図16は適当にサンプリン
グした時定数d′に対する輝度重心の最大変化量δDxm
ax′を横軸に等間隔に配列したもので、時定数d′に対
する輝度重心の最大変化量δDxmax′の変化の傾向を示
すものであり、各点を結んだ折線は時定数d′に対する
輝度重心の最大変化量δDxmax′の正確な特性を示すも
のではない。また、時定数d′及びδDxmax′の目盛は
螢光体ピッチpxを単位としたもので、時定数及び最大
変化量の実際のサイズd,δDxmaxはそれぞれ目盛値に
螢光体ピッチpxを乗ずることにより算出される。すな
わち、d=d′・px〔mm〕、δDxmax=δDxmax′・
px〔mm〕である。
【0110】同図において、d′=0.0の点Qは帯域
制限をしていないので、図12のU点に対応している。
そして、同図に示すように時定数d′を大きくするのに
応じて輝度重心の最大変化量δDxmax′が小さくなるこ
とが分かる。
【0111】映像信号SPにローパスフィルタを通さな
かった場合(図16のQ点の場合)、例えば解像度が1
200、水平方向の表示サイズが300mm、螢光体ピッ
チpxが260μmの17インチカラーCRTでは、輝度
重心の最大変化量δDxmaxがおよそ49.4μmにもな
ったが、映像信号SPに時定数d′=2〜3のローパス
フィルタを通すと、蛍光体配列に対する実ビーム分布の
相対的な位置の変化に起因する輝度重心の最大変化量δ
DxmaxはδDxmax=d′×px=(0.016〜0.0
11)×260μm≒4.2〜2.9μmとなり、測定誤
差として殆ど問題とならない程度に輝度重心の最大変化
量δDxmaxを抑えることができることが分かる。
【0112】なお、本実施の形態では矩形波からなる映
像信号をローパスフィルタ回路に通して立上がり及び立
下がりの部分を緩やかに変化させるようにしたが、信号
発生器4として図17に示すように、エッジ部が直線的
に傾斜した台形波状の映像信号SPを出力し得る信号発
生器を用い、この台形波状の映像信号を直接、カラーC
RT6に入力するようにしてもよい。また、信号発生器
4として図18に示すように、階段状にレベルが変化す
る階段波からなる映像信号SPを出力し得る信号発生器
を用い、この階段波からなる映像信号SPを直接、カラ
ーCRT6に入力するようにしてもよい。図18に示す
信号は包絡線Rがガウス分布関数に近似するようにドッ
ト毎のレベルを階段状に変化させたものである。この映
像信号S Pに基づいて電子ビームBmが照射された場合
も実ビーム分布は標準偏差の大きいガウス分布に近似し
た分布となり、輝度重心の最大変化量δDxmaxを抑える
ことができる。
【0113】更に、図16から明らかなようにローパス
フィルタの時定数dは測定対象のカラーCRT6の螢光
体ピッチpxに依存するから、螢光体ピッチpxに応じた
適正な時定数dを設定するようにするとよい。すなわ
ち、実ビーム分布の高周波成分の制限領域は螢光体ピッ
チpxが大きくなるほど、広くなるように(フィルタ回
路41の遮断周波数を低くするように)するとよい。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CRTの螢光面の所定の位置に電子ビームを照射して当
該CRTの表示面に所定のテストパターンを表示させ、
そのテストパターンの撮像画像の信号を用いてCRTの
コンバージェンス量を算出するコンバージェンス測定方
法及びその装置において、電子ビームを照射することに
よりCRTの螢光面に形成される電子エネルギー分布の
空間周波数を所定の低周波領域に制限するようにしたの
で、当該電子エネルギー分布は立上り及び立下り部分が
緩やかに変化する形状となり、繰返測定において螢光体
配列に対する電子エネルギー分布の位置が微小変化した
場合にも各螢光体の発光量の変化は電子エネルギー分布
の周波数制限をしなかった場合に比して各測定における
各色成分毎のテストパターンの輝度重心の誤差は小さく
なり、コンバージェンス測定の繰返誤差を低減すること
ができる。
【0115】また、電子エネルギー分布の空間周波数を
測定対象のCRTの螢光面の螢光体ピッチに応じた所定
の低周波領域に制限するようにしたので、CRTの螢光
体ピッチに関係なくコンバージェンス測定の繰返誤差を
低減することができる。
【0116】また、映像信号として電子ビームの照射期
間に対応した矩形波からなる信号を発生し、この信号の
所定の高周波成分を除去して立上り及び立下りの部分が
緩やかに変化する信号を発生するようにしたので、既存
の信号発生器とローパスフィルタとを利用して本発明に
係るCRTのコンバージェンス測定方法及びその装置に
