JP2000251221A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法及びその装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法及びその装置

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JP2000251221A
JP2000251221A JP11050571A JP5057199A JP2000251221A JP 2000251221 A JP2000251221 A JP 2000251221A JP 11050571 A JP11050571 A JP 11050571A JP 5057199 A JP5057199 A JP 5057199A JP 2000251221 A JP2000251221 A JP 2000251221A
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thin
film magnetic
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JP11050571A
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English (en)
Inventor
Kaoru Shibata
馨 柴田
Hironori Araki
宏典 荒木
Toshihide Suehiro
利英 末広
Shoichi Murakami
彰一 村上
Hikari Adachi
光 足立
Katsushi Hanada
克司 花田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層に腐食を発生させることなく、エッチ
ング速度が速く、対マスク選択比率も向上させることが
できる薄膜磁気ヘッドの製造方法、及びその実施に使用
する装置を提供する。 【解決手段】 第1チャンバ1内に、塩素系ガスを導入
してプラズマを生成し、アルミナ又はアルチックを用い
てなる絶縁層をエッチングする。第3チャンバ3に設け
てある搬送用アームによって、減圧した第3チャンバ3
を介して第1チャンバ1から第2チャンバ2へ基材を搬
送する。第2チャンバ2内に酸素系ガスを導入してプラ
ズマを生成し、基材に設けてあるレジスト及びエッチン
グ処理にて生成された反応生成物の一部を前記プラズマ
によってアッシング除去する。アッシング処理済の基材
を、搬出用ロードロック室14に設けてある搬出装置によ
って洗浄器5に搬出し、洗浄器5は、基材を回転させつ
つその表面を純水で洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層及び絶縁層
を積層した薄膜磁気ヘッド用基材をエッチングして薄膜
磁気ヘッドを製造する方法、及びその実施に使用する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ装置では、磁気
ギャップが小さい薄膜磁気ヘッドが設けてあるスライダ
がハードディスクに対向配置してあり、ハードディスク
の回転によって生じる気流によってスライダを浮上さ
せ、該スライダをハードディスクの直径方向へ移動させ
つつ、前記薄膜磁気ヘッドによってハードディスクに磁
気データを高密度に記録し、また記録した磁気データを
読み出している。薄膜磁気ヘッドでは、パーマロイ(F
eNi)等の磁性層上に、アルミナ(Al2 3 )若し
くはアルチック(Al2 3 −TiC)又は二酸化珪素
(SiO2 )等の絶縁層を積層した基材が用いられてお
り、該基材の表面に溝及び段差等が所要の凹凸パターン
で形成してある。なお、アルチックは、一般的にTiC
を10%〜50%程度含有している。
【0003】従来より、前述した基材の表面に凹凸パタ
ーンを形成するには、絶縁層上にマスクとしてレジスト
層及び磁性層を所要のパターンで積層した後、Arガス
といった不活性ガスを励起して得たイオンを加速し、該
イオンを基材の表面に衝突させるイオンミリング法を用
いていた。しかし、イオンミリング法を用いた場合、絶
縁層を除去する速度が遅いという問題があった。また、
マスクに対する選択比率が低く、凹凸パターンを高精度
に形成し難いという問題もあった。
【0004】そのため、フッ素系ガス又は塩素系ガス等
の反応性ガスを励起してプラズマを生成し、得られたプ
ラズマによって絶縁層をエッチングすることが考えられ
る。この場合、プラズマの衝突によるスパッタリング効
果に加えて、反応性イオンによる化学反応によって絶縁
層が除去されるため、エッチング速度が速く、また対マ
スク選択比率も向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、反応性ガスと
してハロゲン系ガスを用いて基材をエッチングする場
合、エッチング処理した基材の表面にフッ素系反応生成
