JP2000253317A - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその駆動方法

Info

Publication number
JP2000253317A
JP2000253317A JP11054628A JP5462899A JP2000253317A JP 2000253317 A JP2000253317 A JP 2000253317A JP 11054628 A JP11054628 A JP 11054628A JP 5462899 A JP5462899 A JP 5462899A JP 2000253317 A JP2000253317 A JP 2000253317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage area
area
image
image area
charges
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11054628A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kondo
健一 近藤
Makoto Hiramatsu
誠 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11054628A priority Critical patent/JP2000253317A/ja
Publication of JP2000253317A publication Critical patent/JP2000253317A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来フルフレーム型CCDを有するデジタル
カメラでは極めて困難であった、撮像素子自身の出力信
号によるAF,AEを、レリーズタイムラグ特性を劣化
させることなく実現すること。 【解決手段】 センサは、撮像面に結像される被写体の
光学像を電荷に変換するための、2次元に配置された複
数の画素により構成されたイメージエリア(1)と、イ
メージエリアにより変換された電荷の一部を保持可能
な、所定数の画素により構成されたストレージエリア
(2)と、前記イメージエリアと前記ストレージエリア
との間に構成され、前記イメージエリアから転送された
信号を排出する処理と、前記ストレージエリアに転送す
る処理とを切り換えて動作可能な中間転送部(5)と、
前記ストレージエリアに転送された電荷を少なくとも1
行ずつ出力するための水平転送部(3)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置とその
駆動方法に関し、更に詳しくは、特定部分の読み出しを
可能とする固体撮像装置及びその駆動方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータで画像を扱う用途が
飛躍的に増大している。それに伴い、コンピュータに画
像を取り込むためのデジタルカメラの製品化が活発にな
っている。このようなデジタルカメラに使用する固体撮
像素子としては、インターライントランスファ型CC
D、フレームトランスファ型CCD、フルフレーム型C
CDが主にもちいられる。このうち、フルフレーム型C
CDは多画素且つ高感度であることが要求される静止画
撮影用デジタルカメラに用いられることが多く、大面積
多画素センサとしての用途に用いられている。
【0003】このようなデジタルカメラの発展動向とし
て、静止画像を扱うカメラは多画素化への方向性をより
鮮明にしており、通常の動画像用カメラの撮像素子の画
素数が25万から40万画素であるのに対し、70万画
素を超える撮像素子を搭載するカメラが数多く実用化さ
れている。さらにメガピクセル、例えば、100万画
素、150万画素、200万画素、400万画素、60
0万画素を有する高画素撮像素子を用いたカメラも製品
化されるに至っている。
【0004】このようにセンサの多画素化が進むことに
より、CCDを使用する製品の動向が二つの方向に分か
れつつある。一方は撮像エリアの面積を広げずに画素数
のみを増やす方向であり、この方向では画素サイズの低
面積化にともなう感度低下を回避することが課題とな
る。インターライン型CCDの多くは、この方向に進ん
でいる。もう一方は、多画素化と同時に高感度化も要求
する方向であり、従来の銀塩スチールカメラに代わるも
のとしてデジタルスチールカメラを求めるものである。
この方面のニーズには、インターライン型CCDよりも
容易に製造できる、フルフレーム型CCDが多く用いら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の高
画素センサにおいては以下の問題がある。
【0006】従来の27万画素から60万画素くらいの
CCDでは、オートフォーカス(AF)の方法として、
レンズを所定量ずつ移動して、それぞれの移動位置でC
CDの全画素読み出しを行い(ビデオムービーカメラ用
のインターライントランスファ型CCDでは、2画素加
算した上で読み出される)、読み出されたフレーム画像
信号の高周波成分の出力レベルがピークとなるレンズ位
置(フォーカス位置)の検出を行う、テレビオートフォ
ーカス(TV−AF)制御が行われていた。また、露出
制御としては、フレーム画像信号の特定領域の画像信号
の積分値が適正値となるように、絞りの開口を制御する
か、あるいはシャッター秒時を制御することで、オート
アイリス(AE)制御を行うことが多くなされている。
【0007】しかし、メガピクセルのCCDでは全画素
の読み出しにかかる時間が長くなるため、このような読
み出しを行ってAF,AEを実行するには極めて長い時
間を要し、カメラのレリーズタイムラグは実用に適さな
いほどに長くなる。したがって、このようなメガピクセ
ルのCCDを持つデジタルスチールカメラでは、CCD
のイメージ領域中、必要とされる領域のみの信号電荷を
繰返し読み出すことができるようにする必要がある。
【0008】さて、上で述べたようにメガピクセル高感
度撮像素子としては、通常フルフレーム型撮像素子が用
いられる。しかしながらフルフレーム型CCDは電荷読
み出し時に入射光を遮断するためのシャッターを閉じて
おくことが必須である。このために撮像素子からの信号
に基づき、AF,AEを行おうとすれば、撮像素子に被
写体像に応じた信号電荷を蓄積するための期間はシャッ
ターを開き、信号を読み出すときにはシャッターを閉じ
ることを繰り返し行わなければならない。これにより撮
影者は、撮影直前にシャッタ開閉の振動を複数回(十数
回から数十回)受けることとなる。更に、AF,AEの
完了まできわめて時間がかかることとなり(先にあげた