適用される映像信号発生手段又は映像信号発生装置を簡
単に構成することができる。
【0117】また、階段状にレベルを変化させてガウス
分布に近似した階段波からなる信号を映像信号として発
生するようにしたので、既存の信号発生器を利用して本
発明に係るCRTのコンバージェンス測定方法及びその
装置に適用される映像信号発生手段又は映像信号発生装
置をより簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバージェンス測定装置を用い
たコンバージェンス測定系の構成を示す図である。
【図2】コンバージェンス測定装置のブロック構成を示
す図である。
【図3】測定対象のカラーCRTの構造を示す図であ
る。
【図4】CCDエリアセンサの画素構成を示す図であ
る。
【図5】アパーチャグリルタイプのCRTのフェースプ
レートの構造を示す要部斜視図である。
【図6】カラーCRTに表示される縦ラインパターンと
映像信号との関係を示す図である。
【図7】縦ラインパターンの発光状態と水平走査におけ
る電子ビームのプロファイル状態との関係を示す図であ
る。
【図8】螢光体ピッチの算出方法を説明するための図
で、(a)は単色全発光されたCRT表示面を撮像して
得られる縞模様の画像を示す図、(b)は画素データを
抽出して得られる信号を示す図である。
【図9】電子ビームの走査により螢光面に照射される電
子エネルギーの分布を示す図である。
【図10】螢光体配列に対する実ビーム分布の位置を変
化させた状態を示す図である。
【図11】図10の実ビーム分布E1に対する発光螢光
体分布と実ビーム分布E2に対する発光螢光体分布とを
示す図である。
【図12】電子ビームのビーム形状をガウス分布とし、
映像信号を矩形波として縦ラインの部分の螢光体配列に
対する実ビーム分布の位置を螢光体配列ピッチの範囲で
変化させたときの水平方向の輝度重心の最大変化量をシ
ミュレートした図である。
【図13】図10において、分布幅の狭い実ビーム分布
の位置を螢光体配列に対して変化させた状態を示す図で
ある。
【図14】図13の実ビーム分布E1に対する発光螢光
体分布と実ビーム分布E2に対する発光螢光体分布とを
示す図である。
【図15】矩形波をフィルタ回路で平滑化した場合の波
形を示す図である。
【図16】矩形波からなる映像信号をローパスフィルタ
により平滑化した場合の時定数と輝度重心の最大変化量
との関係をシミュレートした図である。
【図17】実ビーム分布の高周波成分を制限するための
映像信号の他の例で、台形状の波形を有する信号を示す
図である。
【図18】実ビーム分布の高周波成分を制限するための
映像信号の他の例で、レベルを階段状に変化させ包絡線
がガウス分布に近似した波形を有する信号を示す図であ
る。
【図19】アパーチャグリルタイプのカラーCRTにお
いて、横方向のコンバージェンス測定を繰り返し行った
際の1回目のドットパターンの表示位置と輝度重心との
関係を示す図である。
【図20】アパーチャグリルタイプのカラーCRTにお
いて、横方向のコンバージェン測定を繰り返し行った際
の2回目のドットパターンの表示位置と輝度重心との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 コンバージェンス測定装置 2 CCDカメラ(撮像手段) 3 画像処理装置 31 アンプ 32 A/D変換器 33 VRAM 34 RAM 35 ROM 36 制御部(演算手段) 4 信号発生器(矩形波信号発生手段,映像信号発生装
置) 41 帯域制限回路(フィルタ手段) 5 測定制御装置(演算手段) 51 演算処理部 52 入力部 53 表示部 6 カラーCRT 61 カラーブラウン管 62 駆動制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛤 謙治 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C061 BB02 BB03 CC05 EE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTの螢光面の所定の位置に電子ビー
    ムを照射して当該CRTの表示面に所定のテストパター
    ンを表示させ、そのテストパターンを撮像手段で撮像
    し、演算手段でその撮像画像の信号を用いて各色成分毎
    に上記テストパターンの輝度重心を算出した後、その算
    出結果に基づいて上記CRTのコンバージェンス量を算