物又は塩素系反応生成物等が残留し、これら残留物と大
気中の水分との化学反応によって、基材の磁性層が腐食
されるという問題があった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは絶縁層及び磁性層を
積層した薄膜磁気ヘッド用基材を第1容器内でハロゲン
を含む反応性ガスを用いてエッチングし、ハロゲンを含
む反応生成物による前記磁性層の腐食を防止する雰囲気
内で薄膜磁気ヘッド用基材を第1容器から第2容器へ搬
送し、該第2容器内でアッシングした薄膜磁気ヘッド用
基材を洗浄液で洗浄することによって、磁性層に腐食を
発生させることなく、エッチング速度が速く、対マスク
選択比率も向上させることができる薄膜磁気ヘッドの製
造方法、及びその実施に使用する装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る薄膜磁気
ヘッドの製造方法は、絶縁層及び磁性層を積層した薄膜
磁気ヘッド用基材を第1容器に装入し、該第1容器内に
反応性ガスを導入してプラズマを生成し、得られたプラ
ズマによって前記絶縁層をエッチングし、エッチングし
た薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容器から第2容器へ
搬送し、それを第2容器内でアッシングして薄膜磁気ヘ
ッドを製造する方法であって、前記反応性ガスとしてハ
ロゲンを含むガスを用い、ハロゲンを含む反応生成物に
よる前記磁性層の腐食を防止する雰囲気内で、前記薄膜
磁気ヘッド用基材を前記第1容器から第2容器へ搬送
し、前記第2容器でアッシングした薄膜磁気ヘッド用基
材を洗浄液で洗浄することを特徴とする。
【0008】第2発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、第1発明において、アルミナ又はアルチックを用い
てなる絶縁層を積層した薄膜磁気ヘッド用基材を前記第
1容器に装入し、該第1容器内に塩素を含む反応性ガス
を導入することを特徴とする。
【0009】第3発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、第1発明において、二酸化珪素を用いてなる絶縁層
を積層した薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容器に装入
し、該第1容器内にフッ素を含む反応性ガスを導入する
ことを特徴とする。
【0010】第4発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、前記洗浄液と
して純水を用いることを特徴とする。
【0011】第5発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造装置
は、絶縁層及び磁性層を積層した薄膜磁気ヘッド用基材
を装入した第1容器内で前記絶縁層をエッチングし、エ
ッチングした薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容器から
第2容器へ搬送し、それを第2容器内でアッシングして
薄膜磁気ヘッドを製造する装置であって、前記第1容器
は、ハロゲンを含む反応性ガスから生成したプラズマに
よって前記絶縁層をエッチングするようになしてあり、
ハロゲンを含む反応生成物による前記磁性層の腐食を防
止する雰囲気内で、前記薄膜磁気ヘッド用基材を前記第
1容器から第2容器へ搬送すべく、第1容器と第2容器
との間に介装した第3容器と、これら容器外に配置して
あり、第2容器でアッシングした薄膜磁気ヘッド用基材
を洗浄液で洗浄する洗浄機とを備えることを特徴とす
る。
【0012】絶縁層及び磁性層を積層した薄膜磁気ヘッ
ド用基材を第1容器内に装入し、ハロゲンを含む反応性
ガスを第1容器内に導入してプラズマを生成し、該プラ
ズマによって基材の絶縁層をエッチングする。これによ
って、エッチング速度が速く、対マスク選択比率も向上
させることができる。
【0013】絶縁層がアルミナ又はアルチックを用いて
形成してある場合、塩素を含む、例えばBCl3 ガス及
びCl2 ガスの混合ガスを用いる。また、絶縁層が二酸
化珪素を用いて形成してある場合、フッ素を含む、例え
ばCF4 ガス、CHF3 ガス及びArガスの混合ガスを
用いる。これによって、アルミナ又はアルチックを用い
てなる絶縁層、又は二酸化珪素を用いてなる絶縁層を、
所要の断面形状にエッチングすることができる。
【0014】エッチングした薄膜磁気ヘッド用基材には
ハロゲンを含む反応生成物が残留するため、前記第1容
器とアッシングを行う第2容器との間に介装した第3容
器の内気を、例えば排出することによって大気を除去し
た雰囲気になし、該雰囲気内で薄膜磁気ヘッド用基材を
第1容器から第2容器へ搬送する。なお、第3容器の内
気を排出すると共に、乾燥させた適宜の気体を第3容器
内へ導入するようになしてもよい。これによって、薄膜