メカニカルシャッターを必要としないインターライン型
CCDやフレームトランスファ型CCDに比べて、メカ
ニカルシャッターの開閉分が加わるために数倍の時間増
となる)、カメラの使用者にきわめて不快感を与えるこ
ととなる。またAF,AEのためにシャッターを開閉す
ることで製品の寿命を数十分の一以下と極端に短くする
こととなる。このため、フルフレーム型CCDを撮像素
子として持つデジタルカメラでは、撮像素子からの信号
に基づくAF,AEを行うことは製品の実用上、実現不
可能との判断から、通常、撮像用の撮像素子とは別に、
AFのためのラインセンサとAEのための測光センサと
を持たせる。このためにラインセンサと測光センサへの
結像光学経路、また、それぞれのための回路が必要とな
るため、カメラの形状が大きくなり、価格もその分高く
なってしまう。
【0009】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、高画素CCD、特に、フルフレーム型CCD撮
像素子の特定部分の読み出しを可能とする固体撮像装置
及びその駆動方法を提供し、これにより、従来のフルフ
レーム型CCDを有するデジタルカメラでは極めて困難
であった、撮像素子自身の出力信号によるAF,AEを
レリーズタイムラグ特性を劣化させることなく実現する
ことを目的とする。また、低輝度被写体の撮影時のA
E,AF特性の劣化を防止することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の固体撮像装置は、撮像面に結像される被写
体の光学像を電荷に変換するための、2次元に配置され
た複数の画素により構成されたイメージエリアと、前記
イメージエリアにより変換された電荷の一部を保持可能
な、所定数の画素により構成されたストレージエリア
と、前記イメージエリアと前記ストレージエリアとの間
に構成され、前記イメージエリアから転送された信号を
排出する処理と、前記ストレージエリアに転送する処理
とを切り換えて動作可能な中間転送部と、前記ストレー
ジエリアに転送された電荷を少なくとも1行ずつ出力す
るための水平転送部とを有する。
【0011】好ましくは、前記ストレージエリアは、前
記イメージエリアと同列数であって、かつ前記イメージ
エリアよりも少ない行数となるように、画素を配置して
成り、更に好ましくは、前記ストレージエリアの行数
は、前記イメージエリアの行数の数パーセントである。
【0012】また、前記ストレージエリアおよび前記中
間転送部は遮光されている。
【0013】また、本発明の好適な一態様によれば、前
記イメージエリア、前記ストレージエリア、前記中間転
送部、および前記水平転送部は、バーチャルフェーズ構
造のCCDにより構成されている。
【0014】更に、本発明の好適な別の態様によれば、
前記イメージエリア、前記ストレージエリア、前記中間
転送部、および前記水平転送部は、フルフレーム型CC
D、フレームトランスファ型CCD、またはフレームイ
ンターライン型CCDである。
【0015】また、本発明の好適な一態様によれば、前
記中間転送部は、電荷を排出する場合は、前記ストレー
ジエリアに転送する場合よりも、ポテンシャル壁を低く
して電荷を排出する。
【0016】また、本発明における上記構成を有する固
体撮像装置の駆動方法は、前記イメージエリアにおい
て、被写体の光学像に対応する電荷を蓄積する蓄積工程
と、前記イメージエリアに蓄積された電荷の内、前記ス
トレージエリアの所定数の画素分の電荷を、前記中間転
送部を介して選択的に前記ストレージエリアに転送し、
選択外の電荷を前記中間転送部において排出する選択転
送工程とを有する。
【0017】上記構成および駆動方法によれば、イメー
ジエリアに僅かのラインを蓄積するためのストレージエ
リアを追加し、かつ、イメージエリアとストレージエリ
アの中間に中間転送部を設けたことで、メカニカルシャ
ッターを開放のままで、特定部分の繰り返し読み出しを
可能とした。これにより、従来フルフレーム型CCDを
有するデジタルカメラでは極めて困難であった、撮像素
子自身の出力信号によるAF,AEを、レリーズタイム
ラグ特性を劣化させることなく実現することが可能とな
る。
【0018】本発明の好適な一態様によれば、前記選択
転送工程は、前記イメージエリアの第1の所定行数の画
素の電荷を排出する第1の排出工程と、第2の所定行数
の画素の電荷を、前記イメージエリアから前記ストレー
ジエリアに転送する電荷転送工程と、前記電荷転送工程
後に、前記イメージエリアに残された電荷を排出する第
2の排出工程とを有する。
【0019】更に、本発明の好適な一態様によれば、前
記第1の排出工程と、前記電荷転送工程とを複数回繰り
返す。この動作により、一回の露光により得られる信号
電荷を部分的に数箇所から取り込むことが可能となり、
AF,AE動作における精度および速度を高めることが
可能となる。
【0020】好ましくは、前記第1の所定行数は、前記
第1の排出工程の実行毎に変更可能であり、更に、前記
第2の所定行数は、前記電荷転送工程の実行毎に変更可
能である。
【0021】また、前記電荷転送工程で転送される電荷
の行数は、ストレージエリアの行数に等しい。
【0022】また、本発明の好適な一態様によれば、前
記電荷転送工程は、隣接する少なくとも2行分の電荷を
加算する工程と、前記加算した電荷を前記ストレージエ
リアに転送する工程とを有する。この駆動により、セン
サで複数行の電荷を加算し、加算された電荷に基づいて
AF,AEを行うことにより、低輝度下においても精度
良くAF,AEを行うことができる。
【0023】好ましくは、前記電荷の加算は、前記中間
転送部、前記ストレージエリア、前記イメージエリアの
いずれかで行われる。
【0024】また、前記選択転送工程において、電荷を
排出する場合は、前記ストレージエリアに転送する場合
よりも、前記中間転送部のポテンシャル壁を低くして電
荷を排出する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】<第1の実施形態>図1は本発明の実施の
形態におけるフルフレーム型CCD撮像素子の構造図で
ある。
【0027】1はm行×n列の画素を有するイメージエ
リアであり、フルフレーム型CCD、あるいはフレーム
トランスファCCDと同様に感光するn本の垂直CCD
(VCCD)により構成される。VCCDは通常、2〜
4相駆動、あるいはバーチャルフェーズ構造として擬似
1相駆動となるように構成されるが、前者は画素部前面
をポリシリコンゲートで覆うこととなり、青領域の波長
の光に対する感度が悪くなる。バーチャールフェーズ構
造の場合、転送のためのクロックゲートは1相分でよ
く、バーチャルゲート部分にはゲート電極が存在しない
ために青領域の波長の光を充分に吸収し、電荷に変換す