    出するCRTのコンバージェンス測定方法において、 上記電子ビームを照射することにより上記CRTの螢光
    面の所定の位置に形成される電子エネルギー分布の空間
    周波数を所定の低周波領域に制限することを特徴とする
    CRTのコンバージェンス測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のCRTのコンバージェン
    ス測定方法において、上記電子エネルギー分布の空間周
    波数は、上記CRTの螢光体ピッチに応じた所定の低周
    波領域に制限されることを特徴とするCRTのコンバー
    ジェンス測定装置。
  3. 【請求項3】 CRTの表示を制御するための映像信号
    を発生する映像信号発生手段と、 上記CRTの表示面に対向配置され、上記映像信号に基
    づいて螢光面の所定の位置に電子ビームが照射されて上
    記CRTの表示面に表示された所定のテストパターンを
    撮像する撮像手段と、 上記テストパターンの撮像画像を構成する信号を用いて
    各色成分毎に上記テストパターンの輝度重心を演算し、
    その演算結果に基づいて上記CRTのコンバージェンス
    量を算出する演算手段と、を備えたCRTのコンバージ
    ェンス測定装置において、 上記映像信号発生手段は、上記電子ビームを照射するこ
    とにより上記CRTの螢光面の所定の位置に形成される
    電子エネルギー分布の空間周波数を所定の低周波領域に
    制限する映像信号を発生するものであることを特徴とす
    るCRTのコンバージェンス測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のCRTのコンバージェン
    ス測定装置において、上記映像信号発生手段は、上記電
    子エネルギー分布の空間周波数を上記CRTの螢光体ピ
    ッチに応じた所定の低周波領域に制限する映像信号を発
    生するものであることを特徴とするCRTのコンバージ
    ェンス測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のCRTのコンバージェン
    ス測定装置において、上記映像信号発生手段は、電子ビ
    ームの照射期間に対応した矩形波からなる信号を発生す
    る矩形波信号発生手段と、上記矩形波信号発生手段から
    出力される信号の所定の高周波成分を除去するフィルタ
    手段とからなることを特徴とするCRTのコンバージェ
    ンス測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のコンバージェンス測定装
    置において、上記映像信号発生手段は、階段状にレベル
    を変化させてガウス分布に近似した階段波からなる映像
    信号を発生するものであることを特徴とするCRTのコ
    ンバージェンス測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載のCRTのコンバー
    ジェンス測定方法に適用される映像信号発生装置であっ
    て、電子ビームを照射することにより上記CRTの螢光
    面の所定の位置に形成される電子エネルギー分布の空間
    周波数を所定の低周波領域に制限する映像信号を発生す
    ることを特徴とする映像信号発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の映像信号発生装置におい
    て、上記電子エネルギー分布の空間周波数を上記CRT
    の螢光体ピッチに応じた所定の低周波領域に制限する映
    像信号を発生することを特徴とする映像信号発生装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の映像信号発生装置
    において、電子ビームの照射期間に対応した矩形波から
    なる信号を発生する矩形波信号発生手段と、上記矩形波
    信号発生手段から出力される矩形信号の所定の高周波成
    分を除去するフィルタ手段とからなることを特徴とする
    映像信号発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載の映像信号発生装
    置において、階段状にレベルを変化させてガウス分布に
    近似した階段波からなる映像信号を発生することを特徴
    とする映像信号発生装置。
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