磁気ヘッド用基材に残留する反応生成物によって磁性層
が腐食されることが防止される。
【0015】第2容器内に装入した薄膜磁気ヘッド用基
材はそこでアッシングされ、前記反応生成物の一部は薄
膜磁気ヘッド用基材の予め設けたレジストと共に除去さ
れる。アッシングした基材を第1〜第3容器外に設置し
た洗浄機に、第2容器から直接又は第3容器を介して搬
出し、洗浄機は洗浄液によって薄膜磁気ヘッド用基材の
表面を洗浄する。これによって、薄膜磁気ヘッド用基材
に残留するハロゲンを含む反応生成物が洗浄除去される
ため、大気中に薄膜磁気ヘッド用基材を放置した場合で
も、薄膜磁気ヘッド用基材に腐食が発生しない。このと
き、洗浄液として純水を用いることによって、薄膜磁気
ヘッド用基材に残留する反応生成物を、可及的に低いコ
ストで効率良く洗浄除去することができる。また、洗浄
廃液による環境汚染を容易に回避することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る装置の構成を示す
模式的平面図であり、図中、1は、エッチング処理を行
う第1チャンバ 、2は、アッシング処理を行う第2チ
ャンバである。第1チャンバ1及び第2チャンバ2はそ
れぞれ、開閉扉7,8を介して第3チャンバ3に連結し
てあり、第1〜第3チャンバ1〜3内は各別に減圧し得
るようになっている。
【0017】第3チャンバ3には、未処理の基材を第3
チャンバ3内へ搬入するための搬入用ロードロック室1
3、及び処理済の基材を第3チャンバ3外へ搬出するた
めの搬出用ロードロック室14がそれぞれ設けてあり、両
ロードロック室13,14内の圧力は各別に調整される。ま
た、第3チャンバ3内には、基材を搬送する搬送用アー
ム(図示せず)が回動自在に設けてあり、搬入用ロード
ロック室13内へ搬入された基材は、搬送用アームによっ
て、搬入用ロードロック室13から第1チャンバ1内へ搬
送された後、第1チャンバ1から第2チャンバ2内へ搬
送され、更に第2チャンバ2から搬出用ロードロック室
14内へ搬送される。
【0018】搬入用ロードロック室13の近傍には、未処
理の複数の基材を格納する第1カセット21が第1載置部
11上に載置してあり、搬入用ロードロック室13内には、
第1カセット21から基材を搬入する搬入装置(図示せ
ず)が進退自在に設けてある。また、搬出用ロードロッ
ク室14の近傍には、処理済の複数の基材を格納する第2
カセット22が第2載置部12上に載置してあり、搬出用ロ
ードロック室14内には、第3チャンバ3外へ基材を搬出
する搬出装置(図示せず)が進退自在に設けてある。
【0019】第2載置部12と搬出用ロードロック室14と
の間には、基材を回転させつつその表面を純水で洗浄す
る洗浄器5が配置してあり、該洗浄器5には前述した搬
出装置によって基材が搬送される。洗浄器5と第2載置
部12との間には図示しない搬送装置が設けてあり、洗浄
器5によって洗浄処理された基材は、該搬送装置によっ
て第2カセット22へ搬送され、そこに収納される。
【0020】このような装置によって薄膜磁気ヘッドを
製造するには、例えば、パーマロイ等の第1磁性層、及
びアルミナ又はアルチックを用いてなる絶縁層をこの順
番に積層し、絶縁層上にレジスト及び第2磁性層を所要
のマスクパターンになるように堆積した複数の基材が収
納してある第1カセット21を第1載置部11に載置し、空
の第2カセット22を第2載置部12に載置しておく。ま
た、第1チャンバ1、第2チャンバ2及び第3チャンバ
3内を所定の圧力に減圧しておく。
【0021】搬入用ロードロック室13内を大気圧にな
し、搬入用ロードロック室13の外気側に予め設けてある
搬入用外扉を開いた後、前述した搬入装置によって第1
カセット21から搬入用ロードロック室13内へ未処理の基
材を搬入する。そして、搬入用外扉を閉じ、搬入用ロー
ドロック室13内を第3チャンバ3内の圧力まで減圧した
後、搬入用ロードロック室13の内気側に予め設けてある
搬入用内扉を開く。
【0022】第3チャンバ3と第1チャンバ1との間に
設けてある開閉扉7を開け、搬送用アームによって搬入
用ロードロック室13から第1チャンバ1内へ基材を搬送
した後、前記開閉扉7を閉じる。第1チャンバ1内を所
要の圧力に調整した後、第1チャンバ1内に、反応性ガ
スとして塩素系ガスを所定の流量で導入しつつマイクロ
波を供給することによってプラズマを生成し、レジスト
及び第2磁性層をマスクとして、アルミナ又はアルチッ
クを用いてなる絶縁層を、生成したプラズマによってエ
ッチングする。
【0023】エッチングを行う条件としては、例えば、
第1チャンバ1内の圧力を2mTorrに調整し、BC
3 ガス及びCl2 ガスの混合ガスをBCl3 ガス/C
2ガス=50sccm/50sccmの流量で導入
し、1000Wのパワーで励振したマイクロ波によって
前記混合ガスを励起してプラズマを生成する。
【0024】エッチング処理を開始してから所定時間経