ることが可能となる。また、バーチャルフェーズ構造と
することで、駆動のためのパルス数が少なくなり動作さ
せるのが簡単となるため、本発明のセンサは、バーチャ
ルフェーズCCDであるとして説明を進める。なお、本
発明はバーチャルフェーズCCDに限るものではなく、
他の駆動方式によるVCCDを用いたCCDにも適用可
能であることは言うまでもない。そしてこのバーチャル
フェーズCCD(以下、特に断らない限り、単に「CC
D」と呼ぶ。)のm行×n列のイメージエリア1におけ
るの電荷転送のためのパルスがΦVIである。
【0028】2は、イメージエリア1のm行の中から、
任意のp行分の信号電荷を保持するための部分ストレー
ジエリアである。pは、mの数パーセント以下程度とな
るように設定されるため、この部分ストレージエリア2
を追加したことによる撮像素子のチップ面積の増加分は
極めて微量である。CCDのこのエリア2における電荷
転送のためのパルスがΦVSである。そして、このエリ
ア2の上部には、遮光のためのアルミ層が形成される。
3は、イメージエリア1で光電変換された信号電荷を一
行ずつ受け取り、出力アンプ4に出力するための水平C
CD(HCCD)であり、ΦSは水平転送のためのパル
スである。なお、図1においては一行ずつ出力する構成
を示しているが、複数のHCCDを平行に配置すること
により、複数行ずつ読み出し可能な構成にすることも可
能である。
【0029】4はHCCD3から転送されてくる各画素
の信号電荷を電圧信号に変換するための出力アンプで、
通常、フローティングディフュージョンアンプで構成さ
れる。5は、イメージエリア1と部分ストレージエリア
2との中間に構成され、イメージエリア1からストレー
ジエリア2への転送セルであり、かつ、行方向に接続さ
れた各セル中のドレインによる中間ドレイン機能を有す
る中間ダンプラインである。バーチャルフェーズ・フレ
ームトランスファCCDにおける中間ダンプラインにつ
いては、米国特許No.5,402,459において提
案されている。この場合の中間ダンプラインは、フレー
ムトランスファCCDにおける電子シャッターを実現す
るために応用されるもので、本発明の撮像素子における
中間ダンプライン5とは目的効果を異にする。
【0030】ここで、図10にバーチャルフェーズCC
Dの画素構造を示す。(a)は上部から見た構造図、
(b)は(a)におけるA−A’断面の構造およびポテ
ンシャルプロフィールを示す。201は光透過性のある
ポリシリコンで形成されるクロックゲート電極であり、
この電極下の半導体表面がクロックフェーズ領域であ
る。クロックフェーズ領域はイオンの注入により2領域
に分けられ、一方が、クロックバリア領域202であ
り、もう一方がクロックバリアよりもポテンシャルが高
くなるようにイオンを注入することで形成される、クロ
ックウエル領域203である。204は半導体表面にp
層を形成することでチャネルポテンシャルを固定する
ためのバーチャルゲートであり、この領域がバーチャル
フェーズ領域である。この領域もまた、p層より深い
層にn型イオンを注入することで2領域に分けられ、そ
の一方がバーチャルバリア領域205、もう一方がバー
チャルウエル領域206である。207は電極と半導体
の間に設けられる酸化膜などによる絶縁層である。20
8は各VCCDのチャネルを分離するためのチャネルス
トップである。
【0031】なお、ここでは図示しないが、強い光が入
射した場合に電荷が隣接画素にあふれて擬似信号となる
ブルーミング現象の防御の機能も付加される。その代表
的な方法は、横形オーバーフロードレインを設ける方法
である。すなわち、各VCCDに接してn層よりなる
ドレインが設けられ、オーバーフロードレインと電荷転
送チャネルとの間にはオーバーフロードレインバリアが
設けられる。この構成では、オーバーフロードレインバ
リアの高さを超えるまで蓄積された電荷は、ドレインに
掃き捨てられることになる。
【0032】VCCDにおける電荷転送は、クロックゲ
ート電極201に任意のパルスを加えることでクロック
フェーズ相領域のポテンシャルをバーチャルフェーズ相
領域のポテンシャルに対して高低に動かすことで、電荷
を水平CCDの方向へ転送する。図10(b)の○によ
り、図1のイメージエリア1にかけられる駆動パルスΦ
VIのポテンシャルが高い場合および低い場合のそれぞ
れについて、電荷の移動の概念を示す。
【0033】以上は、イメージエリア1の画素構造であ
るが、部分ストレージエリア2の画素構造もこれに準ず
る。ただし、部分ストレージエリア2は、画素上部がア
ルミ遮光されているためブルーミングを防ぐ必要がない
ので、オーバーフロードレインは省略される。HCCD
も、また、バーチャルフェーズ構造を有するが、VCC
Dからの電荷を受け取りかつそれを水平に転送すること
ができるように、複数のクロックフェーズ相領域とバー
チャルフェーズ相領域とが配置される。
【0034】中間ダンプライン5は、イメージエリア1
および部分ストレージエリア2と同様に、バーチャルフ
ェーズ相領域およびクロックフェーズ相領域より成る素
子を複数配置して構成される。すなわち1ライン(行)
分の転送段が設けられているわけである。そして、バー
チャルウエル領域に隣接させてドレインが設けられ、バ
ーチャルウエル領域とドレイン間にはドレインバリアが
設けられる。このバリアはイオン注入により予め特定の
高さにしておいてもよいし、バリア上にゲート電極を設
けて、バリアの高さを変更できるような構成とすること
もできる。そして、水平の各画素のドレインは、水平方
向に引き回される電極により接続される。この中間ダン
プライン5において、イメージエリア1中の必要な部分
の電荷以外はドレインに排出し、必要な部分の電荷のみ
をストレージエリア2に転送する。中間ダンプライン5
は全画素読み出し時は電荷の排出を行うことなく、単に
転送路として機能することとなる。
【0035】中間ダンプライン5と部分ストレージエリ
ア2は、上部に遮光用のアルミ層が形成され遮光され
る。
【0036】基本的にこの構成は通常のフルフレーム型
CCDに僅かのストレージ領域を追加し、イメージ部と
ストレージ部との間に中間ダンプラインを設けたもので
あり、これにより任意の場所の、繰り返し部分読み出し
が可能となる。
【0037】ここで、イメージエリア1、中間ダンプラ
イン5、部分ストレージエリア2、HCCD3の各画素
の電荷飽和量は、全画素読み出し時には イメージエリア<中間ダンプライン<部分ストレージエリア<HCCD …(1) とされる。これは、電荷転送先の領域の画素の電荷飽和
容量が転送元の電荷飽和容量よりも小さいと、転送先の
画素電荷飽和量を超える電荷が転送され残ってしまい、
擬似信号が発生するので、これを防止するためである。
通常、HCCDの電荷飽和容量は、イメージエリアの電
荷飽和容量の2倍以上に設定される。
【0038】図1のCCDを用いたデジタルカメラにお
けるCCDの通常読み出し(画像撮影)について、図2
のタイミング図を参照して説明する。
【0039】最初に、撮像素子の前面に設けられるメカ
ニカルシャッターが閉じられている状態で、センサのク
リア動作を行う(Tclear期間)。まず、ΦVIお
よびΦVMに高速なパルスが加えられる。このとき、Φ
VSはLowレベルとなっており、イメージセンサ1か
ら中間ダンプライン5へと転送されてくる電荷の通路の
障壁として機能する状態にある。したがって、イメージ
エリア1から転送されてきた電荷は全て、中間ダンプラ
イン5のバーチャルウエルに蓄積される。そして、中間
ダンプライン5のバーチャルウエル内のドレインバリア
の高さを超える分は、ドレイン層に排出される。このと
きの動作はセンサのクリアが目的であることから、ドレ
インバリアの高さを決める電圧VMDは、ドレインバリ
アが低くなるように通常の読み出し転送時よりも高い電
圧が加えられるようにしてもよい。すなわち、中間ダン
プライン5の電荷飽和容量を極力低くしておくようにす
る。ここまでの駆動で、イメージエリア1の全電荷は中
間ダンプライン5のバーチャルウエルに転送され、ドレ
インバリアを超える分の電荷はドレインに排出される。
【0040】ここまでの動作が完了すると、ΦVSにパ
ルスが加えられる。ΦVSのパルスの最初の数パルスに
同期して、ΦVMにもΦVSと同相のパルスが加えられ
る。これにより中間ダンプライン5内の残存電荷は、部
分ストレージエリア2へと転送され、引き続きpライン
分の転送パルスを加えることで、部分ストレージ2の不
要電荷分と中間ダンプライン5の残存電荷はHCCD3
を介して排出される。
【0041】クリア動作が終了すると、直ちに、メカニ
カルシャッターが開かれ、適正露光量を得るための時間
に達するとシャッターは閉じられる。この期間を露光時
間(または蓄積時間)とする(Tstorage期
間)。蓄積時間中、VCCDの駆動は停止されている
(ΦVI,ΦVM,ΦVSはLowレベル)。CCD全
面の不図示の結像レンズを通過してセンサ表面、すなわ
ちイメージエリア1に結像される光に応じて発生する信
号電荷は、各画素内のバーチャルウエルに蓄積される。
そして、ドレインバリアのポテンシャル障壁の高さを越
える電荷量になると、それ以上発生する電荷はドレイン
に捨てられる。なお、部分ストレージエリア2および中
間ダンプライン5は遮光されているので、ここでは各画
素は信号電荷のない空の状態である。
【0042】シャッターが閉じられると、まず、p+1
ライン分の垂直転送がなされる。この動作によりイメー
ジエリア1の最初のライン(部分ストレージエリア2に
隣接するライン)は部分ストレージエリア2のHCCD
に隣接するラインにまで転送される。この最初のpライ
ン転送は連続的になされる。
【0043】さて、pライン分の転送がなされた後、イ
メージエリア1の1ライン目から順次HCCDに転送さ
れ、逐次ライン毎の信号が読み出される(Tread期
間)。なお、クリア動作時には高くされた、中間ダンプ
ライン5のドレインバリアの高さを決める電圧VMD
は、この期間中はイメージエリア1の電荷飽和容量より
も、中間ダンプライン5の飽和電荷容量の方がやや大き
くなるような電圧値に切換えられる。すなわち、条件1
を満たすようにする。
【0044】さて、このようにして読み出された信号電
荷は、不図示のCDS回路、アンプ回路、A/D変換回
路等からなる前段処理回路により、デジタル信号にさ
れ、画像信号処理される。なお、これらの処理は本発明
には直接関わりが無いので、詳しい説明は省略する。
【0045】次に、本センサを用いたデジタルカメラの
AF,AEのために行われる、部分読み出しについて、
図3乃至図5を参照して説明する。
【0046】通常、フルフレーム型CCDでは、転送時
にはシャッターを閉じておかなければならない。これは
電荷読み出し中の入射光量による信号電荷の発生量が極
めて高く、蓄積期間中に得られた画像信号に大きな偽信
号を乗せることとなるからである。これは、通常インタ
ーライン型CCDで見られるスミア現象(画像上、被写
体の高輝度点の上下に白い筋が生じる)と同じものが、
通常の輝度レベルでも現れることであり、劣悪な画像と
なる。このために、シャッターレスで画像を読み出そう
とするならば、インターライン型CCDやフレームトラ
ンスファ型CCDのように、全画素分の遮光された蓄積
部を持つことが必要とされるのである。
【0047】フルフレーム型CCDは、読み出し時には
必ずメカニカルシャッターを閉じることを前提として、
蓄積領域を無くすことでセンサの面積を半減し、低価格
なセンサを実現したものである。これに対して、本発明
のセンサは、僅かのライン分の電荷蓄積エリアを設けた
ことで、イメージエリア1の一部の信号の読み出しがメ
カニカルシャッター開放状態でも行えるようにしたもの
であり、これにより、撮像素子から得られる信号そのも
のを用い、かつ、短時間でAF,AEを実行することが
可能となる。
【0048】図3は、本発明の第1の実施形態にかかる
部分読み出し駆動を実現するタイミング図、図4は図3
に示す期間Tcfから期間Ttの最初の部分を詳細に示
すタイミング図であり、図5は図4の期間Tcfおよび
T1乃至T4のタイミングにおける、中間ダンプライン
5とその前後の部分のポテンシャルプロフィールを示す
図である。以下、図3乃至図5を参照して説明する。
【0049】まず、蓄積時間Tsの後、イメージエリア
1の転送電極と中間ダンプライン5の転送電極に、イメ
ージエリア1の行数分(m行)のパルス(ΦVI,ΦV
M)が加えられる。このイメージエリア1のm行分の電
荷転送中の任意の行数のところから、部分ストレージエ
リア2の転送電極にΦVS、HCCD3の転送電極にΦ
Sが、それぞれ、ΦVI,ΦVMパルスと同相のパルス
で(図4参照)、p+1パルス加えられる。ここで、p
は部分ストレージエリア2の転送段数、すなわち、ライ
ン数である。
【0050】ここで、ΦVS,ΦSにパルスが加えられ
る前であって、ΦVI,ΦVMのみにパルスが加えられ
ている期間Tcfでは、この間に加えられたパルス数分
だけのイメージエリア1のラインの信号電荷が中間ダン
プライン5のクロックウエルに蓄積され、クロックウエ
ルの飽和容量(すなわちドレインバリアの高さ)を越え
る分の電荷はドレインに排出される。すなわち、必要な
部分の前段の信号電荷クリアがなされる。図5の網掛け
された楕円は、この時に中間ダンプライン5のバーチャ
ルウエルに蓄積された電荷塊を表す。また白抜き楕円
は、各画素の電荷塊を表す。このように部分ストレージ
エリア2のクロックバリア領域が壁となり、前段の不要