過したとき、混合ガス及びマイクロ波の供給を停止し、
第1チャンバ1の内圧を第3チャンバ3の内圧に調整し
た後、第3チャンバ3と第1チャンバ1との間に設けて
ある開閉扉7及び第3チャンバ3と第2チャンバ2との
間に設けてある開閉扉8を開け、前述した搬送用アーム
によって、エッチング処理した基材を第1チャンバ1か
ら第2チャンバ2へ搬送する。
【0025】図2はエッチングに供した基材の部分断面
図である。また、図3は、図2に示した基材を、塩素系
ガスから生成したプラズマによってエッチングした状態
を示す模式的部分断面図であり、図4は、図2に示した
基材を、フッ素系ガスから生成したプラズマによってエ
ッチングした状態を示す模式的部分断面図である。
【0026】図2に示した如く、基材30は、パーマロイ
を用いてなる第1磁性層31上にアルミナを用いてなる絶
縁層33が積層してあり、該絶縁層33上にパーマロイを用
いてなる第2磁性層32及びレジスト36,36が所要のパタ
ーンで設けてある。この基材30を、BCl3 ガス及びC
2 ガスの混合ガスをマイクロ波で励起することによっ
て生成したプラズマによってエッチングした場合、図3
に示した如く、第2磁性層32及びレジスト36,36をマス
クとして、断面視が矩形状に除去された除去部分の両側
に、島状の絶縁層33,33,33が形成されており、除去部
分の形状は良好であった。また、基材30の表面には複数
の塩素系反応生成物41,41,…が残留している。
【0027】これに対して、図2に示した基材30を、C
4 ガス及びCHF3 ガスの混合ガスをマイクロ波で励
起することによって生成したプラズマによってエッチン
グした場合、図4に示した如く、絶縁層33,33,33の間
の除去部分の側面がテーパ状になっており、所要の形状
を得ることができなかった。また、基材30の表面には複
数のフッ素系反応生成物42,42,…が残留している。
【0028】エッチング処理した基材が第2チャンバ2
に搬送された場合、第3チャンバ3と第2チャンバ2と
の間に設けてある開閉扉8を閉じ、第2チャンバ2内を
所要の圧力に調整した後、第2チャンバ2内に酸素系ガ
スを所定の流量で導入しつつマイクロ波を供給すること
によってプラズマを生成し、該プラズマによって、レジ
スト36の全部又は一部及びエッチング処理にて生成され
た反応生成物の一部又は全部をアッシング除去する。
【0029】アッシングを行う条件としては、例えば、
第2チャンバ2内の圧力を0.9Torrに調整し、O
2 ガス及びCF4 ガスの混合ガスをO2 ガス/CF4
ス=776sccm/24sccmの流量で導入し、1
200Wのパワーで励振したマイクロ波によって前記混
合ガスを励起してプラズマを生成する。
【0030】図5は、図3に示したエッチング済の基材
をアッシングした状態を示す模式的部分断面図である。
図5に示した如く、アッシングによってレジスト36の一
部が除去されている。また、O2 ガス及びCF4 ガスの
混合ガスを用いてアッシングした場合、エッチングした
基材30に残留する塩素系反応生成物41,41,…の一部が
フッ素系反応生成物42,42,…に置換されているが、ア
ッシングした基材30に残留する塩素系反応生成物41,4
1,…及びフッ素系反応生成物42,42,…の総量は、図
3に示したエッチングした基材30に残留する塩素系反応
生成物41,41,…の総量より少なくなっている。
【0031】アッシング処理を開始してから所定時間経
過したとき、混合ガス及びマイクロ波の供給を停止し、
第2チャンバ2の内圧を第3チャンバ3の内圧に調整し
た後、第3チャンバ3と第2チャンバ2との間に設けて
ある開閉扉8及び搬出用ロードロック室14の内気側に予
め設けてある搬出用内扉を開け、前述した搬送用アーム
によって、アッシング処理した基材を第2チャンバ2か
ら搬出用ロードロック室14内に搬送する。
【0032】アッシング処理済の基材が搬出用ロードロ
ック室14に搬送されると、前記搬出用内扉を閉じて、搬
出用ロードロック室14内の圧力を大気圧に調整した後、
搬出用ロードロック室14の外気側に予め設けてある搬出
用外扉を開け、搬出用ロードロック室14に設けてある搬
出装置によって、前記基材を洗浄器5に搬出する。そし
て、洗浄器5は、基材を回転させつつその表面を純水で
洗浄する。
【0033】これによって、基材の表面に残留するハロ
ゲンを含む反応生成物が洗浄除去され、第1及び第2磁
性層に腐食が発生することが防止される。
【0034】純水による洗浄が終了した場合、基材は前
述した搬送装置によって洗浄器5から第2カセット22へ
搬送され、そこに収納される。
【0035】(実施の形態2)本実施の形態では、前述
したアルミナ又はアルチックを用いてなる絶縁層に代え
て、二酸化珪素を用いてなる絶縁層を設けた基材を使用
した場合について説明する。このような基材を用いて薄
膜磁気ヘッドを製造する場合、次のような条件でエッチ
ング及びアッシングを行う以外は、図1に示した装置に
よって前同様の操作を行う。
【0036】エッチングを行う条件としては、例えば、
第1チャンバ1内の圧力を4mTorrに調整し、CF
4 ガス、CHF3 ガス及びArガスの混合ガスをCF4
ガス/CHF3 ガス/Arガス=20sccm/20s
ccm/160sccmの流量で導入し、1000Wの
パワーで励振したマイクロ波によって前記混合ガスを励
起してプラズマを生成する。ここで、上述した如くAr
ガスを添加した場合、それを添加しなかった場合に比べ
て、プラズマの電離が促進されるため、プラズマ放電が
安定化されると共に、対レジスト選択比が向上される。
【0037】図6はエッチングに供した基材の部分断面
図である。また、図7は、図6に示した基材を、フッ素
系ガスから生成したプラズマによってエッチングした状
態を示す模式的部分断面図であり、図8は、図6に示し
た基材を、塩素系ガスから生成したプラズマによってエ
ッチングした状態を示す模式的部分断面図である。
【0038】図6に示した如く、基材30は、パーマロイ
を用いてなる第1磁性層31上に二酸化珪素を用いてなる
絶縁層34が積層してあり、該絶縁層34上にパーマロイを
用いてなる第2磁性層32及びレジスト36,36が所要のパ
ターンで設けてある。この基材30を、CF4 ガス,CH
3 ガス及びArガスからなる混合ガスをマイクロ波で
励起することによって生成したプラズマによってエッチ
ングした場合、図7に示した如く、第2磁性層32及びレ
ジスト36,36をマスクとして、断面視が矩形状に除去さ
れた除去部分の両側に、島状の絶縁層34,34,34が形成
されており、除去部分の形状は良好であった。また、基
材30の表面には複数のフッ素系又は炭素系の反応生成物
42,42,…が残留している。
【0039】これに対して、図6に示した基材30を、B
Cl3 ガス及びCl2 ガスの混合ガスをマイクロ波で励
起することによって生成したプラズマによってエッチン
グした場合、図8に示した如く、絶縁層34,34,34の除
去部分の側面がテーパ状になっており、所要のエッチン
グ形状を得ることができなかった。また、基材30の表面
には複数の塩素系の反応生成物41,41,…が残留してい
る。
【0040】二酸化珪素を用いてなる絶縁層をフッ素系
ガスから生成したプラズマでエッチングした基材を、第
2チャンバ2に装入してアッシングする。アッシングを
行う条件としては、例えば、第2チャンバ2内の圧力を
0.9Torrに調整し、O 2 ガス及びCF4 ガスの混
合ガスをO2 ガス/CF4 ガス=776sccm/24
sccmの流量で導入し、1200Wのパワーで励振し
たマイクロ波によって前記混合ガスを励起してプラズマ
を生成する。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1及び第5発明に
あっては、薄膜磁気ヘッド用基材に設けた絶縁層をハロ
ゲンを含む反応性ガスから生成したプラズマによってエ
ッチングするため、エッチング速度が速く、対マスク選
択比率も向上させることができる。また、例えば大気を
除去した雰囲気内で薄膜磁気ヘッド用基材を搬送して、
アッシングするため、薄膜磁気ヘッド用基材に残留する
反応生成物によって磁性層が腐食されることが防止され
る。更に、アッシングした薄膜磁気ヘッド用基材を洗浄
液によって洗浄するため、薄膜磁気ヘッド用基材に残留
するハロゲンを含む反応生成物が洗浄除去され、大気中
に薄膜磁気ヘッド用基材を放置した場合でも、薄膜磁気
ヘッド用基材に腐食が発生しない。
【0042】第2発明にあっては、絶縁層がアルミナ又
はアルチックを用いて形成してある場合、塩素を含む反
応性ガスを用いることによって、絶縁層を所要の断面形
状にエッチングすることができる。
【0043】第3発明にあっては、絶縁層が二酸化珪素
を用いて形成してある場合、フッ素を含む反応性ガスを
用いることによって、絶縁層を所要の断面形状にエッチ
ングすることができる。
【0044】第4発明にあっては、洗浄液として純水を
用いることによって、薄膜磁気ヘッド用基材に残留する
反応生成物を、可及的に低いコストで効率良く洗浄除去
することができる。また、洗浄廃液による環境汚染を容
易に回避することができる等、本発明は優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の構成を示す模式的平面図で
ある。
【図2】エッチングに供した基材の部分断面図である。
【図3】図2に示した基材を、塩素系ガスから生成した
プラズマによってエッチングした状態を示す模式的部分
断面図である。
【図4】図2に示した基材を、フッ素系ガスから生成し
たプラズマによってエッチングした状態を示す模式的部
分断面図である。
【図5】図3に示したエッチング済の基材をアッシング
した状態を示す模式的部分断面図である。
【図6】エッチングに供した基材の部分断面図である。
【図7】図6に示した基材を、フッ素系ガスから生成し
たプラズマによってエッチングした状態を示す模式的部