電荷分は中間ダンプライン5に蓄積され、中間ダンプラ
イン5のドレインバリア(図5では中間ダンプライン5
のウエルに点線で示される)を越える電荷は、ドレイン
に排出される。
【0051】前段クリアが終了すると、期間Ttにおい
て、ΦVS,ΦSにp+1パルスが加えられる。これに
より、前段クリア動作で中間ダンプライン5に残された
電荷(中間ダンプライン5のドレインバリアを越えなか
った残余電荷)が部分ストレージエリア2を通過してH
CCD3に転送されると共に、イメージエリア1の必要
部分pラインの信号電荷は部分ストレージエリア2に蓄
積される。なお、期間Tcfにおける最後の状態から、
期間Ttにおいて最初の4パルスが印加された時の電荷
の転送の様子は、図5のT1からT4に示す通りであ
る。
【0052】このようなイメージエリア1の必要部分の
信号電荷を部分ストレージエリア2へ転送終了すると、
それに引き続いて、期間Tcrでイメージエリア1の必
要信号ラインより後段の信号電荷のクリアが継続して行
われる。
【0053】後段のクリアが終了すると、必要信号電荷
の読み出し動作が開始される(Tr)。この読み出し期
間中にΦVIにパルスは加えられない。ここで、メカニ
カルシャッターは開放状態であるので、後段クリア終了
直後からイメージエリア1の信号電荷の蓄積を開始する
ることができる。つまり、これ以降にイメージエリア1
内各画素に発生した信号は、それぞれの画素内に蓄積さ
れる。
【0054】また、後段クリアが終了すると、HCCD
3による電荷の転送が開始される。まず、前段クリアの
残余電荷の読み出しがなされ、これが終了すると、部分
ストレージエリア2に蓄積された信号電荷の内の最初の
ラインの信号電荷がHCCD3に転送されて読み出さ
れ、終了後、次の信号ラインがHCCD3に転送され読
み出される。以下同様にして、必要ライン、(p−1)
ライン分の信号電荷の読み出しが完了するまで繰り返
す。そして、特定の蓄積時間(露光時間)Ts後に再
び、前段クリア(Tcf)、必要信号電荷の部分ストレ
ージエリア2への転送(Tt)、後段クリア(Tc
r)、部分ストレージエリア2の電荷の読み出し(T
r)とが順次繰り返される。なお、この部分読み出しに
おいて、イメージエリア1の読み出し領域を適宜変更す
ることも可能である。
【0055】このような部分読み出しによって得た信号
をAF,AEのための信号として利用することで、撮像
用のCCDそのものから得られる信号を使ってカメラの
AF,AE動作を行うことが可能となる。このような部
分読み出しの間、メカニカルシャッターは開放状態にさ
れる。それが可能であるのは、所望のライン分の信号電
荷を蓄積するための部分ストレージエリア2が遮光され
ており、中間ダンプライン5のドレインにより電荷クリ
ア動作を行うことによるものある。そして、部分ストレ
ージエリア2の増加は極めて少ないものであることか
ら、撮像素子のチップサイズは従来とそれほどに変わら
ないので、通常のフルフレーム型CCDとほぼ変わらな
いコストで製造することが可能であり、また、従来のフ
ルフレーム型CCDを用いたデジタルカメラで必要であ
った、AF,AEのためのセンサが不必要となり、更に
は、回路規模、カメラ本体の大きさの低減とコストの低
下をもたらすことができる。
【0056】このようにフルフレーム型CCDに僅かの
ストレージエリアを追加することで、従来のフルフレー
ム型CCDでは困難であった、画像取り込み用の撮像素
子から得られる信号電荷を使用してAF,AE(すなわ
ちTTL)を行うことが可能となる。
【0057】<第2の実施形態>上記第1の実施形態で
は部分読み出し領域が可変であると述べたが、第2の実
施形態では、短周期でのイメージエリア中の複数部分の
信号を読み出す。なお、第2の実施形態においても、第
1の実施形態で説明したものと同様のCCDを用いるた
め、説明を省略する。
【0058】図6は、本発明の第2の実施形態における
駆動方法による信号電荷の読み出しを説明するタイミン
グ図である。図6においては、図3に示す駆動方法では
1箇所であった部分領域転送期間を2箇所に分割してい
る。したがって、部分読み出しのための部分クリア、部
分蓄積の動作は、前段クリア期間Tcf、前段部分蓄積
期間Ttf、中間クリア期間Tcm、後段部分蓄積期間
Ttr、後段クリア期間Tcrの順に行われる。ただ
し、これにかかる時間は図3に示す第1の駆動方法と変
わることはない。この複数箇所に分割して行われる読み
出しでは、前段部分蓄積Ttfと後段部分蓄積Ttrと
の間の中間クリア期間Tcmで中間ダンプライン5に残
された残留電荷が、前段部分電荷と後段部分電荷の間に
残される形で部分ストレージエリア2に蓄積されるの
で、前段部分蓄積時間Ttfおよび後段部分蓄積期間T
trで得られるイメージセンサ1の合計有効ライン数
は、p−1ラインとなる。
【0059】さて、この図では一回の蓄積動作で得られ
た信号電荷の内、イメージセンサ1の2部分の信号電荷
を読み込む場合の動作を示したが、読み出し部分をさら
に増やすこともできる。同様にして、ΦVS,ΦSのパ
ルスの数をさらに分割すればよいのである。この場合、
分割された領域のそれぞれ中間に、1ライン分のクリア
残余電荷のラインができる。したがって、部分ストレー
ジエリア2のライン数p、分割領域数ni、有効ライン
数elとの関係は el=p−(ni−1) となる。
【0060】このように、本発明の第2の実施形態によ
れば、第1の実施形態と同様の効果に加え、一回の露光
により得られる信号電荷を部分的に数箇所から取り込む
ことが容易になる。これにより、AF,AE動作におけ
る精度および速度を高めることが可能となる。
【0061】更に、得られた複数領域のデータに、例え
ば主被写体領域およびその他の領域などに分類して重み
付けを行ってAF,AEを行うことも可能である。そう
することにより、AF,AEの精度を更に高めることが
可能となる。
【0062】<第3の実施形態>次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0063】AFは、暗所で撮影する場合においても明
所同様の精度が必要となる。しかし、上記第1および第
2の実施形態と同様にCCDを駆動をしたのでは、信号
電荷量が足りず、信号とノイズの比が悪化し十分なAF
精度が得られない。
【0064】この問題を回避するために、被写体の輝度
が下がってくると蓄積時間Tsが延長される。ただし、
蓄積時間Tsがあまりに長くなりすぎると、信号読み出
しの周期が低くなり、AFの動作が遅くなり、デジタル
カメラの機動性を損なうこととなる。また、別の方法と
してアンプゲインを上げることもなされるが、ゲイン増
加分に比例してノイズも増加することからS/Nの改善
にはならず、AF精度の改善量も低い。