分断面図である。
【図8】図6に示した基材を、塩素系ガスから生成した
プラズマによってエッチングした状態を示す模式的部分
断面図である。
【符号の説明】
1 第1チャンバ 2 第2チャンバ 3 第3チャンバ 5 洗浄器 7 開閉扉 8 開閉扉 13 搬入用ロードロック室 14 搬出用ロードロック室 21 第1カセット 22 第2カセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末広 利英 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社半導体装置事業部内 (72)発明者 村上 彰一 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社半導体装置事業部内 (72)発明者 足立 光 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社半導体装置事業部内 (72)発明者 花田 克司 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社半導体装置事業部内 Fターム(参考) 5D033 BA01 BA41 CA06 DA08 DA21 DA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層及び磁性層を積層した薄膜磁気ヘ
    ッド用基材を第1容器に装入し、該第1容器内に反応性
    ガスを導入してプラズマを生成し、得られたプラズマに
    よって前記絶縁層をエッチングし、エッチングした薄膜
    磁気ヘッド用基材を前記第1容器から第2容器へ搬送
    し、それを第2容器内でアッシングして薄膜磁気ヘッド
    を製造する方法であって、 前記反応性ガスとしてハロゲンを含むガスを用い、ハロ
    ゲンを含む反応生成物による前記磁性層の腐食を防止す
    る雰囲気内で、前記薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容
    器から第2容器へ搬送し、前記第2容器でアッシングし
    た薄膜磁気ヘッド用基材を洗浄液で洗浄することを特徴
    とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルミナ又はアルチックを用いてなる絶
    縁層を積層した薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容器に
    装入し、該第1容器内に塩素を含む反応性ガスを導入す
    る請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 二酸化珪素を用いてなる絶縁層を積層し
    た薄膜磁気ヘッド用基材を前記第1容器に装入し、該第
    1容器内にフッ素を含む反応性ガスを導入する請求項1
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記洗浄液として純水を用いる請求項1
    乃至3の何れかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁層及び磁性層を積層した薄膜磁気ヘ
    ッド用基材を装入した第1容器内で前記絶縁層をエッチ
    ングし、エッチングした薄膜磁気ヘッド用基材を前記第
    1容器から第2容器へ搬送し、それを第2容器内でアッ
    シングして薄膜磁気ヘッドを製造する装置であって、 前記第1容器は、ハロゲンを含む反応性ガスから生成し
    たプラズマによって前記絶縁層をエッチングするように
    なしてあり、ハロゲンを含む反応生成物による前記磁性
    層の腐食を防止する雰囲気内で、前記薄膜磁気ヘッド用
    基材を前記第1容器から第2容器へ搬送すべく、第1容
    器と第2容器との間に介装した第3容器と、これら容器
    外に配置してあり、第2容器でアッシングした薄膜磁気
    ヘッド用基材を洗浄液で洗浄する洗浄機とを備えること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002540548A (ja) * 1999-03-30 2002-11-26 ビーコ・インストゥルーメンツ・インコーポレーション 反応性イオンビームエッチング方法及び当該方法を使用して製造された薄膜ヘッド

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JP2002540548A (ja) * 1999-03-30 2002-11-26 ビーコ・インストゥルーメンツ・インコーポレーション 反応性イオンビームエッチング方法及び当該方法を使用して製造された薄膜ヘッド

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