【0065】したがって、第3の実施形態においては、
輝度が低く、かつ、蓄積時間Tsが規定値内の最大であ
るのに撮像素子からの出力が低いと判断された場合に
は、撮像素子の複数ラインの加算がなされる。
【0066】画素加算をすることはAEにとっても有効
な意味を有する。すなわち、AEにおいては任意の測光
領域の光量から適正露光量となる絞り値(Av)と露光
時間(Tv)を制御するのであるが、測光領域は適当な
面積を必要とする。そして、高度の処理をする場合は、
複数箇所の測光領域を設け、これの重み付けをすること
もなされる。本発明では複数箇所の領域のデータを一度
に取得できるが、取り込み箇所数が増えるほど、それぞ
れの取り込み領域の面積が減少することとなる。しかし
ながら、画素加算をすることで取り込み幅を増やすこと
が可能となるわけである。このことは、1領域の取り込
みでも同様であり、加算段数に比例して取り込み領域は
増える。AEのためのデータはその領域のデータの積分
値として扱われるので、加算することによる機能上の問
題はない。この点、AFでは周波数成分の抽出と言える
ことから、上に挙げた加算のメリットがある一方、加算
段数を増やすと高周波成分を損なう問題も生じる。しか
し、これも4ライン分ぐらいの加算までは実用上問題と
なることは無く、低S/Nでの感度増加のメリットを得
ることができる。
【0067】以上のようなAF,AEにおける機能アッ
プを実現するための部分読み出し時における画素加算駆
動が第3の実施形態である。
【0068】第3の実施形態における画素加算駆動を、
図7および図8を用いて説明する。なお、第3の実施形
態においても、第1の実施形態で説明したものと同様の
CCDを用いるため、説明を省略する。また、基本的な
動作は第1の実施形態の図3または第2の実施形態の図
6に示すものと同様であるが、図3のTt期間、および
図6のTtf,Ttr期間における信号ΦVSおよびΦ
Sのパルスタイミングが異なる。
【0069】図7は2ライン加算の場合の駆動タイミン
グを示すタイミング図である。同図において、部分スト
レージエリア2への転送期間はTtで示されているが、
図6に示すTtf,Ttr期間においても同様に行われ
る。図7に示すように、第3の実施形態においてはTt
期間におけるΦVS,ΦSのパルスが、ΦVIまたはΦ
VMと比べて1パルスおきに間引かれている。この時の
時刻T1からT4におけるポテンシャルプロフィールを
図8に示す。この2つの図からわかるように、このよう
な駆動とすることで、部分ストレージエリア2のクロッ
クバリア領域が壁となり、2画素分の電荷の加算を行っ
た後に、部分ストレージエリア2への転送が繰返しなさ
れる。図8中の網掛けされた楕円は2画素分の電荷が加
算された後の電荷を示すものであり、T4の時点で中間
ダンプライン5のバーチャルフェーズ領域で2画素の電
荷加算が行われ、次の電極電圧の変化でそれが部分スト
レージエリア2のクロックウエルに入る。
【0070】なお、加算するライン数は2ラインに限る
ものではなく、例えば、4ラインずつ加算しても良い。
【0071】図9は4画素(ライン)加算の場合のタイ
ミング図である。2画素加算と同様にストレージ部のク
ロックフェーズ相領域を壁として、中間ダンプライン5
のバーチャルウエルで加算がなされる。
【0072】なお、これ以外の加算方法として、すでに
本発明者がILF−1411で示したと同様な手法での
ストレージ部の最初段のクロックウエルでの加算、ま
た、イメージエリア1の最終段のバーチャルウエルでの
加算(この場合は中間ダンプのクロックフェーズ相領域
を壁として行う)も可能である。
【0073】本発明では、ILF−1411で示した撮
像素子に対して中間ダンプライン5を設けたことが特徴
となる。INF−1411での加算モードはイメージ部
の各画素に隣接してアンチブルーミングのためのオーバ
ーフロードレイン(横形オーバーフロードレイン)が構
成されているものを前提としている。だが、アンチブル
ーミングの方式としては横形オーバーフロードレイン構
造以外にアンチブルーミングゲート方式や縦形オーバー
フロードレイン方式がとられる。これらの方式ではIL
F−1411で示したセンサ構造では、部分読み出しの
画素加算を行うことはできない。そこで本発明の中間ダ
ンプライン5を持たせることで画素加算が可能となるの
である。また、すでに述べたような1サイクルでの複数
箇所のストレージ部への読み込みも中間ダンプライン5
を用いることにより可能となる。
【0074】このように、センサで電荷加算駆動を行う
ことで、AF,AEを低輝度下においても精度良く行う
ことができる。
【0075】なお、ここで説明した画素加算方式はフル
フレーム型CCDに限らず、フレームトランスファ型C
CD、あるいは、フレームインターライン型CCDにお
いても有効である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ルフレーム型CCD撮像素子に僅かのラインを蓄積する
ためのストレージエリアを追加し、かつ、イメージエリ
アとストレージエリアの中間にダンプラインを設けたこ
とで、メカニカルシャッターを開放のままで、特定部分
の繰り返し読み出しを可能とした。これにより、従来フ
ルフレーム型CCDを有するデジタルカメラでは極めて
困難であった、撮像素子自身の出力信号によるAF,A
Eを、レリーズタイムラグ特性を劣化させることなく実
現することが可能となった。
【0077】また、一回の露光により得られる信号電荷
を部分的に数箇所から取り込むことにより、AF,AE
動作における精度および速度を高めることが可能とな
る。
【0078】また、センサで複数行の電荷を加算し、加
算された電荷に基づいてAF,AEを行うことにより、
低輝度下においても精度良くAF,AEを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の固体撮像素子の構造を示
す図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる固体撮像素子の画
像撮影における駆動タイミング図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかるAF,AE時
の固体撮像素子の部分読み出し駆動タイミング図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかるAF,AE時
の固体撮像素子の部分読み出し駆動タイミング図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかる固体撮像素子
の駆動ポテンシャル図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかるAF,AE時
の固体撮像素子の部分読み出し駆動タイミング図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施形態にかかるAF,AE時
の固体撮像素子の部分読み出し駆動タイミング図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかる固体撮像素子
の駆動ポテンシャル図である。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかるAF,AE時
の固体撮像素子の別の部分読み出し駆動タイミング図で
ある。
【図10】固体撮像素子の画素構造を示す図である。
【符号の説明】
1 イメージエリア 2 部分ストレージエリア 3 HCCD 4 出力アンプ 5 中間ダンプライン 201 クロックゲート電極 202 クロックバリア領域 203 クロックウェル領域 204 バーチャルゲート 205 バーチャルバリア領域 206 バーチャルウェル領域 207 絶縁層 208 チャンネルストップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA01 AA10 AB01 BA12 BA13 DA23 DB01 DB05 DB06 DB08 FA06 FA14 FA38 GA10 GB11 5C024 AA01 BA01 CA00 CA13 FA01 GA15 GA17 GA26 GA42 JA10 JA21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像面に結像される被写体の光学像を電
    荷に変換するための、2次元に配置された複数の画素に
    より構成されたイメージエリアと、 前記イメージエリアにより変換された電荷の一部を保持
    可能な、所定数の画素により構成されたストレージエリ
    アと、 前記イメージエリアと前記ストレージエリアとの間に構
    成され、前記イメージエリアから転送された信号を排出
    する処理と、前記ストレージエリアに転送する処理とを
    切り換えて動作可能な中間転送部と、 前記ストレージエリアに転送された電荷を少なくとも1
    行ずつ出力するための水平転送部とを有することを特徴
    とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記ストレージエリアは、前記イメージ
    エリアと同列数であって、かつ前記イメージエリアより
    も少ない行数となるように、画素を配置して成ることを
    特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記ストレージエリアの行数は、前記イ
    メージエリアの行数の数パーセントであることを特徴と
    する請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記ストレージエリアおよび前記中間転
    送部は遮光されていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記イメージエリア、前記ストレージエ
    リア、前記中間転送部、および前記水平転送部は、バー
    チャルフェーズ構造のCCDにより構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記イメージエリア、前記ストレージエ
    リア、前記中間転送部、および前記水平転送部は、フル
    フレーム型CCDであることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記イメージエリア、前記ストレージエ
    リア、前記中間転送部、および前記水平転送部は、フレ
    ームトランスファ型CCDであることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記イメージエリア、前記ストレージエ
    リア、前記中間転送部、および前記水平転送部は、フレ
    ームインターライン型CCDであることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転送部は、電荷を排出する場合
    は、前記ストレージエリアに転送する場合よりも、ポテ
    ンシャル壁を低くして電荷を排出することを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 撮像面に結像される被写体の光学像を
    電荷に変換するための、2次元に配置された複数の画素
    により構成されたイメージエリアと、前記イメージエリ
    アにより変換された電荷の一部を保持可能な、所定数の
    画素により構成されたストレージエリアと、前記イメー
    ジエリアと前記ストレージエリアとの間に構成され、前
    記イメージエリアから転送された信号を排出する処理
    と、前記ストレージエリアに転送する処理とを切り換え
    て動作可能な中間転送部と、前記ストレージエリアに転
    送された電荷を少なくとも1行ずつ出力するための水平
    転送部とを有する固体撮像装置の駆動方法であって、 前記イメージエリアにおいて、被写体の光学像に対応す
    る電荷を蓄積する蓄積工程と、 前記イメージエリアに蓄積された電荷の内、前記ストレ
    ージエリアの所定数の画素分の電荷を、前記中間転送部
    を介して選択的に前記ストレージエリアに転送し、選択
    外の電荷を前記中間転送部において排出する選択転送工
    程とを有することを特徴とする駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記選択転送工程は、 前記イメージエリアの第1の所定行数の画素の電荷を排
    出する第1の排出工程と、 第2の所定行数の画素の電荷を、前記イメージエリアか
    ら前記ストレージエリアに転送する電荷転送工程と、 前記電荷転送工程後に、前記イメージエリアに残された
    電荷を排出する第2の排出工程とを有することを特徴と
    する請求項10に記載の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の排出工程と、前記電荷転送
    工程とを複数回繰り返すことを特徴とする請求項11に
    記載の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の所定行数は、前記第1の排
    出工程の実行毎に変更可能であることを特徴とする請求
    項11または12に記載の駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の所定行数は、前記電荷転送
    工程の実行毎に変更可能であることを特徴とする請求項
    11乃至13のいずれかに記載の駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記電荷転送工程で転送される電荷の
    行数は、ストレージエリアの行数に等しいことを特徴と
    する請求項11乃至14のいずれかに記載の駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記電荷転送工程は、 隣接する少なくとも2行分の電荷を加算する工程と、 前記加算した電荷を前記ストレージエリアに転送する工
    程とを有することを特徴とする請求項11乃至15のい
    ずれかに記載の駆動方法。
  17. 【請求項17】 前記電荷の加算は、前記中間転送部で
    行われることを特徴とする請求項16に記載の駆動方
    法。
  18. 【請求項18】 前記電荷の加算は、前記ストレージエ
    リアで行われることを特徴とする請求項16に記載の駆
    動方法。
  19. 【請求項19】 前記電荷の加算は、前記イメージエリ
    アで行われることを特徴とする請求項16に記載の駆動
    方法。
  20. 【請求項20】 前記選択転送工程において、電荷を排
    出する場合は、前記ストレージエリアに転送する場合よ
    りも、前記中間転送部のポテンシャル壁を低くして電荷
    を排出することを特徴とする請求項10乃至19のいず
    れかに記載の駆動方法。
JP11054628A 1999-03-02 1999-03-02 固体撮像装置及びその駆動方法 Withdrawn JP2000253317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054628A JP2000253317A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 固体撮像装置及びその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054628A JP2000253317A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 固体撮像装置及びその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000253317A true JP2000253317A (ja) 2000-09-14

Family

ID=12976033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11054628A Withdrawn JP2000253317A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 固体撮像装置及びその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000253317A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155126A1 (ja) * 2010-06-08 2011-12-15 パナソニック株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155126A1 (ja) * 2010-06-08 2011-12-15 パナソニック株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1681850B1 (en) Solid-state image pickup device and control method thereof, and camera
JP3592147B2 (ja) 固体撮像装置
US20060157760A1 (en) Imaging apparatus and imaging method
EP1681856A2 (en) Image pickup device, its control method, and camera
JPH07114472B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法
US20040212723A1 (en) Image pickup apparatus and operating method
JP3814609B2 (ja) 撮像装置、及び撮像装置の駆動方法
JPH0399589A (ja) 固体カメラ
JP3937716B2 (ja) 固体撮像装置及び撮像システム
JP2868915B2 (ja) 固体撮像装置
US20110050965A1 (en) Image capture device and control method thereof
US20020154236A1 (en) Imaging apparatus
US20100277634A1 (en) Imaging apparatus and method of driving the same
JP2003087658A (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
JP2001148809A (ja) 固体撮像素子の駆動方法および撮像システム
US6784935B1 (en) Image pickup apparatus capable of wide dynamic range by double exposure, and control thereof
US4985776A (en) Method of driving solid-state imaging element
JP2004529582A (ja) Ccdにおける飽和アーティファクトの低減装置
JPH11191863A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法
KR100787190B1 (ko) 이미지 센서의 유효 다이나믹 레인지를 효과적으로증대하는 더블 셔터링 방법
JP2005286470A (ja) 撮像装置
JPH04207581A (ja) 撮像装置
JP2000253317A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JP2003153084A (ja) 固体撮像素子の制御装置および制御方法
JP2000050168A (ja) フルフレームトランスファー型固体撮像装置及びその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509